●阪神は巨人に勝利し、2連勝を飾った。先制点が決め手になった。 4回に先頭の1番・近本光司外野手(29)が20打席ぶり安打となる中前打で出塁。二死 1、 3塁とチャンスを広げ、5番に入った大山悠輔内野手(29)が左翼線へ運ぶ適時打を放った。 3走・近本が悠々と先制のホームを踏むと、 1塁からは佐藤輝が激走して一気に生還。この 2点が決勝点になった。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)は6回無失点と好投。 1回から 4回までは毎回走者を背負ったが、しっかりと粘り切った。94球を投げ、 3塁は一度も踏ませず。これで巨人に対し通算で計18回 2/3を無失点で防御率0.00を維持し、巨人キラーとして立ちはだかった。 7回からは石井、桐敷、ゲラが無失点でつなぎ、零封リレーでリードを守り切った。阪神は前カード中日戦(バンテリンドーム)で1、2戦目で連敗を喫すも、3戦目で延長10回の末に勝利。連勝で首位巨人に0.5ゲーム差に迫った。この日は試合後に「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」と題し、巨人と阪神のOB戦が行われる予定。偉大なレジェンドたちに白星でつないだ。
●大粒の汗をしたたらせながら、東京ドームのマウンドに仁王立ちだ。変則ローテーションも意に介さず、見事な6回零封。追いかける首位巨人との3連戦第 1ラウンドでビーズリーが価値ある白星をもたらし、Gキラー襲名だ。 1回から 4回まで毎回走者を出したが、力のある直球に加え、変化量の大きいスライダー、鋭く落ちるスプリットもさえ渡り、巨人打線に的を絞らせない。 2点の先制点をもらった 4回は二死からテキサスヒットが続く不運で 1、 2塁のピンチを背負うも、佐々木俊輔外野手(24)を空振り三振に斬って脱出。 6回も二死 2塁で岸田行倫捕手(27)を右飛に抑えて6つのゼロを並べた。降雨中止があるたびに先発予定が変わり、前回はなんと中19日での登板。今回も木曜日の11日に試合がなかった影響で先発ローテーションが再編され、中 9日だった。それでも強力打線に 3塁を一度も踏ませず、8三振を奪って反撃の糸口を斬り続けた。
 これで来日 1年目の昨季から巨人戦は計18回 2/3を無失点。ただの一度もホームを踏ませておらず、Gキラーにふさわしい投球を続けている。右腕が見せつける抜群の安定感に、岡田監督もニヤリ。好相性を認め、今後も自信を持ってG斬りを任せるつもりだ。チームにとっては 5月末以来となる巨人戦を制し、岡田監督もたたえた。さらに、次回は30日からの巨人戦での先発起用を示唆。前半戦途中から先発陣に加わり、 7試合で防御率は1.49。抜群の安定感で、後半戦も宿敵巨人を料理する。
●梅野隆太郎捕手(33)が 6月30日東京ヤクルト戦(神宮)以来のマルチ安打をマークした。 5回先頭で迎えた第 2打席で中前打を放つと、 7回二死の第 3打席でも中前打。守備でも前日14日の西勇に続き、先発ビーズリーを好リードした。
●今季初の3連投となった石井大智投手(26)は 7回に登板。一死から四球で走者を出し、二死 1塁としたところで降板した。代わった桐敷拓馬投手(25)が後続を抑えて 2点リードを保ち、好救援に頭を下げた。
●狙ったコースにズバッと決め、キレキレの直球と変化球でG打線を寄せ付けなかった。チーム最多39試合目の登板となった桐敷がイニングまたぎの力投で先輩の〝休養日〟も確保し、岡田監督のチームマネジメントも助ける働きぶりで勝利に貢献した。冷静な判断力も発揮し、 1回 1/3を投げて無安打無失点、18球で3奪三振と圧倒して胸を張った。 2- 0の 7回二死 1塁で2番手の石井からバトンを受け取り、この日2安打だった丸佳浩外野手(35)は外角の 149キロ直球で見逃し三振に仕留めた。続く 8回もマウンドに上がり、吉川尚輝内野手(29)はフォークで投ゴロ、エリエ・ヘルナンデス外野手(29)も低めのフォーク、続く岡本和真内野手(27)は外角高めの 147キロ直球で2者連続空振り三振に片付けた。チーム2位の37試合に登板している〝ダブルストッパー〟の一角、岩崎優投手(33)はブルペン陣の精神的支柱でもある。桐敷も先輩のリフレッシュに一役買い、16日の巨人戦(東京ドーム)は代わりに登板なしの予定だ。自らの持ち場で役割をこなし、存在感を高め続ける。今季ここまで39試合に登板し、防御率1.96。イニング途中からは10度目、回またぎは3度目とシチュエーションを問わない働きを見せる。岡田監督も手放しにねぎらった。左腕の活躍で守護神岩崎を休ませることに成功。2戦目にもつながる好投となった。
