●夏のこどもまつりとして行われた阪神―横浜DeNA戦に芸人のサンシャイン池崎(42)が登場。持ちネタを惜しげもなく披露し、甲子園球場を沸かせた。この日は試合前からお笑いステージで球場を盛り上げた。試合中に行われる「ムチャぶりアクション王決定戦」では自慢のギャグを大声で披露し、甲子園はこの日一番の盛り上がりを見せた。
●阪神が連敗。延長戦で競り負けた。10回に登板した石井大智投手(26)が安打と暴投などで一死 3塁とされ、佐野恵太外野手(29)に浴びた中前打が決勝点となった。石井は2戦連続失点。打線は 7回に近本光司外野手(29)の中犠飛で追いついたが、得点は1点止まり。3戦連続スタメン落ちの森下翔太外野手(23)は10回から右翼に就き、空振り三振。その後、二死 1、 2塁としたが、島田海吏外野手(28)が 1ゴロに倒れた。今季の延長戦成績は5勝6敗5分。チームは勝率5割に戻り、4位に転落した(成績=36勝36敗5分、観衆= 4万2620人)。阪神が今季16度目の延長戦に突入した。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)が 3回に牧の 2塁打で先制を許したが、ここから持ち直して 6回 100球1失点で、 9つの三振を奪った。救援陣も桐敷拓馬投手(25)、ハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)、岩崎優投手(33)と無失点でつなぎ、横浜DeNA打線に追加点を与えなかった。打線は先発・アンドレ・ジャクソン投手(28)攻略に手を焼いたが、2番手・坂本裕哉投手(26)に代わった 7回に敵失から一死 1、 3塁のチャンスを作り、近本光司外野手が同点犠飛で試合を振り出しに戻し、延長戦に入った。ここまでの延長戦成績は5勝5敗5分。延長10回、5番手石井が先頭タイラー・オースティン内野手(32)に左前打を許すと暴投がからんで無死 2塁。牧秀悟内野手(25)を 2ゴロに打ち取り一死 3塁となると、佐野に勝ち越しの中前適時打を浴びた。阪神が今季16度目の延長戦の末に力尽き、連敗を喫した。岡田彰布監督(66)の阪神指揮官として球団単独最多となる515勝目は、またも次戦に持ち越しとなった。敵地での2カードを終え、本拠地甲子園に戻っての一戦。終盤に1度は追いつくも、あと 1点が遠かった。
●阪神が近本光司外野手の犠飛で同点に追いついた。 0- 1の 7回、代わったばかりの2番手・坂本を攻め立てる。先頭の梅野隆太郎捕手(33)が遊ゴロを放つと、遊撃の森敬斗内野手(22)が悪送球。もらったチャンスで小幡竜平内野手(23)がしっかり初球で送りバントを決めると、 6月26日以来の出場となった代打・渡邉諒内野手(29)が中前打でつなぐ。一死 1、 3塁となって近本にこの日 4度目の打席が回った。近本は 2球目を一閃。ライナー性の打球は中堅へと飛び、2試合連続打点となる犠牲フライで試合を 1- 1の振り出しに戻した。この後中野拓夢内野手(28)のヒットと暴投で二死 2、 3塁と勝ち越しのチャンスだったが、前川右京外野手(21)は 2ゴロに倒れた。岡田監督も首をかしげた。近本自身も、あの場面で 1本出ていれば展開が変わったか、問われると口元を引き締め、球場を後にした。前日 4日の敵地広島戦では 2回に中犠飛、 9回には3戦連続安打となる 3塁打を決め、復調の気配を漂わせていた。甲子園に戻り、この日からの横浜DeNA3戦は「夏のこどもまつり」として開催。大型ビジョンでは選手の名前のひらがなが表示され、それぞれの「七夕のねがいごと」が紹介された。近本は「みんなが笑って過ごせますように」。自らだけでなく、ファンも一緒に笑顔になれるよう、子どもたちの思いを背に戦った。今日こそ背番号5がクリーンヒットで打線を勢いづける。
●佐藤輝明内野手(25)が最終回に意地の一打を放った。 1点を追う10回二死 1塁、右腕森原康平投手(32)の 148キロ直球をミートして左前打。得点にはつながらなかったが、粘りを見せた。
