●阪神は延長12回の死闘を繰り広げるも決着はつかず、今季初の引き分けとなった。先発の青柳晃洋投手(30)が 7回2失点と力投すると、 7回まで2安打に抑えられていた打線が 8回に奮起。中日の2番手・勝野昌慶投手(26)に対し、一死から代打・糸原健斗内野手(31)が粘って12球目を選んで四球で出塁すると、木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)も安打でつないでチャンスを拡大。その後二死 2、 3塁となって近本光司外野手(29)の 2塁への適時内野安打で走者 2人が生還し、チーム20イニングぶりの得点で試合を振り出しに戻した。その後は両者リリーフ陣が一歩も譲らぬ好投を見せ、阪神は 6投手、中日は 7投手の継投で互いに追加点を許さず。吉田義男氏に並ぶ岡田彰布監督(66)の阪神の監督としての通算484勝目は持ち越しとなった。あと 1本は出なかったが、岡田阪神が総力戦でセ・リーグ首位を走る中日とドロー決着に持ち込み、3連敗を回避した。劣勢をはね返し、捕手の長坂を残して野手は全員使い切り、延長12回を戦い抜いた。平田勝男ヘッドコーチ(64)もチーム一丸での粘りにうなずいた。強力投手陣が奮闘しても、直近 5試合を 2得点以下と打線に元気がない。この日の3番・森下翔太外野手(23)、4番・大山悠輔内野手(29)、5番・佐藤輝明内野手(25)はいずれも打率 1割台と苦しんでいる。
●阪神の8番木浪聖也内野手が好走塁で同点劇を呼び込んだ。 8回一死 1塁で中日勝野から左前打を放つと、続くシェルドン・ノイジー外野手(29)の左飛で 2塁走者の糸原とともにタッチアップ。好機を広げるプレー。
●阪神は 0― 2の 8回、近本光司外野手の適時内野安打で同点に追いついた。絶好機に仕事人のリードオフマンが応えた。一死から代打・糸原が粘りに粘って12球目で四球を選び、続く木浪が左前打で一死 1、 2塁のチャンス。ここで 7回 2失点と好投した先発・青柳に代打・ノイジーを送り、左飛で 2人が進塁して二死 2、 3塁となった。近本の放った 6球目は 1、 2塁間に絶妙に転がるゴロとなり、 2塁手の田中が拾うも 1塁送球が大きくそれ、走者 2人が生還した。チーム20イニングぶりの得点で試合を振り出しに戻した。阪神が5連勝中の首位中日を相手に今季初の引き分けをもぎ取った。先発青柳晃洋投手が 7回 2失点と力投。 7回まで散発 2安打に抑え込まれていた打線は 8回、1番近本光司外野手が執念の2点内野安打を奪い、試合を振り出しに戻した。18年以来 6年ぶりとなるバンテリンドームでのシーズン初戦勝利はならずも、総力戦で価値あるドロー。13日こそ岡田彰布監督に虎指揮官歴代2位タイの484勝目を贈る。開幕からレギュラー陣の調子が上がらず、得点力不足を招いている。その中で不動の1番打者として安定した働きを続ける。 9日の甲子園開幕戦(対広島)では決勝 2塁打。この日は初回に柳から11球も粘った。2連敗後の引き分けで連敗は止められなかったが、近本はプレーでチームを引っ張っている。岡田監督の球団監督歴代2位タイとなる484勝も、 3試合連続で足踏みとなった。それでもベンチ入り野手では「第3捕手」の長坂以外を使い切る総力戦で、執念の引き分けをもぎ取った。虎の意地が詰まった延長12回ドロー劇だった。
●開幕投手が状態を上げてきた。青柳晃洋投手は、またも勝ち星に恵まれなかった。 7回6安打2失点の力投。 8回に味方が追いつき黒星は免れたが、開幕投手を務めた 3月29日の巨人戦から、 3試合目の先発でも今季1勝目とはならかった。それでも開幕戦 5回 3失点から、前回 5日の東京ヤクルト戦は 6回 3失点。そしてこの日の中日戦と確実に数字を良化させている。好調立浪竜に主導権を握らせてしまったが、要所を締めて味方の 2得点を呼んだ。チームはロングゲームの末、引き分け。最後までベンチで声を出した。粘り強く投げ続ければ、白星は遠くない。
記事をまとめてみました。
<中日 2- 2阪神=規定により延長12回引き分け>◇ 1回戦◇阪神 0勝 0敗 1分◇12日◇バンテリンドームナゴヤ
