●阪神は今季9度目の零封負けを喫した。先発した伊藤将司投手(28)は 4回まで 2塁すら踏ませない好投を披露するも、 5回二死から笹川吉康外野手(22)のプロ初安打&初盗塁で初めて得点圏に走者を背負うと、D3位・廣瀨隆太内野手(23=慶応大學)にはプロ初アーチとなる左翼への先制2ランを被弾。7安打を浴びながら無四球で8回まで一人で投げたものの、結果的に失ったのはこの 2点だけの完投負けとなり、一球に泣く形となった。この日に1軍に復帰したシェルドン・ノイジー外野手(29)が加わった打線は相手先発・リバン・モイネロ投手(28)の緩急の効いた投球に翻ろうされ、 7回までに得点圏のチャンスは4度作るも、生かせず。その後は松本裕樹投手(28)、ロベルト・オスナ投手(29)の継投に抑えこまれ、左腕を援護することができなかった。先発伊藤将司投手は粘りの投球。 5回に廣瀨に2ランを浴びても大きく崩れることはなかった。ただ、打線の援護はなく、完投負けで2敗目となった。これで 2年連続となる交流戦の負け越しが決定。セ・リーグで“1人負け”となり、首位広島に3ゲーム差まで広げられ、3位巨人には0.5ゲーム差、4位横浜DeNAにも1ゲーム差まで迫られた。ここが踏ん張りどころ。強敵福岡ソフトバンク相手に、次こそ理想の攻撃で白星を奪い返したい。順位は2位で変わらないが、貯金は再び1となった。この 1週間の 4試合で3度目となる無得点に終わった。阪神以外のセ・リーグ5球団が勝利。「一人負け」で、首位広島とは3ゲーム差。3位巨人には0.5ゲーム差に迫られた。さらに4位横浜DeNAとも1ゲーム差。5位中日とは2.5ゲーム差、最下位ヤクルトとは3.5ゲーム差で、油断ならない「混セ」となっている。
●伊藤将司投手が 5回に先制点を献上した。 1回を3者凡退で発進。 2回一死 1塁では柳町達外野手(27)を直球で2ゴロ併殺に仕留めてチャンスを作らせず、 3、 4回はいずれも二死から安打を許したが、後続を断った。しかし、 5回は二死を取ったあとに笹川のプロ初安打&初盗塁で初めて得点圏に走者を背負うと、続くD3位・廣瀨には高めの速球をとらえられ、打球はそのまま左翼のラッキーゾーンへ。廣瀨にとってはこれがプロ第1号であり、新戦力コンビによる〝初モノ尽くし〟に襲われた。最後まで投げ抜いた伊藤将のもとに、白星はなかった。悔やまれるのはあの一球―。〝伏兵〟に痛恨の一発を浴び、大歓声に包まれるスタンドを見つめるしかなかった。自身3連勝をかけて強力鷹打線相手に力投したが、 5回に食らった先制2ランが、そのまま決勝点になった。先頭打者の出塁は一度も許さず。山川穂高内野手(32)、近藤健介外野手(30)ら主軸に仕事をさせなかった。それだけに、下位打線に失投で奪われた2点が最後までのしかかる悔しい登板になった。11日のオリックス戦(京セラ)での村上喬一朗捕手(23)( 8回4失点)に続いて、週に2度目の完投負け。 4試合でわずか 5投手の登板にとどまっているにもかかわらず、1勝3敗と勝敗だけが振るわない。
●坂本誠志郎捕手(30)が 5月 8日広島戦(甲子園)以来、今季4度目のマルチ安打を決めた。 2回一死 1塁で遊撃へのボテボテの当たりで内野安打をもぎ取った。 5回には先頭で初球の 146キロを左前にはじき返した。捕手としても先発伊藤将の2失点完投をリードしたが、勝利に導けなかった。
●昇格即「3番・左翼」でスタメン出場したシェルドン・ノイジー外野手が、第 1打席でいきなり 2塁打を放った。 1回二死から打席へ。カウント 1- 2からパ・リーグ防御率2位のモイネロの直球をジャストミートした。ライナーで放たれた打球は左翼へぐんぐん伸び、フェンスに当たって 2塁打に。この後近本光司外野手(29)も 2塁への内野安打で続いて二死 1、 3塁とチャンスを作ったが、原口文仁内野手(32)が空振り三振に倒れ、先制とはならなかった。 2点差の 8回はフルカウントから 1塁走者中野拓夢内野手(27)がスタートを切った場面で三振し、そのまま盗塁死。痛恨の「三振ゲッツー」で攻撃が終わった。2軍調整を経た助っ人は課題も残した。代わってヨハン・ミエセス外野手(28)が出場選手登録を抹消された。
●6番の渡邉諒内野手(29)は 2回先頭で左翼線に 2塁打を放って出塁。しかし続く豊田寛外野手(27)の遊ゴロで飛び出し、 3塁でアウトに。その後は 4回、 6回と 2二塁に走者を置いて空振り三振。肩を落とした。
● 2試合続けて1番に入った森下翔太外野手(23)は4打数無安打。モイネロの前に 3回はチェンジアップ、 5回は直球で空振り三振と手玉に取られた。オリックスとの 3連戦を含めて、ここ 4試合で16打数1安打と成績を落としており、自身のスイングについて振り返った。