●甲子園のマウンドにアクシデントが起きた。 4回、ビーズリーが投球練習を始める前に審判団を呼び寄せ、声を交わすと、審判が阪神園芸をマウンドに呼んだ。マウンドは投球時に使うプレートからホーム側の土が固まって崩れてしまい、大きく掘れてしまっていた。園芸の職員はこの土を一度はがしてすべて取り出し、素手でほぐして再び同じ場所に戻す。そして霧吹きで水をかけ、重りをつかって固めなおし、マウンドの復旧は終了した。雲一つない快晴の日に整備で中断するという珍事だったが、試合が止まったのはわずかに 5分ほど。ビーズリーも問題なく投球練習を済ませ、プレー再開となった。ジェレミー・ビーズリー投手が先制点献上のピンチを切り抜けた。 1回は3者凡退で迎えた 2回。先頭の牧、続く佐野にいずれも初球を打たれて連打を浴び、戸柱恭孝捕手(34)の 3ゴロで走者が進んで一死 2、 3塁のピンチを背負う。そして井上絢登内野手(24)への 2球目。詰まった打球が 3塁カメラマン席前へ上がった。これを佐藤輝が追いかけてスタンドへ入る前にグラブに収めたが、ポロリとこぼれてファウルに。この後井上には死球を与えて満塁となったが、ここはビーズリーが踏ん張る。森敬は変化球で空振り三振を奪い、ジャクソンには得意のスイーパーで見逃し三振。こぼれた一つのアウトにも動じなかった助っ人が、佐藤輝のミスを帳消しにした。 6月 8日以来となる今季4勝目はならなかったが、 5月上旬に1軍昇格後、先発で抜群の安定感をみせている。虎投に欠かせない存在だ。
●ハビー・ゲラ投手の復活が近そうだ。 8回に3番手で登板。牧を右飛、佐野を 3ゴロ、戸柱を空振り三振と 3人で退けた。1軍復帰して 4試合目で3者凡退は初めて。最速 158キロの直球で力強く押し込んだ。桐敷、ゲラ、岩崎とつなぐ「KGI」リレーも決まった。
●岩崎優投手が節目の登板を無失点で踏ん張った。同点の 9回に登板。先頭の京田陽太内野手(30)に左前打を許し、味方の失策などで一死 1、 2塁のピンチ。それでも1番梶原昂希外野手(24)を遊ゴロで仕留めると、2番度会隆輝外野手(21=ENEOS)を中飛で料理。要所で踏ん張り、勝ち越しのホームを踏ませなかった。 6月 9日埼玉西武戦(甲子園)から、これで8試合連続の無失点。安定感のある投球を続けている。球宴ファン投票ではセ・リーグ中継ぎ部門で1位を獲得し、4年連続4度目の選出を果たした左腕。さすがの投球で、バトンをつないだ。
●阪神が延長10回に勝ち越しを許した。 1- 1の息が詰まる投手戦は延長に突入し、阪神は5番手として石井がマウンドへ。先頭のオースティンに安打を浴びると暴投で 2塁に進まれ、牧の 2ゴロで一死 3塁のピンチを迎えた。5番・佐野に対する 3球目。変化球をスイングされると、ゴロになった打球が前進守備の 2遊間の間を抜けていった。打球を捕ろうとジャンプした石井はそのまま膝をついて悔しがった。石井は 4日の広島戦に続いて2夜連続の失点となってしまった。石井大智投手が2戦連続の決勝点献上を悔やんだ。前日 4日の広島戦でも自身の暴投で決勝点を許していた。
●梅野隆太郎捕手(33)がアクシデントに見舞われた。 1- 1の延長10回無死 1塁。石井大智投手のフォークが手前でバウンド。体を入れながら、右手も添えてブロックにいくと、右手のひらの付け根あたりにボールが当たった。いったんベンチに戻って治療を受けたが、プレーを続行。文字通り体を張って、 1塁走者の進塁を食い止めた。記録は石井の暴投だった。試合後に問題なしを強調した。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 1- 2横浜DeNA=延長10回>◇11回戦◇阪神 5勝 5敗 1分◇ 5日◇阪神甲子園球場
 夏のこどもまつりとして行われた阪神―横浜DeNA戦に芸人のサンシャイン池崎が登場。持ちネタを惜しげもなく披露し、甲子園球場を沸かせた。
 「最高ー!!。関西の方はノリがよくてめちゃめちゃ楽しかった。お笑いファンは厳しいんですけど、野球ファンは笑ってくれて気持ちよかったですね」


