●「ウル虎の夏2024」として開催され、お笑いコンビ「ニッポンの社長」の辻皓平氏(37)とケツ氏(34)が登場。3年連続のウル虎の夏出演となった 2人は守備位置につく選手の紹介を務め、「ライト、森下翔太、中央大学!」と昨年同様に最終出身チームの情報を添えて場内を盛り上げた。 2人は今年から場内で放映されている「みんなで六甲おろし」にも出演しており、辻氏は反響を実感。同イベントに登場するのは3年連続3度目。これまでウル虎の夏に登場した際は1勝1敗。来年以降のウル虎の夏に向けても勝利を祈った。
●阪神は打線がつながり中日に快勝し、後半戦2連勝とした。 1回、近本光司外野手(29)の安打と中野拓夢内野手(28)の犠打で一死 2塁とすると、森下翔太外野手(23)の左前適時打で3試合連続の先制に成功する。さらに 3回にも森下の2打席連続となる適時打が飛び出すと、前川右京外野手(21)の2点打、木浪聖也内野手(30=亜細亜大學OB)の適時打で4点を追加点。 5回にも森下の 2塁打、佐藤輝明内野手(25)の適時2塁打、大山悠輔内野手(29)の適時打で追加点を奪うなど、13安打7得点と打線が爆発した。投げては先発の大竹耕太郎投手(29)が好投。球速表示もされない程遅いスローボールも駆使しながら中日打線を手玉に取った。 8回まで自己最多の128球を投じながら1失点でまとめて今季7勝目。最後は岩崎優投手(33)が締めて15セーブ目を記録し、阪神は4カードぶりとなるカード勝ち越しを決めた。ウル虎の夏2024の試合で猛虎打線が大暴れしている。
●森下翔太外野手が完全に目覚めた。初回一死 2塁、左前適時打で先制。中日ウンベルト・メヒア投手(27)の 2球目を捉え、クリーンヒットで2試合連続の初回先制に成功した。 3回一死 1、 2塁では、またもメヒアから左前適時打。2打席連続となるタイムリーでリードを 2点に広げた。森下は前日26日の中日戦で7号3ラン。 6月 2日の千葉ロッテ戦以来、自身101打席ぶりとなるアーチを放っていた。そこから数えると4打席連続での安打。一時は2軍降格も味わった男が、後半戦に入って好調だ。一夜明けたこの日も、いきなり快音をかっ飛ばし復活を証明。これで3試合連続打点となった。 1- 0の 3回、一死から近本が中前打で出塁すると、中野も内野安打で続いて一死 1、 2塁と好機を作る。ここで森下が 1- 1からの直球を一閃。飛び込む 3塁手のグラブをかすめて打球は 3遊間を抜け、 2塁から近本が生還。森下は 1回に続いて2打席連続の適時打となった。さらに二死満塁となって前川が左翼線へポトリと落とす 2点打。木浪も右前適時打で続いて一挙4点。 3回までに大量5点のリードを奪った。
●近本光司外野手が攻撃の起点になった。切り込み隊長が完全復活の3安打だ。近本光司外野手が 5月23日の広島戦(マツダ)以来、今季2度目の猛打賞。連日、打のヒーローとなった森下のおぜん立てをした。初回先頭で 1塁内野安打を転がし、先制のホームイン。 3回も一死から中前打を放ち、 4得点に結びつけた。3安打は 5月23日の広島戦(マツダ)以来、今季2度目。球宴を挟んで3試合連続で 2得点と球宴出場の疲れも感じさせず、1番打者として理想の働きを見せている。26日は安打こそなかったが、 1回に四球を選び佐藤輝の右前打で先制のホームへかえった。 7回にも四球を選んで、森下の3ランを演出した。これで球宴後の 2試合は8打席で3安打、2四球の計5出塁の活躍だ。岡田監督も「目を細めた。
●大山悠輔内野手に一瞬ひやりとするアクシデントが起きた。 2- 0の 2回二死 1、 2塁、中日メヒアの直球が左脇腹付近を直撃した。大山は表情をゆがめるも、すぐに 1塁へと歩き出した。トレーナー、 1塁コーチャーの筒井壮外野守備走塁コーチ(49)も心配そうに話しかけたが、そのまま 1塁走者としてプレー続行した。前夜も活躍を見せた主砲なだけに、球場も一瞬どよめいた。大山は大勝にも気を引き締め直した。 6- 0の 5回一死 2塁で 3塁線を破る左前適時打を放ち、3試合連続打点をマーク。今季最長を更新する10試合連続安打とした。 好調を維持し、岡田虎を引っ張る。
