●阪神が前日と同じようなミスで失点した。 4回、 1点を先制され、なお無死 1、 2塁で北海道日本ハム伏見寅威捕手(34)が投手前にバント。 3塁封殺を狙った西勇輝投手(33)の送球は大きく浮いて、左翼ファウルグラウンドに転がり、 1点を失った。記録は野選と失策。打者には犠打がついた。阪神は前日にも木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が本塁への野選&悪送球で一気に 2点を失っていた。今季最多 4万2614人の観客の前で、阪神が苦しんでいる。2つの適時失策に貧打と低空飛行が続いている。守乱に貧打が続き、大きなため息が何度も漏れた。 4回には西勇輝投手がバント処理で 3塁封殺を狙ったが悪送球。先制点を献上すると、 5回には渡辺諒内野手(29)もゴロをファンブルして追加点を許すなど2つの適時失策で流れを渡した。打線も北海道日本ハム山﨑福也投手(31=実父は元プロ野球選手の山崎章弘捕手)の前に 7回までわずか3安打。 4回には適時安打も許すなど投打でリズムに乗せた。 8回にも先頭の代打・糸原健斗内野手(31)が左前打を放つも、無得点に終わった。散発4安打で今季6度目の零封負け。岡田彰布監督(66)はあきれるような表情で貧打の一戦を振り返った。今季 2度目の3連敗。首位広島も敗れたためゲーム差は1のままだが、背後には3位巨人が0.5ゲーム差に迫る。31日からは移動日なしで千葉ロッテ3連戦(ZOZOマリン)。一刻も早く、打線をよみがえらせなくてはならない。
●阪神の先発・西勇輝投手が北海道日本ハム打線に捕まった。 4回、先頭のアリエル・マルティネス内野手(27)に 2塁打を許すと、続く松本剛外野手(30)に左前打で無死 1、 3塁のピンチを背負った。打席には相手先発で6番に起用された山崎。カウント 0- 1から 2球目、 141キロを痛打され、中前に弾む先制打。さらに続く伏見は投前に犠打を転がされると、西勇が 3塁へ悪送球(記録は犠打野選に失策)。 0- 2とミスから点差を広げられると、なおも無死 2、 3塁から水野達稀内野手(23)に 2点打を許した。新庄剛志監督(52)が率いる北海道日本ハムの打撃コーチは元阪神で〝代打の神様〟として活躍した八木裕氏(58)が務めている。西勇輝投手が6番に入った投手・山崎福也との今季初対決で四球を与えた。 2回一死 1塁で対峙すると打撃がいい相手に対し、初球は外角にシュート(ボール)を投じるなど阪神バッテリーは警戒心を高める。すべて外寄りに徹底して長打を警戒し、フルカウントとなってから投じた外角への落ちる球は見送られた。山崎はガッツポーズで 1塁へ。西勇は後続を断って無得点に抑えたが、悔しそうな顔をしていた。
●梅野隆太郎捕手(32)が強肩でチームを救った。 2回。一死から先発・西勇が松本剛に中前打を浴びると、6番に入った投手・山崎福に四球を与えて、 1、 2塁のピンチ。打席に伏見を迎えた初球だった。スタートを切った 2走・松本を梅野が 3塁へストライク送球でアウトに。〝梅ちゃんバズーカ〟でピンチを脱すると、西勇が伏見を 3ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。新庄剛志監督率いる北海道日本ハムはバリエーション豊富な走塁も大きな武器としている。
●富田蓮投手(22)が今季最長の3イニングを無失点で投げ抜いた。3番手でマウンドに上がった 6回は一死から水谷に左前打を許すも郡司、マルティネスのクリーンアップを打ち取り、 7回と 8回は3者凡退に仕留めた。信頼をより強固なものにするべく腕を振る。富田にとって北海道日本ハム戦はプロ初先発を果たした昨季 6月 9日(エスコンフィールド)以来、2度目。同戦では 3回5安打3失点(自責2)でプロ初黒星を喫しており、約 1年越しのリベンジとなった。
● 9回に登板した漆原大晟投手(27)が7試合連続無失点とした。先頭・水谷に左前打を浴びたが郡司裕也内野手(26)を投ゴロ併殺に打ち取り、4番・マルティネスは 2ゴロに仕留めた。オリックスから現役ドラフトで加入した右腕にとって、パ・リーグは勝手知ったる相手。存在感を増している。
●近本光司外野手(29)が 1回先頭で山崎の 142キロ直球を捉えて左前打を放ち、4試合連続安打とした。打線全体が低調の中で気を吐くリードオフマンは完敗に視線を落とした。6回は四球を選んだが、ともに2~4番が凡退し、 1塁にクギ付けとなった。打線がつながりを欠く状況についてシンプルに語った。
