●阪神打線は菅野の前に 6回まで無得点。 1回は 1死 2塁の好機を作るも、大山悠輔内野手(29)、佐藤輝明内野手(25)が凡退。 3回も二死から 1、 2塁の好機を作ったが大山が空振り三振に倒れた。 5回は失策で出塁した近本光司外野手(29)が 2盗を決め、得点圏に進むも、この日唯一の 2安打を放っている中野拓夢内野手(27)が空振り三振。 6回は3番・森下翔太外野手(23)から始まる打順も、森下は三振、大山は 3ゴロ、佐藤輝も三振に倒れた。佐藤輝はここまで 3打数 3三振。苦しい展開が続いている。 0- 1の 8回、一死 1、 2塁から森下翔太外野手の左前適時打で同点に追いついた。先発の西勇輝投手(33)は 8回 1失点。今季初勝利ならなかったが、巨人・菅野智之投手(34)との投げ合いで一歩も引かなかった。阪神がサヨナラ勝ちで引き分けを挟んで3連勝とし、勝率5割復帰を果たした。
●中野拓夢内野手がまた超美技を披露した。 2回一死 1塁。泉口友汰内野手(24)が強く引っ張った 1、 2塁間への打球に横っ飛び。グラブの先でつかんで、素早く 1塁送球してアウトにした。
 結果的に先制の 1点を奪われたが、前日の得点を防ぐ逆シングル捕球からのバックホームに続き、守備から投手をもり立てた。 1回は左翼線 2塁打、 3回は中前打、延長でもヒットを記録し、 5日の東京ヤクルト戦(神宮)以来、今季 2度目の猛打賞を記録。力を込めた。
●大山悠輔内野手が 7回の守備で好プレーを見せた。一死 1塁で泉口の打球は 1塁への高くはね上がるバウンドのゴロ。この打球を大山が飛び上がってつかみ、倒れ込みながらも 1塁のベースカバーに入る西勇にトスしてアウトにした。抜ければ長打の可能性もあった打球を止め、西勇が小林誠司捕手(34)も 3ゴロに打ち取って無失点。ここまで 3打席凡退で開幕から70打席ノーアーチと苦しむ大山だが、守備の貢献で役割をひとつ果たした。打率.159に沈む4番の復調が虎には必要だ。
●売り出し中の阪神・前川右京外野手(20)が好投していた菅野のリズムを崩す左前打を放ち、胸を張った。 0- 1の 8回先頭で西勇の代打で出場し、カウント 1- 2から真ん中付近の 149キロ直球を逆方向へ弾き返した。直後に代走・植田海内野手(27)を送られてベンチへ下がったが、その後に森下の同点打が飛び出した。若虎は打率.303と猛アピール中だ。
●近本光司外野手が勝負どころで打線をつなぐ働きをみせた。 1点を追う 8回、先頭の代打・前川が左前打で出た無死 1塁で菅野の直球を左前に運んで続き、その後の森下の同点打を導いた。終盤までビハインドの展開が続いた接戦を粘って勝ち切り喜んだ。
●阪神がついに菅野智之投手の「0行進」を止めた。チーム1のクラッチヒッターが面目躍如の一打を放った。 0- 1の 8回、先頭の代打前川右京外野手が左前打。近本光司外野手の左前打とバント失敗で一死 1、 2塁として、森下翔太外野手が左前打を放ち、 1- 1に追いついた。菅野は今季、 2試合連続で計13回を無失点。この試合も 7回まで無失点を続け、今季21イニング目での初失点となった。開幕から20イニング無失点だった菅野から、東海大相模高の後輩でもある森下が価値ある一打を放ち、コメントした。森下は17日の同戦でも決勝の 2点 2塁打。 2夜連続の大仕事に甲子園は大歓声に包まれた。ルーキーイヤーから活躍を重ね、取材されない日はないスター街道を歩む。前日17日の同戦でも決勝の 2点 2塁打を放っており、 2夜連続の大仕事。さらに延長10回では無死 1塁から 2遊間を破る中前打で、佐藤輝のサヨナラ安打までお膳立てした。引き分けを挟んで今季初の3連勝で勝率を5割に戻し、森下の言葉も一層力強くなった。
