●阪神がリーグ戦再開初戦で、2試合連続&今季3度目のサヨナラ勝ちを飾った。交流戦からこれで3連勝。首位広島が敗れたため、1.5ゲーム差に迫った。阪神がサヨナラ勝ちで、リーグ戦再開を白星で飾った。 9回二死 1、 2塁、小幡竜平内野手(23)が右前打を放ち、2戦連続サヨナラ試合で、3連勝を飾った。佐藤輝明内野手(25)が空振り三振で終わった第3打席で、 4月21日・中日戦(甲子園)の第 3打席での3号3ランを最後に95打席ノーアーチ。昨年 5月19日・広島戦(甲子園)の第 3打席から 6月16日・福岡ソフトバンク戦(甲子園)の第 2打席までの94打席本塁打ナシの自己ワーストを更新した。 9回は死球で96打席まで伸びた。大山悠輔内野手(29)は 5月31日・千葉ロッテ戦(ZOZO)以来の「4番・1塁」で2安打。 1回にプロ野球94人目の通算2000投球回に到達した西勇輝投手(33)は7回無失点も4勝目はならなかった。 7回は二死から梅野隆太郎捕手(33)が右中間へ 2塁打を放つと、投手西勇に代打糸原健斗内野手(31)。横浜DeNAが右腕アンドレ・ジャクソン投手(28)から左腕坂本裕哉投手(26)へスイッチすると、すかさず「代打の代打」で糸原に代わってシェルドン・ノイジー外野手(29)を起用した。ノイジーは坂本の 146キロ直球に詰まらされ、 1邪飛で凡退となった。先発西勇のあとは、リリーフ陣で粘り強くリレー。 9回裏、小幡が二死 1、 2塁から右前に運び、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。(成績=33勝30敗4分、観衆= 4万2620人)
●阪神先発の西勇輝投手が初回を無失点で抑え、球団11人目となる通算2000投球回を達成した。初回、一死から2番度会隆輝外野手(21=ENEOS)が 3塁線を抜く左前打で出塁。3番タイラー・オースティン内野手(32)との対戦だったが、遊ゴロ併殺で 3アウトを奪った。ベンチに戻ると記念のパネルを渡され、球場の各方面に向かって会釈。その後、ナインらからはハイタッチで祝福を受けた。西勇は史上94人目の通算2000投球回。阪神在籍時での達成は1983年の小林繁氏(57歳没)以来、11人目の快挙に、記念ボードを手渡され、笑顔でファンの声援に応えた。オリックスでの若手時代、当時コーチを務めていた星野伸之氏(58)からは「2000イニングいったら一流」と言われ続けた。通算2669回 1/3を投げ抜いた大先輩からの指令は、今も鮮明に覚えている。初回、 2回と 2イニング連続で併殺打を奪うなど、要所を締めて 7回6安打無失点。今季初めて任された金曜日のマウンドで、13度目完封リレーの立役者となった。これからも虎の柱の1人として、腕を振り続ける。
●漆原大晟投手(27)が後輩のピンチを救った。 0- 0の 8回。2番手桐敷拓馬投手(25)が安打と四球で招いた一死 1、 2塁で登板となった。 3球で火消しに成功し、新潟医療福祉大の 3学年後輩にあたる左腕を救った。
●阪神がリーグ戦再開初戦で、2試合連続&今季3度目のサヨナラ勝ちを飾った。交流戦からこれで3連勝。首位広島が敗れたため、1.5ゲーム差に迫った。任された重要局面。己を信じて指先に力を込め、強打者たちのバットに、次から次へと空を切らせた。スコアレスの 9回に登板した石井大智投手(26)が見せた17球の熱投―。サヨナラ勝利への流れを呼び込み、胸を…いや、大胸筋を張った。岡田彰布監督(66)も勝利に直結した力投をたたえた。
