●阪神は序盤の大量リードを守り切れず、横浜DeNAに逆転負けを喫した。打っては近本光司外野手(29)が6打点の活躍。左前に落とした 2回の2点打に加え、 3回にはプロ初の満塁本塁打で一気に突き放した。佐藤輝明内野手(25)、井上広大外野手(22)、木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)にも適時打が出て序盤の 3イニングで9点を奪った。大量リードをもらった先発の伊藤将司投手(28)だったが、 4回までに 3失点を喫すると 5回、 2本の適時打で4失点を喫してイニング途中で降板。接戦に持ち込まれると、 9ー 7の 8回に岩崎優投手(32)が蝦名、筒香嘉智外野手(32)に本塁打を浴びて 3失点で逆転を許し降板。代わった岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)も牧秀悟内野手(26)に本塁打を許し、リードを広げられた。最大 7点あった差を逆転される手痛い敗戦となった。悪夢の首位陥落-。阪神は横浜DeNAに 9-11で大逆転負け。 3回終了時に最大 7点リードとしたが、先発した伊藤将司投手が精彩を欠き 5回途中で降板。守りも 2失策がともに失点につながってリーグワースト22失策となるなど足を引っ張り、最後は救援陣が 8回に 1イニング3被弾して散った。「先発、救援、守備」の三重苦で、 4月21日から守ってきた首位を巨人に譲った。 苦しさが 3つも重なれば、 7点差だってひっくり返る。苦投する先発、足を引っ張る守備陣の苦しいプレー。最後は救援陣がホロ苦すぎる3発を浴びて、最大7点リードからの逆転負けで首位陥落だ。岡田彰布監督(66)の口調も当然、苦々しかった。もともとは、 1つ目の苦しみ、先発の伊藤将の背信投球から乱れたゲームだった。 4回 2/3を投げて8安打7失点(自責5)で降板。10日に5回 0/3を4安打3失点で降板した青柳晃洋投手(30)に続いてのクオリティスタート(QS=6回以上を投げ自責3以内)失敗となった。阪神の先発が 2戦続けてQSに失敗するのは 5月 1、 3日の伊藤将(広島戦)と門別啓人投手(19=巨人戦)以来で今季 3度目。近本が満塁弾を含む6打点と爆発し、 9点を奪っても勝てず。投手力を前面に押し出す虎の戦いに、ここへ来て陰りが見えてきた。
●阪神がまさかの7点差から大逆転負けを喫した。 3回に打者一巡の攻撃で 6点を奪い序盤に大量リードするも、 9- 7の 8回には守護神・岩崎優投手が筒香に決勝アーチを許すなど 2被弾。今季初黒星を喫した。0.5ゲーム差だった巨人がナイターで東京ヤクルトを下したことで 4月20日以来、21日ぶりに2位となった。昼間の大逆転負けから夜の首位陥落。ショッキングな 1日になった。時計の針を戻せば、少しずつ流れは横浜DeNAに傾いていた。 3回に打者一巡の攻撃で 6点を奪うなど、序盤で大量 7点リード。しかし、先発の伊藤将は味方の援護を生かせなかった。勝利投手の権利が得られる 5回。二死 1、 2塁から佐野恵太外野手(29)に中前適時打を許すと、さらに満塁のピンチから、京田陽太内野手(30)に走者一掃の適時 2塁打を浴びた。 7点差からの逆転負けは、22年の開幕戦だった 3月25日東京ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来。満塁弾が出ても勝てないまさかの黒星だ。神宮のナイター試合で 2位だった巨人が東京ヤクルトを下して 4月21日から守ってきた首位の座も譲った。投打のかみ合った白星でモヤモヤを早く吹き飛ばしたい。
●阪神の先発・伊藤将司投手は 5回途中自己ワーストの 7失点で降板となった。大量リードが一転、接戦に持ち込まれた。 4回までに 3点を失っていた左腕は 5回、二死 1、 2塁で佐野に中前適時打を浴びると、なお二死満塁とされて京田に走者一掃の3点2塁打を許した。ここでマウンドを降り、2番手・富田蓮投手(22)が登板。横浜スタジアムでは 4月24日の前回登板で 6回まで無安打投球を披露するなど好投が続いていたが、今季 3度目の登板で打ち込まれ、 3回までに 9得点を奪っていた試合は 9― 7と勝敗がわからない状況に持ちこまれた。先発した伊藤将が自己ワーストの 7失点(自責5)で 5回途中KOだ。勝ちゲームを壊してしまった左腕はうつむいた。
●今季1軍初登板の富田が好投した。 7失点を喫した先発・伊藤将に代わって 5回二死 2塁でマウンドに上がり、森敬斗内野手(22)を左飛に打ち取ってピンチ脱出。続投した 6回は先頭に 2塁打を浴びて走者を背負ったが、 2年目の左腕は後続を断って 1回 3分の 1を1安打無失点に抑えた。
