MRI検査の結果が出る日。

20代にしか見えない女性医師は

今日もばっちりマスカラを付けていた。

 

夕方のせいか心なしか2週間前より

元気がないように見える。

 

最初に先日のMRI画像の確認。

画像を見ながら状況を説明してくれているようだが

何をいわれているのかさっぱりわからない。

 

話が進んでいくのでどういう意味なのか質問すると、

要はしこりのまわりにもがん細胞が飛び散っていないか、

造影剤を使用して撮影すると見えるのだが、

私のケースでは見られなかったという事だった。

 

その後、病理検査の結果も確認。

クリニックで説明を受けた時同様英語やら数値の

暗号のような検査結果だ。

 

さっき質問したせいか、今回はひとつひとつ

丁寧に説明してくれた。

でも難しいよね~後で検査結果よく読もう…

 

分かったのはガンの進行はゆっくり目の10%以内、

日本人に一番多いルミナールA というタイプだという事だ。

女性医師は説明しながら、赤いボールペンで

紙に「Luminal A」と達者な筆記体で書いた。

 

2つの検査結果を踏まえて

1.5センチのしこりのまわりだけ切除する手術を行います。

「ただししこりより少し大きく切ります。

この手術でよいですか?」

 

良いですかって言われてもねぇ...

 

「その方法が最善なんですよね?」

 

「まぁそうですね」

 

「わかりました、それでお願いします」

 

「それと、もう一つお伝えすることがあります」

 

と言って次に遺伝子検査の説明を受けた。

なんでも卵巣がんと乳がんは密接な関係で、

伯母が卵巣がんに罹っていた事で、

私も遺伝子的にガンに罹りやすい体質なのかもしれないという。

 

もし遺伝子異常があればまたガンが発症する可能性が高く、

その結果を受けて術式や治療を変える人もいるのだそうだ。

そしてその検査費用は30万とか必要だという。

 

なんだそれ。

ついさっきの術式の確認なんだったの。

次から次へと…ふぅ。

 

その検査を受けるかどうかは、次の診察までに決めれば

手術に間に合うとのことで一旦保留した。

 

次の診察は手術を執刀する別の女性医師だという。

手術までにあと何度診察を受けるのかしら、

マスカラ先生とはこれで最後なのかしら。 

 

診察を終えてロビーへ戻ると

自動会計の機械に診察カードを入れた。

あれ、そういえば検査結果はくれなかった。

後でゆっくり確認しようと思ったのに~。

 

モニターに”本日のお会計はありません”の文字。

 

今日の診察は無料なんだ~!

マスカラ先生ありがとう。