●近本光司外野手が 2日の千葉ロッテ戦以来となるマルチ安打を決めた。12試合連続で4番でスタメン出場。初回二死 2塁ではモイネロの内角球に中途半端なスイングで平凡な打球となったが、快足を飛ばし 2塁内野安打。  6回には低めの変化球に反応して技ありの中前打を放つと、11試合ぶりの盗塁となる2盗に成功。 9回も 2ゴロ失策で出塁と、12試合連続で4番を務める男が気を吐いた。
●原口文仁内野手が 4回、盗塁を記録した。一死から四球を選んで出塁すると、続く渡邉の 3球目にスタート。変化球に渡邉は空振りするも、ワンバウンドになって捕手・甲斐拓也捕手(31)は 1塁側へ弾く。 2塁に送球することはできず、盗塁が記録された。原口に盗塁が記録されるのは2016年 9月 7日の巨人戦(甲子園)以来通算2度目。一死 2塁と 2回に続く得点機を作ったが渡邉は空振り三振、豊田は 1直に倒れた。2016年 9月 7日の巨人戦(甲子園)以来、プロ2個目の盗塁。13日のオリックス戦(京セラ)ではホームへの〝神タッチ〟で先制点を導いた男はこの日も全身で勝利への執念を表した。
●阪神が今季9度目のゼロ封負けで、パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクに敗れた。順位は2位で変わらないが、貯金は再び1となった。この 1週間の 4試合で3度目となる無得点に終わった。 9回は代打攻勢も実らなかった。先頭の近本が相手失策で出塁。無死 1塁から、福岡ソフトバンク守護神オスナに対し、左打者 3人を送り込んだ。しかし、糸原健斗内野手(31)が左飛。前川右京外野手(21)が 1邪飛。佐藤輝明内野手(25)が空振り三振で万事休す。岡田彰布監督(66)の勝負手も実らず、 2点差をひっくり返すことができなかった。佐藤輝の登場時には、 1発を期待する虎党が大歓声をあげたが、無念の凡退となった。 2戦連続でスタメンを外れ、 4月28日東京ヤクルト戦(甲子園)以来、今季2度目の代打出場。 2点を追う 9回二死 1塁。 1発出れば同点の場面で福岡ソフトバンクの守護神オスナに 2球で追い込まれ、最後は外角高めの直球で空振り三振に倒れた。試合後は悔しさを押し殺した。みずほペイペイドームの虎党が、この日一番の声援を送った。何とかしてくれと祈った。それでもオスナの剛速球の前に佐藤輝のバットは空を切る。鷹党の勝利の歓声が響く中、肩を落として球場から引き揚げた。15日の相手先発は右腕・東浜巨投手(33)。 3塁を渡邉に譲る日が続いているが、出番はあるのか。ルーキーイヤーの2021年 3月 5日。プロ初のオープン戦、その第 1打席でホームランを放ち、佐藤輝の名をとどろかせたのが福岡の舞台だった。パワースポットで復活するか-。とにかく、きっかけの一打を放たなければ、再び灼熱の鳴尾浜が待っていることになる。
●15日の 2回戦に先発するジェレミー・ビーズリー投手(28)はキャッチボールなどで調整した。今季は 4試合で3勝0敗、防御率0.69と圧巻の成績。福岡ソフトバンクとは昨年 6月16日(甲子園)に来日初先発の試合で対戦経験がある。その試合は 4回1失点だったが意気込んだ。ラーメン好きの助っ人は豚骨ラーメンを食べたか問われると笑顔で即答。博多の名物も力に変えて鷹退治に臨む。
●髙橋遥人投手(28=亜細亜大學OB)がシート打撃で大山悠輔内野手(29)と対戦した。 2打席で左前打と中前打と、いずれも安打を許した。降板後にはツーシームの助言も受けた。和田豊2軍監督(61)が14日、2軍降格中の大山悠輔内野手について、最短抹消期間となる15日の昇格を見送ることを示唆した。2軍は14、15日と試合がなく、16日に四国IL・徳島との交流試合(むつみスタジアム)が予定されている。ただ、大山は同戦には同行せず、鳴尾浜で打ち込みを行う。この日のシート打撃では2打席で2安打。いずれも髙橋遥人投手と対戦し、 1打席目は 143キロを引っ張り、 3遊間を破る左前打。 2打席目は142キロを中前に運んだ。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<福岡ソフトバンク 2ー 0阪神>◇ 1回戦◇阪神 0勝 1敗 0分◇14日◇みずほペイペイドーム
 阪神は今季9度目の零封負けを喫した。先発した伊藤将は 4回まで 2塁すら踏ませない好投を披露するも、 5回二死から笹川のプロ初安打&初盗塁で初めて得点圏に走者を背負うと、D3位・廣瀨(慶大)にはプロ初アーチとなる左翼への先制2ランを被弾。7安打を浴びながら無四球で8回まで一人で投げたものの、結果的に失ったのはこの 2点だけの完投負けとなり、一球に泣く形となった。この日に1軍に復帰したノイジーが加わった打線は相手先発・モイネロの緩急の効いた投球に翻ろうされ、 7回までに得点圏のチャンスは4度作るも、生かせず。その後は松本裕、オスナの継投に抑えこまれ、左腕を援護することができなかった。


