●DeNAが運営するLIVEコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」が協賛する「Pococha DAY」として開催され、同アプリのイベントに入賞したライバーたちが、始球式や選手への花束贈呈を行った。
●「神整備」と呼ばれる阪神園芸の面目躍如だった。試合前から内野グラウンドに大量の「白土」がまかれた。イニング間にも次々と追加され、 1輪車の台数は20台ほどに達した。阪神園芸によると、これほどの「砂入れ」はかなり珍しいという。週明け、チームは横浜遠征。その間に阪神園芸は人知れず、グラウンドの再整備を行う。降雨のため午後 2時予定から遅れているプレーボールは、午後 2時45分メドと発表された。午後 2時15分ごろにアナウンスがあり、場内からは拍手が起きた。雨天のため45分遅れの午後 2時45分にプレーボールを目指し、準備が進んだ。 1塁ベース回りとファウルゾーン、同じく 3塁のファウルゾーンに追加で白い砂が入った。結局、プレーボールは同53分となった。
●天候不良で試合開始が遅れていた阪神―中日は午後 2時53分にプレーボールした。午後 1時すぎから内野にかけられたシートを外し始め、約50分かけて完了。降り続く雨は時折強まったが、試合をする準備が着々と整えられていった。阪神は才木浩人投手(25)、中日は松葉貴大投手(33)が先発した。雨のため53分遅れで始まった試合が「成立」に至った。阪神才木浩人、中日松葉貴大の投げ合いで、 0- 0のまま試合成立条件の 5回を終了した。阪神が 1分挟む6連勝で今季初めて首位に立った。同一カード3連勝も今季初。降雨で試合開始が53分遅れた試合で、両軍無得点で迎えた 6回二死 1、 2塁で放った右翼席への佐藤輝明内野手(25)3号3ランが決勝点となった。 ぬかるむグラウンドでも、 2塁走者の中野拓夢内野手(27)も、 1塁走者の森下翔太外野手(23)も、悠々ホームイン。雨にぬれながらも声援を送ってきたファンへ豪快な 1発を届けた。才木浩人投手は 7回無失点で今季2勝目(1敗)。6連勝は昨年 9月 1日東京ヤクルト戦(神宮)から14日巨人戦(甲子園)までの11連勝以来。
●近本光司外野手(29)は今季6度目のマルチ安打。中日 3連戦で計12打数5安打と状態を上げてきた。 1回、変化球をきれいに打ち返す中前打で出塁。雨が強くなった 3回一死の第 2打席でも直球を力強く引っ張って 1、 2塁間を抜く右前打を放った。 5回を終えた時点で、中日の左腕・松葉貴大投手(33)の前に安打は自身の 2本だけ。チームで糸口を探っていた中、ナインに声をかけていた。森下は 6回一死 1塁から安打で続いて佐藤輝の3ランを導いた。リードオフマンとして、近本が打席で感じた経験を仲間にシェア。大事な役割を果たして勝利に貢献した。今季6度目のマルチ安打に虎のリードオフマンは頼もしさ十分だ。これで今季甲子園では打率3割1分4厘。京セラドーム大阪を含めた本拠地では打率3割5分6厘と好成績を残している。中堅守備でも 4回中田翔内野手(34)の飛球に 1塁からタッチアップしたオルランド・カリステ内野手(32)に素早く反応。 2塁進塁を防ぐなどチーム6連勝に貢献した。次戦に向けては短く力を込めた。
●阪神が雨中の試合ならではの珍プレーに助けられた。 4回無死一塁から中日中田翔内野手(34)が深い中堅へのフライを放った。近本光司外野手が右中間最深部でつかみ、 1塁走者のオルランド・カリステ内野手がタッチアップした。ぬかるんだ黒土で滑りすぎて、スライディングが豪快に 2塁を「オーバーラン」。あわてて戻ったが、返球を受けた木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)にタッチされてアウトになった。中日立浪和義監督(54)は笑いをこらえるようにリクエストを要求したがリプレー検証でも覆らなかった。
●中野拓夢内野手が攻撃の口火を切った。 0- 0の 6回一死から松葉のチェンジアップを捉えて左前打。5試合連続安打とし、悪条件の中で 2塁の守備でも慎重に打球をさばいた。
