●阪神のスコアボードにまた〝0〟が刻まれた。開幕から本塁が遠い阪神はこの日も 1回に得点できず、開幕からの連続イニング無得点記録を更新してしまった。巨人の先発・高橋礼投手(28)を前に、近本光司外野手(29)が 2飛、中野拓夢内野手(27)が左飛でツーアウト。森下翔太外野手(23)が四球を選ぶが、続く大山悠輔内野手(29)が 3ゴロに倒れ、またも無得点。29日、30日も巨人に2試合連続での完封負けを喫しており、セ・ワーストタイの18イニング無得点となっていた。これで無得点は19イニングに伸び、不名誉なワースト新記録となってしまった。阪神が終盤に力を見せ、今季初勝利をあげた。 8回に試合が動く。代打・小野寺暖外野手(25)と近本の連打などで二死 1、 3塁と好機を作ると、3番・森下が左中間へ 3点本塁打。今季12打席目での初安打が貴重な先制弾になると、 9回にも小幡竜平内野手(23)のソロ本塁打などで 2点を追加し、今カードの鬱憤を晴らすように 5点を挙げた。投げては先発の才木浩人投手(25)が 5つの四球などでピンチを作りながらも 6回無失点。桐敷拓馬投手(24)、ハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)、岩崎優投手(32)とつないで完封リレー。投打に噛み合う好ゲームで3連敗を阻止した。森下翔太外野手が重くるしいムードを払拭した。 0- 0の 8回二死 1、 3塁で、左中間に決勝の1号3ラン。苦しんだ昨季日本一チームに今季初勝利をもたらした。森下が一振りでスコアボードに待望の「3」をともした。V候補筆頭の前評判を得ていた岡田阪神がようやく笑顔に包まれた。
●大山悠輔内野手が好守で先発才木浩人投手を救った。 0- 0の 6回。二死 1、 3塁から代打梶谷隆幸外野手(35)。 1、 2塁間を抜けようかという当たりを逆シングルでつかみ、グラブに収めた。開幕から 2連敗の中、4番大山が勝利への執念を見せた。大山悠輔内野手は 3点を先制した直後の 8回二死で、昨季まで阪神に所属していたカイル・ケラー投手(30)のカーブを捉えて左前打。
● 8回一死で代打出場した小野寺暖外野手(26)が今季初打席で安打をマーク。中川皓太投手(30)の 145キロ直球を右前に運び、先制劇の口火を切った。昨季は打率.347、代打起用で.333(9打数3安打)だった26歳が連敗ストップに貢献した。
●近本光司外野手が勝負どころの安打で森下の本塁打につなげた。 0― 0の 8回一死 1塁で中川から左前打。外角の直球を逆らわず捉えた。先制弾を呼び込み、3連敗を阻止して胸をなでおろした。
●救世主や!! 阪神は巨人に 5― 0で勝ち、開幕 3戦目で今季初勝利。森下翔太外野手が 0- 0の 8回、左中間へ3ラン本塁打を放った。これが千両役者の一撃だ。一死から代打・小野寺が右前打、近本が左前打でつないで 1、 2塁。中野が 2ゴロで二死 1、 3塁となり、森下が打席に入った。初球を迷いなく振り抜き、打球は左中間スタンドの最前列へ。森下は右手の人差し指を高く掲げ、岡田彰布監督(66)は万歳でベンチを飛び出した。開幕から25イニング無得点だったが、26イニング目でストップ。自身12打席目の初安打となる一振りでチームを勝利へ動かした。阪神は開幕から2試合連続完封負け。 7回まで25イニング無得点で、21世紀最長となる開幕から連続イニング無得点を記録していた。オフには安定性を求め、打撃のコンタクト率アップなどに着手。バットの出し方や体の回し方など、フォームの改良を重ねてきた。キャンプのフリー打撃でも考えながら、丁寧に打撃を確認。時にピート・ローズモデルの「こん棒型」バットを試すなど、研究熱心な姿を見せてきた。小学 1年で始め、野球歴は今年で18年目。「うまくなりたい」の一心で、ここまで来た。虎の3番は、今も根っからの野球小僧だ。負の連鎖を断ち切り、開幕 3連敗を阻止した。殊勲打にも慢心はなく、見据えたのは 2日横浜DeNAとのホーム開幕戦。球団初のセ・リーグ連覇へ、まずは森下が流れを変えた。
