KAAT神奈川芸術劇場で公演中の「アルトゥロ・ウイの興隆」
主演:草彅剛(アルトゥロ・ウイ)
演出:白井晃
幕が開けてすぐにもうウイのペースに、
その魅力に心酔している。
他の登場人物のシーンでも
ギャング団が後ろの方に控えていて、
メインじゃない時の仕草もサマになっている。
話が進むとウイはスターなんかじゃなく、
笑えるくらいに悪党なのに
草彅剛のダンスとか歌とかかっこよくて
どうしてよいのかわからない!w
*
ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を
シカゴのギャングのボスに置き換えて書かれた作品。
シカゴとシセロの関係とか、
アメリカ人が書いた本なのかな~
と帰宅後パンフ開いたら、
第二次世界大戦のさなかドイツ人が作ったとか!
(予備知識なくすみません...)
なるほど市民の熱が伝わってきてた。
*
(ここからネタバレ含む)
劇中で、観客はギャング一味の演説を聞く聴衆にもなる。
ヒトラーに対照して描かれたギャングのボス、ウイのダンスと歌、
シヴォラの巧みな煽り(ナチスドイツの広告塔だったゲッベルズ)
思わずグループに屈しそうになる。
ウイがあまりにも自信たっぷりに聴衆をおどしてくるから、
その潔さ(或いは開き直りか)が怖すぎて笑えてきた。
取り込まれなければ命が危ないという気持ちもありつつ、
もし劇中の裏話を見ないで単なる民衆の一人だったら、
あの人の推薦もあったし、あの人の後押しもあるし、
もしかして結構人脈あるし実力あるの?
などと考えてしまいそうだ。
末恐ろしい。
白井さんはそんな私たちの浅はかさに、
事態の重さに気づいてほしくてこの作品を演出したようだ。
(終盤で観客も賛同者は挙手するよう促される。
ダメな民衆の一人になって賛同すべき?
作品としてはその方が面白くなる?
あと2回観劇する予定だけど悩む…)
ギャング一味の時代背景は確か明らかになってないけど、
やっぱりアル・カポネやナチスドイツの時代よね~
そこに戦後のジェームス・ブラウンの曲を合わせたのも面白かった。
無知な私はシカゴの人だったのか~と思っていたが、
パンフレットで中田亮さん(オーサカ=モノレール)が
そのあたりの経緯を詳しく書いていた。
なるほどなるほど。
つかオーサカ=モノレールさんかっこよいな!!
そして二幕はじめのSHOWTIMEで
ウイが草彅剛に戻る瞬間があって、
そのギャップがものすごくよかったよ~
ちなみに3日目は
♪横浜KAATでアルトゥロ・ウイ!