●岩崎優投手が 9―7の 8回、 3失点で逆転を許した。最大 7点あった点差を逆転された。4番手でマウンドに上がり、一死から代打・桑原将志外野手(30)に四球を与えると続く蝦名達夫外野手(26)に中堅へ2ランを浴びて同点に追いつかれる。関根大気外野手(19)は遊ゴロに打ち取ったが、二死走者なしから筒香に右翼スタンドへ逆転の本塁打を許した。ここで降板して5番手・岡留がマウンドに上がったが、牧にソロ本塁打を浴びて点差を 2点に広げられた。岩崎の失点は 5月 4日の巨人戦(東京ドーム)以来 3試合ぶり。 3回終了時に 9― 2と大量リードしていたが、終盤に一発攻勢でひっくり返された。
●岡留英貴投手がダメ押しの 1発を浴びた。 2被弾で逆転を許した直後、岩崎に代わって 8回に登板。いきなり、4番牧との対戦だった。 2球で追い込むも、 6球目の甘く入った変化球を捉えられ、左翼席上段へのソロ本塁打を浴びた。
●前川右京外野手(20)が 4試合ぶりのスタメン起用に今季3度目のマルチ安打で応えた。「3番左翼」で出場。初回から先発中川颯の変化球を振り抜き、右翼席まであと 1歩のフェンス直撃 2塁打を放った。 8回にも山崎から中前打を放ち、好機を演出。
●阪神は 2回、木浪聖也内野手の適時打などで 7試合ぶりの打点を挙げ 3点を先制した。佐藤輝、梅野隆太郎捕手(32)の安打で一死 1、 2塁として木浪がこの日最初の打席へ。 2ボールからの 3球目、真ん中付近に入ってきたボールをたたいて中前に運んだ。中川颯投手(25)からは今季 4打席目で初安打。 5月 1日の広島戦(マツダ)以来となる打点を挙げて 2日連続で先手を奪った。続く伊藤将が遊ゴロで二死 2、 3塁とすると、近本は高く打ち上げるも遊撃手と中堅手、左翼手の 3人がちょうど届かないところにボールが落ち、走者 2人が生還。ラッキーな一打で、 3点差とした。木浪が 7回にも安打を放ったが、 3- 1の 2回無死 2塁での遊撃守備では、遊ゴロで飛び出した 2走を 3塁でアウトにしようとしたが、走者に当ててしまう悪送球もあった。今季は5失策がすべて失点につながってしまっているが、今季 6度目のマルチ安打と打撃は状態を上げている。
●佐藤輝明内野手がマルチ安打で復調の兆しを見せた。 2回先頭で横浜DeNA中川颯の 132キロ直球を詰まりながらも左前打。手応えをつかんだ。 4- 2の 3回無死 2、 3塁では 4球目スライダーを打ち上げるも強風に流され、ポトリと落ちる中前適時打。前日10日から3打席連続安打で打率を2割に戻した。佐藤輝明内野手が適時打を放った。 3- 2と点差を縮められて迎えた 3回。先頭の前川が死球、大山悠輔内野手(29)が 2塁打で無死 2、 3塁とし、佐藤輝が打席へ。カウント 1- 2から 4球目、アンダースロー・中川颯の 119キロスライダーに体勢を崩された。白球は横浜の上空へと高々と舞い上がる。強烈な〝ハマ風〟に押し戻されて、追いかけた遊撃手と中堅手の間へポトリ。ラッキーなヒットで 5日の巨人戦(東京ドーム)以来、出場 4試合ぶりの適時打をマークした。
●阪神が、近本光司外野手の満弾&6打点の猛打をもってしても、逆転負けを喫した。 5- 2の 3回二死満塁で中川颯投手から右翼スタンドに6号満塁アーチ。これが今季チーム初の満塁弾となった。 2回にも左前にポトリと落ちる 2点適時 2塁打を放っており、 2打席で 6打点の荒稼ぎ。ただ、チームは 8回に3本塁打をくらい、逆転負けを喫した。満塁本塁打の出た試合で阪神が負けたのは、22年 4月21日横浜DeNA戦(横浜)以来 2年ぶり。小野寺暖外野手(26)が 4回に代打満塁本塁打を放ったが、 5回に 3点を失い逆転を許す。 6回裏攻撃中に降雨のためコールドゲームとなり、敗れた。なお満塁本塁打の出た試合での敗戦は、 2リーグ分立後球団20度目の屈辱となった。 5― 2と点差を広げた 3回、なお二死満塁で打席へ。先発・中川颯に対し、フルカウントからツーシームをカットして粘り 8球目のスライダーを捉えた。10日の先頭打者本塁打に続く 2試合連発の6号満塁弾で、 7点差として試合を決定づけたかに思えたが…。まさに青天の霹靂(へきれき)という逆転劇を喫し、 8回の 3被弾は中堅から見上げるしかなかった。 2回は風にあおられて左翼手の前に落ちる 2点打で自己最多の 6打点。8試合連続安打と好結果を維持し、最近 5試合で3本塁打と長打も止まらない。打率.279、6本塁打、19打点はチーム3冠。本塁打を打った試合で昨年 8月から8連勝していた「神話」だけが止まったが、リードオフマンの枠にとどまらない大暴れで虎を引っ張る。