  8回に空振り三振に倒れた阪神のシェルドン・ノイジー外野手=みずほペイペイドーム
 阪神が今季9度目のゼロ封負けで、パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクに敗れた。順位は2位で変わらないが、貯金は再び1となった。この 1週間の 4試合で3度目となる無得点に終わった。
 相手先発モイネロを攻略できなかった。初回はこの日1軍に昇格したシェルドン・ノイジー外野手が 2塁打。その後、二死 1、 3塁と好機をつくるも、先制点を奪えなかった。 6回1死から7回2死まで4者連続三振に仕留められるなど、圧倒された。7回無失点、12奪三振のピッチングを許した。
 先発伊藤将司投手は粘りの投球。 5回に廣瀨に2ランを浴びても大きく崩れることはなかった。ただ、打線の援護はなく、完投負けで2敗目となった。


  4回表阪神二死 2塁、中野拓夢内野手は空振りの三振に終わる=みずほペイペイドーム
 あかん、今季初の「1人負け」や…。阪神が「日本生命セ・パ交流戦」の福岡ソフトバンク戦で今季9度目の完封負けを喫した。難敵モイネロを相手に序盤から好機をつくるも、あと 1本が出ず。今季13度目の2ケタ三振で、直近 4試合で3度目の無得点に終わった。岡田彰布監督はチグハグな攻撃に「点なんか入るわけない」と怒りモード。セ・リーグチームでこの日唯一の黒星を喫し、首位広島とのゲーム差を3に広げられた。
           ◇   ◇   ◇
 最後までチグハグな攻撃に、岡田監督は怒りのままにまくし立てた。
 「ヒット出ても、走れ言うても走らんし、走ったらバッター空振りするし、走ったら勝手に打つし、点なんか入るわけない。もう全然、そら。なんにもないわ、ほんま」


  4回表阪神二死 2塁、中野拓夢内野手は空振りの三振に終わる、ベンチで渋い表情の岡田彰布監督=みずほペイペイドーム
 象徴的だったのは 2点を追う 8回。一死から中野が左前打で出塁した直後だった。またとない反撃の機会。フルカウントからノイジーにランエンドヒットを指令するも、 7球目の直球に空振り三振を喫して「三振ゲッツー」に終わった。「真っすぐ当たらへんねんもん。ストライク来ましたで、真っすぐに空振りするんやから。そら、何にもできひんやんか。走らすこともできひんやん、それやったら」。この日再昇格したばかりの助っ人の姿に、なかばあきれ気味だった。
 福岡ソフトバンク先発のモイネロを前に、最後まであと 1本が出なかった。初回は二死 1、 3塁で5番原口が空振り三振。 2回は先頭の渡邉が 2塁打で出塁するも、豊田の遊ゴロに飛び出す走塁ミスで好機をつぶした。 6回は近本の安打と盗塁で一死 2塁としながら、原口と渡邉が連続三振。後味の悪い7残塁だった。


