●卓球女子で2012年ロンドンから五輪 3大会連続でメダルを獲得した石川佳純さん(31)が「すぽると!DAY」として開催される一戦で始球式に登場した。近本光司外野手(29)が左打席に立つ中、捕手の東京ヤクルト・中村悠平捕手(33)に向かってワンバウンドで投球し、笑顔を見せた。本番前には神宮外苑で、同じサウスポーで球界最年長44歳の石川雅規投手とキャッチボール。球の握り方や「投げる方向は真っすぐ」というアドバイスを受けていた。試合前には虎ナインとの交流も見られた。近本と談笑。小野寺暖外野手(26)もあいさつしていた。
●阪神の先発・大竹耕太郎投手(28)が先制を許した。両軍無得点で迎えた 3回。先頭の青木宣親外野手(42)に 2ストライクから四球を許すと、ホセ・オスナ内野手(31)、村上宗隆内野手(24)に連打を浴びる。一死満塁となって前夜 3打点だったドミンゴ・サンタナ外野手(31)を迎えると、左前打を浴びて 3連打で 1点を失った。さらに犠飛でもう 1点追加され、 2点を追いかける展開となった。 4回からは力投。 4、 5、 6回で許した走者は 1人のみで、計 4つの三振を奪った。 7回の攻撃で阪神は佐藤輝明内野手(25)の 2ランで勝ち越しに成功。同回に回った打席で代打が送られ、大竹は今季初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。現役ドラフトで福岡ソフトバンクから加入した昨季は21試合登板で12勝2敗、防御率2.26。今季初登板した 3月30日巨人戦(東京ドーム)は 5回 3失点で黒星を喫していたが、力投で巻き返した。2022年12月、現役ドラフトで福岡ソフトバンクから移籍し、人生が変わった。〝2年目〟のジンクスは大竹には無縁だ。
●岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)はプロ 3年目で初ホールドを記録した。 2点リードの 7回裏に登板。先頭への四球と 2塁打で一死 2、 3塁とされ、遊ゴロの間に失点した。 2/3回を 1失点。 2月の紅白戦からの実戦連続無失点が10試合12イニングで止まったが、初ホールドにびっくりした。2022年ドラフト5位で亜細亜大學から入団した右腕は胸をなでおろした。
島本浩也投手(31)が、さすがの火消しでピンチを救った。 7回だった。2番手岡留が今季初失点を喫し、 1点リードに迫られた二死 3塁。4番村上を迎えた場面でマウンドに上がった。今季初ホールドを挙げ、ゲラ、岩崎への必勝継投を担った。昨季は勝負どころの火消し連発に、岡田彰布監督(66)から「島本さまさまよ」と評価された。今季は不調で開幕を迎えたが、シーズンは 4試合無失点と完全復調。昨季、対左打者の被打率は1割5分8厘。今季も左キラーぶりを発揮し、ピンチを救う。「GIリレー」で試合を締めくくった。 1点リードの 8回に新助っ人のハビー・ゲラ投手(28=レイズ)が登板し、3者凡退で 1回を無失点。 9回には岩崎優投手(32)が登板し、無失点で今季2セーブ目を挙げた。打者 6人での 2回パーフェクトリレーとなった。前日 5日東京ヤクルト戦では 9回岩崎、10回ゲラのリレーで劇的な逆転勝利を演出。ゲラが来日初セーブを挙げていた。ともに連投となったこの日は、前日と逆の継投。開幕前に岡田監督は両投手でのW守護神プランも示唆。開幕 8戦目にして早速、柔軟な継投策が実現した。ハビー・ゲラ投手は 5日来日初セーブを挙げて、連投も問題なし。
●近本光司外野手が 0― 2の 4回にソロ本塁打を放った。 3回までチームが無安打に抑えられた先発・吉村貢司郎投手(26)と、この日 2度目の対戦。 5球目のスライダーを引っ張り、打球を右翼スタンドに運んだ。 5日の試合では失点に絡む落球があった中堅手の2号ソロで、先制された直後に 1点差に詰め寄った。続く中野拓夢内野手(27)が中前打、森下翔太外野手(23)が四球で無死 1、 2塁とチャンスを作り、4番・大山悠輔内野手(29)が詰まりながら右前に落とす当たりで 2塁走者が生還する適時打。こちらも 5日の試合では満塁で 2度の併殺があったが、この日はチャンスで結果を出した。シーズン自己最多は21年の10本塁打。昨季は8本塁打のリードオフマンが、今季は 8試合終了時点ですでに 2発を決めている。この日は 3日横浜DeNA戦(京セラドーム大阪)以来、 3試合ぶりのアーチ。どこまで数字を伸ばすかにも注目が集まりそうだ。阪神はここまで 8試合で8本塁打と、両リーグトップ。前日に12安打7得点で延長10回を制した打線がこの日もつながった。