  5回終了時に登場したサンシャイン池崎=甲子園球場
 この日は試合前からお笑いステージで球場を盛り上げた。試合中に行われる「ムチャぶりアクション王決定戦」では「イエーーイ!」「ジャスティス!」と自慢のギャグを大声で披露し、甲子園はこの日一番の盛り上がりを見せた。自身の貯金残高を暴露するというネタも持つことから、報道陣から阪神が貯金を増やしていくためにはどうすればよいか問われると、「堅実にやることですね。貯金は堅実。無駄遣いしない」とマジメな答えで笑いを誘っていた。

 


 延長10回に勝ち越しを許した石井大智投手=阪神甲子園球場
 阪神が連敗。延長戦で競り負けた。10回に登板した石井大智投手が安打と暴投などで一死 3塁とされ、佐野恵太外野手に浴びた中前打が決勝点となった。石井は2戦連続失点。打線は 7回に近本光司外野手の中犠飛で追いついたが、得点は1点止まり。3戦連続スタメン落ちの森下翔太外野手は10回から右翼に就き、空振り三振。その後、二死 1、 2塁としたが、島田海吏外野手が 1ゴロに倒れた。今季の延長戦成績は5勝6敗5分。チームは勝率5割に戻り、4位に転落した(成績=36勝36敗5分、観衆= 4万2620人)。


  7回一死 1、 3塁、同点の中犠飛を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
 阪神が今季16度目の延長戦に突入した。先発のジェレミー・ビーズリー投手が 3回に牧の 2塁打で先制を許したが、ここから持ち直して 6回 100球1失点で、 9つの三振を奪った。救援陣も桐敷、ゲラ、岩崎と無失点でつなぎ、横浜DeNA打線に追加点を与えなかった。打線は先発・ジャクソン攻略に手を焼いたが、2番手・坂本に代わった 7回に敵失から一死 1、 3塁のチャンスを作り、近本光司外野手が同点犠飛で試合を振り出しに戻し、延長戦に入った。ここまでの延長戦成績は5勝5敗5分。

 10回表横浜DeNA一死 3塁、佐野恵太外野手は中前に勝ち越し適時打を放った=阪神甲子園球場

 阪神は延長10回の末、 1- 2で横浜DeNAに敗れ、貯金がなくなり4位に転落した。貧打線はまたしても1得点に終わり、延長戦は早くも昨季を上回る16度目。この日も救援投手を4人つぎ込み、5番手の石井が力尽きた。疲弊気味の投手陣に、岡田彰布監督も「そら、酷よ。1点では」と嘆き節。もっと点を取ってあげて~。
 また延長戦…。貧打に苦しむ虎を何度も救ってきた救援陣が打たれ、最後にあと一本も出なかった。「夏のこどもまつり」と銘打たれた3連戦の初戦に敗れ、4位に転落。 1点があまりにも重い現状に、岡田監督も苦り切った表情だった。
 「そら、酷よ。1点では」
 先発のビーズリーは先制を許したが、打線の援護がないまま 6回まで1失点でしのいだ。ビハインドにもかかわらず勝ちパターンの桐敷を投入する必死の継投。すると、その裏に近本の犠飛で同点にする。 8回はゲラ、 9回に岩崎とつないだが、貧打線は勝ち越すことはできず、延長10回に石井が一死 3塁塁で佐野に痛恨の中前適時打を浴びてしまった。


 延長10回、 佐野恵太外野手に決勝の適時打を許した石井大智投手=阪神甲子園球場

 阪神が今季16度目の延長戦の末に力尽き、連敗を喫した。岡田彰布監督の阪神指揮官として球団単独最多となる515勝目は、またも次戦に持ち越しとなった。
  3回に横浜DeNA牧の適時2塁打で先制を許すと、阪神打線は横浜DeNA先発のジャクソンを前に苦戦を続けた。 6回まで散発 3安打に抑え込まれ無得点。 2回一死から佐藤輝が中前打を放ち二死 1、 2塁、 4回一死から大山が左翼へ 2塁打を放ち二死 1、 3塁の好機をつくるも、あと 1本が出ず。 5回は先頭の小幡が左中間へ 2塁打を放ち、ビーズリーの犠打で一死 3塁とするも、近本が空振り三振、中野が中飛に倒れた。
 しかし 0- 1のまま迎えた 7回だった。先頭の梅野が敵失で出塁すると、小幡の犠打、代打渡辺の中前打で一死 1、 3塁。再び好機で打席に立った近本が、今度は中犠飛を放ち同点に追いついた。
 阪神先発のビーズリーは、 6月15日福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来の先発で、 6回8安打1失点と力投。 7回からは桐敷、ゲラ、岩崎ら盤石なリリーフ陣が粘投した。
 しかし延長10回、5番手石井が先頭オースティンに左前打を許すと暴投がからんで無死 2塁。牧を 2ゴロに打ち取り一死 3塁となると、佐野に勝ち越しの中前適時打を浴びた。
 敵地での2カードを終え、本拠地甲子園に戻っての一戦。終盤に1度は追いつくも、あと 1点が遠かった。