  7回を終えベンチで渋い表情の岡田彰布監督=みずほペイペイドーム
 バットは空を切り続け、終わってみれば14三振。15三振だった11日オリックス戦(京セラドーム大阪)に続く、今季13度目の2ケタ三振を喫した。完封負けも今季9度目。指揮官も「ミスばっかりや。自分らでつぶしてしもうてるわけやからな」と振り返るしかない。この日、正午頃の博多駅には、到着した阪神ナインを見ようとファンが大挙していた。改札前に花道を作る形で熱烈歓迎を受けたが、勝利でお返しすることはできなかった。
 これで 2年連続となる交流戦の負け越しが決定。セ・リーグで“1人負け”となり、首位広島に3ゲーム差まで広げられ、3位巨人には0.5ゲーム差、4位横浜DeNAにも1ゲーム差まで迫られた。ここが踏ん張りどころ。強敵福岡ソフトバンク相手に、次こそ理想の攻撃で白星を奪い返したい。


  9回表阪神二死一塁、佐藤輝明内野手が空振り三振に倒れて試合終了となり、肩を落とす阪神ナイン=みずほペイペイドーム
 阪神が今季9度目の完封負けで、パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクに敗れた。順位は2位で変わらないが、貯金は再び1となった。この 1週間の 4試合で3度目となる無得点。これで2年連続となる交流戦負け越しが決まった。
 この日は、阪神以外のセ・リーグ5球団が勝利。「一人負け」で、首位広島とは3ゲーム差。3位巨人には0.5ゲーム差に迫られた。さらに4位横浜DeNAとも1ゲーム差。5位中日とは2.5ゲーム差、最下位ヤクルトとは3.5ゲーム差で、油断ならない「混セ」となっている。

▼14日の交流戦はセ5球団が勝利を収め、阪神だけが敗れた。交流戦6試合が行われた日にセで阪神だけが負けたのは、17年 6月17日以来5度目の屈辱だ。

 


  5回に廣瀨隆太内野手にプロ初本塁打を浴びた伊藤将司投手=みずほペイペイドーム
 伊藤将司投手が 5回に先制点を献上した。 1回を3者凡退で発進。 2回一死 1塁では柳町を直球で2ゴロ併殺に仕留めてチャンスを作らせず、 3、 4回はいずれも二死から安打を許したが、後続を断った。しかし、 5回は二死を取ったあとに笹川のプロ初安打&初盗塁で初めて得点圏に走者を背負うと、続くD3位・廣瀨には高めの速球をとらえられ、打球はそのまま左翼のラッキーゾーンへ。廣瀨にとってはこれがプロ第1号であり、新戦力コンビによる〝初モノ尽くし〟に襲われた。
 最後まで投げ抜いた伊藤将のもとに、白星はなかった。悔やまれるのはあの一球―。〝伏兵〟に痛恨の一発を浴び、大歓声に包まれるスタンドを見つめるしかなかった。自身3連勝をかけて強力鷹打線相手に力投したが、 5回に食らった先制2ランが、そのまま決勝点になった。


  5回裏福岡ソフトバンク二死 2塁、廣瀨隆太内野手に先制の左越え2点本塁打を浴びた伊藤将司投手=みずほペイペイドーム
「失投だったですね」
 痛い2敗目。短い言葉に無念さがにじんだ。 0- 0の 5回二死から8番・笹川にプロ初安打となる中前打で出塁され、プロ初盗塁( 2盗)も決められて二死 2塁。9番に入ったD3位・廣瀨には高めのツーシームを捉えられ、プロ1号2ランを左翼のホームランテラス席へかっ飛ばされた。
 登板を前に「先頭(打者)は切って、ランナーをためた状態でクリーンアップに回さないように心がけていきたい」と話していた通り、先頭打者の出塁は一度も許さず。山川、近藤ら主軸に仕事をさせなかった。それだけに、下位打線に失投で奪われた2点が最後までのしかかる悔しい登板になった。


