●阪神が今季初の同一カード３連勝を逃し、「借金１」に戻った。阪神は接戦をものにできず、連勝が２で止まった。先発の才木浩人投手(25)は 6回 2失点でマウンドを降りた。 1回一死から西川遥輝外野手(31)に左越えの 2塁打を許す。続くホセ・オスナ内野手(31)に左翼スタンドの最前列へ運ばれる 2ランを許した。 2回以降に許した安打は 1本のみと立ち直り、 7つの三振を奪って 110球の力投。試合を作ったが、今季初勝利はならなかった。打線は 0― 2の 3回、一死 2塁で近本光司外野手(29)が右翼へ適時 3塁打を放って 1点差に追い上げるも、この 1点止まり。 9回は二死 2塁でオスナが 3塁に放ったゴロを佐藤輝が失策し失点。点差を広げられた。森下翔太外野手(23)をスタメンから外して前川右京外野手(20)を今季初めて３番で起用するなど打線をマイナーチェンジしたが、チームは 3カードを終えて４勝５敗となり、再び借金生活となった。才木浩人投手が 1回、ホセ・オスナ外野手に本塁打を浴びて、 2点を献上。 3回に近本光司外野手の適時 3塁打で 1点差としたが、森下翔太外野手に代わって、「３番・右翼」に入った前川右京外野手が得点機で凡退し、 8回には 2三振の佐藤輝明内野手(25)の適時失策で 3点目を失った。シェルドン・ノイジー外野手(29)が 6回、来日初盗塁を 2盗で記録した。 3三振の大山悠輔内野手(29)は開幕から 9試合で３７打席本塁打０。森下は 9回二死から代打で登場し、 3塁線を破る 2塁打をマークした。 (成績＝４勝５敗、観衆＝ 2万8902人)。阪神が初の３連勝を逃した。前日に勝率５割とし、初の貯金を狙ったが、再び負け越し１となった。打線が上向きな阪神は 3回、安打の木浪聖也内野手(29＝亜細亜大學ＯＢ)を 2塁に置いて、近本光司外野手が右中間を深々と破る 3塁打で 1点を返した。ただ、その後の一死 3塁で得点できなかった。初めて先発を外れた森下翔太外野手に代わって３番に入った前川右京外野手が 3度、走者を置いた打席で安打を出せなかった。東京ヤクルト先発の新外国人ミゲル・ヤフーレ投手(25)をつかまえきれず、 6回途中から逃げ切りの継投に持ち込まれた。阪神は 3カードを終了。次の 9日広島戦から本拠地甲子園で戦う。
●阪神の先発・才木浩人投手が 1回、２ランを浴びて先制を許した。幸先の悪い立ち上がりになった。一死から２番・西川に粘られ、 9球目に投じた 152キロ直球を捉えられて左越えの 2塁打を許す。続くオスナに 3球目を左翼スタンドの最前に運ばれる被弾となった。巨人と対戦した 3月31日の前回登板(東京ドーム)は 6回無失点でマウンドを降りており、今季 7イニング目で初の失点を喫した。それでも、 2回以降に許した安打は 1本のみ。スライダーの割合を増やし、力と技を織り交ぜた投球で 7つの三振を奪った。 110球の力投で試合を作った。次こそ今季初勝利をつかむ。
● 3試合ぶりにスタメンマスクをかぶった梅野隆太郎捕手(32)は才木浩人投手の力投を称えた。立ち上がりに２ランを被弾したが、変化球を織り交ぜながら以降は 6回まで無失点。バッテリーのコミュニケーションを大切にしながら、長いシーズンを戦っていく。
●阪神が痛恨のミスから追加点を許した。 1－ 2で迎えた 8回に加治屋蓮投手(32)が３番手として登板。塩見泰隆内野手(30)に内野安打で出塁を許すと、二死 2塁となって打者はオスナ。打球は 3塁正面に飛んだ。しかしこれを佐藤輝明内野手(25)が痛恨のエラー。終盤に手痛い 1点を失った。
●桐敷拓馬投手(24)は 2日前の雪辱を果たした。 1－ 2の 7回に登板した桐敷拓馬投手が 1回を３者凡退に抑えた。 5日の東京ヤクルト戦は 1回 2失点と結果を残せなかったが、中 1日でリベンジを果たした。今季 9試合目で早くも 5試合に登板。岡田彰布監督(66)から命名された「スペードのエース」は今年も元気いっぱいだ。今後も接戦でゼロを積み重ねる。
●阪神は近本光司外野手の適時 3塁打で 1点を返した。先制を許し、 2点を追いかける 3回。先頭の木浪聖也内野手(29＝亜細亜大學ＯＢ)が右前打で出塁すると、才木がきっちり送りバントを決める。一死 2塁となって打席に入った近本が、カウント 1－ 2からヤクルト先発・ミゲル・ヤフーレ投手(25)のツーシームをとらえた。打球は右中間を真っ二つに割り、近本は快足を飛ばして 3塁へ。今季 2本目となる 3塁打は適時打となり、本塁打を放った 6日に続いて打点を挙げた。なおも一死 3塁のチャンスだったが、中野拓夢内野手(27)、前川がたおれて同点とはならなかった。近本光司外野手が放った打球は右中間を破り、快足を飛ばして 3塁へ。この日唯一の得点を生みだした。 6日の本塁打に続く長打で打点をマークし、長打率．６００でリーグトップ。 5回の中前打と合わせてマルチ安打としたが、冷静に話した。 9日の広島戦から始まる今季初の甲子園での戦いに向け、「全員で頑張ります」と短い言葉に思いを込めた。本拠地で広島を迎えての３連戦へ「全員で頑張ります」と力を込めた。虎の不動のリードオフマンが、聖地でも長打で打線をけん引する。
