●29日の横浜DeNA対阪神の19回戦(横浜)は悪天候が見込まれるため、午後 1時30分に中止が発表された。今季阪神の雨天中止は 6度目。予告先発は横浜DeNAがアンドレ・ジャクソン投手(28)、阪神は才木浩人投手(25)が発表されていた。4連勝中の2位巨人は首位広島に0ゲーム差で、4位横浜DeNAが2連勝中で迎えた今カードは3位阪神に1.5ゲーム差に迫っていた。また30日の広島-ヤクルト戦(マツダスタジアム、午後 6時開始)も台風の接近に伴い、中止が発表された。30日には阪神甲子園球場で巨人戦が予定されているが、台風10号の影響により、30日は東海道新幹線の一部区間で終日運転を取りやめることが発表されていた。また、30日のウエスタン・リーグ、オリックス-阪神戦(ほっともっと神戸)も中止が発表されている。
●岡田彰布監督(66)、コーチ、選手、チームスタッフらは29日、横浜DeNA戦(横浜)の中止を受けて午後に帰阪した。練習も行わなかった。台風10号の影響で悪天候が予想されるため、午後 1時過ぎに中止が発表されていた。30日はすでに、東海道新幹線の三島~名古屋間で始発から終日運転見合わせが発表されており、仮にこの日に試合が行われていれば、帰阪方法が難航していたところだった。大雨により新幹線は静岡駅-掛川駅間で午後 5時ごろ、運転見合わせに。同 7時前には、この日中の全線運転取りやめがアナウンスされた。横浜DeNAは、名古屋にたどり着いたグループとたどり着かなかったグループに分かれた。巨人も一部選手、スタッフが足止めされた。東京ヤクルトも一部選手、スタッフが広島入りできなかった。各球団で開催地への移動が困難な事態が起きた。一方で、30日から楽天4連戦(楽天モバイルパーク)を行うオリックスは空路の移動ルートを変更。当初は長崎→中部経由→仙台の予定だったが、長崎空港発の便が欠航見込みとあり、28日の長崎での福岡ソフトバンク戦後に福岡へバス移動。この日、仙台への直行便で移動した。
●才木浩人投手が31日巨人戦(甲子園)先発に向かう見込みとなった。先発予定だった29日横浜DeNA戦(横浜)が悪天候のため中止。30日から首位巨人との3連戦(甲子園)に向け、安藤優也投手コーチ(46)は見通しを語った。5ゲーム差を離されて臨む巨人戦。逆転Vに向けて1敗も許されない中、10勝を挙げる勝ち頭右腕で1勝を確実にもぎ取る覚悟だ。才木にとって予告先発の試合が中止となったのは今季2度目。通算で4度目となった。30日の初戦は元々登板予定だった西勇輝投手(33)が先発し、3戦目は大竹耕太郎投手(29)が続くとみられる。台風10号の影響で引き続き悪天候が予想される今週末。30日の試合も雨天中止になる可能性は低くない。初戦が流れても予定通りに先発でき、第 2戦が流れた場合はスライド登板も可能。才木優先でローテーションを組み替えられる布陣となっている。今季、カード別では最多となる7度目の巨人戦。ここまで 6試合では2勝1敗防御率2.15だ。甲子園の対戦に限れば 2試合13イニング 2/3を投げて、 1失点しか許していない(自責点は0)。約 1カ月ぶりに甲子園で戦う3連戦。虎党の希望をつなぐ力投を目指す。貯金3で3位の岡田虎は首位巨人に5ゲーム差、2位広島に4.5差をつけられて逆転Vが遠のきつつあり、4位横浜DeNAが1.5ゲーム差に迫ってきた。残り24試合は負けられない戦いが続く。これまで何度もチームの苦境を救ってきた右腕が、久しぶりに立つ甲子園のマウンドで奮闘する。