●中野拓夢内野手は 4回に安打を放って2試合連続安打。近本の本塁打で 1点差に詰め寄った直後に中前打で出塁し、同点のホームを踏んだ。打率.300と好調の選手会長は勝率5割には満足しない。
●大山悠輔内野手(29)が力強いタイムリーで周囲を安心させた。 2点を先制された直後の 4回だ。1番近本の右越えソロで 1点差に迫り、なおも無死 1、 2塁。 1ボール 1ストライクから東京ヤクルト吉村の内角高め直球を押し返し、右前に同点打を運んだ。すぐさま試合を振り出しに戻し、チームを落ち着かせた。下半身に張りを抱えた状態でシーズンイン。直近の4試合で16打数5安打、打率3割1分3厘と徐々に状態を上げている。泰然自若の4番は24年も猛虎打線の柱であり続ける。
●小幡竜平内野手(23)が美技を披露した。 2- 2の同点で迎えた 6回の守備。先頭・長岡秀樹内野手(22)が放った 2遊間への痛烈な打球に飛びつき捕球すると、素早く立ち上がって 1塁へ転送。接戦の中で重要な先頭打者の出塁を防いだ。この日、小幡は開幕 8試合で今季初のスタメン起用。日頃の練習の賜物からなる好プレーで、神宮球場に詰めかけた虎党をわかせた。開幕からこれまで 7試合はいずれも木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が遊撃スタメン。木浪に代わって遊撃で今季初先発の小幡竜平内野手が守備で躍動した。若虎の今季初スタメン起用に応える美技に、虎党から拍手が送られた。
●前川右京外野手(20)が 2試合ぶりのスタメン起用に3試合連続安打で応えた。今季 2度目の「5番左翼」で起用され、 7回に中前打を放ち、佐藤輝の決勝2ランにつなげた。追い込まれてから柔軟な打撃を見せた。打率4割2分9厘のハイアベレージも継続。
●超速70号で連勝ダーン! 佐藤輝明内野手が、ド派手なアーチで連日のヒーローになった。シーズン1、2号の2試合連続本塁打は自身初で、プロ4年目の通算70号到達は田淵幸一氏(77)、岡田彰布氏(現阪神監督)と並ぶ球団最速だ。今季初の2連勝&カード勝ち越しを呼び込み、勝率は初の5割に。球団史上初のセ・リーグ連覇へ、量産態勢に入った大砲が虎に勢いを与える。佐藤輝明内野手が 2― 2の 7回、勝ち越しの2号2ランを放った。 2日連続の一撃で、また白星をぐっと引き寄せた。前川が中前打で出塁した直後、先発・吉村が初球に投じた直球を振り抜いた。打球はぐんぐん伸びて右中間スタンドの最前に着弾。 5日の同戦で 6― 6の延長10回に勝ち越し弾を放った主砲が 2日連続の一発。ベンチに戻って大山と固く握手を交わした。
日本一の破壊力! 阪神は 6日、東京ヤクルトに 4- 3で逆転勝ちし、今季初の連勝。勝率5割で3位に浮上した。今季のチーム本塁打は12球団トップの 9本でシーズン換算では 160本ペース。貧打に悩まされていたのは昔の話!? 春眠から完全に目覚め、猛虎打線が完成だ!ドッカーーン! 神宮の虎党が総立ちになる。またしても佐藤輝が試合を決めた。12球団で最もスタンドインさせるのが今季の岡田阪神だ。令和のダイナマイト打線!? どこよりも破壊力抜群の攻撃陣が誕生していた。打率はまだ1割台で3試合連続6番に下がっているが、4試合連続安打の上昇モードで、量産態勢に入った。チームも8戦9本塁打は12球団トップ。今季初の連勝&カード勝ち越しを決め、勝率も初の5割に上げた。球団史上初のリーグ連覇へチームも佐藤輝もリスタート。ヒーローインタビューでホームさながらの大歓声の中、叫んだ。佐藤輝明が最高だ。
●才木浩人投手(25)が、 1発警戒で今季 2戦目に向かう。 7日東京ヤクルト戦(神宮)に先発し、今季初勝利を目指す才木浩人投手はキャッチボールなどで調整した。昨季、 2試合で登板した神宮での投球となる。今季初戦となった 3月31日の開幕第 3戦巨人戦では、打席で右手の指を痛めるアクシデントもあったが、問題なく臨めそうだ。打席で右手の親指を詰めていたが調整は万全。チームを3連勝に導く。

