●阪神選手会長の中野拓夢内野手(27)が26日に昨年と同じ西宮市内の焼肉店でナインやスタッフらと決起集会を開催したことを明かした。オープン戦は34打席連続無安打と絶不調の時期もあったが、ラスト 2試合で複数安打をマーク。上り調子で開幕を迎える。
●岡田彰布監督(66)が28日、東京ドーム施設内でシーズン開幕前日会見に巨人・阿部慎之助監督(45)と出席した。巨人について、退団するオドーアについて〝先制パンチ〟を繰り出しつつ、力を込めた。29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を前に、阪神岡田彰布監督が巨人阿部慎之助監督と共闘を誓った。ともに28日に行われた前日記者会見に出席。開幕戦への意気込みを聞かれると、「伝統の一戦」から野球界を盛り上げる意気込みを話した。開幕 3連戦の位置づけを聞かれた阿部監督も、先輩監督の言葉にうなずいた。岡田彰布監督が、29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を前に、今年のセ・リーグを「混戦するよ」と予想した。28日東京ドームでの全体練習終了後に、囲み取材に対応。警戒しながらも連覇への思いをのぞかせた。今季は阪神、巨人ともスタメン全員が日本人の可能性がある。仮に両軍の先発全員が日本人で開幕戦を行えば78年以来46年ぶりだ。阪神が開幕戦でクリーンアップに生え抜き選手をそろえれば、97年の3番新庄剛志外野手(52)、4番桧山進次郎外野手(54)、5番八木裕内野手(58)以来27年ぶり。近年は金本知憲外野手(55)、新井貴浩内野手(47)、福留孝介外野手(46)、糸井嘉男外野手(42)といった移籍組が長らく中軸に入ってきたため、生え抜きクリーンアップは少なかった。なお、阪神にドラフト最上位入団した選手が開幕戦の3、4、5番で先発すれば球団初。
●日本野球機構(NPB)は28日、29日に開幕するプロ野球の予告先発投手を発表した。伝統の一戦で幕を開ける巨人ー阪神(東京ドーム)の先発は巨人・戸郷翔征投手(23)、阪神・青柳晃洋投手(30)となった。29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を翌日に控えた28日、阪神岡田彰布監督が開幕投手を託した青柳晃洋投手への思いをあらためて口にした。巨人阿部慎之助監督とともに前日会見に出席。開幕投手を聞かれると、理由について言及した。青柳にとっては 2年連続の大役。青柳晃洋投手が28日、東京ドームでマウンドの感触を確かめた。シーズン初戦となる29日巨人戦で先発。この日はドーム内で開幕前日練習を行い、マウンドを使って投球練習を行った。昨季、同球場での登板は 1試合のみ。クイックや変化球などを交えながら14球、入念に投げ込んだ。 2年連続の開幕投手。緊張感を受け入れながら、決意を口にした。初の開幕投手となった昨年は横浜DeNAから勝利を挙げており、〝2連勝〟を狙う。球団初のセ・リーグ連覇へ、青柳がスタートダッシュを決める。
●岡田彰布監督が27日、巨人との開幕戦(29日、東京ドーム)の先発マスクを坂本誠志郎捕手(30)に託すことを明言した。坂本は昨季キャリアハイの84試合に出場。好リードで投手陣を引っ張り、セ・リーグ制覇、日本一に貢献した。右肩肉離れで離脱していた梅野隆太郎捕手(32)が22日のウエスタン・くふうハヤテ戦(鳴尾浜)で実戦復帰し、その後の試合で安打も放った。めどはたったが、背番号12が自身初の開幕マスクをつかみ取った。その一方で、岡田監督は経験豊富な 2人の捕手を併用して臨む考えだ。