●西日が差す神宮の虎党は試合後も熱かった。 3塁側から左翼スタンドまで、ヤクルトファンをしのぐほどの大応援団で、この3日間は埋め尽くされた。今季初の３連勝はならずも、前向きなゲキは少なくなかった。
お祭り男の３番森下がスタメンから外れた。平田勝男 1軍ヘッドコーチ(64)は故障ではないと強調。好調な前川とシェルドン・ノイジー外野手(29)を共存させる作戦だった。
その前川が不発だった。 3度、走者を置いて打席に立ったが、Ｈランプはともらない。 1点差に迫った 3回二死 3塁では 2ゴロ。 5回二死 1、 2塁でも 2ゴロに倒れ、初対戦のヤクルト右腕ヤフーレを攻略できそうでできなかった。今季初の３番起用に快音は響かず。連続試合安打も「３」で止まり「次頑張ります」と前を向いた。岡田監督は、リーグ連覇には個人の成績アップが必要と繰り返してきた。この１敗に、若虎の闘志に火をつける要素がちりばめられている。 9日の甲子園“開幕ゲーム”で仕切り直す。
●シェルドン・ノイジー外野手は「５番・左翼」で 2試合ぶりのスタメン出場。シェルドン・ノイジー外野手が来日初盗塁を決めた。 1－ 2の 6回一死の第 3打席、四球で出塁した。続く６番佐藤輝の打席で、ヤクルト先発ヤフーレの 5球目だ。すかさずスタートを切り、 2塁へスライディング。盗塁を成功させた。阪神外国人選手の盗塁は21年 8月28日広島戦のメル・ロハス・ジュニア外野手(33)以来。来日 2年目の助っ人が足でファンを魅了した。バットでも、肩でも、足でも勝利に貢献する。
●〝天国〟から〝地獄〟へ…。阪神はヤクルトに 1－ 3で敗れ、３連勝を逃した。佐藤輝明内野手が痛恨の適時失策で追加点を許した。 1－ 2の 8回、二死 2塁で東京ヤクルトの３番オスナが放った 3塁正面へのゴロを 3塁手佐藤輝がまさかの後逸。左翼へとボールが転々とする間に 2塁走者が生還した。最終回の攻撃を前に失点し、佐藤輝は厳しい表情だった。接戦で悔やまれるプレーとなった。 2日連続で神宮の虎党を狂喜乱舞させたヒーローが、〝天国〟から〝地獄〟へと真っ逆さまに転げ落ちていった。試合終盤のミスで流れを手放し、借金生活に逆戻りした。 2点差を追う展開になり、反撃ムードは一気にしぼんだ。馬場敏史内野守備走塁コーチ(59)は「必死さがないというかね」と指摘。最後まで厳しかった。
●森下翔太外野手の今季初スタメン落ちについて試合後、平田勝男ヘッドコーチが説明した。森下は試合前の時点でチーム最多タイの 2本塁打、チーム最多の 7打点を記録しながら打率１割３分８厘。前川右京外野手が「３番右翼」、シェルドン・ノイジー外野手が「５番左翼」で先発した。森下は 2点を追う 9回二死から代打登場し、左翼線 2塁打を放った。平田ヘッドコーチは森下について、他選手との兼ね合いでのベンチスタートだったと明かした。 2点を追いかける 9回二死から代打で登場した。カウント 2― 1から東京ヤクルトの４番手・清水昇投手(27)の 4球目を強振。強烈な打球が 3塁線を抜き、 5打席ぶりの安打となる 2塁打を放った。得点には結びつかなかったが、簡単に試合を終わらせなかった。
●左肘と左前腕部の手術から復活を期す阪神の育成・髙橋遥人投手(28＝亜細亜大學ＯＢ)が 7日、鳴尾浜で打撃投手を務めた。打者相手に投げるのは2021年11月 6日のクライマックスシリーズ(ＣＳ)ファーストステージ・巨人戦以来、 2年 5カ月ぶりとなった。髙濱祐仁外野手(27)、井上広大外野手(22)と 3回ずつ計 6回対戦し、安打性の当たりは 4回。直球は最速で 147キロ。ツーシーム、スライダーなど変化球も投げ、上昇を目指す。
●門別啓人投手(19)が先発し、 4回 2安打無失点と好投した。先発調整を行うための 2軍合流後、初めてとなる実戦登板。 1軍先発陣の〝予備１番手〟からローテーション入りに向け、着々と準備を進めていく。チームは今季初の連勝となった。 2軍戦に先発した門別は 4回２安打無失点。進化と実力を見せつける投げっぷりだった。 1回は 6球での３者凡退で滑り出し、最後の 4回は末包昇大外野手(27)、林晃汰内野手(23)、韮澤雄也内野手(22)の中軸をいずれも外野フライに抑え、 4球斬り。 2塁すら踏ませず、 4つのゼロを並べるのに要したのは、たったの34球だった。