● 9回を任されたハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)がきっちりと試合を締めた。一死で岸田から空振り三振を奪うと、最後は門脇誠内野手(23)を左飛に打ち取った。登板6試合ぶりのセーブは、節目の来日10個目。好投に胸を張った。ダブル守護神の岩崎優投手も今季14セーブを挙げており、同一シーズンに複数投手が2桁セーブは、球団では76年の安仁屋宗八氏(79)と山本和行氏(75)、85年中西太氏(90歳没)、山本氏、93年中西氏、田村氏、06年久保田智之氏(43=現阪神1軍投手コーチ)、藤川球児氏(43)、19年藤川氏、ラファエル・ドリス氏(36)に次ぎ6組目となった。 6月の再調整をへて、開幕当初の勢いを取り戻しつつある右腕は充実の表情だった。
●近本が 4回、5試合、20打席ぶりの安打となる中前打で口火を切り、大山の適時2塁打で先制のホームを踏んだ。 9日の東京ヤクルト戦(甲子園)の5打席目(右前打)以来の快音。 8回一死でも中前へ運び、5試合ぶりのマルチ安打とした。岡田監督は期待を寄せた。 4回に先頭で赤星優志投手(25)から中前打。一死 2塁では、野口恭佑外野手(23)の 3ゴロで 3塁に進む隙のない走塁を見せ、大山の適時打で生還した。 9日東京ヤクルト戦以来、 5試合ぶりの安打から 8回にも中前打でマルチ安打。ここから状態を上げていく。
● 3試合連続で4番を外れている大山悠輔内野手が、貴重な先制点をたたき出した。 0- 0の 4回二死 1、 2塁。巨人赤星から 3塁線を破る 2塁打。これに 1塁走者の佐藤輝明内野手(25)が激走し、一気に本塁生還。送球間に大山は 3塁へ進塁し、 2点打で主導権を握った。敵地東京ドームは、まるでホームのような虎党の盛り上がりに沸いた。両軍無得点で迎えた 4回。近本の20打席ぶりの安打、佐藤輝の四球で二死 1、 3塁となり、大山が打席へ入った。赤星に 2球シュートで内角をえぐられたが、 3球目の外角寄りの変化球に踏み込んだ。ライナーで左翼線を抜く適時2塁打。近本に続いて佐藤輝も激走で生還した。猛虎の主砲として、偉大な先人たちにも勝利を届けた。試合後にプロ野球誕生から90年の節目を記念した巨人-阪神OB戦が控えており、両軍のレジェンドが東京ドームに集結していた一戦。タイガースの「第101代4番打者」が、お歴々の前で白星に直結する打撃をみせた。89年の球団の歴史の中で、永遠のライバルである巨人に対して、今季の星も6勝6敗1分けの五分に戻した。1985年以来2度目の日本一を成し遂げた昨季。球団生え抜きでは同年の掛布雅之氏(69)以来となる全試合4番出場を成し遂げ、後世まで語られるだけの活躍を見せた。しかし、連覇へ向けて不動の4番としてけん引が期待された今季は、思わぬ不振に苦しんでいる。
●佐藤輝が積極走塁で勝利に貢献した。 4回、四球で出塁すると、大山の左翼線 2塁打で 1塁から激走。一気にホームへすべり込み、 2点目を刻んだ。バットでは 2回先頭で中前打を放って3試合連続安打をマークし汗をぬぐった。佐藤輝明内野手が、OB軍団へ“エール”を送った。この日のデーゲームの後、巨人-阪神「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」が予定されている。阪神は勝利でバトンをつなぎ、試合後に笑顔。「けがなく、安全が一番です」と願った。
●野口は伝統の一戦に初出場、2試合連続の「3番・右翼」で先発し、安打を放った。 6回の第 3打席、2番手の中川皓太投手(30)から 3遊間を破る左前打。プロ4安打目で初めて変化球を仕留めうなずいた。
●才木浩人投手(25)が、16日の巨人戦でキャリアハイとなる9勝目を目指す。相手先発の山﨑伊織投手(25)は同じ兵庫出身で同学年。高校時代、才木は須磨翔風、山崎伊は明石商で兵庫県の高校球界を盛り上げた存在だ。
●岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)が20日広島戦(甲子園)でプロ初先発する見込みとなった。
13日中日戦で 3回5失点を喫した伊藤将司投手(28)が、翌14日に出場選手登録を抹消。2軍調整中の青柳晃洋投手(30)は 2戦連続で好投しているが、14日に中継ぎ要員として再昇格したプロ3年目の右腕に白羽の矢が立った。