記事をまとめてみました。

 

 

 <東京ヤクルト 3- 4阪神>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0分◇ 6日◇明治神宮野球場
 卓球女子で2012年ロンドンから五輪 3大会連続でメダルを獲得した石川佳純さんが「すぽると!DAY」として開催される一戦で始球式に登場した。近本が左打席に立つ中、捕手の東京ヤクルト・中村に向かってワンバウンドで投球し、「練習ではノーバンでいけていたんですけど…。70点くらいですかね。ワンバンしちゃったので」と笑顔を見せた。


 始球式を務めた石川佳純選手=明治神宮野球場
 本番前には神宮外苑で、同じサウスポーで球界最年長44歳の石川とキャッチボール。球の握り方や「投げる方向は真っすぐ」というアドバイスを受けていた。「(助言を)生かせたかはわかりませんが…真っすぐはいったのでよかったです」と振り返った。


 始球式を務めた石川佳純選手=明治神宮野球場
 背番号は「2024」。今夏開催されるフジテレビ系パリ五輪スペシャルキャスターに就任したことが発表された。既に、パリ大会で初採用されるブレイキン(ブレイクダンス)男子の半井重幸(ダンサー名・SHIGEKIX)選手やスケートボード・パーク女子の四十住さくら選手らの取材にも挑戦。「迫力がすごい。人間技とは思えない技術を間近で見られるのはスポーツ取材ならでは」と目を丸くし、「オリンピックという特別な舞台の興奮や感動を全力で伝えたい。自分自身もオリンピックという舞台で大きく成長できたので、熱い戦いを精いっぱいお届けしたい」と意気込んだ。

 始球式で投球する石川佳純選手=明治神宮野球場
 卓球女子で五輪 3大会連続のメダルを獲得し、昨年 5月に現役を引退した石川佳純さんが、始球式に登場した。サウスポーから近本光司外野手の外角へワンバウンド投球を見せた。
 試合前には虎ナインとの交流も見られた。近本と談笑。小野寺暖外野手もあいさつしていた。

 

 阪神の先発・大竹耕太郎投手が先制を許した。両軍無得点で迎えた 3回。先頭の青木に 2ストライクから四球を許すと、オスナ、村上に連打を浴びる。一死満塁となって前夜 3打点だったサンタナを迎えると、左前打を浴びて 3連打で 1点を失った。さらに犠飛でもう 1点追加され、 2点を追いかける展開となった。

 阪神先発の大竹耕太郎投手=明治神宮野球場
 阪神の先発・大竹耕太郎投手は 6回98球 2失点で交代した。 3回の先頭に四球を許すと、オスナ、村上、サンタナの 3連打と犠牲フライで 2点を失う。それでも味方が同点に追いついた 4回からは力投。 4、 5、 6回で許した走者は 1人のみで、計 4つの三振を奪った。 7回の攻撃で阪神は佐藤輝の 2ランで勝ち越しに成功。同回に回った打席で代打が送られ、大竹は今季初勝利の権利を持ってマウンドを降りた。


 大竹耕太郎投手が 6回 2失点で1勝目をあげた=明治神宮野球場
 大竹耕太郎投手が 6回を5安打4奪三振3四球で 2失点と粘投し、今季初勝利の権利を持って降板した。
 両チーム無得点の 3回、5番サンタナの左前適時打、 6番長岡の右犠飛で 2点を先制された。それでも中盤は繊細な制球を取り戻し、追加点を許さなかった。
 打線が 2- 2の 7回、6番佐藤輝が勝ち越し2ラン。大竹はこの回の打席で代打を送られた。
 「余計な四球から失点してしまった部分が反省ですが、その後しっかりと切り替えてバッターと勝負できたのは良かったかなと思います。長打が打てる打線なので、そこをケアしながら、単打ならOKと割り切って攻めることができました」
 現役ドラフトで福岡ソフトバンクから加入した昨季は21試合登板で12勝2敗、防御率2.26。今季初登板した 3月30日巨人戦(東京ドーム)は 5回 3失点で黒星を喫していた。