●勝てばええねん! 阪神は 2x- 1で巨人にサヨナラ勝ちし、引き分けを挟んで今季初の3連勝。阪神がサヨナラ勝ちで引き分けを挟んで3連勝とし、勝率5割復帰を果たした。延長10回、無死満塁で佐藤輝明内野手が右前へサヨナラ安打を放った。 0- 1の 8回に森下翔太外野手の左前適時打で同点に追いつき、延長10回無死満塁から佐藤輝明内野手が左前に運んで試合を決めた。先発の西勇輝投手は 8回 1失点で試合を決めた。阪神が今季初のサヨナラ勝ちで、 3カードぶりの勝ち越しを決めた。これで8勝8敗2分けとなり、勝率5割となった。前夜に決勝打を放った森下翔太外野手が、この日も流れを変えた。序盤は巨人先発の菅野を前に、阪神打線が沈黙。 7回までわずか3安打に抑え込まれ、9三振を喫した。 2回に先制を許し、 0- 1のまま迎えた 8回。代打前川が左前打で出塁すると、近本も左前打で続き無死 1、 2塁。中野は犠打失敗となったが、ここで打席に立った森下が初球のスライダーを捉え、同点の左前適時打を放った。
打率.194と低空飛行。この日も劇打の前は 3三振と決して調子がいいとはいえない。なんとか状態を上げようと、京セラドームでの試合では素足になってバットを振り込んだ。前週の甲子園では全体練習後にブルペンに直行し、素振りを敢行した。
●阪神の先発・西勇輝投手は 8回 4安打1失点だった。スコアボードに「0」を刻み続けただけに、たった一度の「1」が余計に重く響いた。 0― 0の 2回、二死 2塁で小林に中前適時打を許して失点。これがこの日唯一の失点だった。直球、変化球ともに丁寧にコーナーに投げ分け、 5回一死 1塁では犠打を試みた打球を自ら処理して併殺を完成。95球で 8回まで投げ切り、凡打の山を築いた。11日の広島戦では 8回無失点も白星を手にできず。この日は 0― 1の 8回、先頭で代打・前川が送られての降板となったが、打線が同点に追いつき、勝敗はつかなかった。
前回11日の広島戦(甲子園)も 8回無失点の快投だったが、 9回にハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)が打たれて 0- 1で敗れた。この日は 2回二死 2塁から小林にチェンジアップを中前に運ばれて 1点を先制されたが、 3回以降は巨人打線に得点を許さなかった。モチベーションになったのは巨人の先発、菅野の存在だ。菅野は 1学年上の34歳で、2016年から 4年間、合同自主トレを行った間柄。 2人が投げ合うのは2021年10月13日(東京ドーム)以来、 4度目。西勇に白星がついたことはないが、個人の記録はどうでもよかった。
●桐敷拓馬投手(24)が失敗の許されない 1- 1の 9回のマウンドで無失点投球を披露し、劇勝への流れを作った。17日の同戦で見逃し三振をとった岡本和真内野手(27)を、この日は二死走者なしからフォークでバットに空を切らせた。Gの主砲を封じ、4試合連続無失点とした。
●延長10回を抑えた加治屋蓮投手(32)が今季初勝利だ。島本浩也投手(30)が丸佳浩外野手(34)に左前打を打たれたところで登板。坂本勇人内野手(35)を中飛に打ち取り振り返った。小林を遊ゴロ、吉川尚輝内野手(29)を空振り三振に仕留めてサヨナラ劇につなげた右腕は胸を張った。
●梅野隆太郎捕手(32)が僅差の接戦で扇の要として守り抜いた。 1- 1で迎えた10回の守備では、先頭・丸の安打から一死 2塁を迎えたが、加治屋のフォークボールがワンバウンドになった球や、大きくコースを外れた球を何度も逸らさず止めてピンチをしのいだ。タイトな競り合いを守り勝ち大きく息をついた。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 2- 1巨人=延長10回>◇ 6回戦◇阪神 3勝 2敗 1分◇18日◇阪神甲子園球場
 阪神打線は菅野の前に 6回まで無得点。 1回は 1死 2塁の好機を作るも、大山、佐藤輝が凡退。 3回も二死から 1、 2塁の好機を作ったが大山が空振り三振に倒れた。 5回は失策で出塁した近本が 2盗を決め、得点圏に進むも、この日唯一の 2安打を放っている中野が空振り三振。 6回は3番・森下から始まる打順も、森下は三振、大山は 3ゴロ、佐藤輝も三振に倒れた。佐藤輝はここまで 3打数 3三振。苦しい展開が続いている。