記事をまとめてみました。

 

 

 <巨人 0- 2阪神>◇13回戦◇阪神 6勝 6敗 6分◇15日◇東京ドーム
 阪神は巨人に勝利し、2連勝を飾った。
 先制点が決め手になった。 4回に先頭の1番・近本が20打席ぶり安打となる中前打で出塁。二死 1、 3塁とチャンスを広げ、5番に入った大山悠輔内野手が左翼線へ運ぶ適時打を放った。 3走・近本が悠々と先制のホームを踏むと、 1塁からは佐藤輝が激走して一気に生還。この 2点が決勝点になった。
 先発のジェレミー・ビーズリー投手は6回無失点と好投。 1回から 4回までは毎回走者を背負ったが、しっかりと粘り切った。94球を投げ、 3塁は一度も踏ませず。これで巨人に対し通算で計18回 2/3を無失点で防御率0.00を維持し、巨人キラーとして立ちはだかった。 7回からは石井、桐敷、ゲラが無失点でつなぎ、零封リレーでリードを守り切った。


 力投したビーズリー投手=東京ドーム
 阪神が首位巨人に完封勝ちを収め、ゲーム差を0.5に縮めた。
 先制は 4回だった。先頭の近本が中前打で出塁し、中野と野口は内野ゴロ、佐藤輝が四球を選び二死 1、 3塁。ここで打席に立った5番大山悠輔内野手が、巨人赤星のスライダーを捉えて左翼へ2点先制の適時2塁打を放った。
 先発のジェレミー・ビーズリー投手は中 9日のマウンドで、 6回5安打無失点と好投。 4回二死 1、 2塁では、佐々木をスプリットで空振り三振。4番岡本からも 2三振を奪うなど、変化球がさえた。助っ人にとって完投した 6月 8日埼玉西武戦(甲子園)以来の今季4勝目となった。
 阪神は前カード中日戦(バンテリンドーム)で1、2戦目で連敗を喫すも、3戦目で延長10回の末に勝利。連勝で首位巨人に0.5ゲーム差に迫った。
 この日は試合後に「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」と題し、巨人と阪神のOB戦が行われる予定。偉大なレジェンドたちに白星でつないだ。

 


 4勝目を挙げたジェレミー・ビーズリー投手=東京ドーム
 大粒の汗をしたたらせながら、東京ドームのマウンドに仁王立ちだ。変則ローテーションも意に介さず、見事な6回零封。追いかける首位巨人との3連戦第 1ラウンドでビーズリーが価値ある白星をもたらし、Gキラー襲名だ。
 「全体的に自分のプラン通りにピッチングできたね。カウントが悪くなって球数が増えてしまったけど、そんなときでも自分のボールを信じてゾーンで勝負できたことがいい結果につながったと思うよ」
  1回から 4回まで毎回走者を出したが、力のある直球に加え、変化量の大きいスライダー、鋭く落ちるスプリットもさえ渡り、巨人打線に的を絞らせない。 2点の先制点をもらった 4回は二死からテキサスヒットが続く不運で 1、 2塁のピンチを背負うも、佐々木を空振り三振に斬って脱出。 6回も二死 2塁で岸田を右飛に抑えて6つのゼロを並べた。