記事をまとめてみました。

 

 

 <横浜DeNA11- 9阪神>◇ 7回戦◇阪神 3勝 3敗 1分◇11日◇球場
 阪神は序盤の大量リードを守り切れず、横浜DeNAに逆転負けを喫した。打っては近本光司外野手が6打点の活躍。左前に落とした 2回の2点打に加え、 3回にはプロ初の満塁本塁打で一気に突き放した。佐藤輝、井上、木浪にも適時打が出て序盤の 3イニングで9点を奪った。大量リードをもらった先発の伊藤将司投手だったが、 4回までに 3失点を喫すると 5回、 2本の適時打で4失点を喫してイニング途中で降板。接戦に持ち込まれると、 9ー 7の 8回に岩崎が蝦名、筒香に本塁打を浴びて 3失点で逆転を許し降板。代わった岡留も牧に本塁打を許し、リードを広げられた。最大 7点あった差を逆転される手痛い敗戦となった。


  5回、佐野恵太外野手に適時打を許した伊藤将司投手=横浜スタジアム
 阪神が打撃戦を落とした。 9ー 7の 8回に3本塁打を許して逆転負け。岩崎優投手が蝦名達夫外野手(26)に同点2ランを浴び、さらに筒香嘉智外野手に勝ち越しソロ。代わった岡留英貴投手が牧秀悟内野手にもソロを運ばれて、勝負が決まった。打線は近本光司外野手が初の満塁弾を含む 6打点。 3回終了後に 9ー 2で 7点差をつけたが、 5回途中 7失点で降板した伊藤将司投手を含め、木浪聖也内野手、佐藤輝明内野手の失策も重なり、投手陣が痛打を浴びた。


