●スタメンが発表され、中日の先発は右投手のウンベルト・メヒア(27)だが、阪神は「6番左翼」にシェルドン・ノイジー外野手(29)を起用した。森下翔太外野手(23)は前日に続いて3番右翼。阪神の先発は前回登板で今季初勝利を挙げた大竹耕太郎投手(28)。岡田彰布監督(66)は現在通算483勝。あと1勝で、歴代2位タイになる。
●阪神は中日に逆転負けを喫し、引き分けを挟んで3連敗となった。打線は 1回に幸先よく先制。佐藤輝明内野手(25)が二死 1、 2塁で中堅手の頭を越す先制の2点適時2塁打を放った。10日の広島戦(甲子園)以来 3試合ぶりの打点で得点を加えたが、 2回以降はわずか 3安打と沈黙。スコアボードに0が並んだ。先発の大竹耕太郎投手は 5回まで無四球の 4安打で無失点に抑えていたが、 6回細川成也外野手(25)に左前打を打たれ、無死満塁となったところで降板。岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)が2番手で登板したが、代打・中島宏之内野手(41)に押し出し死球で同点。続く宇佐見真吾捕手(30)に左前適時打を浴びて逆転を許し、代打・村松開人内野手(23)にも押し出し四球と負の連鎖を断ち切れなかった。
●今年も鬼門なのか。阪神が首位中日に逆転負けを喫し、引き分けを挟んで今季初の3連敗、借金も今季ワースト3にふくらんだ。先発の大竹耕太郎投手が 5回まで無失点と好投したが 6回に暗転。打線も初回に佐藤輝明内野手が挙げた 2点にとどまり、阪神はこれでバンテリンドームで通算200敗目( 117勝 9分け)。苦手な敵地で再び最下位転落危機に陥った。阪神にとって、バンテリンドームでの通算200敗目。リーグ優勝した昨季は7勝4敗1分けと 6年ぶりに勝ち越したが、勝率3割6分9厘はセの本拠地別ワースト。12回ドローだった前日12日の初戦を含め、再び鬼門の予感が漂う。開幕14試合の1試合平均は2.43点にとどまり、チーム打率2割1分もリーグ最下位。乗れないトラを象徴する“スミ2”敗戦となった。前夜の引き分けを挟んで今季初の3連敗。岡田監督はあと1勝で、吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)に並ぶ球団監督歴代2位タイの484勝となるが、 4戦連続で足踏みとなった。今季ワースト借金3で再び最下位ヤクルトが0差に迫るテール危機。それでも、立ち止まっているわけにはいかない。首位中日相手に苦手の敵地も払拭して、14日こそスカッと快勝したい。
●佐藤輝明内野手が 1回、先制の 2点適時2塁打を放った。中日の投手陣に苦しめられた前夜がうそのように 1回から得点を刻んだ。2番・中野拓夢内野手(27)、4番・大山悠輔内野手(29)が四球を選んで二死 1、 2塁で迎えたこの日最初の打席。先発・ウンベルト・メヒア投手(27)が 5球目に投じた外角のチェンジアップをすくい上げ、中堅手の後ろに飛ばした。10日の広島戦(甲子園)以来 3試合ぶりの打点で、マウンドに上がる前の先発・大竹を援護した。前日12日にも、 2回の第 1打席でチーム初安打となる右翼フェンス直撃の 2塁打をマーク。今週に入って 3本目の 2塁打で、初回の先制点をもぎ取った。虎が先制するのは 9日の広島戦(甲子園)以来 4試合ぶり。 1回の得点は 3日の横浜DeNA戦(京セラ)以来10試合ぶり今季 2度目で、 1回表は今季初だった。佐藤輝は 4回一死からも右前打で出塁。直後に 2盗失敗となったが、 4試合ぶり今季 2度目のマルチ安打と一人、気を吐いた。