●前川右京外野手の打球をめぐって、珍しいシーンがあった。 3回二死満塁、前川の打球は左翼線へポトリ。フェアゾーンがファウルゾーンか、きわどい場所へ打球が落ちていた。結果は左前2点適時打で、甲子園の阪神ファンが沸いた。中日立浪和義監督(54)はリクエスト判定を要求したものの、ビジョンにリプレー映像が映った後だったと判断された。まさかの「リクエスト却下」もあり、阪神が 2点を追加した。
●木浪もタイムリーをかっ飛ばし、下位打線からの攻撃でも竜投を苦しめた。 4- 0の 3回二死 1、 3塁でメヒアの直球を捉える右前適時打でダメ押しした。 4回二死 1塁では中田翔内野手(35)のセンター前へ抜けそうな打球を捕球し、華麗なバックトスで 2塁封殺として投手を助けた。好守での貢献へ力を込めた。守備の重要性を強調した。
●阪神の4、5番コンビ、佐藤輝&大山がまた勝利を呼ぶアベック打点を挙げた。 2人が打点を挙げた試合は今季7戦全勝。ポイントゲッターの輝きが増している。 5- 0の 5回。 2塁打の森下に続いて佐藤輝が適時2塁打。 2球で追い込まれたが、 3球目のチェンジアップに軽くバットを出して左中間に落とした。4番に座って10試合目。大山も続いた。カウント 3ボール。ストライクを取りにきたメヒアの甘い直球に合わせてフルスイング。 3塁高橋周平内野手(30)も打球の速さに対応できず、左翼線に鋭く転がった。7点目。中日の戦意を奪うような快打だった。
●中野が 3回に4得点の流れを作った。一死 1塁で初球にエンドランのサインを受け、変化球に反応。 1塁へ転がすと投手・メヒアのベースカバーよりも先に 1塁を踏み、好機を拡大させた。連勝に貢献する、足でも稼いだ2試合ぶりの2安打だった。
●前川右京外野手にアクシデントが起きた。 7回二死、中日岩嵜翔投手(34)の初球をフルスイングした直後、打席でしゃがみこんだ。苦悶(くもん)の表情を浮かべながら右足を引きずり、両脇を抱えられながらベンチへ下がった。治療中のアナウンスが流れるも、そのまま負傷交代。代わって島田海吏外野手(28)が打席に立った。開幕から1軍で戦力となってきただけに、状態が心配される。 7回二死からの第 4打席。中日・岩嵜の初球をフルスイングしたが、ボールはバックネットへのファウルになり、前川はそのまま打席にあおむけに倒れこんだ。トレーナーが駆け寄るも、足を伸ばすような仕草をしながら立ち上がることはできず。今岡真訪打撃コーチ(49)とともにベンチに引き揚げ、そのまま代打・島田が送られた。甲子園球場には心配そうなどよめきが響いた。 3回には左翼線上にポトリと落とす2点打を放ったように、若虎の打力は勝負の後半戦を戦う上で欠かせない。ホープの軽傷に、誰もがホッと胸をなで下ろした。
●岩崎優投手が通算81セーブで球団単独4位に浮上した。岩崎が 4点差に迫られた 9回、なおも二死 1、 3塁で登板。代打・石橋を 1邪飛に打ち取り、今季15セーブ目を挙げた。加治屋蓮投手(32)が招いたピンチを急きょ火消しする形となった。これで通算81セーブとなり、呉昇桓(オ・スンファン)投手(42=80セーブ)を抜き球団4位に。
●西勇輝投手(33)が27日、甲子園での試合前練習に参加し、先発する28日の中日戦(甲子園)に向けてキャッチボールなどで調整した。今季の中日戦は 2試合に登板して1勝0敗、防御率2.25。昨年から 7度の対戦で負けなしの4連勝と好相性の相手を迎え、オールスターブレークを挟む後半戦最初の登板にも仕切り直すことはなく、これまで通りにマウンドで腕を振る。この日、母校の菰野高(三重)は県大会準決勝で三重高に 7― 0で勝利。西勇自身が 3年時にエースとして出場した2008年以来となる夏の甲子園出場へ王手をかけた。快進撃は遠くから応援しており、後輩たちが夢に掲げる舞台の切符を手にする瞬間を思って吉報が届く瞬間を心待ちにしている。決勝は29日で、まずは先輩が甲子園のマウンドで快投を見せる。
