新年あけましておめでとうございます。

北陸地方の地震、羽田空港の追突事故と年始早々、大きなトラブルに不安を感じる方も多いと思います。まずは被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 

2024年相場もきっと色々な出来事、世界の経済指標などに翻弄されることになるでしょう。また、今年は米国大統領選挙を筆頭に、台湾やロシアでも大きな選挙があります。国内では東京都知事選もあるようですし、衆議院解散選挙の可能性もゼロではありません。注目はやはり米国大統領選挙。この結果いかんで、世界は大きく変わってしまう可能性もあるため、今年は前半戦が勝負になるかもしれません。さて、今回は個人的に今年特に注目しておきたいテーマと銘柄をピックアップしてみました。

 

 

 

①半導体設計会社や後工程企業。

2023年はEVの需要が世界規模で高まり、パワー半導体関連が強かったように思います。業績も良かったですしね。2024年はパワー半導体よりも、生成AIの普及とともにロジック半導体分野に注目が集まるのではないかなと思っています。ソシオネクストイノテックシキノハイテックなどの設計に強い会社に注目したいです。半導体回路設計はいずれAIにとって代わられるとも言われていますが、その領域に到達するにはまだまだ時間がかかると思っていますので。また、NVIDIAやインテルなどと取引があるマクニカ東京エレクトロンデバイス菱洋エレクトロも監視予定。

 

加えて、既に注目は集まっていますが、レゾナックを中心とする後工程企業の動きも気になるところです。色々なところで記事が書かれていますが、微細化技術に不可欠なチップレット技術で注目のTOWA東京精密新光電気、米アプライドマテリアルズとの協業が噂されるウシオ電機などは本命になりそうな予感があります。

 

これら以外にも個人的には検査装置、自動運転技術に不可欠とされる光半導体や画像処理・計測技術に定評がある浜松ホトニクス、フォトレジストの東京応化、半導体に塗布する薬品メーカーのメックJCUの株価にも注目したいです。

 

②高配当(今後の増配可能性も視野に入れて)

短期的には下記ランキング上位にあるような銘柄に注目が集まるでしょうが、NISAで取り組むなら現状では配当性向が低く、現預金や利益剰余金に余裕がある企業が好ましくなるでしょう。さらにROEが高く、EPSやBPSが伸びている、そんな会社は常に探していきたいところです。

 

現状で気になっているのはライト工業(建設)、FUJI(工作機械)、アネスト岩田(卸売)、フルキャスト(人材)、日本コンセプト(陸運)、ITFOR(情報通信)など。

 

※下記の利回りランキングにおいて、昨年末株式分割があったヤマハ、マブチ、東計電算、東京応化工業などは利回りが正確ではありません。ご注意ください。

 

 

③親子上場

これは運任せという側面も否めませんが、TOBを狙って子会社の株を買うのもあり。親会社の資金が潤沢であること、子会社の株価が比較的割安、親子会社で事業内容がほぼ同じなどが条件になりそうです。個人的には信越ポリマーコジマ北陸電気工事あたりが気になっています。

 

 

 

④M&A関連

経営の合理化や人材不足、後継ぎ問題を解消する手段として、企業の合併や吸収は今後政府も推進していくことになると考えるのが基本シナリオです。コンサル系でも業績を堅調に伸ばしているストライク山田コンサル船井総研タナベコンサルシグマクシスは監視銘柄にしたい。これらはまだ需給が良くない銘柄や割安感がない銘柄ばかりですので、飛びつくことは厳禁。

 

⑤ロボット

慢性的な人手不足は今後一気に加速することが予想されます。やはり、ファナック安川電機不二越あたりが本命になるでしょう。個人的にはナブテスコに注目。この会社の強みである精密減速機は半導体製造装置や工作機械には不可欠ですし、可能性は未知数だと思います。また、介護用のロボットスーツを提供するサイバーダインのように、少しとんがった企業にも注目しています(既に随分と長い期間追い続けてはいますが…)。直近、サイバーダインは取引先の介護施設が倒産し、売掛金を回収不能になったというニュースも出ており注視する必要があります。

 

2024年相場が皆さまにとってよい1年になりますように。