●阪神は投手戦を制し、連敗が5でストップ。岡田彰布監督(66)の起用が 1回から的中する。「1番・右翼」で先発した森下翔太外野手(23)がチェンジアップを捉え、自身初の初回先頭打者弾となる6号ソロで先制に成功。この1点を先発の才木浩人投手(25)が 1人で守り抜いた。力のある直球とキレのあるスライダー、落差の大きなフォークで千葉ロッテ打線を翻弄(ほんろう)。 1回、 8回の二死 3塁のピンチもいずれもフォークで空振り三振を奪いホームを踏ませず。 9回にはこの日初めて先頭打者に出塁を許すと連打で無死 1、 2塁と最大のピンチを迎えたが、ネフタリ・ソト内野手(35)を遊ゴロ併殺、レゴリー・ポランコ外野手(32)を 2ゴロに抑えて大きく雄叫びをあげた。才木は 9回116球の力投で、完封勝利は今季3度目。チームは交流戦5戦目で初勝利となった。今季初めてスタメン出場となったヨハン・ミエセス外野手(28)が最初の守備機会で失策。 1- 0の 1回二死から髙部瑛斗外野手(26)の放ったライナー性の打球へのチャージを躊躇し、バウンドが合わずに後逸。一気に 3塁まで進まれ、二死 3塁の危機を作ってしまった。それでも才木がソトを三振に抑えて失点は防いだ。ベンチに戻ってきた際には仲のいい糸原健斗内野手(31)からパンチを受けたミエセス。虎党が陣取る 3塁側からは笑いが響いた。球団109代目の4番打者、近本光司外野手(29)は森下とともにマルチ安打を記録し、持ち前の安定感を発揮。岡田監督は笑ったが、チーム随一のヒットメーカーを中心に野手陣が束になってかかれば、〝投高打低〟のチームの状態も上向いていくはずだ。百戦錬磨の虎将でも、心身に疲労感の残る白星までの道のりだった。打線を大改造した 1日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)と同じ起用法は4番・近本、9番・梅野隆太郎捕手(32)だけ。1番に森下、3番に渡辺諒内野手(29)など 2日連続で積極的に動き、打順を入れ替え、野手もチェンジ! あの手この手で流れの活性化を目指した。球団109代目の4番打者、近本は森下とともにマルチ安打を記録し、持ち前の安定感を発揮。チーム随一のヒットメーカーを中心に野手陣が束になってかかれば、〝投高打低〟のチームの状態も上向いていくはずだ。千葉ロッテの連勝が11でストップした。先発のC.C.メルセデス投手(30)が初回の先頭打者阪神の森下に先頭打者本塁打を浴びたが、その後は安定感抜群の投球で 8回 1失点。前日まで 4日連続で9回に追いつく粘りを見せており、この日も 9回に先頭打者が出塁したが、ホームが遠かった。勝てば日本一を達成した05年に並ぶ12連勝となったが、スミ1による惜敗で連勝ストップとなった。
●阪神が先発才木浩人投手が今季2度目の 1- 0完封勝利を挙げ、チームの今季ワーストだった連敗を5で止めた。引き分けを挟んで11連勝中だった千葉ロッテに、16試合ぶりに土をつけた。前日に続き、この日も大幅に打順を変更。4番は前日と同じく近本光司外野手が座り、1番には森下翔太外野手。「7番左翼」ではヨハン・ミエセス外野手が今季初先発となった。今季4度目となった「1番森下」が早速成功。千葉ロッテ左腕、メルセデスの 4球目の変化球をレフトスタンドへ運び先制6号ソロ。 4月26日東京ヤクルト戦以来、自身106打席ぶりのアーチは、近本に並ぶチームトップとなった。チームにとって 6試合ぶりの白星。苦境から救った才木は、リーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。シーズンに2度の「 1- 0完封」は、球団では14年のメッセンジャー以来、10年ぶり。日本人に限ると74年古沢憲司氏(75歳没)以来、50年ぶりのことだ。敵地で2度は69年江夏豊氏(76)以来、55年ぶり。チームは貧打に苦しみ5連敗中だった。2日連続でサヨナラ負けを喫しており、なんとしても勝ちたい一戦で仕事を果たした。初回に1番森下翔太外野手のプロ初となる6号先頭打者本塁打で先制。初回の 1点、“スミ1”を守り切った。 8回二死 3塁のピンチも1番岡大海外野手(38)を空振り三振。 9回無死 1、 2塁のピンチでソトを遊撃への併殺打、最後は二死 3塁でポランコを 2ゴロ。“魔の9回”を乗り切った。