記事をまとめてみました。
<阪神 7- 3中日>◇18回戦◇阪神10勝 5敗 2分◇27日◇阪神甲子園球場
「ウル虎の夏2024」として開催され、お笑いコンビ「ニッポンの社長」の辻氏とケツ氏が登場。3年連続のウル虎の夏出演となった 2人は守備位置につく選手の紹介を務め、「ライト、森下翔太、中央大学!」と昨年同様に最終出身チームの情報を添えて場内を盛り上げた。
阪神-中日の試合前、イベントに登場したニッポンの社長・ケツ氏(左)と辻皓平氏=阪神甲子園球場
2人は今年から場内で放映されている「みんなで六甲おろし」にも出演しており、辻氏は「友達から久しぶりに連絡が来たり、甲子園に観戦に来たときにもビールをおごってもらえた。テレビに出ない日にもここで何万人もの人に見てもらえるのはデカい」と反響を実感。来年以降のウル虎の夏に向けても「これだけは死守しておじいちゃんになるまで続けたい。去年は負けたので、あいつらが来た日は勝つっていう印象をつけてもらえるように、今日は絶対勝ちたい」と勝利を祈った。
ニッポンの社長の辻皓平とケツ (2022年 5月11日撮影)
「ウル虎の夏2024」のイベント企画として、お笑いコンビ・ニッポンの社長の辻氏とケツ氏が登場した。
スタメン呼び込みでは2年連続で選手の出身チームもアレンジで紹介するなど、球場を盛り上げた。
同イベントに登場するのは3年連続3度目。辻氏は毎年恒例になりつつある出演に「ビクビクしてますね。(来年)選ばれんかったらどうしようと。これだけは死守して、おじいちゃんになるまで出たい」と宣言。これにはケツ氏から「そんなに? あと50年ぐらいある」とツッコミも入った。
これまでウル虎の夏に登場した際は1勝1敗。「あいつらが来た日は勝つと印象づけられたら一番良い」と勝利を願った。
2回、大竹耕太郎投手が高橋周平内野手に投じたボールは77キロを計測した=阪神甲子園球場
阪神は打線がつながり中日に快勝し、後半戦2連勝とした。 1回、近本光司外野手の安打と中野拓夢内野手の犠打で一死 2塁とすると、森下翔太外野手の左前適時打で3試合連続の先制に成功する。さらに 3回にも森下の2打席連続となる適時打が飛び出すと、前川右京外野手の2点打、木浪聖也内野手の適時打で4点を追加点。 5回にも森下の 2塁打、佐藤輝明内野手の適時2塁打、大山悠輔内野手の適時打で追加点を奪うなど、13安打7得点と打線が爆発した。
投げては先発の大竹耕太郎投手が好投。球速表示もされない程遅いスローボールも駆使しながら中日打線を手玉に取った。 8回まで自己最多の128球を投じながら1失点でまとめて今季7勝目。最後は岩崎優投手が締めて15セーブ目を記録し、阪神は4カードぶりとなるカード勝ち越しを決めた。
5回、森下翔太外野手が2塁打を放った=阪神甲子園球場
阪神打線が大爆発。森下翔太外野手、佐藤輝明内野手、大山悠輔内野手のドライチクリーンアップが、2夜連続の全員打点だ。
5点リードの 5回、一死から2打席連続適時打を放っている3番・森下が左翼線を破る 2塁打でチャンスを作る。4番・佐藤輝も左中間への適時2塁打で続き、3試合連続となる打点をマーク。「打ったのはチェンジアップかな。追い込まれていましたが、うまく打つことができました。(森下)翔太がいいバッティングで作ってくれたチャンスだったので、しっかりかえすことができてよかったです」とコメントした。さらに大山も 3塁線を抜く適時打で追加点。 2点を加えて 5回までに10安打7得点と、ウル虎の夏2024の試合で猛虎打線が大暴れしている。
