●「ウル虎の夏2024」の特別ゲストでシンガー・ソングライターの岡崎体育氏(35)が登場した。甲子園のお膝元、兵庫県西宮市出身で大の阪神ファン。バックスクリーンビジョンで放映される「みんなで六甲おろし」には 5月度の出演者として名を連ね、場内を盛り上げてきた。背番号14は小学校時代に少年野球で背負った思い出の番号。阪神の一員として虎ナインにエールを送った。
●阪神が大勝。打線が爆発した。今季ワーストの26イニング連続無得点を喫し、 0- 1で迎えた 3回に中野拓夢内野手(28)の適時打で追いつくと、佐藤輝明内野手(25)の勝ち越し打から5連続適時打で一気に試合をひっくり返した。 6回には森下翔太外野手(23)がフェンス直撃の適時2塁打を放つと、大山悠輔内野手(29)が7号2ランを放って再び6得点。先発野手全員安打&全員打点&全員得点&全員適時打の猛攻で今季2度目の2桁12得点をマークした。先発の西勇輝投手(33)は 6回9安打2失点の粘投で今季4勝目。 8回途中にはドラフト5位の石黒佑弥投手(23=JR西日本)がプロ初登板を果たし、石原貴規捕手(26)を遊ゴロに抑えた。連敗を4でストップし、貯金1の4位で前半戦を終了。後半戦に向けて弾みのつく快勝となった。前半戦は貧打に苦しんだ岡田虎だが、球宴前最後の試合でみせた猛攻をきっかけに、後半戦は打ちまくるで~!ウル虎ユニホームを着用したナインが獰猛(どうもう)な虎になり、何度も快音を響かせて広島投手陣を粉砕した。ファンのため込んだ鬱憤を晴らすかのように打ちまくった打線は、岡田監督の組み替えも見事にハマり、借金生活突入を阻止する貯金1での〝猛虎ターン〟を豪快に決めた。力投する投手陣を見殺しにする展開に指揮官もベンチでいらだちを募らせる日々だったが、ようやく点が線になった。
●猛虎打線が爆発した。 0- 1で迎えた 3回。一死 1、 2塁の好機で、中野が同点の左前打を放つと、二死 1、 3塁から佐藤輝が右前打を放って勝ち越し。ここから打線が止まらない。 6- 2で迎えた 6回にも 6点を追加した。先頭の木浪聖也内野手(30=亜細亜大學OB)が死球で出塁すると、梅野隆太郎捕手(33)がバスターを決めて無死 1、 2塁。代打・野口恭佑外野手(24)は 3ゴロに倒れたが、一死 1、 3塁から近本光司外野手(29)が右前適時打を放つ。中野も右前打でつなぎ、一死満塁で打席には森下。快音を残した打球はライナーで左翼フェンスにぶつかる適時2塁打に。19日の1軍昇格後12打席目でHランプをともし、阪神は先発野手全員安打&を記録した。なおも佐藤輝も中堅への大きな犠飛でさらに 1点を追加し、二死 3塁で大山が左翼スタンドへの7号2ラン。 4日の広島戦(マツダ)で自身が放って以来、チーム14試合ぶりの一発を叩き込んだ。
●沈黙していた打線が目覚めた。17日の巨人戦(東京ドーム)の 5回以来、27イニングぶりの得点。梅野が左越えの 2塁打で口火を切り、5者連続適時打の最後を締めた。前日20日は、球団史上初の生え抜き捕手1000試合出場達成した節目の試合にもかかわらず4打数無安打、2併殺とチャンスで打てず、チームも延長11回に決勝点を奪われて 0- 1の零封負け。この日は打順が7番から8番に降格。バットで悔しさを晴らすことしか頭になかった。 0- 1の 3回だ。先頭で九里亜蓮投手(32=亜細亜大學OB)のスライダーを振り向くと打球は左翼手の頭上を越える 2塁打。中野の左前打で同点のホームへ。森下は 3ゴロに倒れたが、4番佐藤輝が勝ち越し打を放ち、大山、前川右京外野手(21)、木浪も適時打で続くと、再び打席が回ってきた。二死 1、 2塁で広島の2番手・河野佳投手(22)の 144キロ直球を強振。打球はゴロでセンターへ抜ける。梅野の一打に始まり、最後も梅野が締めて、甲子園をお祭り騒ぎにした。勝利のお立ち台では「来週も勝つバイ!!」と叫び、虎党も呼応した。逆転Vへ、後半は梅ちゃんが攻守で引っ張る。
●ついにスコアボードに得点を刻んだ。中野拓夢内野手が殊勲の同点打を放った。 0- 1で迎えた 3回。先頭の梅野が左翼線へ 2塁打を放つと、一死から近本が四球で 1、 2塁の好機を作った。打席には2番・中野。カウント 1- 2から 4球目にバットを合わせた。打球は左翼線ン上に落ちる同点打。阪神にとって17日の巨人戦(東京ドーム)の 5回にマークして以来、実に27イニングぶりの得点だった。今季ワーストの26イニング連続無得点を選手会長が止めると、二死 1、 3塁で4番・佐藤輝明内野手が勝ち越しの右前打。ドラフト同期コンビがそろって快音を響かせた。調子を落としていた中野の打点は、 7日の横浜DeNA戦で適時打を放って以来。
