今日の地震で
ようやく復旧した地元も
また停電っっ。
 
電気も外灯も無いよーー。
ガスも使えない。
 
せっかく片付いたお部屋も
えらいめちゃくちゃだい。
 
振り出し。
 
家をでるときに水道を
確認してみたら、
水道は無事でした。
 
がしかし、
家はもう沈んじったよーーぅ。
 
荷物をまとめて
すぐに母のところへ行き
また避難所。
 
 
なになにぼうや for ADULT 椎名-SN3R08560001.jpg
電気やーん
発電機やーん
 
わーいわーい!!!!
 
実際もっと明るいです。
 
よっちんからは、
「女の子みんな無事」と
連絡が入ったでよ。
 
 
新しいお家と、
新しいお店も決まって、
今月中に名古屋に
引っ越す予定だったのに、 
もっと先になるかもなぁ。
 
 
またお風呂も入れないのね。
 
充電ないから終わる。
 
 
その瞬間どこにいて
何をしていたか、
何がどのくらい揺れて、
どんな恐怖を感じて
どう行動したか。
まわりでこんな話をきいた、
自分はこう考えてる、
今こんなことがいやだ。

そういう些細なひとつずつを
口に出し合うことで
どこか日常の支えにしようと
しているんじゃないかしら。
そんなことに気がついたのは、
この数日です。

そして、ここにいるのが
デリヘル嬢という立場の
わたしであっても、
人はそれをしようとするのだなあ、
ということは、
わたしにとって発見でした。

おそらくさっきまで
わたしの顔やカラダを
用心深く値踏みして、
今日の万単位の支出が
有意義であったかを
気にしてたであろうと思うのに。

「キミは口内(口で精液を受け止めること)できる子?」
なんて言ってさえいたのに。

そうしているとゆらりと
余震が起こって、
ただ咄嗟に手をつなぎ、
「ああ……」
と小さくつぶやいて
それが過ぎるのをひたすら
待つような数秒間が
突然やってきたりする。

わたしたちは互いのことなど
ろくに知りもしない、
とくになんの信頼関係もない
他人の男女です。
ゆきずり、です。

でも、身体のどこかが
接触していることが、
いくばくかの落ち着きを
もたらしてくれている。

それはきわめて不確かで、
はかなくて、
まやかしやハリボテのような
類のものなのでしょう。

でも、きっと相手も
そう知りながらも依って
いてくれるのではないか。
そういう思いがよぎります。

あなたとわたしは、
今ここで生きている。
そうですよね。
そう強く思って、込めます。

だからどうと
いうことはありません。

あなたは生きている。
わたしも。

わたしに解ることは
それだけです。

ただあなたは生きている、
という強烈なことが
わたしの心におどろくほどの
強さとスピードをもって
ボワと立ちはだかるだけです。

恐怖や不安は
これからもなくなることは
ないでしょうし、
悲しみはつねにぴっとりと横に
くっついているのでしょう。

これから向かう場所が
どんなところなのか、
わたしもさまざまな項目を
心細く思っています。

泣きそうになる。

ただそこへと向かって
みんなで歩きだしてゆくとき、
まず隣にいるひとの手をとって、
体温を分け合っていようと
思うのです。

なくすことなど決して
できない不安を、
本当にほんの少しずつでも
やわらげ合いながら、
風にとばされてしまいそうな
ホッとする気持ちや
こころよいことを、
どんなにささやかな規模でも
分け合いながら、
家族と、大切な人と、
そしてできれば、
たまたま縁あって隣に
並んで歩く知らない人とも、
おなじように。

これを読むあなたの隣に
この先並んだ人が、
もしかしたら風俗嬢とか
セックスワーカーと呼ばれる
職業に就いているかもしれません。

ただ一緒に歩いて
くださることを願っています。

あなたは生きている。
わたしも、生きています。

2011年4月8日
ようやく少し地震酔いのおさまった夜に
こんばんは。
今日は、うかんだことを
できるだけそのまま
書こうと思います。

いきおいまかせに
あんまり整えずに。

読みにくくなるだろうなあ。
すみません。

わたしは、こういうときに
役に立つような文章は、
なにも書いていない。
これからも書けないと思う。

かといって本職が、
なにか困っている人の助けに
なるような業務内容かというと、
言わずもがな、です。

大きな余震が続くうちは、
裸でいることさえ怖いですから、
勝手知らぬ場所で
見ず知らずの方とそうして
過ごすこの仕事は、
働く側にとって大きな
恐怖を伴います。

けれど出勤しなければ、
その日から1円の収入も
得られないことになる。

これもまた大きな不安を
心にもたらします。
わたしも、そうでした。

風俗店などは営業を
自粛するべきだ、
という声もよく聞かれました。

確かに、なんの緊急性もない、
暢気な娯楽でしょう。

存在そのものが、不謹慎、
と思われることもある。

従業員には、それぞれに
複雑な葛藤があります。

しばらくは店には出ずに
預貯金で暮らす人も、
それがかなわない人も、
普段どおりに働く人も、
普段以上に働く人もいます。

家族が大きな被害に
遭われた人も、もちろんいます。

震災の後に会った
お客さんとは、
そのときの話になることがあります。

来客がうんと減ってしまったろうに
生活は大丈夫か、
と心配してくださる
常連のひと。

阪神淡路のときの経験を
話してきかせて
経験を話してきかせてくれるひと。

直面されている厳しい事情、
彼を襲った悲しいこと、
やり切れない気持ちや
大きな不安や
そういったものを聞き、
またそれらを多少暴力的な
身体への接触という形で
ぶつけられて、
やるせない気持ちになったりもしました。

身近な方が実家をなくしてしまい、
どのように接すればいいのか分からず
自己嫌悪に苛まれている、とか、
この先仕事がなくなりそうで不安だよ、とか、
打ち明けられたりもしました。
つづく