●リクエスト弾! 小幡竜平内野手(23)が今季1号本塁打を放った。 4点リードの 9回二死、巨人松井の 138キロスライダーを一閃。右翼席へ放り込んだ。 1度は「2塁打」と判断された。右翼席最前列へ飛び込んだ打球がはね返ってグラウンドへ。 2塁に到達した小幡はアピールし、ベンチの岡田監督からリクエストが要求された。 2塁ベース上でじっと映像を見つめた。判定は覆り、ホームラン。球場の映像では確かにスタンドインしていたことが確認され、虎党の大歓声が響いた。小幡は22年 4月24日東京ヤクルト戦以来、プロ 2年目のアーチとなった。2022年 4月24日の東京ヤクルト戦(神宮)以来、 2年ぶりのプロ2号で宿敵にとどめを刺した。正遊撃手奪取へ、小幡の2024年も華々しく開幕した。 8回には同学年の森下が先制3ランを放ち、00年生まれのアベック弾。
●今季初勝利に向け、阪神の先発・才木浩人投手が粘りを見せた。 0- 0で迎えた 4回。先頭の吉川尚輝内野手(29)に、巨人の初ヒットとなる右前打を浴びて走者を背負う。その後二死 2塁とするが、門脇誠内野手(23)、長野久義外野手(39)に連続四球を与えて満塁となり、打席には30日の試合で本塁打を放っている4番・岡本和真内野手(27)。捕手の梅野隆太郎捕手(32)も体を張って低めの変化球を止めながら、最後はカウント 2- 2から外角低めへのフォークで空振り三振を奪った。初白星へ、力投が続く。才木浩人投手が粘りに粘り抜いて、 6回無失点で勝利を導いた。実は 3回の打席で右手の指を痛め、感覚が鈍っていた。その影響でしばらく制球がおぼつかなかったが、梅野さんと野手の方に助けていただきましたと感謝した。指は問題なし。自身に白星はつかなかったがチームを救う粘り腰だった。
● 7回に2番手で登板した桐敷拓馬投手(24)が白星をゲット。先頭の代打・浅野翔吾外野手(19)をツーシームで中飛に打ち取り、門脇には内角をえぐるツーシームを投じて空振り三振。松原聖弥外野手(29)はフォークで空振り三振に仕留めた。ウイニングボールを手にはにかんだ。
これが24年版勝利の方程式! 阪神が「KGI」リレーで、7回まで両軍無得点の接戦をものにした。K=桐敷拓馬投手が先陣を切った。 7回から2番手で登板。佐々木への代打浅野を中飛、2番門脇、3番松原を連続空振り三振で3者凡退だ。 1回無失点で 8回の森下の3ランを呼び込んだ。昨季までプロ通算2勝だった男が、早くも今季1勝目。胸を張った。 8回を託されたG=ゲラは初登板で二死 1、 3塁のピンチをつくるも、無失点で来日初ホールド。最速 157キロをマーク。球団10位タイとなる通算 444試合目の登板となったI=岩崎も今季初登板で 5点リードの 9回を締めくくり喜んだ。強固な「KGI」が、虎の終盤に待ち構える。
●新加入の阪神のハビー・ゲラ投手が 3― 0の 8回に3番手で来日初登板。 1回無失点で抑えた。先頭の岡本和に初球を左前に運ばれたが、続く坂本勇人内野手(35)を 156キロ直球で空振り三振に仕留め一死を奪う。大城卓三捕手(31)に右前打を浴び、丸佳浩外野手(34)の 2ゴロで二死 1、 3塁。 2安打の吉川と対戦となった。 2球で追い込み、最後は 155キロの直球で遊ゴロ。リードを奪った直後に役割を果たした。くしくも、前のイニングでは巨人に移籍した元虎戦士カイル・ケラー投手(30)が投げたばかり。虎の新旧助っ人が入れ替わりでマウンドに上がった。
●虎のダブルストッパーが 8、 9回を無失点で締めて、巨人に〝零封返し〟だ。公式戦初登板で初ホールドを記録した新外国人ゲラ(前レイズ)がうなずいた。森下の先制3ランが飛び出した直後の 8回に登場。先頭の岡本和に左前打を許す。坂本は 156キロで空振り三振に仕留めたが、大城卓には右前に運ばれた。一発を浴びれば同点の場面。丸を 2ゴロに打ち取って二死 1、 3塁で、ここまで3打数3安打の吉川を迎える。最後は 155キロでどん詰まりの遊ゴロに抑え、岩崎に勝利のバトンをつないだ。 5- 0となった 9回は昨季のセーブ王、岩崎がわずか 8球で3者凡退に抑えた。ゲラとは対照的にスライダーやチェンジアップを駆使して、最後は門脇を 138キロの直球で中飛に打ち取る。ポーカーフェースの左腕も勝利のハイタッチで笑顔がはじけた。
●梅野隆太郎捕手が昨年 8月以来、 231日ぶりに安打を記録した。今季初のスタメンの梅野隆太郎捕手(32)は打っては初安打、守っては零封リレーの投手陣を引っ張った。才木と何度もピンチを背負いながらも、ワンバウンド投球を後ろにそらさなかった。頼れる女房役はうなずいた。