 汗を飛び散らせながら力投したビーズリー投手。 6回無失点で4勝目を挙げた=東京ドーム
 降雨中止があるたびに先発予定が変わり、前回はなんと中19日での登板。今回も木曜日の11日に試合がなかった影響で先発ローテーションが再編され、中 9日だった。それでも強力打線に 3塁を一度も踏ませず、8三振を奪って反撃の糸口を斬り続けた。
 これで来日 1年目の昨季から巨人戦は計18回 2/3を無失点。ただの一度もホームを踏ませておらず、Gキラーにふさわしい投球を続けている。宿敵の壁になるうえで奏功しているのは「ジャイアンツはすごく伝統のある球団だけど、私にとっては他球団の一つ」という、ライバル意識がぶつかり合う独特な熱気が球場を包む中でも不変を貫く冷静さだ。
 右腕が見せつける抜群の安定感に、岡田監督も「また巨人にいけるやんか」とニヤリ。好相性を認め、今後も自信を持ってG斬りを任せるつもりだ。
 「前半戦でしっかりと勝ち星は少し稼げたと思うし、そういう面ではよかったと思う。後半戦もいい投球をして、いいリズムを作って、なるべくチームに貢献していきたいよ」とビーズリー。今季4勝目からのさらなる上積みで、混セを抜け出す力になる。


  3回裏巨人二死 2塁、ヘルナンデス外野手を中飛に打ち取り、天を指さすビーズリー投手=東京ドーム
 頼もしい「Gキラー」の誕生だ。ジェレミー・ビーズリー投手が、また巨人戦で好投した。 6回5安打無失点。 6月 8日以来となる4勝目に「いつも通りゾーン内に投げきることができたよ」と胸を張った。
 巨人戦は昨年から合わせ、計 5試合に登板し、18回 2/3を無失点。今季は 2試合に先発し、ともに 6回無失点で勝ち星がついた。「伝統の一戦」に無類の強さを発揮する助っ人は「ジャイアンツはすごく伝統的な球団なんだけど」と前置きした上で「私にとっては他球団のうちの1つ。ジャイアンツだから、という面ではなくて、いつも通り自分のピッチをするだけだったよ」と自然体を強調した。
 持てる力を発揮し、この日も8奪三振。曲がりの大きなスラーブ、鋭く変化するカットボールに加え、試合途中でフォークの割合も増やし、的を絞らせなかった。「今日は良いフォークボールを持っていたからね」とニヤリ。自画自賛の武器で攻めた。


 巨人に勝利し、岡田彰布監督とタッチを交わすビーズリー投手=東京ドーム
 今季は右肩のコンディション不良で1軍キャンプを途中離脱。オフから精力的にトレーニングを積んできただけに「野球をやっている以上、いつけがをするか分からない」と、あらためて思い知った。だからこそ「もしかしたら2軍の鳴尾浜でのピッチングが野球人生の最後になるかもしれない。そういうこともあると思うんだ」と胸に刻む。1軍で腕を振る今、チームに貢献できる幸せに満たされている。
 チームにとっては 5月末以来となる巨人戦を制し、岡田監督も「期待通りのピッチングをしてくれた」とたたえた。さらに「また巨人にいけるやんか」と、次回は30日からの巨人戦での先発起用を示唆。前半戦途中から先発陣に加わり、 7試合で防御率は1.49。抜群の安定感で、後半戦も宿敵巨人を料理する。

 


  7回表阪神二死、梅野隆太郎捕手は中前打を放った。投手は泉圭輔投手=東京ドーム
 梅野隆太郎捕手が 6月30日東京ヤクルト戦(神宮)以来のマルチ安打をマークした。
  5回先頭で迎えた第 2打席で中前打を放つと、 7回二死の第 3打席でも中前打。守備でも前日14日の西勇に続き、先発ビーズリーを好リードした。「序盤まではビーズリーらしく、中盤からはいろいろ織り交ぜながら。よく粘ってくれた。本当にすごいナイスピッチングだった」と助っ人を労っていた。

 


