振り返りと展望

●日経平均週4本値

●TOPIX週4本値

●グロース250週4本値

●先週の業種別騰落率(トレーダーズウェブより)

  • 日経平均、TOPIX、グロース250ともに上昇となりました。ただ、TOPIXの上昇率は低く、バリュー株は伸びにくい状況です。業種別騰落率で鉱業、銀行セクターが下落率上位であることがこれを象徴しています。
  • 引き続き、PBRが安いバリュー株よりも、PBRは高めでもROEが大きめの成長株が人気を集めそうな雰囲気が漂っています。
  • 植田さんの発言で金利上昇リスクがやや後退したことで、新興市場株は上昇しました。ただ、発言からすると市場が安定すれば利上げは行うとも読める以上、年内の利上げがなくなったとは言い難く思えます。リスクの再燃は当然あるでしょうね。
  • 円高リスクは日銀の利上げ以外にも多岐にわたります。トランプリスク、外国人投資家の円キャリートレードからドルキャリートレードへの転換、米国の利下げ、自民党総裁選など。個人的には自民党総裁選が気になりますね。現在の候補者は金融引き締めと財政健全化を進めようとしている人ばかりに思えてなりません。

●日経平均週足(一目均衡表)

●日経平均週足(移動平均)

  • 日経平均は一目均衡表で見ると上昇しそうな雰囲気ですが、移動平均線だと一旦下がりそうな雰囲気があります。ジャクソンホール会議後となる月曜日の値動きは重要。
  • 半導体関連銘柄は29日(日本時間)のNVIDIA決算への思惑で値動きが荒くなる可能性があります。また、米国の利下げ姿勢がある程度明確になりましたので、トヨタ(想定為替レート145円)など円安メリット銘柄にはやや逆風かなと感じています。主要企業の想定為替レート(ロイターより)
  • 9月は3月に次ぎ、配当銘柄が多い月。今後は、これを意識した銘柄選択が行われやすくなるでしょう(9月配当権利銘柄)。※9月に限定した配当利回りではありませんので、ご注意ください。詳細はこちらの動画(株リアルライブ様より)でのご確認をお勧めします。

●グロース250週足

  • 直近堅調なグロース250ですが、週足を見る限りはまだトレンドは下向きです(高値が切りあがってはいませんので)。
  • 基準線や13週移動平均線を超えてきました。しかし、直上には下向きの26週線(660円付近)が控えており、過去の値動きからしてもここからの相場は消耗戦になる可能性が高いと感じています。

 

 買いチャート銘柄

 

※デイかスイングを想定。

※太字はPBR1倍割れ銘柄。

1000~3000番台

 

ニッスイ大成建設(需給〇)、清水建設矢作建設(利4.96%)、大和ハウス関電工日清製粉森永乳業(△)、丸大(需給〇)、トレファクオープンハウスソフトクリエイト(マド)、コメダ(需給〇)、IGポートイムラ

 

 

4000~6000番台

 

T&S信越化学日本酸素協和キリン野村総研ウイングアーク参天テルモ第一三共ダスキン(需給〇)、TOTO東京製鐵(需給〇)、ジャパンアイウェアアルインコ(△、利4.24%)、三浦工業ソラスト(利3.62%)、トーヨーカネツ(利4.50%)、山洋電気戸上電機富士通セイコーエプソン(需給〇)、アズビルフクダ電子

 

 

7000~9000番台

 

三菱重工IHI極東開発(利5.61%)、良品計画ハピネット(需給〇)、タムロンHOYA朝日インテックキヤノンアシックスエフピコピジョン(利4.84%)、松風ニプロ(△)、丸井G(利4.35%)、イオン(急騰注意領域、需給〇)、東京センチュリー(利3.68%)、オリックス(△)、三菱HCキャピタル(利3.77%)、JR東ハマキョウレックス東宝(需給〇)、セコムニトリ(急騰中)、ファストリ(需給〇)、サンドラッグ

