●阪神が逆転負けで2カード連続負け越し。近本光司外野手(29)、中野拓夢内野手(28)がベンチスタートとなった打線は 2回、大山悠輔内野手(29)の適時打などで 2点を先取。その後、同点の 5回一死 1、 2塁で代打・近本が右前打。 2走は本塁憤死となったが、二死 1、 3塁から 2塁でスタメンの渡邉諒内野手(29)の中前打で勝ち越した。しかし大竹耕太郎投手(29)がその裏、 2点を失い、逆転負けを喫した。中野は 5回の守備から 2塁に就いたものの、2022年 9月11日・中日戦(甲子園)からの連続フルイニング出場は「241試合」でストップした。大竹は5敗目(6勝)。連夜の1点差敗戦で、巨人戦は3カード連続負け越しとなった。阪神は逆転負けを喫し、約 1カ月ぶりの2カード連続負け越しとなった。貧打の嫌な流れを変えるため、岡田政権で初めて近本光司外野手と中野拓夢内野手のチカナカコンビをスタメンから外したが実らず。岡田彰布監督(66)は「チグハグ」というセリフを連発した。どこまでいっても歯車がかみ合わなかった。点が線にならない。投打の調和もとれず、アクシデントも重なると選手起用も後手に回った。ベンチの虎将の表情も険しさを増す劣勢のなか、巨人に2連敗を喫した。スタメンを外れた近本光司外野手が 5回に早くも代打で登場した。 5回一死 1、 2塁。相手投手が右の船迫大雅(27)に代わると、岡田彰布監督がすかさず、とっておきの代打を告げた。 2塁走者の小幡竜平内野手(23)が一気に生還を狙ったが微妙なタイミングでアウト。リクエストの結果も変わらなかったが、近本は貫禄を示す格好になった。近本の代打は今季初で、昨年 9月30日の広島戦以来。代打での安打は19年 4月19日の巨人戦以来。中野拓夢内野手の連続試合フルイニング出場が241で止まった。 3季ぶりに先発を外れた。 5回の守備から出場した。今季は87試合で打率2割3分9厘。前日16日までの 5試合で 2安打と当たりが止まっていた。(成績=42勝40敗5分、観衆= 4万1725人)
●阪神がシーソーゲームに敗れて連敗を喫し、2カード連続の負け越しとなった。試合前から動いた。この日24歳の誕生日を迎えた野口恭佑外野手(24)が、プロ初の1番でスタメン。近本に代わる中堅には植田海内野手(28)が2番で入り、中野に代わる 2塁には3番で渡邉諒内野手が起用された。同点に追いつかれた直後の 5回。小幡と野口の四球でつくった一死 1、 2塁の好機で、植田に代わって打席に立ったのは近本光司外野手。代わった巨人船迫の初球を捉え、右翼へ安打を放った。 2塁走者の小幡は惜しくも本塁タッチアウトとなったが、なおも二死 1、 3塁で渡邉諒内野手が右前適時打。ベンチが動き、貴重な 1点につなげた。しかし、直後に先発の大竹耕太郎投手が一死から吉川尚輝内野手(29)に右翼へ 2塁打を浴びると、続くエリエ・ヘルナンデス外野手(29)に同点の左前適時打を献上。さらに岡本和真内野手(28)に中越え 2塁打を許し、 3連打で勝ち越しを許した。阪神は今カード初戦で 2- 0の完封勝ちを収めるも、 2戦目は 1- 2で敗れ、連日悔しい接戦での敗戦となった。
● 7月17日に誕生日を迎えた野口恭佑外野手に虎党からプレゼントだ。近本、中野のスタメン落ちに伴い、プロ初の「1番・右翼」で先発。プレーボール前にレフトスタンドの虎党からバースデーソングの大合唱で祝福された。第 1打席は見逃し三振に倒れたが、自身の誕生日を祝うべくリードオフマンの役割を果たす。初めて「1番」で先発出場した野口は3打数無安打2三振(1四球)だった。この日は24歳の誕生日。右翼守備では 3回一死 1塁で、丸佳浩外野手(35)の打球を処理し、 3塁へノーバウンド送球。この間に、打者走者の 2塁進塁を許した。
●渡邉が中野に代わって 2塁でスタメン出場。北海道日本ハム時代の2022年 8月 2日の福岡ソフトバンク戦(旭川)以来、移籍後初の 2塁守備は 2回に失策を記録し、反省した。ただ、 2― 2の 5回には一時勝ち越しの中前適時打を放ち、気を吐いた。
阪神移籍後、初めて「2塁」に入った渡邉諒内野手が連続ミスをおかした。 2回先頭の岡本和真内野手の打球に追いつきながらお手玉。失策がついた。続く大城卓三捕手(31)の遊ゴロは完全な併殺コースだったが、遊撃小幡竜平内野手(23)からのトスを受けると、これも手につかずボールを落とした。幸い完全捕球は認められ、 2塁はアウト。この回無失点で済んだが、岡田彰布監督も苦笑いの一幕だった。