  8回、筒香嘉智外野手に本塁打を許した岩崎優投手=横浜スタジアム
 悪夢の首位陥落-。阪神は横浜DeNAに 9-11で大逆転負け。 3回終了時に最大 7点リードとしたが、先発した伊藤将司投手が精彩を欠き 5回途中で降板。守りも 2失策がともに失点につながってリーグワースト22失策となるなど足を引っ張り、最後は救援陣が 8回に 1イニング3被弾して散った。「先発、救援、守備」の三重苦で、 4月21日から守ってきた首位を巨人に譲った。
 苦しさが 3つも重なれば、 7点差だってひっくり返る。苦投する先発、足を引っ張る守備陣の苦しいプレー。最後は救援陣がホロ苦すぎる3発を浴びて、最大7点リードからの逆転負けで首位陥落だ。岡田監督の口調も当然、苦々しかった。
 「まあ、でも 2点(リードが)あったからな。(岩崎が四球から崩れたことに)そら、そうなるんやろな」


  8回、筒香嘉智外野手に決勝ソロを浴びて立ち尽くす岩崎優投手。悔しい今季初黒星だ=横浜スタジアム
  3回終了時点で7点リードの楽勝ペースから少しずつ苦しくなり、 9- 7の 8回に〝三重苦〟の 3つ目が現れたところで、一気に大暗転した。
 Wストッパーの一角を担う岩崎が、一死から代打・桑原をストレートの四球で歩かせ、続く蝦名に中堅左へ同点2ランを被弾。さらに二死走者なしから日本球界に復帰し間もない筒香に右越えV弾を運ばれた。後を受けた岡留も牧にソロを浴び1イニング3被弾で屈辱の大逆転負け。岩崎も「ああいうところからホームランって一番ダメ。フォアボールです、きょうは」と自らを責めた。


  3回、右越えに6号満塁アーチを架ける近本光司外野手。自身初のグランドスラムだ=横浜スタジアム
 桐敷が体調不良でベンチ外となっており、12日もベンチを外れる。ただでさえ救援陣のやりくりは難しかった。 8日の広島戦(甲子園)ではゲラが 2敗目を喫したが、岩崎も今季初黒星。 4月は「1.12」を誇った救援防御率が 5月は「2.93」だ。逃げ切る展開ばかりは望めなくなっている-。
 もともとは、 1つ目の苦しみ、先発の伊藤将の背信投球から乱れたゲームだった。 4回 2/3を投げて8安打7失点(自責5)で降板。10日に5回 0/3を4安打3失点で降板した青柳に続いてのクオリティスタート(QS=6回以上を投げ自責3以内)失敗となった。阪神の先発が 2戦続けてQSに失敗するのは 5月 1、 3日の伊藤将(広島戦)と門別(巨人戦)以来で今季 3度目。近本が満塁弾を含む6打点と爆発し、 9点を奪っても勝てず。投手力を前面に押し出す虎の戦いに、ここへ来て陰りが見えてきた。

 


  8回からマウンドに上がった岩崎優投手=横浜スタジアム
 阪神がまさかの7点差から大逆転負けを喫した。 3回に打者一巡の攻撃で 6点を奪い序盤に大量リードするも、 9- 7の 8回には守護神・岩崎優投手が筒香に決勝アーチを許すなど 2被弾。今季初黒星を喫した。0.5ゲーム差だった巨人がナイターで東京ヤクルトを下したことで 4月20日以来、21日ぶりに2位となった。昼間の大逆転負けから夜の首位陥落。ショッキングな 1日になった。
            ◇   ◇   ◇
 虎が轟沈(ごうちん)した。猛攻に沸いた約 2時間前には考えられない。ショッキングな光景が待っていた。 9- 7の 8回、マウンドに上がった岩崎が顔をしかめた。一死からストレートの四球を与えた直後、横浜DeNA蝦名に捉えられた打球は、バックスクリーン左横へ着弾。青いスタンドから大歓声はやまず最後は二死から主砲筒香に、試合をひっくり返すソロ本塁打を浴びた。


