●11日の阪神―広島は「映画『あまろっく』公開直前ナイター」として行われ、女優の中条あやみ(27)がファーストピッチセレモニーに登場した。鮮やかな青色のパンツに、映画の全国公開日の「4.19」の背番号が入ったユニフォームで登場。マウンドに上がると、右投げにもかかわらず右足を上げてしまい、やり直し。 2度目もおちゃめに笑ってしまい、 3度目は再び右足を上げて、首をかしげた。「仕切り直して」のアナウンスで投じた 4度目、左足を真上に上げ、仕切り直すと、きれいなフォームで見事ノーバウンド投球を披露。捕手のミットに吸い込まれた。大阪府出身の中条は、昨年の日本一の盛り上がりも友人のSNSなどを通じて感じていたという。ノーバン投球に甲子園で満点投球を披露した。
●レゲエグループ「湘南乃風」メンバーで、阪神ファンの若旦那こと新羅慎二(48)が甲子園を訪れ、阪神-広島 3回戦を観戦した。「GUNDAN OF TIGER(タイガー軍団)」と背中に書かれたオリジナルの阪神ユニホームを着て熱烈応援。試合前には親交のある大山悠輔内野手(29)を激励。昨年デビュー20周年を迎えた湘南乃風は、今年 8月24日に大阪・万博記念公園で「関西最大級の野外ワンマンライブ 風祭り2024」を行う。
●阪神は広島に 0- 1で敗れて2連敗。今季最多タイの借金「2」となった。先発の西勇輝投手(33)が 8回無失点と好投したが、 9回に2番手のハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)が広島・田村俊介外野手(20)の中越え適時 3塁打を浴びた。打線もクリーンアップに快音がなく、 4安打と援護できなかった。広島のベテランに 2夜連続でチャンスをつぶされ、虎党から大きなため息が漏れた。接戦を落とし、広島に連敗を喫した。打線が広島先発・大瀬良大地投手(32)を攻略できず。虎はこれで5勝7敗で 2つの借金を抱えることになった。岡田彰布監督(66)も阪神での監督通算勝利数が483勝で歴代2位の吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)にあと1勝としていたが、この試合で並ぶことはできなかった。岡田彰布監督の阪神の監督として歴代2位となる484勝目は持ち越しとなった。
●近本光司外野手(29)は 1回先頭で左翼線への 2塁打を放ち5試合連続安打。 3回にも右前打を放って 4月 4度目となるマルチ安打を記録した。前進守備を敷いた頭を越えて決勝点となった田村の打球には懸命に背走するもわずかに届かず。。打撃では 2安打。 6日東京ヤクルト戦(神宮)から5試合連続で安打を放っており、1番打者の役割を果たした。
●開場100周年の装飾でにぎわう甲子園開幕カードを負け越した。 4万2529人を詰め込んだマンモスがため息で充満する。岡田彰布監督が今季初めて3番で起用したシェルドン・ノイジー外野手(29)は 6回一死 2塁で 2ゴロに倒れるなど4打数無安打。クリーンアップが11タコでは勝てない。コメントを残さなかった指揮官に代わり、平田勝男ヘッドコーチ(64)はノイジーの起用法について説明。前夜に森下翔太外野手(23)は一発を含む全 4打席で出塁していたが…。チーム打率.218だけではなく、89三振もリーグワースト。10本塁打はトップだが、粘りがなければ春は訪れない。
●森下翔太外野手は3打数無安打に終わった。「6番右翼」で先発出場。昨季 3試合で打率6割と好相性だった広島先発、大瀬良に屈した。 2試合連続で「6番・右翼」での出場だった森下翔太外野手は3打数無安打だった。大瀬良とは昨季打率.600、本塁打2本と好相性だったが…。やり返すことを約束した。
●中野拓夢内野手(27)は 1回無死 2塁の好機で左飛に終わったことを悔やんだ。 6回一死、広島大瀬良の 127キロスライダーを引っ張り、右翼フェンスへワンバウンドの 2塁打。後続が倒れたが、3試合連続安打で好機をつくり出した。つなぎの2番でチャンスメークする。
●ため息が何度も甲子園を包んだ。1勝1敗で迎えた第 3戦。2カード連続勝ち越しを狙う虎の前に立ちはだかったのは、広島の先発・大瀬良。昨季は 3度対戦して一度も白星を渡さなかった。近本は対戦打率.714。森下も.600、2本塁打と苦手とした投手ではなかったが、この日は苦戦を強いられた。チャンスはすぐにやってきた。 1回、先頭の近本が左翼線に5試合連続安打となる 2塁打を放って無死 2塁とチャンスを作る。しかし中野が左飛に倒れると、この日、今季初めて3番に座ったノイジーが空振り三振。大山はとらえたあたりを放ったものの、打球は背走した左翼手・秋山翔吾外野手(35)のグラブに収まり先制とはならなかった。 3回にはキナチカコンビがチャンスメーク。先頭の木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が右前打で出塁すると、近本もこの日 2本目の安打を右前に弾ませる。一死 1、 2塁と好機を作るも、またも中野、ノイジーが一打を出せなかった。 6回には 3度目のチャンス。この日ノーヒットだった中野が右翼手の頭を越える 2塁打を放って得点圏を作るも、ノイジーは 2ゴロ。大山は見逃しでセ・リーグワーストの17個目の三振を喫して試合は動かず。観衆 4万2679人とこの日も多くの虎党が足を運んだが、度重なるチャンスでの凡退にため息がこだました。100周年を迎える甲子園の開幕カードで1勝2敗と負け越し、5勝7敗で借金は今季最多に並ぶ「2」となった。