●梅野隆太郎捕手は才木浩人投手の完封勝利をアシスト。 9回無死 1、 2塁のピンチでは、ソトを内角高め直球で遊ゴロ併殺。息を合わせて最大のピンチを切り抜けた。相棒をねぎらった。
●阪神は1番で起用された森下翔太外野手の自身初の初回先頭打者本塁打で先制した。2戦連続サヨナラ負けで迎えた3回戦。 1回からいきなり試合を動かした。カウント 1― 2から千葉ロッテの先発・メルセデスのチェンジアップを一閃。弾丸ライナーで放たれた打球は、左翼の頭を越えてホームランテラスに飛び込んだ。森下にとって 4月26日の東京ヤクルト戦(甲子園)以来、29試合106打席ぶりの一発。自身初の初回先頭打者アーチだった。 1日の試合ではスタメン落ちし、途中出場でも併殺打に倒れていたが、第 1打席からやり返した。指揮官の命令を豪快に“無視”した。森下翔太外野手が先頭打者本塁打で試合を決めた。初回第1打席、メルセデスから弾丸ライナーで左翼へぶち込んだ。試合前の打撃練習を終えたタイミングだった。岡田監督に声をかけられた。リードオフマンの仕事を全うする気概にあふれていた。全打席出塁を託されたが、結果はいきなりの1発だ。ダイヤモンドを1周し、岡田監督とハイタッチすると“叱り”を受けた。持ち前の天然ぶりを発揮。指揮官の意図は見事に裏切られたが、結果的には虎の子の 1点となった。試合前には平田勝男ヘッドコーチ(64)から気合が入った。第2打席で左前打を放ちマルチ安打。勢いに乗って甲子園に帰る。今季はここまで打率2割4分4厘。シーズン通して結果を出すため、2年目の挑戦は続く。
●近本光司外野手が2戦続けて4番で出場した。阪神4番近本光司外野手が2試合連続でHランプをともした。初回二死で迎えた第1打席に千葉ロッテ・メルセデスから中越え 2塁打を放つと、 4回先頭の第 2打席でも右前打をマーク。プロ初だった前日に続いて任された打順には前向きに捉えていた。慣れない打順でもマルチ安打と結果を残し心境を明かした。
●ヨハン・ミエセス外野手の左飛捕球に虎党からざわつきが起こった。 1点リードの 6回一死。1番岡の打球はほぼ定位置の左翼ミエセスのもとに飛んだ。平凡なフライにも見えたが、飛球が上がった瞬間に 3塁席、左翼席の虎党からは大きなざわつきが発生。捕球した瞬間には大歓声に変わった。ベンチに帰ると、糸原から肩をたたかれ“おしかり”を入れられた。この様子に球場の虎党からは笑いももれていた。ミエセスは直後、 2回の第1打席で初球を打って投ゴロに倒れた。初回二死の守備では、千葉ロッテ髙部のライナー性の当たりに前進するも、打球に触れることができず後逸。一気に 3塁まで進まれた。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<千葉ロッテ 0- 1阪神>◇ 3回戦◇阪神 1勝 2敗 0分◇ 2日◇ZOZOマリンスタジアム
 阪神は投手戦を制し、連敗が5でストップ。岡田彰布監督の起用が 1回から的中する。「1番・右翼」で先発した森下翔太外野手がチェンジアップを捉え、自身初の初回先頭打者弾となる6号ソロで先制に成功。この1点を先発の才木浩人投手が 1人で守り抜いた。力のある直球とキレのあるスライダー、落差の大きなフォークで千葉ロッテ打線を翻弄(ほんろう)。 1回、 8回の二死 3塁のピンチもいずれもフォークで空振り三振を奪いホームを踏ませず。 9回にはこの日初めて先頭打者に出塁を許すと連打で無死 1、 2塁と最大のピンチを迎えたが、ソトを遊ゴロ併殺、ポランコを 2ゴロに抑えて大きく雄叫びをあげた。才木は 9回116球の力投で、完封勝利は今季3度目。チームは交流戦5戦目で初勝利となった。