  8回、本塁打を放った筒香嘉智外野手=横浜スタジアム
 今季初黒星を喫した守護神に、岡田監督も複雑な表情だった。「まあ、でも、(リード) 2点あったからな」。この試合前まで防御率0.56と抜群の安定感を見せてきた左腕が、今季初被弾から初めて 1回を持たずにKO。「そらそうなるやろうな」と蝦名の直前に与えた四球が分岐点だったと振り返った。
 時計の針を戻せば、少しずつ流れは横浜DeNAに傾いていた。 3回に打者一巡の攻撃で 6点を奪うなど、序盤で大量 7点リード。しかし、先発の伊藤将は味方の援護を生かせなかった。勝利投手の権利が得られる 5回。二死 1、 2塁から佐野に中前適時打を許すと、さらに満塁のピンチから、京田に走者一掃の適時 2塁打を浴びた。


  8回裏横浜DeNA二死、筒香嘉智外野手に右越え本塁打を浴び肩を落とす岩崎優投手=横浜スタジアム
  5回持たずに降板となった伊藤将に、指揮官の怒りの矛先が向いた。「ボール高いわけやからさ。初回の5球見てみい。全部高めやんか、そっから言うてんのに、高い、高い、高いって言うてんのに。修正でけへんのやなあ」。さらに 4回に佐藤輝が悪送球で走者を出すなど、失点につながった守備のミスにも「イージーやもんな、イージーミスや」と苦言を呈した。
  7点差からの逆転負けは、22年の開幕戦だった 3月25日東京ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以来。満塁弾が出ても勝てないまさかの黒星だ。神宮のナイター試合で 2位だった巨人が東京ヤクルトを下して 4月21日から守ってきた首位の座も譲った。投打のかみ合った白星でモヤモヤを早く吹き飛ばしたい。

 

 阪神の先発・伊藤将司投手は 5回途中自己ワーストの 7失点で降板となった。
 大量リードが一転、接戦に持ち込まれた。 4回までに 3点を失っていた左腕は 5回、二死 1、 2塁で佐野に中前適時打を浴びると、なお二死満塁とされて京田に走者一掃の3点2塁打を許した。ここでマウンドを降り、2番手・富田が登板。横浜スタジアムでは 4月24日の前回登板で 6回まで無安打投球を披露するなど好投が続いていたが、今季 3度目の登板で打ち込まれ、 3回までに 9得点を奪っていた試合は 9― 7と勝敗がわからない状況に持ちこまれた。


 試合後、引き揚げる伊藤将司投手=横浜スタジアム
 先発した伊藤将が自己ワーストの 7失点(自責5)で 5回途中KOだ。 3回を終了して 9- 2と大量リードだったが、 4回に 1失点。 5回には佐野に中前適時打を許すと、二死満塁から京田にも右中間へ走者一掃の 2塁打を浴び、 2点差に迫られてタオルを投げ込まれた。勝ちゲームを壊してしまった左腕は「ボールが高くなって修正できなかった。たくさん点を取ってもらったのにゲームを作れなかった」とうつむいた。

 


  6回、投球した富田蓮投手=横浜スタジアム
 今季1軍初登板の富田が好投した。 7失点を喫した先発・伊藤将に代わって 5回二死 2塁でマウンドに上がり、森敬を左飛に打ち取ってピンチ脱出。「いきなりの登板だったので。そんなに緊張もしなかった」と振り返った。続投した 6回は先頭に 2塁打を浴びて走者を背負ったが、 2年目の左腕は後続を断って 1回 3分の 1を1安打無失点に抑えた。「ペースを乱すことなくやるべきことをやれた」と手応えを口にした。

