●「パナソニックエコナイター」として開催され、女優の山田杏奈さん(23)が始球式に登場した。投じた一球は惜しくもホームベース手前でワンバウンドも捕手・梅野のミットに吸い込まれた。パナソニックのテレビCMに出演しており、2022年も甲子園のファーストピッチセレモニーに登場。このときの自己採点は60点だった。埼玉県鴻巣市出身で、阪神には同郷の桐敷拓馬投手(24)がいる。報道陣からそのことを伝え聞くとびっくり。
●阪神は逆転負けを喫し、7カード連続で初戦を落とした。 4回一死 3塁から森下翔太外野手(23)の左翼フェンス直撃の適時 3塁打で先制。直後の 5回、先発・村上頌樹投手(25)は二死 3塁から村林一輝内野手(26)に中前適時打を許して同点とされた。その後、中継ぎ陣が再三のピンチをしのぎ続けていたが、 1- 1の延長10回、5番手のハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)が 2失点。その裏、二死 1、 3塁のチャンスをつくったが、及ばなかった。阪神は交流戦1勝5敗と苦しんでいる。試合がもつれるほど虎の勝機はしぼんでいく。貧打の虎を襲った中継ぎ陣の亀裂。大事なカード初戦にまたも刻んだ黒星。まさに泣きっ面に蜂のチーム状況で、岡田彰布監督(66)はハビー・ゲラ投手の2軍降格を決断した。今季12度目の延長戦に突入して迎えた10回。指揮官は迷うことなくダブルストッパーの一角、ゲラをマウンドに送った。延長戦4連敗となったが、その間にゲラは 2度セーブに失敗している。3試合連続失点にもなり、助っ投は悲鳴がこだまする甲子園のスタンドを背に肩を落としてベンチへ引き揚げた。指揮官の語気も荒くなる。カード頭7連敗と、試合同様に3連戦でも後手に回り続けている。それでなくても、ここ数試合のハイライトを見ているような一戦だった。吹き飛ばすどころか広がっていく暗雲。このままだとズルズルと落ちていきかねない。連覇へ、虎は早くも正念場を迎えている。
●先発した村上頌樹投手は 6回6安打1失点。中13日のマウンドも、 105球を擁して 6回で降板したことを悔やんだ。梅野隆太郎捕手(32)とは今季初バッテリー。村上頌樹投手が今季初の交流戦で粘投したが、4戦連続で白星に見放された。登板予定だった 5月28日の北海道日本ハム戦が雨天中止となり、前回登板から中13日。リフレッシュして臨んだ一戦だったが、3勝目が遠い。
●今季初めて村上頌樹投手と組んだ梅野隆太郎捕手は、高低を使いながら右腕を 6回 1失点に導いた。
● 7回を任された桐敷拓馬投手は苦しみながら無得点に抑えた。一死から連打を浴びてピンチを招いたが、辰己涼介外野手(27)を 149キロで空振り三振に仕留めると、鈴木大地内野手(34)は遊ゴロに斬り、粘った。今季25試合目の登板で早くも昨季を超える自己最多の15ホールド。前を向いた。桐敷拓馬投手がホールドポイント(HP)でセ・リーグ1位タイに躍り出た。同点の 7回。今回も 1点も与えられない場面で登板機会が回ってきた。 6回1 失点と粘った村上からバトンを受けた。一死後、上位に 2連打を浴び 1、 2塁とされたが左腕はあわてなかった。これで8試合連続の自責ゼロ。ホールドと救援勝利を合わせたHPは17で巨人西館勇陽投手(22)、島内颯太郎投手(27)と肩を並べた。ホールドは1位西館に1差の15に迫った。開幕からセットアッパーとして数々の難所を経験。ゲラが不在になるブルペンでさらに重要度は高まる。反省も忘れなかった。
●石井大智投手(26)は同点の 8回を任され、仲間の好守に救われた。二死から連打と四球で満塁の大ピンチ。ここで小郷裕哉外野手(27)には 3遊間を襲うゴロを打たれたが、遊撃・木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が追いつき 3塁へ送球。間一髪のところで 2走を 3塁でアウトにする好判断でこの難局を乗り切れた。これで11試合連続無失点となり感謝した。
先頭の渡邊佳明外野手(27)を遊直、マイケル・フランコ内野手(31)を 3ゴロに打ち取るが、小深田大翔内野手(28)と太田光捕手(27)に連打を浴びた。後続で代打浅村に4球ボールで四球を与え、二死満塁のピンチを招いた。しかし、1番小郷にカウント 1- 2の 4球目のシンカーを遊ゴロに打ち取った。一時満塁のピンチに陥ったが、 1回無失点でマウンドを降りた。
● 9回に登板した岩崎優投手(32)は、クリーンアップ相手に無失点で役割を果たした。
 先頭の2番村林に四球を与えたが、3番辰己を 2ゴロ。村林に 2塁に進まれて勝ち越しのピンチを招いたが、4番鈴木を右飛に打ち取り、5番の渡邊佳は見逃し三振に斬った。前回 1日の敵地千葉ロッテ戦で同点打を浴びるなど 1回2安打1失点。ゲラの降格で単独守護神に戻りそうだ。