●森下翔太外野手(23)が「高速水切りショット」で佐藤輝の決勝弾をアシストした。試合前から雨が降り注ぐ中、この日も「3番右翼」でスタメン出場。 5回まで膠着(こうちゃく)状態が続き、 0- 0の 6回。一死 1塁から中日松葉の初球だった。 134キロ外角低めのチェンジアップを振り抜き、強烈な打球を遊撃へ飛ばした。ぬかるんだグラウンドの表面を高速で滑り抜けると、遊撃手のグラブの下を通過。好機を広げる左前打となった。この日 2安打の1番近本のアドバイスもいきた。6連勝と勢いづいた猛虎打線で、先輩に引っ張られ、直近 5試合は打率4割を超える。中心打者としてさらなる貢献を誓った。4本塁打で13打点と勝負強さが注目されがちだが、6試合連続安打と継続的にヒットを積み重ねる。「確実性」もプロ 2年目に取り組む課題のひとつ。春季キャンプではトレーニング用に短尺のバットを取り入れ、バットが体から離れない感覚を身につけようと取り組んだ。甲子園6連戦の最終日も、全体練習前の午前 9時ごろから室内練習場でバットを振り込んで笑顔で充実の汗をぬぐった。余念なくレベルアップに励み、結果に結びつけている。勝負強さと確実性を兼ね備え、強い虎を引っ張っていく。
●阪神は 0― 0の 6回、佐藤輝明内野手の3号3ランで先制した。頼もしい大砲が勝利への道筋をつけた。一死から中野、森下の連打で 1、 2塁。大山悠輔内野手(29)は空振り三振に倒れたが、佐藤輝は先発・松葉の 8球目の 125キロスライダーを一閃。打球はライナーで右翼スタンドへ一直線。試合開始前から雨が降り続く中、今季の甲子園第1号で試合を動かした。本塁打は 6日東京ヤクルト戦(神宮)以来13試合ぶり。試合前から雨が降り注ぎ、53分遅れて開始するなど、悪天候の中での先制3ラン。雨の中でも満員のファンへ 1発を届けた。阪神はグラウンド不良による 7回表終了コールドゲームで中日に 3- 0で勝利し、引き分けを挟んで6連勝で首位に浮上した。黄色いポンチョを着た虎党たちが一斉に立ち上がる。佐藤輝が自身13試合ぶり、甲子園今季1号となる決勝3号3ラン。チームを今季初の6連勝&セ・リーグ首位に導いた。佐藤輝の活躍を、今岡真訪打撃コーチ(49)は「当然」とばかりに見つめていた。同コーチは開幕から昨年との違いを感じていた。基本的に、選手に聞かれるまでは口を出さないスタンスの同コーチだが、ヘルプはまだない。今岡コーチは05年の優勝時、佐藤輝と同じ「5番3塁」で驚異の147打点を稼ぎ出した。大卒ドラフト1位が必ずしも自分に合うわけではないと感じていた。若手時代はそれで苦労もした。だから絶対に理論は押しつけない。同コーチの言葉を聞くと、今年はキャリアハイの成績を残しそうな期待をしてしまう。
●膝下に残る泥の跡が、コールド宣告の瞬間に勲章へと変わった。ぬかるむマウンドでたくましく腕を振り、 7回3安打8奪三振完封。才木浩人投手がチームを首位の座に押し上げた。試合前から断続的に降り続く雨の影響により、予定から53分遅れでプレーボール。試合中も内野の黒土部分は水たまりができては整備が行われ、一定のテンポは刻めない。そんな難しさを強いられながらも、集中力は切らさなかった。 100%の力は出せなくても、精度の高いスライダーも駆使しながら、投手戦を演じた。 6回には同学年の佐藤輝が均衡を破る先制3ランを放ち、ガッツポーズ。大きすぎる援護をもらうと、直後の 7回も3者凡退で斬り、勝利の瞬間へと飛び込んだ。 3塁を踏ませない雨中の好投に岡田彰布監督(66)はほめたたえた。2020年11月の右肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指すリハビリ期間中に読書を通して、色が持つ視覚的効果を学んだ。グラブの色はどんな天候でも映える赤色。好きなカラーでもあり、理由を明かす。ぬれながらもスタンドをレインコートの黄色で染めたファンには、感謝を勝利という形で届けた。6連勝の始まりも才木だった。雨ニモ負ケズ、連勝バトンをパス。首位に立ち、虎色のシーズンがここから本格化する。
●梅野隆太郎捕手(32)が好リードで才木を完封勝利に導いた。梅野隆太郎捕手が必死のリードで才木浩人投手の完封勝利をアシストした。 2、 5回の打席はいずれも四球で出塁し、攻守で粘りのプレーをみせた。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 3ー 0中日= 7回裏無死降雨コールド>◇ 6回戦◇阪神 4勝 1敗 1分◇21日◇阪神甲子園球場
 DeNAが運営するLIVEコミュニケーションアプリ「Pococha(ポコチャ)」が協賛する「Pococha DAY」として開催され、同アプリのイベントに入賞したライバーたちが、始球式や選手への花束贈呈を行った。