●広島外野陣のファインプレーに虎党も惜しみない拍手を送った。 0- 0の 7回。先頭・佐藤輝明内野手(25)の打球は右中間方向へ。 6回の守備から途中出場した広島の中堅・久保修外野手(23)がフェンスに激突しながらも白球をつかみ取った。一度はため息に包まれた甲子園球場だったが、すぐに阪神ファンも大きな拍手。西勇、大瀬良が繰り広げる白熱の投手戦をバックがもり立てている。
●阪神は広島に 0- 1で敗れ、5位に転落した。今季初勝利を目指した西勇輝投手は 8回5安打無失点。今季の虎投最多の 120球の熱投も、 9回にゲラが田村に決勝打を許し、勝利につながらなかった。〝虎〟立無援だった。 100球を超えても西勇はマウンドに立った。味方が点を取れなければゼロで抑えるしかない。チーム最年長33歳の気概を感じる 120球だった。前夜は伊藤将司投手(27)が 2回 6失点と炎上。漆原大晟投手投手(27)、浜地真澄投手(25)、島本浩也投手(30)、岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)とブルペン陣が 4人も出動した。 6連戦中でもあり、先発としての役割が問われる一戦。持ち味である制球力と球の切れを武器に 2回まで3者凡退。 4回無死 2塁のピンチも4番・堂林翔太内野手(32)を空振り三振に仕留め、秋山、田村俊介外野手(20)も片付ける。満員のスタンドから大きな拍手を受けた。 8月 1日に100周年を迎える甲子園の今季開幕カード。 1勝 1敗で迎えた第 3戦を白星で飾って勝率5割に復帰し、首位を走る中日 3連戦へ弾みをつけたい。そのためにも右腕の頑張りが不可欠だった。チーム最年長33歳右腕の今季初登板だった 4日の横浜DeNA戦(京セラ)は 5回まで無失点だったが、 6回に 3連打と死球が絡んで 3失点。プロ16年目は黒星スタートとなった。
●ハビー・ゲラ投手は 0― 0の 9回、来日 6試合目の登板で初失点、初黒星を喫した。先頭の小園海斗内野手(23)に右前に運ばれ、犠打で一死 2塁を背負う。昨季阪神戦打率.400の代打・松山竜平外野手(38)は粘り勝ちで空振り三振に仕留めたが、外野が前進守備を敷いた中で田村には高めの 155キロ直球を捉えられた。中越え適時 3塁打を献上し、試合後は報道陣の問いかけには無言だった。頼みの男が崩れたが、この悔しさはマウンドで晴らすしかない。
● 9回にゲラをリードした梅野隆太郎捕手(32)は反省した。二死 2塁、田村との対戦はカウント 1― 1で高めの直球を要求したが、結果は中越えの決勝 3塁打。
●阪神は12日中日戦に先発する青柳晃洋投手(30)が、得意の球場で今季初勝利を目指す。バンテリンドームでは対セ本拠地で最良の通算防御率2.50。オープン戦でも 6回無失点。中日は首位に立っており快投を誓った。
●肩や肘の手術から復活を期す髙橋遥人投手(28=亜細亜大學OB)は順調にリハビリを進める。実戦登板へ、確実に前進している。
●阪神は11日、ドラフト1位・下村海翔投手(22=青山学院大學)が「右肘内側側副靱帯再建術」(通称トミー・ジョン手術)を受け、入院していた病院を同日に退院したことを発表した。下村はこれまで、ブルペン投球は 1月の新人合同自主トレ中に 2回、春季キャンプ中は 1回行ったが、それ以降は行わず、キャンプ打ち上げ後の鳴尾浜での練習も含めてスローペースで調整を続けていた。今春は 2軍具志川キャンプスタート。大学時代の疲労回復を優先する方針で、スロー調整を進めてきた。ブルペンでの投球練習も、 1度のみにとどめていた。過去の症例では、20年11月に才木浩人投手(25)が右肘の同手術を受け、退院から約 1年 3カ月で実戦復帰。島本は同じタイミングで左肘の同手術を受け、退院から約 1年 6カ月で実戦復帰を果たしている。中日では同じドラフト1位の草加勝投手(22=亜細亜大學)も同手術を受け、現在リハビリを行っている。一方で、巨人ドラフト1位の西舘勇陽投手(22=中央大學)は、開幕1軍で勝ちパターンの一角を担い、 5試合で5ホールドをマーク。昨年のドラフトで東都大学勢が 7人1位指名を受け、同一大学連盟最多となっていたが、プロ 1年目は、いきなり明暗が分かれる形となった。いきなりの試練を突きつけられた虎のドラフト1位右腕。今後は鳴尾浜でリハビリ生活に入る模様だ。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 0- 1広島>◇ 3回戦◇阪神 1勝 2敗 0分◇11日◇阪神甲子園球場
 11日の阪神―広島は「映画『あまろっく』公開直前ナイター」として行われ、女優の中条あやみ(27)がファーストピッチセレモニーに登場した。鮮やかな青色のパンツに、映画の全国公開日の「4.19」の背番号が入ったユニフォームで登場。名前がコールされた際には、甲子園球場からどよめきが起こった。右投げながらマウンドでは右足を 2度上げてしまい、自ら爆笑。それでも仕切り直すと、きれいなフォームで見事ノーバウンド投球を披露し「気合が入り過ぎて右足で投げるのか左足で投げるのかパニックになってしまったんですけど、最後はノーバウンドで練習通り投げられてよかったです。100点ということで」と満面の笑みを見せた。大阪府出身の中条は、昨年の日本一の盛り上がりも友人のSNSなどを通じて感じていたという。「阪神には今年も勝ってほしい。岡田監督の『おーん』が何よりも私の楽しみです」とエールを送った。


