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🦷ある日突然死ぬかと思った🦷
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⚫︎心身弱いとねぇ つむつむ
⚫︎ ある日突然死ぬかと思った。「第19話」まるでドラマみたい。
退院しても約2週に1回、
私は歯科口腔外科の外来に通院していた。
と思う(少し記憶がおぼろだ)
確か数回目の受診の時だった。
私が歯科口腔外科の中待合に入り、椅子に座って待ってると、診察室から出てくる人との間隔が狭くなった。
慌ててよけ、すれ違おうとしたが。
双方とも「ん?」と互いに顔を見て呟いた。
数秒後
「あー!!」
と声を上げた。
その人は、入院してた時同室だった△〇さん
だった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240506/14/5717-8507/81/ff/j/o0764108015435191388.jpg?caw=800)
大きな病院で、患者も1日1000人越えの勢いで来るから、本当なら約束とかしてないと会えないはずなのに。
現に会えたのはその時だけで。
以降何度も受診していたが、出会う事はなかった。
なんかまるでドラマみたいな偶然だ!!と私は思った。
彼女は私よりひと足早く、1泊入院で抜歯を終えていた。
私が今度1泊入院で抜歯すると言うと、
痛い時はコール押しやとか、
出血したらすぐ看護師さんに知らせてねなど、
事細かに教えてくれた。
その後 私の入院当初の話しになった。
「やぁ、入院中も言ったけど。○○さんはすごい重症やと思ってたんよ。
顔腫れてたし、ご飯も食べられへんみたいやったし。
痛み止め効かないとかさ。
これはもう、車に正面衝突されたんやと、3人(私以外の同室者)で言っとってん。
それやのに、ご家族連絡つかなくて···もしかして悪化したら···と思うと、可哀想で💦
これは話しかけたらあかんわぁっと、3人で話しとってん。
大変やったね。てかよく我慢したよね。」
と少し高めの声で言われた。
私は、思わず笑いそうになった。
まぁでも、痛み的には、軽トラにワゴン車が正面からぶつかられた程の痛さやったかな···と正直思ってた。
それは私が昔、地方にいた時、ちょっとだからと乗用車ではなく、軽トラに乗って出たことがあり。
その時に、斜め前からワゴン車が追突してきた事があったのだ。
軽トラはボンネットがほぼ ないから、当たると衝撃がモロ来る。
私は一旦停止した後、少し進んだ所だったので、相手の車にはさほど被害はなかったが。
私の方は、停止線無視した大きめのワゴン車が突っ込んできたから、結構衝撃強い衝撃を受けた。
私は、軽トラには珍しく付いてた エアバッグ付き軽トラを運転してたおかげで、助かった。
むち打ちにはなったが。
あの時、エアバッグは運転席だけでなく、助手席も全開で開いた。
エアバッグってめっちゃ固くて痛いと、私はその時知った。
思い返せば、そんな感じが一瞬ではなく、ずーっと続いてたけどなぁ···と。
「○○さんはしばらくお風呂入れず、唸ってはったでしょ。
よくここまで回復しはったね。
あとは抜歯だけ?」
と△ ○さんに話しかけられ、私は物思いから現実に引き戻された。
「いやまだみたい。抜歯後に、□□病院に入院して、高圧酸素療法を受けるみたい。
菌で下顎の骨やられてるから、高濃度の酸素のベット···えっとカプセルの様な所に入って
下顎の新陳代謝を上げて
新しい骨が出来る様に促すみたい···」
と主治医に言われたまんま答えた。
主治医の説明も、私はあまり分かってなかった。
なので曖昧な説明になった。
これ以上聞かれたら 私もようわからんねんと言おうと身構えてると。
「そうなんや。まだまだ治療すんねんなぁ。良くなるといいね。あ、私呼ばれた。行くね。お大事に」
と立ち上がりながら△〇さんの待合室の方に行った。
見ると旦那さんかな、男の人が手招きしていた。
「ありがとうございます。△〇さんもお大事に」
私はそう言って手を振った。
△〇さんを見送ってると、私も診察室に呼ばれた。
慌てて立ち上がった。私はいつも1番手前で、お部屋の様になってる診察室に通される。
主治医は「どう、痛みは?」と聞いてきた。
私は素直に
「痺れてます。冷たいです。まるで進撃の巨人の鎧の巨人みたい。それに下顎がとても冷たいです😱」
と言った。
すると主治医は
「鎧の巨人か。よう分かるわ。硬いんやね」
とさらりと答えた。
私は『鎧の巨人で、良く分かるんか?めっちゃ伝わった感あるねんけど!』
と思いつつ主治医を見た。
そして おそるおそる
「先生は進撃好きですか?」
と聞いてみた。
すると主治医は
「ああ···好きやなぁ。特にミカサが好きかな。○○さんも好きなんか?」
と逆に聞かれた。
「はい!特にリヴァイ兵長が好きです!」
と言うと
「やっぱりリヴァイ兵長か」
と先生が笑った。
『この先生 笑うんや(当たり前💦)』
と思った。
私がもっと喋りたくなってる様子を見ながら、主治医は