 始球式を務めたわらし。さん=阪神甲子園球場
 始球式のマウンドに立ったのは「わらし。」。阪神のユニホームにベージュのプリーツスカート姿で、白球を投げ込んだ。
来場した先着1万人には、「Pococha DAY×阪神タイガース」のオリジナルうちわがプレゼントされた。

 


 内野にはかなりの量の新しい土が入れられました=阪神甲子園球場
 「神整備」と呼ばれる阪神園芸の面目躍如だった。試合前から内野グラウンドに大量の「白土」がまかれた。イニング間にも次々と追加され、 1輪車の台数は20台ほどに達した。
 阪神園芸によると、これほどの「砂入れ」はかなり珍しいという。途中からは白部分の方が多い、異様な「マーブル模様」になっていた。吸水性が高い土で、試合成立に大きな効果を発揮したのは間違いない。ただ“代償”もある。複数の土をブレンドしている「甲子園の土」にはそぐわないため、これから取り除かなければいけない。その作業はかなりの重労働。黒土を追加して、もう1度正しい配合の土を作り直す。週明け、チームは横浜遠征。その間に阪神園芸は人知れず、グラウンドの再整備を行う。


 雨用のシートを巻き上げる阪神園芸の職員たち=阪神甲子園球場
 午後 2時予定のプレーボールが遅れることが発表された。
 降り続ける雨の中、午後 1時過ぎに内野全面を覆っていた巨大シートが撤収された。だが、シート上の水を逃がして、また内野にかぶせた。
 阪神は午前10時前から室内練習場で練習を行い、 1度ロッカールームに下がったあと、通常通りに 1塁側ベンチに入った。
 今後も雨予報になっており、強く降る時間帯もありそう。阪神が勝てば今季初の首位におどり出る試合の行方が注目される。


 グラウンドのシートをはがす阪神園芸の職員たち=阪神甲子園球場
 雨天のため、午後 2時予定のプレーボールが遅れることが発表された。
 球場内やSNSではにわかに甲子園の巨大シートが注目された。
 内野全体を覆うサイズがあり、前日の試合後から黒土部分にかぶせられた。
 この日昼過ぎからはシート上にたまった水を逃がすための作業を行った。阪神園芸のスタッフを中心に50人が一斉にシートを取り囲んで、外野に移動させては再び内野に戻しての作業をを繰り返した。
 その様子は壮観そのもの。ネット上では「さすがの阪神園芸さん」「園芸さん何とかして、お願い」「シート大きすぎ」などの感想が飛び交った。