 今季初の3連投となった石井大智投手=東京ドーム
 今季初の3連投となった石井は 7回に登板。一死から四球で走者を出し、二死 1塁としたところで降板した。代わった桐敷が後続を抑えて 2点リードを保ち、「桐敷は自分よりも数十試合も(多く)投げていて僕よりも絶対に疲れているはず。(自分も)まだまだだなと思う。今後は自分が助けるぞ、というのをすごく感じた」と好救援に頭を下げた。

 


  7回途中、3番手で登板した桐敷拓馬投手=東京ドーム
 狙ったコースにズバッと決め、キレキレの直球と変化球でG打線を寄せ付けなかった。チーム最多39試合目の登板となった桐敷がイニングまたぎの力投で先輩の〝休養日〟も確保し、岡田監督のチームマネジメントも助ける働きぶりで勝利に貢献した。
 「( 2イニング目は)打順も上位だったので、本当に一発ある打線で調子もいい。そこは意識してやっていました。本当に(ストライクゾーンを)広く広くと意識していました」
 冷静な判断力も発揮し、 1回 1/3を投げて無安打無失点、18球で3奪三振と圧倒して胸を張った。 2- 0の 7回二死 1塁で2番手の石井からバトンを受け取り、この日2安打だった丸は外角の 149キロ直球で見逃し三振に仕留めた。続く 8回もマウンドに上がり、吉川はフォークで投ゴロ、ヘルナンデスも低めのフォーク、続く岡本和は外角高めの 147キロ直球で2者連続空振り三振に片付けた。


  8回裏巨人無死、吉川尚輝内野手を投ゴロに打ち取り自らタッチする桐敷拓馬投手=東京ドーム
 23ホールド目を挙げた左腕について、岡田監督も「ずっといいし、今日は特に良かったな」と絶賛し、ベンチ入りしていた岩崎を登板させる考えはなかったことを明かした。「もう今日はなあ。明日(16日)は才木と岩崎の 2人でいけんかなあと思っていたけど」。チーム2位の37試合に登板している〝ダブルストッパー〟の一角、岩崎はブルペン陣の精神的支柱でもある。桐敷も先輩のリフレッシュに一役買い、16日の巨人戦(東京ドーム)は代わりに登板なしの予定だ。自らの持ち場で役割をこなし、存在感を高め続ける。


 試合に勝利し、岡田彰布監督とタッチを交わす桐敷拓馬投手=東京ドーム
 桐敷拓馬投手(25)が回またぎのマウンドで、 1回 1/3を無安打無失点、 3三振と完璧に抑えた。 2点リードの 7回二死 1塁で、石井の後を受けてマウンドへ。1番丸に対し外角低めに直球をズバッと決め、見逃し三振に仕留めた。
 「打順も上位なので、 1発ある打線ですし調子いいので、そこは意識していました」。 8回も続投すると、まずは吉川を 2球で投ゴロ。続くヘルナンデスをフォークで空振り三振に仕留めると、最後は岡本和を直球で連続三振に斬った。
 今季ここまで39試合に登板し、防御率1.96。イニング途中からは10度目、回またぎは3度目とシチュエーションを問わない働きを見せる。岡田監督も「今日は特に良かったな。最初からね、打順入れ替えたら当然な、イニングまたぎになるけど」と手放しにねぎらった。左腕の活躍で守護神岩崎を休ませることに成功。「もう今日はなあ。明日は才木と岩崎の 2人でいけんかなあと思っていたけど」と指揮官。2戦目にもつながる好投となった。

 


  9回に登板したハビー・ゲラ投手=東京ドーム
  9回を任されたゲラがきっちりと試合を締めた。「 9回は久々な気もした。力みすぎないようにいったよ」。一死で岸田から空振り三振を奪うと、最後は門脇を左飛に打ち取った。登板6試合ぶりのセーブは、節目の来日10個目。「ああやっていい雰囲気の中で楽しめて、いい結果が出たのでよかった」と好投に胸を張った。

  9回を抑えたハビー・ゲラ投手=東京ドーム

 ハビー・ゲラ投手(28)が今季10セーブ目を挙げた。
  2- 0の 9回に登板。最速 157キロの直球を軸に 3人でピシャリ。 7月 2日広島戦(マツダスタジアム)以来のセーブとなった。
 ダブル守護神の岩崎優投手も今季14セーブを挙げており、同一シーズンに複数投手が2桁セーブは、球団では76年の安仁屋氏と山本氏、85年中西氏、山本氏、93年中西氏、田村氏、06年久保田氏、藤川氏、19年藤川氏、ドリス氏に次ぎ6組目となった。