  5回、廣瀨隆太内野手にプロ初本塁打となる2ランを許した伊藤将司投手。悔やまれる一球となった=みずほペイペイドーム
 「そこだけやんか。だからいうてるやんか。安心したかなんか、知らんけど」
 岡田監督も唯一と言っていいミスに言及せざるを得なかった。「ツーアウトからお前、8番、9番でな。安心したんやろな」。打線が攻めあぐねる中、 8回まで103球で投げ切って援護を待ったが無得点。「ボール自体は、あかんかったら、打たれてるやろ」と指揮官も球自体は評価する力投だったが…。11日のオリックス戦(京セラ)での村上( 8回4失点)に続いて、週に2度目の完投負け。 4試合でわずか 5投手の登板にとどまっているにもかかわらず、1勝3敗と勝敗だけが振るわない。
 「先頭が切れたっていうのは良かったですけど、ああいう場面で打たれたら意味ないと思います」と伊藤将。一瞬で分かれた明暗。逃した勝ち星は次戦でつかむしかない。

 


  5回表阪神無死、坂本誠志郎捕手は左前打を放った=みずほペイペイドーム
 坂本誠志郎捕手が 5月 8日広島戦(甲子園)以来、今季4度目のマルチ安打を決めた。
  2回一死 1塁で遊撃へのボテボテの当たりで内野安打をもぎ取った。 5回には先頭で初球の 146キロを左前にはじき返した。捕手としても先発伊藤将の2失点完投をリードしたが、勝利に導けなかった。「将司も点を取られましたけど、粘ってくれたので、なんとか勝ちたかった」と悔しさをにじませた。

 


  1回二死、 2塁打を放ったシェルドン・ノイジー外野手=みずほペイペイドーム
 昇格即「3番・左翼」でスタメン出場したシェルドン・ノイジー外野手が、第 1打席でいきなり 2塁打を放った。 1回二死から打席へ。カウント 1- 2からパ・リーグ防御率2位のモイネロの直球をジャストミートした。ライナーで放たれた打球は左翼へぐんぐん伸び、フェンスに当たって 2塁打に。この後近本も 2塁への内野安打で続いて二死 1、 3塁とチャンスを作ったが、原口が空振り三振に倒れ、先制とはならなかった。


  1回表阪神二死、ノイジー外野手は左 2塁打を放った=みずほペイペイドーム
 この日1軍復帰したシェルドン・ノイジー外野手が、第 1打席で快音を響かせた。
 モイネロから左翼フェンス直撃の 2塁打。 5月25日巨人戦以来の安打を決めた。「いいスイングで打ち返すことができた」と振り返ったが「その後、三振をしてしまったので」と 3回、 8回の空振り三振を反省した。特に 2点差の 8回はフルカウントから 1塁走者中野がスタートを切った場面で三振し、そのまま盗塁死。痛恨の「三振ゲッツー」で攻撃が終わった。2軍調整を経た助っ人は課題も残した。代わってミエセスが出場選手登録を抹消された。

 


  2回、豊田寛外野手の打球で 3塁を狙った渡邉諒内野手はアウトになる=みずほペイペイドーム
 6番の渡邉は 2回先頭で左翼線に 2塁打を放って出塁。しかし続く豊田の遊ゴロで飛び出し、 3塁でアウトに。「一死 2塁でいけば何か変わったかもしれない。反省して明日から頑張りたい」とミスを悔やんだ。その後は 4回、 6回と 2二塁に走者を置いて空振り三振。「得点圏で 2回、回ってきて、低めのチェンジアップを振らされた。そこしかないですね」と肩を落とした。

 


  5回、三振した森下翔太外野手=みずほペイペイドーム
  2試合続けて1番に入った森下翔太外野手は4打数無安打。モイネロの前に 3回はチェンジアップ、 5回は直球で空振り三振と手玉に取られた。「絞りづらい配球だった。どれに関しても一級品なので。切り替えて明日頑張ります」。オリックスとの 3連戦を含めて、ここ 4試合で16打数1安打と成績を落としており、自身のスイングについて「映像を見てまた確認するしかない」と振り返った。

 