 

 振り返りと展望

 

 

 

  • 東京市場は3指数ともに上昇。後場はやや売られましたが、時間経過とともにリスクを取りに行く投資家も多かったように思います。本日のジャクソンホール会議、どう動くでしょうか。
  • 全体として内需株が優位になりました。円高への警戒が読み取れます。
  • 今のところ、日本の株式市場は日米ともにハト派に動くと見ているようです。どちらか一方でもタカ派に動くと、下落圧力が働くであろう点には注意が必要か。
  • 投資主体別売買動向では8/16週は海外勢買い、個人は大きな売りでした。出来高が比較的多かった8/13(火)、16(金)の戻りで決済に踏み切った個人投資家が多かったと見えます。現物取引に限定すれば、今回の下落でのダメージはそれほどでもなかったのではないでしょうか。

  • 日経平均株価を見る限り、ジャクソンホール会議への警戒感はそれほどなさそうに思えます。直近10本くらいのローソク足を見れば、揉み合いから上放れしそうなチャートに見えます。
  • ジャクソンホール会議がハト派の内容に終わり、出来高を伴った上昇になると、意外と40,000円を視野に入れた上昇になるかもしれません。直近強く、チャート上重要な節目となっている44,000円を突破したファーストリテイリングが日経平均を強く引っ張る可能性も。
  • 他方、38,300円近辺と38,500円近辺に、価格帯出来高の大きな塊があります。抵抗帯になる可能性は低くありません。
  • また、週末であることや中東、ウクライナなど地政学リスクも怖いところではあります。米国大統領選挙の動きが本格化するにつれ、これらの戦争も動きが起こりやすくなるでしょうね。現政権側は何らかの成果が欲しいでしょうから。

  • グロース指数は比較的堅調に推移しており、円高で下がるということは考えにくいと言えそうです。
  • 他方、利益確定売りが出やすい価格水準にあり、週末要因、ジャクソンホール会議による流れの変化など注意点も多いです。

 買いチャート銘柄

 

1000~3000銘柄

 

トライアル日本電技清水建設住友林業NECネッツJAC(利3.59%)、ヤクルト日本ハムキリンABCマートアダストリアパルGエディオンやまみビックカメラ(需給〇)、ウェルシアオープンハウスコスモス薬品TISコーエーテクマトリックスガンホーGMOPGIIJラクスイムラ

 

 

4000~6000番台

 

テイカビジョナルセプテーニ(利7.17%)、野村総研CTSHENNGE武田(利4.48%)、太陽ラウンドワンオービックビジネスエンジニアリングニチレキTOTOリクルートソラスト(利3.66%)、セガサミーシスメックス

 

7000~9000番台

 

ネットワン西松屋(需給〇、急騰中)、ゼンショーワークマン(需給〇)、タムロンキヤノンSHOEIミズノ(急騰警戒)、イオン(需給〇)、カチタス郵船(利5.09%)、TKCコナミ(需給〇)、イオンディライト(需給〇)、ニトリJBCCファストリ(需給〇)

 

 振り返りと展望

 

 

  • 昨日の米国市場の下落を受け、日経平均とTOPIXは低い位置から始まりましたが、後場は粘りを見せました。グロース市場はだらだらと下げる展開に。為替と連動しながらの動きでした。
  • 本日も小売、情報通信、海運業、サービスなど直近強いセクターに優位性がありました。
  • ジャクソンホール会議の想定…追記:FOMC議事録からすると、↓の1か3が濃厚。
  1. 米→利下げ実施、日→ハト派姿勢。一番マシなパターンか。日米金利差がやや狭くなるゆえ為替はやや円高に振れるかもしれませんが、米国の株価が底堅くなりそうゆえ、日本株も好影響を受けそう。
  2. 米→利下げ慎重、日→タカ派姿勢。これは日米ともに大きな下落につながる最悪のパターン。
  3. 米→利下げ実施、日→タカ派姿勢。このパターンは日米金利差が狭くなりますので為替が円高に振れ、日本株はそれなりのダメージは受けそう。日本株の一人負け相場が到来するかも…。円高メリット銘柄には最良。
  4. 米→利下げ慎重、日→ハト派姿勢。日本株は相対的には堅調になるでしょうが、米国の景気後退が懸念される荒れ相場が起きる可能性も。日本株も相当なダメージは受けそうです。