 14時45分開始予定と案内と阪神甲子園球場
 降雨のため午後 2時予定から遅れているプレーボールは、午後 2時45分メドと発表された。
 午後 2時15分ごろにアナウンスがあり、場内からは拍手が起きた。
 ビジョンには「本日の試合は、ただいまのところ14:45をめどに行う予定でございます ご了承くださいませ」のメッセージが表示された。
 雨天のため45分遅れの午後 2時45分にプレーボールを目指し、準備が進んだ。


 グラウンドに土を入れる阪神園芸の職員=阪神甲子園球場
 選手の呼び込み、始球式、先発才木浩人投手の投球練習まで終わったが、まさにプレーボールがかかりそうなその直前に再び、砂入れが行われた。
  1塁ベース回りとファウルゾーン、同じく 3塁のファウルゾーンに追加で白い砂が入った。
 結局、プレーボールは同53分となった。

 

 天候不良で試合開始が遅れていた阪神―中日は午後 2時53分にプレーボールした。午後 1時すぎから内野にかけられたシートを外し始め、約50分かけて完了。降り続く雨は時折強まったが、試合をする準備が着々と整えられていった。阪神は才木浩人投手、中日は松葉貴大投手が先発した。

  1回、守備に就く中野拓夢内野手と大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 雨のため53分遅れで始まった試合が「成立」に至った。
 予報ではいつ雨脚が強まってもおかしくなかったが、試合中盤までは小降りで済んだ。吸水性のいい土を追加しながら、何とかグラウンドコンディションを保った。
 阪神才木浩人、中日松葉貴大の投げ合いで、 0- 0のまま試合成立条件の 5回を終了した。


 2回表中日一死、上林誠知外野手を空振り三振に仕留めた才木浩人投手=阪神甲子園球場
 阪神がラッキーな変則ダブルプレーで相手のチャンスの芽を摘んだ。先発の才木は 4回に先頭・カリステに中前打を浴び、無死 1塁。続く4番・中田の打球は右中間への大飛球となったが、中堅・近本が難なく処理した。この際、捕球と同時にカリステが積極的な走塁で 1塁からタッチアップし、 2塁ベースに勢いよくスライディングした。タイミング自体はセーフだったものの、試合前から降り続いた雨の影響で内野の黒土部分はぬかるみ、まさかの〝オーバーラン〟。気付いた 2塁ベース上の遊撃・木浪はすぐさまタッチし、アウトにした。中日側のリクエストでリプレー検証が行われたが、判定は覆らず。才木は細川を 2ゴロに仕留め、結果的にこの回を 3人攻撃で退けた。


  4四回無死、中日・中田翔内野手の中飛で 1塁からタッチアップを試み、オーバーランしたオルランド・カリステ内野手にタッチする木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
 阪神が 1分挟む6連勝で今季初めて首位に立った。同一カード3連勝も今季初。降雨で試合開始が53分遅れた試合で、両軍無得点で迎えた 6回二死 1、 2塁で放った右翼席への佐藤輝明内野手(25)3号3ランが決勝点となった。才木浩人投手は 7回無失点で今季2勝目(1敗)。6連勝は昨年 9月 1日東京ヤクルト戦(神宮)から14日巨人戦(甲子園)までの11連勝以来。


  6回、3ランを放った際、バットを持ったまま 1塁へ走る佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 阪神が 7回表コールドとなった雨中の一戦を制し、今季初めて首位に立った。佐藤輝明内野手が 6回に3号3ラン。主砲の活躍で引き分けを挟んでの連勝を6に伸ばした。
 試合前から降り続く雨のため、この日は53分遅れの午後 2時53分にプレーボール。先発の才木浩人投手は、ぬかるむグラウンドで粘り強く好投した。初回、先頭の中日岡林、田中を連続で空振り三振。続くカリステには中前打を浴びたが、最後は中田を再び空振り三振と 3つのアウト全てを三振で斬った。