阪神は延長12回の死闘を繰り広げるも決着はつかず、今季初の引き分けとなった。先発の青柳が 7回2失点と力投すると、 7回まで2安打に抑えられていた打線が 8回に奮起。中日の2番手・勝野に対し、一死から代打・糸原が粘って12球目を選んで四球で出塁すると、木浪も安打でつないでチャンスを拡大。その後二死 2、 3塁となって近本の 2塁への適時内野安打で走者 2人が生還し、チーム20イニングぶりの得点で試合を振り出しに戻した。その後は両者リリーフ陣が一歩も譲らぬ好投を見せ、阪神は 6投手、中日は 7投手の継投で互いに追加点を許さず。吉田義男氏に並ぶ岡田監督の阪神の監督としての通算484勝目は持ち越しとなった。
8回、同点の2塁内野安打を放った近本光司外野手=バンテリンドームナゴヤ
あと 1本は出なかったが、岡田阪神が総力戦でセ・リーグ首位を走る中日とドロー決着に持ち込み、3連敗を回避した。劣勢をはね返し、捕手の長坂を残して野手は全員使い切り、延長12回を戦い抜いた。平田ヘッドコーチもチーム一丸での粘りにうなずいた。
「糸原だよ。糸原が粘って、粘って、粘って、あそこでフォアボールで粘ってさ。みせてくれたよ。糸原がきょうは殊勲じゃない」
選手交代を告げる岡田彰布監督=バンテリンドームナゴヤ
0- 2の 8回一死から代打・糸原が中日の2番手・勝野に対して、フルカウントから 105キロを超える直球を 5球続けてファウル。最後は12球目の直球を見極めて四球で出塁し、木浪も左前打で続くと、代打・ノイジーの左飛でそれぞれの走者が進塁。そして、 2、 3塁から岡田監督が 2走・木浪に代走・小幡を送ると、近本のヒットで同点のホームを踏んだ。
その裏からは桐敷、 9回にゲラ、延長10回に岩崎を投入するなど必死の継投。総力を結集させてドローに持ち込んだ。一方で打線は 9回以降も毎回走者を出し、10回、12回は得点圏に進めたものの勝ち越せず。強力投手陣が奮闘しても、直近 5試合を 2得点以下と打線に元気がない。この日の3番・森下、4番・大山、5番・佐藤輝はいずれも打率 1割台と苦しんでいる。
8回表阪神一死 1、 2塁、左飛を打ち上げた代打シェルドン・ノイジー外野手。左は進塁する 1塁走者木浪聖也内野手=バンテリンドームナゴヤ
阪神の8番木浪聖也内野手が好走塁で同点劇を呼び込んだ。
8回一死 1塁で中日勝野から左前打を放つと、続くノイジーの左飛で 2塁走者の糸原とともにタッチアップ。好機を広げるプレーに「あれは行くつもりだった」ときっぱり。「とっさの判断でしっかりコーチャーの声と自分の行くという気持ちで行ったのが、ああいう点数につながったのでよかった」と振り返った。
8回表阪神二死 2、 3塁、近本光司外野手は 2塁へ同点2点適時打を放った=バンテリンドームナゴヤ
阪神は 0― 2の 8回、近本光司外野手の適時内野安打で同点に追いついた。
絶好機に仕事人のリードオフマンが応えた。一死から代打・糸原が粘りに粘って12球目で四球を選び、続く木浪が左前打で一死 1、 2塁のチャンス。ここで 7回 2失点と好投した先発・青柳に代打・ノイジーを送り、左飛で 2人が進塁して二死 2、 3塁となった。近本の放った 6球目は 1、 2塁間に絶妙に転がるゴロとなり、 2塁手の田中が拾うも 1塁送球が大きくそれ、走者 2人が生還した。チーム20イニングぶりの得点で試合を振り出しに戻した。
8回表阪神二死 2、 3塁、近本光司外野手は 2塁への同点2点適時打を放ち 1塁に駆け込む=バンテリンドームナゴヤ
踏ん張った! 阪神が5連勝中の首位中日を相手に今季初の引き分けをもぎ取った。先発青柳晃洋投手が 7回 2失点と力投。 7回まで散発 2安打に抑え込まれていた打線は 8回、1番近本光司外野手が執念の2点内野安打を奪い、試合を振り出しに戻した。18年以来 6年ぶりとなるバンテリンドームでのシーズン初戦勝利はならずも、総力戦で価値あるドロー。13日こそ岡田彰布監督に虎指揮官歴代2位タイの484勝目を贈る。
◇ ◇ ◇
近本は集中力を高めていた。 2点を追う 8回二死 2、 3塁。そのバットに全ての期待がかかっていた。12球粘って出塁した糸原。代打ノイジーの大飛球。木浪の好走塁…。それらを演出したベンチワーク。チーム全体で作った大チャンスを逃すわけにいかなかった。