  6回、三振に倒れた佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
  0- 1の 8回、一死 1、 2塁から森下翔太外野手の左前適時打で同点に追いついた。先発の西勇輝投手は 8回 1失点。今季初勝利ならなかったが、巨人・菅野智之投手との投げ合いで一歩も引かなかった。

  8回、森下翔太外野手の同点打で生還した近本光司外野手を迎える西勇輝投手ら阪神ナイン=甲子園球場
 阪神がサヨナラ勝ちで引き分けを挟んで3連勝とし、勝率5割復帰を果たした。 0- 1の 8回に森下翔太外野手の左前適時打で同点に追いつき、延長10回に佐藤輝明内野手が右前打を放って試合をつくった。

 


  2回表巨人一死 1塁、中野拓夢内野手は泉口友汰内野手の 2ゴロの打球に飛びつく=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手がまた超美技を披露した。
  2回一死 1塁。泉口友汰内野手が強く引っ張った 1、 2塁間への打球に横っ飛び。グラブの先でつかんで、素早く 1塁送球してアウトにした。
 結果的に先制の 1点を奪われたが、前日の得点を防ぐ逆シングル捕球からのバックホームに続き、守備から投手をもり立てた。


 佐藤輝明のサヨナラ打で喜ぶ西勇輝投手と中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手が延長10回、先頭で大勢のフォークを捉えて左前打を放ち、森下のヒットで 3塁まで進み、佐藤輝の劇打で歓喜のホームを踏んだ。「なんとか食らいついていこうという気持ちがあった。その結果、自分らしいヒットが出た」。 1回は左翼線 2塁打、 3回は中前打、延長でもヒットを記録し、 5日の東京ヤクルト戦(神宮)以来、今季 2度目の猛打賞を記録。「投手を楽に投げさせられる展開を作っていければ」と力を込めた。

 

 大山悠輔内野手が 7回の守備で好プレーを見せた。一死 1塁で泉口の打球は 1塁への高くはね上がるバウンドのゴロ。この打球を大山が飛び上がってつかみ、倒れ込みながらも 1塁のベースカバーに入る西勇にトスしてアウトにした。抜ければ長打の可能性もあった打球を止め、西勇が小林も 3ゴロに打ち取って無失点。ここまで 3打席凡退で開幕から70打席ノーアーチと苦しむ大山だが、守備の貢献で役割をひとつ果たした。

  1回裏阪神一死 1、 2塁、中飛に倒れた大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 大山悠輔内野手に本塁打が出ない。この日も第 1打席が中飛、第 2打席が空振り三振。開幕からの連続打席ノーアーチは「69」になり、自己最長を更新した。
 大山の開幕からのノーアーチは21年の68打席が最長だった。
 昨季は年間チーム 2位の19本塁打を放った。


  7回、泉口友汰内野手の打球で好守をみせた大山悠輔内野手に手を差し出す西勇輝投手=阪神甲子園球場
 大山悠輔内野手は4打数無安打だったが、延長10回は故意四球でサヨナラ勝利のお膳立てに加わった。開幕から72打席ノーアーチで、自己ワースト更新中と打撃では苦しんでいるが、守備では 7回一死 1塁で泉口の 1塁へ高くはね上がるバウンドのゴロを飛び上がってつかみ、 1塁のベースカバーに入る西勇にトスしてアウトにするなど、堅守を発揮した。打率.159に沈む4番の復調が虎には必要だ。

 


  8回、菅野智之投手から安打を放った前川右京外野手=阪神甲子園球場
 売り出し中の阪神・前川が好投していた菅野のリズムを崩す左前打を放ち、「ある程度、全球種を待ちながら対応していけたので、打ててよかった」と胸を張った。 0- 1の 8回先頭で西勇の代打で出場し、カウント 1- 2から真ん中付近の 149キロ直球を逆方向へ弾き返した。直後に代走・植田を送られてベンチへ下がったが、その後に森下の同点打が飛び出した。若虎は打率.303と猛アピール中だ。

 


  8回、安打を放った近本光司外野手 投手は菅野智之投手=阪神甲子園球場
 近本光司外野手が勝負どころで打線をつなぐ働きをみせた。 1点を追う 8回、先頭の代打・前川が左前打で出た無死 1塁で「 3遊間が空いていたんで、(走者を) 2塁に進めることだけだった」と菅野の直球を左前に運んで続き、その後の森下の同点打を導いた。終盤までビハインドの展開が続いた接戦を粘って勝ち切り「みんなで勝つことができた」と喜んだ。

