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⚫︎心身弱いとねぇつむつむ
⚫︎ある日突然死ぬかと思った。
第6話「最強戦士は千切り大根・1本」


私が入院して約数時間。
病院に入院し、点滴で痛み止めを入れれば、絶対痛みが止まると信じていたのに。

点滴の痛み止めの効果が無い!
まじで?
嘘やん!
と思い、怒りがわいてきた。
それでも、血管に直接入れてる痛み止めだから、効くはずやと、どこかで期待していた。
が。
いつまで待っても、激痛は治まらなかった。
私はいつしか怒りが絶望に変わっていた。
呆然としながら、口を開きつつ、効かない点滴を見つめていた。
口を開いてないと、上の歯と、下の歯が当たり、ズキン!と更に痛むからだ。


とは言え、痛みの波が上がってくると、また怒りが起こった。

準夜の時間帯に持続点滴をするなど、お世話になった看護師さん達に言うてもあかんと思いつつ。
全然痛み止め効きません!何とかして!
痛み限界です!と泣きながら訴えたくなっていた。ナースコールに何回手を伸ばした事か。 
けどコールしても、痛み止めを倍増してくれる訳がないので、私は諦めて横になった。
テレビとか、あるけど見る気にならない。てかテレビカード買いに行く気力も元気もなかった。自然と上を見る。そこには点滴があり自然と点滴の落ち具合を見てる私。

しばらくすると廊下から、ガラガラと言う音が近づいて来た。
「あ!」
私は嫌な予感がした。
もう1つの試練の幕開きだった。
お食事の時間!!

丁寧に名前を確認しながら配られるお膳は、今まで入院した病院の中でもトップクラスの美しい物だった。

上品なお椀が並び。
暖かいものは保温の所に。
冷たいものは冷蔵の所に。
1枚のトレイで見事に分けられた配膳車。


蓋を開けると丁寧に作られたのがすぐわかった。

私の場合は看護師さんから聞かれてないけど、多分主治医の指示で、七分粥・刻み食 栄養剤付きが出てると分かった。

普段なら20分位で食べれる量だった。

けどこの時は、お食事の時間(1時間)まるまるかけても、半分食べるのが精一杯だった。

硬い!痛い!味より痛い!
と言葉が変になるほど、歯が?顎が?痛い!
てかもう口中痛い(泣)

〇〇〇病院の食事は、薄味でありながら出汁がきいてるように感じた。
本当なら、喜んで食べたはずの食事。

だけどその時の私は、栄養剤をストローで飲むのも痛くて出来なかった。
刻み食だから、食品は小さいが、なかなか噛めない。

一番安全に見えた千切り大根。
実はこれが1番最強戦士だった。しかもたった1本‼️
口に入れて噛むと、激痛が走った。こんなに硬かったっけと涙流しながら丸呑みした。

隠れた最強戦士・千切り大根。
あ、でもおでんの様にたかれると、大根はすごく柔らかくなった。
当時一番安心して食べれるのは、七分粥の重湯だった。
〇〇〇病院の名誉の為に付け加えるが、〇〇〇病院の食事は、普通は全て安心して食べれるものだ。私の歯があかんのだ。

配食後 約40分位すると、職員の方が
「お食事おすみでしょうか?ならお膳ひきますね」と下膳の確認にもこられた。
私の場合
「失礼いたします。お食事終わり···あっ申し訳ございません。ごゆっくりどうぞ」
と丁寧に謝りつつ、すっとカーテンの外に出ていかれる。
これが結構心にしみる。
お手数おかけして  すみませんと  言わなあかんのは私の方やのに。
当時の私の口の中は、1つの事(1種類の食べ物を咀嚼する)しか出来ない状態だった。いや出来てないか···1時間以上かかってたし。
飲み込みも悪くなっていたから、1つ口にすると飲み込むまで、声も出せない状態だった。
普通なら口の中のものを飲み込んで
「遅くなってすみません」
と言ったであろうこの状況。
その時の私は「あがあがあが」と、意味不明な言葉がようやく出せるありさま。
情けない。
ので毎食後の下膳の声掛けが、私には心にたまる重石になっていた。

それでも、この頃の私が1番楽しみにしてたのは、6時間毎にやってくる「痛み止めの点滴」更新だった。
と言っても痛みほぼ引かないけど。
ないよりはまし程度だったが、私はすがっていた。

ただひたすら痛みに耐え、ベッドでうなりながら過ごし。3食のご飯もそぉっと噛んでは「ズキーン!ズキズキ」と激痛が走るのを、低くうなりながら耐えぬく日々だった。

後に知った事だが。
当時歯科口腔外科の主治医(か、同じ病院の精神科の医師)は、私のこの状況を見て
「うつ病、拒食症」と思われてたようだった。

「〇〇さんは、糖尿と違うから、食べれるものはなんでも食べたらいいよ🙆🏻🆗」
とよく私に言われていた主治医。

私は単純に「あ、そうなん。ならアイス食べたい」とか思ってたけど。
主治医は、拒食症で食べれない分を、補わせようとされてたのかもしれない。

今の私なら
「先生、私うつ病は持ってますけど、薬で落ち着いてますよ。メインは統合失調症です。それに 拒食症ではないです。
私は拒食症で食べれないのではなく。歯が痛くて噛みきれないから食べれないんですよ」
と伝えたい。
痛みで呂律の回らん中、問診に一生懸命答えたけど。やはり伝わってなかったか···と今更ながら肩が落ちる気持ちになる。

日に数百人の患者を観る医師は、案外全然患者を観てないとよく分かった。

待ち時間1時間、診察3分に慣れてはるせいかな。と思った。
人としてはええ人やねんけどなぁ。と主治医を見て思った私だった。
めっちゃ失礼な話しやけど、素直に思ったのは
「先生、どこ観てる?」
ということだった。

続)