●井上広大外野手(23)はプロ初本塁打から一夜明けて「積み重ねが出たかなと思う。引き続きやっていることを継続してやっていきたい」と語った。残り24試合のうち15ゲームが甲子園。履正社高時には選手権大会優勝など輝いた舞台での初アーチにも期待が懸かる。28日横浜DeNA戦(横浜)では、 1点を追う 6回一死で先発東の初球 141キロカットボールを捉え、左翼ポール際へプロ1号本塁打を放った。試合は接戦の末に敗れたものの、この 1発で一時同点。チームに勢いをもたらした。25日の1軍昇格後、巡ってきたチャンスでしっかり結果を残した。プロ5年目で出た待望のアーチから、本拠地甲子園で行われる巨人戦で2戦連発を狙う。今季の甲子園では先発1度、代打で2度の3試合の出場。ここまで6打数無安打とまだ快音を響かせてはいないが、ここから「甲子園の申し子」の本領発揮だ。チームは首位巨人に5ゲーム差の踏ん張りどころ。若きスラッガーが聖地に初めてのアーチをかけて、チームに再び勢いをもたらす。
●前川右京外野手(21)が30日~9月1日の巨人3連戦(甲子園)での復帰へ意欲を見せた。
24日の広島戦(マツダ)で島内颯太郎投手(27)の直球を右膝付近に受けて負傷退場。25、26日は関西の病院で診察を受け、1軍帯同を続けている。28日の横浜DeNA戦(横浜)では自身の負傷がきっかけで昇格した井上広大外野手が左翼で先発し、プロ初アーチを記録。新たなライバルも台頭してきた今、ここで離脱するわけにはいかない。24日広島戦で右すねの外側付近に死球を受けて途中交代してから、3戦連続ベンチ外。 1カ月ぶりとなる本拠地での復活を目指す。
●森下翔太外野手(24)が得意の本拠地でラストスパートをかける。 8月 1日以来、約 1カ月ぶりに甲子園で戦う30日からの巨人3連戦。森下自身、今季の聖地では3割1分3厘をマーク。球場別では最多の5本塁打も放っている。残り24試合中、15試合が甲子園での対戦。今季は伝統の一戦も得意としている。対巨人戦は3割1分3厘と好相性。ともにカード別最多となる3本塁打、13打点も記録している。首位巨人を5ゲーム差で追いかける中、 1敗も許されない3連戦。逆転Vに向け、まずはG倒に導く一打を狙う。森下翔太外野手は早々の中止決定に前を向いた。約 1カ月ぶりに甲子園に戻って戦う巨人戦。今季は本拠地で打率0.313、5本塁打、27打点と結果を残している。同学年の戸郷翔征投手(24)や東海大相模高の先輩、菅野智之投手(34)らとの対戦が予想される3連戦。意気込んだ。
●甲子園でよみがえるしかない-。阪神は29日、横浜DeNA戦(横浜)が台風10号の接近による悪天候予想のため中止となった。佐藤輝明内野手(25)ら虎ナインは夏の長期ロードを終え、30日から甲子園で行われる巨人戦に備えて急ぎ新幹線で帰阪した。痛恨の2連敗で連覇を狙うチームが陥った危機は、7連勝中の本拠地で吹き飛ばすしかない。悲壮感を持って戦うサトテルも、岡田虎も、甲子園で輝きを取り戻す。横殴りの雨と風が、夏の長期ロードの終わりを告げた。接近する台風10号の影響で横浜DeNA戦は午後 1時30分に中止が発表された。それから30分後、新横浜駅のホームには決意を新たに、帰路に就く佐藤輝の姿があった。横浜の地から始まった夏の長期ロード。直前まで絶好調だった大砲は勢いそのままに 2日の横浜DeNA戦から4試合連続複数安打。 6日の東京ヤクルト戦(神宮)では初の3試合連続ホームランも放った。大砲の不振とリンクするように、3位のチームは4位横浜DeNAに連敗し、1.5ゲーム差に迫られた。結局、長期ロードは9勝13敗1分と負け越しで終了。 8月の月間負け越しも決まった。この日は東京ヤクルト戦(神宮)が中止になったが、首位に立った巨人とは5ゲーム差、中日戦(バンテリンドーム)で敗れて陥落した2位広島とは4.5差。逆転優勝どころか、クライマックスシリーズ進出にも暗雲が垂れ込める危機的状況だ。台風10号の影響が心配されるが、30日の巨人戦から 6試合続く甲子園の戦いで、佐藤輝も岡田虎もよみがえる。それが連覇への希望をつなぐ絶対条件だ。