  8回、千葉ロッテ・友杉篤輝内野手の打球を追うた才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム
 今季初めてスタメン出場となったヨハン・ミエセス外野手が最初の守備機会で失策。 1- 0の 1回二死から髙部の放ったライナー性の打球へのチャージを躊躇し、バウンドが合わずに後逸。一気に 3塁まで進まれ、二死 3塁の危機を作ってしまった。それでも才木がソトを三振に抑えて失点は防いだ。ベンチに戻ってきた際には仲のいい糸原からパンチを受けたミエセス。虎党が陣取る 3塁側からは笑いが響いた。


  1回、髙部瑛斗外野手の打球が捕れないヨハン・ミエセス外野手=ZOZOマリンスタジアム
 阪神先発才木浩人投手が今季2度目の 1- 0完封勝利を挙げ、チームの今季ワーストだった連敗を5で止めた。引き分けを挟んで11連勝中だった千葉ロッテに、16試合ぶりに土をつけた。
 阪神岡田彰布監督は試合後、自ら「才木に聞いたれ(笑い)。俺はもうええやろ」と口にし「何回目やこれ。あいつが(連敗)止めたのは」とねぎらった。


 力投した千葉ロッテ先発のC.C.メルセデス投手=ZOZOマリンスタジアム
 千葉ロッテの連勝が11でストップした。
 先発のC.C.メルセデス投手が初回の先頭打者阪神の森下に先頭打者本塁打を浴びたが、その後は安定感抜群の投球で 8回 1失点。
 だが、打線が阪神才木を打ち崩せず。前日まで 4日連続で9回に追いつく粘りを見せており、この日も 9回に先頭打者が出塁したが、ホームが遠かった。
 勝てば日本一を達成した05年に並ぶ12連勝となったが、スミ1による惜敗で連勝ストップとなった。


 先頭打者本塁打放った森下翔太外野手=ZOZOマリンスタジアム
【データBOX】
❶阪神は 1回表先頭打者の森下の本塁打の 1点を守り切って勝利。初回先頭打者本塁打によるスコア 1- 0で勝利したのは、昨年 9月16日の中日(裏・岡林勇希、対巨人)以来、通算21度目。 1回表の先頭打者弾は2020年 9月13日の埼玉西武(外崎修汰、対福岡ソフトバンク)以来4年ぶり8度目。
❷阪神では1967年 7月22日(裏・藤田平、対サンケイ)以来57年ぶり2度目で、 1回表は初めて。
❸才木が 5月12日の横浜DeNA戦(○ 1- 0、横浜)に次いで今季3度目の完封勝利。阪神の投手がスコア 1- 0の完封をシーズン2度記録したのは、14年のメッセンジャー以来10年ぶりで、日本投手では74年の古沢憲司以来50年ぶり。
❹阪神の投手が 1回の 11点を守り切っての無四死球完封勝利を挙げたのは、71年 4月21日の権藤正利(対ヤクルトアトムズ、甲子園)以来53年ぶり。


  9回、ベンチでパインアレ(アメ)を食べる岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
 スコアボードに9つ目のゼロが並ぶのを見届けると、ようやくホッと一息つけた。最後までマウンドを託した才木が 1点を守り切る。岡田彰布監督は勝利のハイタッチで喜びを分かち合った。
 「しんどいわ」
 百戦錬磨の虎将でも、心身に疲労感の残る白星までの道のりだった。打線を大改造した 1日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)と同じ起用法は4番・近本、9番・梅野だけ。1番に森下、3番に渡辺など 2日連続で積極的に動き、打順を入れ替え、野手もチェンジ! あの手この手で流れの活性化を目指した。