●阪神が28日、東京ドームで前日練習。下半身の違和感で別メニュー調整が続いていた大山悠輔内野手(29)は 1塁に入って投内連係とシートノックをこなすと、打撃練習ではフルスイングで快音を連発。33スイング中6本の柵越えを放った。20日の福岡ソフトバンク戦で右足を負傷してオープン戦を欠場していた森下翔太外野手(23)も大山と並んで打席に入ると、28スイング中4本の柵越え。充実した表情で汗を流した。大山と同じく、張りで別メニュー調整が続いていた近本光司外野手(29)もシートノック、打撃練習に参加。最後は中堅に入ってノックを受けた。けがの影響で出場が心配された主力も万全で間に合わせて開幕を迎える。虎打線の柱たちに心配はない。敵地東京ドームでの全体練習に参加。大山がアップを別組で行ったものの、ともにフリー打撃、シートノックと全メニューをこなした。近本は蓄積疲労、大山は下半身の張りでオープン戦の終盤を欠場していたが、きっちりと間に合わせた。近本は、首脳陣からあえてストップをかけられ、ここまで別メニュー調整を続けてきた。焦ることなくペースを落としたことで、状態も上がってきたようだ。オープン戦は打率3割6分4厘と自己最高をマーク。 1回表、巨人先発戸郷に先制パンチを食らわせるつもりだ。大山は 9日ぶりのシートノックでは 1塁に就き準備OKだ。巨人阿部監督は虎打線を警戒。不動の1番、4番が今季もどっしり打線のコアを担い、ライバルをたたきにかかる。岡田監督はひと安心だ。近本が出て、大山がかえす。昨季日本一をつかんだ攻撃の流れは、24年も変わらない。
●木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)は相性抜群の巨人・戸郷翔征投手との対戦を見据えた。昨季の対戦打率.563(16打数9安打)と打ちまくった相手に対し意気込んだ。チームが頂点に立った昨季は主力に返り咲き、 127試合に出場。欠かせないレギュラーとして迎える今季だ。
●桐敷拓馬投手(24)は投内連係で軽快に体を動かし、シーズン開幕に備えた。 2年前のルーキーイヤー以来となる開幕1軍。昨季は後半戦で左の中継ぎとして地位を確立。岡田監督から「スペードのエース」として重宝された左腕は平常心で新シーズンに突入する。
●阪神は28日、ヨハン・ミエセス外野手が左脇腹の筋挫傷と診断されたと発表した。今後は別メニュー調整とみられる。27日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事BS)の試合前練習で脇腹の違和感を訴え、試合出場を回避していた。左脇腹筋挫傷の過去の症例では昨季、湯浅京己投手(24)が負傷後に約 2カ月で実戦復帰。17年には坂本が負傷後約 3週間で実戦復帰を果たしている。
● 4月4日の横浜DeNA戦(京セラドーム大阪)で先発が見込まれる西勇輝投手(33)が、ウエスタン・リーグのオリックス戦(杉本商事BS)に先発し、開幕前最後の調整登板を終えた。 3回 2/3を投げ、6安打3失点。 3回まで毎回走者を許した。
●「左肩の肉離れ」で別メニューで調整を行っていた井上広大外野手(22)が「5番・左翼」で実戦復帰し、 2安打を放った。井上広大外野手が実戦組に合流した。井上は16日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)での打席で左肩を痛め、18日に大阪市内の病院で受けた診察で「左肩の肉離れ」との診断を受けて以降は別メニューで調整を行っていた。 2回先頭での第 1打席だ。齋藤響介投手(19)のスライダーを引っ張りこみ、いきなり左翼線への 2塁打でHランプを灯した。 6回無死 1塁ではアンダースロー右腕・村西良太投手(26)から中前打を放ち、復帰戦でマルチ安打を記録した。 8回の第 4打席では 1ゴロを放った際に左肩を気にする仕草を見せ、直後の守備で退いた。
●KCJ GROUP株式会社が企画・運営するこどもの職業・社会体験施設「キッザニア甲子園」、阪神電気鉄道株式会社が運営する「阪神甲子園球場」および三井不動産商業マネジメント株式会社が運営する「三井ショッピングパーク ららぽーと甲子園」は28日、 3施設合同企画「〝135(いざ、こうしえんへ)〟周年記念キャンペーン」を2024年 4月 1日から12月31日まで実施することを発表した。キャンペーン期間中、「キッザニア甲子園」と「甲子園歴史館」に各 1回以上来場し、「ららぽーと甲子園」で税込2000円以上利用した方の中から抽選で 135組に賞品をプレゼント。