1回裏阪神一死 2塁、森下翔太外野手は左前に先制適時打を放った=阪神甲子園球場
森下翔太外野手が完全に目覚めた。初回一死 2塁、左前適時打で先制。中日メヒアの 2球目を捉え、クリーンヒットで2試合連続の初回先制に成功した。
3回一死 1、 2塁では、またもメヒアから左前適時打。2打席連続となるタイムリーでリードを 2点に広げた。
森下は前日26日の中日戦で7号3ラン。 6月 2日の千葉ロッテ戦以来、自身101打席ぶりとなるアーチを放っていた。
一夜明けたこの日も、いきなり快音をかっ飛ばし復活を証明。これで3試合連続打点となった。
1回、適時打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
阪神が森下翔太外野手の適時打で幸先よく先制に成功した。
1回、先頭の近本が 1塁へのたたきつけるゴロを放ち、快足を生かして内野安打で出塁。中野がしっかりと 1球で送りバントを決め、いい流れで森下が打席に立った。26日の 1回には同じ場面で三振を喫していたが、 2球目を左翼前へ。左翼手が深く守っていたため近本は悠々とホームイン。1番が出て、2番が送って、3番がかえすというテンポのいい攻撃で先制点を奪った。
森下は「打ったのはストレート。昨日の試合、初回のチャンスで打てなくて悔しかったですし、練習からしっかりチャンスの場面をイメージして試合にのぞんだ結果が良い結果につながったと思います。次の打席も打てるように頑張ります」とコメントした。
1回裏阪神一死 2塁、森下翔太外野手は左前に先制適時打を放った=阪神甲子園球場
森下翔太外野手が今季初の猛打賞を決めた。初回、 3回とチャンスで2打席連続の左前適時打。さらに 5回一死から左翼へ 2塁打を放ち、3打数3安打の大暴れだ。その後、4番佐藤輝明内野手の左中間への適時2塁打で生還。 6点目のホームを踏んだ。
森下は前日26日の中日戦で7号3ラン。 6月 2日の千葉ロッテ戦以来、自身101打席ぶりとなるアーチを放っていた。
そこから数えると4打席連続での安打。一時は2軍降格も味わった男が、後半戦に入って好調だ。
3回裏阪神一死 1、 2塁、森下翔太外野手は左前適時打を放った=阪神甲子園球場
阪神が森下翔太外野手、前川右京外野手、木浪聖也内野手の適時打など 5安打の集中打で4点を追加した。
1- 0の 3回、一死から近本が中前打で出塁すると、中野も内野安打で続いて一死 1、 2塁と好機を作る。ここで森下が 1- 1からの直球を一閃。飛び込む 3塁手のグラブをかすめて打球は 3遊間を抜け、 2塁から近本が生還。森下は 1回に続いて2打席連続の適時打となった。さらに二死満塁となって前川が左翼線へポトリと落とす 2点打。木浪も右前適時打で続いて一挙4点。 3回までに大量5点のリードを奪った。
3回、適時打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
森下は「打ったのはストレート。前の打席でいいバッティングができていたので、良いイメージを持って思い切ってスイングすることができました。チャンスで 1本出すことができてよかったです」とコメント。前川は「打ったのはストレート。いい所に落ちてラッキーでした。追加点を取ることができてよかったです」とうなずき、木浪も「高めのストレートをしっかり振り切ることができました。みんなに続けてほっとしてます」と胸を撫でた。
3回裏阪神一死、近本光司外野手は中前打を放った=阪神甲子園球場
近本光司外野手が攻撃の起点になった。
初回先頭で 1塁内野安打を転がし、先制のホームイン。 3回も一死から中前打を放ち、 4得点に結びつけた。3安打は 5月23日の広島戦(マツダ)以来、今季2度目。球宴を挟んで3試合連続で 2得点と球宴出場の疲れも感じさせず、1番打者として理想の働きを見せている。「結果、(本塁に)帰って来られたので」と語った。