●阪神に、いきなりヒヤリとするプレーがあった。初回先頭の守備。三好大倫外野手(26)の左翼線上への飛球に対し、左翼シェルドン・ノイジー(29)と遊撃の木浪聖也(29=亜細亜大學OB)が全力で追いかけた。ライン際で互いが倒れ込みながら捕球体勢に入り、交錯。ノイジーがやや痛めたような表情を見せた。
●近本光司外野手(29)の連続試合安打が6で止まった。チームトップの打率は2割6分8厘に落ちた。開幕から安定して安打を重ねていた2番中野は、初回に貴重な四球を取ったが、今季初の2試合連続ノーヒットに終わった。
●阪神大竹耕太郎投手と中日上林誠知外野手(28)の元福岡ソフトバンク対決が初めてセ・リーグで実現した。 2回の第 1打席は右飛だった。大竹は現役ドラフトで阪神に移籍して 2年目。上林は昨オフで自由契約になり、中日 1年目。入団年は違うが同学年でもある。ちなみに上林は、前日12日にも阪神加治屋蓮投手(32)との元同僚対決があった。延長11回のサヨナラ機に 3ゴロだった。 2人は13年ドラフトの同期だ。阪神の先発・大竹耕太郎投手が 2― 0の 6回、連打で失点を喫して降板。継投に転じるも逆転を許した。圧巻の投球が一転した。 5回まで無四球の 4安打で無失点に抑えていたが、この回先頭の田中幹也内野手(23)に四球を与えると、高橋周平内野手(30)にこの日 3本目の安打となる右前打を許し無死 1、 3塁。ここで4番・中田翔内野手(34)と 3度目の対戦となった。内角に投げ込んだ 139キロ直球をうまく中前に運ばれ、 3塁走者が生還する適時打となった。続く細川にも左前打を打たれ、無死満塁となったところで降板が告げられた。岡留が2番手でマウンドに上がったが、代打・中島宏之内野手(41)に押し出し死球で同点。続く宇佐見に左前適時打を浴びて逆転された。さらに代打・村松開人内野手(23)にも押し出し四球で 4点目を許した。前夜は救援5投手が無失点でつないで引き分けに持ち込んだが、この日は踏ん張りがきかなかった。
●スタメンマスクをかぶった阪神・坂本誠志郎捕手(30)は、相性抜群の大竹とのバッテリーで 5回までテンポよくアウトを積み重ねたが、 6回に突然崩れ、2番手・岡留も失点を重ねた〝負の連鎖〟を食い止められなかった。 7回二死から長坂拳弥捕手(29)を代打に送られ、ベンチへ下がった。
●才木浩人投手(25)が今季 3戦目での初勝利を目指し、14日中日戦(バンテリンドーム)に先発する。この日はキャッチボール、ショートダッシュなどで調整。開幕 3戦目の 3月31日巨人戦(東京ドーム)と、前回 7日東京ヤクルト戦(神宮)では、いずれもクオリティースタート(6回以上で自責点3以内)で試合をつくった。それでもいまだ白星はない。好調右腕が今季初勝利へ意気込んだ。強気の投球で今季初勝利を目指す。
●左肘と左前腕部の手術から復活を目指す阪神の育成左腕・髙橋遥人投手(28=亜細亜大學OB)が、週明けにも実戦に復帰することが13日、分かった。和田豊 2軍監督(61)は明かした。16-18日に鳴尾浜でウエスタン・リーグのオリックス 3連戦が予定されている。実戦で登板すれば、2021年11月 6日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(対巨人)第 1戦で先発して以来となる。慎重に調整を進める。