「粘り強くつないだチャンスだったので、どんな形でもなんとか1本という気持ちでした」
8回、同点となる適時内野安打を放った近本光司外野手=バンテリンドームナゴヤ
勝野の快速球にバットを出しながら粘った。「直球にしっかり入っていって、変化球にどう対応するかだった」。 6球目。空振りを奪いに来た落ち球を 1、 2塁間最深部に転がした。全速力で紙一重のセーフをもぎ取り、 2塁手田中の送球がそれる間に、 2塁から代走小幡も生還した。
敗色ムードの 8回に起死回生の 2得点。 1塁を駆け抜けると、息をはずませながら 3塁側ベンチに向かって両手を上げ、喜びを分かち合った。あわや見殺しだった先発青柳の負けも消した。
打線は長いトンネルをようやく抜けた。10日広島戦(甲子園)の 6回以来、20イニングぶりの得点だった。その前の 7回の攻撃前には円陣も組んだ。全員が必死でホームを目指した。「小幡がしっかり帰ってきてくれて同点になったのは大きかったと思います」。近本はそう振り返った。
8回表阪神二死 2、 3塁、 2塁2点適時内野安打を放ち喜ぶ近本光司外野手=バンテリンドームナゴヤ
開幕からレギュラー陣の調子が上がらず、得点力不足を招いている。その中で不動の1番打者として安定した働きを続ける。 9日の甲子園開幕戦(対広島)では決勝 2塁打。この日は初回に柳から11球も粘った。2連敗後の引き分けで連敗は止められなかったが、近本はプレーでチームを引っ張っている。
岡田監督の球団監督歴代2位タイとなる484勝も、 3試合連続で足踏みとなった。それでもベンチ入り野手では「第3捕手」の長坂以外を使い切る総力戦で、執念の引き分けをもぎ取った。「まあ、今日の試合は今日で。しっかり追いついたのがよかったんじゃないですか」と近本。虎の意地が詰まった延長12回ドロー劇だった。
2回裏中日二死 3塁、加藤匠馬捕手から三振を奪い笑顔を見せる青柳晃洋投手=バンテリンドームナゴヤ
開幕投手が状態を上げてきた。青柳晃洋投手は、またも勝ち星に恵まれなかった。 7回6安打2失点の力投。 8回に味方が追いつき黒星は免れたが、開幕投手を務めた 3月29日の巨人戦から、 3試合目の先発でも今季1勝目とはならかった。
それでも開幕戦 5回 3失点から、前回 5日の東京ヤクルト戦は 6回 3失点。そしてこの日の中日戦と確実に数字を良化させている。「いいテンポで投げることはできましたが、チームの状況や流れ的にも 1点も与えたくないと思っていただけに、先に点を与えてしまったことは反省点です」。当然本人は納得していないが、延長引き分けに終わったロングゲームで明るい話題であることに変わりはない。
4回無死 1、 3塁、中日4番中田の 3ゴロ併殺崩れの間に先制点を失った。 7回には二死 1、 3塁から村松に左前適時打を許し、 2点目を献上。好調立浪竜に主導権を握らせてしまったが、要所を締めて味方の 2得点を呼んだ。
4回、先制点を許した青柳晃洋投手は坂本誠志郎捕手と話しながらベンチに戻る=バンテリンドームナゴヤ
前回東京ヤクルト戦は6四死球と制球が安定しなかったが、今季初の無四球ピッチングで修正力の高さを証明した。「先週は全然ストライクが入ってなかったですけど、今日に関してはストライク先行でいける部分が多かった。前回はフォアボールで、自分に勝ちがつくような試合を自分で捨てるような感じだったので。練習通りにいけたかなと思います」と手応えありだ。
「全体的にはいい投球ができたと思うので、これを続けていけるように頑張ります」。チームはロングゲームの末、引き分け。最後までベンチで声を出した。粘り強く投げ続ければ、白星は遠くない。
※ 4月12日の予告先発は、中日・ウンベルト・メヒア投手(27)―阪神・大竹耕太郎投手(28)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』
リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。
2024年 オープン戦順位表
2024年 公式戦順位表
2024年 公式戦日程表と結果(03月)
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