 ファーストピッチに臨む女優の中条あやみさん=阪神甲子園球場
 モデルで女優の中条あやみがファーストピッチセレモニーに登場し、“4度目の正直”でノーバウンド投球を決めた。
 マウンドに上がると、右投げにもかかわらず右足を上げてしまい、やり直し。 2度目もおちゃめに笑ってしまい、 3度目は再び右足を上げて、首をかしげた。
 「仕切り直して」のアナウンスで投じた 4度目、左足を真上に上げ、ノーバウンド投球。捕手のミットに吸い込まれた。
 「右足で投げるのか、左足で投げるのか、気合入りすぎてパニックになってしまった」と照れ笑い。それでもノーバン投球に「100点ということで」と甲子園で満点投球を披露した。


 ファーストピッチを務めた中条あやみさん=阪神甲子園球場

 

 レゲエグループ「湘南乃風」メンバーで、阪神ファンの若旦那こと新羅慎二が甲子園を訪れ、阪神-広島 3回戦を観戦した。「GUNDAN OF TIGER(タイガー軍団)」と背中に書かれたオリジナルの阪神ユニホームを着て熱烈応援。「いつか甲子園でライブしたい。実現させたい夢です」と目を輝かせた。

 試合を観戦する若旦那(新羅慎二氏、右)=阪神甲子園球場
 試合前には親交のある大山悠輔内野手を激励。「頑張ってください。ライブにも来てください」とエールを送り、主砲を笑顔にした。
 昨年デビュー20周年を迎えた湘南乃風は、今年 8月24日に大阪・万博記念公園で「関西最大級の野外ワンマンライブ 風祭り2024」を行う。