記事をまとめてみました。

 


 ウォーミングアップする中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 阪神選手会長の中野拓夢内野手が26日に昨年と同じ西宮市内の焼肉店でナインやスタッフらと決起集会を開催したことを明かした。「(日本一となり)成績もよかったし、縁起的にもいいかなと。それにチームの深まりは大事だと思うので」。乾杯のあいさつでは「チーム一丸」とともに「連覇を目指して頑張りましょう」と熱く語ったという。オープン戦は34打席連続無安打と絶不調の時期もあったが、ラスト 2試合で複数安打をマーク。上り調子で開幕を迎える。

 

 岡田彰布監督が28日、東京ドーム施設内でシーズン開幕前日会見に巨人・阿部慎之助監督と出席した。巨人について、「 2月のキャンプから、一番警戒していたのは新外国人だったんですけど」と退団するオドーアについて〝先制パンチ〟を繰り出しつつ、「外国人のことを抜きにしてもね、去年すごく勝ったんですけど、去年のようなことはね、そんなに差はないと思う。チームとしてやっぱり連覇というのはね、タイガースの歴史の中でない。今年はその一点に懸けてね、最終的には優勝を勝ち取るそういうシーズンにしたい」と力を込めた。

 会見で撮影に応じる阪神・岡田彰布監督(左)と巨人・阿部慎之助監督=東京ドーム
 29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を前に、阪神岡田彰布監督が巨人阿部慎之助監督に先制“口撃”した。
 28日に行われた前日記者会見にともに出席。それぞれ相手チームの印象や、警戒する点について聞かれた時だった。
 「本当は 2月のキャンプからね、当然一番、今年はライバルは巨人になると思ってたんですけど、一番注意してたんは新外国人だったんですけどね。ちょっとなんかね、ちょっとねえ、拍子抜けして…」。そう切り出すと、会場では笑いが起こり、隣で聞いていた阿部監督も思わず苦笑いだった。


 開幕前日共同記者会見で、カメラマンのリクエストでにらみ合う(?)巨人阿部慎之助監督(右)と阪神岡田彰布監督=東京ドーム

 それでもかねて口にしてきたように、ライバル巨人を変わらず警戒。「また新しい選手がそのポジションに入るわけですけど、すごく気持ちも入って、ゲームやると思うし。その外国人抜きにしてもすごく補強とかで、ピッチャー陣とか、そういう意味では去年のようなことはね。去年すごく勝ったんですけど、そんなレベルの差はないと思う。まあ締めて、明日からゲームしたい」。会見後の記念撮影では、互いに笑顔を見せていた。

 開幕前日共同記者会見で握手する巨人阿部慎之助監督(右)と阪神岡田彰布監督=東京ドーム
 29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を前に、阪神岡田彰布監督が巨人阿部慎之助監督と共闘を誓った。
 ともに28日に行われた前日記者会見に出席。開幕戦への意気込みを聞かれると、「伝統の一戦」から野球界を盛り上げる意気込みを話した。
「昨年は、僕も久しぶりにユニホームを着て。WBCの優勝というのがあって、すごくいい流れで開幕だったんですけど、今年は本当に0からの、明日は今年のプロ野球界を占うような日になると思うので。伝統の巨人、阪神戦なので。いいゲームをして、この1年、野球界を盛り上げていけるように」


 開幕前日共同記者会見に臨む岡田彰布監督=東京ドーム
 開幕 3連戦の位置づけを聞かれた阿部監督も、先輩監督の言葉にうなずいた。「岡田監督もおっしゃった通り、今年を占うんじゃないかと、そういう大事なゲームになると思います。すごく選手もワクワクしていますし、自分自身もワクワクしているところがありますので、全力でぶつかっていきたいなと思います」
 岡田監督は開幕カードで「伝統の一戦」が行われる意味について話した。


