●AKRacing協賛の「AKRacingナイター」として行われる一戦で、お笑いタレントの陣内智則さん(50)が試合前の始球式を務めた。 陣内はAKRacingの公式YouTuBeチャンネル『AKバラエティ』のメインMCを務めており、大の阪神ファン。背中には「AKRacing」、背番号は2024番のユニホームを着用。高く足を上げて投げ込むと、投球は右側にそれたが、なんとか捕手がつかんでノーバン投球にしてみせた。思わず右手で捕手に謝罪。大きな歓声が上がった。自身の投球を悔しがった。前回始球式のカードは、1勝2敗を記録。今カードは2敗中。前もって、阪神の原口文仁内野手(32)、糸原健斗内野手(31)や坂本誠志郎捕手(30)らに声をかけられたことを明かし、声援を送った。
●阪神が今季初の同一カード3連敗を喫した。先発した西勇輝投手(33)は 1回に 2失点。 3回に自らの適時打で 1点差としたが、 4回に自らの 2失策もからんでさらに 2失点。 6回 4失点で今季3敗目を喫した。打線は左腕・藤井聖投手(27)に 8回途中3安打無失点の好投を許し、最大7あった貯金をすべて吐き出した。(成績=26勝26敗4分、観衆= 4万2625人)阪神が今季初の同一カード3連敗を喫し、 4月18日以来の貯金0となった。交流戦での同一カード3連敗は19年 6月18~20日東北楽天戦以来。交流戦は開幕から8試合で1勝7敗と苦戦が続く。この日は原口文仁内野手が「5番1塁」で 2日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、今季3度目の先発出場し、前日 5日にプロ初の2番で先発出場した前川右京外野手(21)が2戦連続「2番左翼」で先発。しかし、この日も苦しんだ。楽天先発の藤井を前に、 5回までに放った安打は 3本。 3回先頭の梅野が放った左翼への 2塁打、西勇の適時打、渡辺の左前打のみ。序盤の相手のリードをはね返すことはできなかった。阪神はこれで直近5カードは、14試合中12試合で2得点以下。なんとかこの苦境を脱出したい。
●阪神が今季初の同一カード3連敗を喫し、 4月18日以来の貯金0となった。交流戦での同一カード3連敗は19年 6月18~20日東北楽天戦以来。交流戦は開幕から8試合で1勝7敗と苦戦が続く。
 試合後、岡田彰布監督(66)は言葉少なだった。また、打てなかった。7もあった貯金は底をつき、今季初の同一カード3連敗。どん底のチーム状況。それでも、岡田彰布監督は心機一転、今季最多 4万2625人の観衆に新たな〝開幕〟を誓った。昨年 6月23日からの横浜DeNA3連戦(横浜)以来となる同一カード3連敗。甲子園では6年ぶりの6連敗と負の連鎖を断ち切ることができない。セ上位 2チームはいずれも勝利し、首位巨人とは2.5ゲーム差、2位広島とは2ゲーム差に広がった。セ・パ交流戦開幕前に虎将は不安視していたが、そのとおりになった。14試合連続で4得点以下と特に打線の不振は顕著。打てず、勝てず、負のデータばかりが積み重なる。最大7あった貯金はゼロとなり、 4月18日以来の勝率5割。そんな状況だからこそ、岡田監督はすべての膿を出し切ったと捉え、また一から戦っていくと決めた。
●西勇輝投手が〝天国から地獄〟を味わった。 3回に自らの適時打で 1点差に迫ったが、 4回に追加点を献上。二死 2塁で小深田大翔内野手(28)のゴロを処理しようとしたが、お手玉し、さらに 1塁へ悪送球。 2走の生還を許し、西勇には2失策が記録された。さらに申告敬遠を挟んで投手の藤井に右前適時打。 5月30日の北海道日本ハム戦(甲子園)でも4回4失点(自責2)していた。西勇輝投手が 1回に 2失点。先頭の小郷裕哉外野手(27)を四球で歩かせると一死後、辰己涼介外野手(27)に 2塁打を献上。一死 2、 3塁から鈴木大地内野手(34)に右前 2点打を許した。 5日は 9回二死で岩崎が小郷に逆転2ランを浴びた。チームは貧打が目立ち、 5月31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)で 4得点したが、翌 6月 1日から4試合連続2得点以下となっている。西勇輝投手が 0- 2の 3回に適時打を放った。先頭の梅野隆太郎捕手(32)が左翼線 2塁打。続く木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が 2ゴロで一死 3塁となり、西勇が藤井に追い込まれながらも中前に弾き返した。今季は 5月6日の中日戦(バンテリンドーム)に続く2本目の適時打。 1回に 2失点していた右腕は 1塁上で手をたたき、喜びをあらわにした。地獄を味わったのは 1― 2の 4回だ。二死 2塁で小深田にゴロを打たせるも、イレギュラーバウンドの打球をファンブル。慌てて拾い直したものの 1塁への送球は大きくそれ、ボールがファウルゾーンを転がる間に 2走の生還を許した。直前の 3回に自ら放った、 1点差に詰め寄るタイムリーもフイに…。痛恨のダブルエラーだった。さらに8番・太田光捕手(27)を申告敬遠で歩かせて投手の藤井との勝負を選んだが、ここで 1、 2塁間を破られ、 1― 4。 1回と 4回以外は 3人で斬っただけに、歯がゆい。「 6回 100球での降板の悔しさも胸には残った。素直な気持ちを口にした最年長右腕。この痛い失敗もしっかりと反省し、次へと向かう。
●富田蓮投手(22)が 2回無安打、無失点と好リリーフをみせた。 7回に2番手で登板。打者6人のうち、4つのフライアウトを奪うなど、力でねじ伏せた。今季は 5月 4日に1軍初昇格して以降、 6試合の登板で防御率0.84と抜群の安定感を誇っている。