記事をまとめてみました。

 

 

 <中日 5- 2阪神>◇ 2回戦◇阪神 0勝 1敗 1分◇13日◇バンテリンドームナゴヤ
 スタメンが発表され、中日の先発は右投手のウンベルト・メヒアだが、阪神は「6番左翼」にシェルドン・ノイジー外野手(29)を起用した。森下翔太外野手は前日に続いて3番右翼。


 試合前の大竹耕太郎投手=バンテリンドームナゴヤ
 阪神の先発は前回登板で今季初勝利を挙げた大竹耕太郎投手。
 岡田彰布監督は虎の指揮官として現在通算483勝。あと1勝で、吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)と並んで歴代2位タイになる。


 阪神は中日に逆転負けを喫し、引き分けを挟んで3連敗となった。
 打線は 1回に幸先よく先制。佐藤輝明内野手が二死 1、 2塁で中堅手の頭を越す先制の2点適時2塁打を放った。10日の広島戦(甲子園)以来 3試合ぶりの打点で得点を加えたが、 2回以降はわずか 3安打と沈黙。スコアボードに0が並んだ。
 先発の大竹耕太郎投手は 5回まで無四球の 4安打で無失点に抑えていたが、 6回先頭の田中に四球を与えると、高橋周に右前打を許し無死 1、 3塁。4番・中田には内角に投げ込んだ 139キロの直球をうまく中前に運ばれ 1点を失った。続く細川にも左前打を打たれ、無死満塁となったところで降板。岡留が2番手で登板したが、代打・中島に押し出し死球で同点。続く宇佐見に左前適時打を浴びて逆転を許し、代打・村松にも押し出し四球と負の連鎖を断ち切れなかった。


 選手交代を告げる阪神・岡田彰布監督=バンテリンドームナゴヤ

 阪神が引き分けをはさんで今季初の3連敗を喫し、今季ワーストの借金3となった。これで阪神はバンテリンドーム(ナゴヤドーム)通算200敗目(87勝8分け)となった。
 初回、二死 1、 2塁で5番佐藤輝明内野手が中日先発のメヒアから中堅へ2適時2塁打を放ち、先制した。
 先発の大竹耕太郎投手は 5回まで安打4本を許しながら、無失点の力投。だが、 6回に突然崩れた。先頭の2番田中にこの日初の四球を許し、3番高橋周に3打席連続となる安打を浴びて無死 1、 3塁。4番中田に5球目、内角の直球を中前に運ばれ、 1点を失った。続く5番細川にも左前打を許し、無死満塁となり、2番手岡留英貴投手がコールされた。
 絶体絶命のピンチでマウンドを託された右腕は、代打中島の右手首付近に死球を当て、押し出し。同点となり、7番宇佐美に勝ち越しの左前適時打を浴びた。さらに一死後、村松に再び押し出し四球を与え、 3失点。首位中日打線の勢いを止められなかった。


 中日に敗れた岡田彰布監督はバンテリンドームナゴヤを引き揚げる=バンテリンドームナゴヤ
 投手陣の突然の大乱調に左翼席の虎党も頭を抱えたが、反発力を発揮できない貧打ぶりにも肩を落とした。逆転負けで引き分けを挟んでともに今季初の3連敗、借金は今季最大の3に膨らんだ。首位・中日との差も今季最大の 4ゲームに開き、平田ヘッドコーチは厳しい表情を浮かべてチームバスへと乗り込んだ。
 「まあ、(中日打線の) 3回り目だよね。トップバッターのフォアボールもだけど…」
 先発の大竹が 2- 0の 6回に先頭の田中にストレートの四球を与えてから崩れ、無死満塁で救援した岡留も踏ん張れなかった。平田ヘッドは奮起した竜打線に逆転されたシーンを振り返ったが、対照的に虎の野手陣はわずか 4安打で、反撃できずに敗れ去った。


  9回、凡退してベンチに戻る大山悠輔内野手(手前)と、戦況を見つめる阪神ベンチ=バンテリンドームナゴヤ

 先手は岡田虎がとった。 2四球を絡め、佐藤輝のタイムリーで今季初めてビジター球場で 1回に先制したが、 2回以降は無得点と畳みかけることができなかった。3番・森下はこの日 4打数無安打で打率.167と苦しみ、4番・大山は3打数無安打1四球で同.176と〝低空飛行〟を続けており、チーム打率.210もセ・リーグ最下位に沈む。