 開幕前日共同記者会見で、笑顔の阪神阪神岡田彰布監督(左)と巨人阿部慎之助監督=東京ドーム
 「巨人と阪神がプロ野球を引っ張っていく、そういう伝統がありますから。いろんな意味で、この2チームが野球界を盛り上げて引っ張っていく、優勝争いをする、そういうのが含まれているのかなと。とにかくね、勝ち負けはつくんですけど、明日から素晴らしいゲームを、ファンの皆さんに見てもらいたいと思います」
 熱いペナントレースで切磋琢磨(せっさたくま)しながら、プロ野球界全体を盛り上げるつもりだ。


 選手の動きをチェックする岡田彰布監督=東京ドーム
 岡田彰布監督が、29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を前に、今年のセ・リーグを「混戦するよ」と予想した。28日東京ドームでの全体練習終了後に、囲み取材に対応。「去年みたいにそんなうまいこと行けへんよ」と警戒しながらも「いつも言うてるやん、最終的に1つな、一番上におったらいいんやから」と連覇への思いをのぞかせた。

 東京ドームで選手の動きをチェックした岡田彰布監督=東京ドーム
 阪神の開幕戦VS巨人は20年まで過去15度(降雨中止のため巨人が遅れて開幕した72年含む)あり、7勝7敗1分けと互角。
 今季は阪神、巨人ともスタメン全員が日本人の可能性がある。仮に両軍の先発全員が日本人で開幕戦を行えば78年以来46年ぶりだ。当時のクリーンアップは阪神掛布、田淵、藤田。巨人は張本、王、柳田。開幕投手は阪神江本、巨人堀内で阪神は 6- 7と惜敗した。


 左から佐藤輝明内野手、大山悠輔内野手、森下翔太外野手
 阪神が開幕戦でクリーンアップに生え抜き選手をそろえれば、97年の3番新庄、4番桧山、5番八木以来27年ぶり。近年は金本、新井、福留、糸井といった移籍組が長らく中軸に入ってきたため、生え抜きクリーンアップは少なかった。
 なお、阪神にドラフト最上位入団した選手が開幕戦の3、4、5番で先発すれば球団初。昨季開幕戦は4番大山悠輔内野手、5番佐藤輝明内野手だったが、3番はノイジー。ドラ1新人の森下翔太外野手は先発したが6番だったため、快挙は持ち越しとなっていた。


 97年開幕戦でクリーンアップを務めた、左から3番新庄剛志外野手、4番桧山進次郎外野手、5番八木裕内野手

 

 日本野球機構(NPB)は28日、29日に開幕するプロ野球の予告先発投手を発表した。
 伝統の一戦で幕を開ける巨人ー阪神(東京ドーム)の先発は巨人・戸郷翔征投手、阪神・青柳晃洋投手となった。


 開幕前日共同記者会見でファイティングポーズを取る巨人阿部慎之助監督(右)と阪神岡田彰布監督=東京ドーム
 29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を翌日に控えた28日、阪神岡田彰布監督が開幕投手を託した青柳晃洋投手への思いをあらためて口にした。
 巨人阿部慎之助監督とともに前日会見に出席。開幕投手を聞かれると「タイガースは青柳晃洋投手で明日スタートしたいと思っています」と答え、理由について言及した。
 「今年に入って、正月からいろいろ、やっぱり青柳でいこうかなと。 2月のキャンプで 1カ月ブルペンのボールを見て、昨年より全然いいし。昨年1年ブレークしたピッチャーもいてるんですけど、やっぱり最終的には実績というか、今年一番やろうという意欲があるピッチャーなので、青柳でスタートしようと、そう思いました」
 青柳にとっては 2年連続の大役。指揮官の思いも意気に感じ、腕を振ることになりそうだ。


 青柳晃洋投手 (2024年 3月27日撮影)

 青柳晃洋投手が28日、東京ドームでマウンドの感触を確かめた。
 シーズン初戦となる29日巨人戦で先発。この日はドーム内で開幕前日練習を行い、マウンドを使って投球練習を行った。
 昨季、同球場での登板は 1試合のみ。クイックや変化球などを交えながら14球、入念に投げ込んだ。
 「最後はこっちで調整したいという気持ちで、昨日も少なめで投げて。明日の開幕のマウンドに先に上がっているかどうかは違う。いい準備ができていると思います」