● 5月30日の北海道日本ハム戦(甲子園)以来の登板となった浜地真澄投手(26)が好投した。 1― 4の 9回に3番手としてマウンドに上がり、マイケル・フランコ内野手(31)を中飛、代打・浅村栄斗内野手(33)を投ゴロ、小深田を 2飛で3者凡退に抑えた。12試合で防御率1.29と、安定した投球でブルペンを支えている。
●梅野隆太郎捕手(32)が攻守で意地を見せた。 2点を追う 3回、先頭で楽天先発藤井の低めの直球を左翼へ 2塁打。受けては 1- 4の 6回二死 1塁から、昨季の盗塁王、小深田の 2盗をストライク送球で阻止。苦しい戦いが続くが、チームの野手最年長は引き締めた。
●渡邉諒内野手(29)が3試合連続安打で気を吐いた。「6番3塁」で出場。渡邉諒内野手は 5回の先頭で左前打を放って3試合連続安打。それでも得点にはつながらずさらなる活躍を見据えた。この日は 3塁の守備に就き、 4回に阿部寿樹外野手(34)のライナーを好捕。前日までの 2試合は大山悠輔内野手(29)に代わって 1塁を守っており力を込めた。
● 2戦連続で2番を任された前川右京外野手は無安打に倒れた。 2試合続けて2番で起用された前川右京外野手は4打数無安打に倒れた。今季初めて左投手が先発の試合でスタメン起用されたが、楽天の藤井の前に2度も空振り三振を喫するなど、結果を残すことができなかった。チームも3連敗となり悔しさをにじませた。
●阪神4番近本光司外野手は3試合連続無安打に終わった。4打席すべてフライアウト。近本光司外野手(29)は4打数無安打に終わり、楽天との3連戦で安打なし。 1日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)から4番に座り、 2試合で3安打を放つも、甲子園に戻って 3試合は出塁もできず、これで14打席無安打。貯金が0になった苦境に前を向いた。
●無安打に終わった中野拓夢内野手(27)は 7日の埼玉西武戦に気持ちを切り替えた。埼玉西武先発は下手投げ右腕の與座海人投手(28)。昨季の最多安打男が打開に導く。
●伊藤将司投手(28)が試合前練習に参加し、 7日の埼玉西武戦(甲子園)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。 5月11日の横浜DeNA戦(横浜)で 4回 2/33を投げて8安打7失点(自責5)と崩れ、12日に2軍降格。ここまでの期間は直球の精度を高めることなどに取り組み、手応えもつかんだ。埼玉西武とは2021、23年に対戦して通算2戦2敗。27日ぶりの1軍マウンドでの好投に向けて気合を入れた。
●ウエスタン・リーグで阪神は広島に 4― 3で競り勝った。「4番・3塁」で出場した佐藤輝明内野手(25)は第 1打席で右前打を放って8試合連続安打。攻守に精彩を欠いていたため 5月15日から2軍で調整しているが、思いを語った。苦しむ虎を救いたい-。甲子園から遠く離れた広島東洋カープ由宇練習場で、昼の太陽を浴びながら準備を進める男が居た。佐藤輝が第 1打席で右前打。 5月15日に抹消されて 3週間がたったが、確実にこの期間で手にしてきたものがある。ファームで懸命に取り組む背番号8が、1軍への思いを口にした。23日間の2軍生活では17試合で打率3割1分8厘、2本塁打。直近8試合連続で安打を放ち、大山悠輔内野手らを欠く打線の起爆剤を期待される。チームは「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で、今季初の同一カード3連敗を喫し 4月18日以来の貯金0。テルよ、苦境の虎を救ってくれ。ニュー佐藤輝の見せ場でもアル。岡田監督は今月初旬、守備について指摘した。2軍落ちが決まった 5月14日の中日戦(豊橋)では、 8回に逆転負けを招く失策。安定した打撃だけでなく、ミス撲滅も求めての再調整だった。鳴尾浜で真っ先に着手したのが守備練習だった。出場選手登録を抹消された 5月15日。早朝に1軍遠征先の名古屋を離れ、2軍に合流した。田中秀太2軍内野守備兼走塁コーチ(47)のノックを約50分間受け続け、徹底的に自らを追い込むところからリスタート。17試合で6失策したが、試合後に居残りでノックを受けるなど真正面から課題に取り組んできた。和田豊2軍監督(61)は、コンディションやチーム状況が変わるまでは、無期限での2軍と説明。目の前の結果だけではなく、とことん己と向き合う時間をつくり、昇格のタイミングを模索してきた。今こそ、貯金0でリスタートを切る1軍の起爆剤になりたい。2軍で泥と汗にまみれた成果を証明する。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<阪神 1- 4楽天>◇ 3回戦◇阪神 0勝 3敗 0分◇ 6日◇阪神甲子園球場
 AKRacing協賛の「AKRacingナイター」として行われる一戦で、お笑いタレントの陣内智則さんが試合前の始球式を務めた。
 陣内はAKRacingの公式YouTuBeチャンネル『AKバラエティ』のメインMCを務めており、大の阪神ファン。ユニホーム姿でマウンドに上がり、ボールはノーバウンドながら大きく右にそれ、思わず右手で捕手に謝罪。大きな歓声が上がった。自身の投球を「夢の中にいる感じで終わってもうたっていう感じです。 3球ぐらい投げたいですね。それでええとこ使ってほしい」と悔しがった。
 親交のある選手からは試合前に「陣内さん、流れ変えてください」と応援を受けていたことを明かし、「ここから連勝を続けるようになってくれたらいいなとは思いますね」と苦戦が続くチームにエールを送った。