 直近 6試合の得点にも打線全体の低迷ぶりが表れる。 7日の東京ヤクルト戦(神宮)は 1- 3で敗れ、休日を挟んで 9日の広島戦(甲子園)は 1- 0で競り勝ったものの、その後の得点は「2」「0」「2」とサッカーのスコアのような点数が並び、いずれも勝利には届かなかった。
 平田ヘッドも12日の延長ドロー決着後、「山あり谷あり」と語っていたが…。リーグ優勝から日本一へと突き進んだ昨季は12球団トップの555得点を記録。四球をもぎとり、下位打線からでもつないで、粘って、個々の選手がきっちりと仕事をこなして相手投手を崩した。シーズン序盤とはいえ、首位との差をこれ以上広げられるわけにはいかない。貧打の虎は生まれ変わらなければならない。

 

 今年も鬼門なのか。阪神が首位中日に逆転負けを喫し、引き分けを挟んで今季初の3連敗、借金も今季ワースト3にふくらんだ。
 先発の大竹耕太郎投手が 5回まで無失点と好投したが 6回に暗転。打線も初回に佐藤輝明内野手が挙げた 2点にとどまり、阪神はこれでバンテリンドームで通算200敗目( 117勝 9分け)。苦手な敵地で再び最下位転落危機に陥った。
            ◇   ◇   ◇
 中日が来場者にプレゼントしたイベントユニホームで、観客席がピンク色に染まったバンテリンドーム。いつもとは少し異なる雰囲気が漂ったが、阪神にとって、今年も鬼門を感じさせる逆転負けとなった。


  6回裏中日一死満塁、岡田彰布監督はベンチでガックリと肩を落とす。左は安藤優也投手コーチ=バンテリンドームナゴヤ
 平田ヘッドコーチの渋い表情が試合の暗転を物語った。「まあ、 3回り目だよね。トップバッターのフォアボールもだけど…」。 5回まで散発 4安打と好投した先発大竹が、突如 6回に乱れた。先頭の田中にストレートの四球を与えると、高橋周から一気に3連打。 1点差に迫られ、代打中島が送られたところで降板を命じられた。「よくない点の取られ方をしてしまいました。昨日の試合でみんな投げていたので早い回で交代となってしまい申し訳ないです」。
 代わった岡留にも流れは止められない。中島への高めツーシームが死球となり押し出しで同点。続く宇佐見に左前適時打で勝ち越しを許すと、一死満塁から代打村松にストレートの四球を与え再び押し出し。春季キャンプの投手MVP右腕が、桜色のユニホームがゆれる敵地でのみ込まれた。


  6回裏中日無死満塁、投手交代を告げにベンチを出る岡田彰布監督=バンテリンドームナゴヤ
 これが阪神にとって、バンテリンドームでの通算200敗目。リーグ優勝した昨季は7勝4敗1分けと 6年ぶりに勝ち越したが、勝率3割6分9厘はセの本拠地別ワースト。12回ドローだった前日12日の初戦を含め、再び鬼門の予感が漂う。
 打線も初回に佐藤輝の 2点 2塁打で先制したが、今季最少タイの 4安打で追加点を奪えなかった。開幕14試合の1試合平均は2.43点にとどまり、チーム打率2割1分もリーグ最下位。乗れないトラを象徴する“スミ2”敗戦となった。
 前夜の引き分けを挟んで今季初の3連敗。岡田監督はあと1勝で、吉田義男氏に並ぶ球団監督歴代2位タイの484勝となるが、 4戦連続で足踏みとなった。今季ワースト借金3で再び最下位ヤクルトが0差に迫るテール危機。それでも、立ち止まっているわけにはいかない。首位中日相手に苦手の敵地も払拭して、14日こそスカッと快勝したい。

▽岡留英貴投手( 6回無死満塁から登板も失点を防げず)
 「 1人 1人抑えようと思っていました。(中島への押し出し死球は)投げ切れなかったです」

 