3回、森下翔太外野手の適時打で生還する二走近本光司外野手。久々の猛打賞から上昇気流に乗る=阪神甲子園球場
切り込み隊長が完全復活の3安打だ。近本光司外野手が 5月23日の広島戦(マツダ)以来、今季2度目の猛打賞。連日、打のヒーローとなった森下のおぜん立てをした。
「得点で(本塁に 2度)かえってきてたんで。よかったです」
1回先頭ではボテボテの 1塁へのゴロだったが脚力で内野安打とした。中野の送りバントで 2進し森下の先制打で生還。 1- 0の 3回一死からも中前打を放つと、中野が 1塁内野安打、森下がまた左前適時打と後続が続き、 2点目のホームを踏んでみせた。
6回、安打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
主軸に当たりがでてきたが、という質問にも「そうですね。いいと思いますよ」と笑顔。 6点リードで迎えた 7回二死からは中前へ運び、虎屈指の安打製造機が、復調を感じさせる 2カ月ぶりの3安打固め打ちだ。
26日は安打こそなかったが、 1回に四球を選び佐藤輝の右前打で先制のホームへかえった。 7回にも四球を選んで、森下の3ランを演出した。これで球宴後の 2試合は8打席で3安打、2四球の計5出塁の活躍だ。岡田監督も「(上位が塁に出れば)そら点になるよ。なかなか初回からそういう形なかったやん、前半は」と目を細めた。
3回裏阪神二死 1、 2塁、大山悠輔内野手は死球を受ける=阪神甲子園球場
大山悠輔内野手に一瞬ひやりとするアクシデントが起きた。
2- 0の 2回二死 1、 2塁、中日メヒアの直球が左脇腹付近を直撃した。大山は表情をゆがめるも、すぐに 1塁へと歩き出した。トレーナー、 1塁コーチャーの筒井外野守備走塁コーチも心配そうに話しかけたが、そのまま 1塁走者としてプレー続行した。
前夜も活躍を見せた主砲なだけに、球場も一瞬どよめいた。
5回、適時打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
大山は大勝にも気を引き締め直した。 6- 0の 5回一死 2塁で 3塁線を破る左前適時打を放ち、3試合連続打点をマーク。今季最長を更新する10試合連続安打としたが「 1点、 1点大事だと思うので。また明日あるので頑張ります」。 3回にはメヒアの直球が左脇腹付近を襲う死球を受けたが、痛みに耐えてフル出場した。好調を維持し、岡田虎を引っ張る。
3回裏阪神二死満塁、立浪和義監督のリクエストについて説明する責任審判の嶋田哲也塁審=阪神甲子園球場
前川右京外野手の打球をめぐって、珍しいシーンがあった。 3回二死満塁、前川の打球は左翼線へポトリ。フェアゾーンがファウルゾーンか、きわどい場所へ打球が落ちていた。結果は左前2点適時打で、甲子園の阪神ファンが沸いた。
ただ、その後審判団がマウンド付近に集結。その後、責任審判を務める嶋田塁審がマイクで「ただいまの打球のフェアゾーンについて、リクエストを中日側がしようとしましたが、スクリーンに映った後のリクエストなので、リクエストは受け付けません」とアナウンスした。
中日立浪監督はリクエスト判定を要求したものの、ビジョンにリプレー映像が映った後だったと判断された。まさかの「リクエスト却下」もあり、阪神が 2点を追加した。
3回、適時打を放った木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
木浪もタイムリーをかっ飛ばし、下位打線からの攻撃でも竜投を苦しめた。 4- 0の 3回二死 1、 3塁でメヒアの直球を捉える右前適時打でダメ押しした。 4回二死 1塁では中田のセンター前へ抜けそうな打球を捕球し、華麗なバックトスで 2塁封殺として投手を助けた。「打つことも大事ですけど、守ることがいまは一番大事。守りからつなげていけるように頑張ります」と好守での貢献へ力を込めた。