 東京ヤクルト戦に先発した大竹耕太郎投手=明治神宮野球場
 粘って、立ち直って、白星をつかんだ。今季2度目の先発となった大竹耕太郎投手は 6回 2失点。昨季の初勝利と同じ燕斬りから、連勝街道に歩を向けた。
 「崩れなかったことが大きい。諦めずに投げることでチームは勝つし、自分も勝てるし。 1イニングずつ一人一人しっかり勝負していくことの大切さを、今一度感じた」
 走者を背負いながらも無失点を続けていたが、踏ん張りどころは 3回だった。先頭の青木に四球を許すとオスナ、村上の連打で一死満塁とされ、サンタナに左前を浴びて先制点を献上。さらに犠飛で 2点目を失った。
 「すぐに追いついてもらったので、気持ちとしても、もう一回立ち直らなきゃな、と」


  3回裏東京ヤクルト一死満塁、サンタナ外野手の左前適時打を許し、マウンドで安藤優也投手コーチらに声をかけられる大竹耕太郎投手(中央)=明治神宮野球場
  4回を初めて3者凡退に斬り、本来のリズムを取り戻す。「チームとしても勝ち癖をどんどんつけていきたい。そういった意味でもいい勝ちだった」とうなずいた。
 昨季はチームトップの12勝(2敗)をマークしたが、今年は左肩のガングリオン(良性腫瘍)を除去したため調整が遅れていた。思うようにキャンプ序盤で状態が上がらなかったとき、西勇からアドバイスをもらった。
 「『目的とか目安を設定したほうがいいんじゃないか』という話をされて。だからキャンプもクールごと、日ごとに『これはできるようになろう』と選んでいた」
 目標を設定してクリアしていくことで体の状態も上向きになり、考え方は体にも影響することを実感。ブルペンでは多くを投げることはなかったが、オープン戦終盤に好投し、開幕ローテーションをつかんだ。 3月30日の巨人戦では 5回 3失点で黒星を喫していたが、力投で巻き返した。


  5回を投げ終えた大竹耕太郎投手=明治神宮野球場
 「昨年は僕のことをよく分かっていない状態で一年間投げられたが、分かられた状態での勝負になる。去年と同じようにやってもダメな部分もあると思うので、その探り合いは一年通してやっていかないといけない」
 2022年12月、現役ドラフトで福岡ソフトバンクから移籍し、人生が変わった。〝2年目〟のジンクスは大竹には無縁だ。

■クラブのアイピーセレクトとクレアシオンパートナー契約
 グラブ、ミットの販売をメインに展開するアイピーセレクトは 6日、大竹とグラブを使用するクレアシオンパートナー契約を締結すると発表した。大竹はプロ入り以来愛用しており、昨季はトータルプロデューサーの鈴木一平氏に試合ごとに片付けのメンテナンスを依頼していた。大竹は「革の質がとても良く、私の特長をよく知ってくれているので、とても安心感がある。今シーズンもこのグラブとともに大切な登板を戦いたい」とコメントした。

 


  7回、2番手で登板した岡留英貴投手=明治神宮野球場
 岡留英貴投手はプロ 3年目で初ホールドを記録した。
  2点リードの 7回裏に登板。先頭への四球と 2塁打で一死 2、 3塁とされ、遊ゴロの間に失点した。 2/3回を 1失点。 2月の紅白戦からの実戦連続無失点が10試合12イニングで止まったが、初ホールドに「あっそうなんですか」とびっくり。「(バトンを託した)島本さんに本当に助けられた。チームが勝てて良かったです」と安堵(あんど)した。


  7回、交代を告げられた岡留英貴投手=明治神宮野球場
  4― 2と勝ち越した直後の 7回に登板した岡留英貴投手が苦しながらもプロ初ホールドを記録した。先頭の宮本に四球を与え、一死後、青木に左翼線への 2塁打を許す。続くオスナの遊ゴロで 1点差に迫られ、村上を迎える場面で島本にバトンタッチした。2022年ドラフト5位で亜大から入団した右腕は「島本さんに本当に助けられた。チームが勝ててよかった」と胸をなでおろした。

 阪神3番手の島本浩也投手=明治神宮野球場
 島本浩也投手が、さすがの火消しでピンチを救った。 7回だった。2番手岡留が今季初失点を喫し、 1点リードに迫られた二死 3塁。4番村上を迎えた場面でマウンドに上がった。「全球、勝負球というか。全部、厳しいところに投げようと思って、思い切って投げました」。