 

 阪神は広島に 0- 1で敗れて2連敗。今季最多タイの借金「2」となった。先発の西勇輝投手が 8回無失点と好投したが、 9回に2番手のハビー・ゲラ投手が広島・田村俊介外野手の中越え適時 3塁打を浴びた。打線もクリーンアップに快音がなく、 4安打と援護できなかった。

  1回、 2塁打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
 阪神が 1回の先制機を逃した。先頭の近本が左翼線へ 2塁打を放って無死 2塁の好機。しかし、2番・中野が力ない左飛に倒れると、3番に座ったノイジーが空振り三振。4番の大山は捉えた打球も左翼・秋山が背走して好捕し、無得点に終わった。秋山は 10日の同戦でも前川の打球を左翼フェンスに激突しながらキャッチ。広島のベテランに 2夜連続でチャンスをつぶされ、虎党から大きなため息が漏れた。

  6回、チャンスで三振に倒れた大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
 阪神がまた好機を逃した。 0- 0の 6回、一死から中野が右越えの 2塁打を放って一気に得点圏に進んだ。しかし、ノイジーは 2ゴロ。助っ人砲は 1回の第 1打席、 3回の第 2打席、そしてこの第 3打席とすべて得点圏に走者を置いて打席に立つも、凡退に倒れて好機を生かせない。二死 3塁として4番・大山が打席へ。しかし、大瀬良の 149キロ直球に見逃し三振。大山も 1回の好機で左飛に倒れるなど、3、4番にあと一本が出ず、重苦しい展開が続いている。


  9回、広島・田村俊介外野手に適時 3塁打を許したハビー・ゲラ投手=阪神甲子園球場
 阪神は接戦を落とし、広島に連敗を喫した。先発した西勇は 8回 120球で無失点の力投を見せるも、打線が広島先発・大瀬良を攻略できず。 1回の無死 2塁、 3回の一死 1、 2塁、 6回の一死 2塁を生かせず無得点に終わった。 9回に2番手として登板したゲラが二死 2塁から田村に中越えの適時 3塁打を浴び、来日初失点が決勝点。2カード連続の勝ち越しはならず、虎はこれで5勝7敗で 2つの借金を抱えることになった。岡田監督の阪神の監督として歴代2位となる484勝目は持ち越しとなった。

  9回表広島二死 2塁、田村俊介外野手は先制適時 3塁打を放った=阪神甲子園球場

 阪神は今季 3度目の完封負けを喫して広島に連敗した。
  0- 0の 9回から2番手でマウンドに上がったハビー・ゲラ投手が先頭に安打を許すと、二死 2塁から広島田村に中越えの適時 3塁打を浴びた。来日初失点が痛恨の決勝点となってしまった。


  9回表広島二死 2塁、田村俊介外野手に適時 3塁打を許したハビー・ゲラ投手=阪神甲子園球場
 先発の西勇輝投手は相性通りの好投。 1イニング複数安打は許さず打たせて取るピッチングで0を並べた。広島戦通算16勝目とはならなかったが、 8回5安打無四球無失点と寄せ付けなかった。
 ただ、打線の援護がなかった。長打性の当たりを広島外野手に好捕される場面もあり、少ないチャンスも生かしきれなかった。
 岡田彰布監督も阪神での監督通算勝利数が483勝で歴代2位の吉田義男氏にあと1勝としていたが、この試合で並ぶことはできなかった。

 


  1回裏阪神無死、左翼線へ 2塁打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
 近本光司外野手は 1回先頭で左翼線への 2塁打を放ち5試合連続安打。「(左翼線は)イメージはしてなかった。あっ、飛んだって感じ」と振り返った。 3回にも右前打を放って 4月 4度目となるマルチ安打を記録した。前進守備を敷いた頭を越えて決勝点となった田村の打球には懸命に背走するもわずかに届かず。「やることをやって、オーバーはしようがない」と割り切って次の試合を見据えた。