●阪神打線の貧打が深刻だ。 1回先頭の近本が左前打を放って幸先よくHランプをともしたが、中野拓夢内野手(27)が左飛、小野寺外野手(21)が三振、大山悠輔内野手(29)が中飛と 1塁に釘付け。 2回、 3回と3者凡退に倒れ、 4回は先頭の中野が四球で出塁も、クリーンアップが機能せず、またも 1塁から動くことができなかった。 0- 6と大幅なビハインドで迎えた 5回は先頭の森下翔太外野手(23)が 2塁打でこの日初めて得点圏へ走者を進める。しかし、梅野が初球を遊飛、木浪が 2ゴロで二死 3塁とし、代打・ヨハン・ミエセス外野手(28)がコールされた。場内から大きな声援が送られたが、ミエセスは全くタイミングが合わず三球三振。7試合連続で3得点以下と貧打に苦しむ打線はこの日もホームが遠い展開が続いている。薄暮の甲子園で、阪神の選手が飛球を見失うシーンがあった。 4回一死 1塁の守備。北海道日本ハム万波中正外野手(24)が高々と 3塁ファウルゾーンに飛球を打ち上げた。 3塁の渡辺諒内野手が追いかけたが、途中で両手を広げてジェスチャー。木浪聖也内野手が渡辺のアクションに気付き、落下点に入ってキャッチした。時刻は午後 7時。完全には日が暮れておらず、高く上がった打球が見えにくい時間帯だった。今月15日に、佐藤輝明内野手(25)に代わって昇格。手堅いプレーで守備面の貢献度も高かったが、ついに今季初失策がついた。
●28日に1軍登録された小野寺暖外野手(26)が「3番・左翼」で今季初先発。 1回、 4回、 6回といずれも走者がいる場面で空振り三振に倒れ、左腕の先発・山崎を攻略できなかった。3打数無安打で 8回に代打・前川を送られて交代。唇をかんだ。守備では5回にマルティネスの左翼フェンス直撃の打球を素早く処理し、 2塁進塁を阻止。6回には郡司の左翼フェンス際の打球を好捕するなど、好プレー連発で存在感を示した。
●森下翔太外野手がマルチ安打で気を吐いた。打順を3番から6番に下げたこの日は 5回の先頭で左翼線へ 2塁打。これで4戦連続の安打とすると、 7回にも左前打を放った。得点には結びつかず厳しい表情で貢献を誓った。チームが 4安打で今季6度目の完封負けを喫した中、5回に左翼線 2塁打、7回に左前打を放ち、今季最多の観客を沸かせた。前日29日は4打数1安打2三振に倒れ、3番から6番に降格。それでも冷静に分析。自らの打撃を貫いた。好調の背番号1が勝利への一打を誓った。
●大山悠輔内野手は4打数無安打に終わり、連続試合安打は3でストップした。打線の中心に座る男は報道陣の問いかけにも無言。悔しさをにじませながらクラブハウスへと引き揚げた。
●糸原健斗内野手が13日ぶりにHランプをともした。 8回の先頭で代打で登場。粘った末の 7球目、山本拓実投手(24)の直球を完璧にとらえ、ライナーで左前に運んだ。久しぶりの代打で結果を出した。しぶとく点を取るために、左の代打の切り札の活躍は不可欠。
●岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)が出場選手登録を抹消された。代わって31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発予定の青柳晃洋投手(30)が近日中に出場選手登録される見込み。
●青柳晃洋投手が31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)に中13日で先発し、今季3勝目を目指す。30日は甲子園でキャッチボール、ダッシュなどで調整。千葉ロッテは引き分けを挟んで9連勝中(29日時点)。青柳は気を引き締めた。ZOZOマリンは2022年 5月28日に先発して 8回 2/3を投げて2失点(自責0)と好投し、勝利投手になって以来2年ぶり。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<阪神 0- 6北海道日本ハム>◇ 2回戦◇阪神 0勝 2敗 0分◇30日◇阪神甲子園球場
 阪神が前日と同じようなミスで失点した。
  4回、 1点を先制され、なお無死 1、 2塁で北海道日本ハム伏見寅威捕手が投手前にバント。 3塁封殺を狙った西勇輝投手の送球は大きく浮いて、左翼ファウルグラウンドに転がり、 1点を失った。
 記録は野選と失策。打者には犠打がついた。
 阪神は前日にも木浪聖也内野手が本塁への野選&悪送球で一気に 2点を失っていた。