●この男が打てば、虎は息を吹き返す。快音の嵐がわき起こった5者連続タイムリー。その始まりは4番・佐藤輝のバットからだった。同期・中野の一打で試合を振り出しに戻し、なおも二死 1、 3塁の好機で迎えた第 2打席だった。九里の初球、 141キロを一閃。打球は一瞬で右前に弾んだ。決勝のタイムリーに甲子園はお祭り騒ぎ。そこからつながり、よみがえった猛虎打線。やはり、サトテルのひと振りには空気を変える力がある。前半戦は打率0.238、27打点でフィニッシュ。2軍降格のどん底も味わったが、そこからしっかりとはい上がった。物足りないのは5本にとどまっている本塁打。 6回一死 2、 3塁では中堅方向へ大飛球。犠飛には十分の当たりも、フェンス手前でグラブへとおさまると悔しさをにじませた。現状に満足はもちろんしていない。8試合連続で4番に座り、主砲の自覚がにじみ出るようになってきた。逆襲の後半戦へ。猛虎打線を勢いづけるのは、やはり佐藤輝しかいない。
●木浪聖也内野手は自ら復帰を祝う一打を放った。 3回、流れに乗ってこの回5点目となる右前適時打。左肩甲骨の骨折から復帰して 3試合目で初めての安打だった。 6回は右腕に死球を受けたが「大丈夫でした」とアピールした。木浪は 6月15日の福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイ)で左肩付近に死球を受け、左肩甲骨骨折と診断。約1カ月の離脱を強いられただけに大事に至らなかったことは幸いだ。
●近本光司外野手が4出塁で1番の仕事を果たした。近本は2安打2四球で4出塁。13安打12得点の打線にうなずいた。 1回、 3回に四球を選ぶと、 4回は遊撃への内野安打で出塁。 6回には一死 1、 3塁から矢崎拓也投手(29)の初球を右前適時打とし、 9日の東京ヤクルト戦(甲子園)以来10試合ぶりの打点を挙げた。この日は社会人時代に所属していた大阪ガスが冠協賛の「さすガっス! ナイター」。昨年の同協賛試合でも安打を決めており回想した。さすがな活躍で大量得点に貢献した。
●西勇輝投手が 2回に先制点を献上した。 1回は3者凡退で滑り出したが、 2回一死からだった。坂倉将吾捕手(26)をバットの先で打ち取ったものの、ふらふらと上がった打球が遊撃の後ろに落ちて出塁を許す。続く石原には右前打とされ、一死 1、 3塁のピンチに。打席には矢野雅哉内野手(25)のところで広島は 1塁走者とのエンドランを仕掛け、矢野が転がした 3遊間へのゴロは一瞬遊撃・木浪の逆を突き、先制の適時内野安打となった。なおも一死 1、 2塁のピンチは菊池涼介内野手(34)を右飛、九里を見逃し三振に斬って最少失点で切り抜けたが、4連敗中の阪神にとって手痛い失点を許すこととなった。先発した西勇輝投手は 6回9安打2失点でマウンドを降りた。 6回を投げ、9安打2失点。先発の役目を果たし、今季4勝目の権利を持ってベンチへと退いた。 9安打を浴びながらも2失点にまとめ、今季甲子園初白星を手にした。価値ある勝利を手にした西勇が、後半戦も先発投手陣を支えるため腕を振り続ける。
●阪神のD5位・石黒佑弥投手がプロ初登板を果たした。12- 2と大量リードの 8回二死から名前がコールされる。阪神の新人では一番乗りのマウンドにたどり着いた。石原に対して初球は 147キロでストライク。 2球目は左翼へ特大のファウルで追い込み、最後は変化球で遊ゴロに打ち取った。 1塁の大山からプロ初登板のボールを受け取り、ベンチでは笑顔でナインに迎えられた。ベンチで祝福を受けた。JR西日本から入団した23際右腕はほほえんだ。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神12― 3広島>◇16回戦◇阪神 7勝 8敗 1分◇21日◇阪神甲子園球場
 「ウル虎の夏2024」の特別ゲストでシンガー・ソングライターの岡崎体育氏が登場した。甲子園のお膝元、兵庫県西宮市出身で大の阪神ファン。バックスクリーンビジョンで放映される「みんなで六甲おろし」には 5月度の出演者として名を連ね、場内を盛り上げてきた。