記事をまとめてみました。

 

 

 <巨人 0- 5阪神>◇ 3回戦◇阪神 1勝 2敗 0分◇31日◇東京ドーム
 阪神のスコアボードにまた〝0〟が刻まれた。開幕から本塁が遠い阪神はこの日も 1回に得点できず、開幕からの連続イニング無得点記録を更新してしまった。巨人の先発・高橋礼を前に、近本が 2飛、中野が左飛でツーアウト。森下が四球を選ぶが、続く大山が 3ゴロに倒れ、またも無得点。29日、30日も巨人に2試合連続での完封負けを喫しており、セ・ワーストタイの18イニング無得点となっていた。これで無得点は19イニングに伸び、不名誉なワースト新記録となってしまった。現状を打破する一打に期待したい。


  1回二死 1塁で 3ゴロに倒れた大山悠輔内野手=東京ドーム
 阪神が終盤に力を見せ、今季初勝利をあげた。2試合連続完封負けを喫していた打線は 7回まで無得点で、開幕から25イニング連続無得点はセ・リーグ新記録となったが、 8回に試合が動く。代打・小野寺と近本の連打などで二死 1、 3塁と好機を作ると、3番・森下が左中間へ 3点本塁打。今季12打席目での初安打が貴重な先制弾になると、 9回にも小幡のソロ本塁打などで 2点を追加し、今カードの鬱憤を晴らすように 5点を挙げた。投げては先発の才木浩人投手が 5つの四球などでピンチを作りながらも 6回無失点。桐敷、ゲラ、岩崎とつないで完封リレー。投打に噛み合う好ゲームで3連敗を阻止した。


  8回、3ランを放って、吠える森下翔太外野手=東京ドーム
 森下翔太外野手が重くるしいムードを払拭した。 0- 0の 8回二死 1、 3塁で、左中間に決勝の1号3ラン。苦しんだ昨季日本一チームに今季初勝利をもたらした。
 初戦、 2戦目とも0封負けと沈黙してきた猛虎打線。この日も巨人高橋礼からわずか 1安打と手が出ず、 7回まで計25イニング「0」が並んだ。開幕からの連続無得点のセ・リーグ最長記録を更新した。
  8回にようやく打線が目覚めた。一死から代打小野寺暖外野手が右前打。近本光司外野手も左前打で続き、森下が一振りでスコアボードに待望の「3」をともした。


  8回表阪神一死 1塁、左前打を放った近本光司外野手=東京ドーム
 劇的な展開になったのは才木浩人投手の力投も大きかった。 3回、 4回と満塁ピンチをしのぎ、 6回無失点と粘った。勝ちはつかなかったが、終盤勝負に持ち込んだ。
  7回は桐敷拓馬 8回は新加入のハビー・ゲラ、そして 9回は岩崎優が抑え、逃げ切った。V候補筆頭の前評判を得ていた岡田阪神がようやく笑顔に包まれた。

▼森下が先制3ランを放ち、開幕からの連続イニング無得点を25回で止めた。 2年目の森下は通算11本目の本塁打となったが、先制が6本、同点が1本、勝ち越しが1本と、11本のうち8本が肩書付きの1発で、勝利打点付きのVアーチも6本。これで本塁打を打った試合は9勝1敗となり、勝利に直結する貴重な1発が多い。


 開幕 3戦目で今季初勝利。岡田彰布監督(奥)は笑顔でウイニングボールを受け取った=東京ドーム
 次々と策を繰り出して試合を動かし、今季初勝利をつかんだ。岡田監督の采配にナインが応え、開幕からの25イニング連続無得点の呪縛を解いた。待望の〝開幕星〟に指揮官は笑みが絶えなかった。
 「久しぶりに点入ったなあと。チャンスがなかったんでね。代打、代走とかいけなかったけど、ちょっとリズム良くなった。あの回はね」
  0- 0の 8回。開幕からの 2戦は 3塁ベンチでじっと構えて渋い表情を浮かべていた虎将が、熟練のタクトで一気に流れを引き寄せた。先頭の代打・原口は凡退したが、続く代打・小野寺が右前打で出塁。すかさず代走・小幡を投入する。停滞ムードの中で動いてうねりを生み出し、森下の先制3ランにつなげた。ここ 2戦は座りっぱなしだったベンチで立ち上がり、身を乗り出して打球を追った指揮官は、笑顔で万歳して喜んだ。