●大山悠輔内野手が5番で調子を上げてきた。 2回先頭佐藤輝明内野手の 2塁打に続き、左中間を深々と破る適時2塁打で先制点を挙げた。 4回の中飛、 6回の左前打もとらえた打球。4番を外れてからは5試合連続安打とした。大山は 2回無死 2塁から左中間に先制2塁打。 3- 4の 6回先頭の打席では左前へ運んだが、 4試合ぶりのマルチ安打もチームを勝利に導けなかった。前日は 1塁走者で、前川右京外野手(21)が右翼線に放った一打で 2塁にストップ。岡田監督から状況判断の悪さを指摘された。一夜明けてバットで〝反省〟の結果を出した。
●小幡竜平内野手が負傷した可能性が出てきた。「8番遊撃」で先発して、適時打も放っていたが、 5回に 2塁走者として 2塁から本塁に激走。惜しくもアウトになった。ベンチに帰ってから、トレーナーと話すようなシーンもあり、裏の守備からベンチに下がった。手痛いカード負け越しに続き、アクシデントまでもが虎を襲った。遊撃を守ってきた小幡が左太もも裏を負傷して途中交代。試合後、岡田監督が状態を説明した。将も嘆く。木浪聖也内野手(30=亜細亜大學OB)が左肩甲骨の骨折で離脱となった 6月16日から23試合、一人で穴を埋めてきた。この期間は打率0.284(74打数21安打)と奮闘。 6月21日の横浜DeNA戦(甲子園)ではサヨナラ打を放ち、この日も 2回の第 1打席で 2試合連続となる適時打を放つなど貢献していただけに、痛すぎる離脱だ。岡田監督は緊急事態に、背番号0の19日の広島戦(甲子園)からの1軍昇格を明言した。その木浪は16日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事BS)で実戦復帰。この日も同戦に 6回まで出場し、3打数1安打と準備を整えている。相次ぐアクシデントも、チーム一丸となって乗り越えていくしかない。
●岡田彰布監督が激しく動いた。スタメンを大幅に入れ替えたが、 5回にして早くも植田海(28)に代わって近本光司外野手を代打に送り、そのまま中堅守備へ。同じくベンチスタートだった中野拓夢内野手も 5回の守備から 2塁に入った。岡田監督のもとでは初めて 2塁で先発した渡邉諒内野手は、 5回に勝ち越し適時打を放つと、すぐに代走熊谷敬宥内野手(28)と交代。熊谷はそのまま遊撃に入った。植田、熊谷はいつもは代走の1、2番手。代走要員は島田海吏外野手(28)が残っている。熊谷敬宥内野手にビッグプレーが飛び出した。途中出場で 4季ぶりに遊撃に入っていた熊谷は、 8回一死から吉川尚輝内野手のファウルエリアへの飛球を快足を飛ばして追いかけた。最後はグラウンドにせり出しているエキサイトシートに上半身を突っ込みながら、ボールを離さなかった。めったに見られない「遊撃・熊谷」。阪神ファンも多くいた同シートのファンは迫力満点のプレーに驚いた顔を見せ、すぐに拍手を送った。
●佐藤輝明内野手(25)が左方向への飛球で球場を沸かせた。佐藤輝は 2回に弾丸ライナーで左中間を破る 2塁打を放ち、大山の適時2塁打で先制のホームを踏んだ。ただ、その後の 3打席では凡退。 1点を追う 8回二死では左翼ポール方向へ大飛球を放つも、ファウルゾーンのフェンスに当たり、その打席は空振り三振。肩を落とした。
●大竹耕太郎投手が今季最短降板を喫した。 2回までは無安打無失点と安定感を見せたが、 3回以降は毎回失点。 5回に岡本和に勝ち越し打を浴び、無念のマウンドを降りた。 5回途中7安打4失点で今季5敗目。修正を誓った。
●14日の1軍昇格後初登板となった岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)が好救援した。 3― 4と逆転された 5回の二死 2塁で登板し、坂本勇人内野手(35)を遊ゴロに仕留めて追加点は許さず。続投した 6回も3者凡退に抑え胸を張った。岡田監督は20日の広島戦(甲子園)の先発を示唆していたが、この日の登板により、及川雅貴投手(23)が先発する見込みだ。伊藤将司投手(28)が出場選手登録を抹消されたことで空いた先発枠。15日には岡田監督が2軍調整中の青柳晃洋投手(30)ではなく、中継ぎの岡留の先発抜てきを明かしていた。その後、先発経験のある左腕を起用する方針となった模様だ。及川は 5月24日の巨人戦で今季初先発し、 4回 1/3を 1失点。マメがつぶれて降板し、2軍調整へ。 6日に再昇格を果たすと中継ぎで 2試合に登板し、いずれも 1回無失点と好投していた。