 初回表先頭打者本塁打だけの 1- 0試合
 不吉なデータもこの日の1勝で吹き飛ばした。交流戦で初戦から5連敗以上を喫したチームはシーズンですべて4位以下。阪神は和田政権下の2012年に5連敗を経験し、最終的には5位だった。昨季、リーグ優勝&日本一を導き、今季は2年契約最終年となる。パ・リーグとの戦いで歯車が狂いっぱなしというわけにいかなかった。
 球団109代目の4番打者、近本は森下とともにマルチ安打を記録し、持ち前の安定感を発揮。「そんなん板につかへんやろ、 2試合くらいで」と岡田監督は笑ったが、チーム随一のヒットメーカーを中心に野手陣が束になってかかれば、〝投高打低〟のチームの状態も上向いていくはずだ。

▼先頭打者本塁打だけの 1- 0勝利は、23年 9月16日中日(打者岡林)以来21度目。初回裏の先頭打者弾は13度(セ7度、パ6度)で、今回のような初回表は8度目(セ4度目、パ4度)になる。そのうち投手が 1人で投げきったのは、14年 6月11日東京ヤクルトの石川(打者山田)以来10年ぶり。前回の石川も交流戦での達成だった。

 


  7回裏千葉ロッテ一死、ソト内野手の打球に反応した才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム
 阪神が先発才木浩人投手が今季2度目の 1- 0完封勝利を挙げ、チームの今季ワーストだった連敗を5で止めた。引き分けを挟んで11連勝中だった千葉ロッテに、16試合ぶりに土をつけた。
 前日に続き、この日も大幅に打順を変更。4番は前日と同じく近本光司外野手が座り、1番には森下翔太外野手。「7番左翼」ではヨハン・ミエセス外野手が今季初先発となった。


  8回裏千葉ロッテ二死 3塁、岡大海外野手を空振り三振に仕留めガッツポーズする才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム

 今季4度目となった「1番森下」が早速成功。千葉ロッテ左腕、メルセデスの 4球目の変化球をレフトスタンドへ運び先制6号ソロ。 4月26日東京ヤクルト戦以来、自身106打席ぶりのアーチは、近本に並ぶチームトップとなった。
 その後打線がなかなか追加点を奪えない中で、才木が連敗ストッパーとなった。森下の先頭打者本塁打で先制した直後の 1回裏、二死から髙部に左前打を浴びると、左翼ミエセスが後逸し 3塁まで進まれるピンチ。それでも右腕は落ち着いていた。続く4番外をフォークで空振り三振に仕留めると、 2回から3イニング連続で3者凡退。危なげない投球で0を積み重ねた。
 チームにとって 6試合ぶりの白星。苦境から救った才木は、リーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。


 千葉ロッテに完封勝利しガッツポーズする才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム
 才木浩人投手にヒヤリとするシーンがあった。 7回一死、ソトの打球が右膝付近に直撃。ボールは小幡が処理しアウトに仕留めた。
 すぐさま安藤1軍投手コーチとトレーナーが駆け寄るも、右手で制止し大丈夫のアピール。力強い投球を再開し、心配を一掃した。


  9回裏千葉ロッテ二死 3塁、ポランコ外野手を 2ゴロに仕留め、梅野隆太郎捕手とタッチを交わして喜ぶ才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム
 才木浩人投手が、苦境のチームを救う投球を見せた。今季自身3度目の完封勝利で、リーグトップタイの6勝目。 1点リードを最後まで守り切った。 5月12日の横浜DeNA戦(横浜)に続く、今季2度目の「 1- 0」での完封劇だ。
 シーズンに2度の「 1- 0完封」は、球団では14年のメッセンジャー以来、10年ぶり。日本人に限ると74年古沢憲司氏以来、50年ぶりのことだ。敵地で2度は69年江夏豊氏以来、55年ぶり。
 チームは貧打に苦しみ5連敗中だった。2日連続でサヨナラ負けを喫しており、なんとしても勝ちたい一戦で仕事を果たした。