 

 阪神が近本光司外野手の犠飛で同点に追いついた。 0- 1の 7回、代わったばかりの2番手・坂本を攻め立てる。先頭の梅野が遊ゴロを放つと、遊撃の森敬が悪送球。もらったチャンスで小幡がしっかり初球で送りバントを決めると、 6月26日以来の出場となった代打・渡辺が中前打でつなぐ。一死 1、 3塁となって近本にこの日 4度目の打席が回った。近本は 2球目を一閃。ライナー性の打球は中堅へと飛び、2試合連続打点となる犠牲フライで試合を 1- 1の振り出しに戻した。この後中野のヒットと暴投で二死 2、 3塁と勝ち越しのチャンスだったが、前川は 2ゴロに倒れた。

  7回裏阪神一死 1、 3塁、近本光司外野手は中堅へ同点犠飛を放った=阪神甲子園球場
 近本光司外野手が意地で 1点をもぎ取った。
  1点を追う 7回。一死 1、 3塁の好機だ。左腕坂本の 145キロ直球を中堅に運ぶと満員の虎党の大歓声に包まれた。延長に持ち込む中犠飛。「タイムリーでかえすことはできませんでしたが、追いつけたことはよかったです。ヒット打ってチャンスは広げたかったですけどね」。打った近本は悔しい表情を浮かべたが、執念だった。
 最初のチャンスは三振に倒れていた。 5回、先頭小幡の左 2塁打と犠打で一死 3塁。なんとか前に打球を飛ばしたいところだったが、先発ジャクソンの 139キロ高めのボール球に手を出して空振り三振。表情をゆがめた。


  7回一死 1、 3塁、同点の中犠飛を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場

 岡田監督も「だから言うてるやん、そこで追いついとったら全然違うっていう。追い越せんもんな、やっぱりなあ。うーん」と首をかしげた。近本自身も、あの場面で 1本出ていれば展開が変わったか、問われると「そうですね」と口元を引き締め、球場を後にした。
 前日 4日の敵地広島戦では 2回に中犠飛、 9回には3戦連続安打となる 3塁打を決め、復調の気配を漂わせていた。甲子園に戻り、この日からの横浜DeNA3戦は「夏のこどもまつり」として開催。大型ビジョンでは選手の名前のひらがなが表示され、それぞれの「七夕のねがいごと」が紹介された。近本は「みんなが笑って過ごせますように」。自らだけでなく、ファンも一緒に笑顔になれるよう、子どもたちの思いを背に戦った。今日こそ背番号5がクリーンヒットで打線を勢いづける。

 


 10回裏阪神二死 1塁、佐藤輝明内野手は左前打を放った=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手が最終回に意地の一打を放った。
  1点を追う10回二死 1塁、右腕森原の 148キロ直球をミートして左前打。得点にはつながらなかったが、粘りを見せた。 2回にも先発ジャクソンから中前打を放ち、今季12度目のマルチ安打。「自分の中では、引きずるとかはないので。また寝て、新しい1日を迎えたいと思います」と前を向いた。

 


  4回、ビーズリー投手の指摘で、マウンドを調整する阪神園芸のスタッフ=阪神甲子園球場
 甲子園のマウンドにアクシデントが起きた。 4回、ビーズリーが投球練習を始める前に審判団を呼び寄せ、声を交わすと、審判が阪神園芸をマウンドに呼んだ。マウンドは投球時に使うプレートからホーム側の土が固まって崩れてしまい、大きく掘れてしまっていた。園芸の職員はこの土を一度はがしてすべて取り出し、素手でほぐして再び同じ場所に戻す。そして霧吹きで水をかけ、重りをつかって固めなおし、マウンドの復旧は終了した。雲一つない快晴の日に整備で中断するという珍事だったが、試合が止まったのはわずかに 5分ほど。ビーズリーも問題なく投球練習を済ませ、プレー再開となった。


