「連合国(国際連合)憲章」には通称「敵国条項」と呼ばれている規定があるそうです。
日本では「United Nations=連合国」を「国際連合」と、敗戦当時の外務省の官僚が謎のまやかし翻訳をしたのが慣習化し一般化していますので、わかりやすいように「国際連合」という言葉を使いますが「国際連合=United Nations=連合国」です。
「United Nations=連合国」ということがわからないと、「敵国条項」の恐ろしさが理解できませんし、戦後の日本国の「身分」がどのようなものかが理解できないでしょう。
1945年8月10日に大日本帝国がポツダム宣言を受諾して国家が降伏することを海外向けラジオで連合国に通知し、同15日にそのことを天皇がラジオで臣民に知らせ、9月2日に降伏文書に代表が調印することで一応戦争は停止されました。
なお、8月15日以降も、軍の一部は中央からの停戦命令を無視し、進駐してきた米・ソ連合軍を攻撃するというポツダム宣言違反(戦争犯罪)をしています。
ポツダム宣言第8条に『日本の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定する』とありますので、米ソ連合軍は同宣言に基づいて「周辺諸小島」に進駐してきた訳ですから、日本側が「偽旗攻撃」をしたことになります。
ここまで読まれれば、なぜ「日本国憲法第9条」があるのか推測できるのではないかと思うのですが、今まで読んだ憲法制定過程について書かれた本にもネット上の記事にも憲法9条と敵国条項との関係を書いたものはないのですが・・・。
要するに憲法9条は「武装解除してホールドアップしますので、命ばかりはお助けを」という「命乞い条項」だったのではないかと思います。
私も長い間気が付かなかったのですが、気づいたときは思わず笑ってしまいました。
たぶん頭が悪いのでしょう