  7回裏東京ヤクルト二死 3塁、3番手で登板した島本浩也投手=明治神宮野球場
 主砲相手に初球外角直球で見逃しストライクを奪取。フルカウントまでいったが、最後は再び直球で 1ゴロに仕留めた。計 6球で今季初ホールドを挙げ、ゲラ、岩崎への必勝継投を担った。

  7回裏東京ヤクルト二死 3塁、村上宗隆内野手を 1ゴロに仕留めた島本浩也投手(46番)を笑顔で出迎える大竹耕太郎投手(中央)と岡留英貴投手(右)=明治神宮野球場
 昨季は勝負どころの火消し連発に、岡田監督から「島本さまさまよ」と評価された。今季は不調で開幕を迎えたが、シーズンは 4試合無失点と完全復調。「左のところは僕がいけるように。しっかり抑えたいです」。昨季、対左打者の被打率は1割5分8厘。今季も左キラーぶりを発揮し、ピンチを救う。


  8回から登板したハビー・ゲラ投手=明治神宮野球場
 「GIリレー」で試合を締めくくった。
   1点リードの 8回に新助っ人のハビー・ゲラ投手が登板し、3者凡退で 1回を無失点。 9回には岩崎優投手が登板し、無失点で今季2セーブ目を挙げた。打者 6人での 2回パーフェクトリレーとなった。
 前日 5日東京ヤクルト戦では 9回岩崎、10回ゲラのリレーで劇的な逆転勝利を演出。ゲラが来日初セーブを挙げていた。ともに連投となったこの日は、前日と逆の継投。開幕前に岡田監督は両投手でのW守護神プランも示唆。開幕 8戦目にして早速、柔軟な継投策が実現した。


  8回を0点に抑えたハビー・ゲラ投手=明治神宮野球場
 岩崎とダブルストッパーを組むハビー・ゲラ投手は 1点リードの 8回に登板。サンタナにスライダーを 3球続けて遊ゴロに打ち取るなど、3者凡退で片付けた。 5日は来日初セーブを挙げて、連投も問題なし。「自分のすることは一緒でゼロを並べること。 3人で抑えられて本当にいい仕事ができた」と白い歯がこぼれた。

 


  4回表阪神無死、近本光司外野手は右越えに本塁打を放った=明治神宮野球場
 近本光司外野手が 0― 2の 4回にソロ本塁打を放った。「打ったのはカットボール。追い込まれていましたが、うまく打つことができました。先制された直後に点数を返すことができてよかったです」と振り返った。
  3回までチームが無安打に抑えられた先発・吉村と、この日 2度目の対戦。 5球目のスライダーを引っ張り、打球を右翼スタンドに運んだ。 5日の試合では失点に絡む落球があった中堅手の2号ソロで、先制された直後に 1点差に詰め寄った。
 続く中野が中前打、森下が四球で無死 1、 2塁とチャンスを作り、4番・大山悠輔内野手(29)が詰まりながら右前に落とす当たりで 2塁走者が生還する適時打。こちらも 5日の試合では満塁で 2度の併殺があったが、この日はチャンスで結果を出した。


  4回、本塁打を放った近本光司外野手=明治神宮野球場
 近本光司外野手が森下に並ぶチーム最多の2号ソロで反撃ムードを高めた。 2点を先制された直後の 4回無死。東京ヤクルト先発吉村のカットボールを完璧にとらえ、強い飛球で右翼席に運んだ。「追い込まれていましたが、うまく打つことができました。先制された直後に点数を返すことができてよかったです」。打線はこの回2得点で試合を振り出しに戻し、接戦を制した。
 シーズン自己最多は21年の10本塁打。昨季は8本塁打のリードオフマンが、今季は 8試合終了時点ですでに 2発を決めている。この日は 3日横浜DeNA戦(京セラドーム大阪)以来、 3試合ぶりのアーチ。どこまで数字を伸ばすかにも注目が集まりそうだ。


  4回表阪神無死、ソロ本塁打を放った近本光司内野手(左)を出迎える岡田彰布監督=明治神宮野球場
 近本光司内野手が今季2号ソロを放った。
 先発大竹が2点を先制された直後の 4回。先頭で東京ヤクルトの先発、吉村に 2球で追い込まれながら、ボール球を見極め、 5球目だ。 131キロのカットボールを完璧にとらえて右翼スタンドに運んだ。 3日横浜DeNA戦(京セラドーム大阪)以来となる本塁打を決めた。
 「追い込まれていましたが、うまく打つことができました。先制された直後に点数を返すことができてよかったです」
 阪神はここまで 8試合で8本塁打と、両リーグトップ。さらにこの回、2番中野の中前打、3番森下の四球で無死 1、 2塁となり、4番大山が右前に同点打を放った。前日に12安打7得点で延長10回を制した打線がこの日もつながった。

