【振り返りと展望】

昨日の日経平均はほぼ寄り天という結果に終わりました。賃上げと物価上昇の動向により、金融政策の転換期が迫ってきています。銀行株があまり上がっておりませんでしたので、今後は日銀のマイナス金利政策の停止懸念よりも、これまで日銀が買ってきたETFを含めたバランスシートの動向に注目が集まりそうです(既に注目されていますが)。また、AI関連などハイテク銘柄は大陰線になっているものも多く、グロース市場は再び苦境に立ちそうですね。

 

3月という時期的なこともあって、外国人も現物を売ってきている(明日統計が出ますが)可能性が高いと思います。不確実性が高まった以上、少なくとも日銀金融政策決定会合までは何もしない方向でいます。外国人が買いに転じやすい4月まで待つのもありかなと考えておりまする。あいや、そういえば間もなく会社四季報が出ますね。

 

【買い目線】一応ということで

ミクシィテイカラウンドワンニッタオプトランNEC富士通カーブスGLサイエンス前田工繊ミズノ岩井コスモセンコー北電ベルク

 

【結構下がってきたので特に監視しようと考えている銘柄】

オリエンタルランド東海カーボン東京製鐵大阪チタニウムツガミベルシステム村田パナマクセル京セラ

 

【その他】

日経平均の月足を見ていますと、

2012年以降は5000円単位のレンジで相場を作り(2010年~2012年までは2,500円)、レンジを上抜けて現在の水準に至っています。今後はもしかすると10,000円単位のレンジ相場、つまり30,000円~40,000円のレンジになる可能性もあるように見えます。政府が増税に踏み切ったり、日銀がバランスシートの整理に転じるようならば、日経平均が30,000円まで戻る可能性は十分にありますね…。バブル崩壊とか言っているメディアが多いですけど、その可能性は低く(そもそもバブルではない)、どちらかというと民間のマネーを吸い上げる財政再建策や逆金融相場が到来すれば恐ろしいことが起きうると言うのが正しいと思います。