重源は1192の時は70歳 1206年没 | たこなぐりの宗教ブログ

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高橋直樹『悪党重源 - 中世を創った男』
触発され、想像力をかきたてられる本
小説を読んでからWikipedia(史実)を読むとよくわかる。
教えを説くというより、官僚や企業家という気がする。
[Wikipedia]
重源(ちょうげん、保安2年(1121年)- 建永元年(1206年)
東大寺大勧進職として、源平の争乱で焼失した東大寺の復興を果たした。
奈良の大仏
 大仏建立に用いられた銅の量は記録によって差異があるが、約500トンと考えられている。『東大寺要録』が引用する縁起文によれば、大仏建立に用いた銅は「西海から」集めたとしており、銅のほとんどは山口県の長登銅山やその近隣の銅山で産出された銅でまかなわれたことが推察される。大仏創建当時のままと思われる部位、大仏殿西回廊横から出土した銅塊、長登銅山の銅鉱石のヒ素濃度との間には強い近似性が認められている。

寺銭という言葉があるようにカジノも経営していた。
パチンコや競馬の売り上げ。けっこうすごい。
当時もすごい財源だったんだろう。
売春宿を経営していた坊主もいる。
どの小説か忘れたが。琵琶湖に船を浮かべて、そこに客を乗せる。

近江界隈は門前町が多い。


奈良の大仏を再建した重源
オリンピック開催委員長以上の重職
500トンの銅を掘り出し、精錬し、山口県から奈良まで運ぶ。
それを使って大仏というハイテク建造物を建てる。
ざっと住友金属鉱山、同和鉱業、郵船、商船三井、三井住友建設の共同プロジェクト

比叡山の堕落
絶対権力は絶対に腐敗する
絶対権威は絶対に形式化する
今の省庁やマスコミはひどそう。
バチカンもひどいけど、潰れないみたい。

『悪党重源 - 中世を創った男』
重源に大仏再建を命じた大僧正
我ら日本が誇る悪魔、覚鑁上人1095~1144年)が出てくる。
中東のルシフェルやベルゼベフ(イエスを試した)
インドのパピアス・マーラー(釈迦の妨害、岩波文庫の『悪魔との対話』に出てくる)
イエスや釈迦のアンチ
現代でこそ悪魔認定されるけど。
当時はアンチが社会正義であった。

東大寺消失が1180年
重源が東大寺勧進職に就いたのが1181年
覚鑁は死んでる。小説なのでなんでもありか。