 勝利球を手に、阪神の選手たちとタッチを交わす岡田彰布監督(手前右)=東京ドーム
 「(采配したのは)久しぶりよ、そんなもん」
 36年ぶりの開幕から2戦連続零封負けを喫した前日までは、思うように手を打てなかった。だが、均衡した試合になればなるほど勝負勘はさえわたる。 9回は 2塁打のノイジーに代走・植田を起用して犠打で 3塁に進めると、代打・糸原の 2ゴロの間に 4点目。続く小幡の右翼フェンスギリギリの飛球がインプレーと判定されると、迷いなくリプレー検証を求める。判定は覆り、貴重な追加点となった。

 


  6回裏巨人二死 1、 3塁、梶谷隆幸外野手のゴロをさばいた大山悠輔内野手は才木浩人投手とハイタッチをする=東京ドーム
 大山悠輔内野手が好守で先発才木浩人投手を救った。
  0- 0の 6回。二死 1、 3塁から代打梶谷。 1、 2塁間を抜けようかという当たりを逆シングルでつかみ、グラブに収めた。 1ゴロで先制点を許さず、阪神ファンからは大歓声。開幕から 2連敗の中、4番大山が勝利への執念を見せた。


  8回、左前打を放った大山悠輔内野手=東京ドーム
 大山悠輔内野手は 3点を先制した直後の 8回二死で、昨季まで阪神に所属していたケラーのカーブを捉えて左前打。守備では 6回二死 1、 3塁で梶谷が放ったゴロを好捕してピンチを救った。下半身の張りの影響もあってまだ本調子とは言い難い4番について、岡田監督は「いや、まだ安心してないよ」と細心の注意を払って見守っている。大山は「次も頑張ります」と短い言葉に力を込めた。

 


  8回、代打で右前打を放った小野寺暖外野手=東京ドーム
  8回一死で代打出場した小野寺暖外野手が今季初打席で安打をマーク。中川の 145キロ直球を右前に運び、先制劇の口火を切った。「チームは点を取れていなかったですけど、何かきっかけがあればこういった形になると思っていたので、そのきっかけになれてよかった」。昨季は打率.347、代打起用で.333(9打数3安打)だった26歳が連敗ストップに貢献した。

  8回表阪神一死、右前打を放った代打小野寺暖外野手=東京ドーム
 小野寺暖外野手が打線に火をつけた。 8回一死から代打で登場。中川から右前に運んだ。チーム 2安打目を合図に一気に活発化した。「左投手がくるのは分かっていたので、前の回からしっかり準備して打席に入れた。点を取れてなかったけど、何かきっかけがあればこういった形になるとは思っていたので」と胸を張った。これが今季初打席。大きな仕事だった。

 


 巨人に勝利し、近本光司外野手(中央)とタッチを交わす森下翔太外野手(左)=東京ドーム
 近本光司外野手が勝負どころの安打で森下の本塁打につなげた。 0― 0の 8回一死 1塁で中川から左前打。外角の直球を逆らわず捉え「タイミング合わせて、コースに対して、しっかり振っていくことだけ意識していました」と振り返った。先制弾を呼び込み、3連敗を阻止して「日曜日に勝つっていうのも大きいし、とにかく1勝できてよかった」と胸をなでおろした。

 試合に勝利し、喜ぶ近本光司外野手、森下翔太外野手、植田海内野手=東京ドーム
 近本光司外野手が後輩の先制弾をお膳立てした。 8回一死 1塁で左腕中川から左前打を放ち、チャンス拡大。その後、森下の3ランが飛び出し今季初勝利につながった。
 「球種とかコースコースじゃなくて、しっかりタイミングを合わせて、そのコースに対してしっかり振っていくことだけ意識していましたね」と冷静に分析。「日曜日に勝つのも大きいし、1勝、とにかく勝てたのも大きい」とうなずき、帰阪した。

 


  8回二死 1、 3塁で3ランを放った森下翔太外野手=東京ドーム
 森下翔太外野手が 0- 0の 8回、左中間へ3ラン本塁打を放った。
 これが千両役者の一撃だ。一死から代打・小野寺が右前打、近本が左前打でつないで 1、 2塁。中野が 2ゴロで二死 1、 3塁となり、森下が打席に入った。初球を迷いなく振り抜き、打球は左中間スタンドの最前列へ。森下は右手の人差し指を高く掲げ、岡田監督は万歳でベンチを飛び出した。開幕から25イニング無得点だったが、26イニング目でストップ。自身12打席目の初安打となる一振りでチームを勝利へ動かした。


  8回二死 1、 3塁、先制3点本塁打を放った森下翔太外野手=東京ドーム
 森下翔太外野手が3ランで開幕から26イニング目で今季初得点となった。
  6回二死 1、 3塁から巨人中川の初球を左中間スタンドに運ぶ3ラン。 1塁をまわると右手を突き上げ、喜びを爆発させた。
 阪神は開幕から2試合連続完封負け。 7回まで25イニング無得点で、21世紀最長となる開幕から連続イニング無得点を記録していた。