  1回表阪神二死 1塁、大山悠輔内野手は四球を選ぶ。投手はウンベルト・メヒア投手=バンテリンドームナゴヤ
 阪神の4番大山悠輔内野手が粘って先制点を演出した。
  2回二死 1塁から 3球で追い込まれたが、 9球粘って四球をもらった。佐藤輝の 2点 2塁打につなげた。ただ安打は出ず、ここ 4試合で 1安打と本調子にはまだ遠い。この日は 2試合連続で森下、大山、佐藤輝のドラフト1位によるクリーンアップだった。開幕から 5試合続いたあとに“解体”していたが、 3人が打線復活のカギになるのは間違いない。

 


  1回、 2点適時2塁打を放った佐藤輝明内野手=バンテリンドームナゴヤ
 佐藤輝明内野手が 1回、先制の 2点適時2塁打を放った。
 中日の投手陣に苦しめられた前夜がうそのように 1回から得点を刻んだ。2番・中野、4番・大山が四球を選んで二死 1、 2塁で迎えたこの日最初の打席。先発・メヒアが 5球目に投じた外角のチェンジアップをすくい上げ、中堅手の後ろに飛ばした。10日の広島戦(甲子園)以来 3試合ぶりの打点で、マウンドに上がる前の先発・大竹を援護した。
 佐藤輝明内野手が 1回二死 1、 2塁で先制の 2点適時2塁打を放った。10日の広島戦(甲子園)以来 3試合ぶりの打点

◆佐藤輝明「打ったのはチェンジアップ。初回からチャンスを作ってくれて回ったきた打席だったのでランナーを還したかったです。先制する 1本が打ててよかったです」


  1回に適時2塁打を放った佐藤輝明内野手=バンテリンドームナゴヤ
 佐藤輝明内野手が連日の第 1打席で 2塁打をマークし、 2点先制に成功した。
 初回、中野と大山が四球を選んでつくった二死 1、 2塁の好機。佐藤輝がカウント 1- 2と追い込まれたところから、中日メヒアの外の変化球を捉えた。打球は右中間を真っ二つ。走者 2人が悠々と生還する大きな 2点先制の 2塁打となった。
 前日12日にも、 2回の第 1打席でチーム初安打となる右翼フェンス直撃の 2塁打をマーク。今週に入って 3本目の 2塁打で、初回の先制点をもぎ取った。


  1回表阪神二死 1、 2塁、佐藤輝明内野手は中へ先制 2点適時2塁打を放った=バンテリンドームナゴヤ
 孤軍奮闘だった。 1回二死 1、 2塁。阪神・佐藤輝の放った打球は右中間を真っ二つに破り、先制の2点2塁打となったが…。 2回以降はスコアボードにゼロが並び、まさかの逆転負け。それでも、あえて険しい表情をみせなかった。
 「いい先制(点)になったので。それはよかったです」
 ほとんどのナインが宿舎に帰るバスに足早に乗り込む中、立ち止まって取材に応じた。
  1回、立ち上がりで制球に苦しむメヒアから中野、大山が四球を選んでおぜん立て。カウント 1- 2。ファウルで粘って 5球目の外角チェンジアップをとらえた。「初回からチャンスを作ってくれて回ってきた打席だったので、ランナーをかえしたかった」。打球がフェンス際まで到達する間に、 2走・中野に続いて、 1走・大山も生還した。
 虎が先制するのは 9日の広島戦(甲子園)以来 4試合ぶり。 1回の得点は 3日の横浜DeNA戦(京セラ)以来10試合ぶり今季 2度目で、 1回表は今季初だった。佐藤輝は 4回一死からも右前打で出塁。直後に 2盗失敗となったが、 4試合ぶり今季 2度目のマルチ安打と一人、気を吐いた。

 


  1回裏中日無死、三好大倫外野手の打球を追い交錯する木浪聖也内野手(左)とノイジー外野手=バンテリンドームナゴヤ
 阪神に、いきなりヒヤリとするプレーがあった。
 初回先頭の守備。三好大倫外野手の左翼線上への飛球に対し、左翼シェルドン・ノイジーと遊撃の木浪聖也が全力で追いかけた。
 ライン際で互いが倒れ込みながら捕球体勢に入り、交錯。ボールをつかめずファウルになった。
 ノイジーがやや痛めたような表情を見せたが、すぐに起き上がり、ことなきを得た。