 阪神先発の西勇輝投手=阪神甲子園球場
 今季最多 4万2614人の観客の前で、阪神が苦しんでいる。2つの適時失策に貧打と低空飛行が続いている。
 観客は 5月26日巨人戦(甲子園)を 4万2613人を上回って今季最多となった。しかし、守乱に貧打が続き、大きなため息が何度も漏れた。


  4回表北海道日本ハム、渡辺諒内野手(左)は伏見寅威捕手の投前バントを処理した西勇輝投手からの悪送球を後逸する=阪神甲子園球場
  4回には西勇輝投手がバント処理で 3塁封殺を狙ったが悪送球。先制点を献上すると、 5回には渡辺諒内野手もゴロをファンブルして追加点を許すなど2つの適時失策で流れを渡した。
 打線も北海道日本ハム山崎福也投手の前に 7回までわずか3安打。 4回には適時安打も許すなど投打でリズムに乗せた。


  8回を終え、帰り始める阪神ファン=阪神甲子園球場
 今季最多の 4万2614人が詰めかけたが、阪神は完敗。試合中盤から雨が降り出したこともあり、終盤は空席が目立った。
 先発の西勇輝投手が、今季最短の 4回7安打4失点(自責2)と試合を作れなかった。 4回に相手先発で6番で起用された山崎に中前適時打を浴び、先制点を献上。自身の悪送球もあって追加点を奪われると、水野に2点打を許して一挙4点を失った。
 打線は山崎を打ち崩すことができず。 1回、 4回は先頭が出塁も 1塁から動くことができなかった。 5回は先頭の森下が 2塁打を放ってチャンスメークも後続が倒れて無得点。 8回にも先頭の代打・糸原が左前打を放つも、無得点に終わった。


 険しい表情で試合をみつめた岡田彰布監督。今季6度目の零封負けとなった=阪神甲子園球場
 散発4安打で今季6度目の零封負け。岡田彰布監督はあきれるような表情で貧打の一戦を振り返った。
 「いや、つながりってヒット何本打ってんねん。そんなつながりじゃないやんか、どうやってつながんの」
 森下を17試合ぶりに6番起用するなどテコ入れを図ったが、 8試合連続で3得点以下と打開できず。前夜の 3安打に続いて、水谷には 4安打を許し「打たれすぎやな、あれ」と嘆いた。対策はしていると思うが、と問われると「それは俺に聞くなよ。ちゃんと担当の人がおるんやから。俺が全部せなアカンの?」と語気を強めた。
 今季 2度目の3連敗。首位広島も敗れたためゲーム差は1のままだが、背後には3位巨人が0.5ゲーム差に迫る。31日からは移動日なしで千葉ロッテ3連戦(ZOZOマリン)。一刻も早く、打線をよみがえらせなくてはならない。

■データBOX
◉…阪神が今季ワーストタイの3連敗。 4月10-13日の1分けを挟んでの3連敗以来で、3試合連続黒星は今季初
◉…交流戦2連敗スタートは、2018年の4連敗スタート( 5月29-31日の福岡ソフトバンク戦、 6月 1日の西武戦)以来で6年ぶり