 選手紹介を行う岡崎体育氏=阪神甲子園球場
 人生初のシート紹介で「ふくらはぎの筋肉痛があったので、シート紹介はちょっと心配ではあったんですけど、メディカルトレーナーといろいろ相談しながら、声の出し方とかチェックしたので。万全の状態でシート紹介できたんじゃないかと思います」とジョークを交えて振り返った。背番号14は小学校時代に少年野球で背負った思い出の番号。阪神の一員として「オールスター前の試合で勝って後半戦に励みをつけたい気持ちはみなさん持っていると思いますし、我々阪神タイガース一同、そういう気持ちでやっていますので、そう書いていただけたら(笑)すいません(笑))と虎ナインにエールを送った。

 


  6回二死 3塁、2点本塁打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 阪神が大勝。打線が爆発した。今季ワーストの26イニング連続無得点を喫し、 0- 1で迎えた 3回に中野の適時打で追いつくと、佐藤輝の勝ち越し打から5連続適時打で一気に試合をひっくり返した。 6回には森下がフェンス直撃の適時2塁打を放つと、大山が7号2ランを放って再び6得点。先発野手全員安打&全員打点&全員得点&全員適時打の猛攻で今季2度目の2桁12得点をマークした。先発の西勇は 6回9安打2失点の粘投で今季4勝目。 8回途中にはドラフト5位の石黒佑弥投手(23=JR西日本)がプロ初登板を果たし、石原を遊ゴロに抑えた。連敗を4でストップし、貯金1の4位で前半戦を終了。後半戦に向けて弾みのつく快勝となった。