 


  8回、本塁打を放った筒香嘉智外野手=横浜スタジアム
 岩崎優投手が 9―7の 8回、 3失点で逆転を許した。
 最大 7点あった点差を逆転された。4番手でマウンドに上がり、一死から代打・桑原に四球を与えると続く蝦名に中堅へ2ランを浴びて同点に追いつかれる。関根は遊ゴロに打ち取ったが、二死走者なしから筒香に右翼スタンドへ逆転の本塁打を許した。ここで降板して5番手・岡留がマウンドに上がったが、牧にソロ本塁打を浴びて点差を 2点に広げられた。岩崎の失点は 5月 4日の巨人戦(東京ドーム)以来 3試合ぶり。 3回終了時に 9― 2と大量リードしていたが、終盤に一発攻勢でひっくり返された。


  8回裏横浜DeNA二死、右越え勝ち越し本塁打を放った筒香嘉智外野手=横浜スタジアム
 岩崎優投手がまさかの逆転を許した。 2点リードの 8回に登板。代打桑原に四球を与えて、一死 1塁で1番蝦名との対戦だった。カウント 2- 1から直球を強振された。試合序盤から強く吹く追い風にも乗り、打球はセンターのフェンスを越える同点2ランとなった。
 その後、二死から筒香にも1発を浴びてまさかの逆転。 3回時点では最大7点差あったリードを、ひっくり返された。

 


  8回裏横浜DeNA二死、左越え本塁打を放ちガッツポーズする牧秀悟内野手。投手岡留英貴投手=横浜スタジアム
 岡留英貴投手がダメ押しの 1発を浴びた。 2被弾で逆転を許した直後、岩崎に代わって 8回に登板。いきなり、4番牧との対戦だった。 2球で追い込むも、 6球目の甘く入った変化球を捉えられ、左翼席上段へのソロ本塁打を浴びた。「なんとか次につなげられるようにと思っていたんですけど…。あそこで投げきれるか投げきれないか。実力不足でした」と振り返った。

 

 前川右京外野手が 4試合ぶりのスタメン起用に今季3度目のマルチ安打で応えた。「3番左翼」で出場。初回から先発中川颯の変化球を振り抜き、右翼席まであと 1歩のフェンス直撃 2塁打を放った。右方向への安打は、 4月20日中日戦以来だ。 8回にも山崎から中前打を放ち、好機を演出。「久しぶりに引っ張れたので、その点はよかったかなと思います」と振り返った。

  1回、 2塁打を放った前川右京外野手=横浜スタジアム
 4試合ぶりに「3番・左翼」でスタメン出場した前川右京が、 1回二死走者なしから右翼フェンス上部を直撃する 2塁打。プロ初アーチまで、あと数十センチの打球だった。「久しぶりに引っ張れたので、その点はよかったと思います」。 9- 7の 8回一死からは中前打を放って今季3度目のマルチ安打を記録。だが、 7回の左翼守備で佐野の遊撃後方の打球を木浪と譲り合う形となってポテンヒットとしたことに「チャレンジできなかった。練習します」と唇をかんだ。

 

 阪神は 2回、木浪聖也内野手の適時打などで 3点を先制した。
 佐藤輝、梅野の安打で一死 1、 2塁として木浪がこの日最初の打席へ。 2ボールからの 3球目、真ん中付近に入ってきたボールをたたいて中前に運んだ。中川颯からは今季 4打席目で初安打。 5月 1日の広島戦(マツダ)以来となる打点を挙げて 2日連続で先手を奪った。


  2回、適時打を放った木浪聖也内野手=横浜スタジアム
 続く伊藤将が遊ゴロで二死 2、 3塁とすると、近本は高く打ち上げるも遊撃手と中堅手、左翼手の 3人がちょうど届かないところにボールが落ち、走者 2人が生還。ラッキーな一打で、 3点差とした。木浪は「打ったのはツーシーム。 2ボールだったので思い切っていこうと思っていました。先制することができてよかったです」とコメント。近本も「打ったのはスライダー。いい所に落ちてくれました。 1点で終わらず、複数点とることができてよかったです」と声を弾ませた。