4回表中日二死 1塁、木浪聖也内野手は中田翔内野手の打球を捕球し逆手で中野拓夢内野手へトス=阪神甲子園球場
阪神のビッグイニングの締めは木浪聖也内野手だった。
3回、 3点を奪い、なおも二死 1、 3塁で直球に詰まりながら右前へ。守っても 4回二死 1塁で 2遊間への打球に追いつき、走りながらベースカバーの中野に逆手でトス。「あれはファインプレーでも何でもない。飛んできた球をしっかりアウトにすることが投手を助けることにつながる。そういうプレーをしていきたい」と守備の重要性を強調した。
5回裏阪神一死 2塁、佐藤輝明内野手は左中間へ適時2塁打を放った=阪神甲子園球場
阪神の4、5番コンビ、佐藤輝&大山がまた勝利を呼ぶアベック打点を挙げた。 2人が打点を挙げた試合は今季7戦全勝。ポイントゲッターの輝きが増している。
5- 0の 5回。 2塁打の森下に続いて佐藤輝が適時2塁打。 2球で追い込まれたが、 3球目のチェンジアップに軽くバットを出して左中間に落とした。4番に座って10試合目。「タイミングを早めにとっていきました。外角だったので、逆らわずにという感じです」。調子についても「いいと思います」と頼もしい。
大山も続いた。カウント 3ボール。ストライクを取りにきたメヒアの甘い直球に合わせてフルスイング。 3塁高橋周も打球の速さに対応できず、左翼線に鋭く転がった。7点目。中日の戦意を奪うような快打だった。「 1点 1点、大事だと思う。また明日があるので頑張ります」。10試合連続安打と乗ってきた。
6回、安打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
中野が 3回に4得点の流れを作った。一死 1塁で初球にエンドランのサインを受け、変化球に反応。 1塁へ転がすと投手・メヒアのベースカバーよりも先に 1塁を踏み、好機を拡大させた。「細かいサインが出るという準備も自分でできているし、そういったところを決めるだけで次の打者が流れよく(打席に)入れることもある」。連勝に貢献する、足でも稼いだ2試合ぶりの2安打だった。
7回裏阪神二死、前川右京外野手はファウルを打った直後足を滑らせ倒れる=阪神甲子園球場
前川右京外野手にアクシデントが起きた。
7回二死、中日岩嵜の初球をフルスイングした直後、打席でしゃがみこんだ。苦悶(くもん)の表情を浮かべながら右足を引きずり、両脇を抱えられながらベンチへ下がった。
治療中のアナウンスが流れるも、そのまま負傷交代。代わって島田が打席に立った。
開幕から1軍で戦力となってきただけに、状態が心配される。
7回、スイングした後に打席に座り込んだ前川右京外野手。そのまま退場した=阪神甲子園球場
7点リードの阪神にアクシデント。前川右京外野手が緊急交代となった。 7回二死からの第 4打席。中日・岩嵜の初球をフルスイングしたが、ボールはバックネットへのファウルになり、前川はそのまま打席にあおむけに倒れこんだ。トレーナーが駆け寄るも、足を伸ばすような仕草をしながら立ち上がることはできず。今岡打撃コーチとともにベンチに引き揚げ、そのまま代打・島田が送られた。 3回の第 2打席では2点打も放っていただけに、甲子園球場には心配そうなどよめきが響いた。
7回裏阪神二死、空振りで下半身を痛め交代する前川右京外野手=阪神甲子園球場
苦悶(くもん)の表情を浮かべながら打席付近に倒れ込んだ前川右京外野手だったが〝最悪の事態〟は免れた。右太ももをつって途中交代したが、 2打点の活躍で大勝に貢献。試合後は少し恥ずかしそうだった。
「前ももです。打った瞬間に『やばい』みたいな感じで」
ヒヤリとさせたのは 7- 0の 7回二死。中日の3番手右腕、岩嵜の 1球目をファウルした際にあおむけに転倒し、右足を伸ばしたまま自力で歩けず。トレーナーの肩を借りて今岡コーチに支えられてベンチへ下がり、島田と交代したが大事には至らなかった。