 


  4回、安打を放った中野拓夢内野手=明治神宮野球場
 中野拓夢内野手は 4回に安打を放って2試合連続安打。近本の本塁打で 1点差に詰め寄った直後に中前打で出塁し、同点のホームを踏んだ。打率.300と好調の選手会長は「接戦をモノにしての勝利なので、チームとして粘り勝ったという雰囲気もある。まだ2連勝なので、明日しっかり 3つ勝てるようにチーム一丸となってやっていきたい」と勝率5割には満足しない。

 


 鳥谷敬氏と話しをする大山悠輔内野手=明治神宮野球場
 大山悠輔内野手が力強いタイムリーで周囲を安心させた。
  2点を先制された直後の 4回だ。1番近本の右越えソロで 1点差に迫り、なおも無死 1、 2塁。 1ボール 1ストライクから東京ヤクルト吉村の内角高め直球を押し返し、右前に同点打を運んだ。「もう 1点 1点というところだったので。良かったと思います。得点が入ったことが 1番です」。すぐさま試合を振り出しに戻し、チームを落ち着かせた。


  4回表阪神無死 1、 2塁、大山悠輔内野手は右前適時打を放った=明治神宮野球場
 下半身に張りを抱えた状態でシーズンイン。前日 5日の東京ヤクルト戦では 1塁守備の最中、打者走者と激しく衝突して立ち上がれない場面もあった。一夜明け、体への影響が心配されたが、この日も元気にフル出場。何より 150キロ前後の高め直球を踏ん張ってはじき返した打席内容に、首脳陣もホッとひと安心だろう。直近の4試合で16打数5安打、打率3割1分3厘と徐々に状態を上げている。

  4回表阪神無死 1、 2塁、大山悠輔内野手(右)は右前適時打を放ちタッチを交わす=明治神宮野球場
 昨季はリーグ最多の99四球と最高出塁率4割3厘も記録したが、唯一納得できた数字は 4年ぶりに達成した全 143試合出場だったという。今季もストップをかけられない限り、グラウンドに立ち続けるつもりだ。試合後は「まあ、勝てたことが1番なので」と柔らかな笑顔。泰然自若の4番は24年も猛虎打線の柱であり続ける。

 

 小幡竜平内野手が美技を披露した。 2- 2の同点で迎えた 6回の守備。先頭・長岡が放った 2遊間への痛烈な打球に飛びつき捕球すると、素早く立ち上がって 1塁へ転送。接戦の中で重要な先頭打者の出塁を防いだ。この日、小幡は開幕 8試合で今季初のスタメン起用。日頃の練習の賜物からなる好プレーで、神宮球場に詰めかけた虎党をわかせた。

  6回、長岡秀樹内野手の打球で好守をみせる小幡竜平内野手=明治神宮野球場

 今季初めて「8番遊撃」で先発出場した小幡竜平内野手がファインプレーで起用に応えた。
  2- 2の 6回。先頭6番長岡の 2遊間抜けようかという打球に飛びつき、グラブに収めた。
 開幕からこれまで 7試合はいずれも木浪聖也内野手が遊撃スタメン。若虎の今季初スタメン起用に応える美技に、虎党から拍手が送られた。


  6回裏東京ヤクルト無死、長岡秀樹内野手の打球に好守備を見せ遊ゴロとする小幡竜平内野手=明治神宮野球場
 木浪に代わって遊撃で今季初先発の小幡竜平内野手が守備で躍動した。 2― 2の 6回、先頭の長岡が放った 2遊間への痛烈な打球に飛びつき捕球すると、素早く立ち上がって 1塁へ送球し、アウトにした。直後の 7回に佐藤輝の本塁打が生まれ「そのあとに点が入ったので、そこがすごくよかった」。チャンスで存在感を示し「スタートで出ることは常に意識している。頑張りすぎず、普通にできました」と胸を張った。

 


  7回表阪神無死、中前打を放った前川右京外野手。投手は吉村貢司郎投手=明治神宮野球場
 前川右京外野手が 2試合ぶりのスタメン起用に3試合連続安打で応えた。
 今季 2度目の「5番左翼」で起用され、 7回に中前打を放ち、佐藤輝の決勝2ランにつなげた。追い込まれてから「軽打に変えて。何パターンも自分で組み立てながら今、できている」と柔軟な打撃を見せた。打率4割2分9厘のハイアベレージも継続。「また明日からしっかり頑張りたい」と引き締めた。

