中杉博士の大説法134 仏法の基本(無実体か実体か) バラモン教と釈迦 | たこなぐりの宗教ブログ

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いつものように編集しています。

 仏法の基本を分かるためには、仏教以前のものについて知らなければなりません。仏教以前の思想をインド哲学のバラモン教と言います。バラモン教の教えの 根本は、「万物に霊魂がある」と考えます。人間は、人間の数だけ霊魂があり、犬・ネコ・鶏にも霊魂があるのです。そして、バラモン教の教えでは『霊魂は不滅』なのです。
 鳥は鳥、豚は豚、奴隷は奴隷、貴族は貴族で、永遠にその魂が輪廻(りんね)していくという世界観です。奴隷に生まれた人間は、
「今世は我慢するけれども、この次に生まれてくる時には奴隷ではなく生まれたい」と思うのは当然のことです。

 それをバラモン教は縛り付けるのです。「魂は永遠である。お前は奴隷の魂である。奴隷に生まれて当たり前ではないのか」と。

そして、階級制度である四姓制を持ち、バラモン(司祭階級)が最上位で、クシャトリヤ(戦士・王族階級)、ヴァイシャ(庶民階級)、シュードラ(奴隷階級)によります。また、それ以下の階級はパンチャマ(不可触賤民)とされました。カーストの移動は不可能で、異なるカースト間の結婚はできません。この四姓制をもうけて、統治したのです。

[苦行修業の源流 興味深いが、ホントかしら]
 奴隷は、「何とか奴隷を脱却したい」と思い、山に入り、川に入り、断食をして、瞑想して、修行する僧がたくさんいたのですが、誰も脱却できないのです。脱却とは何かというと、肉体から魂が離脱することです。
 人間の魂を閉じ込めているのは、肉体です。
修行するということは、肉体を(いじ)苛めることを意味します。
肉体を苛めると、「勘弁してくれ、出てってくれ!」と悲鳴を上げて魂が肉体から出てくれると考えたのです。
 ヨーガなどの苦行も肉体を苛める事なのです。肉体を苛めれば、苛めるほど肉体が根を上げて「勘弁してくれ。魂よ、出て行ってくれ!」というようになるだろうと考えて修行に励んだのです。

 [お釈迦様 ゴータマ・シッダールタ 有名な新興宗教の教祖]
病人、老人、死人がいて、大変な世の中がお城の外にはあったのです。
「みな気の毒だな、なんとか脱却できる方法はないのか」と悩んで、「お釈迦様は出家したい」と考えたのです。「私も修行者の仲間に入り悟りを得たい」と思い、お釈迦様は出家したのです。
 お釈迦様は仲間と修行するのですが、どんな苦行をしても悟れないのです。その時のお釈迦様の絵が残っていますが、痩せ衰えて死ぬ寸前まで断食をして、滝に打たれて修行するのですが、いくら修行しても悟れないのです。
そこで「こんな苦行をやっていては悟る気力も衰えてしまう」と思ってお釈迦様は苦行をやめるのです。すると一緒に修行していた仲間が「お前は修行をやめるのか。お前は裏切り者だな!」と非難されたのです。お釈迦様は「なんと言われてもやめる。こんなことでは悟る事はできない」と言うのです。
 まず体力をつけるために食事を取ろうと思い、通りかかったスジャータという娘から乳粥をもらい体力を回復されたのです。そして、菩提樹の木の下に座り、座禅瞑想して夜中に悟ったのです。そこが問題です。お釈迦様は何を悟られたのでしょうか。未だに論争が分かれているのです。何を悟ったのでしょう?

あとがき
釈迦の修業については以前、とりあげた。
と言っても、ベロ出しチョンマさんのブログをコピーしただけですが。
仏教 釈迦が始めた新興宗教 2013-06-25 15:38:47
から延々と書いてます。興味のある方は読んでください。
カテゴリー分け、何度か挑戦しましたができませんでした。
自分も検索に困っています。