始球式を務めた陣内智則さん=阪神甲子園球場
 芸人・陣内智則さんが始球式に登場した。甲子園での始球式は16年 6月の福岡ソフトバンク戦以来、8年ぶりだ。
 この試合はAKRacing協賛の「AKRacingナイター」で陣内は、同社の公式ユーチューブチャンネル「AKバラエティ」のメインMCを務める。
 背中には「AKRacing」、背番号は2024番のユニホームを着用。高く足を上げて投げ込むと、投球は右側にそれたが、なんとか捕手がつかんでノーバン投球にしてみせた。
 ワンバウンド投球だった 8年前を回想し、「いや、ちょっと全然ストライク入らんかったから…。一生懸命投げたんでよかったです」と振り返った。


 始球式を行った陣内智則さん=阪神甲子園球場
 今の阪神を、いち虎党として「若手の前川選手とかね、今きてるんで。レギュラーつかんでもらいたい」とし、各主力が不在の中「もう1回アレンパしたら、こんなかっこいい優勝はないんちゃうか」と期待を口にした。
 前回始球式のカードは、1勝2敗を記録。今カードは2敗中。前もって、阪神の原口文仁内野手、糸原健斗内野手や坂本誠志郎捕手らに「陣内さんの始球式でちょっと流れ変えてくださいね」と声をかけられたことを明かし、「『そのつもりで投げます』って。ここから連勝を続けるようになってくれたら」と声援を送った。