  6回表阪神一死、近本光司外野手は中前安打を放った=みずほペイペイドーム
 近本光司外野手が 2日の千葉ロッテ戦以来となるマルチ安打を決めた。
 12試合連続で4番でスタメン出場。初回二死 2塁ではモイネロの内角球に中途半端なスイングで平凡な打球となったが、快足を飛ばし 2塁内野安打。 6回にはしぶとく中前打を放った。
 チームとして12三振を奪われたモイネロの印象を問われると「僕が立った打席のことしか話せませんけど」と言葉少なげ。複数安打で気を吐いたが、悔しさを押し殺し球場を後にした。


  6回、近本光司外野手が2盗を決める=みずほペイペイドーム
 近本光司外野手がマルチ安打を記録した。 1回二死 2塁では内角高めの直球が止めたバットに当たってしまい、 2塁へのゴロとなったが、快足を飛ばして内野安打をもぎ取った。 6回には低めの変化球に反応して技ありの中前打を放つと、11試合ぶりの盗塁となる2盗に成功。 9回も 2ゴロ失策で出塁と、12試合連続で4番を務める男が気を吐いた。

 


 原口文仁内野手=みずほペイペイドーム
 原口文仁内野手が 4回、盗塁を記録した。一死から四球を選んで出塁すると、続く渡邉の 3球目にスタート。変化球に渡邉は空振りするも、ワンバウンドになって捕手・甲斐は 1塁側へ弾く。 2塁に送球することはできず、盗塁が記録された。原口に盗塁が記録されるのは2016年 9月 7日の巨人戦(甲子園)以来通算2度目。一死 2塁と 2回に続く得点機を作ったが渡邉は空振り三振、豊田は 1直に倒れた。

  1回表阪神二死 1、 3塁、原口文仁内野手は空振り三振に倒れる=みずほペイペイドーム
 原口が8年ぶりに足で魅せた。 4回一死、四球で出塁すると渡邉の打席で 3球目にスタート。モイネロの投球はワンバウンドとなり、捕手・甲斐は 2塁へ投げることができなかった。「一発で遂行できるようにできていたので、それはよかった」。2016年 9月 7日の巨人戦(甲子園)以来、プロ2個目の盗塁。13日のオリックス戦(京セラ)ではホームへの〝神タッチ〟で先制点を導いた男はこの日も全身で勝利への執念を表した。

  6回、三振した原口文仁内野手=みずほペイペイドーム
 原口文仁内野手が8年ぶり、プロ通算2度目の盗塁を決めた。
 「5番1塁」でスタメン出場。 4回一死から四球で出塁し、続く6番渡邉の 3球目にスタートを切った。、ランエンドヒットだったが、投球がワンバウンドした間に盗塁成功となった。16年 9月 7日巨人戦(甲子園)以来、自身2度目。「しっかり 1発で遂行できたので良かった」とうなずいた。

 


  9回表阪神二死 1塁、空振り三振に倒れた佐藤輝明内野手=みずほペイペイドーム
 阪神が今季9度目のゼロ封負けで、パ・リーグ首位の福岡ソフトバンクに敗れた。 順位は2位で変わらないが、貯金は再び1となった。この 1週間の 4試合で3度目となる無得点に終わった。
  9回は代打攻勢も実らなかった。先頭の近本が相手失策で出塁。無死 1塁から、福岡ソフトバンク守護神オスナに対し、左打者 3人を送り込んだ。しかし、糸原が左飛。前川が 1邪飛。佐藤輝が空振り三振で万事休す。岡田監督の勝負手も実らず、 2点差をひっくり返すことができなかった。佐藤輝の登場時には、 1発を期待する虎党が大歓声をあげたが、無念の凡退となった。


  9回、佐藤輝明内野手の空振り三振で試合終了。大歓声に、またしても応えられなかった=みずほペイペイドーム
  9回2死から代打で登場した佐藤輝明内野手が空振り三振に倒れた。
  2戦連続でスタメンを外れ、 4月28日東京ヤクルト戦(甲子園)以来、今季2度目の代打出場。 2点を追う 9回二死 1塁。 1発出れば同点の場面で福岡ソフトバンクの守護神オスナに 2球で追い込まれ、最後は外角高めの直球で空振り三振に倒れた。試合後は「良いところに投げてきたので、切り替えて頑張ります」と悔しさを押し殺した。