 阪神の先発・西勇輝投手が北海道日本ハム打線に捕まった。 4回、先頭のマルティネスに 2塁打を許すと、続く松本剛に左前打で無死 1、 3塁のピンチを背負った。打席には相手先発で6番に起用された山崎。カウント 0- 1から 2球目、 141キロを痛打され、中前に弾む先制打。さらに続く伏見は投前に犠打を転がされると、西勇が 3塁へ悪送球(記録は犠打野選に失策)。 0- 2とミスから点差を広げられると、なおも無死 2、 3塁から水野に 2点打を許した。新庄剛志監督が率いる北海道日本ハムの打撃コーチは元阪神で〝代打の神様〟として活躍した八木裕氏が務めている。

 阪神先発の西勇輝投手=阪神甲子園球場
 西勇輝投手が6番に入った投手・山崎福也との今季初対決で四球を与えた。 2回一死 1塁で対峙すると打撃がいい相手に対し、初球は外角にシュート(ボール)を投じるなど阪神バッテリーは警戒心を高める。すべて外寄りに徹底して長打を警戒し、フルカウントとなってから投じた外角への落ちる球は見送られた。山崎はガッツポーズで 1塁へ。西勇は後続を断って無得点に抑えたが、悔しそうな顔をしていた。


  2回、四球で出塁した山﨑福也投手=阪神甲子園球場
 西勇輝投手が、後輩からの手痛い一打で先制点を許した。
  0- 0の 4回無死 1、 3塁。投手ながら6番に入った山崎福を迎えた。オリックス時代には 4年間ともに在籍した後輩。 1ストライクから 141キロ速球を捉えられ、中前適時打を浴びた。
 西勇は16日中日戦(バンテリンドーム)から無失点投球が続いていた中、11イニングぶりの失点。直後の無死 1、 2塁では伏見の犠打を処理。 3塁を刺しに狙ったが、これが暴投となり 2点目も許した。その後は8番水野にも適時打を浴びるなど、この回一挙5安打4失点。今季最多の失点数を喫した。


  4回、西勇輝投手は山﨑福也投手に適時打を許す=阪神甲子園球場
 西勇輝投手が今季最短となる 4回7安打4失点(自責点2)で降板した。
  3回までは無失点投球を継続。 0- 0のまま 4回だった。無死 1、 3塁から6番投手の山崎福也に中前適時打で先制点を献上。その後も自身の暴投や8番水野の適時打などで追加点を許し、1イニングで一挙5安打4失点を喫した。
 今季ワースト失点での降板。4点ビハインドのまま、 5回からは2番手浜地真澄投手(25)がマウンドに上がった。


  4回、伏見寅威捕手の送りバントを、西勇輝投手が野選、悪送球で2点目を失う=阪神甲子園球場
 先発した西勇輝投手は今季最短の 4回でマウンドを降りた。ピンチを招きながらも 3回まで北海道日本ハム打線を無得点に抑えていた右腕だが 4回につかまった。相手先発の山崎に先制打を許すと、自身の悪送球で2点目を献上。なおもピンチで水野に2点打を許した。自責は2も今季ワーストの4失点。  5回からマウンドに上がった浜地も一死 2、 3塁から伏見の 2ゴロで5点目。さらに水野の打球を 3塁・渡辺が失策し 0- 6と北海道日本ハム打線を止められず。阪神は劣勢に立たされている。

 


  2回表北海道日本ハム一死 1、 2塁、梅野隆太郎捕手は打者伏見寅威捕手のとき 2塁走者松本剛外野手の 3塁盗塁を刺す=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手が強肩でチームを救った。 2回。一死から先発・西勇が松本剛に中前打を浴びると、6番に入った投手・山崎福に四球を与えて、 1、 2塁のピンチ。打席に伏見を迎えた初球だった。スタートを切った 2走・松本を梅野が 3塁へストライク送球でアウトに。〝梅ちゃんバズーカ〟でピンチを脱すると、西勇が伏見を 3ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。