  6回、2点本塁打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 阪神は大勝し、貯金1の4位で前半戦を終えた。先発野手全員が適時打を放つなど13安打で今季2度目の2桁得点をマークし、連敗を4でストップ。前半戦は貧打に苦しんだ岡田虎だが、球宴前最後の試合でみせた猛攻をきっかけに、後半戦は打ちまくるで~!
 ウル虎ユニホームを着用したナインが獰猛(どうもう)な虎になり、何度も快音を響かせて広島投手陣を粉砕した。ファンのため込んだ鬱憤を晴らすかのように打ちまくった打線は、岡田監督の組み替えも見事にハマり、借金生活突入を阻止する貯金1での〝猛虎ターン〟を豪快に決めた。
 「つながればね、みんな後ろに、後ろにというね。こういう形になるというのをね、ちょっとは思い出したんじゃないですかね」
 試合後の会見でも攻撃力の活性化に白い歯をのぞかせた。20日の広島戦(甲子園)は今季13度目の零封負けを喫し、89試合消化時点で昨季と並んでしまった。力投する投手陣を見殺しにする展開に指揮官もベンチでいらだちを募らせる日々だったが、ようやく点が線になった。

 


  2回無死 1塁、右飛の大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 猛虎打線が爆発した。 0- 1で迎えた 3回。一死 1、 2塁の好機で、中野が同点の左前打を放つと、二死 1、 3塁から佐藤輝が右前打を放って勝ち越し。ここから打線が止まらない。なおも二死 1、 2塁で大山悠輔内野手が中前適時打。大山の8試合連続安打で点差を広げると、前川にも左前適時打が飛び出して4点目。二死 1、 2塁から木浪が復帰後初安打となる右前適時打を放って、 5点目。打者一巡して梅野がこのイニング2安打目となる中前適時打を代わったばかりの河野から放って 6- 1とした。打者一巡は 5月11日の横浜DeNA戦(横浜)以来。1イニング5得点以上は 7月14日の中日戦(バンテリンドーム)以来だった。

  3回、適時打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場

 阪神打線が止まらない。 6- 2で迎えた 6回にも 6点を追加した。先頭の木浪が死球で出塁すると、梅野がバスターを決めて無死 1、 2塁。代打・野口は 3ゴロに倒れたが、一死 1、 3塁から近本が右前適時打を放つ。中野も右前打でつなぎ、一死満塁で打席には森下。快音を残した打球はライナーで左翼フェンスにぶつかる適時2塁打に。19日の1軍昇格後12打席目でHランプをともし、阪神は先発野手全員安打&を記録した。なおも佐藤輝も中堅への大きな犠飛でさらに 1点を追加し、二死 3塁で大山が左翼スタンドへの7号2ラン。 4日の広島戦(マツダ)で自身が放って以来、チーム14試合ぶりの一発を叩き込んだ。

  6回、2点本塁打を放った、大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 大山が 3回二死 1、 2塁で中前適時打を放ち、 3点目をたたき出した。 6回二死 3塁では左翼席へ弾丸の7号2ランを放ってとどめ。自身が 4日の広島戦(マツダ)で放って以来、チームとしても実に14試合ぶりの本塁打だった。試合後は「まずはきょうの試合の反省。オールスターを挟んで少し時間が空くので、後半戦に向けていい準備をしたい」と表情を引き締めた。

 


  3回裏阪神二死 1、 2塁、梅野隆太郎捕手は中前に適時打を放った=阪神甲子園球場
 沈黙していた打線が目覚めた。17日の巨人戦(東京ドーム)の 5回以来、27イニングぶりの得点。梅野が左越えの 2塁打で口火を切り、5者連続適時打の最後を締めた。
 「昨日は悔しい思いをしているので。なんとか1打席目から『いったろう』『やり返したろう』という思いで打席に立った」
 前日20日は、球団史上初の生え抜き捕手1000試合出場達成した節目の試合にもかかわらず4打数無安打、2併殺とチャンスで打てず、チームも延長11回に決勝点を奪われて 0- 1の零封負け。この日は打順が7番から8番に降格。バットで悔しさを晴らすことしか頭になかった。