  6回裏阪神二死 1、 2塁、先制の3点本塁打を放ち生還する佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
  0- 0のまま迎えた 6回二死 1、 2塁、佐藤輝がフルカウントからファウルで 2球粘り 8球目、 125キロスライダーをがっちり捉えて、右翼スタンドへ痛烈な打球を飛ばした。ぬかるむグラウンドでも、 2塁走者の中野も、 1塁走者の森下も、悠々ホームイン。雨にぬれながらも声援を送ってきたファンへ豪快な 1発を届けた。

 

 近本光司外野手は今季6度目のマルチ安打。中日 3連戦で計12打数5安打と状態を上げてきた。
 「いい準備ができていた。自分の中で『これをしよう』というのが、打席の中でもできていたので。それはよかったかな」


  1回、中前打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球
  1回、変化球をきれいに打ち返す中前打で出塁。雨が強くなった 3回一死の第 2打席でも直球を力強く引っ張って 1、 2塁間を抜く右前打を放った。 5回を終えた時点で、中日の左腕・松葉の前に安打は自身の 2本だけ。チームで糸口を探っていた中、ナインに「あんまり考えすぎずにやっていった方がいい」と声をかけていた。近本の言葉を「頭に残しつつ打席に立った」森下は 6回一死 1塁から安打で続いて佐藤輝の3ランを導いた。リードオフマンとして、近本が打席で感じた経験を仲間にシェア。大事な役割を果たして勝利に貢献した。


  1回表阪神無死、中前打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球
 近本光司外野手がチーム唯一のマルチ安打を放った。
 初回、カウント 2- 2から中日先発松葉の 129キロカットボールを中前にはじき返した。さらに 3回には一死から内角球を引っ張って右前打。「いい準備ができていた。自分の中でこれをしようというのが打席の中でもできていた。それはよかったかなと思います」と納得のいく打撃内容で結果も伴った。


  1回表阪神無死、近本光司外野手は中前打を放った。投手は松葉貴大投手=阪神甲子園球
 いずれも得点には結びつかなかったが今季6度目のマルチ安打に「その打席の中でやることをやるだけ」と虎のリードオフマンは頼もしさ十分だ。これで今季甲子園では打率3割1分4厘。京セラドーム大阪を含めた本拠地では打率3割5分6厘と好成績を残している。
 中堅守備でも 4回中田の飛球に 1塁からタッチアップしたカリステに素早く反応。 2塁進塁を防ぐなどチーム6連勝に貢献した。次戦に向けては「頑張ります」と短く力を込めた。


 阪神が雨中の試合ならではの珍プレーに助けられた。
  4回無死一塁から中日中田翔内野手が深い中堅へのフライを放った。近本光司外野手が右中間最深部でつかみ、 1塁走者のオルランド・カリステ内野手がタッチアップした。


  4回無死、中田翔内野手の中飛で 1塁からタッチアップを試み、オーバーランしたオルランド・カリステ内野手=阪神甲子園球場
 俊足を飛ばしてゆうゆう 2塁に間に合った…が、ぬかるんだ黒土で滑りすぎて、スライディングが豪快に 2塁を「オーバーラン」。あわてて戻ったが、返球を受けた木浪聖也内野手にタッチされてアウトになった。
 中日立浪和義監督は笑いをこらえるようにリクエストを要求したがリプレー検証でも覆らなかった。


  4回表中日無死 1塁、中田翔内野手の中飛で 2塁を狙うもオーバーランしタッチアウトになるカリステ内野手。野手:木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
 阪神がラッキーな変則ダブルプレーで相手のチャンスの芽を摘んだ。先発の才木は 4回に先頭・カリステに中前打を浴び、無死 1塁。続く4番・中田の打球は右中間への大飛球となったが、中堅・近本が難なく処理した。この際、捕球と同時にカリステが積極的な走塁で 1塁からタッチアップし、 2塁ベースに勢いよくスライディングした。タイミング自体はセーフだったものの、試合前から降り続いた雨の影響で内野の黒土部分はぬかるみ、まさかの〝オーバーラン〟。気付いた 2塁ベース上の遊撃・木浪はすぐさまタッチし、アウトにした。中日側のリクエストでリプレー検証が行われたが、判定は覆らず。才木は細川を 2ゴロに仕留め、結果的にこの回を 3人攻撃で退けた。