 


  3回、凡打の中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 阪神が今季初の同一カード3連敗を喫した。先発した西勇輝投手は 1回に 2失点。 3回に自らの適時打で 1点差としたが、 4回に自らの 2失策もからんでさらに 2失点。 6回 4失点で今季3敗目を喫した。打線は左腕・藤井聖投手に 8回途中3安打無失点の好投を許し、最大7あった貯金をすべて吐き出した。(成績=26勝26敗4分、観衆= 4万2625人)


  4回表楽天二死 2塁、西勇輝投手は小深田大翔内野手の打球を一塁へ悪送球する=阪神甲子園球場
 阪神が今季初の同一カード3連敗を喫し、 4月18日以来の貯金0となった。交流戦での同一カード3連敗は19年 6月18~20日東北楽天戦以来。交流戦は開幕から8試合で1勝7敗と苦戦が続く。
 先発の西勇輝投手は自身の 2失策がからみ 6回4安打4失点と、本来の調子ではなかった。初回先頭の小郷に四球を与えると、二死 2、 3塁から鈴木大に右前適時打を浴び 2失点。 3回の攻撃では自らの中前適時打で 1点を返したが、その直後の 4回だった。
  1- 2で迎えた 4回二死 2塁、小深田の打球は投ゴロの当たり。西勇は捕球するもファンブルし、すぐさま 1塁へ送球するもこれが悪送球。安定感あるフィールディングも武器の右腕が、ダブルエラーで 3点目を失うと、さらに二死 1、 2塁から投手の藤井に右前適時打を浴び、 4点目を失った。


  9回裏の攻撃を前にベンチで厳しい表情を見せる岡田彰布監督ら=阪神甲子園球場
 この日は原口文仁内野手が「5番1塁」で 2日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来、今季3度目の先発出場し、前日 5日にプロ初の2番で先発出場した前川右京外野手が2戦連続「2番左翼」で先発。しかし、この日も苦しんだ。
 楽天先発の藤井を前に、 5回までに放った安打は 3本。 3回先頭の梅野が放った左翼への 2塁打、西勇の適時打、渡辺の左前打のみ。序盤の相手のリードをはね返すことはできなかった。阪神はこれで直近5カードは、14試合中12試合で2得点以下。なんとかこの苦境を脱出したい。

 


  6回裏を終え、投手交代を告げるためベンチを出る岡田彰布監督=阪神甲子園球場
 阪神が今季初の同一カード3連敗を喫し、 4月18日以来の貯金0となった。交流戦での同一カード3連敗は19年 6月18~20日東北楽天戦以来。交流戦は開幕から8試合で1勝7敗と苦戦が続く。
 試合後、岡田彰布監督は「もうええやん。(貯金)ゼロになったから。明日から開幕するんやから」とコメント。「みんな毎日切り替えてやろうとしてるんやから」と言葉少なだった。