記事をまとめてみました。

 

※時間は、実際の発表時間と異なります。

 

 <横浜DeNA - 阪神=台風の影響のため中止>◇19回戦◇29日◇横浜スタジアム
 29日の横浜DeNA対阪神の19回戦(横浜)は悪天候が見込まれるため、午後 1時30分に中止が発表された。今季阪神の雨天中止は 6度目。予告先発は横浜DeNAがジャクソン、阪神は才木が発表されていた。


 阪神の球団旗
 台風10号の影響で、29日の横浜DeNA-阪神戦(横浜)、東京ヤクルト-巨人(神宮、ともに午後 6時開始)が悪天候が予想されるため中止が午後 1時すぎに発表された。
 4連勝中の2位巨人は首位広島に0ゲーム差で、4位横浜DeNAが2連勝中で迎えた今カードは3位阪神に1.5ゲーム差に迫っていた。
 また30日の広島-ヤクルト戦(マツダスタジアム、午後 6時開始)も台風の接近に伴い、中止が発表された。


 阪神甲子園球場
 29日の横浜DeNA-阪神戦(横浜)は、悪天候が予想されるため中止が決まった。
 阪神は27、28日と連敗を喫しており、この日中止が決まったため、残り 2試合を残して 8月は10勝13敗1分けで、月間負け越しが決まった。
 30日には甲子園で巨人戦が予定されているが、台風10号の影響により、30日は東海道新幹線の一部区間で終日運転を取りやめることが発表されていた。
 また、30日のウエスタン・リーグ、オリックス-阪神戦(ほっともっと神戸)も中止が発表されている。

 


 帰阪する際に運行状況を確認する岡田彰布監督=新横浜駅
 横浜DeNAー阪神戦は悪天候が予想されるため、午後 1時30分に中止が発表された。阪神の中止は 2カ月ぶりで今季6度目。既に 2年ぶりの負け越しが決まっていた夏のロードは9勝13敗1分。また 8月は10勝13敗1分で、残り 2試合で、負け越しが決まった。選手は練習を行わずに各自、帰阪した。30日から甲子園で巨人3連戦に挑む。

 試合が中止になり、帰阪する岡田彰布監督=新横浜駅
 岡田彰布監督、コーチ、選手、チームスタッフらは29日、横浜DeNA戦(横浜)の中止を受けて午後に帰阪した。練習も行わなかった。台風10号の影響で悪天候が予想されるため、午後 1時過ぎに中止が発表されていた。
 30日はすでに、東海道新幹線の三島~名古屋間で始発から終日運転見合わせが発表されており、仮にこの日に試合が行われていれば、帰阪方法が難航していたところだった。


 雨天中止となった横浜スタジアム
 台風10号にプロ野球も大きな影響を受けた。29日の横浜DeNA-阪神(横浜)、東京ヤクルト-巨人(神宮)の2カードは午後 1時過ぎに中止発表。30日は東海道新幹線が一部運休のため、横浜DeNAは名古屋(中日戦)へ、甲子園で対戦予定の阪神、巨人はともに大阪へ、予定を早めて移動した。

 試合が中止となり運び出される阪神の荷物=横浜スタジアム
 ところが、大雨により新幹線は静岡駅-掛川駅間で午後 5時ごろ、運転見合わせに。同 7時前には、この日中の全線運転取りやめがアナウンスされた。横浜DeNAは「本日、球団スタッフ、選手全員が名古屋に移動することはできませんでした」と発表。名古屋にたどり着いたグループとたどり着かなかったグループに分かれた。巨人も一部選手、スタッフが足止めされた。東京ヤクルトも一部選手、スタッフが広島入りできなかった。各球団で開催地への移動が困難な事態が起きた。


 悪天候が予想されるため中止となった明治神宮野球場
 さらに同10時ごろ、30日からの中日-横浜DeNA3連戦(バンテリンドーム)は全試合の中止が発表された。30日の広島-東京ヤクルト(マツダスタジアム)と2軍戦 2試合も、この日のうちに中止が発表された。

 悪天候が予想されるため中止となった明治神宮野球場
 一方で、30日から楽天4連戦(楽天モバイルパーク)を行うオリックスは空路の移動ルートを変更。当初は長崎→中部経由→仙台の予定だったが、長崎空港発の便が欠航見込みとあり、28日の長崎での福岡ソフトバンク戦後に福岡へバス移動。この日、仙台への直行便で移動した。

 