 巨人に勝利し、抱き合うゲラ投手と梅野隆太郎捕手=東京ドーム
 ハビアー・ゲラ投手が 7月 2日以来の「抑え」を務めた。
  2- 0の 9回を 3人で抑え、接戦を締めた。同日以来の10セーブ目。開幕から「ダブル守護神」を組む岩崎(14セーブ)に続いて2桁に乗せた。複数投手による年間2桁セーブは19年の藤川、ドリス以来、阪神で6組目。 6月の再調整をへて、開幕当初の勢いを取り戻しつつある右腕は「 9回は久しぶりな気もしたけど、いつも心がけているように、同じような気持ちで、力みすぎないようにいきました。いい雰囲気を楽しめて、いい結果が出たからよかった」と充実の表情だった。

 


 4回表阪神無死、近本光司外野手は中前打を放った=東京ドーム
 近本が 4回、5試合、20打席ぶりの安打となる中前打で口火を切り、大山の適時2塁打で先制のホームを踏んだ。「(調子の判断は)結局はヒットが出ているかどうか…」。 9日の東京ヤクルト戦(甲子園)の5打席目(右前打)以来の快音。 8回一死でも中前へ運び、5試合ぶりのマルチ安打とした。岡田監督は「あそこ(1番、2番)がもうちょっと機能したら、もっとチャンス作れる」と期待を寄せた。

 4回、20打席ぶりの安打を放った近本光司外野手=東京ドーム
 近本光司外野手が20打席ぶりの安打から先制のホームを踏んだ。
  4回に先頭で赤星から中前打。一死 2塁では、野口の 3ゴロで 3塁に進む隙のない走塁を見せ、大山の適時打で生還した。 9日東京ヤクルト戦以来、 5試合ぶりの安打から 8回にも中前打でマルチ安打。走塁については「いけると思ったのでいった」と冷静だ。ここから状態を上げていく。

 


  4回、2点適時3塁打を放った大山悠輔内野手=東京ドーム
  3試合連続で4番を外れている大山悠輔内野手が、貴重な先制点をたたき出した。 0- 0の 4回二死 1、 2塁。巨人赤星から 3塁線を破る 2塁打。これに 1塁走者の佐藤輝明内野手が激走し、一気に本塁生還。送球間に大山は 3塁へ進塁し、 2点打で主導権を握った。
 敵地東京ドームは、まるでホームのような虎党の盛り上がりに沸いた。


  4回に左越え2点適時2塁打を放ちナインとタッチを交わす大山悠輔内野手=東京ドーム
 伝統の一戦の主役は背番号3! 阪神は 2- 0で巨人を破り、2連勝。5番の大山悠輔内野手が 4回に 2点 2塁打を放ち、決勝点をもたらした。巨人-阪神OB戦に出場するレジェンドが集まっていた前で、虎の主砲としての意地をみせ、4番を外れてから3試合連続安打と復調気配だ。虎は順位は4位のまま、首位巨人に0.5ゲーム差と接近した。
 背番号3が刻んだ 2点が、最後までスコアボードに輝いた。大山の先制適時打に、東京ドームの虎党からは割れんばかりの大歓声。伝統の一戦の大事な初戦をつかみ、大きくうなずいた。
 「なんとか 1点を、と思って打席に入った。最終的に勝ったのは一番ですし、それを守り切れたのもチーム一丸となってできた要因だと思う」
 両軍無得点で迎えた 4回。近本の20打席ぶりの安打、佐藤輝の四球で二死 1、 3塁となり、大山が打席へ入った。赤星に 2球シュートで内角をえぐられたが、 3球目の外角寄りの変化球に踏み込んだ。ライナーで左翼線を抜く適時2塁打。近本に続いて佐藤輝も激走で生還し、「テル(佐藤輝)なら走ると思っていた」と笑った。