  7回、安打を放った木浪聖也内野手=横浜スタジアム
 木浪が 2回一死 1、 2塁で先制の中前適時打を放ち、 7試合ぶりの打点を挙げた。「 2ボールだったので思い切っていこうと思っていました」。 7回にも安打を放ったが、 3- 1の 2回無死 2塁での遊撃守備では、遊ゴロで飛び出した 2走を 3塁でアウトにしようとしたが、走者に当ててしまう悪送球もあった。今季は5失策がすべて失点につながってしまっているが、今季 6度目のマルチ安打と打撃は状態を上げている。


  2回裏横浜DeNA無死 2塁、木浪聖也内野手の送球が佐野恵太外野手(右)にあたる。左は佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
 阪神がまさかのエラーでピンチを広げた。
  2回に 3点を先制した直後、 2回の裏に 1点をかえされなおも無死 2塁。横浜DeNA山本の打球は遊撃へのゴロとなり、遊撃の木浪聖也内野手が捕球。 2塁走者の佐野が飛び出しており、 3塁へ送球を試みるも、ボールは佐野の背中に直撃。遊撃の失策で無死 1、 3塁とピンチが広がった。
 続く京田は 2塁へのゴロとなり、その間に 3塁走者の生還を許した。木浪はバットでは、 2回一死 1、 2塁の第1打席で、先制の中前適時打を放った。


 佐藤輝明内野手がマルチ安打で復調の兆しを見せた。 2回先頭で横浜DeNA中川颯の 132キロ直球を詰まりながらも左前打。「当たり良かったかなと思います」と手応えをつかんだ。
  4- 2の 3回無死 2、 3塁では 4球目スライダーを打ち上げるも強風に流され、ポトリと落ちる中前適時打。前日10日から3打席連続安打で打率を2割に戻した。


  2回、安打を放った佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
 久しぶりに引っ張れた。佐藤輝は 3回無死 2、 3塁の好機で中川颯のスライダーを強振。高々と舞い上がった打球は風に押し戻されて中前にポトリと落ち、出場 4試合ぶりの適時打となった。「ラッキーでした」。第 1打席は直球を左前に運び 4月20日の中日戦(甲子園)以来のマルチ安打をマーク。ただ、 4回は先頭・牧の打球を悪送球。痛い失点につながる今季5失策目となった。


  3回、適時打を放った佐藤輝明内野手=横浜スタジアム
 佐藤輝明内野手が適時打を放った。 3- 2と点差を縮められて迎えた 3回。先頭の前川が死球、大山が 2塁打で無死 2、 3塁とし、佐藤輝が打席へ。カウント 1- 2から 4球目、アンダースロー・中川颯の 119キロスライダーに体勢を崩された。白球は横浜の上空へと高々と舞い上がる。強烈な〝ハマ風〟に押し戻されて、追いかけた遊撃手と中堅手の間へポトリ。ラッキーなヒットで 5日の巨人戦(東京ドーム)以来、出場 4試合ぶりの適時打をマークした。打線はなおも無死 1、 3塁から、6番で起用された井上が2試合連続適時打となる中前打を放って追加点。さらに二死満塁から近本が満塁弾を放って大量リードを奪った。阪神打線は 3回までに先発野手全員安打、10安打9得点の猛攻で序盤の主導権を奪った。井上は「打ったのはストレート。チャンスの場面でしたし、積極的に打ちにいこうと思っていました。最低外野フライという楽な気持ちで打席に入れたことがいい結果につながったと思います」とコメントした。

 