 青柳晃洋投手 (2024年 3月27日撮影)
 オープン戦最終登板の22日オリックス戦(京セラドーム大阪)では、右足親指の皮がめくれるアクシデントもあった。「今日投げた感じは問題ないと思うので。明日は万全でいけるかなと思います」と問題なく迎えられそうだ。
 「去年も(開幕戦は)経験していますし、それで言えば日本シリーズでもいい経験をさせてもらいましたし。緊張とはずっと向き合ってきている。明日も、もちろん緊張すると思うんですけど、6時15分になったら試合が始まると決まっている。そこに向けて自分で気持ちを整理していけばいいかなと思います」
  2年連続の開幕投手。緊張感を受け入れながら、決意を口にした。


 マウンドで投球練習する青柳晃洋投手=東京ドーム
 阪神が28日、巨人との開幕戦を前に、前日練習を東京ドームで行い、開幕投手の青柳晃洋投手が意気込みを語った。「もちろん緊張もあります。いい準備ができていると思うので、 明日しっかり投げられるように、最後まで気を抜かず調整できたらいい」 。昨季は8勝6敗、防御率4.57と不本意なシーズンに終わったが、岡田監督から任命されて 2年連続で開幕投手を務めることとなった。
 初の開幕投手となった昨年は横浜DeNAから勝利を挙げており、〝2連勝〟を狙う。この日は東京ドームのマウンドで14球投球練習を行い、感触を確認。「去年は 1試合しか投げていないですけど、いいマウンドであることには変わりない」と最終調整を済ませた。阪神は一昨年 9連敗から始まり、昨年は 3連勝から日本一へ突っ走った。連覇を目指す虎にとって、重要な対巨人 3連戦。「開幕カードは大事になってくるので、その最初の1勝を明日しっかりつけれるようにやっていきたい。チームが勝てれば僕は何でもいいと思ってるので、チームが勝てるようなピッチングができたら」と気合を入れた。


 東京ドームのマウンドでの投球練習を終え笑顔を見せる青柳晃洋投手=東京ドーム
 青柳晃洋投手がプレッシャーも受け入れて開幕戦に向かう。29日の巨人戦に先発。 2年連続の大役に緊張感を漂わせながらも、決意を口にした。
 「去年も(開幕戦は)経験しているし、日本シリーズでもいい経験をさせてもらった。緊張とはずっと向き合ってきているので。明日も緊張すると思うけど、6時15分になったら試合が始まると決まっている。そこに向けて気持ちを整理していければ」
 昨季の東京ドーム登板は 1試合のみ。この日の前日練習ではマウンドで投球練習した。変化球やクイックも交えて14球。丁寧にマウンドの感触を確認した。オープン戦最終登板となった22日オリックス戦では右足親指の皮がめくれるアクシデントもあった。「今日投げた感じは問題ない。明日は万全でいけると思います」。心技体に不安はない。
 岡田監督からは「今年一番、やろうという意欲があるピッチャー。そういう意味を含めて、青柳でスタートしようと思いました」と前日会見で期待を寄せられた。球団初のセ・リーグ連覇へ、青柳がスタートダッシュを決める。

 

 岡田彰布監督が27日、巨人との開幕戦(29日、東京ドーム)の先発マスクを坂本誠志郎捕手に託すことを明言した。
 「最初は坂本でいくよ」
 落ち着いた表情で、開幕スタメンの一端を明かした。坂本は昨季キャリアハイの84試合に出場。好リードで投手陣を引っ張り、セ・リーグ制覇、日本一に貢献した。右肩肉離れで離脱していた梅野が22日のウエスタン・くふうハヤテ戦(鳴尾浜)で実戦復帰し、その後の試合で安打も放った。めどはたったが、背番号12が自身初の開幕マスクをつかみ取った。
 その一方で、岡田監督は経験豊富な 2人の捕手を併用して臨む考えだ。
 「キャッチャー代わるとリードとかも違ってくるからな。相手もちょっと分からん部分はある。今年は村上、大竹も、梅野をかぶらせるよ」