  9回表阪神二死 1塁、佐藤輝明内野手は空振りの三振に終わる=みずほペイペイドーム
 みずほペイペイドームの虎党が、この日一番の声援を送った。何とかしてくれと祈った。それでもオスナの剛速球の前に佐藤輝のバットは空を切る。鷹党の勝利の歓声が響く中、肩を落として球場から引き揚げた。
 「いいところに投げてきたので、切り替えて頑張ります」
 2試合連続のベンチスタート。13日のオリックス戦(京セラ)は出番なく、欠場していた。
  0- 2で迎えた 9回二死 1塁。一発出れば同点の場面で豊田の代打としてコールされた。ファウル、空振りとわずか 2球で追い込まれる。高めのつり球は見送ったが、続く外角直球に空振り三振。前に飛ばすことができなかった。


  9回表阪神二死 1塁、代打佐藤輝明内野手は空振り三振に倒れ試合終了。右はガッツポーズを見せる甲斐拓也捕手=みずほペイペイドーム
  3塁守備でもミスが目立ち、 5月15日に2軍降格。一から出直しを命じられた。ウエスタン・リーグで打率0.318、15打点、2本塁打を残し、起爆剤として 6月 7日に1軍昇格したが、そこから打率0.150(20打数3安打)と快音は続かない。気がつけば再びがけっ縁に立たされている。
 「頑張ります」
 15日の相手先発は右腕・東浜。 3塁を渡邉に譲る日が続いているが、出番はあるのか。ルーキーイヤーの2021年 3月 5日。プロ初のオープン戦、その第 1打席でホームランを放ち、佐藤輝の名をとどろかせたのが福岡の舞台だった。パワースポットで復活するか-。とにかく、きっかけの一打を放たなければ、再び灼熱の鳴尾浜が待っていることになる。

 


 試合前練習でキャッチボールをするジェレミー・ビーズリー投手=みずほペイペイドーム
 15日の 2回戦に先発するジェレミー・ビーズリー投手はキャッチボールなどで調整した。今季は 4試合で3勝0敗、防御率0.69と圧巻の成績。福岡ソフトバンクとは昨年 6月16日(甲子園)に来日初先発の試合で対戦経験がある。その試合は 4回1失点だったが「前回は力み倒してしまっていたので、そういう意味でも本当自分らしい投球っていうのは全然できなかった。逆に今はすごいリラックスしてしっかり投球だけに集中できている。これまで通りピッチングをして、強気に攻めていきたい」と意気込んだ。ラーメン好きの助っ人は豚骨ラーメンを食べたか問われると「イエス、オフコース!」と笑顔で即答。博多の名物も力に変えて鷹退治に臨む。

 


 髙橋遥人投手がシート打撃に登板する=2024年6月14日、阪神鳴尾浜球場
 髙橋遥人投手がシート打撃で大山と対戦した。
  2打席で左前打と中前打と、いずれも安打を許した。「雰囲気もあるし、僕にとっては 2年間くらいテレビの中で見てた選手なので、そういう人に投げられて良かった」と話しながら「しっかり打たれたのでやっぱりすごいなと」と圧倒された様子。
 降板後にはツーシームの助言も受けた。


 大山悠輔内野手がシート打撃で左前打を放った=2024年6月14日、阪神鳴尾浜球場

 和田豊2軍監督が14日、2軍降格中の大山悠輔内野手について、最短抹消期間となる15日の昇格を見送ることを示唆した。
 大山は再調整のため 5日に出場選手登録を抹消。最短10日であれば15日から昇格が可能となる。ただ、14日に行われたシート打撃後、和田2軍監督は「この 3日間は打ち込みで。明日、明後日の徳島も(鳴尾浜に)残すけど」と今後の予定を明かした。


 大山悠輔内野手がシート打撃で左前打を放った=2024年6月14日、阪神鳴尾浜球場
 2軍は14、15日と試合がなく、16日に四国IL・徳島との交流試合(むつみスタジアム)が予定されている。ただ、大山は同戦には同行せず、鳴尾浜で打ち込みを行う。
 和田監督はさらに「その後の週明けぐらいから実践モードっていうかね。そういうような体勢に入ってくんじゃない? 本人もやっぱりそういう気持ちでいると思うし。そこら辺で、がんと上がってくればいいんじゃないかな」と話した。
 この日のシート打撃では2打席で2安打。いずれも髙橋遥人投手と対戦し、 1打席目は 143キロを引っ張り、 3遊間を破る左前打。 2打席目は142キロを中前に運んだ。

 

※ 6月15日の予告先発は、福岡ソフトバンク・東浜巨投手(33)―阪神・ジェレミー・ビーズリー投手(28)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

 

 

 

 

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