記事をまとめてみました。

 

 

 <巨人4ー3阪神>◇15回戦◇阪神 6勝 8敗 1分◇17日◇東京ドーム
 阪神が逆転負けで2カード連続負け越し。近本光司外野手、中野拓夢内野手がベンチスタートとなった打線は 2回、大山悠輔内野手の適時打などで 2点を先取。その後、同点の 5回一死 1、 2塁で代打・近本が右前打。 2走は本塁憤死となったが、二死 1、 3塁から 2塁でスタメンの渡邉諒内野手の中前打で勝ち越した。しかし大竹耕太郎投手がその裏、 2点を失い、逆転負けを喫した。中野は 5回の守備から 2塁に就いたものの、2022年 9月11日・中日戦(甲子園)からの連続フルイニング出場は「241試合」でストップした。大竹は5敗目(6勝)。連夜の1点差敗戦で、巨人戦は3カード連続負け越しとなった(成績=42勝40敗5分、観衆= 4万1725人)。


  9回先頭で 3ゴロに倒れた大山悠輔内野手=東京ドーム
 阪神は逆転負けを喫し、約 1カ月ぶりの2カード連続負け越しとなった。貧打の嫌な流れを変えるため、岡田政権で初めて近本光司外野手と中野拓夢内野手のチカナカコンビをスタメンから外したが実らず。岡田彰布監督は「チグハグ」というセリフを連発した。
 どこまでいっても歯車がかみ合わなかった。スタメンから近本と中野を外し、岡田監督は自身の政権で初のチカナカ抜きのオーダーで得点力アップを目指したが、打線は 3点止まり。大竹が逆転を許し、采配も不発となり、「チグハグ」を連発して嘆いた。
 「動けへんやんか。なかなか、チグハグで」
 点が線にならない。投打の調和もとれず、アクシデントも重なると選手起用も後手に回った。ベンチの虎将の表情も険しさを増す劣勢のなか、巨人に2連敗を喫した。


 スタメンを外れた近本光司外野手と中野拓夢内野手=東京ドーム
 スタメンを外れた近本光司外野手が 5回に早くも代打で登場した。
  5回一死 1、 2塁。相手投手が右の船迫大雅に代わると、岡田彰布監督がすかさず、とっておきの代打を告げた。名前がコールされると大歓声。その初球、近本はいきなり右前に運んだ。
  2塁走者の小幡竜平が一気に生還を狙ったが微妙なタイミングでアウト。リクエストの結果も変わらなかったが、近本は貫禄を示す格好になった。
 近本の代打は今季初で、昨年 9月30日の広島戦以来。代打での安打は19年 4月19日の巨人戦以来。


 ベンチからグラウンドを見つめる近本光司外野手と中野拓夢内野手=東京ドーム
 中野拓夢内野手の連続試合フルイニング出場が241で止まった。 3季ぶりに先発を外れた。 5回の守備から出場した。
 22年 9月11日の東京ヤクルト戦(甲子園)からグラウンドに立ち続けてきたが、岡田監督になってから 2年目で初めてスコアボードから名前が消えた。
 「これが自分の実力です。結果が出ていないから、こうなるのは仕方ない。また次に切り替えて、チームのためにできることをやりたい」と淡々と話した。
 今季は87試合で打率2割3分9厘。前日16日までの 5試合で 2安打と当たりが止まっていた。

 