●中野拓夢内野手(27)に当たりが戻ってきた。1番で出場した中野拓夢内野手が 9試合ぶりの複数安打をマーク。 4回先頭で右翼へはじき返したチーム初安打は自身12打席ぶりの安打で今季初の 3塁打。森下の先制打につなげ、 6回にも内野安打で出塁した。しかし、 8回と延長10回のチャンスでは凡退し、反省した。
●やはり頼りになるのは背番号1だ。最初に訪れた先制機で、森下翔太外野手のバットが火を噴いた。 4回一死 3塁で相手先発・コディ・ポンセ投手(30=北海道日本ハム)のスライダーを振り抜くと、左翼の頭を越す大飛球を放ち、先制の 1点をもぎ取った。 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)では決勝点となる自身初の先頭打者弾を放ち、直近 2試合で取れた 2得点はいずれも森下の残した快音によるもの。苦しい状況下で奮闘が続いている。ただ、 6回の好機を決めきれなかった反省はしっかりと胸に秘め、新たな一戦に臨む。大山悠輔内野手(29)さん不在のチームは俺が引っ張る。森下翔太外野手が3試合ぶりに「3番右翼」で出場。 0- 0の 4回一死 3塁。相手先発ポンセの 126キロスライダーを振り抜き、左翼フェンスを直撃する先制 3塁打を決めた。岡田監督は試合後、大山の2軍調整を明言。佐藤輝明内野手(25)を含めて昨季、主に主軸を組んだ先輩 2人がそろってファーム調整となった。 6日にはシェルドン・ノイジー外野手(29)や井上広大外野手(22)の最短1軍昇格が可能となるが、長打の打てる背番号1にはますます主軸としての期待がかかる。 5月は月間打率2割2分8厘と停滞したが、 6月は 3試合で8打数3安打2打点。復調気配漂う期待の男が、打線を救う。
●阪神が絶体絶命のピンチをしのいだ。 8回、3番手の石井が二死満塁のピンチを背負った。打席には小郷。カウント 1ー 2から 4球目、 3遊間深くを襲った打球を、代打から途中出場し、遊撃の守備についていた木浪が捕球し、迷うことなく 3塁へ送球。 2走を封殺とし、無失点で切り抜けた。木浪の好判断に、素早く 3塁ベースへと戻った糸原健斗内野手(31)の好守が光り、同点のまま最終盤へと突入した。 6回の代打から出場した木浪聖也内野手が守備で魅せた。同点の 8回二死満塁で小郷のゴロに追いつくと、すかさず 3塁に送球して封殺にし、チームを大ピンチから救った。打撃でも 2点を追う延長10回二死 1塁で右前打を放ち、チャンスメーク。自信を深めた。打席でも8回に四球、延長10回二死 1塁でも逆転に望みをつなぐ右前打を放って存在感を見せた。
●延長10回一死で代打出場したヨハン・ミエセス外野手(28)が則本昂大投手(33)から左前打を放ち、今季13打席目で初めて「H」ランプをともした。二死後、木浪の右前打で 1塁から激走し、 3塁へヘッドスライディング。気迫のプレーで球場の雰囲気をもり立てた助っ人だ。
●阪神は延長10回の末、東北楽天に 1- 3で力負け。岡田彰布監督は試合後、今季初の欠場となった大山悠輔内野手と、3試合連続失点で3敗目を喫したハビー・ゲラ投手の2軍降格を明言した。打率0.199と不振を極めていた大山は、指揮官との話し合いで降格を直訴。衝撃的な形で4番が抜け、昨季の日本一オーダーは跡形もなくなった。落とされるのではない。自ら落ちる。連覇へ導くはずだった打の大黒柱は、不振の闇に迷い込んだまま1軍に背を向けて去る-。今季最多 4万2622人の観衆の前でまたも貧打をさらし続けて逆転負け。大山は次打者として控えたまま、出番なく試合を終えた。試合後、岡田監督は苦悩の主砲と直接話し合っていたことを明かした。シーズン開幕前から状態の不安定さは心配されていた。オープン戦は下半身の張りで4試合連続欠場で終え、ウオーミングアップから別メニューの日もあった。開幕戦の巨人戦( 3月29日、東京ドーム)で打撃時に踏ん張りが足りずに 3三振を喫した主砲に対し、虎将が不安をもらしたこともあった。ここまで53試合に出場して打率0.199、3本塁打、19打点。状態は一向に上がってこず、 1塁で堅守をみせて投手を助けることはあっても、自慢の長打力は鳴りを潜めていた。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<阪神 1- 3東北楽天>◇ 1回戦◇阪神 0勝 1敗 0分◇ 4日◇阪神甲子園球場
 「パナソニックエコナイター」として開催され、女優の山田杏奈さんが始球式に登場した。投じた一球は惜しくもホームベース手前でワンバウンドも捕手・梅野のミットに吸い込まれた。パナソニックのテレビCMに出演しており、2022年も甲子園のファーストピッチセレモニーに登場。このときの自己採点は60点だったが、この日の投球は「75点(笑)ちょっと上がったかな。前よりはちょっと伸びたかなって思ったんですけど、やっぱりノーバンで届かせたいと思っていたので悔しいです」と悔しさをにじませた。