  3回裏阪神一死1塁、近本光司外野手は右前打を放った=阪神甲子園球場
 近本光司外野手の必死の背走はあと 1歩及ばなかった。
  0- 0の 9回表、二死 2塁。走者の生還を防ぐため前進守備を敷いた中、広島田村の中堅への打球が近本の頭上を越えた。決勝の適時 3塁打を許し「やることをやって、(センター)オーバーはしょうがない」。打撃では 2安打。 6日東京ヤクルト戦(神宮)から5試合連続で安打を放っており、1番打者の役割を果たした。

 


  3回、遊ゴロに倒れたシェルドン・ノイジー外野手=阪神甲子園球場
 開場100周年の装飾でにぎわう甲子園開幕カードを負け越した。 4万2529人を詰め込んだマンモスがため息で充満する。岡田彰布監督が今季初めて3番で起用したノイジーは 6回一死 2塁で 2ゴロに倒れるなど4打数無安打。クリーンアップが11タコでは勝てない。
 コメントを残さなかった指揮官に代わり、平田ヘッドコーチはノイジーの起用法について「状態と、昨日(10日)、森下が6番でいい仕事をしてくれたので。ノイジーが今、つなぎのバッティングをしてくれたりしていたので」と説明。前夜に森下は一発を含む全 4打席で出塁していたが…。
 ノイジーは質問に応じずにクラブハウスに引き揚げた。チーム打率.218だけではなく、89三振もリーグワースト。10本塁打はトップだが、粘りがなければ春は訪れない。

 


  4回、中飛に倒れた森下翔太外野手=阪神甲子園球場
  2試合連続で「6番・右翼」での出場だった森下翔太外野手は3打数無安打だった。「ピッチャーがテンポよく投げてくれるので、野手陣が(点を)取れればもっとよかった。ヒットが出ていないので、また次切り替えて頑張りたい」。大瀬良とは昨季打率.600、本塁打2本と好相性だったが…。「変化球が多かった。次も多くなるかなと思うので、その変化球をしっかり捉えたい」とやり返すことを約束した。

  7回裏阪神1死、右飛に倒れた森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 森下翔太外野手は3打数無安打に終わった。「6番右翼」で先発出場。昨季 3試合で打率6割と好相性だった広島先発、大瀬良に屈した。
  2回の第 1打席はカウント 1- 2から外角の142キロ変化球を空振り三振。 4回は中飛、 7回も右飛に倒れた。いずれも変化球での凡退。「また次、頑張ります。変化球が多かったので、その変化球をとらえられるように」と切り替えた。

 


  6回裏阪神一死、中野拓夢内野手は 2塁打を放った=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手は 1回無死 2塁の好機で左飛に終わったことを悔やんだ。「結果論ですが、自分が走者を進める打撃が初回にできていたら、もう少し楽な展開になったかなと思う」。それでも、 6回は右越えの 2塁打でチャンスメーク。1番・近本と塁上をにぎわし「自分のやるべきことは変わらない。しっかりとクリーンアップにいい形でつなげることを意識してやりたい」と前を向いた。

 中野拓夢内野手は 6回に 2塁打を放ったが…=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手は長打でチャンスメークも得点には結びつかなかった。
  6回一死、広島大瀬良の 127キロスライダーを引っ張り、右翼フェンスへワンバウンドの 2塁打。後続が倒れたが、3試合連続安打で好機をつくり出した。「どんな状況で回ってきても後ろにつなぐのは変わらない。しっかりとクリーンアップにいい形でつなぐことを意識してやりたい」。つなぎの2番でチャンスメークする。

 

 ため息が何度も甲子園を包んだ。1勝1敗で迎えた第 3戦。2カード連続勝ち越しを狙う虎の前に立ちはだかったのは、広島の先発・大瀬良。昨季は 3度対戦して一度も白星を渡さなかった。近本は対戦打率.714。森下も.600、2本塁打と苦手とした投手ではなかったが、この日は苦戦を強いられた。
 チャンスはすぐにやってきた。 1回、先頭の近本が左翼線に5試合連続安打となる 2塁打を放って無死 2塁とチャンスを作る。しかし中野が左飛に倒れると、この日、今季初めて3番に座ったノイジーが空振り三振。大山はとらえたあたりを放ったものの、打球は背走した左翼手・秋山のグラブに収まり先制とはならなかった。