 才木浩人投手が31日巨人戦(甲子園)先発に向かう見込みとなった。先発予定だった29日横浜DeNA戦(横浜)が悪天候のため中止。30日から首位巨人との3連戦(甲子園)に向け、安藤投手コーチは「試合ができるのであれば才木は巨人戦に行くと思いますよ」と見通しを語った。5ゲーム差を離されて臨む巨人戦。逆転Vに向けて1敗も許されない中、10勝を挙げる勝ち頭右腕で1勝を確実にもぎ取る覚悟だ。
 才木にとって予告先発の試合が中止となったのは今季2度目。通算で4度目となった。「雨ズレなので調整は難しいですけど、投げるところでしっかり投げられるように頑張ります」と力を込めた。


 先発予定の横浜DeNA戦が中止になり、次回登板に備えて帰阪する才木浩人投手=新横浜駅
 30日の初戦は元々登板予定だった西勇が先発し、3戦目は大竹が続くとみられる。台風10号の影響で引き続き悪天候が予想される今週末。30日の試合も雨天中止になる可能性は低くない。初戦が流れても予定通りに先発でき、第 2戦が流れた場合はスライド登板も可能。才木優先でローテーションを組み替えられる布陣となっている。
 今季、カード別では最多となる7度目の巨人戦。ここまで 6試合では2勝1敗防御率2.15だ。甲子園の対戦に限れば 2試合13イニング 2/3を投げて、 1失点しか許していない(自責点は0)。約 1カ月ぶりに甲子園で戦う3連戦。虎党の希望をつなぐ力投を目指す。


 試合が中止になり、帰阪する才木浩人投手=新横浜駅
 才木浩人投手が30日からの巨人3連戦(甲子園)で優先的に先発起用されることが29日、決まった。先発予定だった横浜DeNA戦(横浜)は台風10号の影響で中止。今季、何度もチームの窮地を救ってきたエースに5ゲーム差で追う首位巨人封じを託す。ミッションを受け止めた右腕は「しっかり投げる」と決意をにじませた。
 まだまだあきらめない。エース才木の巨人戦への優先投入が、逆転優勝に向けた岡田監督の次なる一手だ。この日首位に立った巨人打線を抑えて、崖っぷちの虎を再浮上させる-。新横浜駅で帰阪する新幹線に乗り込む直前、才木は次回登板に向けて短い言葉に思いをぶつけた。
 「雨ズレ(雨天中止)で調整は難しいけど、投げるところでしっかり投げられるように頑張りたい」


 試合が中止になり、帰阪する才木浩人投手=新横浜駅
 午後 1時30分、先発予定だった横浜DeNA戦が台風10号の影響で中止が決定した。次回登板の時期については「(先発)ローテのことは監督、コーチに聞いてください」と言葉を濁したが、それから10分後、新横浜駅に姿を見せた安藤投手コーチは、包み隠すことなく右腕への期待を口にした。
 「試合ができるのなら、才木は巨人戦にいくと思いますよ」
 当初、30日からの巨人戦の先発は西勇、青柳、大竹の順番だった。だが、この日の才木の登板がなくなり、先発ローテの再編で巨人戦への投入が可能になった。これまでは間隔をあけることもあったが、 8月下旬で首位巨人に5ゲーム差と離された現状では〝主戦〟を優先的につぎ込んでいくしかない。


 試合が中止になり、帰阪する左から阪神桐敷拓馬投手、島田海吏外野手、才木浩人投手=新横浜駅
 今季は幾度となくこれまで救世主となった実績がある。ここまでチームの連敗中に計 7度先発し、すべてチームを勝利に導き、自身も5勝負けなし。「僕は負けているときほど『俺が止めたるんです』と燃えるタイプ」と言ってはばからない。そのハートの強さと前向きな性格でチーム内の暗いムードを一掃してほしい-。それが首脳陣、そして虎党の願いだ。
 ここまで自己最多の10勝を挙げ、防御率1.58はリーグ2位だ。巨人戦では6試合登板で2勝1敗、防御率2.15。甲子園では 7月30日の対戦で 7回途中1失点(自責0)と力を示し、チームを勝利に導いた。
 貯金3で3位の岡田虎は首位巨人に5ゲーム差、2位広島に4.5差をつけられて逆転Vが遠のきつつあり、4位横浜DeNAが1.5ゲーム差に迫ってきた。残り24試合は負けられない戦いが続く。これまで何度もチームの苦境を救ってきた右腕が、久しぶりに立つ甲子園のマウンドで奮闘する。

 

 井上広大外野手はプロ初本塁打から一夜明けて「積み重ねが出たかなと思う。引き続きやっていることを継続してやっていきたい」と語った。残り24試合のうち15ゲームが甲子園。履正社高時には選手権大会優勝など輝いた舞台での初アーチにも期待が懸かる。「ホームランを打ってすごい声援をいただいたので、次からも声援をいただけるように、しっかりと結果を出していきたい」と力を込めた。