  2回、 3盗失敗の松本剛外野手=阪神甲子園球場
 阪神バッテリーが新庄北海道日本ハムの意表を突く足攻を冷静に封じた。
  2回一死 1、 2塁の守備。打者伏見寅威の初球に、 2塁走者の松本剛外野手がするするとリードを広げて、 3塁にスタート。モーションを盗んだようにも見えたが、捕手の梅野隆太郎は 3塁に素早いストライク送球。間一髪でアウトにした。
 新庄剛志監督率いる北海道日本ハムはバリエーション豊富な走塁も大きな武器としている。

 


 阪神3番手の富田蓮投手=阪神甲子園球場
 富田蓮投手が今季最長の3イニングを無失点で投げ抜いた。3番手でマウンドに上がった 6回は一死から水谷に左前打を許すも郡司、マルティネスのクリーンアップを打ち取り、 7回と 8回は3者凡退に仕留めた。「長いイニングを投げるとわかっていた。自分ができることをして、任されたところを投げられたら」。信頼をより強固なものにするべく腕を振る。

 投球する富田蓮投手=阪神甲子園球場

 富田蓮投手が北海道日本ハム打線に 3回1安打無失点でリベンジを果たした。
  6点ビハインドの 6回に登板。1番から始まる打順で先頭の万波を空振り三振。2番水谷には左前打を浴びたが、3番郡司を左飛、4番マルティネスを 3ゴロで打ち取った。
  7、 8回も回またぎで登板。2イニング連続で3者凡退に仕留め、無失点で切り抜けた。
 富田にとって北海道日本ハム戦はプロ初先発を果たした昨季 6月 9日(エスコンフィールド)以来、2度目。同戦では 3回5安打3失点(自責2)でプロ初黒星を喫しており、約 1年越しのリベンジとなった。


  6回表北海道日本ハム一死、水谷瞬外野手は左前打を放った。投手は富田蓮投手=阪神甲子園球場
 富田蓮が3回1安打無失点と好リリーフをみせた。6点ビハインドの6回から3番手で登板。「まず先頭を抑えることを意識した」。万波を力のある高め 142キロで空振り三振。水谷には左前打を許したが、そこから8者連続で打ち取った。「僕は積み重ねだと思う。任されたところで、自分のできることをしていきたい」と力を込めた。

 


  9回に投球した漆原大晟投手=阪神甲子園球場
  9回に登板した漆原大晟投手が7試合連続無失点とした。先頭・水谷に左前打を浴びたが郡司を投ゴロ併殺に打ち取り、4番・マルティネスは 2ゴロに仕留めた。「毎回ゼロを目標に、ゼロで帰ってくることを意識しているので抑えられてよかった」。オリックスから現役ドラフトで加入した右腕にとって、パ・リーグは勝手知ったる相手。「知っている打者もいるので生かしていけたら」と存在感を増している。

  9回表北海道日本ハム無死 1塁、漆原大晟投手は郡司裕也内野手を投ゴロに反応し併殺に仕留める=阪神甲子園球場
 漆原大晟投手が 1回無失点で追加点を与えなかった。6点ビハインドの9回に登板。先頭の2番水谷に左前打を許したが、直後の3番郡司を投ゴロ併殺。この日2安打の4番マルティネスは 2ゴロで抑えた。 8日広島戦(甲子園)から登板7試合連続無失点。防御率は1.10と安定感を維持している。「毎回、ゼロで帰ってくることを意識しているので。抑えられてよかった」と振り返った。

 


  1回裏阪神無死、近本光司外野手は左前打を放った。投手は山崎福也投手=阪神甲子園球場
 近本光司外野手が 1回先頭で山崎の 142キロ直球を捉えて左前打を放ち、4試合連続安打とした。「毎打席打てるようにしないといけないです」。打線全体が低調の中で気を吐くリードオフマンは「そのときの状況でそのときの役割がある。その状況に立った人が自分の役割をするだけ。それ以上のことはできないと思います」と完敗に視線を落とした。

  8回、空振り三振に倒れた近本光司外野手=阪神甲子園球場
 近本光司外野手はイニング先頭で2度出塁したが、実らなかった。まずは初回に鮮やかな左前打。4試合連続で安打をマークした。6回は四球を選んだが、ともに2~4番が凡退し、 1塁にクギ付けとなった。打線がつながりを欠く状況について「その時の状況でその時の役割がある。その状況に立った人がしっかりその仕事をするだけだと思う」とシンプルに語った。