 お立ち台でポーズを決める西勇輝投手、梅野隆太郎捕手、大山悠輔内野手。後半戦もスカッとさせてくれ!=阪神甲子園球場
  0- 1の 3回だ。先頭で九里のスライダーを振り向くと打球は左翼手の頭上を越える 2塁打。中野の左前打で同点のホームへ。森下は 3ゴロに倒れたが、4番佐藤輝が勝ち越し打を放ち、大山、前川、木浪も適時打で続くと、再び打席が回ってきた。
 「みんながつないで打点を挙げてくれたので、本当に勢いというか、流れに乗って(打てた)」
 二死 1、 2塁で広島の2番手・河野の 144キロ直球を強振。打球はゴロでセンターへ抜ける。梅野の一打に始まり、最後も梅野が締めて、甲子園をお祭り騒ぎにした。
 「やっぱり、どんな形であれ、勝てば報われるなと」


 試合後、リリーフカーに乗って場内を一周する梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
  4点リードで迎えた 6回は先頭の木浪が死球で出塁。バントと見せかけて、技ありのバスターで打球は左前へ。今季初となる3安打猛打賞となる一打でチャンスを拡大させて、この試合 2度目の6得点を演出した。
 「前半は投手陣に助けられてばっかりだったので、後半戦は打者が援護できるようにやっていきたい」
 勝利のお立ち台では「来週も勝つバイ!!」と叫び、虎党も「勝つバイ!!」と呼応した。逆転Vへ、後半は梅ちゃんが攻守で引っ張る。

 


  3回一死 1、 2塁で左翼線に同点打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 ついにスコアボードに得点を刻んだ。中野拓夢内野手が殊勲の同点打を放った。 0- 1で迎えた 3回。先頭の梅野が左翼線へ 2塁打を放つと、一死から近本が四球で 1、 2塁の好機を作った。打席には2番・中野。カウント 1- 2から 4球目にバットを合わせた。打球は左翼線ン上に落ちる同点打。阪神にとって17日の巨人戦(東京ドーム)の 5回にマークして以来、実に27イニングぶりの得点だった。今季ワーストの26イニング連続無得点を選手会長が止めると、二死 1、 3塁で4番・佐藤輝明内野手が勝ち越しの右前打。ドラフト同期コンビがそろって快音を響かせた。


  3回裏阪神一死 1、 2塁、左前適時打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 阪神が連続無得点を26イニングで止めた。
  3回一死 1、 2塁から中野拓夢内野手が 3塁線を破り、1点を奪った。
 17日の巨人戦(東京ドーム)の 5回に1得点して以来。以降、19日の広島戦は 0- 1、20日の同試合は延長11回の末に 0- 1だった。
 調子を落としていた中野の打点は、 7日の横浜DeNA戦で適時打を放って以来。

 


 3回、適時打を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 この男が打てば、虎は息を吹き返す。快音の嵐がわき起こった5者連続タイムリー。その始まりは4番・佐藤輝のバットからだった。
 「僕だけじゃなくてみんなでつないで。(1イニング)タイムリー6本ですか? つないで、そういう打線だったと思います」
 同期・中野の一打で試合を振り出しに戻し、なおも二死 1、 3塁の好機で迎えた第 2打席だった。九里の初球、 141キロを一閃。打球は一瞬で右前に弾んだ。決勝のタイムリーに甲子園はお祭り騒ぎ。そこからつながり、よみがえった猛虎打線。やはり、サトテルのひと振りには空気を変える力がある。


  3回、適時打を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 前半戦は打率0.238、27打点でフィニッシュ。2軍降格のどん底も味わったが、そこからしっかりとはい上がった。物足りないのは5本にとどまっている本塁打。 6回一死 2、 3塁では中堅方向へ大飛球。犠飛には十分の当たりも、フェンス手前でグラブへとおさまると悔しさをにじませた。現状に満足はもちろんしていない。
 「(前半戦は)なかなか苦しい戦いでしたけど、一回休憩を挟んで、また新たにスタートしたいと思います」
 8試合連続で4番に座り、主砲の自覚がにじみ出るようになってきた。逆襲の後半戦へ。猛虎打線を勢いづけるのは、やはり佐藤輝しかいない。