記事をまとめてみました。
＜東京ヤクルト 3－ 1阪神＞◇ 3回戦◇阪神 2勝 1敗 0分◇ 7日◇明治神宮野球場
阪神は接戦をものにできず、連勝が２で止まった。先発の才木浩人投手は 6回 2失点でマウンドを降りた。 1回一死から西川に左越えの 2塁打を許す。続くオスナに左翼スタンドの最前列へ運ばれる 2ランを許した。 2回以降に許した安打は 1本のみと立ち直り、 7つの三振を奪って 110球の力投。試合を作ったが、今季初勝利はならなかった。打線は 0― 2の 3回、一死 2塁で近本光司外野手が右翼へ適時 3塁打を放って 1点差に追い上げるも、この 1点止まり。 9回は二死 2塁でオスナが 3塁に放ったゴロを佐藤輝が失策し失点。点差を広げられた。森下をスタメンから外して前川を今季初めて３番で起用するなど打線をマイナーチェンジしたが、チームは 3カードを終えて４勝５敗となり、再び借金生活となった。
5回二死 1、 2塁で 2ゴロに終わった前川右京外野手＝明治神宮野球場
阪神はまたもチャンスを作ったが、同点とはならなかった。 1－ 2の 5回。二死から近本が中前にはじき返し、この日 2本目となる安打で出塁。さらに続く中野への 2球目で今季 2個目の盗塁となる 2盗を決めると、中野は四球を選んで二死 1、 2塁と同点のチャンスとなる。ここで打席にはこの日３番に入った前川。しかし 2球目の変化球を打ち損じて 2ゴロにたおれた。 3回の第 2打席に続く得点圏のチャンスだったが、同点の一打は出なかった。
7回、小幡竜平内野手の見送り三振の判定で、険しい表情を見せる岡田彰布監督＝明治神宮野球場
阪神が今季初の同一カード３連勝を逃し、「借金１」に戻った。才木浩人投手が 1回、ホセ・オスナ外野手に本塁打を浴びて、 2点を献上。 3回に近本光司外野手の適時 3塁打で 1点差としたが、森下翔太外野手に代わって、「３番・右翼」に入った前川右京外野手が得点機で凡退し、 8回には 2三振の佐藤輝明内野手の適時失策で 3点目を失った。シェルドン・ノイジー外野手が 6回、来日初盗塁を 2盗で記録した。 3三振の大山悠輔内野手は開幕から 9試合で３７打席本塁打０。森下は 9回二死から代打で登場し、 3塁線を破る 2塁打をマークした。 (成績＝４勝５敗、観衆＝ 2万8902人)。
8回二死二塁、東京ヤクルト・ホセ・オスナ内野手の打球を後逸した佐藤輝明内野手＝明治神宮野球場
阪神が今季初の同一カード３連勝を逃し、「借金１」に戻った。 1点ビハインドの 8回二死 2塁、佐藤輝明内野手がホセ・オスナ外野手のゴロを後逸し、痛恨の 3点目を献上した。試合後、平田勝男ヘッドコーチは捕ってほしかった？ との問いに「捕ってほしかったじゃない。やっぱり捕らなアカンんよ」とコメントした。また森下翔太外野手のベンチスタートについて、アクシデントを否定し「前川とシェルドンもいいんでね、そういうアレはないよ」と話した。
8回、適時失策後の佐藤輝明内野手＝明治神宮野球場
阪神が初の３連勝を逃した。前日に勝率５割とし、初の貯金を狙ったが、再び負け越し１となった。
初回、先発才木浩人投手がホセ・オスナ内野手に先制２ランを打たれた。結果的にこの 2点が重かった。
打線が上向きな阪神は 3回、安打の木浪聖也内野手を 2塁に置いて、近本光司外野手が右中間を深々と破る 3塁打で 1点を返した。ただ、その後の一死 3塁で得点できなかった。
7回、交代を告げた岡田彰布監督＝明治神宮野球場
初めて先発を外れた森下翔太外野手に代わって３番に入った前川右京外野手が 3度、走者を置いた打席で安打を出せなかった。
東京ヤクルト先発の新外国人ミゲル・ヤフーレ投手をつかまえきれず、 6回途中から逃げ切りの継投に持ち込まれた。
才木は 2回以降、走者を背負いながらも得点を与えなかった。 6回 2失点と粘ったが、今季初勝利はつかめなかった。
阪神は 3カードを終了。次の 9日広島戦から本拠地甲子園で戦う。
阪神の先発・才木浩人投手が 1回、２ランを浴びて先制を許した。幸先の悪い立ち上がりになった。一死から２番・西川に粘られ、 9球目に投じた 152キロ直球を捉えられて左越えの 2塁打を許す。続くオスナに 3球目を左翼スタンドの最前に運ばれる被弾となった。巨人と対戦した 3月31日の前回登板(東京ドーム)は 6回無失点でマウンドを降りており、今季 7イニング目で初の失点を喫した。
1回、東京ヤクルトのホセ・オスナ内野手に２点本塁打を許した才木浩人投手＝明治神宮野球場