 帰阪する井上広大外野手=新横浜駅
 チームを活気づける聖地初アーチだ! 井上広大外野手が、甲子園でのプロ初本塁打を目指す。
 「昨日もホームランを打って、すごい声援をいただいたので、次からも声援をいただけるように、しっかりと結果を出していきたい」
 28日横浜DeNA戦(横浜)では、 1点を追う 6回一死で先発東の初球 141キロカットボールを捉え、左翼ポール際へプロ1号本塁打を放った。試合は接戦の末に敗れたものの、この 1発で一時同点。チームに勢いをもたらした。「本当に積み重ねが出たかなと思うので、引き続きやっていることを継続してやっていきたい」。25日の1軍昇格後、巡ってきたチャンスでしっかり結果を残した。プロ5年目で出た待望のアーチから、本拠地甲子園で行われる巨人戦で2戦連発を狙う。


 試合が中止になり、帰阪する井上広大外野手=新横浜駅
 履正社(大阪)時代、甲子園では数々の活躍を見せた。 3年時は4番としてセンバツ、夏の甲子園と春夏連続出場へ導いた。たどり着いた聖地では通算7試合に出場し、30打数10安打14打点、打率3割3分3厘、3本塁打と大暴れ。夏の決勝・星稜(石川)戦では、エース奥川(現東京ヤクルト)からバックスクリーン左に突き刺す逆転3ランを放つ活躍で、履正社初の甲子園優勝に貢献した。
 今季の甲子園では先発1度、代打で2度の3試合の出場。ここまで6打数無安打とまだ快音を響かせてはいないが、ここから「甲子園の申し子」の本領発揮だ。「これからもしっかり自分の中で考えながらやっていきたい」。チームは首位巨人に5ゲーム差の踏ん張りどころ。若きスラッガーが聖地に初めてのアーチをかけて、チームに再び勢いをもたらす。

 

 前川右京外野手が30日~9月1日の巨人3連戦(甲子園)での復帰へ意欲を見せた。
 24日広島戦で右すねの外側付近に死球を受けて途中交代してから、3戦連続ベンチ外。それでも「僕は行ける感じでしたけど、(ベンチを)外れたので。台風終わってからちゃんと行けるように」ときっぱり。「最近打ててないので、まず打たないと話にならない」と力を込めた。


 帰阪する前川右京外野手=新横浜駅
 死球の影響で3試合連続でベンチから外れている前川右京外野手は万全を強調して30日の巨人戦を見据えた。「状態は大丈夫。台風明けからちゃんといけるように。最近打てていないので、まず打たないと話にならないと思う」。24日の広島戦(マツダ)で島内颯太郎投手の直球を右膝付近に受けて負傷退場。25、26日は関西の病院で診察を受け、1軍帯同を続けている。28日の横浜DeNA戦(横浜)では自身の負傷がきっかけで昇格した井上広大外野手が左翼で先発し、プロ初アーチを記録。新たなライバルも台頭してきた今、ここで離脱するわけにはいかない。「(甲子園は)とてもすごい声援なので、力に変えて頑張りたい」。 1カ月ぶりとなる本拠地での復活を目指す。

 

 森下翔太外野手が得意の本拠地でラストスパートをかける。
  8月 1日以来、約 1カ月ぶりに甲子園で戦う30日からの巨人3連戦。森下自身、今季の聖地では3割1分3厘をマーク。球場別では最多の5本塁打も放っている。残り24試合中、15試合が甲子園での対戦。「ホームで出来た方が、やっぱりやりやすさはあると思う。ここから甲子園が続くので、頑張っていきたい」と意気込んだ。


 試合が中止になり、帰阪する前川右京外野手と森下翔太外野手=新横浜駅
 今季は伝統の一戦も得意としている。対巨人戦は3割1分3厘と好相性。ともにカード別最多となる3本塁打、13打点も記録している。首位巨人を5ゲーム差で追いかける中、 1敗も許されない3連戦。「甲子園に戻って最初のカードだし、順位争いも大切なので勝ちたい。残り 1カ月ですけど、その 1カ月の前半を大事にしたい」。逆転Vに向け、まずはG倒に導く一打を狙う。