 阪神が、近本光司外野手の満弾&6打点の猛打をもってしても、逆転負けを喫した。
  5- 2の 3回二死満塁で中川颯投手から右翼スタンドに6号満塁アーチ。これが今季チーム初の満塁弾となった。 2回にも左前にポトリと落ちる 2点適時 2塁打を放っており、 2打席で 6打点の荒稼ぎ。ただ、チームは 8回に3本塁打をくらい、逆転負けを喫した。
 試合後には「数字に関して、もう6本なのか。今、別にこのままね、どうなるかわかんないけど。それに関しては別に、何も考える必要もないかなと思いますし」と冷静に話した。
 満塁本塁打の出た試合で阪神が負けたのは、22年 4月21日横浜DeNA戦(横浜)以来 2年ぶり。小野寺が 4回に代打満塁本塁打を放ったが、 5回に 3点を失い逆転を許す。 6回裏攻撃中に降雨のためコールドゲームとなり、敗れた。なお満塁本塁打の出た試合での敗戦は、 2リーグ分立後球団20度目の屈辱となった。


  3回表阪神二死満塁、右越え満塁本塁打を放った近本光司外野手=横浜スタジアム
 近本光司外野手が 3回、プロ初の満塁本塁打を放った。
 風の後押しも受けて、試合序盤で勝負を決定づけた。 2点を加えて 5― 2と点差を広げ、なお二死満塁で迎えた第 3打席。フルカウントからファウルで粘り、真ん中に入ってきたスライダーを捉えた。打球は外野方向に吹く強風にも乗って右翼スタンドへ。チームトップの6号満塁弾は、10日の先頭打者本塁打に続く2試合連続のアーチ。 3回の 2点打に加えて 6打点の大暴れで勝利を大きく前進した。近本は「打ったのはスライダー。満塁だったので必ずゾーンの中で勝負してくると思って打ちにいきました。最後までなにがあるかわからない球場なので、追加点が取れてよかったです」とコメントした。


 近本光司外野手は 2回には適時 2塁打を放った=横浜スタジアム
 大逆転負けの中で大暴れ! 阪神は横浜DeNAに 9-11で逆転負けを喫した。 8回に救援陣が1イニング3被弾し最大 7点差をひっくり返されたが、近本光司外野手が自身初の満塁弾&6打点と打ちまくった。10日の 1回先頭打者アーチに続き、最近 5試合で3本塁打と勢いが止まらない虎のリードオフマン。早くも6号本塁打とし、シーズン換算では24.5発ペースだ!
 雲ひとつない横浜の空に、近本が会心の一撃を打ち上げた。風に乗ったボールはゆっくりとアーチを描いて右翼スタンドへ。自身初の満塁弾は大逆転を喫して空砲になったが、打席の進め方には手応えを口にした。
 「ツーシームを投げられるのは嫌だなと。なんとか粘ろうっていう気持ちはありました。そのときは追加点だったので、よかったと思います」


  3回、満塁本塁打を放った近本光司外野手=横浜スタジアム
  5― 2と点差を広げた 3回、なお二死満塁で打席へ。先発・中川颯に対し、フルカウントからツーシームをカットして粘り 8球目のスライダーを捉えた。10日の先頭打者本塁打に続く 2試合連発の6号満塁弾で、 7点差として試合を決定づけたかに思えたが…。まさに青天の霹靂(へきれき)という逆転劇を喫し、 8回の 3被弾は中堅から見上げるしかなかった。
  2回は風にあおられて左翼手の前に落ちる 2点打で自己最多の 6打点。8試合連続安打と好結果を維持し、最近 5試合で3本塁打と長打も止まらない。打率.279、6本塁打、19打点はチーム3冠。本塁打を打った試合で昨年 8月から8連勝していた「神話」だけが止まったが、リードオフマンの枠にとどまらない大暴れで虎を引っ張る。

 

※ 5月12日の予告先発は、横浜DeNA・大貫晋一投手(30)―阪神・才木浩人投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

 

 

 

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