  6回、見逃し三振を喫する大山悠輔内野手。際どいコースだったが…=阪神甲子園球場
  3回にはキナチカコンビがチャンスメーク。先頭の木浪が右前打で出塁すると、近本もこの日 2本目の安打を右前に弾ませる。一死 1、 2塁と好機を作るも、またも中野、ノイジーが一打を出せなかった。
  6回には 3度目のチャンス。この日ノーヒットだった中野が右翼手の頭を越える 2塁打を放って得点圏を作るも、ノイジーは 2ゴロ。大山は見逃しでセ・リーグワーストの17個目の三振を喫して試合は動かず。観衆 4万2679人とこの日も多くの虎党が足を運んだが、度重なるチャンスでの凡退にため息がこだました。
 100周年を迎える甲子園の開幕カードで1勝2敗と負け越し、5勝7敗で借金は今季最多に並ぶ「2」となった。阪神の監督として吉田義男氏と並ぶ歴代2位となる、岡田監督の虎484勝目はお預けになった。

 


  7回、相手の好守で中飛に終わった佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 広島外野陣のファインプレーに虎党も惜しみない拍手を送った。 0- 0の 7回。先頭・佐藤輝の打球は右中間方向へ。 6回の守備から途中出場した広島の中堅・久保がフェンスに激突しながらも白球をつかみ取った。一度はため息に包まれた甲子園球場だったが、すぐに阪神ファンも大きな拍手。西勇、大瀬良が繰り広げる白熱の投手戦をバックがもり立てている。

 

  7回、佐藤輝明内野手の打球をフェンスにぶつかりながら好捕した広島・久保修外野手=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手は 7回先頭の第 3打席で右中間へ大飛球。途中出場した中堅手・久保がフェンスに激突しながら好捕するファンプレーに阻まれ「あれはナイスプレーだったと思います」と脱帽した。3打数無安打で 3試合ぶりにノーヒット。12日からの中日戦に向けて「特に変わらず、いつも通りやるだけです。(点を)とれるように頑張ります」と力を込めた。

 


  3回、ピンチをしのいでベンチに戻る阪神先発・西勇輝投手=阪神甲子園球場
 阪神は広島に 0- 1で敗れ、5位に転落した。今季初勝利を目指した西勇輝投手は 8回5安打無失点。今季の虎投最多の 120球の熱投も、 9回にゲラが田村に決勝打を許し、勝利につながらなかった。誰か援護してやれよ-。
 〝虎〟立無援だった。 100球を超えても西勇はマウンドに立った。味方が点を取れなければゼロで抑えるしかない。チーム最年長33歳の気概を感じる 120球だった。
 「長いイニングを投げることは大事なことですし、昨日(10日)は中継ぎの方がたくさん投げたので、一人でも多く、と思って投げていました」
 前夜は伊藤将が 2回 6失点と炎上。漆原、浜地、島本、岡留とブルペン陣が 4人も出動した。
  6連戦中でもあり、先発としての役割が問われる一戦。持ち味である制球力と球の切れを武器に 2回まで3者凡退。 4回無死 2塁のピンチも4番・堂林を空振り三振に仕留め、秋山、田村も片付ける。満員のスタンドから大きな拍手を受けた。


  4回、仲間に声を掛ける阪神先発・西勇輝投手=阪神甲子園球場

 阪神の先発・西勇輝投手が不運にもめげず、ピンチをしのいだ。 0- 0の 4回。先頭・小園の打球は遊撃後方にポトリと落ちるヒット。遊撃・木浪が懸命に追いかけたが、ボールが転々とする間に小園は 2塁に到達した。続く4番・堂林の 4球目、右翼にフラフラと上がった打球はライン際にポトリ。判定はファウル。安堵の息が漏れた甲子園だが、広島・新井監督がリプレー検証を要求した。長い審議を経て、判定は変わらずファウル。堂林を空振り三振に斬った西勇は、続く秋山を 2ゴロで二死 3塁。田村を遊飛に打ち取って、スコアボードにゼロを刻んだ。

  5回、力投する西勇輝投手=阪神甲子園球場
 先発した西勇輝投手は 8回5安打無失点で降板した。 1回は内野ゴロ 3つで3者凡退。 2回も打者 3人で抑え、完璧な立ち上がりを見せる。 3、 4回はいずれも得点圏に走者を進めたがホームは踏ませない。スコアボードにゼロを並べ続け、 7、 8回も3者凡退と気持ちのこもった投球で広島打線を抑えた。相手先発・大瀬良と白熱の投手戦を繰り広げ、 8回の打席で代打を送られて降板。 120球の力投に虎党から惜しみない拍手が送られた。


