【1‐2巻】身代わりの花嫁は、不器用な辺境伯に溺愛される
漫画:一ノ瀬かおる/原作:椎名さえら/キャラクター原案:一花夜
【2巻発刊中、分冊18巻発刊中】
【作品情報】
子爵令嬢クラリスは常に美しい姉であるマチルダの影になり
自分を押し殺して成長しました。
マチルダの嫉妬からクラリスは社交界からも締め出され、
どこか違和感のある両親からも虐げられていましたが、
使用人からは慕われています。
ある時、突如として決まったクラリスの結婚。
本来であれば『ファーレンハイトの宝石』であるマチルダが「人食い辺境伯」と呼ばれるジークフリート・グーテンベルグ(辺境伯ジーン)へ嫁ぐ予定でした。
宝石のマチルダを人食い辺境伯へ輿入れさせたくない父親は
マチルダの価値を高める為に家族は勿論、辺境伯ジーンにも
クラリスが傷つく嘘をつきます。
マチルダの身代わりとして嫁ぐ為、
嫁ぎ先での冷遇も覚悟していたクラリスですが・・・・・・
辺境伯ジーンは真摯にクラリスと向き合ってくれます。
姉の身代わりであることに引け目を強く感じ、
心も閉じているクラリス・・・・・・
徐々にジーンの気遣いや包容力に惹かれていきます。
実家と異なり、穏やかで幸せな婚約期間を暫し過ごしますが、
王都より姉の結婚が決まったことで呼び出されて
ジーンと王都に向かうことになります。
道中、クラリスはマチルダや両親の言動や思い出し
気持ちが沈む事もありますが辺境伯ジーンとの距離は徐々に・・・・・・
王道、ラブファンタジーのお話です。
3巻レビューは此方↓
【感想】
少し込み入った家庭環境が設定されているので
クラリスの人柄による美しさが引き立つ話になっています。
又、辺境伯ジーン気遣いが素晴らしく、
読んでいて気持ちの良い漫画でした
勿論、マチルダは美しくありません(笑)
ホラー的に怖いです・・・・
悪意ある言動は自身が発する悪意に飲まれてしまうので
顔つきや雰囲気まで悪そうに見えてしまいます・・・・
2巻の最後、辺境伯ジーンがクラリスの愛しさにたまらなくなってしまう所、
すごく好きなシーンです!
お腹一杯になれるシーンで次巻が本当に楽しみです
【絵】
いかにもアニメっぽい絵かな?と思いましたが、
各キャラクターの表情の豊かさに心奪われました。
性格がきちんとキャラクターの表情や顔に反映され
特に誠実さや純朴さが真っ直ぐ描かれています。
とても楽しい時間が過ごせました‼