岡田監督も「大丈夫。ちょっと足つったみたい」と説明。 3回には左翼線上にポトリと落とす2点打を放ったように、若虎の打力は勝負の後半戦を戦う上で欠かせない。前川は「問題ないので、次はないようにしたい」と誓った。
7回、負傷し、ベンチに引き揚げる前川右京外野手=阪神甲子園球場
前川右京外野手は試合途中に交代したが、大事には至らなかった。
試合後、岡田監督が「いや大丈夫です。ちょっと足つったみたいで」と説明した。 7回二死、中日岩嵜の初球をフルスイングした直後、打席でしゃがみこんだ。両脇を抱えられながらベンチへ。そのまま負傷交代となり、代わって島田が打席に立っていた。それでも試合中にはベンチに戻っており、前川は「前ももです。打った瞬間に『やばい』みたいな感じで。問題ないので、次はないようにしたいと思います」と振り返った。 3回には二死満塁で左翼線へ2点適時打。ホープの軽傷に、誰もがホッと胸をなで下ろした。
9回表中日二死 2、 3塁、ピンチの場面で登板し、打者ひとりを抑えセーブを挙げた岩崎優投手=阪神甲子園球場
岩崎が 4点差に迫られた 9回、なおも二死 1、 3塁で登板。代打・石橋を 1邪飛に打ち取り、今季15セーブ目を挙げた。加治屋が招いたピンチを急きょ火消しする形となったが、準備はできていたかと問われ「そうですね。いつも通り」と頼もしく語った。これで通算81セーブとなり、呉昇桓(80セーブ)を抜き球団4位に。「スンファンは(在籍)2年だっけ。比べられないかもしれないですけど、積み重ねていけるように頑張ります」と力を込めた。
岩崎優投手と坂本誠志郎捕手=阪神甲子園球場
岩崎優投手が通算81セーブで球団単独4位に浮上した。
呉昇桓を抜いた。 9回に4点リードで二死 1、 3塁とセーブ機会が生まれた。代打石橋を 1邪飛にしとめ、わずか 2球で今季15セーブ目。準備が難しい登板だったが「いつも通りです。スンファン(呉昇桓)は 2年(で80セーブ)でしたっけ? 比べられないかもしれないけど積み重ねていけるよう頑張ります」と少し笑みを浮かべた。
キャッチボールで調整する西勇輝投手=阪神甲子園球場
西勇輝投手が27日、甲子園での試合前練習に参加し、先発する28日の中日戦(甲子園)に向けてキャッチボールなどで調整した。
「普通に調整して(前回登板から) 1週間後に投げる。普通通り」
今季の中日戦は 2試合に登板して1勝0敗、防御率2.25。昨年から 7度の対戦で負けなしの4連勝と好相性の相手を迎え、オールスターブレークを挟む後半戦最初の登板にも仕切り直すことはなく、これまで通りにマウンドで腕を振る。
ランニングを行う西勇輝投手と村上頌樹投手=阪神甲子園球場
この日、母校の菰野高(三重)は県大会準決勝で三重高に 7― 0で勝利。西勇自身が 3年時にエースとして出場した2008年以来となる夏の甲子園出場へ王手をかけた。快進撃は遠くから応援しており、後輩たちが夢に掲げる舞台の切符を手にする瞬間を思って「何を差し入れしようかなと考えているところですね。何に喜ぶのかなって、いまは考えているところ」と吉報が届く瞬間を心待ちにしている。決勝は29日で「いい状態でいいコンディションで、疲れを残さないように、頑張ってほしい。僕も頑張ります!!」。まずは先輩が甲子園のマウンドで快投を見せる。
※ 7月28日の予告先発は、阪神・西勇輝投手(33)―中日・松葉貴大投手(33)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』
リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。
2024年 オープン戦順位表
2024年 公式戦順位表
2024年 交流戦最終順位表
2024年 公式戦日程表と結果(07月)
2024年 公式戦日程表と結果(08月)
2024年 公式戦日程表と結果(09月)