 


  7回、2ランを放った佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
 佐藤輝明内野手が 2― 2の 7回、勝ち越しの2号2ランを放った。
 「打ったのはストレート。いいスイングができました。打った瞬間の感触もよかったけど、風もあったのでスタンドまで届いてくれてよかったです」
  2日連続の一撃で、また白星をぐっと引き寄せた。前川が中前打で出塁した直後、先発・吉村が初球に投じた直球を振り抜いた。打球はぐんぐん伸びて右中間スタンドの最前に着弾。 5日の同戦で 6― 6の延長10回に勝ち越し弾を放った主砲が 2日連続の一発。ベンチに戻って大山と固く握手を交わした。


  7回表阪神無死 1塁、佐藤輝明内野手は2点本塁打を放った=明治神宮野球場
 阪神が佐藤輝明内野手の 2日連続となる2号2ランで勝ち越した。
  2- 2同点の 7回、先頭の5番前川右京外野手が 9球目を中前にはじき返し、無死 1塁で打席が回った。東京ヤクルト先発吉村の初球ストレートを完璧にとらえ、右中間スタンドへ豪快な1発を運んだ。
 「いいスイングができました。打った瞬間の感触もよかったけど、風もあったのでスタンドまで届いてくれてよかったです」
 前日 5日の東京ヤクルト戦では延長10回に今季1号の決勝弾を放った。背番号8が完全に目覚めた。


  7回表阪神無死 1塁、佐藤輝明内野手(手前)の 2点本塁打に盛り上がるファン=明治神宮野球場
 佐藤輝明内野手に連日の1発が生まれ、今季初の連勝を決めた。
  2- 2の 7回だ。先頭前川の右前打で無死 1塁。6番佐藤輝が右腕吉村の直球を強振。打球は右中間スタンドへ一直線に吸い込まれる、 2号決勝2ランとなった。
 前日 5日の東京ヤクルト戦でも、延長10回に今季1号となる決勝弾。連日のアーチで勝負を決めた。


  7回表阪神無死 1塁、佐藤輝明内野手は2点本塁打を放ちタッチを交わす=明治神宮野球場
 今季 2戦目の先発となった大竹耕太郎投手は 3回に 2点を先制されるも、その後は無失点。味方の逆転を呼び込む粘投で、今季初勝利を手にした。
 開幕カード巨人戦、次カードの横浜DeNA戦は、ともに1勝2敗で負け越しが続いていた。まずは同一カード勝ち越しを決め、勝率を4勝4敗の5割に戻した。


  7回、2点本塁打を放ち生還する佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
 日本一の破壊力! 阪神は 6日、東京ヤクルトに 4- 3で逆転勝ちし、今季初の連勝。勝率5割で3位に浮上した。 7回に佐藤輝明内野手2試合連続となる2号2ランを放ち、勝ち越しに成功。今季のチーム本塁打は12球団トップの 9本でシーズン換算では 160本ペース。貧打に悩まされていたのは昔の話!? 春眠から完全に目覚め、猛虎打線が完成だ!
 ドッカーーン! 神宮の虎党が総立ちになる。またしても佐藤輝が試合を決めた。12球団で最もスタンドインさせるのが今季の岡田阪神だ。令和のダイナマイト打線!? どこよりも破壊力抜群の攻撃陣が誕生していた。


  7回表阪神無死 1塁、2点本塁打を放った佐藤輝明内野手(中央)を迎える岡田彰布監督=明治神宮野球場
 「もうちょっと飛ぶかなと思ったんですけど、ギリギリでした。昨日に引き続き、大きな声で応援してくださって、本当にありがたい限りです」
 打撃不振で5番から6番に下がって 3試合目。 2- 2の 7回に見せ場がやってきた。先頭の前川が中前打で出塁し、吉村の 149キロをジャストミート。「(タイミングが)遅れていたんで、少し早めに(バットを)振った」。向かい風の中、打席で修正して結果を残したことにニヤリ。ダイヤモンドを一周し、ベンチ前で大山と握手した。
 今季 3カード目で初の勝ち越しを決め、勝率5割に到達。開幕24イニング連続無得点のセ・リーグワーストを作った打線とは思えないほど、春眠から完全に脱している。