 浮かない表情の岡田彰布監督=西宮市・阪神甲子園球場
 また、打てなかった。7もあった貯金は底をつき、今季初の同一カード3連敗。どん底のチーム状況。それでも、岡田彰布監督は心機一転、今季最多 4万2625人の観衆に新たな〝開幕〟を誓った。
 「もうええやん。(貯金)ゼロになったから。あした( 7日)から開幕するんやから」
 先発の西勇が 1回に 2失点。試合開始からわずか10分の出来事が貧打線に重くのしかかった。 3回に西勇の適時打で 1点をかえすのがやっと。わずか 4安打と凡打の山を築き、スコアボードには連日のゼロが並んでいった。


 東北楽天に3連敗し、うつむきながら引き揚げる岡田彰布監督=阪神甲子園球場
 昨年 6月23日からの横浜DeNA3連戦(横浜)以来となる同一カード3連敗。甲子園では6年ぶりの6連敗と負の連鎖を断ち切ることができない。セ上位 2チームはいずれも勝利し、首位巨人とは2.5ゲーム差、2位広島とは2ゲーム差に広がった。セ・パ交流戦開幕前に虎将は「パ・リーグのピッチャーなんかこれから、強いストレートくるよ。もっと点入らんわ、交流戦なったらな。今の状態じゃな」と不安視していたが、そのとおりになった。
 14試合連続で4得点以下と特に打線の不振は顕著。打てず、勝てず、負のデータばかりが積み重なる。最大7あった貯金はゼロとなり、 4月18日以来の勝率5割。そんな状況だからこそ、岡田監督はすべての膿を出し切ったと捉え、また一から戦っていくと決めた。

 


  1回、西勇輝投手は辰己涼介外野手に 2塁打を許す=阪神甲子園球場
 西勇輝投手が 1回に 2失点。先頭の小郷を四球で歩かせると一死後、辰己に 2塁打を献上。一死 2、 3塁から鈴木大に右前 2点打を許した。
  5日は 9回二死で岩崎が小郷に逆転2ランを浴びた。チームは貧打が目立ち、 5月31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)で 4得点したが、翌 6月 1日から4試合連続2得点以下となっている。


  4回表楽天二死 2塁、西勇輝投手は小深田大翔内野の打球をエラーし 1塁悪送球で失点=阪神甲子園球場

 西勇輝投手が〝天国から地獄〟を味わった。 3回に自らの適時打で 1点差に迫ったが、 4回に追加点を献上。二死 2塁で小深田のゴロを処理しようとしたが、お手玉し、さらに 1塁へ悪送球。 2走の生還を許し、西勇には2失策が記録された。さらに申告敬遠を挟んで投手の藤井に右前適時打。 5月30日の北海道日本ハム戦(甲子園)でも4回4失点(自責2)していた。
 西勇輝投手が 0- 2の 3回に適時打を放った。先頭の梅野が左翼線 2塁打。続く木浪が 2ゴロで一死 3塁となり、西勇が藤井に追い込まれながらも中前に弾き返した。今季は 5月6日の中日戦(バンテリンドーム)に続く2本目の適時打。 1回に 2失点していた右腕は 1塁上で手をたたき、喜びをあらわにした。


  4回、小深田大翔内野手の打球を処理して 1塁へ悪送球する西勇輝投手=阪神甲子園球場
 連敗トンネルから脱出するために戦ったが、 6回4安打4失点(自責2)。負けが一つ先行する3敗目を喫した西勇輝投手には悔しい結果だった。
 「こういう失敗もあるということは分かっているけど、タイミングがタイミング。もったいないことをしたな、というのは頭にある」


  4回、西勇輝投手がファンブルと悪送球の 2失策で 1点を失う=阪神甲子園球場
 地獄を味わったのは 1― 2の 4回だ。二死 2塁で小深田にゴロを打たせるも、イレギュラーバウンドの打球をファンブル。慌てて拾い直したものの 1塁への送球は大きくそれ、ボールがファウルゾーンを転がる間に 2走の生還を許した。直前の 3回に自ら放った、 1点差に詰め寄るタイムリーもフイに…。「あそこがアウトだったら 1― 2で、まだ分からなかった」と痛恨のダブルエラーだった。