 


  6回、左前打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手が攻撃の口火を切った。 0- 0の 6回一死から松葉のチェンジアップを捉えて左前打。「何とか塁に出ようと思ってヒットになった。その後、点も入りましたし、しっかりチャンスメークはできた」。5試合連続安打とし、悪条件の中で 2塁の守備でも慎重に打球をさばいた。「これ以上のことはないと思う(笑)。こういうグラウンドでもエラーなく守り切れた。そこはすごく良かった」と声を弾ませた。

  6回裏阪神一死、左前打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手が佐藤輝の決勝弾をお膳立てした。 6回一死から中日松葉の外角変化球を流して左前打で出塁。「何とか塁に出ようと思った。点も入りましたし、しっかりチャンスメークはできたかな」と役割を果たした。これで自身今季最長の5試合連続安打。
 「ヒットが続いているのは自分としてもいいと思いますし、あとはアウトになる内容も少し良くしていければ」と精度向上も見据えた。

 

 森下翔太外野手が「高速水切りショット」で佐藤輝の決勝弾をアシストした。
 試合前から雨が降り注ぐ中、この日も「3番右翼」でスタメン出場。 5回まで膠着(こうちゃく)状態が続き、 0- 0の 6回。一死 1塁から中日松葉の初球だった。 134キロ外角低めのチェンジアップを振り抜き、強烈な打球を遊撃へ飛ばした。ぬかるんだグラウンドの表面を高速で滑り抜けると、遊撃手のグラブの下を通過。好機を広げる左前打となった。
 「足もともだいぶ悪い中で、当たりはちょっと正面ぽかったですけど、こだわってきた打球速度だったり、芯で捉えるコンタクト率だったりっていうのがあった結果、抜けてくれたかなと思います」


  6回  6回で左前打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 一死後、5番佐藤輝が決勝3ランを放ち、雨天コールド。兄貴分のV弾をお膳立てした。これで自身6試合連続安打。「こういう天候が悪い中で1本出たのは、また次につながった」と手応えをつかんだ。
 この日 2安打の1番近本のアドバイスもいきた。両サイドを投げきる松葉に対し「あんまり考えすぎずにやった方がいいと言っていて。それを頭に残しつつ打席に立った」。6連勝と勢いづいた猛虎打線で、先輩に引っ張られ、直近 5試合は打率4割を超える。「自分のモチベーションにもなりますし、継続していけばもっともっといい数字を残せると思う」。中心打者としてさらなる貢献を誓った。


  6回裏阪神一死 1塁、左前打を放ちガッツポーズをする森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 主役の座は〝兄貴分〟に譲ったが、泥だらけのグラウンドに向かって放った一打で白星への道を整備した。阪神・森下翔太外野手が6試合連続安打をマークし、佐藤輝明内野手の決勝3ランにつなげた。
 「当たりは正面ぽかったですけど、こだわってきた打球速度だったり、芯で捉えるコンタクト率だったりっていうのがあった結果、抜けてくれたかなって思います」
  6回一死から中野が左前打で出塁。ぬかるむ地面から意識を取り除き、先発・松葉に一点集中。初球の 134キロツーシームを捉え、遊撃手の正面に飛んだ打球は打球速度のおかげで左前まで抜けた。チーム初の連打でチャンス拡大。佐藤輝が弾丸ライナーで放った本塁打を 1塁走者として見届け「抜けたとは思ったんですけど、入るとは思わなかった。すごい一発」と驚きを口にした。


 ベンチ前でリラックスした表情を見せる森下翔太外野手と佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場

