●阪神は守護神・岩崎優投手(32)が打たれ、東北楽天に逆転負けを喫した。プロ初の2番で出場した前川右京外野手(21)が 3回二死 1塁で中堅へ先制の適時2塁打。 5回は一死満塁で森下翔太外野手(23)が中前適時打を放った。大山悠輔内野手(29)が登録抹消となったこの日、打順を組み替えて臨んだ一戦で 6月に入って初めて2点のリードを奪った。先発の大竹耕太郎投手(28)は 8安打を浴びるも 7回途中まで無失点で5勝目。 7回は中継ぎ 3人をつぎ込み、最後は漆原大晟投手(27)が二死満塁のピンチを断って後続につないだ。だが、5番手の桐敷拓馬投手(24)が 8回に 1点を失い、ハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)の登録抹消で唯一の守護神となった岩崎が 9回に登板。二死 2塁から小郷裕哉外野手(27)に逆転の2ラン本塁打を浴びた。これで2021年以来3年ぶりの甲子園5連敗となり、4カード連続の負け越しが決まった。阪神が悪夢の逆転負けを食らった。岡田彰布監督(66)は岩崎を責めず苦言を呈した。
●阪神の先発・大竹耕太郎投手(28)は 7回途中8安打無失点だった。走者を背負っても失点は防いだ。安打を許さなかったのは 3回のみ。それでも表情を変えず、淡々とアウトを重ねた。 4回は無死 1塁で渡辺が 1塁への痛烈ライナーを腕を伸ばして捕球し、飛び出した 1走・辰己もアウトにしてダブルプレーを完成。 6回一死 1塁では渡辺佳の中堅への大飛球に近本が快足を飛ばして追いつくファインプレーで、こちらも飛び出した 1塁走者をアウトにするなど守備にも助けられた。
●石井大智投手(26)は 2- 0の 7回二死 1塁から、東北楽天が代打・浅村栄斗内野手(33)をコールしたところで2番手のマウンドへ。 1、 3塁とピンチが拡大したところで、左腕・島本浩也投手(31)に交代が告げられた。石井の連続無失点は12試合に伸びた。
●漆原大晟投手が 7回のピンチを断った。大竹の降板後、二死 1塁で石井が代打・浅村に中前打、続く島本が小郷に四球を与えて二死満塁となったところで登板。強い気迫を持ってマウンドに上がり、村林一輝内野手(26)を 146キロ直球で中飛に打ち取って雄たけびを上げた。
●前川右京外野手が先制の適時2塁打を放った。 3回二死から1番・中野拓夢内野手(27)が右前打を放つと、プロ初の2番起用された前川が打席へ。フルカウントとし、内の 151キロ直球を振り抜いた。打球は右中間を破る。スタートを切っていた中野が一気にホームへ。出場3試合ぶりの安打に、塁上で喜びを爆発させた。何番であろうとも、やるべきことは変わらない。プロ 3年目、通算72試合目で初めて2番を任された。前川右京外野手は役目を果たして、連夜の逆転負けの中でも意地を見せた。交流戦の打率は0.278となった。チームは 7試合で12得点しか挙げられていないが、そのうち5打点を前川が稼いでいる。昨年も 6月にプロ初ヒット、初打点を挙げた交流戦男は健在だった。プロ初の決勝打はお預けも、また打ち直せばいい。21歳の大砲候補が岡田虎をよみがえらせる。
記事をまとめてみました。
日本生命セ・パ交流戦<阪神 2- 3東北楽天>◇ 2回戦◇阪神 0勝 2敗 0分◇ 5日◇阪神甲子園球場
阪神は守護神・岩崎優投手が打たれ、東北楽天に逆転負けを喫した。
プロ初の2番で出場した前川右京外野手が 3回二死 1塁で中堅へ先制の適時2塁打。 5回は一死満塁で森下翔太外野手が中前適時打を放った。大山が登録抹消となったこの日、打順を組み替えて臨んだ一戦で 6月に入って初めて2点のリードを奪った。
9回、小郷裕哉外野手に逆転2点本塁打を許した岩崎優投手=阪神甲子園球場
先発の大竹耕太郎投手は 8安打を浴びるも 7回途中まで無失点で5勝目。 7回は中継ぎ 3人をつぎ込み、最後は漆原が二死満塁のピンチを断って後続につないだ。だが、5番手の桐敷が 8回に 1点を失い、ゲラの登録抹消で唯一の守護神となった岩崎が 9回に登板。二死 2塁から小郷に逆転の2ラン本塁打を浴びた。
これで2021年以来3年ぶりの甲子園5連敗となり、4カード連続の負け越しが決まった。
選手交代を告げる岡田彰布監督=阪神甲子園球場
阪神が悪夢の逆転負けを食らった。
1点リードの9回。守護神・岩崎優が二死 2塁から小郷裕哉外野手に逆転2ランを打たれた。その裏のチャンスも0点に終わり、東北楽天戦2連敗でカード負け越しが決まった。
岡田彰布監督(66)は岩崎を責めず、打線に苦言。「ふっふっふっ。それは結果やろ。それまで2点じゃあかんていうね」と苦言を呈した。
阪神の先発・大竹耕太郎投手は 7回途中8安打無失点だった。
走者を背負っても失点は防いだ。安打を許さなかったのは 3回のみ。それでも表情を変えず、淡々とアウトを重ねた。 4回は無死 1塁で渡辺が 1塁への痛烈ライナーを腕を伸ばして捕球し、飛び出した 1走・辰己もアウトにしてダブルプレーを完成。 6回一死 1塁では渡辺佳の中堅への大飛球に近本が快足を飛ばして追いつくファインプレーで、こちらも飛び出した 1塁走者をアウトにするなど守備にも助けられた。
4回、フランコ内野手から三振を奪って雄たけびを上げた大竹耕太郎投手=阪神甲子園球場