 始球式に登場した山田杏奈さん=阪神甲子園球場
 埼玉県鴻巣市出身で、阪神には同郷の桐敷拓馬投手がいる。報道陣からそのことを伝え聞くと「そうなんですか!?すみません、不勉強で。今聞いて、私のことじゃないんですけど、すごくうれしくて」とびっくり。「ぜひこれから桐敷選手推しでいさせていただきたいなと思いました」と笑顔だった。

 

 阪神は逆転負けを喫し、7カード連続で初戦を落とした。 4回一死 3塁から森下翔太外野手の左翼フェンス直撃の適時 3塁打で先制。直後の 5回、先発・村上頌樹投手は二死 3塁から村林に中前適時打を許して同点とされた。その後、中継ぎ陣が再三のピンチをしのぎ続けていたが、 1- 1の延長10回、5番手のハビー・ゲラ投手が 2失点。その裏、二死 1、 3塁のチャンスをつくったが、及ばなかった。阪神は交流戦1勝5敗と苦しんでいる。

 延長十回、降板したゲラ投手を迎える村上頌樹投手ら阪神ナイン=阪神甲子園球場
 試合がもつれるほど虎の勝機はしぼんでいく。貧打の虎を襲った中継ぎ陣の亀裂。大事なカード初戦にまたも刻んだ黒星。まさに泣きっ面に蜂のチーム状況で、岡田彰布監督はハビー・ゲラ投手の2軍降格を決断した。
 「あした( 5日)からファームいくよ。このまま投げとっても、そらぁな。間隔あけんと、そら無理やろ。なぁ、ベンチ置いといたらまたな、使うようになるからな」
 今季12度目の延長戦に突入して迎えた10回。指揮官は迷うことなくダブルストッパーの一角、ゲラをマウンドに送った。