  8回、決勝3ランを放った森下翔太外野手は右手を高々と突き上げた=東京ドーム
 岡田彰布監督が、今季初得点にバンザイした。 8回に森下翔太外野手が先制の3ランを放つと、ベンチで喜びを爆発させた。
 阪神は開幕から2試合連続で完封負け。この回まで開幕から25イニング連続無得点は、セ・リーグワースト記録となっていた。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、明るい笑顔を見せた。


  8回表阪神二死 1、 3塁、先制3点本塁打を放ち、指を突き上げる森下翔太外野手=東京ドーム
 森下翔太外野手(23)が重くるしいムードを払拭した。 0- 0の 8回二死 1、 3塁で、左中間に決勝の1号3ラン。苦しんだ昨季日本一チームに今季初勝利をもたらした。
 初戦、 2戦目とも0封負けと打線が沈黙。してきた猛虎打線。この日も巨人高橋礼(28)からわずか 1安打と手が出ず、 7回まで計25イニング「0」が並んだ。開幕からの連続無得点のセ・リーグ最長記録を更新した。 8回にようやく打線が目覚めた。
 岡田彰布監督は森下の一打をベンチで大喜び。「久しぶりに点入ったなあと思ってますよ。スリーランだし、そういう意味で大きかった。この3連戦の中では一番ええとこで打った」と、たたえた。


  8回表阪神二死 1、 3塁、森下翔太外野手が先制3点本塁打を放ち、喜ぶ選手たち=東京ドーム
 救世主や!! 阪神は巨人に 5― 0で勝ち、開幕 3戦目で今季初勝利。 0― 0で迎えた 8回に森下翔太外野手が、今季初安打の決勝3ランを放った。開幕から25イニング連続無得点と不名誉なセ・リーグ記録を塗り替えた〝ゼロ地獄〟から岡田虎を救い出す一撃だ。 2年目の覚悟を示した若虎よ、これからも打って打って打ちまくって球団史上初のセ・リーグ連覇の原動力になってくれ!!
 25個重なった0の呪縛を破ったのは、背番号1のバットだった。打球は虎党の大歓声に吸い寄せられるように、左中間スタンドの最前席へ飛び込む。森下が今季12打席目で放った初安打は、値千金の決勝3ラン。虎に今季初得点と勝利をもたらし、大きくほえてダイヤモンドを一周した。


  8回表阪神二死 1、 3塁、左中間に3点本塁打を放った森下翔太外野手はダイヤモンドをまわる=東京ドーム
 「きょうの試合は〝絶対勝つ〟と。ずっとチャンスで 1本出なかったところで、自分が出せば勢いに乗れると思った。一発で仕留められてよかったです」
  0― 0の 8回だ。代打・小野寺と近本の連打などで作った二死 1、 3塁の好機で打席に立った。対するはセットアッパー・中川。 3月29日の開幕戦で 2飛に打ち取られていたが、迷わず初球の 145キロを一閃した。均衡を破る一発で、セ・リーグのワースト記録を更新する25イニング連続無得点を示していたスコアボードに「3」を刻んだ。 3塁ベンチで立ち上がって打球を見届けた岡田監督は、スタンドインの瞬間に満面の笑みで万歳。「この 3連戦の中では一番ええとこで打った」とたたえた。


  8回表阪神二死 1、 3塁、左中間に3点本塁打を放った森下翔太外野手(中央)を迎える岡田彰布監督(左)=東京ドーム
 バンザ~イ! 森下翔太外野手が虎の負の連鎖を断ち切った。開幕3戦目となる巨人戦(東京ドーム)。 0- 0で迎えた 8回に今季初安打となる第1号決勝3ランを放った。セ・リーグ最長となる連続無得点記録を25イニングでストップ。岡田彰布監督もベンチで思わずバンザイだ。 2年目の若虎が、開幕からゼロ地獄に陥ったチームの呪縛を一振りで解き放った。
            ◇   ◇   ◇
 森下はファンの思いを代弁するように、両手を強くたたき、右手人さし指を突き上げた。巨人中川から放った第1号決勝3ラン。開幕 3戦目、26イニング目でのチーム初得点だ。負の連鎖を断ち切るアーチに、東京ドームの虎党はもうお祭り騒ぎ。「(チームが)チャンスで 1本出なかったところで自分が出せば、勢いに乗れると思っていた。そういう気持ちで挑みました」。この日一番の歓声をかみしめ、ゆっくりとダイヤモンドをまわった。