  1回、ベンチで厳しい表情を見せる岡田彰布監督=東京ドーム
 阪神がシーソーゲームに敗れて連敗を喫し、2カード連続の負け越しとなった。
 試合前から動いた。岡田彰布監督が就任後初めて、近本光司外野手、中野拓夢内野手の 2人が同時にスタメン落ち。中野の連続試合フルイニング出場は241試合で止まった。
 この日24歳の誕生日を迎えた野口恭佑外野手が、プロ初の1番でスタメン。近本に代わる中堅には植田海内野手が2番で入り、中野に代わる 2塁には3番で渡邉諒内野手が起用された。


  7回、投手交代を告げる岡田彰布監督=東京ドーム
  1度は「代打近本」がズバリはまった。阪神は 2回に佐藤輝と大山の連続 2塁打、小幡の左前適時打で 2点先制するも、同点に追いつかれた直後の 5回。小幡と野口の四球でつくった一死 1、 2塁の好機で、植田に代わって打席に立ったのは近本光司外野手。代わった巨人船迫の初球を捉え、右翼へ安打を放った。 2塁走者の小幡は惜しくも本塁タッチアウトとなったが、なおも二死 1、 3塁で渡邉諒内野手が右前適時打。ベンチが動き、貴重な 1点につなげた。

  8回、ベンチで浮かない表情を見せる岡田彰布監督=東京ドーム
 しかし、直後に先発の大竹耕太郎投手が一死から吉川尚に右翼へ 2塁打を浴びると、続くヘルナンデスに同点の左前適時打を献上。さらに岡本和に中越え 2塁打を許し、 3連打で勝ち越しを許した。今季5敗目を喫した左腕は「先制してもらったのに追いつかれてしまい、もう 1度勝ち越してもらってリードを保つことが自分のやるべきことでしたが、逆転を許してしまい悔しいです」とコメントした。
 阪神は今カード初戦で 2- 0の完封勝ちを収めるも、 2戦目は 1- 2で敗れ、連日悔しい接戦での敗戦となった。

 


 誕生日に初1番に入った野口恭佑外野手=東京ドーム
  7月17日に誕生日を迎えた野口恭佑外野手に虎党からプレゼントだ。近本、中野のスタメン落ちに伴い、プロ初の「1番・右翼」で先発。プレーボール前にレフトスタンドの虎党からバースデーソングの大合唱で祝福された。昨年は育成選手だったが、 1年で支配下となりプロ初ヒットも記録した。第 1打席は見逃し三振に倒れたが、自身の誕生日を祝うべくリードオフマンの役割を果たす。

  1回、三振に倒れた野口恭佑外野手=東京ドーム
 初めて「1番」で先発出場した野口は3打数無安打2三振(1四球)だった。この日は24歳の誕生日。虎党からの「おめでとうコール」とトランペットによるバースデーソングによる応援に「打ちたかった。ファンの皆さんに感謝したいです」とポツリ。右翼守備では 3回一死 1塁で、丸の打球を処理し、 3塁へノーバウンド送球。この間に、打者走者の 2塁進塁を許した。「まだ技術不足。(攻守に)たくさん課題がある。ひとつずつ克服していきたい」と決意を新たにした。

 


  2回、岡本和真内野手の打球をエラーした渡邉諒内野手=東京ドーム
 渡邉が中野に代わって 2塁でスタメン出場。北海道日本ハム時代の2022年 8月 2日の福岡ソフトバンク戦(旭川)以来、移籍後初の 2塁守備は 2回に失策を記録し、「しっかりと守らなくてはいけないところだった、大竹のリズムを崩してしまった。申し訳なかった」と反省した。ただ、 2― 2の 5回には一時勝ち越しの中前適時打を放ち、「勝ち星を何とかつけなくちゃいけなかった。打つことだけを考えた」と気を吐いた。

  2回裏巨人無死、岡本和真内野手の 2ゴロをファンブルし 1塁送球する渡邉諒内野手=東京ドーム

 阪神移籍後、初めて「2塁」に入った渡邉諒内野手が連続ミスをおかした。
  2回先頭の岡本和真内野手の打球に追いつきながらお手玉。失策がついた。続く大城卓三捕手の遊ゴロは完全な併殺コースだったが、遊撃小幡竜平内野手(23)からのトスを受けると、これも手につかずボールを落とした。
 幸い完全捕球は認められ、 2塁はアウト。この回無失点で済んだが、岡田彰布監督も苦笑いの一幕だった。
 渡邉は北海道日本ハム時代から内野をどこでも守れたが、 2塁は本職に近かった。阪神移籍後は 3塁を守ることが多く、今年は 1塁でのスタメンもあった。