 4本塁打で13打点と勝負強さが注目されがちだが、6試合連続安打と継続的にヒットを積み重ねる。「確実性」もプロ 2年目に取り組む課題のひとつ。春季キャンプではトレーニング用に短尺のバットを取り入れ、「コンタクト率が確実に上がる」とバットが体から離れない感覚を身につけようと取り組んだ。
 甲子園6連戦の最終日も、全体練習前の午前 9時ごろから室内練習場でバットを振り込んで「大変です」と笑顔で充実の汗をぬぐった。余念なくレベルアップに励み、結果に結びつけている。
 「(安打が出続けているのは)モチベーションにもなりますし、継続していけばもっといい数字を残せる。天候が悪い中で一本出たのはまた次につながる」
 勝負強さと確実性を兼ね備え、強い虎を引っ張っていく。

 

 阪神は 0― 0の 6回、佐藤輝明内野手の3号3ランで先制した。頼もしい大砲が勝利への道筋をつけた。一死から中野、森下の連打で 1、 2塁。大山は空振り三振に倒れたが、佐藤輝は先発・松葉の 8球目の 125キロスライダーを一閃。打球はライナーで右翼スタンドへ一直線。試合開始前から雨が降り続く中、今季の甲子園第1号で試合を動かした。

  6回二死 1、 2塁で3ランを放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手が今季3号の3ランを決めた。
  0- 0の 6回。二死 1、 2塁から中日先発の松葉貴大投手から7球粘り、 8球目。 125キロ外角の球をフルスイング。右翼スタンドへ先制3ランを放り込んだ。
 本塁打は 6日東京ヤクルト戦(神宮)以来13試合ぶり。試合前から雨が降り注ぎ、53分遅れて開始するなど、悪天候の中での先制3ラン。雨の中でも満員のファンへ 1発を届けた。


  6回裏阪神二死 1、 2塁、佐藤輝明内野手は先制の右越え3点本塁打を放った=阪神甲子園球場
 阪神はグラウンド不良による 7回表終了コールドゲームで中日に 3- 0で勝利し、引き分けを挟んで6連勝で首位に浮上した。 0― 0の 6回に佐藤輝明内野手が先制の3号3ラン。雨の中、びしょぬれになって声援を送ってくれた虎党に勝利を届けた。チームは開幕ダッシュに失敗しながらも、21試合目でトップを奪った。さあ、連覇に向かってこのまま突っ走るで~!
 降り続く雨を切り裂く弾丸ライナーが、右翼席に飛び込んだ。泥んこの甲子園が舞台となったドラマのクライマックスは 0- 0の 6回だ。黄色いポンチョを着た虎党たちが一斉に立ち上がる。佐藤輝が自身13試合ぶり、甲子園今季1号となる決勝3号3ラン。チームを今季初の6連勝&セ・リーグ首位に導いた。


  6回裏阪神二死 1、 2塁、佐藤輝明内野手は右越え3点本塁打を放ちバットを持ったまま 1塁をまわる。後方左は才木浩人投手=阪神甲子園球場
 「しっかり前に飛ばして何とか点を取ろうという意識でした。足元もめちゃくちゃ緩く、滑りまくりでした。でも、気持ちは切らさずにいくことができた」
 降雨の影響で53分遅れの午後 2時53分にプレーボール。阪神園芸の職員がイニングを終えるごとに土を入れる最悪のコンディションの中で迎えた第 3打席だ。二死 1、 2塁、フルカウントからファウルで 2球粘った 8球目。好投していた松葉のスライダーを一閃した。「ちょっと弾道が低かったんで、入るとは思わなかった」。自慢のパワーで押し込んだ。


  6回裏阪神二死 1、 2塁、佐藤輝明内野手は右越え3点本塁打を放ち岡田彰布監督とタッチする=阪神甲子園球場
 阪神が 7回表コールドとなった雨中の一戦を制し、今季初めて首位に立った。佐藤輝明内野手が 6回に3号3ラン。主砲の活躍で引き分けを挟んでの連勝をに伸ばした。
            ◇   ◇   ◇
 佐藤輝の活躍を、今岡打撃コーチは「当然」とばかりに見つめていた。
 「ナイスバッティング。最高の形。イニング関係なく、先に点を取れたのが大きい」。同コーチは開幕から昨年との違いを感じていた。「自分の中で『これ』というものがある。それを練習で続けている。自分に必要なことが分かっている」。基本的に、選手に聞かれるまでは口を出さないスタンスの同コーチだが、ヘルプはまだない。
 今岡コーチは「現役の時の俺にちょっと似ているんだよね」と笑う。05年の優勝時、佐藤輝と同じ「5番3塁」で驚異の147打点を稼ぎ出した。大卒ドラフト1位が必ずしも自分に合うわけではないと感じていた。若手時代はそれで苦労もした。だから絶対に理論は押しつけない。同コーチの言葉を聞くと、今年はキャリアハイの成績を残しそうな期待をしてしまう。