 


  8回、同点打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 阪神がついに菅野智之投手の「0行進」を止めた。チーム1のクラッチヒッターが面目躍如の一打を放った。
  0- 1の 8回、先頭の代打前川右京外野手が左前打。近本光司外野手の左前打とバント失敗で一死 1、 2塁として、森下翔太外野手が左前打を放ち、 1- 1に追いついた。
 菅野は今季、 2試合連続で計13回を無失点。この試合も 7回まで無失点を続け、今季21イニング目での初失点となった。


  8回、同点打を放った森下翔太外野手。実に勝負強い!=阪神甲子園球場
 阪神打線がついに巨人の先発・菅野を捉えた。 0- 1で迎えた 8回。先頭の代打・前川が左前打を放って出塁すると、岡田監督はすかさず代走・植田を送る。近本が左前打でつないで無死 1、 2塁。しかし、バントを試みた中野は菅野の好フィールディングで 2走・植田がアウト。一死 1、 2塁で森下が打席に向かった。その初球、 133キロスライダーを引っ張ると、打球は 3遊間を抜ける左前適時打。開幕から20イニング無失点だった菅野から、東海大相模高の後輩でもある森下が価値ある一打を放ち、「打ったのはスライダー。(前川)右京と近本さんがチャンスメークしてくれて、『ここしかない』という思いでしたし、とにかく目の前の一球に集中していました。終盤でなんとか追いつくことができて良かったですし、この試合を勝ち切れるように頑張ります」とコメントした。森下は17日の同戦でも決勝の 2点 2塁打。 2夜連続の大仕事に甲子園は大歓声に包まれた。


  8回裏阪神一死 1、 2塁、左前適時打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 思い切りのいいスイングで、森下が張り詰めた緊張感を吹き飛ばした。打球は 3遊間を抜けて、近本が 2塁から悠々生還。極上のチャンスをおいしくいただく同点の適時打で、試合を振り出しに戻した。
 「ボールは見えていたので、甘いスライダーか真っすぐ(を狙って)。真っすぐのタイミングでいって、スライダーをうまく前でさばけた」
  7回まで抑え込まれた先発・菅野に逆襲したのは 0― 1で迎えた 8回。先頭の代打・前川が左前打を放って出塁すると、近本も左前打でつないで無死 1、 2塁。バントを試みた中野は菅野の好フィールディングで二走がアウトとなり、一死 1、 2塁で森下が打席に向かった。
 最初の 2打席で四球を選び、打てる球の見極めには自信があった。初球に投じられた 133キロのスライダーを引っ張り、打球は 3遊間を抜ける左前への同点適時打。開幕から20イニング無失点を続けていた菅野から、東海大相模高の後輩が価値ある一打を放った。


  8回裏阪神一死 1、 2塁、森下翔太外野手は左前に同点適時打を放った=阪神甲子園球場
 ルーキーイヤーから活躍を重ね、取材されない日はないスター街道を歩む。どんな質問にも丁寧に応じる森下だが、甲子園の試合前練習、その後の取材時間が終わった後こそが重要な時間だ。「練習後から試合までの間に少し仮眠をとっているんです」。グラウンドで体を動かして、試合までの時間では一度目をつぶってリセット。そんな習慣が集中力と勝負強さの一端になっている。
 前日17日の同戦でも決勝の 2点 2塁打を放っており、 2夜連続の大仕事。さらに延長10回では無死 1塁から 2遊間を破る中前打で、佐藤輝のサヨナラ安打までお膳立てした。今季18試合で13安打の打率.217ながら、11打点と群を抜く勝敗への貢献度。岡田監督も「いいところでずっと打っている感じ」とべた褒めだ。引き分けを挟んで今季初の3連勝で勝率を5割に戻し、森下の言葉も一層力強くなった。
 「連覇に向けてやっていきたいと、(シーズンが)始まる前からそういう気持ちでやっている。やっとイーブンになったので、ここから連勝したいと思います」

 


