先月だったか、A夫人はわたしの反応を
窺うように言った。

「インターネットやろうと思って。息子、
 パソコン置いていったんだもの」

私「・・・」

もし、A夫人がタダタクシー代わりに、
B夫人やわたしの車をあてにすることに、
そろそろ寝覚めの悪さを感じて言ったのなら
もうとっくに始めているはずなのだが。

すぐ近くに住んでいる博士号まで取った
(というふうに聞いた覚えがあるのだが)
優秀な娘さんが、毎晩のように夕食を食べに
寄っているのだから、教えてもらっても
いいはずだ。

いや、なにしろ、その娘さんが車を買って
もう地方へも乗って行ったほど、運転も慣れた
はずなんだから、いいかげんに週末の買い物は
娘さんの車で行って欲しい。

娘さんは忙しい(B夫人もわたしも忙しい
とは思ってないのか?)とか、娘さんは
混み合う駐車場が苦手だとか(B夫人も
わたしも苦労して駐車していると思って
ないのか?)絶句させられるような台詞を
聞き流すのも、もう限界である。

出勤途中の便乗にも応じていると、”お使い”
まで切り出すことがある。

このままでは、B夫人もわたしも完全に
ボイコットするのは時間の問題である。

娘さんがどうしても応じないのなら、あとは
宅配を利用してもらうしかないだろう。

いずれ近くのスーパーでも、ネットスーパーを
取り入れるだろうし、そうすれば、チラシ商品も
買えて当日に配達もしてもらえるのだから。

ネットを引いているPCがあるのなら、すぐに
でも使って覚えるべきだ。

し、しかし、決してわたしの口からは
やってみれば・・・などと勧められないのだ。

”やぶへび”

”君子 危うきに近寄らず”

”三十六計 逃げるに如かず”


PC操作を教えることにでもなるよりは
車に便乗させて週末2時間は時間を割かれる
のを覚悟で行くほうが、はるかに面倒が
ない・・はずだ。