  • 日経平均は5日と25日線がゴールデンクロス。
  • 一方で出来高が非常に少なく、38,000~38,500のゾーンに蓄積された価格帯出来高を突破するのは少し難しそうな雰囲気があります。ジャクソンホール会議における植田さんのハト派発言なしでは突破はないでしょうね。

  • グロース指数も日経平均と同じようなチャートです。
  • 8/21は後場結構下げていましたので、利益確定売りや持ち高調整もそれなりに行われたように思います。

 

 

 買いチャート銘柄

※太字はPBR1倍割れ銘柄

※ジャクソンホール警戒売りに注意。

 

1000~3000番台

 

トライアル日本電技オリエンタル白石(利3.85%)、大成建設巴コーポJAC(利3.65%)、ALSOKウェルネットパルGエディオン(需給〇)、トレファクセルシスIIJさくらインターネットアバントG(需給〇)

 

4000~6000番台

 

野村総研扶桑化学ベース武田(利4.49%)、テルモ大塚(需給〇、急騰中7000→8500)、リゾートトラスト東京鐵鋼(利4.54%)、yutori(急騰中1100→2200)、ソラスト(利3.68%)、タクミナアマノ山洋電機湖北工業

 

7000~9000番台

 

フクダ電子ライフネット松屋R&Dノジマ西松屋島津製作所(急騰中3800→4850)、HOYA朝日インテックキヤノン(5000円節目)、SHOEIミズノ(急騰中5800→9100)、しまむら(需給〇)、イオン(需給〇)、日証金(利4.30%)、カチタス(需給〇)、JR東郵船(利5.12%、急騰中4000→5100)、SGGENDA(急騰中1300→2100)、三井倉庫KDDIスクエニセコムTKCコナミ(需給〇)、ニトリファストリ(需給〇)

 

 振り返りと展望

 

 

 

  • 東京市場は3指数ともに上昇するも、銀行株などのバリュー銘柄が弱く、TOPIXはちょっと物足りない感じでした。場中、為替は円安に触れましたが、引き続きニトリしまむらセリアなど円高メリット銘柄が強い展開になっています。
  • 小売業は9連騰でストップしましたが、セブン&アイの反落によるものです。引き続き強いと言えます。
  • 日経平均株価は急激に戻り25日線を超えてきましたが、半導体や輸送用機器セクターはさほど強くなく、ちぐはぐ感は否めない印象。ジャクソンホールが控えており、米国株や日経先物は持ち高調整による反落が起きています。
  • 材料

  • 日経平均株価は25日線を突破するも出来高が減少し、為替と相談しながらの様子見相場だったように思います。
  • 日経先物が下落していますので、5日線と25日線のゴールデンクロス、75日線へのトライはジャクソンホール会議後にお預けという形になります。
  • 個人的には円高や金利上昇の流れが、どこかのタイミングで再燃するとは思っています。そのきっかけがジャクソンホール会議になる可能性は高そう。米国の利下げと植田さんのタカ派発言が重なると、可成り円高に振れるかも。

  • グロース250指数は25日線と75日線を突破する強い上昇になりました。先日はバイオ株が強かったですが、8/20はさくらインターネットの急反発が契機になり、生成AI/人工知能関連銘柄が跳ね上がりました。
  • ジャクソンホール(日程)会合での植田さんの発言(23日)に注目が集まります。

 

 買いチャート銘柄

 