 10回裏阪神無死満塁、右前へサヨナラ適時打を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 阪神がサヨナラ勝ちで引き分けを挟んで3連勝とし、勝率5割復帰を果たした。 0- 1の 8回に森下翔太外野手の左前適時打で同点に追いつき、延長10回無死満塁から佐藤輝明内野手が左前に運んで試合を決めた。先発の西勇輝投手は 8回 1失点で試合を決めた。
 阪神が今季初のサヨナラ勝ちで、 3カードぶりの勝ち越しを決めた。これで8勝8敗2分けとなり、勝率5割となった。
 前夜に決勝打を放った森下翔太外野手が、この日も流れを変えた。序盤は巨人先発の菅野を前に、阪神打線が沈黙。 7回までわずか3安打に抑え込まれ、9三振を喫した。
  2回に先制を許し、 0- 1のまま迎えた 8回。代打前川が左前打で出塁すると、近本も左前打で続き無死 1、 2塁。中野は犠打失敗となったが、ここで打席に立った森下が初球のスライダーを捉え、同点の左前適時打を放った。


 10回裏阪神無死満塁、サヨナラ適時打を放ちヘルメットを脱ぎ捨てる佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 そして迎えた延長10回、中野、森下の連打で無死 1、 3塁の好機をつくると、4番大山は申告敬遠。最後は佐藤輝明内野手が、自身初めてとなる右翼線へサヨナラ適時打(23年にサヨナラ犠飛あり)を放った。
 先発の西勇輝投手は 2回に小林の先制適時打で 1点を失うも、その後は無失点に抑えて 8回4安打1失点。今季初白星は次戦に持ち越しとなったが、 8回5安打無失点だった前回11日広島戦(甲子園)に続き、粘り強く好投を見せた。
 守備では 2回に 2塁手の中野拓夢内野手が、巨人泉口の 1、 2塁間への打球に横っとびし好捕。 7回には大山が泉口の外野へ抜けそうな打球に、グラブを目いっぱい伸ばしてキャッチ。持ち味の守備からリズムをつくり、逆転劇を呼び込んだ。


 延長10回、サヨナラ安打を放った佐藤輝明内野手は飛び上がって歓喜=阪神甲子園球場
 勝てばええねん! 阪神は 2x- 1で巨人にサヨナラ勝ちし、引き分けを挟んで今季初の3連勝。延長10回、無死満塁で佐藤輝明内野手が右前へサヨナラ安打を放った。 2得点以下は球団ワーストに並ぶ10試合連続になったが、この間は4勝4敗2分けで、勝率も5割に復帰。歴史的貧打でも首位中日に2.5ゲーム差と迫り、19日からの3連戦に臨む。
 眠っていた大砲が目覚める。火の出るような打球は 1、 2塁間を抜けた。地鳴りのような大歓声。苦しみ抜いた先に待っていた歓喜のウオーターシャワー。劇的勝利を己のバットで導いた佐藤輝は、満面の笑みであの瞬間を振り返った。
 「最高です! (ウオーターシャワーは)いやあ、ちょっと寒かったですね。めちゃくちゃかけられました。うれしかったです」


 10回裏阪神無死満塁、右前へサヨナラ適時打を放ちベンチを指さす佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 今季 4度目の延長戦。 1- 1で迎えた10回、中野、森下の連打で無死 1、 3塁とすると、大山の初球で 1走・中野が 2進し、4番は申告敬遠。無死満塁の絶好機で打席が巡ってきた。
 「回ってきたら絶対に決めてやろうという気持ちで入りました」
 巨人の守護神・大勢の直球に食らいつく。「フォークも頭にはあったので、考えながら」。白熱の展開にも冷静さを心がける。「真っすぐ勝負だったので、振り負けないようにいきました」。カウント 2- 2からの 6球目、 155キロ直球を引っ張った。飛びついた 1塁手の横を抜け、白球は右翼芝生へ。犠飛で決めた昨年 8月12日の東京ヤクルト戦(京セラ)以来のサヨナラ打。甲子園では初、サヨナラヒットも初。 4万2586人の大歓声とナインからの手荒い祝福を何度も何度も飛び跳ねて受け止めた。


 延長10回、サヨナラの適時打を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 「それまでチャンスで凡退とかあったので、最後は決められてよかったと思います」
 打率.194と低空飛行。この日も劇打の前は 3三振と決して調子がいいとはいえない。なんとか状態を上げようと、京セラドームでの試合では「裸足の方が足の裏の感覚がつかみやすい」と素足になってバットを振り込んだ。前週の甲子園では全体練習後にブルペンに直行し、素振りを敢行した。