  2回一死満塁をしのいだジェレミー・ビーズリー投手=阪神甲子園球場
 阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手が先制点献上のピンチを切り抜けた。 1回は3者凡退で迎えた 2回。先頭の牧、続く佐野にいずれも初球を打たれて連打を浴び、戸柱の 3ゴロで走者が進んで一死 2、 3塁のピンチを背負う。そして井上への 2球目。詰まった打球が 3塁カメラマン席前へ上がった。これを佐藤輝が追いかけてスタンドへ入る前にグラブに収めたが、ポロリとこぼれてファウルに。この後井上には死球を与えて満塁となったが、ここはビーズリーが踏ん張る。森敬は変化球で空振り三振を奪い、ジャクソンには得意のスイーパーで見逃し三振。こぼれた一つのアウトにも動じなかった助っ人が、佐藤輝のミスを帳消しにした。


  3回一死 2塁、梶原昂希外野手に三盗を許した阪神バッテリー=阪神甲子園球場
 阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手が先制を許した。 3回、先頭の梶原が右前打で出塁。渡会の 2ゴロで 2塁へ進み、続くオースティンの 3球目で 3盗を決められ一死 3塁となった。オースティンは直球で空振り三振を奪ったが、続く4番・牧が初球の変化球を強振。左翼フェンス直撃の 2塁打で先制点を奪われ、甲子園はため息に包まれた。 4日の広島戦(マツダ)でも盗塁から決勝点を奪われた阪神。先制されると13連敗中なだけに、重たい1点を失った。


  6回 1失点のジェレミー・ビーズリー投手=阪神甲子園球場
 阪神のジェレミー・ビーズリー投手は 6回1失点で降板した。粘りの投球も白星には結びつかなかった。 3回、先頭の梶原が右前打で出塁。渡会の 2ゴロで 2塁へ進み、続くオースティンの 3球目で 3盗を決められ一死 3塁となった。オースティンは空振り三振で抑えたが、続く牧が左翼フェンス直撃の 2塁打で先制点を奪われた。 2回以降は毎回走者を背負い、 6回も二死 2、 3塁とピンチを招いたがジャクソンを二飛に打ち取りさらなる失点は防いだ。9奪三振の力投も味方の援護なく、今季3戦3勝を挙げていた甲子園で4勝目はつかめなかった。


 中19日もなんの! チームのため、家族のために好投したビーズリー投手=阪神甲子園球場
 中19日の1軍マウンドを楽しんだ。ビーズリーが 6回8安打1失点の粘投。来日最多となる 9三振を奪った。チームの勝利に結びつかなかったが、納得の表情だった。
 「久しぶりで力が入るのは分かっていた。落ち着いて投げようと、自分に言い聞かせながら投げた」
  6月15日の福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイ)以来の登板になった。23日の横浜DeNA戦(甲子園)と28日の東京ヤクルト戦(神宮)が降雨中止となった影響で先発ローテが次々と変わり、結果的にビーズリーは中10日のブランクとなったが、その影響は感じさせなかった。「 9つも三振が取れてよかった。ヒットは打たれたけど強い当たりは少なかった。ゾーンに投げ切れたから」と胸を張った。


  6回 1失点のジェレミー・ビーズリー投手=阪神甲子園球場
  3回二死 3塁。牧に高めのスライダーをジャストミートされて左越えの適時2塁打で先制点を許したが、 2回一死満塁のピンチでは連続三振、 6回二死 2、 3塁のピンチもしのいで最少失点で降板。 7回から桐敷にマウンドを託した。
  4回の投球練習前、審判団にマウンドの土が取れて下のゴムが出ていることを指摘。阪神園芸の職員が修復作業を行った。「たぶん他の投手も投げにくいと思ったので」。心優しき助っ人らしい話だ。
 この日からの横浜DeNA3連戦は夏のこどもまつりとして開催。七夕にちなんで選手直筆の願い事が書かれた短冊が展示された。ビーズリーは「息子が健やかに育ちますように」。昨年 8月 1日に誕生した第1子となる長男ウエスリー君への思いを込めた。
 「やっぱりチームの勝ちにつながる投球をしたかった」
  6月 8日以来となる今季4勝目はならなかったが、 5月上旬に1軍昇格後、先発で抜群の安定感をみせている。虎投に欠かせない存在だ。