  4回、先制2点適時2塁打の大山悠輔内野手に拍手する岡田彰布監督=東京ドーム
 猛虎の主砲として、偉大な先人たちにも勝利を届けた。試合後にプロ野球誕生から90年の節目を記念した巨人-阪神OB戦が控えており、両軍のレジェンドが東京ドームに集結していた一戦。タイガースの「第101代4番打者」が、お歴々の前で白星に直結する打撃をみせた。89年の球団の歴史の中で、永遠のライバルである巨人に対して、今季の星も6勝6敗1分けの五分に戻した。
 「本当にすごい雰囲気で野球をやらせてもらっている。幸せなことだと感じながら一試合一試合やっています」
 1985年以来2度目の日本一を成し遂げた昨季。球団生え抜きでは同年の掛布雅之以来となる全試合4番出場を成し遂げ、後世まで語られるだけの活躍を見せた。しかし、連覇へ向けて不動の4番としてけん引が期待された今季は、思わぬ不振に苦しんでいる。

 


 4回、大山悠輔内野手の 2塁打で生還する 1走の佐藤輝明内野手=東京ドーム
 佐藤輝が積極走塁で勝利に貢献した。 4回、四球で出塁すると、大山の左翼線 2塁打で 1塁から激走。「(藤本3塁ベースコーチが手を)回していたのでね。そのつもりで最初から走っていました」と一気にホームへすべり込み、 2点目を刻んだ。バットでは 2回先頭で中前打を放って3試合連続安打をマークし「いい当たりも出たのでよかった」と汗をぬぐった。

 巨人に勝利しタッチを交わす大山悠輔内野手、佐藤輝明内野手ら=東京ドーム
 佐藤輝明内野手が、OB軍団へ“エール”を送った。
 この日のデーゲームの後、巨人-阪神「伝統の一戦~レジェンズOB対決~」が予定されている。阪神は勝利でバトンをつなぎ、試合後に「頑張って…、頑張ってって言うのはおかしいですけど」と笑顔。「けがなく、安全が一番です」と願った。

 


  6回、安打を放った野口恭佑外野手=東京ドーム
 野口は伝統の一戦に初出場、2試合連続の「3番・右翼」で先発し、安打を放った。「歓声がすごかった。その中で戦っているっていうのは本当に幸せな瞬間だなと感じた」。 6回の第 3打席、2番手の中川から 3遊間を破る左前打。プロ4安打目で初めて変化球を仕留め「今後の課題となっていくところでもあるし、しっかり対応していけたら」とうなずいた。

 


 キャッチボールで調整する才木浩人投手=東京ドーム
 才木浩人投手が、16日の巨人戦でキャリアハイとなる9勝目を目指す。
 相手先発の山崎伊は同じ兵庫出身で同学年。高校時代、才木は須磨翔風、山崎伊は明石商で兵庫県の高校球界を盛り上げた存在だ。対戦は「高校の時はやってないんちゃうかな」と回想。それでも当時から知っており「高校からすごい良いピッチャーだったので、いい投げ合いができたら」と力を込めた。

 


 練習を終え引き揚げる岡留英貴投手=東京ドーム
 岡留英貴投手が20日広島戦(甲子園)でプロ初先発する見込みとなった。
 13日中日戦で 3回5失点を喫した伊藤将が、翌14日に出場選手登録を抹消。岡田監督が「青柳も投げられるけど、(相手が)知らんピッチャーで行こうかって。岡留でいく。馬力もあるし」と明かした。2軍調整中の青柳は 2戦連続で好投しているが、14日に中継ぎ要員として再昇格したプロ3年目の右腕に白羽の矢が立った。


 岡留英貴投手
 岡田彰布監督は15日、次カード、20日の広島戦(甲子園)に岡留英貴投手が先発する予定であることを明かした。
 「青柳も投げられるけど、知らんピッチャーで行こうかって。岡留でいく。馬力もあるし」
 大卒3年目で変則右腕の岡留は、初めて開幕1軍で迎えたが、救援で14試合に登板して 5月30日に登録抹消。ウエスタン・リーグで 8試合の登板を経て今月14日に再登録されていた。先発すれば2軍も含めて初めて。「任されたところを抑えるというところ。もしそうなったら、しっかり抑えていけるようにします」と意気込んだ。

 

※ 7月16日の予告先発は、巨人・山﨑伊織投手(25)―阪神・才木浩人投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(08月)

 

 

 

 

 

 ペタしてね