  3回、適時打を放った西勇輝投手=阪神甲子園球場
 さらに8番・太田を申告敬遠で歩かせて投手の藤井との勝負を選んだが、ここで 1、 2塁間を破られ、 1― 4。 1回と 4回以外は 3人で斬っただけに、歯がゆい。「自責は2ですけど、 4点取られた時点で最後まで投げたかった」と、 6回 100球での降板の悔しさも胸には残った。
 「やっぱり勝ちたいし、チームが勝たないと面白くない」
 素直な気持ちを口にした最年長右腕。この痛い失敗もしっかりと反省し、次へと向かう。

 


 阪神2番手の富田蓮投手=阪神甲子園球場
 富田蓮投手が 2回無安打、無失点と好リリーフをみせた。
  7回に2番手で登板。打者6人のうち、4つのフライアウトを奪うなど、力でねじ伏せた。「真っすぐを使って押していけた。テンポよく抑えられた」と納得。これで無失点記録を 7回 1/3に伸ばした。今季は 5月 4日に1軍初昇格して以降、 6試合の登板で防御率0.84と抜群の安定感を誇っている。

 


  9回に登板した浜地真澄投手=阪神甲子園球場
  5月30日の北海道日本ハム戦(甲子園)以来の登板となった浜地真澄投手(26)が好投した。 1― 4の 9回に3番手としてマウンドに上がり、フランコを中飛、代打・浅村を投ゴロ、小深田を 2飛で3者凡退に抑えた。「本当に任されたところをゼロで、とずっと思っている。かつ 3人で終われたのはよかった」。12試合で防御率1.29と、安定した投球でブルペンを支えている。

 


  3回裏阪神無死、梅野隆太郎捕手は 2塁打を放った=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手が攻守で意地を見せた。
  2点を追う 3回、先頭で楽天先発藤井の低めの直球を左翼へ 2塁打。 4月28日の東京ヤクルト戦(甲子園)以来約 1カ月ぶりの長打を決めた。受けては 1- 4の 6回二死 1塁から、昨季の盗塁王、小深田の 2盗をストライク送球で阻止。苦しい戦いが続くが、チームの野手最年長は「自分たちで打破していくしかない。個人としても頑張りますし、チームとしても何とか早く1勝を」と引き締めた。

 


  5回、安打を放った渡邉諒内野手=阪神甲子園球場
 渡邉諒内野手は 5回の先頭で左前打を放って3試合連続安打。それでも得点にはつながらず「打ち損じている部分もある。悪くはないですけど、もっともっと良くしていかないといけない」とさらなる活躍を見据えた。この日は 3塁の守備に就き、 4回に阿部のライナーを好捕。前日までの 2試合は大山に代わって 1塁を守っており「両方しっかり練習していこうかなと思います」と力を込めた。

  5回裏阪神無死、渡邉諒内野手は左前打を放った=阪神甲子園球場
 渡邉諒内野手が3試合連続安打で気を吐いた。「6番3塁」で出場。
  5回先頭で楽天先発藤井の内角低めの変化球を左前にはじき返した。楽天3連戦ですべて快音を奏でたが「打ち損じている部分もあるので、もっともっと良くしていかないといけない」と反省を忘れなかった。

 


  6回、空振り三振の前川右京外野手=阪神甲子園球場
  2試合続けて2番で起用された前川右京外野手は4打数無安打に倒れた。今季初めて左投手が先発の試合でスタメン起用されたが、楽天の藤井の前に2度も空振り三振を喫するなど、結果を残すことができなかった。チームも3連敗となり「すべて結果で出たことなので」と悔しさをにじませた。