 ヒーローインタビューを終え、ファンの声援に応える森下翔太外野手=東京ドーム
  0- 0と停滞していた 8回だった。小野寺、近本の連打で作った二死 1、 3塁の好機。「この 3連戦で 1回対戦していたので。ツーシーム系と、真っすぐ。ここを狙っていました」。初球から狙いを定めていた。29日の開幕戦では 2飛に打ち取られた直球を初球から強振。中堅左に弾丸ライナーで突き刺した。
 自身にとっても、今季12打席目で決めた初安打。ルーキーだった昨季も重要局面で価値あるアーチをかけてきた若虎に、思わずベンチで両手を突き上げた岡田監督も「この 3連戦の中では一番ええところで打ったしな。初戦のが抜けてたらもっと良かったけど、そらもうしょうがない」とえびす顔。開幕戦では 3回一死 1、 2塁から右中間を破ろうかという当たりを右翼手梶谷に好捕されたが、今度は文句なしの得点だ。


 ヒーローインタビューを終えた森下翔太外野手はファンの歓声に笑顔で応える=東京ドーム
 オフには安定性を求め、打撃のコンタクト率アップなどに着手。バットの出し方や体の回し方など、フォームの改良を重ねてきた。キャンプのフリー打撃でも考えながら、丁寧に打撃を確認。時にピート・ローズモデルの「こん棒型」バットを試すなど、研究熱心な姿を見せてきた。「趣味が野球みたいな形。野球について考えることが楽しくて。それが成長してできるようになった時が、うれしいんです」。小学 1年で始め、野球歴は今年で18年目。「うまくなりたい」の一心で、ここまで来た。虎の3番は、今も根っからの野球小僧だ。
 負の連鎖を断ち切り、開幕 3連敗を阻止した。「一喜一憂してもしょうがない。次、京セラでしっかり打ちたいと思います」。殊勲打にも慢心はなく、見据えたのは 2日横浜DeNAとのホーム開幕戦。球団初のセ・リーグ連覇へ、まずは森下が流れを変えた。

 


  9回表阪神二死、ソロ本塁打を放った小幡竜平内野手。投手:松井颯投手=東京ドーム
 リクエスト弾! 小幡竜平内野手が今季1号本塁打を放った。 4点リードの 9回二死、巨人松井から右翼席へ放り込んだ。
  1度は「2塁打」と判断された。右翼席最前列へ飛び込んだ打球がはね返ってグラウンドへ。 2塁に到達した小幡はアピールし、ベンチの岡田監督からリクエストが要求された。
 球場の映像では確かにスタンドインしていたことが確認され、虎党の大歓声が響いた。小幡は22年 4月24日東京ヤクルト戦以来、プロ 2年目のアーチとなった。


  9回表阪神二死、小幡竜平内野手の打球は客席から跳ね返りグラウンドへ戻ったため、リプレー検証で右越えソロ本塁打となる=東京ドーム
 グラウンドに戻ってきた審判の右手が回る。大歓声を背に、笑顔の阪神・小幡竜平内野手が残り半周のダイヤモンドを駆け回った。
 「打った感覚がなかったんですけど、いい角度でいってくれていたので、びっくりしてます」
  9回二死、 8回に代走起用され、今季初打席が巡ってきた。 2球目、松井の 138キロスライダーを一閃。打球は右翼席最前列で跳ね返る。判定は 2塁打。岡田監督はニヤリと笑ってリクエストを要求した。
  2塁ベース上でじっと映像を見つめ「『絶対入ってくれ』って、ただただ願っていました」。判定は覆り、ホームラン。2022年 4月24日の東京ヤクルト戦(神宮)以来、 2年ぶりのプロ2号で宿敵にとどめを刺した。同い年で仲のいい森下とのアベック弾に「それが今年初勝利になったので余計に良かった」。正遊撃手奪取へ、小幡の2024年も華々しく開幕した。


  2塁ベースで〝判定〟の結果を待つ小幡竜平内野手=東京ドーム
 小幡竜平内野手が今季初打席、初本塁打を決めた。 4点リードの 9回二死で巨人松井から右翼席へ放り込むソロアーチ。
 「打った感覚がなかったんですけど、いい角度で行ってくれていたので、びっくりしてます」と笑みを浮かべた。右翼席最前列へ飛び込んだ打球はグラウンドへはね返り、 1度は「2塁打」の判定。
 岡田監督からのリクエスト要求で判定が覆った。本塁打は22年 4月24日東京ヤクルト戦以来、プロ 2本目だ。 8回には同学年の森下が先制3ランを放ち、00年生まれのアベック弾。「それが今年初勝利だったので、余計に良かった」と充実の表情だった。

 