「はい、口開けてね〜」
といつもよりテンション高く、傍に来た。
主治医は
「うん、膿出てきた所の穴も塞がったね。他に腫れてる感じもない。
これなら中途半端に神経抜かれた歯を抜いても大丈夫やろ。あ、うがいしていいよ」
と言ってPCの画面を見た。
そして
「ふん、そうやね。鎧の巨人みたいやな」
とぽそっと言った。
私はその言葉を聞いた時から、主治医が面白い人だと感じるようになった。
私が嬉し笑いを堪えてると
「〇/〇は予定あるかな?」
と主治医に聞かれた。
私は携帯を出して、予定を確認し
「予定何もないです」
と答えた。主治医は
「じゃ〇/〇に入院して、翌日朝一番に抜歯しよか」と言われた。
それと
「あ〜今度は帰るの怖いって言わんといてな」
とも言われた。
私は「はははははは」と照れ笑いした。
一旦退院した後、私はすぐに家の生活に慣れた。するとなんであんなに帰宅を怖がったのか、よく分からなくなった。
普通の人でも、昔に嫌な体験をしてたら、似た状況にやると、心が凹むと思う。
私の場合は精神障害があるので、その凹み幅が深いんだと思う。
けど、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、家にいたら怖さなんて全然感じなくなっていた。
私は
「ははは、大丈夫ですよ☺️荷物も少ないし」と答えた。けどこれは嘘である😅
日常に使う物を選別できない私は、先に入院した時とほぼ同じ量の荷物を持って来るだろうと思っていた。
事実、1泊入院の時にキャリーバッグに詰め込んで、前回同様の荷物を持ってきた。
主治医との話しが終わって、今度は看護師さん(歯科衛生士さん?)と話した。
○○○病院には、入院サポートセンターと言う案内所がある。
そこで話してきて欲しいと言われた。
私は看護師さんに会釈して、入院サポートセンターのある方に歩いて行った。
入院サポートセンターの中は少しだけ混んでいた。
けどすぐ看護師さんに呼ばれた。
看護師さんからの問診を受けた。
後全身麻酔なので、今から術前検査に回って欲しいと言われたと思う···がここの記憶が抜けている。多分全ての検査を受けたと思う。
その後、手術当日の流れ等教えてもらい。今度はルーティン通りと思われる病院のパンフレットをもらった。
入院は数日後だったと思う。
確か月曜日か火曜日だったかな?
午前10時に、入院サポートセンターに来るように言われた。
当日、キャリーバッグと リッュクと 肩掛けバッグと 手提げ(多分)1つで、入院サポートセンターに 時間より10分前に着いた。
そこから別館の歯科口腔外科病棟まで行くようにと言われた。
長い渡り廊下を渡り。人が近づくと自動に開くドアを抜け。別館のエスカレーターで1階降りて、やっと歯科口腔外科病棟に着いた。
エレベーターが開くと、真ん前に詰所があったが、スタッフは、散らばってお仕事してはるせいか、人が少なく感じた。
それでもクラーク(医療事務)さんが私に気づき、お部屋まで案内してくれた。
今回は入院時オリエンテーションもしてくれた。
つくづく前の入院が異例だったと思い知った。
でお部屋に着いた。
「?!」
私はびっくりした。
前回の病室と同じだった。確かベットの位置も一緒だった。
更に前回の入院で私の隣に入った人が、まだ入院していた。私はこの人が苦手だった。
『い···1泊やし···1泊やし············退院日はよ帰ろ』と思った。
もし私が精神の病気にならず、看護師として働いてたら、一人部屋とか頼んだかなぁ···と、せん無いことを思った。
けどすぐ···いや。私、ケチやから、個室は絶対頼まんかな···と思い直した。
クラークさんに オリエンテーションがすんで
「着替えて下さいね」
と言われ。
さっさとパジャマになった。
ついでに荷物の整理をした。そぉっと時間かけてするか音は気にせず、さっさとしまうか、一瞬迷ったが。
私はさっさと片付ける事にした。
私が片付けだすと、横にいる苦手な人は、トイレの補助具を持って、廊下にある車椅子用のトイレに歩いて行った。そしてしばらく帰って来なかった。
よし!!今のうちや!!と私は更に急いで片付けた。
片付けが終わったら、ご飯の時間だった。以前千切り大根1本が強敵だったが、今は割と噛むことが出来た。
けど食事時間は1時間かかった。
明日手術(抜歯)なので、確か21時に食事止め。
水分は朝7時に少しだけならOKと言われてたと思う。
もちろん、既に 血をサラサラにする薬は止めていた。
何となく寝付きにくいなぁ···と思いつつ、起きたら4時半だった。
そっと起きて、トイレに行った。
廊下は綺麗なオレンジ色に染まりつつあった。
トイレの後、しばらく廊下の端っこで、朝焼けを見ていた。
けどちょっと眠くてベッドに戻った。
ら、隣の人が咳払いをして、ため息ついた。朝日の気分に、墨汁が落ちた気がした。
嫌なら言葉で言えやぁ‼️と思った。とか思ってたら、その人も専用補助具を持って、たらん〜たらん〜と大きな足音たててトイレに行った。私は、そっとため息ついた。
お互い様やねんけどなぁ⋯。
と私は思った。
続)