  9回裏阪神無死、前川右京外野手はバットを折られ 1ゴロに倒れる=阪神甲子園球場
  2戦連続で2番を任された前川右京外野手は無安打に倒れた。
 左腕先発相手のスタメンは今季初めてで、23年 6月29日の中日戦(甲子園)以来 2度目。初回に楽天藤井の外角低めの変化球を痛烈な当たりで右翼に運んだが、正面だった。4打数無安打2三振と振るわず、「全て結果で出たことなので」とくちびるをかんだ。

 


  9回、凡打の近本光司外野手=阪神甲子園球場
 近本光司外野手は4打数無安打に終わり、楽天との3連戦で安打なし。 1日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)から4番に座り、 2試合で3安打を放つも、甲子園に戻って 3試合は出塁もできず、これで14打席無安打。3連敗を喫し、貯金がなくなったことを問われると「いつでも踏ん張りどころ。いつでも勝たないといけないし、負けていい試合なんてない」と語った。

  9回裏阪神一死 1塁、近本光司外野手の遊飛をベンチから見つめる岡田彰布監督=阪神甲子園球場
 阪神4番近本光司外野手は3試合連続無安打に終わった。4打席すべてフライアウト。
  7日の相手先発の埼玉西武與座対策は「まだわかんないです」としたが、貯金が0になった苦境に前を向いた。「いつでも踏ん張りどころだと思いますよ。いつでも勝たないといけないし、負けていい試合なんてない」と力を込めた。

 


 中野拓夢内野手=阪神甲子園球場 (2024年 6月 5日撮影)
 無安打に終わった中野拓夢内野手は 7日の埼玉西武戦に気持ちを切り替えた。
 埼玉西武先発は下手投げ右腕の與座。「(巨人の)高橋投手や(横浜DeNA)中川投手とか、下からくるボールはセリーグでも見ている。ボールの軌道はイメージしやすいし、狙い球を絞って、どう打つかを考えながら打つことが一番いい」。今季はその両投手から安打を記録。昨季の最多安打男が打開に導く。

 


 試合前、キャッチボールする伊藤将司投手=阪神甲子園球場
 伊藤将司投手が試合前練習に参加し、 7日の埼玉西武戦(甲子園)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。「すぐに状態を戻せるようにやってきましたし、チャンスがいま来ているので、しっかりと結果を出したいなと思います」。 5月11日の横浜DeNA戦(横浜)で 4回 2/33を投げて8安打7失点(自責5)と崩れ、12日に2軍降格。ここまでの期間は直球の精度を高めることなどに取り組み、「ファウルが取れたりとかはファーム(の試合)でもあった。崩さずにできたら」と手応えもつかんだ。埼玉西武とは2021、23年に対戦して通算2戦2敗。「つないでくるチームだと感じている。一人一人、アウトを取れたら」と27日ぶりの1軍マウンドでの好投に向けて気合を入れた。

 



 ウエスタン・リーグ、<広島 3- 4阪神>◇  6日◇広島東洋カープ由宇練習場
 ウエスタン・リーグで阪神は広島に 4― 3で競り勝った。「4番・3塁」で出場した佐藤輝明内野手は第 1打席で右前打を放って8試合連続安打。攻守に精彩を欠いていたため 5月15日から2軍で調整しているが、「僕は一生懸命やって(1軍に)呼ばれるのを待っています」と思いを語った。1軍はナイターで東北楽天に 1- 4で敗れ、ついに貯金ゼロ。チームの苦境の中、大砲は昇格への準備を進めている。
 夜の甲子園で岡田虎は東北楽天に完敗。今季初めて同一カード3連敗を喫し、本拠地で6連敗。ついに貯金がなくなった。苦しむ虎を救いたい-。甲子園から遠く離れた由宇で、昼の太陽を浴びながら準備を進める男が居た。佐藤輝が第 1打席で右前打。 5月15日に抹消されて 3週間がたったが、確実にこの期間で手にしてきたものがある。ファームで懸命に取り組む背番号8が、1軍への思いを口にした。