●丸い月が聖地を照らす仕切り直しの一戦で、虎に主砲が帰ってきた。Hランプを点灯させるたびに、スタンドから一層多くの声援が巻き起こる。大山が19日ぶりの1軍戦に定位置の4番で臨み、マルチ安打。交流戦明けという再出発の一歩目に十分な結果を残した。 5月31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の安打を放つと、さらに森下翔太外野手(23)の四球で一死 1塁となった 4回にも中前打。マルチ安打でチャンスを拡大した。開幕から50試合を過ぎたところで打率が2割を下回り、今月 5日に2軍落ち。鳴尾浜で若手とともに汗を流し、再浮上に向けた土台を築いた。信条の全力プレーは、初めて長い時間をともに過ごす若手にも好影響を与えた。やり抜いた先に続く道があることを示し、後輩たちの指針になった。カンテレの解説を務めた清原和博氏(56)も試合前から注目していた。大山が打ちにいく際、不振時は投手側から見て背番号3が見えすぎていたと指摘。「自分もそうだった」と現役時と重ね合わせて熱のこもった解説を展開した。コンディションが上がらず、降格時の打率は1割9分9厘。2軍では連日、泥まみれで白球を追った。試合の前後に特打、特守、走り込みを繰り返した。前日20日の練習から1軍合流。打撃を見た平田ヘッドコーチも体にキレが戻ってきたことを認めていた。岡田監督もひと安心だ。打線全体はまだ目覚めていない。4番に大山がデンと座る猛虎打線が本来の形。本領発揮はこれからだ。
●佐藤輝明内野手が 7回の第 3打席で空振り三振に倒れ、自己ワーストを更新する95打席連続ノーアーチとなった。今季は 4月21日の中日戦(甲子園)で3号3ランを放ってから本塁打がなかった。これまでの自己ワーストは2023年 5月19日の広島戦(甲子園)の第 3打席から、 6月16日の福岡ソフトバンク戦(甲子園)の第 2打席までで記録した94打席連続ノーアーチだった。持ち味の長打、代名詞のホームランが1打席でも早く望まれる。この日は西武などで活躍し通算525本塁打を誇る清原和博氏が、カンテレでゲスト解説。佐藤輝について思いやりながら望んだ。レジェンドの期待に応え、会心の 1発を放ちたい。また一時2軍降格となっていた、6番佐藤輝明内野手については、さらなる成長を期待。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 1- 0横浜DeNA>◇ 9回戦◇阪神 5勝 3敗 1分◇21日◇阪神甲子園球場
 阪神がサヨナラ勝ちで、リーグ戦再開を白星で飾った。 9回二死 1、 2塁、小幡竜平内野手が右前打を放ち、2戦連続サヨナラ試合で、3連勝を飾った。佐藤輝明内野手が空振り三振で終わった第3打席で、 4月21日・中日戦(甲子園)の第 3打席での3号3ランを最後に95打席ノーアーチ。昨年 5月19日・広島戦(甲子園)の第 3打席から 6月16日・福岡ソフトバンク戦(甲子園)の第 2打席までの94打席本塁打ナシの自己ワーストを更新した。 9回は死球で96打席まで伸びた。大山悠輔内野手は 5月31日・千葉ロッテ戦(ZOZO)以来の「4番・1塁」で2安打。 1回にプロ野球94人目の通算2000投球回に到達した西勇輝投手は7回無失点も4勝目はならなかった(成績=33勝30敗4分、観衆= 4万2620人)。