 


  2回、渡辺諒内野手の三振に顔をしかめる、岡田彰布監督=阪神甲子園球場
 阪神打線の貧打が深刻だ。 1回先頭の近本が左前打を放って幸先よくHランプをともしたが、中野が左飛、小野寺が三振、大山が中飛と 1塁に釘付け。 2回、 3回と3者凡退に倒れ、 4回は先頭の中野が四球で出塁も、クリーンアップが機能せず、またも 1塁から動くことができなかった。 0- 6と大幅なビハインドで迎えた 5回は先頭の森下が 2塁打でこの日初めて得点圏へ走者を進める。しかし、梅野が初球を遊飛、木浪が 2ゴロで二死 3塁とし、代打・ミエセスがコールされた。場内から大きな声援が送られたが、ミエセスは全くタイミングが合わず三球三振。19日の東京ヤクルト戦(甲子園)で7得点してから、7試合連続で3得点以下と貧打に苦しむ打線はこの日もホームが遠い展開が続いている。

  4回表を終えベンチ前で円陣を組んだ阪神ナイン=阪神甲子園球場

 薄暮の甲子園で、阪神の選手が飛球を見失うシーンがあった。
  4回一死 1塁の守備。北海道日本ハム万波中正外野手が高々と 3塁ファウルゾーンに飛球を打ち上げた。
  3塁の渡辺諒内野手が追いかけたが、途中で両手を広げて「見失った」ジェスチャー。ともに追いかけていた遊撃の木浪聖也内野手が渡辺のアクションに気付き、落下点に入ってキャッチした。
 時刻は午後 7時。完全には日が暮れておらず、高く上がった打球が見えにくい時間帯だった。


  5回表北海道日本ハム二死 3塁、渡辺諒内野手は水野達稀内野手の打球をはじき、6点目を献上する=阪神甲子園球場
 阪神の3塁手、渡辺諒内野手が適時失策をおかした。
  5回二死 3塁で、水野達稀内野手(23)の正面へのゴロをはじいて、手痛い6点目を与えた。
 不規則な回転がかかった打球ではあったが、痛恨の失策となった。
 今月15日に、佐藤輝明内野手に代わって昇格。手堅いプレーで守備面の貢献度も高かったが、ついに今季初失策がついた。

 


  4回、三振に倒れた小野寺暖外野手=阪神甲子園球場
 28日に1軍登録された小野寺暖外野手が「3番・左翼」で今季初先発。 1回、 4回、 6回といずれも走者がいる場面で空振り三振に倒れ、左腕の先発・山崎を攻略できなかった。3打数無安打で 8回に代打・前川を送られて交代。「チャンスをもらったのでなんとかしたかったですけど、こういった形になったのでまた練習していきたいです」と唇をかんだ。

 小野寺暖外野手=阪神甲子園球場
 「3番左翼」で今季初スタメンに抜てきされた小野寺暖外野手が、3打席連続の空振り三振に沈んだ。
 28日に再昇格後、この日が初出場。ただ、北海道日本ハムの先発山崎相手に手も足も出なかった。「何とかしたかった。また次もしチャンスがあれば、結果を出せるように練習するしかないです」。守備では5回にマルティネスの左翼フェンス直撃の打球を素早く処理し、 2塁進塁を阻止。6回には郡司の左翼フェンス際の打球を好捕するなど、好プレー連発で存在感を示した。

 


  5回、森下翔太外野手が2塁打を放った=阪神甲子園球場
 森下翔太外野手がマルチ安打で気を吐いた。打順を3番から6番に下げたこの日は 5回の先頭で左翼線へ 2塁打。これで4戦連続の安打とすると、 7回にも左前打を放った。得点には結びつかず「チームが勝たないと打ってもあまり意味がない。チームの勝利につながるような形で打撃をしていきたい」と厳しい表情で貢献を誓った。