 


  5回表阪神一死 1塁、近本光司外野手は併殺打に倒れる=バンテリンドームナゴヤ
 近本光司外野手の連続試合安打が6で止まった。
 前日決勝打の頼れる1番打者は、 5回に一死 1塁でメヒアの前に 1ゴロ併殺。8回も走者 1塁で中飛。下位でチャンスをつくって近本に回すパターンだったが、この日は不発に終わった。チームトップの打率は2割6分8厘に落ちた。開幕から安定して安打を重ねていた2番中野は、初回に貴重な四球を取ったが、今季初の2試合連続ノーヒットに終わった。

 


 阪神先発の大竹耕太郎投手=バンテリンドームナゴヤ
 阪神大竹耕太郎投手と中日上林誠知外野手の元福岡ソフトバンク対決が初めてセ・リーグで実現した。 2回の第 1打席は右飛だった。
 大竹は現役ドラフトで阪神に移籍して 2年目。上林は昨オフで自由契約になり、中日 1年目。入団年は違うが同学年でもある。
 ちなみに上林は、前日12日にも阪神加治屋蓮投手との元同僚対決があった。延長11回のサヨナラ機に 3ゴロだった。 2人は13年ドラフトの同期だ。


  6回途中 1失点で降板する大竹耕太郎投手=バンテリンドームナゴヤ
 阪神の先発・大竹耕太郎投手が 2― 0の 6回、連打で失点を喫して降板。継投に転じるも逆転を許した。
 圧巻の投球が一転した。 5回まで無四球の 4安打で無失点に抑えていたが、この回先頭の田中に四球を与えると、高橋周にこの日 3本目の安打となる右前打を許し無死 1、 3塁。ここで4番・中田と 3度目の対戦となった。内角に投げ込んだ 139キロ直球をうまく中前に運ばれ、 3塁走者が生還する適時打となった。
 続く細川にも左前打を打たれ、無死満塁となったところで降板が告げられた。岡留が2番手でマウンドに上がったが、代打・中島に押し出し死球で同点。続く宇佐見に左前適時打を浴びて逆転された。さらに代打・村松にも押し出し四球で 4点目を許した。


  6回途中で降板する阪神先発・大竹耕太郎投手=バンテリンドームナゴヤ
 大竹耕太郎投手が 6回途中7安打1失点で降板した。 5回まで無失点を続けてきた左腕が 6回に崩れた。
  1回表に佐藤輝明内野手の先制 2塁打で 2点の援護をもらってマウンドに上がった。 3回、 4回と先頭に安打を許しながら、後続を打ち取り、無失点を続けてきた。だが、6回。先頭の2番田中に四球を許し、3番高橋周に3打席連続安打を浴びて無死 1、 3塁。4番中田に 5球目を中前に運ばれ、 1点を失った。続く5番細川にも左前打を許し、無死満塁となり、マウンドを後にした。
 公式戦ではプロ入り後初となったバンテリンドームでの登板。前日12日にはマウンドの感覚を確かめ、「(前回)神宮のあの広さと投げる感覚が違うので、大胆に」と意気込んでいた。