  6回、広島・秋山翔吾外野手を三振に抑えて雄たけびを上げた阪神先発・西勇輝投手=阪神甲子園球場
 マウンドで緊迫した投手戦を楽しんでいるかのように笑顔を見せる余裕もあった。今季初めての甲子園。西勇輝投手が、持ち前の緩急自在の投球と抜群の制球力で、鯉打線に的を絞らせなかった。 「自分の勝ち星はどうでもいい。それよりも先発でゲームをどう作っていくか。どう(リードした展開で)終盤に持っていけるか。そこが大事かなと思います」
 登板前にこう語っていた。10日は伊藤将が 2回 6失点で降板。先発の役目を果たせず、チームは再び借金生活となった。 8月 1日に100周年を迎える甲子園の今季開幕カード。 1勝 1敗で迎えた第 3戦を白星で飾って勝率5割に復帰し、首位を走る中日 3連戦へ弾みをつけたい。そのためにも右腕の頑張りが不可欠だった。


  6回、広島・秋山翔吾外野手を三振に抑えて雄たけびを上げた阪神先発・西勇輝投手=阪神甲子園球場
 「昨年よりもボールはいいですよ」
 言葉通りの投球だった。 2回まで3者凡退スタート。前半の山は 4回だった。先頭の小園の遊撃後方への捕球がポトリと落ちて、打者走者は 2塁へ。ここから西勇の真骨頂だ。堂林を空振り三振に仕留めると、秋山はチェンジアップで 2ゴロに。二死 3塁からは田村をスライダーで遊飛に打ち取ると、大きな拍手を受けた。
 「もうあと何年できるか分からない。楽しむことも忘れないようにしないとね」
 チーム最年長33歳右腕の今季初登板だった 4日の横浜DeNA戦(京セラ)は 5回まで無失点だったが、 6回に 3連打と死球が絡んで 3失点。プロ16年目は黒星スタートとなった。

 


  9回、決勝打を浴びて悔しそうな表情でベンチに戻るハビー・ゲラ投手=阪神甲子園球場
 ハビー・ゲラ投手は 0― 0の 9回、来日 6試合目の登板で初失点、初黒星を喫した。先頭の小園に右前に運ばれ、犠打で一死 2塁を背負う。昨季阪神戦打率.400の代打・松山は粘り勝ちで空振り三振に仕留めたが、外野が前進守備を敷いた中で田村には高めの 155キロ直球を捉えられた。中越え適時 3塁打を献上し、試合後は報道陣の問いかけには無言だった。


  9回表広島二死 2塁、田村俊介外野手に適時 3塁打を浴び、ひざに手をつくハビー・ゲラ投手=阪神甲子園球場
  0- 0の 9回から2番手でマウンドに上がったハビー・ゲラ投手が、痛恨の来日初失点を喫した。先頭に安打を許すと、二死 2塁から広島田村に 155キロ直球を捉えられ、中越えの適時 3塁打を浴びた。外野は単打での 2塁走者生還阻止を意識し、定位置より前の守備隊形。打球は中堅近本の頭上を越えていった。
  6試合目で初失点。負けも初めてついた。登板後は報道陣の問いかけに無言。悔しさを押し殺すように表情を変えず、クラブハウスへと姿を消した。左腕岩崎とのダブルストッパー構想のもと、1セーブ4ホールドと早くもブルペンに欠かせない存在になっている。頼みの男が崩れたが、この悔しさはマウンドで晴らすしかない。

 


  6回、言葉を交わす梅野隆太郎捕手と西勇輝投手=阪神甲子園球場
  9回にゲラをリードした梅野隆太郎捕手は反省した。二死 2塁、田村との対戦はカウント 1― 1で高めの直球を要求したが、結果は中越えの決勝 3塁打。現実を受け止めながら「自分たちがハビー(ゲラ)とやることはシーズンを通して変わらない。しっかりやっていきたい」と前を向いた。 8回零封だった西勇については「テンポよく、大事なところでは頭を使いながら(投げていた)。結果としてこれ以上ないことができた」とうなずいた。

 