  5回表阪神二死 1、 3塁、渡邉諒内野手は中前適時打を放った=東京ドーム
 渡邉諒内野手が汚名返上の一打を放った。
 同点の 5回二死 1、 3塁から中前にしぶとく落とす勝ち越し適時打。
 阪神移籍後、初めて 2塁で先発。 2回先頭の打球を失策。続く遊ゴロでもボールを落としてしまい併殺を取れなかった。ピンチを広げてしまったが、何とか無失点で切り抜けていた。

 


  2回、適時2塁打を放った大山悠輔内野手=東京ドーム
 大山は 2回無死 2塁から左中間に先制2塁打。 3- 4の 6回先頭の打席では左前へ運んだが、 4試合ぶりのマルチ安打もチームを勝利に導けなかった。「勝つか、負けるかなので。また、あさって試合があるのでしっかり準備をしたい」。前日は 1塁走者で、前川が右翼線に放った一打で 2塁にストップ。岡田監督から「ライト線でも 1、 3塁にもなれへんし」と状況判断の悪さを指摘された。一夜明けてバットで〝反省〟の結果を出した。

  2回表阪神二死 2塁、小幡竜平内野手の適時打で生還する大山悠輔内野手=東京ドーム
 大山悠輔内野手が5番で調子を上げてきた。 2回先頭佐藤輝明内野手の 2塁打に続き、左中間を深々と破る適時2塁打で先制点を挙げた。
  4回の中飛、 6回の左前打もとらえた打球。4番を外れてからは5試合連続安打とした。「勝つか、負けるか(が大事)なので。またあさって試合があるので、しっかり準備したいと思います」と口元を結んで引き揚げた。

 


  5回表阪神一死 1、 2塁、近本光司外野手の右前打で一気に本塁を突いた小幡竜平内野手だが、相手好返球に阻まれる=東京ドーム
 小幡竜平内野手が負傷した可能性が出てきた。
 「8番遊撃」で先発して、適時打も放っていたが、 5回に 2塁走者として 2塁から本塁に激走。惜しくもアウトになった。
 ベンチに帰ってから、トレーナーと話すようなシーンもあり、裏の守備からベンチに下がった。


  5回表阪神一死 1、 2塁、代打近本光司外野手の右前打で小幡竜平内野手が本塁を狙うもタッチアウト=東京ドーム

 手痛いカード負け越しに続き、アクシデントまでもが虎を襲った。遊撃を守ってきた小幡が左太もも裏を負傷して途中交代。試合後、岡田監督が状態を説明した。
 「肉離れや」
  2― 2の 5回だった。先頭で四球で出塁した小幡は犠打で 2塁に進み、一死 1、2塁で代打・近本が右前打。小幡は一気に本塁を狙ったが、 3本間でスピードが上がらずタッチアウト。リクエストも覆らず、「あれ普通に走っとったらセーフやろ」と指揮官。その裏の守備から退き、試合中に無念の表情でグラウンドを離れた。


  5回、近本光司外野手の右前打で小幡竜平内野手は 2塁から本塁を狙ったがタッチアウト。左太もも裏の肉離れを負った=東京ドーム

 将も「打つの上がってきたのになあ」と嘆く。木浪が左肩甲骨の骨折で離脱となった 6月16日から23試合、一人で穴を埋めてきた。この期間は打率0.284(74打数21安打)と奮闘。 6月21日の横浜DeNA戦(甲子園)ではサヨナラ打を放ち、この日も 2回の第 1打席で 2試合連続となる適時打を放つなど貢献していただけに、痛すぎる離脱だ。
 岡田監督は緊急事態に、「いやあ、木浪もう上げる予定やん。きょうも 3打席立ってるやん」と、背番号0の19日の広島戦(甲子園)からの1軍昇格を明言した。その木浪は16日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事BS)で実戦復帰。この日も同戦に 6回まで出場し、3打数1安打と準備を整えている。相次ぐアクシデントも、チーム一丸となって乗り越えていくしかない。

 

 岡田彰布監督が激しく動いた。
 スタメンを大幅に入れ替えたが、 5回にして早くも植田海(28)に代わって近本光司外野手を代打に送り、そのまま中堅守備へ。同じくベンチスタートだった中野拓夢内野手も 5回の守備から 2塁に入った。
 岡田監督のもとでは初めて 2塁で先発した渡邉諒内野手は、 5回に勝ち越し適時打を放つと、すぐに代走熊谷敬宥内野手と交代。熊谷はそのまま遊撃に入った。
 植田、熊谷はいつもは代走の1、2番手。代走要員は島田海吏外野手が残っている。