阪神の先発・才木浩人投手は 6回 2失点でマウンドを降りた。 1回は一死から２番・西川に粘られ、 9球目を捉えられて左越えの 2塁打を許す。続くオスナに 3球目を左翼スタンドの最前列に運ばれる２ランを許した。巨人と対戦した 3月31日の前回登板(東京ドーム)は 6回無失点でマウンドを降りており、今季 7イニング目で初の失点を喫した。それでも、 2回以降に許した安打は 1本のみ。スライダーの割合を増やし、力と技を織り交ぜた投球で 7つの三振を奪った。 110球の力投で試合を作った。
2回裏ヤクルト無死、長岡秀樹内野手の打球に好守備を見せ、投ゴロとする才木浩人投手＝明治神宮野球場
阪神の先発・才木浩人投手は 6回 2失点でマウンドを降りた。 1回は一死から２番・西川に粘られ、 9球目を捉えられて左越えの 2塁打を許す。続くオスナに 3球目を左翼スタンドの最前列に運ばれる２ランを許した。巨人と対戦した 3月31日の前回登板(東京ドーム)は 6回無失点でマウンドを降りており、今季 7イニング目で初の失点を喫した。それでも、 2回以降に許した安打は 1本のみ。スライダーの割合を増やし、力と技を織り交ぜた投球で 7つの三振を奪った。 110球の力投で試合を作った。才木は「「初回からホームランを打たれてしまいましたが、切り替えてそれ以降のイニングを粘り強く投げられたかなと思います。特にスライダーの感覚がよかったので、梅野さんとも話しながら効果的に使うことができました。あとはチームが逆転できるように応援するだけです」とコメントした。
5回二死 2塁、東京ヤクルト・西川遥輝外野手から三振を奪った才木浩人投手＝明治神宮野球場
先発した才木浩人投手は 6回３安打２失点の粘投も実らず、今季初黒星。 1回一死 2塁からオスナに先制２ランを浴びた。「攻めた結果なのでしようがない。このあと(気持ちを)切り替えて粘り強く投げられた」。 3回二死 1、 2塁で村上を見逃し三振。 5回二死 2塁からは西川を空振り三振に仕留めた。「(捕手の)梅野さんがスライダーを使ってリードしてくれた」。次こそ今季初勝利をつかむ。
6回２失点の才木浩人投手＝明治神宮野球場
才木浩人投手は今季初勝利を逃したが、 6回 110球を投げて 2失点と粘投した。
初回一死 2塁で３番オスナに先制左越え２ランを被弾。内角高めの直球で詰まらながら力で運ばれ「攻めた結果なので仕方がない」と脱帽した。それでも 2回以降は尻上がりに調子を上げ、７奪三振３安打２四球と安定。効果的にスライダーを使い、ヤクルト４番村上から見逃し三振も奪った。「結構スライダーが効いている感じだった」と内容には納得顔。今季初黒星を喫したが、開幕から 2戦連続でクオリティースタート(６回以上で自責点３以内)をクリアした。
梅野隆太郎捕手＝明治神宮野球場
3試合ぶりにスタメンマスクをかぶった梅野隆太郎捕手は才木浩人投手の力投を称えた。「本当に根気よくゾーンの中にしっかり投げこんでくれた。粘り強く、よく投げたと思う」。立ち上がりに２ランを被弾したが、変化球を織り交ぜながら以降は 6回まで無失点。「やったりやられたりの繰り返しなので、やるべきことをピッチャーと話し合ってやることがシーズンを通して大事」。バッテリーのコミュニケーションを大切にしながら、長いシーズンを戦っていく。
梅野隆太郎捕手(左)と才木浩人投手 (2023年11月撮影)＝阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手は 3戦ぶりのスタメンマスクで才木を粘投に導いた。
初回こそ３番オスナに２ランを浴びたが、事前に話し合った通りスライダーを有効活用。 6回 2失点の右腕を「本当に根気強くゾーンの中にしっかり投げ込んでくれた」とねぎらった。４番村上も４打数無安打に抑え込んだが「それはやったりやられたりの繰り返しなので」と冷静に次の対戦を見すえた。
8回、東京ヤクルトのホセ・オスナ内野手に 3失で追加点を許した加治屋蓮投手＝明治神宮野球場
阪神が痛恨のミスから追加点を許した。 1－ 2で迎えた 8回に加治屋が３番手として登板。塩見に内野安打で出塁を許すと、二死 2塁となって打者はオスナ。高めの変化球をとらえられるも、打球は 3塁正面に飛んだ。しかしこれを佐藤輝が痛恨のエラー。後逸をカバーした左翼がバックホームするも間に合わず、終盤に手痛い 1点を失った。
阪神２番手の桐敷拓馬投手＝明治神宮野球場
1－ 2の 7回に登板した桐敷拓馬投手が 1回を３者凡退に抑えた。 5日の東京ヤクルト戦は 1回 2失点と結果を残せなかったが、中 1日でリベンジを果たした。「先頭を(アウトに)斬れて、そこからテンポよく投げられた」。今季 9試合目で早くも 5試合に登板。「次( 9日)は甲子園に戻るので、いいイメージを持ちながら投げられる」とキッパリ。岡田監督から命名された「スペードのエース」は今年も元気いっぱいだ。