 


 53分遅れで始まった中日戦でマウンドに上がった才木浩人投手=阪神甲子園球場
 膝下に残る泥の跡が、コールド宣告の瞬間に勲章へと変わった。ぬかるむマウンドでたくましく腕を振り、 7回3安打8奪三振完封。才木浩人投手がチームを首位の座に押し上げた。
 「今年初の甲子園(登板)が何かすごい状況だったんですけど、とりあえずチームが勝ててよかったと思います」
 試合前から断続的に降り続く雨の影響により、予定から53分遅れでプレーボール。試合中も内野の黒土部分は水たまりができては整備が行われ、一定のテンポは刻めない。そんな難しさを強いられながらも、集中力は切らさなかった。


  6回、佐藤輝明内野手の3ランに喜ぶ才木浩人投手=阪神甲子園球場
 内野手のことを思い、ゴロではなくフライや三振でアウトを稼ぐことを意識し、 2回までに 5奪三振。「力を入れて投げるとだいぶ足が滑っていた。ゾーンの中でカウントを取りにいく感じで」。 100%の力は出せなくても、精度の高いスライダーも駆使しながら、投手戦を演じた。
  6回には同学年の佐藤輝が均衡を破る先制3ランを放ち、ガッツポーズ。大きすぎる援護をもらうと、直後の 7回も3者凡退で斬り、勝利の瞬間へと飛び込んだ。 3塁を踏ませない雨中の好投に岡田監督は「才木が一番やりたかったみたいでね。それに値するピッチングをしてくれました」とほめたたえた。


 試合後、大山悠輔内野手から祝福される才木浩人投手=阪神甲子園球場
 2020年11月の右肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指すリハビリ期間中に読書を通して、色が持つ視覚的効果を学んだ。グラブの色はどんな天候でも映える赤色。好きなカラーでもあり、「体の可動域が広がったり、動けるので」と理由を明かす。グラウンド外でも、ベッドや布団は目がさえるような暖色を避け、紫色系の落ちついた色を採用し、安眠につなげている。細かな部分に気を配るのも、全てはパフォーマンスにつなげるため。ぬれながらもスタンドをレインコートの黄色で染めたファンには、感謝を勝利という形で届けた。
 「(チームは)今すごく乗っていると思うので、これからどんどん勝ちを積み重ねていってほしいなと思います」
 6連勝の始まりも才木だった。雨ニモ負ケズ、連勝バトンをパス。首位に立ち、虎色のシーズンがここから本格化する。

 


 梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手が必死のリードで才木浩人投手の完封勝利をアシストした。「ピンチでも雑にならないように、一球一球しっかり声をかけながらできたのはよかった。0点で抑えられたことに関してはベストピッチをしてくれた。ましてやこういう天候で、完封で。才木にあっぱれですよ」と喜んだ。 2、 5回の打席はいずれも四球で出塁し、攻守で粘りのプレーをみせた。

  1回表中日無死、岡林勇希外野手を三振に仕留める才木浩人投手。捕手は梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手が好リードで才木を完封勝利に導いた。
 悪天候での試合とあって先制点を与えないことに集中。「とにかく細心の注意を払って配球できた。ピンチでも球数かけながらとか、雑にならないように1球1球声をかけながらできたのはよかった」と0を重ねた。完封には「万全じゃない状態で投げられた才木が本当によく頑張ってくれた。本当に才木にあっぱれですよ」と右腕をたたえた。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

 

 

 

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