  3回裏阪神二死 1、 3塁、佐藤輝明内野手は右前に勝ち越し適時打を放った=阪神甲子園球場
 阪神打線が 3回、打者10人の猛攻で7安打を集中。5連続適時打で一挙6点を奪った。一死 1、 2塁、中野が同点の左前打を放つと、二死 1、 3塁から佐藤輝が右前打を放って勝ち越し。なおも二死 1、 2塁で大山が中前適時打。前川にも左前が飛び出して4点目。 2死 1、 2塁から木浪が復帰後初安打となる右前適時打を放って、5点目。打者一巡して梅野がこのイニング2安打目となる中前適時打を代わったばかりの河野から放って 6- 1とした。打者一巡は 5月11日の横浜DeNA戦(横浜)以来。1イニング5得点以上は 7月14日の中日戦(バンテリンドーム)以来だった。中野、佐藤輝、大山のコメントは以下の通り。


  3回裏阪神二死 1、 3塁、前川右京外野手の適時打で生還した佐藤輝明内野手を迎える岡田彰布監督=阪神甲子園球場
◆中野拓夢内野手
 「打ったのはカットボールかな。なんとか自分も後ろに繋ごうという気持ちで打席に入りました。西さんも頑張って投げてくれていたので、いいところに飛んでタイムリーになってくれてよかったです」 
◆佐藤輝明内野手
 「打ったのはストレート。チャンスの場面だったので、初球から積極的にスイングしていきました。甘い球をしっかり1球で仕留めることができてよかったです」
◆ 大山悠輔内野手
 「打ったのはストレート。1点でも多くと思っていたので、タイムリーになってくれてよかったです。この後も気を抜かずに頑張ります」

 


  3回裏阪神二死 1、 2塁、木浪聖也内野手は右前に適時打を放った=阪神甲子園球場
 木浪聖也内野手は自ら復帰を祝う一打を放った。 3回、流れに乗ってこの回5点目となる右前適時打。左肩甲骨の骨折から復帰して 3試合目で初めての安打だった。
 「いい波に乗れました。(初安打は)ホッとした部分もあるし、もっと貪欲にもう 1本打てたら、とも。でも勝ったことが一番良かったです」。 6回は右腕に死球を受けたが「大丈夫でした」とアピールした。


  6回先頭で、死球を受けた木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
 甲子園がヒヤリとした。 6回先頭で打席に立った木浪聖也内野手が右肩付近に死球を受けた。矢崎の 147キロが直撃。騒然とした虎党だが、木浪は何事もなかったかのように 1塁へと向かった。木浪は 6月15日の福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイ)で左肩付近に死球を受け、左肩甲骨骨折と診断。約1カ月の離脱を強いられただけに大事に至らなかったことは幸いだ。

 


  6回、2点適時2塁打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
 近本光司外野手が4出塁で1番の仕事を果たした。
 初回、 3回と四球を選び、 4回には大阪ガスの後輩河野から遊撃内野安打。 6回には矢崎から右前適時打を放った。マルチ安打で前半戦を締めくくった。この日は社会人時代に所属していた大阪ガスが冠協賛の「さすガっス! ナイター」。昨年の同協賛試合でも安打を決めており「去年も打ったと思う」と回想した。さすがな活躍で大量得点に貢献した。


  6回裏阪神一死 1、 3塁、近本光司外野手は右前に適時打を放った=阪神甲子園球場
 近本は2安打2四球で4出塁。13安打12得点の打線に「続くときもあれば続かない時もあるので、今日は続いてよかった」とうなずいた。 1回、 3回に四球を選ぶと、 4回は遊撃への内野安打で出塁。 6回には一死 1、 3塁から矢崎の初球を右前適時打とし、 9日の東京ヤクルト戦(甲子園)以来10試合ぶりの打点を挙げた。

 