7回に登板した桐敷拓馬投手＝明治神宮野球場
桐敷拓馬投手は 2日前の雪辱を果たした。
1点ビハインドの 7回に登板し、危なげなく３者凡退に仕留めた。 5日東京ヤクルト戦では同点の 7回に 1イニング 2失点と苦しんだが、嫌な記憶を吹き飛ばした。
「また甲子園に戻る。またヤクルトともやると思うので、いいイメージでいけるかなと思います」。今後も接戦でゼロを積み重ねる。
3回、適時 3塁打を放った近本光司外野手＝明治神宮野球場
阪神は近本光司外野手の適時 3塁打で 1点を返した。先制を許し、 2点を追いかける 3回。先頭の木浪が右前打で出塁すると、才木がきっちり送りバントを決める。一死 2塁となって打席に入った近本が、カウント 1－ 2からヤクルト先発・ヤフーレのツーシームをとらえた。打球は右中間を真っ二つに割り、近本は快足を飛ばして 3塁へ。今季 2本目となる 3塁打は適時打となり、本塁打を放った 6日に続いて打点を挙げた。なおも一死 3塁のチャンスだったが、中野、前川がたおれて同点とはならなかった。
3回表阪神一死 2塁、右適時 3塁打を放った近本光司外野手＝明治神宮野球場
阪神は近本光司外野手の適時 3塁打で 1点を返した。先制を許し、 2点を追いかける 3回。先頭の木浪が右前打で出塁すると、才木がきっちり送りバントを決める。一死 2塁となって打席に入った近本が、カウント 1－ 2からヤクルト先発・ヤフーレのツーシームをとらえた。打球は右中間を真っ二つに割り、近本は快足を飛ばして 3塁へ。今季 2本目となる 3塁打は適時打となり、本塁打を放った 6日に続いて打点を挙げた。なおも一死 3塁のチャンスだったが、中野、前川がたおれて同点とはならなかった。近本は「打ったのはストレート。しっかり自分のタイミングで入っていくことができました。このあと逆転できるように頑張ります」とコメントした。
3回表阪神一死 2塁、近本光司外野手は右中間に適時 3塁打を放ち 2塁を回る＝明治神宮野球場
近本光司外野手が放った打球は右中間を破り、快足を飛ばして 3塁へ。この日唯一の得点を生みだした。
「得点圏で今年打っていなかったので、一本出てよかったです」
0― 2の 3回、一死 2塁で迎えた第 2打席。ヤフーレの直球がやや高めに来たのを見逃さなかった。今季 9試合目で早くも 2本目の 3塁打。昨季リーグトップの得点圏打率．３７４を誇ったリードオフマンは、今季この打席まで得点圏 5打席でノーヒット。 6度目の好機を生かし、下位でチャンスを作って上位で得点を奪う昨季の黄金パターンを披露した。
6日の本塁打に続く長打で打点をマークし、長打率．６００でリーグトップ。 5回の中前打と合わせてマルチ安打としたが、「 2本出たのはあまり(関係ない)。その打席でやることをしっかりできたかできなかったかなので」と冷静に話した。 9日の広島戦から始まる今季初の甲子園での戦いに向け、「全員で頑張ります」と短い言葉に思いを込めた。
3回、適時 3塁打を放った近本光司外野手＝明治神宮野球場
近本光司外野手がリーグトップ長打率６割のパワーを見せつけた。
2点を追う 3回。先頭の８番木浪が右前打で出塁し、９番才木が送って一死 2塁。東京ヤクルト先発ヤフーレの 4球目、 146キロの変化球を振り抜き、右中間を破った。すぐさまやり返す適時 3塁打。「得点圏で今年打ってなかったので、 1本出てよかったです」と振り返った。
5回の第 3打席にも中前打を放ち、すかさず盗塁。２安打１打点１盗塁でけん引した。「 2本出たというのはあまり。その打席でやることをしっかりできたかできなかったかなので」と1打席 1打席に集中した結果だった。
適時打後、守備に就く際、ファンの声援に応える近本光司外野手＝明治神宮野球場
3回の右翼への適時 3塁打で今季の長打率は６割に乗った。チームの主砲である大山の２割３分５厘や、佐藤輝の３割２分４厘よりも高く、チームトップだ。さらに開幕からまだ 9試合ながら、巨人岡本和やヤクルト村上ら長距離砲を差し置いてセ・リーグ単独トップとなった。昨季も 129試合に出場して長打率４割２分9厘で、虎の隠れた長距離打者でもある。
前日 6日にも 2点を追う 4回に右翼へ今季２号ソロを放った背番号５。絶好調のまま 9日の甲子園開幕戦に乗り込む。本拠地で広島を迎えての３連戦へ「全員で頑張ります」と力を込めた。虎の不動のリードオフマンが、聖地でも長打で打線をけん引する。
5回表阪神二死 1、 2塁、 2ゴロに倒れた前川右京外野手＝明治神宮野球場
阪神が新オーダーで接戦を落とし、今季初の３連勝を逃した。前日に勝率を５割とし初の貯金を狙ったが、再び負け越し１となった。森下翔太外野手を 9試合目で初めてスタメンから外し、「３番右翼」前川右京外野手、「6番左翼」シェルドン・ノイジー外野手を初の同時起用。前川は 3度、走者を置いた打席で安打を出せず不発に終わった。 9日からは今季公式戦初となる本拠地甲子園で広島と激突する。