  ベンチで顔をしかめる岡田彰布監督。打線が貧打に苦しむうちに、投手陣にもしわ寄せが出てきてしまった=阪神甲子園球場
 しかし、先頭のフランコにヒットを許すと犠打で二死 2塁。続く代打・茂木に 156キロを右中間にはじき返され勝ち越しを許した。小郷には 157キロを右翼線に痛打されトドメ。延長戦4連敗となったが、その間にゲラは 2度セーブに失敗している。3試合連続失点にもなり、助っ投は悲鳴がこだまする甲子園のスタンドを背に肩を落としてベンチへ引き揚げた。
 「初球からあんな高めに行くんやからな。ボールもいってないしな。コントロールもな」
 指揮官の語気も荒くなる。カード頭7連敗と、試合同様に3連戦でも後手に回り続けている。それでなくても、ここ数試合のハイライトを見ているような一戦だった。


 延長10回、降板したゲラ投手を迎える村上頌樹投手ら阪神ナイン=阪神甲子園球場
  4回に先制するもわずか 1得点。直後に先発の村上が同点打を食らうとスコアボードには再びゼロが並んだ。「(貧打は)もう毎試合のことやから別にええよ。それは、そういうコメントは」。 7回から桐敷、石井、 9回にはもう一人の守護神・岩崎も投入し、勝利への最善策をたどってきたはずだった。ただ貧打の野手陣がもたらす負の連鎖を引きずるように、登板した中継ぎ 4投手がすべて得点圏に走者を背負い、流れは完全に東北楽天へと傾いていた。
 果てなく続く僅差のゲーム展開、貧打の重圧が知らず知らず助っ投にのしかかったのか-。報道陣からゲラに疲れもあったかと問われた指揮官はきっぱり否定した。
 「疲れってまだ50試合やん。そんなんシーズンをやらなアカンいうのでキャンプしとるのに、そんなんお前、疲れとかプロで言うとったら。なんでそんな擁護すんねん」
 吹き飛ばすどころか広がっていく暗雲。このままだとズルズルと落ちていきかねない。連覇へ、虎は早くも正念場を迎えている。

 


  6回 1失点の村上頌樹投手=阪神甲子園球場
 先発した村上頌樹投手は 6回6安打1失点。中13日のマウンドも、 105球を擁して 6回で降板したことを悔やんだ。「あと 1イニング、 2イニングはいきたかった。もっと少ない球数でいけたら、もう少しリズムができた」。梅野とは今季初バッテリー。「去年も組んだことはなかったので、事前に話して、そういう感じで投げれたのはよかった」と話した。

  6回 1失点で降板した村上頌樹投手=阪神甲子園球場
 村上頌樹投手が今季初の交流戦で粘投したが、4戦連続で白星に見放された。
  4回までは無失点投球を続けたが、 1点リードの5回二死 3塁で2番村林に中前へ運ばれて同点。6回で 105球に達し、6安打1失点で降板した。「球数がいってしまっていたので。もう少しテンポ良く早い球数でいけたら、もう少しリズムができたと思う」。登板予定だった 5月28日の北海道日本ハム戦が雨天中止となり、前回登板から中13日。リフレッシュして臨んだ一戦だったが、3勝目が遠い。

 


  8回裏阪神無死 1塁、梅野隆太郎捕手は犠打を決める。投手は宋家豪投手=阪神甲子園球場
 今季初めて村上頌樹投手と組んだ梅野隆太郎捕手は、高低を使いながら右腕を 6回 1失点に導いた。
 「テンポを意識して、球数を使うところは使いながら。巡り合わせ的に代打で変わったんですけど、しっかり投げて先発の役割を果たしてくれた」とねぎらった。配球については「左右だけじゃなく高低も頑張ってくれた。違う人と組んで引き出しが少しでもできて、ピッチングの幅も広がればと」と振り返った。

 