  7回表阪神無死 1塁、佐藤輝明内野手(手前)の2点本塁打で笑顔を見せる岡田彰布監督=明治神宮野球場
 超速70号で連勝ダーン! 佐藤輝明内野手が、ド派手なアーチで連日のヒーローになった。 2- 2の 7回、東京ヤクルト先発吉村から決勝2号2ラン。シーズン1、2号の2試合連続本塁打は自身初で、プロ4年目の通算70号到達は田淵幸一、岡田彰布と並ぶ球団最速だ。今季初の2連勝&カード勝ち越しを呼び込み、勝率は初の5割に。球団史上初のセ・リーグ連覇へ、量産態勢に入った大砲が虎に勢いを与える。
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 まるで前夜のリプレー映像を見ているようだった。佐藤輝が打球を右中間席へ突き刺した。その弾道も、神宮の歓声も、19時間前のナイターで放った1号決勝アーチにそっくりだった。「もうちょっと飛ぶかなと思ったんですけど、ギリギリでした」。最前列へ飛び込んだ一撃にホッとした。


ヒーローインタビューを終え、ファンの声援に応える佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
  2- 2の 7回無死 1塁で先発吉村の初球、内角直球をしばいた。決勝2号2ラン。シーズン1、2号の2戦連発はプロ4年目で初めて。いずれも「(自身のものと)長さも一緒。ちょっと違うだけ」という大山のバットを借りて決めた。ベンチでは先輩と握手し「大山さんのバットで打てました」と感謝、感謝だ。4年目の通算70号到達は田淵幸一、岡田彰布に続き球団 3人目で最速タイ。レジェンドが通った道を、令和の長距離砲もたどっている。
 阪神のドラフト1位って大変だよね-。入団後、そう聞かれたことは 1度や 2度ではない。関西の人気球団。打てば称賛、打てなければたたかれる。先人たちも味わってきた世界だ。それでも「僕はあんまりそう思わない」と首を横に振ったことがある。
 「チームメートにボロカス言われるなら、めちゃくちゃキツいですけどね。別にそうじゃない。ちょっと悪口言われたからって気にしていたら、メンタルもたないでしょ。周りに何を言われても、しっかりと応援してもらえる声は僕に届いているので」


 ファンの声援に応えながら、グラウンドを引き揚げる佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
 本拠地甲子園の地元、西宮市で生まれ育った男は、阪神ファンの思いが肌感覚で分かるのだろう。記録も、そしてメンタルも並ではない。「大きい声で応援してくださって、ありがたい限りです」と、試合後も感謝は尽きない。
 打率はまだ1割台で3試合連続6番に下がっているが、4試合連続安打の上昇モードで、量産態勢に入った。チームも8戦9本塁打は12球団トップ。今季初の連勝&カード勝ち越しを決め、勝率も初の5割に上げた。球団史上初のリーグ連覇へチームも佐藤輝もリスタート。「最高です! 明日も勝ちます!」。ヒーローインタビューでホームさながらの大歓声の中、叫んだ。佐藤輝明が最高だ。

 


 試合前、投球練習する才木浩人投手=明治神宮野球場
 才木浩人投手が、 1発警戒で今季 2戦目に向かう。
  7日東京ヤクルト戦(神宮)に先発。昨季、 2試合で登板した神宮での投球となる。「場面によりますけど、やっぱり一本を打たせちゃいけない。神宮は入りやすいので。そういうところは高さとかコースとかをしっかり気をつけていければいいかなと思うし、基本的には大胆に思い切っていければ問題ないかなと思っている。本当に気をつけるべきところだけ、コースとか高さだけ気にしながら投げられれば」。
 今季初戦となった 3月31日の開幕第 3戦巨人戦では、打席で右手の指を痛めるアクシデントもあったが、「大丈夫です」ときっぱり。問題なく臨めそうだ。この日はダッシュなどで調整を行った。


 キャッチボールする才木浩人投手=明治神宮野球場
  7日に先発し、今季初勝利を目指す才木浩人投手はキャッチボールなどで調整した。東京ヤクルト打線に対し「一発がある選手も多いですが、あまり考え過ぎずにドンドン攻めていければ問題ないかなと思う」と意気込んだ。 3月31日の巨人戦(東京ドーム)では 6回無失点と好投し、今季のチーム初勝利を呼び込んだ。打席で右手の親指を詰めていたが「全然問題ない。普通にいつも通りの感じでやります」と調整は万全。チームを3連勝に導く。

 

※ 4月 7日の予告先発は、東京ヤクルト・ミゲル・ヤフーレ投手(25)―阪神・才木浩人投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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