 阪神先発の才木浩人投手=東京ドーム
 今季初勝利に向け、阪神の先発・才木浩人投手が粘りを見せた。 0- 0で迎えた 4回。先頭の吉川に、巨人の初ヒットとなる右前打を浴びて走者を背負う。その後二死 2塁とするが、門脇、長野に連続四球を与えて満塁となり、打席には30日の試合で本塁打を放っている4番・岡本和。捕手の梅野も体を張って低めの変化球を止めながら、最後はカウント 2- 2から外角低めへのフォークで空振り三振を奪った。初白星へ、力投が続く。


 粘りの投球を見せる才木浩人投手=東京ドーム
 阪神の先発・才木浩人投手が 6回無失点で降板した。ピンチを背負いながら粘りを見せた。 3回は二死満塁で4番・岡本和と対戦。梅野も体を張って低めの変化球を止めながら、最後はカウント 2- 2から外角低めへのフォークで空振り三振を奪った。 4回も安打と四球で満塁を招いたが、佐々木を 3邪飛に仕留めて無失点。 6回は二死 1、 3塁で代打・梶谷の当たりを大山が好捕し、 1ゴロで先制を許さなかった。 5四球を与える苦しい投球となったが、 107球を投げて勝負所で踏ん張った。「初回からいい感覚を持って投げることができました。ランナーを溜めてしまいましたが、梅野さんや野手の方の守備に助けてもらいながら、なんとか無失点で切り抜けることができました」とコメントした。2番手は桐敷拓馬投手。


  4回二死満塁で巨人・佐々木俊輔内野手を 3邪飛に打ち取った才木浩人投手=東京ドーム
 才木浩人投手が 6回無失点の好投で2024年の初勝利を呼び込んだ。
 「ゼロに抑えられたのでよかった。しっかりフォークを決め切れたのが大きかったかな」
 アクシデントは 3回の第 1打席。遊ゴロの際にバットの根元でボールを捉え、右手にしびれが残った。「指の感覚がなかったので、コントロールが乱れてしまった」。その直後のマウンドで二死満塁とされたが、4番・岡本和をフォークで空振り三振に抑えてガッツポーズ。 5四球を与える苦しい投球で 4、 6回も得点圏に走者を背負ったが、何とか踏ん張った。援護なく自身に勝ちはつかずも「自分ができることはゼロに抑えることしかない。粘りができたのはすごくいいこと」と手応えをにじませた。


 粘投した才木浩人投手=東京ドーム
 才木浩人投手が粘りに粘り抜いて、 6回無失点で勝利を導いた。 3回二死満塁では岡本和に低めへのフォーク連投で空振り三振。 4回の満塁、 6回 1、 3塁でもあと 1本を許さなかった。
 実は 3回の打席で右手の指を痛め、感覚が鈍っていた。その影響でしばらく制球がおぼつかなかったが「梅野さんがどんどん攻めてこいと言ってくれたので。本当になんとか、なんとか、という感じで。フォークを決め切れたのがよかった。梅野さんと野手の方に助けていただきました」と感謝した。
 指は問題なし。自身に白星はつかなかったがチームを救う粘り腰だった。

 

  7回に2番手で登板した桐敷拓馬投手が白星をゲット。先頭の代打・浅野をツーシームで中飛に打ち取り、門脇には内角をえぐるツーシームを投じて空振り三振。松原はフォークで空振り三振に仕留めた。「そのあと森下とか野手のみなさんが打ってくれたので、流れをこっちに持ってこれたのかな」と胸を張った。ウイニングボールを手に「もらっていいのかなと少し思いましたけど、ありがとうございますって感じです」とはにかんだ。

 阪神の新方程式「KGI」の左から桐敷拓馬投手、ハビー・ゲラ投手、岩崎優投手
 これが24年版勝利の方程式! 阪神が「KGI」リレーで、7回まで両軍無得点の接戦をものにした。
 K=桐敷拓馬投手が先陣を切った。 7回から2番手で登板。佐々木への代打浅野を中飛、2番門脇、3番松原を連続空振り三振で3者凡退だ。「ゲラと岩崎以外では一番安定しているというか、その前を任せられるからな」と岡田監督。その信頼に応え、 1回無失点で 8回の森下の3ランを呼び込んだ。昨季までプロ通算2勝だった男が、早くも今季1勝目。「流れをこっちに持ってこられたかなと思います」と胸を張った。


 試合後、平田勝男ヘッドコーチから勝利球を受け取る桐敷拓馬投手=東京ドーム

 岡田監督は現状、ハビー・ゲラ投手、岩崎優投手を投入する前の「7回の男」に桐敷、岡留の左右のリリーバーを相手打線に応じて起用する方針。今回は左打者が並んでいたため桐敷の出番が来た。仮に走者を許して4番岡本和に回っていれば「岡留いっとったけどな。あそこは(岡留で) 1人 1殺でな」。それでも桐敷は 3人で片付け、後続にバトンをつないだ。昨季は指揮官から「スペードのエース」と称され、ブルペンの切り札的存在として日本一に貢献。さっそく連投をこなし、プロ 3年目も安定感は変わらないことを証明した。