 ウエスタン・リーグ広島戦に「4番・3塁」で出場して4打数1安打だった佐藤輝明内野手=広島東洋カープ由宇練習場
 佐藤輝明内野手が 7日の埼玉西武戦(甲子園)から1軍に昇格する方向であることが 6日、分かった。 5月15日に出場選手登録を抹消され、23日間の2軍生活では17試合で打率3割1分8厘、2本塁打。直近8試合連続で安打を放ち、大山悠輔内野手らを欠く打線の起爆剤を期待される。チームは「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦で、今季初の同一カード3連敗を喫し 4月18日以来の貯金0。テルよ、苦境の虎を救ってくれ。
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 佐藤輝が1軍に戻ってくる方向となった。チームは楽天に敗れ、今季初の同一カード3連敗。最大7あった貯金を全てはき出し、勝率はついに5割となった。背番号8は「準備し続けるだけです」と話してきた。23日間の2軍生活をへて、フルパワーで躍動する準備は心身ともにできている。 7日の西武戦から甲子園に合流するとみられる。
 この日はウエスタン・リーグの広島戦(由宇)に「4番3塁」で出場。第 1打席の 2回に左腕森の外角高めの直球を右前へ運び、連続試合安打を8に伸ばした。2軍では17試合に出場して打率3割1分8厘、2本塁打、15打点をマーク。状態を上げて、窮地の1軍を救う役割が期待される。
 ニュー佐藤輝の見せ場でもアル。岡田監督は今月初旬、「(2軍戦で)全打席ホームラン打ったら価値あるけど」と話し、守備についても「ヒットの数だけエラーしてるやん」と指摘した。2軍落ちが決まった 5月14日の中日戦(豊橋)では、 8回に逆転負けを招く失策。安定した打撃だけでなく、ミス撲滅も求めての再調整だった。


 佐藤輝明内野手=阪神鳴尾浜球場 (2024年 5月25日撮影)
 鳴尾浜で真っ先に着手したのが守備練習だった。出場選手登録を抹消された 5月15日。早朝に1軍遠征先の名古屋を離れ、2軍に合流した。田中2軍内野守備走塁コーチのノックを約50分間受け続け、徹底的に自らを追い込むところからリスタート。17試合で6失策したが、試合後に居残りでノックを受けるなど真正面から課題に取り組んできた。和田2軍監督は「今回はもう、期限はついてない」と、コンディションやチーム状況が変わるまでは、無期限での2軍と説明。目の前の結果だけではなく、とことん己と向き合う時間をつくり、昇格のタイミングを模索してきた。
 チームは主砲の大山が打撃不振で2軍再調整中。近本が4番を務める状況で貧打は解消できず、この日も 1得点に終わった。今こそ、貯金0でリスタートを切る1軍の起爆剤になりたい。2軍で泥と汗にまみれた成果を証明する。

<佐藤輝の過去 2度の2軍調整>
◆21年 新人でいきなり23本塁打を放ったが、夏場を過ぎて絶不調に陥り、 8月22日の中日戦から35打席無安打と沈黙。 9月 9日東京ヤクルト戦後に抹消された。ウエスタン・リーグでは 8試合で2割3分7厘、1本塁打。同23日に1軍復帰したが、連続打席無安打を59に伸ばしプロ野球記録を更新。復帰後21試合で1割1分8厘、1本塁打と、打棒は復活せずにシーズンを終えた。
◆23年  6月の月間打率が1割7分9厘と不振にあえぎ、同25日に2軍落ち。ウエスタン・リーグでは5試合に出場し、打率4割5分の1本塁打と格の違いを見せつけた。 7月 5日に1軍に戻ると、閉幕までの68試合で打率2割9分3厘、15本塁打と爆発。最終的に24本塁打、92打点はチームトップだった。

 

※ 6月 7日の予告先発は、阪神・伊藤将司投手(28)―埼玉西武・與座海人投手(28)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

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