※円高メリット銘柄優位は変わらず。

※太字はPBR1倍割れ銘柄

※ジャクソンホールへの警戒売りに注意

 

1000~3000番台

 

ウエスト東鉄工業巴コーポ関電工NECネッツSMS亀田製菓日本ハムシステナALSOKウェルネットサッポロ(需給〇)、アダストリア(マド)、マクドナルドパルGエディオンセリアやまみニチレイ神戸物産ZOZOコスモス薬品テクマトリックスGMOPGさくらIGポートアイルネオジャパン

 

 

4000~6000番台

 

ビジョナル網屋セプテーニ(利7.31%)、野村総研中外製薬(需給〇)、大塚オービック大塚商会東映アニメライオンポーラオルビス(利3.58%、需給〇)、eWellTOTOフジクラSWCCyutoriテクノプロファーストロジックタクミナフジテック(利3.55%)、湖北工業ベイカレントJエレベーター

 

7000~9000番台

 

シマノ西松屋ゼンショーワークマン島津製作所キヤノンエフピコイオン(需給〇)、ミズノしまむら(需給〇)、日証金(利4.44%)、SG大栄環境U-NEXT東映セコムTKCコナミ(需給〇)、福井コンピュータニトリ(マド)、JBCCファストリサンドラッグ

 

 振り返りと展望

 

 

 

  • 日経平均とTOPIXは反落、グロースは続伸となりました。急激に進んだ円高の影響もあり、値上がり銘柄は少なかったです。
  • 上昇したのは小売りと海運業のみ。小売は9連騰になっており、円高で消費が戻ってくるという思惑もあったのでしょうね。逆に機械、輸送用機器、電気機器など輸出銘柄は下落になりました。
  • 今後の展望ですが、流れとして自民党総裁選で石破氏、小泉氏、河野氏、茂木氏あたりが勝った場合、金融引き締めが進む可能性が高そうに思います。そして、これらの政策はインフレで苦しむ国民への強いメッセージとして打ち出し、日銀に何やかんや介入していく可能性が高そう(ならば消費減税もして欲しいけどね)。まぁ、金融引き締めの雰囲気が蔓延すれば、外国人投資家はもちろんのこと、日本の個人投資家も日本株を見限り、米株投資にシフトするでしょうし、強い円高要因になりそう。何だか日本株の魅力は相当減るかもなという感じ…。日経新聞&テレ東、財務省と組んで日本の経済成長を遮る報道ばかりするなら、日本株で稼ぐような商売はすんなよなと言いたくなるね。

  • 為替と日経先物はやや反転上昇していますが(2時現在)、8/16日にできたマドを埋める下落がすぐに起きてもおかしくはないです。
  • 5日線と20日線はゴールデンクロスが間近。5日線と25日線のGCは本日の値動きがキーに。

  • 急落時に発生した窓は埋めました。今日以降もこの流れが続けば流れは良くなるかもしれません。円高はプラス要因ですが、金利高はマイナス要因です。
  • 本日グロース250だけが下げなかったのは、バイオ株の上昇によるものです。経産省のバイオアクションプラン()が引き金になったようで、この動きは引き続き注視したいところ。バイオ関連の幅広い銘柄に買いが集まれば、グロース250の上昇トレンドも見えてくる?。

 買いチャート銘柄

 

※小売りなど内需系が多め。

※環境関連銘柄は悪くない印象があります。

 

 

日清製粉亀田製菓アダストリアパルGニチレイ神戸物産ZOZOコスモス薬品ケイアイスター(利3.66%)、アバント応用技術パーク24フューチャーヴィス東京製鐵三和シンメンテタクミナフジテック(利3.60%)、アドバンテストIHI西松屋島津製作所ミズノイオンTRE(環境)、大栄環境(環境)、KDDIスクエニ福井コンピュータダイセキ(環境)、ニトリ(マド)、サンドラッグ