 完封勝利し、小幡竜平内野手とハグする才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム
 才木は今季、 3月31日巨人戦では2連敗で、 4月14日中日戦では3連敗で、 5月5日巨人戦では2連敗で、それぞれチームの連敗を止めてきた。まさしく連敗ストッパーだ。
 初回に1番森下翔太外野手のプロ初となる6号先頭打者本塁打で先制。初回の 1点、“スミ1”を守り切った。 8回二死 3塁のピンチも1番岡を空振り三振。 9回無死 1、 2塁のピンチでソトを遊撃への併殺打、最後は二死 3塁でポランコを 2ゴロ。“魔の9回”を乗り切った。
 4日連続で 9回に1点差を追いつき、引き分けを挟んで11連勝中だった千葉ロッテを止めた。

 


 完封勝利の才木浩人と握手をする梅野隆太郎捕手=ZOZOマリンスタジアム
 梅野隆太郎捕手は才木浩人投手の完封勝利をアシスト。「才木にあっぱれじゃないですけど、そういう風にたたえてほしいと思います」と笑顔をみせた。 9回は無死 1、 2塁のピンチを迎えるも、ソトを直球で遊ゴロ併殺に打ち取る最高の展開に持ち込み「浩人の気持ちを受け取って、本当に呼吸があったというか、一つになった感じ。ソトはセ・リーグ(横浜DeNA)でもやっているので、そういうところを攻めきれたのは本当に大きかった」と振り返った。


 完封勝利で連敗を止め、ナインらとタッチを交わして喜ぶ梅野隆太郎捕手と才木浩人投手ら=ZOZOマリンスタジアム
 阪神の梅野隆太郎捕手が才木浩人投手の完封勝ちを好リードした。
  9回無死 1、 2塁のピンチでは、ソトを内角高め直球で遊ゴロ併殺。「浩人(才木)の気持ちを受け取って、本当に呼吸があったというか、ひとつになった感じ」と息を合わせて最大のピンチを切り抜けた。「簡単に終わらないとは思って挑んでいた。本当に最後まで行かせたい気持ちというか。才木にあっぱれじゃないですけど、たたえてほしい」と相棒をねぎらった。

 


 自身初の初回先頭打者本塁打を放った森下翔太外野手=ZOZOマリンスタジアム
 阪神は1番で起用された森下翔太外野手の自身初の初回先頭打者本塁打で先制した。
 2戦連続サヨナラ負けで迎えた3回戦。 1回からいきなり試合を動かした。カウント 1― 2から千葉ロッテの先発・メルセデスのチェンジアップを一閃。弾丸ライナーで放たれた打球は、左翼の頭を越えてホームランテラスに飛び込んだ。森下にとって 4月26日の東京ヤクルト戦(甲子園)以来、29試合106打席ぶりの一発。自身初の初回先頭打者アーチだった。 1日の試合ではスタメン落ちし、途中出場でも併殺打に倒れていたが、第 1打席からやり返した。「打ったのはチェンジアップ。昨日までいい形で打てていなかったのですが、しっかり切り替えて打席に立ちました。先頭打者でしたしチームに勢いをつける意味でも、最高の結果になってよかったです」とコメントした。


  1回表阪神無死、左越えに先頭打者本塁打を放った森下翔太外野手=ZOZOマリンスタジアム
 森下翔太外野手が、豪快に先頭打者本塁打を決めた。
 今季4度目となる1番でスタメン。その期待に第1打席で応えた。千葉ロッテの左腕メルセデスから左翼越えの 1発。 4月26日東京ヤクルト戦以来、自身106打席ぶりの6号アーチで先制だ。6本塁打は近本と並び、チームトップ。5連敗中と苦しむチームに勇気を与える一撃となった。