  9回、サヨナラ打を放った小幡竜平内野手=阪神甲子園球場
 阪神がリーグ戦再開初戦で、2試合連続&今季3度目のサヨナラ勝ちを飾った。交流戦からこれで3連勝。首位広島が敗れたため、1.5ゲーム差に迫った。
 初回に通算2000投球回を達成した西勇輝投手は勝ち負けつかずも、 7回6安打無失点。 6回には一死 1、 2塁のピンチを招くも、牧、宮崎の中軸を連続で中飛に打ち取るなど、114球の熱投を見せた。


  9回裏阪神二死 1、2塁、小幡竜平内野手の右適時打でサヨナラ勝ちを決めベンチのナインもジャンプして大喜び=阪神甲子園球場
 打線は幾度と好機をつくるも、なかなか走者をかえす1本が出ない。 5回は先頭の佐藤輝の中前打から相手失策もからみ二死 1、 3塁とするも、近本が横浜DeNAジャクソンの初球に遊ゴロ。 7回は二死から梅野が右中間へ 2塁打を放つと、投手西勇に代打糸原。横浜DeNAが右腕ジャクソンから左腕坂本へスイッチすると、すかさず「代打の代打」で糸原に代わってノイジーを起用した。ノイジーは坂本の 146キロ直球に詰まらされ、 1邪飛で凡退となった。
 先発西勇のあとは、リリーフ陣で粘り強くリレー。 9回裏、小幡が二死 1、 2塁から右前に運び、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 


  1回を投げ終え、通算2000投球回達成の記念ボードを受け取った西勇輝投手=阪神甲子園球場

 阪神先発の西勇輝投手が初回を無失点で抑え、球団11人目となる通算2000投球回を達成した。
 初回、一死から2番度会が 3塁線を抜く左前打で出塁。3番オースティンとの対戦だったが、遊ゴロ併殺で 3アウトを奪った。
 ベンチに戻ると記念のパネルを渡され、球場の各方面に向かって会釈。その後、ナインらからはハイタッチで祝福を受けた。


  1回を投げ終え通算2000投球回を達成し、記念ボードを掲げる西勇輝投手=阪神甲子園球場
 阪神の先発・西勇輝投手が 1回を無失点に抑えた。先頭の桑原を右飛。横浜DeNAのD1位・度会(ENEOS)に左前打を浴びたが、3番・オースティンを注文通りの遊ゴロ併殺に仕留めた。これで西勇は史上94人目の通算2000投球回。阪神在籍時での達成は1983年の小林繁以来、11人目の快挙に、記念ボードを手渡され、笑顔でファンの声援に応えた。


  1回表を投げ終え通算2000投球回を達成し、記念ボードを掲げる西勇輝投手=阪神甲子園球場
 阪神の先発・西勇輝投手が7回6安打無失点、 114球の力投で降板した。 1回は一死一塁でオースティンを遊ゴロ併殺。 2回一死 1塁では筒香を 2ゴロ併殺に仕留めた。 4回は一死 1、 2塁のピンチも宮崎を 2ゴロ、筒香を遊ゴロで得点を許さない。 6回も一死 1、 2塁のピンチを背負ったが、牧を中飛、宮崎も中飛に抑えた。西は 1回を投げた時点で史上94人目の通算2000投球回を達成。阪神在籍時の投手では1983年の小林繁以来、11人目で実に41年ぶりだった。好投で流れを渡さなかった西勇は 7回二死 1、 2塁の好機で代打を送られて降板した。しかし、代打の代打・ノイジーが一邪飛に倒れて勝ち投手の権利をプレゼントすることはできなかった。「ランナーを出しながらでしたが、梅野が上手くリードしてくれてピッチングを組み立てることができました。ヒットを打たれてしまった時も次の進塁を防いでくれたり、内野ゴロでもしっかりゲッツーを取ってくれて、みんなのおかげで無失点で抑えることができました」とコメントした。


 西勇輝投手は通算通算2000投球回を達成し記念ボードを手にファンの声援に応える=阪神甲子園球場
 再開リーグ戦の開幕投手を任された西勇輝投手が、節目のゲームでサヨナラ勝ちを呼び込んだ。 1回を投げ終えた時点で、通算2000投球回に到達。NPB94人目、球団では11人目の大台だ。記念のパネルを掲げ、甲子園の「西コール」に応えてみせた。
 三重・菰野高からドラフト3位でオリックスに入団した 1年目の09年。初登板した 9月21日の楽天戦で 1回無失点。セギノール、中島俊哉、草野大輔を3人で片付けたところから物語は始まった。オリックスでの若手時代、当時コーチを務めていた星野伸之氏からは「2000イニングいったら一流」と言われ続けた。通算2669回 1/3を投げ抜いた大先輩からの指令は、今も鮮明に覚えている。