 取材を受ける森下翔太外野手=新横浜駅
 森下翔太外野手は早々の中止決定に「いい休養を取れるように、ポジティブにやっていくだけ」と前を向いた。約 1カ月ぶりに甲子園に戻って戦う巨人戦。今季は本拠地で打率0.313、5本塁打、27打点と結果を残している。同学年の戸郷翔征投手や東海大相模高の先輩、菅野智之投手らとの対戦が予想される3連戦。「ホームでできた方がやっぱりやりやすさはある。ここから甲子園が続くので頑張っていきたい」と意気込んだ。

 

 甲子園でよみがえるしかない-。阪神は29日、横浜DeNA戦(横浜)が台風10号の接近による悪天候予想のため中止となった。佐藤輝明内野手ら虎ナインは夏の長期ロードを終え、30日から甲子園で行われる巨人戦に備えて急ぎ新幹線で帰阪した。痛恨の2連敗で連覇を狙うチームが陥った危機は、7連勝中の本拠地で吹き飛ばすしかない。悲壮感を持って戦うサトテルも、岡田虎も、甲子園で輝きを取り戻す。
 横殴りの雨と風が、夏の長期ロードの終わりを告げた。接近する台風10号の影響で横浜DeNA戦は午後 1時30分に中止が発表された。それから30分後、新横浜駅のホームには決意を新たに、帰路に就く佐藤輝の姿があった。
 「(甲子園に)戻って、地の利を生かして頑張っていきたい」


  1日巨人戦の 8回、右越えソロ本塁打を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 浮き沈みの激しい 1カ月だった。同じく横浜の地から始まった夏の長期ロード。直前まで絶好調だった大砲は勢いそのままに 2日の横浜DeNA戦から4試合連続複数安打。 6日の東京ヤクルト戦(神宮)では初の3試合連続ホームランも放った。
 だが、自身の連続失策など守備の乱れもあってその勢いに陰りが見える。13日の巨人戦(東京ドーム)ではスタメン落ちも味わった。そこから何とか持ち直し、絶対に落とせないと乗り込んだ長期ロードの最終カード、27日からの横浜DeNA戦(横浜)。28日は 7月13日から先発時は任されてきた4番から6番に降格したが、きっかけにはならなかった。直近 4試合では内野安打1本で打率0.062(16打数1安打)、6三振、2併殺打。28日の試合後に岡田監督は「そら、4番が打てへんからや。打てへんやろ、ずっと。(佐藤輝を)よう(4番で)使ったほうやで」と打順降格の理由を説明したほど、状態は芳しくない。


 ヒーローインタビューを終えお立ち台でガッツポーズする佐藤輝明内野手=2024年4月18日、阪神甲子園球場
 大砲の不振とリンクするように、3位のチームは4位横浜DeNAに連敗し、1.5ゲーム差に迫られた。結局、長期ロードは9勝13敗1分と負け越しで終了。 8月の月間負け越しも決まった。この日は東京ヤクルト戦(神宮)が中止になったが、首位に立った巨人とは5ゲーム差、中日戦(バンテリンドーム)で敗れて陥落した2位広島とは4.5差。逆転優勝どころか、クライマックスシリーズ進出にも暗雲が垂れ込める危機的状況だ。
 佐藤輝も、虎も、このままではズルズルと落ちてしまう。そうならないためにも、本拠地でよみがえるしかない。 1日以来、29日ぶりに虎戦士が帰ってくる甲子園。相手は巨人、30日の先発は戸郷と立ちはだかる敵は強大だ。それでも阪神は甲子園7連勝中と、本拠地でめっぽう強い。


 佐藤輝明内野手は10試合連続安打中の甲子園での奮起を誓った
 佐藤輝だってそう。今季の球場別成績で、甲子園では打率0.302(129打数39安打)、2本塁打、21打点。10試合連続安打中だ。そして何より「甲子園で聞く声援や歓声は本当に力になるんです」。 4万人超の大観衆がサトテルの復活を後押ししてくれる。
 「甲子園も久々なので、いい打席にしたいと思います」
 台風10号の影響が心配されるが、30日の巨人戦から 6試合続く甲子園の戦いで、佐藤輝も岡田虎もよみがえる。それが連覇への希望をつなぐ絶対条件だ。

 

※ 8月30日の予告先発は、阪神・西勇輝投手(33)―巨人・戸郷翔征投手(24)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(08月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(09月)

 

 

 

 

 

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