◇ ◇ ◇
西日が差す神宮の虎党は試合後も熱かった。「次、頼むぞ～！」。 3塁側から左翼スタンドまで、ヤクルトファンをしのぐほどの大応援団で、この3日間は埋め尽くされた。今季初の３連勝はならずも、前向きなゲキは少なくなかった。
5回表阪神二死 1、 2塁、 2ゴロに倒れた前川右京外野手＝明治神宮野球場
お祭り男の３番森下がスタメンから外れた。平田 1軍ヘッドコーチは「違う」と故障ではないと強調。「前川とシェルドンもいいんでね。そりゃ、そういうアレ(ケガなど)はないよ」。好調な前川とノイジーを共存させる作戦だった。
その前川が不発だった。 3度、走者を置いて打席に立ったが、Ｈランプはともらない。 1点差に迫った 3回二死 3塁では 2ゴロ。 5回二死 1、 2塁でも 2ゴロに倒れ、初対戦のヤクルト右腕ヤフーレを攻略できそうでできなかった。今季初の３番起用に「(心境は)何も変わらない」と言うも快音は響かず。連続試合安打も「３」で止まり「次頑張ります」と前を向いた。
ベンチスタートの森下翔太外野手(右)。左は前川右京外野手＝明治神宮野球場
新オーダーで今季初の貯金生活とはならなかったが、打率３割台の前川と 5日の東京ヤクルト戦で今季１号を放ったノイジーの同時出場は、プラス効果を生む可能性もある。 9回二死に代打で登場した森下は左翼への 2塁打。チームトップ７打点も打率１割台と波に乗りきれない男は、ベンチスタートでも集中力を切らすことはなかった。
「平田ヘッドにも言われたんですけど、こういう時にどうモチベーションを保ちながら、集中して練習からやっていくか、意識しながら過ごしていました」とスタメン落ちをエネルギーに変えた。「後から(試合に)いく人の大変さとか、去年も分かりましたけど、今年もあらためて。スタメンで出ているありがたみと、後から出る難しさは感じました」とかみしめた。
岡田監督は、リーグ連覇には個人の成績アップが必要と繰り返してきた。この１敗に、若虎の闘志に火をつける要素がちりばめられている。 9日の甲子園“開幕ゲーム”で仕切り直す。
試合後、取材に応じる前川右京外野手＝明治神宮野球場
「３番・右翼」で出場した前川右京外野手は 4打数無安打に終わった。ヤフーレの緩急を使った投球にタイミングが合わず、 1点を返した 3回二死 3塁、 5五回二死 1、 2塁は、ともに 2ゴロだった。昨季は３番で12試合に出場して打率．３８３(４７打数１８安打)、 3打点の成績を残したが「準備して(打席に)入って打てなかった。次、頑張ります」と悔しさをにじませた。
6回表阪神一死 1塁、打者佐藤輝明内野手のとき 2盗を決めるノイジー外野手＝明治神宮野球場
シェルドン・ノイジー外野手が来日初盗塁を決めた。
「５番左翼」で先発出場。 1－ 2の 6回一死の第 3打席、四球で出塁した。続く６番佐藤輝の打席で、ヤクルト先発ヤフーレの 5球目だ。すかさずスタートを切り、 2塁へスライディング。盗塁を成功させた。
阪神外国人選手の盗塁は21年 8月28日広島戦のロハス以来。来日 2年目の助っ人が足でファンを魅了した。
6回、シェルドン・ノイジー外野手は2盗を決める＝明治神宮野球場
シェルドン・ノイジー外野手は「５番・左翼」で 2試合ぶりのスタメン出場。 8回の第 4打席に大西のシュートを弾き返して中前打を放ったが、「自分(にヒット)が出ても負けてしまったので悔しいの一言」と唇をかんだ。四球で出塁した 6回には、来日 142試合で初盗塁を記録。「これからもっと走れるように頑張ります」。バットでも、肩でも、足でも勝利に貢献する。
8回表阪神二死、シェルドン・ノイジー外野手は中前打を放った＝明治神宮野球場
シェルドン・ノイジー外野手が来日 2年目で初となる盗塁を成功させた。
6回一死に四球で出塁すると、佐藤輝の打席でスタートを切った。「これからもっと走れるように頑張ります」と意欲的。 8回には中前打で出塁したが、チームは敗戦。「自分が出ても負けてしまったので、悔しいのひと言です」と言い残し、グラウンドを後にした。
8回表阪神二死 1塁、 1ゴロに倒れベンチで渋い表情を見せる佐藤輝明内野手＝明治神宮野球場
佐藤輝明内野手が痛恨の適時失策で追加点を許した。
1－ 2の 8回、二死 2塁で東京ヤクルトの３番オスナが放った 3塁正面へのゴロを 3塁手佐藤輝がまさかの後逸。左翼へとボールが転々とする間に 2塁走者が生還した。最終回の攻撃を前に失点し、佐藤輝は厳しい表情だった。