 平田勝男ヘッドコーチから、ウイニングボールを受け取った桐敷拓馬投手=東京ドーム
  8回を託されたG=ゲラは初登板で二死 1、 3塁のピンチをつくるも、無失点で来日初ホールド。最速 157キロをマークし「新たな 1ページと言ったらおおげさですけど、スタートできたので毎日一生懸命準備して、また頑張ります」。球団10位タイとなる通算 444試合目の登板となったI=岩崎も今季初登板で 5点リードの 9回を締めくくり「勝ててよかったですね」と喜んだ。強固な「KGI」が、虎の終盤に待ち構える。

 

 新加入の阪神のハビー・ゲラ投手が 3― 0の 8回に3番手で来日初登板。 1回無失点で抑えた。先頭の岡本和に初球を左前に運ばれたが、続く坂本を 156キロ直球で空振り三振に仕留め一死を奪う。大城に右前打を浴び、丸の 2ゴロで二死 1、 3塁。 2安打の吉川と対戦となった。 2球で追い込み、最後は 155キロの直球で遊ゴロ。リードを奪った直後に役割を果たした。

  8回に登板した阪神のハビー・ゲラ投手=東京ドーム
 ハビー・ゲラ投手が初登板した。くしくも、前のイニングでは巨人に移籍した元虎戦士カイル・ケラー投手が投げたばかり。虎の新旧助っ人が入れ替わりでマウンドに上がった。
 これにはXでも「巨人はケラー、こっちがゲラ」「ケラーに対抗してゲラやな」「名前似すぎ」と話題になっていた。


  8回表途中から4番手で登板した巨人カイル・ケラー投手=東京ドーム

 虎のダブルストッパーが 8、 9回を無失点で締めて、巨人に〝零封返し〟だ。公式戦初登板で初ホールドを記録した新外国人ゲラ(前レイズ)がうなずいた。
 「すごい歓声の中、良い試合ができて、(チームが)勝てたことに貢献できてうれしかった」
 森下の先制3ランが飛び出した直後の 8回に登場。先頭の岡本和に左前打を許す。坂本は 156キロで空振り三振に仕留めたが、大城卓には右前に運ばれた。一発を浴びれば同点の場面。「高ぶるものがあるからこそ、自分の中で(気持ちを)普通に普通にって言い聞かせたよ」。丸を 2ゴロに打ち取って二死 1、 3塁で、ここまで3打数3安打の吉川を迎える。最後は 155キロでどん詰まりの遊ゴロに抑え、岩崎に勝利のバトンをつないだ。


 初登板のハビー・ゲラ投手は 1回無失点で初ホールドをマークした=東京ドーム
  5- 0となった 9回は昨季のセーブ王、岩崎がわずか 8球で3者凡退に抑えた。ゲラとは対照的にスライダーやチェンジアップを駆使して、最後は門脇を 138キロの直球で中飛に打ち取ると「勝ててよかった。これからです。(この1勝で)みんなで気持ちを新たにしていけると思う」。ポーカーフェースの左腕も勝利のハイタッチで笑顔がはじけた。
 岡田監督が「ゲラは初登板でコントロールを乱して不安やったけど、何とか 0点でいった。次からはもっと落ち着いて投げると思う」と変わらぬ信頼を口にすれば、ゲラは「監督をはじめ味方に信頼されるのが大事だと思う」と力を込めた。

 


  2回表阪神二死、梅野隆太郎捕手は左前打を放った=東京ドーム
 今季初のスタメンの梅野隆太郎捕手は打っては初安打、守っては零封リレーの投手陣を引っ張った。才木と何度もピンチを背負いながらも、ワンバウンド投球を後ろにそらさなかった。頼れる女房役は「最終的に勝ちをつかめたのは大きなことで、ほっとした。才木は信じて投げてくれるので、それを受けてやるしかない」とうなずいた。

 岩崎優投手とタッチを交わす梅野隆太郎捕手=東京ドーム
 梅野隆太郎捕手が昨年 8月以来、 231日ぶりに安打を記録した。
 昨年はその後に死球で離脱し、後半戦を棒に振っていた。今季初先発で 2回、高橋礼からチーム唯一の安打となる痛烈な左前打を放った。再三のピンチでの粘り強いリード、ブロッキングも光った。「連敗を止めることだけを考えていた。勝ちをつかめて本当に大きいし、ほっとしました」と笑った。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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