  1回表阪神無死、左越え先頭打者本塁打を放ち、ダイヤモンドをまわる森下翔太外野手=ZOZOマリンスタジアム
 指揮官の命令を豪快に“無視”した。森下翔太外野手が「自分の思う限りは初めて」という先頭打者本塁打で試合を決めた。初回第1打席、メルセデスから弾丸ライナーで左翼へぶち込んだ。
 試合前の打撃練習を終えたタイミングだった。岡田監督に声をかけられた。「『ホームランは打つな』言うたのに。『その代わり全部塁に出ろ』言うたんやけど」と指揮官が明かす。それに対し「全打席出塁します、みたいなことを言いました」。リードオフマンの仕事を全うする気概にあふれていた。「してこい」と全打席出塁を託されたが、結果はいきなりの1発だ。


  1回表阪神無死、左越え本塁打を放った森下翔太外野手を笑顔で迎える岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
 ダイヤモンドを1周し、岡田監督とハイタッチすると「なんでホームラン打つんや」と“叱り”を受けた。「聞こえてないですけど『ホームラン狙わずに出塁してこい』って言われて打ったので、何か言われてるのかなと思いました」と持ち前の天然ぶりを発揮。「打順を1番にしたからの。それ(本塁打)より塁に出ろってな」という指揮官の意図は見事に裏切られたが、結果的には虎の子の 1点となった。「その時点では分からへんけどな、終わってみればやけど」。岡田節でたたえられた。

  1回表阪神無死、左越え先頭打者本塁打を放った森下翔太外野手を迎える岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム

 「ホームラン打つな指令」は森下にとって金言だった。長打への欲を捨てることができた。「大振りなところが練習でも出ていたのでコンパクトにいこう、と」。 4月26日東京ヤクルト戦以来、106打席ぶりのアーチ。6号は近本と並びチームトップ。初回「表」先頭打者本塁打の 1- 0勝利は球団初のレア弾となった。
 試合前には平田ヘッドコーチから「チームの顔が1番」と送り出され「自分が(1番で)立つことでプレッシャーを与えられる」と気合が入った。第2打席で左前打を放ちマルチ安打。「交流戦も 2カード消化しただけ。巻き返せると思うので、引き締めてやっていきたい」。勢いに乗って甲子園に帰る。


  1回表阪神無死、左越えに先頭打者本塁打を放ちナインに迎えられる森下翔太外野手=ZOZOマリンスタジアム
 森下翔太外野手が「自分の思う限りは初めて」という先頭打者本塁打で試合を決めた。初回第1打席、メルセデスから弾丸ライナーで左翼へぶち込んだ。
           ◇   ◇   ◇
 森下の試行錯誤はシーズン中も続いている。 5月17日東京ヤクルト戦(甲子園)。試合前の打撃練習で使用していたバットには赤色の重りがついていた。


  1回表阪神無死、左越え本塁打を放った森下翔太外野手をタッチで迎える阪神ナイン=ZOZOマリンスタジアム
 目的は「バットが体の近くから遠ざかるのを避けるため」。 200グラムの重りをバットの中心部につけ、ティー打撃を行う。感覚や映像を確認し、内角の球を体に近い部分から出したいと考えたからだった。「あれでボールを打ちに行った時に重いので下がります。それを下がらないようにすれば、あれを抜いた時に自分のところでアジャストできる感じ」と説明。確率アップのために、オフの自主トレで取り組んでおり、 5月10日からの横浜DeNA3連戦(横浜)で再び使い始めた。
 自らの「感覚」を大事にしている森下。調子が落ちた時の対処法を増やそうとしている。「ここがちょっと悪いなと思ったら、それに対策の 1つとしてどんどん引き出しをつくって、今やっています」。今季はここまで打率2割4分4厘。シーズン通して結果を出すため、2年目の挑戦は続く。

 