 


 力投した阪神3番手のゲラ投手=阪神甲子園球場
 ハビアー・ゲラ投手の復活が近そうだ。
  8回に3番手で登板。牧を右飛、佐野を 3ゴロ、戸柱を空振り三振と 3人で退けた。1軍復帰して 4試合目で3者凡退は初めて。最速 158キロの直球で力強く押し込んだ。桐敷、ゲラ、岩崎とつなぐ「KGI」リレーも決まった。「悔しいね。自分の感じは悪くなかったんだけど、勝てなかったのが悔しいよ」と、惜敗を振り返った。

 


 力投した阪神4番手の岩崎優投手=阪神甲子園球場
 岩崎優投手が節目の登板を無失点で踏ん張った。
 同点の 9回に登板。先頭の京田に左前打を許し、味方の失策などで一死 1、 2塁のピンチ。それでも1番梶原を遊ゴロで仕留めると、2番度会を中飛で料理。要所で踏ん張り、勝ち越しのホームを踏ませなかった。
 「こっちもエラーで点入ったので。同じ展開にしたくなかった」


  9回表横浜DeNA二死 1、 3塁、度会隆輝外野手を中飛に打ち取り手をたたく岩崎優投手=阪神甲子園球場
 岩崎にとって、これがプロ11年目で通算477試合目の登板。中西清起氏(62=日刊スポーツ評論家)に並び、球団9位の登板数となった。緊迫する終盤での登板を任されながら、今季もすでに桐敷に次ぐチーム2位の34登板。年長者として、中心に座りブルペンを支えている。
  6月 9日埼玉西武戦(甲子園)から、これで8試合連続の無失点。安定感のある投球を続けている。球宴ファン投票ではセ・リーグ中継ぎ部門で1位を獲得し、4年連続4度目の選出を果たした左腕。さすがの投球で、バトンをつないだ。

 


 10回表、阪神5番手で登板の石井大智投手=阪神甲子園球場
 阪神が延長10回に勝ち越しを許した。 1- 1の息が詰まる投手戦は延長に突入し、阪神は5番手として石井がマウンドへ。先頭のオースティンに安打を浴びると暴投で 2塁に進まれ、牧の 2ゴロで一死 3塁のピンチを迎えた。5番・佐野に対する 3球目。変化球をスイングされると、ゴロになった打球が前進守備の 2遊間の間を抜けていった。打球を捕ろうとジャンプした石井はそのまま膝をついて悔しがった。石井は 4日の広島戦に続いて2夜連続の失点となってしまった。

 延長10回、勝ち越しを許した石井大智投手ら阪神ナイン=阪神甲子園球場
 石井大智投手が2戦連続の決勝点献上を悔やんだ。
 同点の延長10回に登板。先頭のオースティンに左前打を浴びると、暴投などで一死 3塁に拡大。5番佐野を迎え、中前打で決勝のホームインを許した。前日 4日の広島戦でも自身の暴投で決勝点を許していた。「昨日の反省を踏まえて丁寧にいった結果だったので。これを受け止めていくしかないと思います」と唇をかんだ。

 


 10回表横浜DeNA無死 1塁、石井大智投手の投球を止める梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手がアクシデントに見舞われた。
  1- 1の延長10回無死 1塁。石井大智投手のフォークが手前でバウンド。体を入れながら、右手も添えてブロックにいくと、右手のひらの付け根あたりにボールが当たった。
 いったんベンチに戻って治療を受けたが、プレーを続行。文字通り体を張って、 1塁走者の進塁を食い止めた。
 ただ、プレー再開直後に再びワンバウンド。必死に止めたが、今度は進塁を許してしまった。記録は石井の暴投だった。


 10回表横浜DeNA無死 1塁、石井大智投手の投球を止めた梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手が体を張った執念のブロッキングを見せた。
  1- 1の延長10回無死 1塁。石井のフォークが手前でバウンド。右手も添えてブロックにいくと、右手のひらの付け根あたりにボールが当たった。いったんベンチに戻って治療を受けたが、プレーを続行。試合後に「手は大丈夫。感覚がなかったので、時間をもらって治療を受けました」と問題なしを強調した。

 

※ 7月 6日の予告先発は、阪神・伊藤将司投手(28)―横浜DeNA・森唯斗投手(32)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(08月)

 

 

 

 

 

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