2017年生まれの

我が家の一人息子は

2歳で網膜芽細胞腫と診断され、

闘病開始。

2歳半に右眼球摘出。

4歳9ヶ月に左眼球摘出して、

全盲になりました。

現在も治療を頑張っています。

闘病の記録、

入院生活、

義眼っ子のこと、

視覚障がい児の子育てetc...

綴ります。

《2022年3月の出来事です》


2022年3月23日。


重い足取りで

病院へ向かいました。


劇的に良くなっていなければ、

摘出を言い渡されるのだろうか。

はい、摘出お願いします

と、言えるだろうか。

気持ちは固まることなく、

ぐるぐるしながら、

診察に呼ばれました。


主治医は、

素早く左眼を診ます。

「うん?ん?うーん…。」

珍しく、悩んでいます。


いつもは、

淡々とズバリと言う主治医ですが、


なんだか、言葉に詰まりながら、

はっきり言わず、


「劇的に良くなっては
いないけれど…悪くなってもいません。」

え?治療できるってこと?

「まだ眼動注できるのですか?」
と、聞くと、

「ただ…オススメはしません。」と。

今、摘出しないリスクを
淡々と説明されたのですが、

「治療していただきたいです、
お願いします!」
と、言ってしまいました。

本来ならば、
主治医からしたら、
「摘出お願いします。」
と、言ってほしかっただろうと
思います。

あまり顔に出さない先生ですが、
明らかに困った顔をしていました。

まだ望みがある!
治療ができる!
と、その時は前向きでした。
ほぼ全盲ですが、
治療していたら
いつか腫瘍が小さくなるかも。
見えるようになるかも。
見た目もやはり義眼よりいい。
やっぱり摘出は怖い。
全盲は怖い。。。


今回の決断は、
摘出はしないという
決断でした。