  7回、吉川尚輝内野手の打球をキャッチした熊谷敬宥内野手=東京ドーム

  5回に代走で出場した熊谷がそのまま負傷交代した小幡に代わり、2020年10月24日の巨人戦(東京ドーム)以来となる遊撃の守備に就いた。ブランクを感じさせず、 7回一死では 3塁側フィールドシートに身を乗り出して飛球をナイスキャッチ。「試合の入り方は難しかったけど、ショートはそんなに難しく感じなかった。意外と落ち着いてできた」と明るく振り返った。

  7回裏巨人一死、吉川尚輝内野手の邪飛を好捕する遊撃手熊谷敬宥内野手
 熊谷敬宥内野手にビッグプレーが飛び出した。
 途中出場で 4季ぶりに遊撃に入っていた熊谷は、 8回一死から吉川尚輝内野手のファウルエリアへの飛球を快足を飛ばして追いかけた。
 最後はグラウンドにせり出しているエキサイトシートに上半身を突っ込みながら、ボールを離さなかった。
 めったに見られない「遊撃・熊谷」。阪神ファンも多くいた同シートのファンは迫力満点のプレーに驚いた顔を見せ、すぐに拍手を送った。

 


  2回表阪神無死、佐藤輝明内野手は中二塁打を放った。投手は井上温大投手=東京ドーム
 佐藤輝は 2回に弾丸ライナーで左中間を破る 2塁打を放ち、大山の適時2塁打で先制のホームを踏んだ。ただ、その後の 3打席では凡退。 1点を追う 8回二死では左翼ポール方向へ大飛球を放つも、ファウルゾーンのフェンスに当たり、その打席は空振り三振。「スイングが遅いんですかね。あれがファウル…ちょっとキツいですね」と肩を落とした。

  8回、空振り三振に倒れた佐藤輝明内野手=東京ドーム
 佐藤輝明内野手が左方向への飛球で球場を沸かせた。
  2回先頭で左中間 2塁打を放ち、先制につなげた。安打はこれだけだったが、 8回にはバルドナードから左翼ポール下にわずかに外れるファウル。悔しそうな顔をした。「スイングが遅いんすかね。あれがファウル。ちょっとキツいっすね。内容は悪くないけど、もう 1本ほしい」と、ため息まじりだった。

 


  5回裏巨人二死 2塁の場面で降板となり、うつむいて引き揚げる大竹耕太郎投手=東京ドーム
 大竹耕太郎投手が今季最短降板を喫した。
  2回までは無安打無失点と安定感を見せたが、 3回以降は毎回失点。 5回に岡本和に勝ち越し打を浴び、無念のマウンドを降りた。 5回途中7安打4失点で今季5敗目。「自分でも、なぜ打たれたかよく分からずに何となく終わった。オールスターをはさむので、考える良い機会になると思う。しっかり反省して、次、最善を尽くせるように」と修正を誓った。

 


  6回、力投した岡留英貴投手=東京ドーム
 14日の1軍昇格後初登板となった岡留が好救援した。「なんとかしっかりとゼロで抑えて、チームに流れを持ってこられる投球を意識して投げました」。 3― 4と逆転された 5回の二死 2塁で登板し、坂本を遊ゴロに仕留めて追加点は許さず。続投した 6回も3者凡退に抑え「落ち着いて投げられたんじゃないかと思います」と胸を張った。岡田監督は20日の広島戦(甲子園)の先発を示唆していたが、この日の登板により、及川が先発する見込みだ。


 キャッチボールで調整する及川雅貴投手=東京ドーム
 及川雅貴投手が20日の広島戦(甲子園)に先発する可能性が16日、浮上した。
 伊藤将が出場選手登録を抹消されたことで空いた先発枠。15日には岡田監督が「青柳も投げられるけど、(相手が)知らんピッチャーでいこうかって。岡留でいく。馬力もあるし」と2軍調整中の青柳ではなく、中継ぎの岡留の先発抜てきを明かしていた。その後、先発経験のある左腕を起用する方針となった模様だ。
 及川は 5月24日の巨人戦で今季初先発し、 4回 1/3を 1失点。マメがつぶれて降板し、2軍調整へ。 6日に再昇格を果たすと中継ぎで 2試合に登板し、いずれも 1回無失点と好投していた。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(08月)

 

 

 

 

 

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