高校時代、兄が居ない時部屋に忍んではいり、書棚をよく物色していた。
兄の専門である機械工学の本に混じって、集英社の赤い色の、明治大正昭和の文豪達の文学全集を読むのが楽しみだった。
他にも色んな本があり、本好きな私にとって、兄の書棚はマイ図書館だった。
書棚の下の段と床の間に3~4cm 位の隙間があり、そこにエロ本が隠されていたのも見逃さなかった
その書棚で私は運命的な本と出会った。
「きけわだつみのこえ」
第二次世界対戦末期に戦没した日本の学徒出陣兵の遺書を集めた遺稿集である。
只でさえ人より感受性が強いうえに、一番多感な高校生の時に読んだので、その時の衝撃、悲しみは今でも私の魂に深く残っている。
お国の為に出陣する直前に、家族や愛する者へ宛てて書かれた手紙(遺書)は、
明日には命がないのを覚悟していながらも、家族を思い気遣い、感謝がしたためられてある。
なんと言う純粋さ。健気さ。
そして・・言葉に出来ない深い悲しみ。
当事高校生の私は、身体中の水分が無くなる位大泣きしました。
今年のお正月休み、東京へ歌舞伎を見に行った時に、夫が靖国神社へ参拝に行きたいと言うのでついていきました。
これもご縁なのだろう。
いつか、日本の為に戦った方々に感謝の気持ちを伝えたいとずっと思っていたので
いい機会だと思った。
靖国神社と言うと、右翼と思われるかもしれないが、私は右翼だとか左翼だとか意識したこともない。
高校の時の魂に残された悲しみに、
只ただ感謝したい。その思いで靖国神社の鳥居をくぐった。
本殿のシンメトリー(左右対称)の白い神前幕がとても美しいと思い、写真を撮ろうとしてスマホを向けていると、
どこかで、
「おかあさ~ん、おかあさ~ん」
と遠くで声がする。
だんだんその声が
「おかあさ~ん!、おかあさ~ん!!」と、
近づいてくるように聞こえる。
スマホのシャッターを押した瞬間、目の前に怖い顔をしたおじさんが立っていて
「おかあさん ここで写真はいけませんよ』と注意された。
「どうしてですか~~?」とマヌケな声で私は聞いた。
離れたところにいた夫が慌てて来て、
「当たりまえじゃないか!!!
神前の真ん中は神様の通り道だし、正面からの撮影は大変失礼な事なんだよ!‼」
と怒る。
皆さんご存知ですか?
正面からの撮影はNG な事・・
恥ずかしながら、還暦を過ぎて初めて知ったのです
戦没された方々にしっかりと感謝の気持ちを伝えて手を合わせたいと思っていたが、
すっかりショボくれた私は(/。\)
うなだれて、そそくさと手を合わせ、本殿を後にした。
その後に、夫が遊就館に行きたいと言うので、夫一人で行ってもらった。
私は、高校の時の悲しみが強く残っていて、遺品を見ることが出来ずロビーで別れた。
夫が遊就館にいるあいだ、靖国神社の参道沿いをブラブラ散歩していると、
とても不思議な事がありました。
参道わきに、田中支隊忠魂碑のある場所に入ると、急に何だか温かな気持ちになり、何かに守られているような気がしてきました。
ここはひょっとして、凄いパワースポットなのだろうか?
頭の中で、
「貴様と俺とは~🎵🎶
同期の桜~~🎵」と兵士達の歌声が聞こえます。
そんな事あり得ないって思われるけど
この「同期の桜」の歌詞には「靖国神社で再会する」と言う意味が込められている。
私は確信しましたね
英霊たちは今も生きていると・・
そして今も、日本を、私達を守り守護しているのだと。
話はかわりますが・・
10年前の寒天が出てきたので
ひさしぶりに富山や石川県の郷土料理
「ゆびす」を作りました。
地域によって「えびす」とも言い、それぞれの家庭によって、甘い味だったり、濃いめだったりします。
基本はお出汁に玉子、しょうゆ、さとう、塩、しょうがなどです。
昔は玉子が貴重だったので、お祭りや行事の時に出される御馳走
料理でしたが、今は普段の時にでも食べますね。
これは兄嫁さんが作ってくれた「ゆびす」です。
相当グレードが高いですね
コロナも終息していないのに、又、大変な災害が起きて、胸が痛みます。
大変な試練と闘う方々が、どうか安全で有りますよう・・