  6回を終え、岡留英貴投手(左)を迎える大竹耕太郎投手=バンテリンドームナゴヤ
 好投で築いてきた勝利への筋道が、 6回にガタガタと崩れた。先発した阪神・大竹が反省のコメントを残した。
 「よくない点の取られ方をしてしまいました」
  5回まで散発4安打無失点も、 6回に変調した。先頭の田中に四球、高橋周に右前打を許して無死 1、 3塁のピンチを招くと、中田には中前に運ばれ 1点を失い、続く細川に左前打で無死満塁とされて降板した。今季初登板で初黒星を喫した 3月30日の巨人戦(東京ドーム)と同じく、 6回先頭の四球から崩れた。昨季12勝2敗の左腕は今季 3試合目の登板で早くも2敗目。ローテ通りなら次戦も中日戦の登板となり「やり返します」とリベンジを誓った。
 大竹の後を継いだ岡留は先頭の代打・中島に押し出し死球を与えると、宇佐見の勝ち越し左前適時打、代打・村松への押し出し四球で中日の勢いを止められず。チームに重くのしかかる 4失点となった。「 1人 1人しっかり抑えようと思って結果当ててしまった。投げ切れなかった」と反省。前夜は救援5投手が無失点でつないで引き分けに持ち込んだが、この日は踏ん張りがきかなかった。

 


  5回を終え大竹耕太郎投手とベンチに戻る坂本誠志郎捕手=バンテリンドームナゴヤ
 スタメンマスクをかぶった阪神・坂本は、相性抜群の大竹とのバッテリーで 5回までテンポよくアウトを積み重ねたが、 6回に突然崩れ、2番手・岡留も失点を重ねた〝負の連鎖〟を食い止められなかった。バットでも2打数無安打で、 2- 4の 7回二死から長坂を代打に送られ、ベンチへ下がった。「特にないです」と言葉少なに球場を後にした。

 

 才木浩人投手が14日の中日 3回戦に先発する。この日はキャッチボール、ショートダッシュなどで調整。「先制点を与えないようにだけしっかり注意してやっていけばいいかな」と意気込んだ。

 キャッチボールする才木浩人投手=バンテリンドームナゴヤ
 今季は 2試合に登板して0勝1敗、防御率1.50。打線の援護に恵まれず、勝ち星はつかなかったが、ともに 6回を投げて先発の役目は果たした。相手は好調中日で、敵地バンテリンドームでの登板。右腕は「(球場が広いので)気は楽っすね。ある程度、思い切って、あまり慎重にならずにいけると思うんで、だいぶ楽」とキッパリ。強気の投球で今季初勝利を目指す。

 才木浩人投手=明治神宮野球場 (2024年 4月 7日撮影)
 才木浩人投手が今季 3戦目での初勝利を目指し、14日中日戦(バンテリンドーム)に先発する。
 「先制点を与えないようにだけ注意してやっていけばいいかなと思います。バンテリンなので、ある程度思い切っていける」
 開幕 3戦目の 3月31日巨人戦(東京ドーム)と、前回 7日東京ヤクルト戦(神宮)では、いずれもクオリティースタート(6回以上で自責点3以内)で試合をつくった。それでもいまだ白星はない。好調右腕が今季初勝利へ「しっかり自分のピッチングができるように」と意気込んだ。

 

 左肘と左前腕部の手術から復活を目指す阪神の育成左腕・髙橋遥人投手(28)が、週明けにも実戦に復帰することが13日、分かった。和田豊 2軍監督は「天気の関係もあるからまだ決められないけど、来週中にとは思っている」と明かした。16-18日に鳴尾浜でウエスタン・リーグのオリックス 3連戦が予定されている。
 髙橋は 7日と10日にシート打撃に登板しており、10日には「まだしっかりボールが指にかかっていないなという感じ。もう上がるしかない」と話していた。実戦で登板すれば、2021年11月 6日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(対巨人)第 1戦で先発して以来となる。


 髙橋遥人投手
 肩や肘の手術から復活を期す阪神高橋遥人投手が、17日のウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)で実戦復帰する可能性が高まった。
 和田 2軍監督は「天気の関係もある。なるべく良い状態で投げさせたいのでね。来週中には、そう思っている」と明かした。16日は天気予報が悪く、万全の状態で復帰マウンドに上がるためにも、グラウンド状態を気にしながらプランを立てる。同監督は「 1イニングを投げたから、次どんどん上げていくかって言われたらそういう段階じゃない」と慎重に調整を進める。

 

※ 4月14日の予告先発は、中日・梅津晃大投手(27)―阪神・才木浩人投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

 

 

 

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