 力投する阪神先発の西勇輝投手=阪神甲子園球場
 「『いつか抜かせ』と若い頃に言われて。『そんな数字届くか…』と。先が遠すぎて、どんな数字なんやろうと(思って)来ましたけど。順調にケガなく来られて、この数字なのかなと思います」
 常に「いつも通り」を心がける。「不安な考えを持っていたら、その通りになる。そういう考えで16年間やっている」。チーム最年長。自らの背中で若手に手本を示してきた。この日は桐敷、漆原、石井と後輩中継ぎ陣に「0」をバトンパス。「最終的に勝つという素晴らしい流れ」。初回、 2回と 2イニング連続で併殺打を奪うなど、要所を締めて 7回6安打無失点。今季初めて任された金曜日のマウンドで、13度目完封リレーの立役者となった。


 圧巻の投球を見せた西勇輝投手=阪神甲子園球場
 星野氏には「(2000投球回に)やっといけました」と言うつもり。「OBの方々、コーチの方々の成績を抜かしたいと思ってやってきました」。これからも虎の柱の1人として、腕を振り続ける。
▽西勇輝投手の恩師、菰野高校(三重)の戸田直光監督
 西の活躍は母校の励みに、また監督を務めるわたし自身の気持ちの張りにもなっています。本人は体のケアに気をつけていると思います。昨年の夏はわざわざ遠征先に差し入れにも来てくれました。優しい男です。彼がどう考えているかはわかりませんが、できるだけ長く、無事にプロ野球生活を送ってほしいと願っています。


  7回ゼロ封の西勇輝投手=阪神甲子園球場
▼通算22000投球回=西勇輝投手(阪神)
 21日の横浜DeNA9回戦(甲子園)の 1回、オースティンを遊併打に仕留めて達成。プロ野球94人目。初投球回はオリックス時代の09年 9月21日の楽天20回戦(Kスタ宮城)。

 


 8回表横浜DeNA一死 1、 2塁、オースティン内野手を 3ゴロ併殺に仕留め、雄たけびを上げる漆原大晟投手=阪神甲子園球場
 漆原大晟投手が後輩のピンチを救った。
  0- 0の 8回。2番手桐敷拓馬投手が安打と四球で招いた一死 1、 2塁で登板となった。3番オースティンとの対戦だったが、 136キロ変化球で 3ゴロ併殺でピンチを脱出。
  3球で火消しに成功し、新潟医療福祉大の 3学年後輩にあたる左腕を救った。

 


 力投する石井大智投手=阪神甲子園球場
 阪神がリーグ戦再開初戦で、2試合連続&今季3度目のサヨナラ勝ちを飾った。交流戦からこれで3連勝。
 首位広島が敗れたため、1.5ゲーム差に迫った。石井がファンに呼びかけた「勝ちマッスル」は、球団の営業担当者が「勝ちマッスルグッズ、急ぎで企画します」と言い、グッズ化に期待がかかる。


  9回表横浜DeNA二死 1塁、山本祐大捕手を空振り三振に仕留め、ガッツポーズする石井大智投手=阪神甲子園球場
 任された重要局面。己を信じて指先に力を込め、強打者たちのバットに、次から次へと空を切らせた。スコアレスの 9回に登板した石井大智投手が見せた17球の熱投―。サヨナラ勝利への流れを呼び込み、胸を…いや、大胸筋を張った。
 「間違ったらホームランがある打者ばかり。(点を)取られたら向こうもクローザーが出てきて、負ける可能性が高くなる。大事な1イニングでしっかりと抑えられてよかったと思います」