 阪神2番手の桐敷拓馬投手=阪神甲子園球場
  7回を任された桐敷拓馬投手は苦しみながら無得点に抑えた。「走者を出しましたけど、先頭を切れたというところではよかった」。一死から連打を浴びてピンチを招いたが、辰己を 149キロで空振り三振に仕留めると、鈴木大は遊ゴロに斬り、粘った。今季25試合目の登板で早くも昨季を超える自己最多の15ホールド。「 3人で(アウトを)取れるように頑張りたい」と前を向いた。


 阪神2番手の桐敷拓馬投手=阪神甲子園球場
 桐敷拓馬投手がホールドポイント(HP)でセ・リーグ1位タイに躍り出た。
 同点の 7回。今回も 1点も与えられない場面で登板機会が回ってきた。 6回1 失点と粘った村上からバトンを受けた。一死後、上位に 2連打を浴び 1、 2塁とされたが左腕はあわてなかった。辰己を空振り三振、鈴木大を遊ゴロに仕留めて切り抜けた。


  7回に登板した桐敷拓馬投手=阪神甲子園球場
 これで8試合連続の自責ゼロ。ホールドと救援勝利を合わせたHPPは17で巨人西館、広島島内と肩を並べた。ホールドは1位西館に1差の15に迫った。
 開幕からセットアッパーとして数々の難所を経験。ゲラが不在になるブルペンでさらに重要度は高まる。「走者は出してしまったけど、先頭を切れていたので、少し余裕を持って投げられたかと思う。次は 3人で抑えられるように頑張りたい」と反省も忘れなかった。

 


  8回表を無失点に抑えた石井大智投手=阪神甲子園球場
 石井大智投手は同点の 8回を任され、仲間の好守に救われた。二死から連打と四球で満塁の大ピンチ。ここで小郷には 3遊間を襲うゴロを打たれたが、遊撃・木浪が追いつき 3塁へ送球。間一髪のところで 2走を 3塁でアウトにする好判断でこの難局を乗り切れた。これで11試合連続無失点となり「木浪さんと糸原さんに(無失点の結果を)作ってもらったという、それだけだと思います」と感謝した。

  8回を投げ終え村上頌樹投手と桐敷拓馬投手に迎えられる石井大智投手=阪神甲子園球場
  8回に登板した石井大智投手は、11試合連続無失点をマークした。
 先頭の渡邊佳を遊直、フランコを 3ゴロに打ち取るが、小深田と太田に連打を浴びた。後続で代打浅村に4球ボールで四球を与え、二死満塁のピンチを招いた。しかし、1番小郷にカウント 1- 2の 4球目のシンカーを遊ゴロに打ち取った。一時満塁のピンチに陥ったが、 1回無失点でマウンドを降りた。

 


  9回表を無失点に抑えた岩崎岩崎優投手=阪神甲子園球場
  9回に登板した岩崎優投手は、クリーンアップ相手に無失点で役割を果たした。
 先頭の2番村林に四球を与えたが、3番辰己を 2ゴロ。村林に 2塁に進まれて勝ち越しのピンチを招いたが、4番鈴木を右飛に打ち取り、5番の渡邊佳は見逃し三振に斬った。前回 1日の敵地千葉ロッテ戦で同点打を浴びるなど 1回2安打1失点。「みんなが頑張っているんで、もっと自分がしっかりしないといけない」と力を込めた。ゲラの降格で単独守護神に戻りそうだ。

 


  4回裏阪神無死、中野拓夢内野手は右 3塁打をを放った=阪神甲子園球場
 1番で出場した中野拓夢内野手が 9試合ぶりの複数安打をマーク。 4回先頭で右翼へはじき返したチーム初安打は自身12打席ぶりの安打で今季初の 3塁打。森下の先制打につなげ、 6回にも内野安打で出塁した。しかし、 8回と延長10回のチャンスでは凡退し、「つなぐことが一番(大事)でしたし、つなげなかったというのが自分の実力不足。しっかりと練習します」と反省した。

