かなり以前に読んだのですが、自民党→自由党→立憲民主党の小沢一郎氏に大きな影響を与えた本だそうです。
日本というシステムは、基本的に官僚制の自動運転システムで動いており、人間は単なる機械の部品にすぎないので幸福になれないというような内容だったと思います。
また、民主制においては政府の行為については説明責任が伴うのに、日本の官僚は説明責任を果たそうとしないし、マスメディア等も厳しく追及しようとしないので、国民のための政策が行われていないと指摘していたように思います。
日本だけでなく、近代資本主義国家はどこも、社会・経済の複雑化・巨大化に伴って官僚システムも巨大化・複雑化しているのですが、日本の場合かなり極端な中央集権制なので、多国と比較しても「自動運転システム化」が極端なのかもしれません。
ただ、この本の著者であるウォルフレン氏は、日本と米国や国際社会とのかなり特殊な関係についてはあまり知らないようなので、この点を知ったうえでどういう論を展開するのかを知りたいところです。
ありがとうございます