馬場敏史内野守備走塁コーチは「必死さがないっていうかね、どうにかしてっていう姿がなかったなと思いますよね。もう少し集中してどうにかっていう形がないとダメですよね。簡単にエラーしたんじゃダメですよ」とコメント。接戦で悔やまれるプレーとなった。
8回裏ヤクルト二死2塁、ホセ・オスナ内野手の打球を後逸する佐藤輝明内野手＝明治神宮野球場
〝天国〟から〝地獄〟へ…。阪神はヤクルトに 1－ 3で敗れ、３連勝を逃した。 1－ 2の 8回、 3塁手の佐藤輝明内野手が適時失策を犯し、追加点を献上。リードを広げられ、反撃ムードがしぼんだ。決勝弾連発で 2日連続のヒーローになっていたが、一転して矢面に立つことに。これも虎の未来を背負う男の宿命。悔しさをばねに乗り越えるしかない。
2日連続で神宮の虎党を狂喜乱舞させたヒーローが、〝天国〟から〝地獄〟へと真っ逆さまに転げ落ちていった。佐藤輝に向かって飛んできた 3塁正面の打球が、足下を抜けていく。点差を広げられる痛恨の適時失策。試合終盤のミスで流れを手放し、借金生活に逆戻りした。
8回裏を終え、ベンチに戻る佐藤輝明内野手＝明治神宮野球場
「ちょっと見づらさもあったんですけど。練習します」
試合後、ベンチからクラブハウスへと向かう 3塁ファウルゾーンでファンから温かな声援を浴びたが、背番号８は神妙な面持ちで振り返った。
1－ 2の 8回二死 2塁。加治屋の外角のカットボールを引っ張ったオスナの打球が佐藤輝を襲う。バウンドを合わせられず、ボールがグラブの下を通過して外野を転がる間に、 2走・塩見が生還。 2点差を追う展開になり、反撃ムードは一気にしぼんだ。
8回を終え、ベンチに戻る佐藤輝明内野手。この回適時失策をした＝明治神宮野球場
佐藤輝明内野手が痛恨の適時失策を喫した。 1点ビハインドの 8回裏二死 2塁、３番オスナの正面への強烈なゴロを体でも止められず後逸。「ちょっと見づらさもあったんですけど…。練習します」と表情に悔しさをにじませた。今カードは初戦から 2戦連続で決勝弾を放ちながら、 3試合目は４打数無安打で適時失策と苦しい 1日となった。
今季の適時失策２はリーグワースト。この日の打球は難しいバウンドではあったが、馬場内野守備走塁コーチは「必死さがないというかね」と指摘。「早い打球の準備不足になるのかな。もう少し集中して『どうにかして』という形がないとダメ。簡単にエラーしたんじゃダメですよね。ちょっと集中力が欠けているように見えました」と最後まで厳しかった。
9回表阪神二死、左翼に 2塁打を放った森下翔太外野手＝明治神宮野球場
森下翔太外野手の今季初スタメン落ちについて試合後、平田勝男ヘッドコーチが説明した。
森下は試合前の時点でチーム最多タイの 2本塁打、チーム最多の 7打点を記録しながら打率１割３分８厘。前川右京外野手が「３番右翼」、シェルドン・ノイジー外野手が「５番左翼」で先発した。森下は 2点を追う 9回二死から代打登場し、左翼線 2塁打を放った。
平田ヘッドコーチは森下について「最後も打ってたじゃん。前川もシェルドンもいいからね。そういうあれ（ケガ）じゃないよ」と説明。他選手との兼ね合いでのベンチスタートだったと明かした。
九回、代打で 2塁打を放った森下翔太外野手。今季初のベンチスタートに奮起した＝明治神宮野球場
一打席に懸けて、食らいついた。今季初めてのベンチスタートとなった森下だが、気落ちしていられない。勝負の瞬間に備えていた。
「平田ヘッドにも言われたんですけど、こういうときにどうやってモチベーションを保ちながら集中して練習からやっていくか。そのことを意識しながら今日は過ごしていました」
2点を追いかける 9回二死から代打で登場した。カウント 2― 1から東京ヤクルトの４番手・清水の 4球目を強振。強烈な打球が 3塁線を抜き、 5打席ぶりの安打となる 2塁打を放った。得点には結びつかなかったが、簡単に試合を終わらせなかった。
左肘と左前腕部の手術から復活を期す阪神の育成・髙橋遥人投手が 7日、鳴尾浜で打撃投手を務めた。打者相手に投げるのは2021年11月 6日のクライマックスシリーズ(ＣＳ)ファーストステージ・巨人戦以来、 2年 5カ月ぶりとなった。
髙濱、井上と 3回ずつ計 6回対戦し、安打性の当たりは 4回。井上には左翼奥の防球ネットへ特大の一発を飛ばされ、「打たれて悔しい。でも現状これぐらい投げられるんだと自分でも思えた。もっと上がっていくと思う」と確かな前進を実感した。
22年 4月に左肘のトミー・ジョン手術、昨年 6月には「左尺骨短縮術」と「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けた。直球は最速で 147キロ。ツーシーム、スライダーなど変化球も投げ、「フォームは変わっていない。球速ももうちょっと出る」と上昇を目指す。