  4回、 3塁打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 中野拓夢に当たりが戻ってきた。1番で出場し、 4回の先頭で 3塁打。浅い右中間への打球を右翼手がそらす間に悠々と 3塁へ。一死後、森下の 3塁打で先制のホームを踏んだ。
 長打は 5月16日以来、66打席ぶりだった。 6回にも足を生かして内野安打。ただ延長10回の二死 1、 3塁で三振し、最後の打者になっただけに「チャンスで打てなかった。それがすべて」と口元を結んだ。

 


  4回裏阪神一死 3塁、森下翔太外野手は左中間へ適時3塁打を放った=阪神甲子園球場
 やはり頼りになるのは背番号1だ。最初に訪れた先制機で、森下翔太外野手のバットが火を噴いた。
 「犠飛でも 1点入るケースだった。ゾーンだけ高く置いて、あとは変わらずいつも通りの意識でやれました」
  4回一死 3塁で相手先発・ポンセのスライダーを振り抜くと、左翼の頭を越す大飛球を放ち、先制の 1点をもぎ取った。 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)では決勝点となる自身初の先頭打者弾を放ち、直近 2試合で取れた 2得点はいずれも森下の残した快音によるもの。苦しい状況下で奮闘が続いている。
 ただ、「次のチャンスのときに、あそこで一本出していればまた状況は変わってきたと思う。明日は切り替えてやりたい」。 6回の好機を決めきれなかった反省はしっかりと胸に秘め、新たな一戦に臨む。


  4回、先制の適時3塁打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 大山さん不在のチームは俺が引っ張る。森下翔太外野手が3試合ぶりに「3番右翼」で出場。 0- 0の 4回一死 3塁。相手先発ポンセの 126キロスライダーを振り抜き、左翼フェンスを直撃する先制 3塁打を決めた。
 「犠牲フライでも 1点が入るケースだったので。(狙う)ゾーンだけ高く置いて、あとは変わらずいつも通りの意識でやりました」
 岡田監督は試合後、大山の2軍調整を明言。佐藤輝を含めて昨季、主に主軸を組んだ先輩2人がそろってファーム調整となった。 6日にはノイジーや井上の最短1軍昇格が可能となるが、長打の打てる背番号1にはますます主軸としての期待がかかる。


  4回裏阪神一死 3塁、森下翔太外野手は先制適時3塁打を放った=阪神甲子園球場
  1- 0勝利を挙げた 2日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)でも、決勝点となる初回先頭打者アーチを決めた。徐々に角度のついた打球も増える中で、手応えを感じ取っている。
 「今は構えがある程度固まっている。あとはもう少しバットの出し方が良くなれば、打球ももっと伸びてくれると思う」
  5月は月間打率2割2分8厘と停滞したが、 6月は 3試合で8打数3安打2打点。復調気配漂う期待の男が、打線を救う。

 


 8回、小郷裕哉外野手の打球を 3塁へ送球した木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
  阪神が絶体絶命のピンチをしのいだ。 8回、3番手の石井が二死満塁のピンチを背負った。打席には小郷。カウント 1ー 2から 4球目、 3遊間深くを襲った打球を、代打から途中出場し、遊撃の守備についていた木浪が捕球し、迷うことなく 3塁へ送球。 2走を封殺とし、無失点で切り抜けた。木浪の好判断に、素早く 3塁ベースへと戻った糸原の好守が光り、同点のまま最終盤へと突入した。

  8回表東北楽天二死満塁、小郷裕哉外野手の打球を処理した遊撃手木浪聖也内野手が 3塁に送球で 2走小深田大翔内野手を封殺する。 3塁手は糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
  6回の代打から出場した木浪聖也内野手が守備で魅せた。「 3遊間に(打球が)いったら 3塁に投げると確認していた。そのプレーがそのままできて良かった」。同点の 8回二死満塁で小郷のゴロに追いつくと、すかさず 3塁に送球して封殺にし、チームを大ピンチから救った。打撃でも 2点を追う延長10回二死 1塁で右前打を放ち、チャンスメーク。「自分の役割はつなぐこと。それがしっかりとできた」と自信を深めた。