  1回表阪神二死、左中間へ 2塁打を放った近本光司外野手=ZOZOマリンスタジアム
 近本光司外野手が2戦続けて4番で出場した。 1回二死で 2塁打を放って7戦連続安打とし、 4回は先頭で右前打。「目付けとか、タイミングをしっかり合わせられたのはよかった」と先発のメルセデスに対応した。慣れない打順でもマルチ安打と結果を残し「4番はもう4番で楽しんでますし、今しか経験できないので、僕は楽しんで頑張っています」と心境を明かした。

  1回二死、 2塁打を放った近本光司外野手=ZOZOマリンスタジアム
 阪神4番近本光司外野手が2試合連続でHランプをともした。
 初回二死で迎えた第1打席に千葉ロッテ・メルセデスから中越え 2塁打を放つと、 4回先頭の第 2打席でも右前打をマーク。「メルセデスは対戦があったので、真っスラとスライダーで、インコースも結構投げてきましたけど。反応はできていました」と納得顔。プロ初だった前日に続いて任された打順には「4番はもう4番で楽しんでますし、今しか経験できないので、僕は楽しんで頑張ってます」と前向きに捉えていた。

 


  1回裏千葉ロッテ二死、髙部瑛斗外野手の左前打を後逸するミエセス外野手=ZOZOマリンスタジアム
 ヨハン・ミエセス外野手の左飛捕球に虎党からざわつきが起こった。 1点リードの 6回一死。1番岡の打球はほぼ定位置の左翼ミエセスのもとに飛んだ。平凡なフライにも見えたが、飛球が上がった瞬間に 3塁席、左翼席の虎党からは大きなざわつきが発生。捕球した瞬間には大歓声に変わった。
 ミエセスは初回に左前打を後逸。先発才木が踏ん張り無失点で切り抜けたが、二死 3塁のピンチを招いていた。


  1回裏千葉ロッテ二死、髙部瑛斗外野手の左前打を後逸するミエセス外野手=ZOZOマリンスタジアム
 ヨハン・ミエセス外野手が、今季初スタメンで痛恨の失策を喫した。
 初回二死、3番髙部のライナー性の当たりが左翼へ飛んだ。これに前進したが、ノーバウンドでの捕球はできず、ボールに触れることなく後ろへそらした。記録はシングルヒットに失策で、打者走者は 3塁へ。二死 3塁のピンチをつくってしまったが、先発才木が4番ソトを空振り三振に仕留め、事なきをえた。
 ベンチに帰ると、糸原から肩をたたかれ“おしかり”を入れられた。この様子に球場の虎党からは笑いももれていた。
 ミエセスは直後、 2回の第1打席で初球を打って投ゴロに倒れた。


  1回の失策後、糸原健斗内野手と才木浩人投手に出迎えられるヨハン・ミエセス外野手=ZOZOマリンスタジアム
 「7番・左翼」で今季初先発のヨハン・ミエセス外野手が後逸。 1回二死、髙部のライナー性の打球に突っ込んだが、捕球できず…。白球が外野フェンスに向かって転々とする間、打者走者は 3塁に到達した。才木が踏ん張り失点には結びつかなかったが、ミエセスはベンチに戻るとき、糸原から肩をパンチされ、才木には笑顔で迎えられた。「チームにも迷惑をかけた。でも勝てて良かったです」と胸をなでおろした。

  1回裏を投げ終え、ベンチへ戻るミエセス外野手の肩をたたく才木浩人投手=ZOZOマリンスタジアム
 「7番左翼」で今季初先発となったヨハン・ミエセス外野手は、3打数無安打に終わった。
 初回二死の守備では、千葉ロッテ髙部のライナー性の当たりに前進するも、打球に触れることができず後逸。一気に 3塁まで進まれた。「行けると思ったので、ダイビングも考えながらも、できなかった。試合で起こりえることだとは思うけど、チームにも迷惑かけた」と反省。「僕は言い訳できない。みんながこうやって応援してくれてる以上、しっかり応えられるようにしたい」と続けた。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

 

 

 

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

 

 

 

 

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