打撃投手を務めた阪神育成・髙橋遥人投手＝阪神鳴尾浜球場(愛称＝タイガース・デン)
満開近し！ たび重なる手術からの復活を目指す髙橋遥人投手が 883日ぶりに打者と対戦した。 7日、鳴尾浜での 2軍練習で井上、高浜を相手に対戦形式で登板した。
春の陽気の鳴尾浜に突然、髙橋の大きな声が響いた。「あ～、もうイヤだ～！ 打たれすぎ！」。顔は笑っていた。周囲からも笑いが漏れた。カットボールを井上に完璧に左翼越え本塁打されたあとのワンシーン。「打たれたことも悔しいし、投げ切れていないのも悔しいし」。
こんな心の動きも久しぶり。ブルペンとはまるで違う 6打席、28球の真剣勝負。「ドキドキです。昨日から緊張していました。アドレナリンもちょっと出ました。楽しかった」。安打性は４本。最速 147キロをマークした自慢の直球は 1度も快打させなかった。
打者との対戦は21年11月のＣＳ巨人戦が最後。その後、トミー・ジョン手術を含めて肘、肩など計 4回メスが入った。昨秋にブルペン投球を再開し、 2月中の実戦も見据える状態だった。沖縄の寒さや球団の慎重な方針で持ち越されたが、回復が大きく遅れていたわけではない。
体の状態、フォームの仕上がりはあと 1歩のところ。前半戦中にも１軍復帰の可能性も十分あるが、今後の計画は「分からない。トレーナーと相談して」と変わらず慎重だ。「めちゃくちゃ打たれたけど、そんなに感じも悪くない。もっと上がっていく。自分で、現状これぐらい投げられるんだって思えました。球速も球質もよくなると思います」。いよいよ最終段階に入っていく。
髙橋遥人投手 (2024年 4月 2日撮影)＝阪神鳴尾浜球場
＜髙橋遥人のこれまで＞
▼初勝利 17年ドラフト２位で亜大から入団。18年 4月11日の広島戦で初登板し 7回無失点で勝利。その後、左肩の不調で 6月半ばから２軍調整が続き、 1年目は 6試合で２勝３敗、防御率３．６３。
▼1軍定着 19年は5月に１軍昇格して19試合に先発。 109回 2／3で３勝９敗、防御率３．７８。
▼肩痛 20年は左肩痛で２軍スタート。 8月に復帰。同年は12試合登板ながら自己最多の５勝(４敗)で防御率２．４９。
▼脇腹故障 21年は 2月に右脇腹の筋挫傷で離脱。 9月に復帰し 7試合で４勝２敗、防御率１．６５と快投を連発。ＣＳでも先発。
▼最初の手術 21年11月に左肘クリーニング手術。状態が上がらず、翌22年 4月にトミー・ジョン手術を受けた。復帰を目指していた23年は 6月に「左尺骨短縮術」および「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受けた。 2年連続で実戦登板はなかった。
▼復活へ 23年11月に術後初めて捕手を座らせて本格投球。今年 1月には 143キロを計測。２軍キャンプでも順調にブルペンを重ねた。最多は86球。 3月は少しペースを落としたが、 4月 2日には中 1日と短い間隔でブルペン投球。
＜ウエスタン・リーグ、広島 2－12阪神＞◇ 6回戦◇阪神 3勝 3敗◇ 7日◇広島東洋カープ由宇練習場
門別啓人投手が先発し、 4回 2安打無失点と好投した。先発調整を行うための 2軍合流後、初めてとなる実戦登板。 1軍先発陣の〝予備１番手〟からローテーション入りに向け、着々と準備を進めていく。チームは今季初の連勝となった。
前夜に降った雨があがり、雨男が心配した由宇の空は晴れ晴れ。久々に立った先発マウンドでは、見守る者をほれぼれさせた。 2軍戦に先発した門別は 4回２安打無失点。進化と実力を見せつける投げっぷりだった。
4回無失点の門別啓人投手。１軍での先発に向けて準備を進めていく＝広島東洋カープ由宇練習場
「結構早く打ってくれていたので、球数がめっちゃ少なく終わった。もうちょっと試したいこともあったけど、（投球自体は）良かったかな、という感じですね」
昨秋から質を高め続けてきた直球を軸とし、攻め続けた。ハイライトは 3回二死 1塁での中村健との勝負。この日最速となる 147キロを度胸たっぷりに内角へ投じてバットをへし折り、投ゴロに仕留めてみせた。 1回は 6球での３者凡退で滑り出し、最後の 4回は末包、林、韮澤の中軸をいずれも外野フライに抑え、 4球斬り。 2塁すら踏ませず、 4つのゼロを並べるのに要したのは、たったの34球だった。
2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』
リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。
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