 勝利投手の石井大智投手とサヨナラ打の小幡竜平内野手(右)がお立ち台に上がった=阪神甲子園球場
 先頭の4番・牧に中前打を浴び、不穏な空気が漂う。ただ、ブルペン投球の時点で荒れ気味だったボールも、この一本を浴びてから低めへの意識を強めて修正。まず5番・宮崎に直球勝負を挑んで三振に斬ると、6番・筒香もシンカーを振らせて三振に。続く山本にはフォークを振らせ、3連続K斬り。圧倒してみせた右拳を力強く握り、劇的シーンへの流れを作った。岡田監督も「ずっと調子がいいですし、なんとか0点で抑えておけば、負けはないかな」と勝利に直結した力投をたたえた。

 


 大山悠輔内野手は 2回の第1打席で右前打。4番復帰でいきなり結果を出した=阪神甲子園球場
 丸い月が聖地を照らす仕切り直しの一戦で、虎に主砲が帰ってきた。Hランプを点灯させるたびに、スタンドから一層多くの声援が巻き起こる。大山が19日ぶりの1軍戦に定位置の4番で臨み、マルチ安打。交流戦明けという再出発の一歩目に十分な結果を残した。
 「チームが勝ったことが一番なので、この勢いで明日も頑張りたいと思います」


  2回裏阪神無死、大山悠輔内野手は右前打を放った=阪神甲子園球場
 打席に向かうだけで虎党から拍手が起き、その期待の大きさに結果で応えた。 2回の第1打席。ジャクソンが 4球目に投じた 154キロ直球をバットに当てた。会心ではなかったが打球は 1、 2塁間を破って右前へ。 5月31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の安打を放つと、さらに森下の四球で一死 1塁となった 4回にも中前打。マルチ安打でチャンスを拡大した。


  4回裏阪神一死 1塁、大山悠輔内野手は中前打を放った=阪神甲子園球場
 開幕から50試合を過ぎたところで打率が2割を下回り、今月 5日に2軍落ち。鳴尾浜で若手とともに汗を流し、再浮上に向けた土台を築いた。信条の全力プレーは、初めて長い時間をともに過ごす若手にも好影響を与えた。 3塁や遊撃でともにノックを受けた 2年目の戸井は「グラウンドでもベンチに戻っても常に全力で、見習わないといけない部分を見せてもらった」と振り返る。やり抜いた先に続く道があることを示し、後輩たちの指針になった。


  4回裏阪神一死 1塁、中前打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 レジェンドも太鼓判の4番復活だ。不振で2軍調整していた大山悠輔内野手が、16日ぶりに昇格し、定位置の4番で出場。チームただ 1人の複数安打となる2安打を放った。マルチ安打について聞かれると「いや…」と否定。「チームが勝ったことが一番なので、この勢いで明日からも頑張りたいです」と引き締めた。
 やはり存在感は大きい。名前がコールされると、甲子園に大きな拍手が起きた。注目の第 1打席は追い込まれながらジャクソンの外角速球を右前へ。 4回一死 1塁でも内角 153キロに振り負けず、中前に運んだ。


 解説席に座る清原和博氏と掛布雅之氏=阪神甲子園球場
 カンテレの解説を務めた清原和博氏も試合前から注目していた。大山が打ちにいく際、不振時は投手側から見て背番号が見えすぎていたと指摘。「自分もそうだった」と現役時と重ね合わせて熱のこもった解説を展開した。
 「右打者は誰でもそうだけど、悪くなると背中側に入りすぎる。久しぶりで、4番で、力みがあるかなと思ったけど自然体で構えていた」。同じ右の強打者で4番を張り、プロ入り時の背番号も同じ3。その重圧も、技術的な悩みどころも手にとるように分かる。「みんなが打たない時にね(打つ)。最初、誰もヒットが出てない時に1人で気を吐いて、すごくよかったんじゃないですか」と、4番らしい姿を称賛した。