▼佐藤輝が10回にサヨナラ安打。佐藤輝は23年 8月12日東京ヤクルト戦でサヨナラ犠飛を打っているが、サヨナラ安打は自身初めてだ。また、阪神は 7日東京ヤクルト戦から続く 2得点以下が、これで10試合連続。連続2得点以下の記録は62年国鉄と93年巨人がマークした12試合が最長だが、阪神では59年と12年に記録した10試合に並ぶ球団ワーストタイ。

 


  7回、イニング間にキャッチボールする西勇輝投手=阪神甲子園球場
 阪神の先発・西勇輝投手は 8回 4安打1失点だった。スコアボードに「0」を刻み続けただけに、たった一度の「1」が余計に重く響いた。 0― 0の 2回、二死 2塁で小林に中前適時打を許して失点。これがこの日唯一の失点だった。直球、変化球ともに丁寧にコーナーに投げ分け、 5回一死 1塁では犠打を試みた打球を自ら処理して併殺を完成。95球で 8回まで投げ切り、凡打の山を築いた。11日の広島戦では 8回無失点も白星を手にできず。この日は 0― 1の 8回、先頭で代打・前川が送られての降板となったが、打線が同点に追いつき、勝敗はつかなかった。降板後は「ロースコアの試合が続いている中で少しでも長いイニングをという思いで投げました。先制を取られてからも梅野のリードに助けてもらいながら、菅野さんもすごくいい投球をしていたのでその流れに乗っていく形で自分も投げることができました」とコメントした。


 西勇輝投手は 8回 1失点と力投。菅野智之投手と息詰まる投手戦を展開した=阪神甲子園球場
 今季初勝利はお預けとなったが、白星に値するピッチングだった。西勇は 8回4安打1失点の好投も打線の援護に恵まれなかったが、サヨナラ勝ちしたことに満面の笑みを浮かべた。
 「チームが勝ったからいい。それだけでいいです」
 前回11日の広島戦(甲子園)も 8回無失点の快投だったが、 9回にゲラが打たれて 0- 1で敗れた。この日は 2回二死 2塁から小林にチェンジアップを中前に運ばれて 1点を先制されたが、 3回以降は巨人打線に得点を許さなかった。
 モチベーションになったのは巨人の先発、菅野の存在だ。「菅野さんがすごいいいピッチングをしたんで、そのリズムに乗れた。好きな先輩と長いイニングまで投げられて、本当にいい時間を過ごせたと思う」。
 菅野は 1学年上の34歳で、2016年から 4年間、合同自主トレを行った間柄。 2人が投げ合うのは2021年10月13日(東京ドーム)以来、 4度目。西勇に白星がついたことはないが、個人の記録はどうでもよかった。

 


  9回、投球する桐敷拓馬投手=阪神甲子園球場
 桐敷拓馬投手が失敗の許されない 1- 1の 9回のマウンドで無失点投球を披露し、劇勝への流れを作った。「 9回は一発で勝負が決まる場面だった。4番、岡本選手とかいたので、甘いところに行かないように昨日以上に意識して投げてました」と声を弾ませた。17日の同戦で見逃し三振をとった岡本和を、この日は二死走者なしからフォークでバットに空を切らせた。Gの主砲を封じ、4試合連続無失点とした。

 


 阪神4番手の加治屋蓮投手=阪神甲子園球場
 延長10回を抑えた加治屋が今季初勝利だ。島本が丸に左前打を打たれたところで登板。坂本を中飛に打ち取り「最後はちょっとラッキーな外野フライになったんですけど、気持ちの面で向かっていけていた」と振り返った。小林を遊ゴロ、吉川を空振り三振に仕留めてサヨナラ劇につなげた右腕は「どこで行こうが自分のできることをやろうと思って(試合に)入りました」と胸を張った。

 


  8回、代打を送られ交代となった西勇輝投手 右は梅野隆太郎捕手=甲阪神子園球場
 梅野隆太郎捕手が僅差の接戦で扇の要として守り抜いた。 1- 1で迎えた10回の守備では、先頭・丸の安打から一死 2塁を迎えたが、加治屋のフォークボールがワンバウンドになった球や、大きくコースを外れた球を何度も逸らさず止めてピンチをしのいだ。タイトな競り合いを守り勝ち「皆よく投げてくれて、本当にナイスゲームじゃないですか」と大きく息をついた。

 

※ 4月19日の予告先発は、阪神・青柳晃洋投手(30)―中日・ウンベルト・メヒア投手(27)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

 

 

 

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