  7回裏阪神一死、森下翔太外野手は左前打を放った=阪神甲子園球場
 森下翔太外野手がマルチ安打で希望の光となった。 5月 8日の広島戦(甲子園)以来、17試合ぶりに打順を6番に下げた一戦。チームが 4安打で今季6度目の完封負けを喫した中、5回に左翼線 2塁打、7回に左前打を放ち、今季最多の観客を沸かせた。
 「試合の中でも打席の中で課題を持ちながら、修正しながらやっている。ダメな期間をなるべく短くして、良い方向に持っていければ、状態は高い位置で保たれると思うので、継続してやっていきたい」
 前日29日は4打数1安打2三振に倒れ、3番から6番に降格。それでも「上位を打てればいいですけど、自分の昨日の打席内容とかを見て、打順が変わったと思う」と冷静に分析。自らの打撃を貫いた。


  7回裏阪神一死、森下翔太外野手は左前打を放った=阪神甲子園球場
 まずは 6点を追う5回だ。4回まで北海道日本ハム山崎を前にチームは 1安打。先頭で 5球目、 137キロ低め直球を振りぬき、痛烈な打球で 3塁線を抜いた。これで4試合連続安打。7回にも一死からカウント 1- 2で外角低めの変化球を左前に引っ張った。
 それでも満足はしない。「チームが勝たないと自分が打ってもあまり意味がない。勝てるような一打を明日以降出せるように」と言葉に力を込めた。31日からは敵地でロッテ3連戦。「野手が頑張って点を取れれば、ピッチャーも楽になる。そういう形で頑張っていきたい」。好調の背番号1が勝利への一打を誓った。

 


  6回、内野ゴロに倒れた大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 大山悠輔内野手は4打数無安打に終わり、連続試合安打は3でストップした。一回二死 1塁は捉えた打球だったが中堅手の正面に飛ぶ中飛。6回は相手の好守に阻まれ遊ゴロに終わり、9回は左中間へ強い打球を放つも、浜風に流されて左翼手のグラブにおさまった。打線の中心に座る男は報道陣の問いかけにも無言。悔しさをにじませながらクラブハウスへと引き揚げた。

 


  8回裏阪神無死、代打糸原健斗内野手は左前打を放った=阪神甲子園球場
 糸原健斗内野手が13日ぶりにHランプをともした。
  8回の先頭で代打で登場。粘った末の 7球目、山本拓の直球を完璧にとらえ、ライナーで左前に運んだ。安打は先発出場した17日以来。その後、2度のスタメンで当たりがなかったが、久しぶりの代打で結果を出した。しぶとく点を取るために、左の代打の切り札の活躍は不可欠。「頑張ります」と短く話して引き揚げた。

 


 岡留英貴投手=阪神甲子園球場
 岡留英貴投手が出場選手登録を抹消された。今季は14試合の登板で防御率2.30、2ホールド。プロ3年目で初の開幕1軍をつかんだが、29日の北海道日本ハム戦(甲子園)では1回2/3を投げ2失点と4試合ぶりに失点を喫していた。代わって31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発予定の青柳晃洋投手が近日中に出場選手登録される見込み。

 

 青柳晃洋投手が31日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)に中13日で先発し、今季3勝目を目指す。30日は甲子園でキャッチボール、ダッシュなどで調整。「相手に合わせるというよりは、自分の一番いいボールを投げ続けた結果、抑えるというのがベスト。自分の投球ができるように頑張ります」と力を込めた。
 千葉ロッテは引き分けを挟んで9連勝中(29日時点)。青柳は「勢いのあるチーム。得点力があるからこそ勝っていると思うので、その辺は注意したい」と気を引き締めた。


 試合前、キャッチボールする青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
 青柳は17日の東京ヤクルト戦(甲子園)に先発して 6回4失点。5四死球と制球が乱れて負け投手となり、出場選手登録を抹消された。ZOZOマリンは2022年 5月28日に先発して 8回 2/3を投げて2失点(自責0)と好投し、勝利投手になって以来2年ぶり。「風は強いですし、投げてみないとわからないというのが一番の感想。一昨年、同じ球種を投げても、同じ変化しなかったりした。(投げる前に)しっかり確認したい」と話した。

 

※ 5月31日の予告先発は、千葉ロッテ・美馬学投手(37)―阪神・青柳晃洋投手(30)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

 

 

 

 

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