7回は一死から小深田に左前打を許し、二死を奪って代打・浅村が告げられたところで降板。5勝目の権利を持ってマウンドを降りると、ベンチから大きな声を出して救援陣を鼓舞した。
◆阪神先発の大竹耕太郎投手
「相手投手のここまでの成績を見て、先制点を与えない投球を意識しました。左打者も多く、風はいつもとは逆でしたが、思い切ってインコースも使っていけました。いい守備に助けてもらって何とか無得点で抑えることができました」
5回、好守備の糸原健斗内野手を迎える大竹耕太郎投手(右)=阪神甲子園球場
大竹耕太郎投手はチームがあと一死で逆転されて白星を逃すも、 6回 2/3を投げて無失点と粘投した。「長打にさせないというか、風も(左打者への)追い風だったので、単打OKで投げました」。 8安打を浴びるも連打は許さず。打球が野手の正面を突いたり、味方の好守もあり「いい守備に助けてもらって、何とか無失点で抑えることができました」と感謝した。
7回、4番手で二死満塁のピンチをしのいだ漆原大晟投手を迎える石井大智投手=阪神甲子園球場
石井大智投手は 2- 0の 7回二死 1塁から、東北楽天が代打・浅村をコールしたところで2番手のマウンドへ。連投となった中、2球目の直球を中前打され、 1、 3塁とピンチが拡大したところで、左腕・島本に交代が告げられた。ただ、四球で二死満塁から登板した漆原が後続を断って得点を与えず、石井の連続無失点は12試合に伸びた。
7回、村林一輝内野手を中飛に打ち取り雄たけびを上げた漆原大晟投手=阪神甲子園球場
漆原大晟投手が 7回のピンチを断った。大竹の降板後、二死 1塁で石井が代打・浅村に中前打、続く島本が小郷に四球を与えて二死満塁となったところで登板。「本当に気持ちで負けないように。自分をしっかり信じて」と強い気迫を持ってマウンドに上がり、村林を 146キロ直球で中飛に打ち取って雄たけびを上げた。大歓声を受けて「勇気をもらいましたし力になった。これからも継続して、もっと応援してもらえる選手になっていけたら」と決意を新たにした。
前川右京外野手が先制の適時2塁打を放った。 3回二死から1番・中野が右前打を放つと、プロ初の2番起用された前川が打席へ。フルカウントとし、内の 151キロ直球を振り抜いた。打球は右中間を破る。スタートを切っていた中野が一気にホームへ。出場3試合ぶりの安打に、塁上で喜びを爆発させた。
◆先制打を放った前川右京外野手
「打ったのはストレート。チャンスの場面だったので、ゾーンにきた球は思い切ってスイングしていこうと思っていました。追い込まれていましたが、強くスイングすることができましたし、先制点を取ることができてよかったです」
3回、先制の適時2塁打を放った前川右京外野手=阪神甲子園球場
何番であろうとも、やるべきことは変わらない。プロ 3年目、通算72試合目で初めて2番を任された。前川右京外野手は役目を果たして、連夜の逆転負けの中でも意地を見せた。
「チャンスの場面だったので、ゾーンにきた球は思い切ってスイングしていこうと思っていた。久しぶりに割り切っていけたかなと思います」
水口打撃コーチを中心に円陣を組んだ 3回。二死からの先制劇だった。この日 2本目の安打で出塁した中野を 1塁に置いて打席へ。フルカウントからの 6球目。内角の直球を力強く右中間へ弾き返した。スタートを切っていた中野は悠々ホームイン。 2塁に到達した前川は左拳を突き上げた。
交流戦の打率は0.278となった。チームは 7試合で12得点しか挙げられていないが、そのうち5打点を前川が稼いでいる。昨年も 6月にプロ初ヒット、初打点を挙げた交流戦男は健在だった。
生還した中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
慣れない打順でも、先輩のおかげで自分のスイングを貫くことができた。前川は試合前、今季チームで最も多い51試合で2番を務めていた中野に質問した。
「どんな感じの仕事をしたらいいですか?」
中野からは「普通に思い切って振ったらいいんちゃう」と助言されたという。前川は適時2塁打にとどまらず、 1回には無死 2塁から〝大根切り〟のように 2ゴロを転がして進塁打をきっちり遂行。 5回にも一死 1、 2塁から「ある程度低めは捨てないといけないと思っていた」と四球を選んで森下の適時打を呼んだ。 8回の守備から退いたが、堂々と、初めての2番打者を務めあげた。
「普通に準備して、ちゃんと結果を残すだけ。また同じ打順になっても、ちゃんと仕事ができるように頑張ります」
プロ初の決勝打はお預けも、また打ち直せばいい。21歳の大砲候補が岡田虎をよみがえらせる。
※ 6月 6日の予告先発は、阪神・西勇輝投手(33)―東北楽天・藤井聖投手(27)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』
リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。
2024年 オープン戦順位表
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2024年 公式戦日程表と結果(04月)
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