 外野でキャッチボールをする青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
 阪神は12日中日戦に先発する青柳晃洋投手が、得意の球場で今季初勝利を目指す。
 バンテリンドームでは対セ本拠地で最良の通算防御率2.50。オープン戦でも 6回無失点で「マウンドの印象は特に悪くない」。中日は首位に立っており「首位にいるだけ力はあるし、点も取れている。中日は先発も中(継ぎ)もいいのでローゲームの試合になると思う。自分もそういうピッチングができたら」と快投を誓った。

 


 髙橋遥人投手 (2024年 4月 2日撮影)=阪神鳴尾浜球場(愛称=タイガース・デン)
 肩や肘の手術から復活を期す髙橋遥人投手は順調にリハビリを進める。
  7日に 883日ぶりに打者と対戦し、10日には中 2日のシート打撃登板で打者 8人に安打性 1本だった。一夜明けた11日、疲労や張りを問われ「全然大丈夫です」と笑顔。「今できることをしっかりやっていきながら上げていければ」。実戦登板へ、確実に前進している。

 


 下村海翔投手=うるま市具志川野球場
 阪神は11日、ドラフト1位・下村海翔投手が「右肘内側側副靱帯再建術」(通称トミー・ジョン手術)を受け、入院していた病院を同日に退院したことを発表した。
 下村はこれまで、ブルペン投球は 1月の新人合同自主トレ中に 2回、春季キャンプ中は 1回行ったが、それ以降は行わず、キャンプ打ち上げ後の鳴尾浜での練習も含めてスローペースで調整を続けていた。プロの世界で長く活躍することを目指す右腕は球団を通じ、「支えていただいている多くの関係者の方から助言をいただき、手術を受ける決断をしました。入団してから何もできず、もどかしい気持ちもありますが、自分の決断を尊重してくださった球団の方々への感謝を忘れず、一日でも早く復帰し、チームの力になれるように、今後のリハビリに誠心誠意取り組んでいきたいと思います」とコメントした。


 24年 2月10日 2軍キャンプで初めてブルペン入りした下村海翔投手=うるま市具志川野球場
 阪神は11日、ドラフト1位下村海翔投手が「右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)」を行い、無事に退院したことを発表した。
 下村は球団を通じて「支えていただいている多くの関係者の方から助言をいただき、手術を受ける決断をしました。入団してからなにもできず、もどかしい気持ちもありますが、自分の決断を尊重してくださった球団の方々への感謝を忘れず、 1日でも早く復帰し、チームの力になれるように、今後のリハビリに誠心誠意取り組んでいきたいと思います」とコメントを発表した。
 今春は 2軍具志川キャンプスタート。大学時代の疲労回復を優先する方針で、スロー調整を進めてきた。ブルペンでの投球練習も、 1度のみにとどめていた。
 過去の症例では、20年11月に才木が右肘の同手術を受け、退院から約 1年 3カ月で実戦復帰。島本は同じタイミングで左肘の同手術を受け、退院から約 1年 6カ月で実戦復帰を果たしている。


 24年 2月10日 2軍キャンプで初めてブルペン入りした下村海翔投手=うるま市具志川野球場
 中日では同じドラフト1位の草加勝投手も同手術を受け、現在リハビリを行っている。一方で、巨人ドラフト1位の西舘勇陽投手は、開幕1軍で勝ちパターンの一角を担い、 5試合で5ホールドをマーク。昨年のドラフトで東都大学勢が 7人1位指名を受け、同一大学連盟最多となっていたが、プロ 1年目は、いきなり明暗が分かれる形となった。
 いきなりの試練を突きつけられた虎のドラフト1位右腕。今後は鳴尾浜でリハビリ生活に入る模様だ。

◆下村海翔投手(しもむら・かいと)
 2002年(平14) 3月27日生まれ、兵庫県西宮市出身。小学 3年時から「甲武ライオンズ」で軟式野球を始め、中学時代は「宝塚ボーイズ」に所属。高校は九州国際大付に進学し、甲子園出場経験はなし。青山学院大學では 4年時に計12試合で5勝を挙げるなど春秋リーグ連覇に貢献。最速は 155キロ。174センチ73キロ。右投げ右打ち。遠投 120メートル。

 

※ 4月12日の予告先発は、中日・柳裕也投手(29)―阪神・青柳晃洋投手(30)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

 

 

 

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