 テレビ解説で甲子園を訪れた清原和博氏と掛布雅之氏=阪神甲子園球場
 コンディションが上がらず、降格時の打率は1割9分9厘。2軍では連日、泥まみれで白球を追った。試合の前後に特打、特守、走り込みを繰り返した。前日20日の練習から1軍合流。打撃を見た平田ヘッドコーチも「守備、スローイングをしっかりしたから、その動きが打撃にもいい影響があるよな」と体にキレが戻ってきたことを認めていた。
 岡田監督もひと安心だ。「最初に 2本出たから、気分的にもだいぶ楽になったと思う。まだまだこれから。帰ってきたというか、本当はずっといないといけないんだけどね」。打線全体はまだ目覚めていない。4番に大山がデンと座る猛虎打線が本来の形。本領発揮はこれからだ。

 


  7回一死、空振り三振に倒れた佐藤輝明内野手を見つめる、ベンチの岡田彰布監督=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手が 7回の第 3打席で空振り三振に倒れ、自己ワーストを更新する95打席連続ノーアーチとなった。今季は 4月21日の中日戦(甲子園)で3号3ランを放ってから本塁打がなかった。これまでの自己ワーストは2023年 5月19日の広島戦(甲子園)の第 3打席から、 6月16日の福岡ソフトバンク戦(甲子園)の第 2打席までで記録した94打席連続ノーアーチだった。持ち味の長打、代名詞のホームランが1打席でも早く望まれる。

  9回裏阪神一死 1塁、佐藤輝明内野手は死球を受ける。投手はローワン・ウィック投手=阪神甲子園球場

 佐藤輝明内野手は少しホロ苦い夜になった。 7回一死の第 3打席でジャクソンに空振り三振に斬られ、自己ワーストの95打席連続ノーアーチ。 9回は死球出塁で劇的勝利に貢献し「みんなでつないで点取れたのでよかったです」と喜んだが、96打席連続に伸びた。 4月21日中日戦の3号以来、アーチが遠い。入団以来3年連続20本塁打以上をマークしてきただけに、もどかしい打席が続く。「打ちたいのは打ちたいですけど、頑張ります」とぐっとこらえた。

  9回裏阪神一死 1塁、死球を受けた佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 この日は西武などで活躍し通算525本塁打を誇る清原和博氏が、カンテレでゲスト解説。佐藤輝について「自分も経験がありますけど、 1回止まるとなかなか出る気がしないんですよね」と思いやりながら「まだまだ若いですからね。ストレートにめっぽう強いバッターになってほしいですね」と望んだ。レジェンドの期待に応え、会心の 1発を放ちたい。


 テレビ解説で甲子園球場入りした清原和博氏=阪神甲子園球場
 通算525本塁打を誇る元プロ野球選手の清原和博氏が、関西テレビ(カンテレ)で阪神-横浜DeNA戦(甲子園)の解説を元阪神の掛布雅之氏とともに務めた。
 この日1軍復帰したばかりの4番大山悠輔内野手については、2軍調整前に比べて良くなっていると言及。「一番の違いは構えたときに背番号3が見えすぎていた」と具体的に話した。


 君が代を聞く清原和博氏=阪神甲子園球場
 また一時2軍降格となっていた、6番佐藤輝明内野手については、さらなる成長を期待。「自分も経験ありますけども、 1回止まるとなかなか出る気がしないんですよね。どうしても力みが出たり、手を出さないボールに手が出たりするんですよね。ヒットが出てもHRが出ないのはバッターとしても気持ちが悪いですね。まだまだ若いですからね。ストレートにめっぽう強いバッターになってほしいですね」。また、梅野隆太郎捕手には「そうなんですよね。プレースタイルが好きで」と話していた。

 

※ 6月22日の予告先発は、阪神・伊藤将司投手(28)―横浜DeNA・東克樹投手(28)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

 

 

 

 

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