世界一周したジュリー社長の留学エンターテインメント -60ページ目

黒人に挟まれた年越し(ブレークタイム)

2002年12月31日


イエローナイフに行くはずの私たち4人


全く知らない街「ヘイリバー」で途方にくれていた。



ヘリコプターセスナ機も天候不良のため運休。


もうイエローナイフへ行く交通手段はなかった。


つまり、年越しはこの街で・・・・。



カナダ人マークは、家族に電話し、


今夜イエローナイフへ帰省できない旨を伝えると


そそくさとホテルを予約していた。



がどうするべきか?考えていると、


けんじ一人で年越しは寂しいだろうから


一緒に新年を祝おうとデディが提案してきた。


会ったばかりでよく知らない2人だったが、


とりあえず一緒にチャイニーズレストラン


食事をすることになった。



なぜチャイニーズだったのか?


それは日本で「年越しそば」を食べる慣習がある


という話を私から聞いたベン


チャイニーズレストランヌードルを食べたら


私が喜ぶに違いないと気を利かしたのだった。


その事は後日デディから教えてもらった。



チャイニーズレストランにはもちろん「そば」はなかったが、


皆で食べた「焼きそば」がとても美味しく思えた。


私の人生で大晦日に焼きそばを食べたのは、


この1回きりだ。



楽しい食事を終えて仲良くなった私達は


ヘイリバーに一軒しかないホテルに戻った。


もちろんマークもここに泊まっていた。


が部屋を予約しようとすると


デディが一緒の部屋に3人で寝ようと言って、


をなかば強引に彼らの部屋に連れて行った。



正直どうなるのか怖かった。


でも彼らがホテル代はいらないから、


そのお金はイエローナイフで使いなさいと言ってくれた時、


少し信じようと思った。



どうせ盗まれるものなんてないから


騙されるなら騙されようと覚悟を決めて、


結局その晩は、3人で川の字になって寝た。


真ん中がだった。



これが生まれて初めて、


素敵な黒人2人と過ごした2002年年越しだ。



私達は次の日イエローナイフに行けたのか?


それは明日の後半に続く。











黒人に挟まれた年越し(前半)

私にはとっても素敵な黒人2人の友達がいる。


オーストラリア出身のデディベンだ。


デディは看護婦で、ベンエンジニアをしている。


彼らと出会ったのは、


私がカナダ・バンクーバーの留学会社で働いていた2002年のことだ。



私は仕事休みの年末年始を、


昨日の話しにもでてきたイエローナイフ


オーロラを見ながら過ごそうと


バンクーバーからイエローナイフまでバスの旅をした。



なぜバスで旅をしたか?

それはバスが一番安くいける交通手段だったからだ。


実際には2日間バスに乗り続けるハードな旅なのだが、


オーロラを見ながら過ごす年越しを想像するだけで嬉しくなった。



イエローナイフの一つ手前のバス停留所である


ヘイリバーという街に着き、


あとはグレートスレーブ湖の氷上を渡ればイエローナイフという


ほぼ旅の終わりを確信した頃、


バス運転手から地獄のアナウンスがあった。



「このバスは豪雪のため、本日はこれ以上進めません。


明日もこのような雪が続けば、道も整備できませんので、


バスは運休となります。」


今日だけでなく、明日までも・・・・。


私の夢だった、オーロラを見ながら過ごす年越しが・・・・。


あとちょっと進めば着くのに・・・・。



そのバスに最後まで乗っていたのが、


私とカナダ人の男性1人(マーク)と、


オーストラリアからの旅人、


ベンデディの4人だった。



マークイエローナイフに家族を残し、


カルガリーという街で出稼ぎをしているお父さんだ。


家族とお正月を過ごす為にバスで長時間かけて帰る予定だった。



ベンデディ3人は今まで見た事のないオーロラを見ながら


年越しをしようと計画をしていた似たもの同士だった。



4人は失意のどん底だった。


その時、私は生まれて初めて泣いている黒人を見た。


そこまでして彼らがオーロラを見たかったのかと思うと、


私まで泣けてきて、


バスで初めて出会った3人


いつのまにかお互いを励ましながら泣いていた。



(前半終了)




最北端の町でナンパされた寒い冬の夜

「ちょっと北のほうへ行かない?」


私が半年滞在したカナダ・イエローナイフでの出来事です。


イエローナイフオーロラが見える事で有名で、


カナダ最北端に位置する街。


人口約1万8千人


冬はマイナス40度を越え、


街が冷凍室といった感じだ。



そこで働いていた私は、


仕事を終えた、同じ旅行会社カナダ人スタッフ2人と、


もう一人の日本人男性(しん)4人で、


ある飲み屋へと出かけた。



その偶然入った飲み屋だが、


実は先住民族(イヌイット)が経営する店だった。


いわゆる白人と言われるカナダ人は一人もおらず、


私たち4人は最高に目立った。


ルックスもさることながら、私たちが話す英語が一際目立った。


なぜなら先住民族の多くは彼ら独自の言語(イヌクシュク語)を使い、


英語を話せない人が多いのである。



イエローナイフが属するノースウエスト準州


全体人口の半分先住民が占めており、


彼らはカナダ政府より保護(生活援助)を受けている為、


ほとんど働かない。


働かないどころか、


そのお金を煙草お酒賭け事などに使うことも多い。


それはカナダで大きな問題になっている。



私たち4人はその異様な空気の中、


普通に話して盛り上がっていたのだが、


カナダ人スタッフ2人が次の日の仕事が早いという理由で、


先に帰った。



その店に残った日本人の私たち2人を見て、


即座に、3人先住民女性が近寄ってきた。


年齢は50歳40歳30歳ぐらいの3人の女性である。


年上の2人は英語が話せないようで、


30歳ぐらいの女性がつたない英語で話しかけてきた。



女「私たちと一緒に遊ばない?」


私「えっ?」(突然でビックリ)


女「時間ないの?」


友達「えっ?」(圧倒されている)


2人って付き合ってるの?」


私「NO!」


女「じゃ一緒にちょっと北の方に行かない?」


友達「えっ?北ってどこですか?」


女「ちょっと北よ!」


私「そこに何があるの?」


女「楽しい事よ!!!」


私たち「・・・・・・・・・・・・えっ?」


私たち、ナンパされてるんですけど。


初逆ナン!!!!!


でもちょっと北ってどこよ???


イエローナイフって最北端の町なのに、


それより北ってもっと寒いだけじゃん!!!!!!



もちろん私たちは断って店を出ようとした。


半分パニックだった。


だって、そうだろ。


50歳の女性ナンパしてくるなんて普通はありえないから。



ところが店を出ても、ずっとついて来る。


私たちが良かったのは彼女らより若かった事だ。


の積もった冬道では、最後は体力が勝つ。


なんとか振り切れた。



次の日、友人の一人である先住民アンディに話した。


アンディは言った。


「お金が欲しかったのだろう。」


「決して、君たちに魅力があったわけではない」


少し、ショック・・・。



彼らの生活を聞いて驚いたいのは、


賭け事に負けると、お金を支払う代わりに


奥さんを差し出す事もあるそうだ。


う~ん、考えられない!



さらに、友人自宅泊める時、


奥さんがその友人身体(体温)で暖めるのが


最高のもてなしとされているそうだ。



アンディ14歳で結婚し、なんと奥さん5人いる。


子供16人


ちょっと北へ行かなくて正解だった。