 10回裏阪神二死一塁、木浪聖也内野手は右前打を放った。投手は則本昂大投手=阪神甲子園球場
 途中出場の阪神木浪聖也内野手が好守に輝いた。まずは 1- 1の8回の守備。 1点もやれない二死満塁のピンチで打球は 3遊間へ。深い位置で追いつき、即座に 3塁送球を選択。「 3遊間にいったら 3塁に投げると確認していたので、そのプレーがそのままできてよかった」。打席でも8回に四球、延長10回二死 1塁でも逆転に望みをつなぐ右前打を放って存在感を見せた。

 


 延長10回、木浪聖也内野手の安打で 3塁にヘッドスライディングするヨハン・ミエセス外野手=阪神甲子園球場
 延長10回一死で代打出場したヨハン・ミエセス外野手が則本から左前打を放ち、今季13打席目で初めて「H」ランプをともした。「自分の打席で何かが起こればと思っていたよ」。二死後、木浪の右前打で 1塁から激走し、 3塁へヘッドスライディング。気迫のプレーで球場の雰囲気をもり立てた助っ人は「どんなときもアグレッシブにプレーしたい。自然と出たよ」と振り返った。

 


 スタメンを外れた大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 阪神は延長10回の末、東北楽天に 1- 3で力負け。岡田彰布監督は試合後、今季初の欠場となった大山悠輔内野手と、3試合連続失点で3敗目を喫したハビー・ゲラ投手の2軍降格を明言した。打率0.199と不振を極めていた大山は、指揮官との話し合いで降格を直訴。衝撃的な形で4番が抜け、昨季の日本一オーダーは跡形もなくなった。
 落とされるのではない。自ら落ちる。連覇へ導くはずだった打の大黒柱は、不振の闇に迷い込んだまま1軍に背を向けて去る-。今季最多 4万2622人の観衆の前でまたも貧打をさらし続けて逆転負け。大山は次打者として控えたまま、出番なく試合を終えた。試合後、岡田監督は苦悩の主砲と直接話し合っていたことを明かした。


 延長10回二死 1、 3塁、代打の準備をする大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 「いや、あしたからファームや。もうきょう話したよ、だから。本人も相当、自信なくしてるから。もうそれは。どう打っていいか分からん、言うんやから、それはもう。なんて言うかのう、体の切れやな、全然切れがないやろ。本人が言うてきたんや、うん。話し合いやからなぁ」
 今季2度目のスタメン落ち。 5月16日の中日戦(バンテリンドーム)以来となる、ベンチから仲間を鼓舞する時間を過ごした。それでも〝出番〟はやってきた。 1- 3の延長10回二死 1、 3塁で中野が打席に入ると、2番に入っていた投手の代打としてネクストバッターズサークルに登場。起死回生の一打を放つべく集中力を高めたが、中野が空振り三振に倒れると、悔しさを押し殺しながらベンチ裏へ消えた。そして、試合後に虎将が出場選手登録抹消の方針を明かした。そのことを問われた大山は、固く口を閉ざしたままクラブハウスへと消えていった。


 10回裏阪神二死 1、 3塁、代打の準備をしていた大山悠輔内野手は三振に倒れた中野拓夢内野手とベンチに引き揚げる=阪神甲子園球場
 シーズン開幕前から状態の不安定さは心配されていた。オープン戦は下半身の張りで4試合連続欠場で終え、ウオーミングアップから別メニューの日もあった。開幕戦の巨人戦( 3月29日、東京ドーム)で打撃時に踏ん張りが足りずに 3三振を喫した主砲に対し、虎将が「(大山は)万全じゃない。踏ん張れてないなぁ」と不安をもらしたこともあった。ここまで53試合に出場して打率0.199、3本塁打、19打点。状態は一向に上がってこず、 1塁で堅守をみせて投手を助けることはあっても、自慢の長打力は鳴りを潜めていた。

 

※ 6月 5日の予告先発は、阪神・大竹耕太郎投手(28)―東北楽天・内星龍投手(22)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

 

 

 

 

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