 西勇輝投手が 2回に先制点を献上した。 1回は3者凡退で滑り出したが、 2回一死からだった。坂倉をバットの先で打ち取ったものの、ふらふらと上がった打球が遊撃の後ろに落ちて出塁を許す。続く石原には右前打とされ、一死 1、 3塁のピンチに。打席には矢野のところで広島は 1塁走者とのエンドランを仕掛け、矢野が転がした 3遊間へのゴロは一瞬遊撃・木浪の逆を突き、先制の適時内野安打となった。なおも一死 1、 2塁のピンチは菊池を右飛、九里を見逃し三振に斬って最少失点で切り抜けたが、4連敗中の阪神にとって手痛い失点を許すこととなった。

 先発の西勇輝投手=阪神甲子園球場
 先発した西勇輝投手は 6回9安打2失点でマウンドを降りた。 2回に先制点を献上したが、粘った。 6- 1と味方打線が奮起して逆転した直後の 4回は無死 2塁から坂倉、石原、矢野を抑えて無失点。 5回は秋山の適時打で 1点を失ったが、なおも一死 2塁のピンチで後続を断った。 6回を投げ、9安打2失点。先発の役目を果たし、今季4勝目の権利を持ってベンチへと退いた。


  2回一死 1、 3塁からの矢野雅哉内野手の遊ゴロは先制の適時打内野安打となった=阪神甲子園球場
 連敗を止めたのは、ベテラン右腕だった。広島打線を 6回まで2失点に抑えた西勇が、 6月13日のオリックス戦(京セラ)以来となる今季4勝目をマークした。
 「やっと勝てました。投げた試合でなかなかチームの勝ちに貢献することが難しかった。(捕手の)梅野と話し合って流れを持ってきたいと言っていたので、それができたのでよかったです」
  1回は3者凡退の滑り出し。 2回に坂倉、石原、矢野の3連打で先制点を献上するも、追加点は与えなかった。 3回に味方が6点を奪うとそこからはテンポよく凡打を並べ、 5回に秋山に適時2塁打を許したのみ。 9安打を浴びながらも2失点にまとめ、今季甲子園初白星を手にした。


 粘りの投球を見せた西勇輝投手=阪神甲子園球場
 勝利がすぐそこに見えたときこそ、繊細にアウトを積み重ねた。「こういう誰もが勝ったって思う展開が難しい。フォアボールもいけない、リズムよく行かないといけない」。大量リードの楽な展開だからこそ、相手の攻め方も変化する。投手に対する期待やプレッシャーも上がる。一見簡単に感じられる試合を取り切ったところに、ベテランの技が詰まっていた。
 「(前半戦を)借金と貯金で終わるのは全然違う。こうやっていい気持ちで、いい流れでやっていけたら」
 価値ある勝利を手にした西勇が、後半戦も先発投手陣を支えるため腕を振り続ける。

 


 プロ初登板の石黒佑弥投手はリリーフカーに乗ってマウンドに向かう=阪神甲子園球場
 阪神のD5位・石黒佑弥投手がプロ初登板を果たした。12- 2と大量リードの 8回二死から名前がコールされる。阪神の新人では一番乗りのマウンドにたどり着いた。石原に対して初球は 147キロでストライク。 2球目は左翼へ特大のファウルで追い込み、最後は変化球で遊ゴロに打ち取った。 1塁の大山からプロ初登板のボールを受け取り、ベンチでは笑顔でナインに迎えられた。

  8回二死、プロ初登板の石黒佑弥投手=阪神甲子園球場
 阪神ドラフト5位の石黒佑弥投手がプロ初登板を果たした。チームの新人では初の1軍出場。10点リードの 8回二死から石原を遊ゴロ抑えてベンチで祝福を受けた。
 JR西日本から入団した23際右腕は「とりあえず思い切って投げようと。緊張したけど、2軍で福原コーチに心拍数を上げすぎたらいい投球できないぞ、と言われていたので、落ち着いて自分の投球をと思いました」とほほえんだ。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(08月)

 

 

 

 

 

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