 送球練習をする坂本誠志郎捕手=東京ドーム
 坂本誠志郎捕手が初の開幕スタメンマスクを心待ちにした。
 「できるだけいつも通りにと思っていますけど、いつも通りに多分ならないと思います」と冷静に分析。「したことない経験なので、それができるというのは楽しみ」と強調した。 2年連続の開幕投手を務める青柳と意見をすり合わせ、最善の選択をする。最後は「開幕慣れは青柳の方がしていると思うので、ついて行きます」と冗談めかして笑わせた。

 


 大山悠輔内野手=東京ドーム
 阪神が28日、東京ドームで前日練習。下半身の違和感で別メニュー調整が続いていた阪神・大山悠輔内野手は 1塁に入って投内連係とシートノックをこなすと、打撃練習ではフルスイングで快音を連発。33スイング中6本の柵越えを放った。20日の福岡ソフトバンク戦で右足を負傷してオープン戦を欠場していた森下翔太外野手も大山と並んで打席に入ると、28スイング中4本の柵越え。充実した表情で汗を流した。大山と同じく、張りで別メニュー調整が続いていた近本光司外野手もシートノック、打撃練習に参加。最後は中堅に入ってノックを受けた。けがの影響で出場が心配された主力も万全で間に合わせて開幕を迎える。


 バットを手に笑顔を見せる近本光司外野手=東京ドーム
 虎打線の柱たちに心配はない。コンディションに不安を抱えていた近本光司外野手、大山悠輔内野手が開幕戦へ、万全を証明した。敵地東京ドームでの全体練習に参加。大山がアップを別組で行ったものの、ともにフリー打撃、シートノックと全メニューをこなした。近本は蓄積疲労、大山は下半身の張りでオープン戦の終盤を欠場していたが、きっちりと間に合わせた。岡田監督も「普通にやってるやろ。全然大丈夫」と強調した。

 前日練習で調整する近本光司外野手(右)と大山悠輔内野手=東京ドーム

 指揮官が「故障まではいかんけど、張りやろな。できんことはないと思うけど」と状態を説明していた近本は、首脳陣からあえてストップをかけられ、ここまで別メニュー調整を続けてきた。焦ることなくペースを落としたことで、状態も上がってきたようだ。練習後は「緊張しようとしているので。あえてというか、特別なんでね、 1打席目は。その時だけは緊張して楽しめたら」と独特な表現で見据えた。オープン戦は打率3割6分4厘と自己最高をマーク。 1回表、巨人先発戸郷に先制パンチを食らわせるつもりだ。

 フリー打撃する近本光司外野手=東京ドーム
 大山は「しっかり準備して頑張ります」ときっぱり。コンディションを問われると「頑張ります。頑張りましょう。頑張ります」と連呼した。 9日ぶりのシートノックでは 1塁に就き準備OKだ。巨人阿部監督は虎打線を「1、2番の出塁とかはもちろん、中軸以降も 1発を打てるバッターが並んでいる」と警戒。不動の1番、4番が今季もどっしり打線のコアを担い、ライバルをたたきにかかる。
 岡田監督は「ある程度、思っているメンバーで開幕を迎えられるのが、不安があまりないっていうことや」とひと安心だ。近本が出て、大山がかえす。昨季日本一をつかんだ攻撃の流れは、24年も変わらない。

 


 木浪聖也内野手
 木浪聖也内野手は相性抜群の巨人・戸郷翔征投手との対戦を見据えた。昨季の対戦打率.563(16打数9安打)と打ちまくった相手に対し「打っているから気持ちが余裕とか、全然そんなことない。いいピッチャーなので打てるように頑張ります」と意気込んだ。チームが頂点に立った昨季は主力に返り咲き、 127試合に出場。欠かせないレギュラーとして迎える今季だが「去年よかったとかは全く関係ない。今年の方が大事」と気を引き締めた。

 シートノックを受ける木浪聖也内野手=東京ドーム
 木浪聖也内野手が得意の戸郷翔征投手撃ちを狙う。
 昨季の対戦成績は打率5割6分3厘。開幕を前に戸郷から警戒する打者に挙げられたが「自分も嫌です。打っているのはたまたまなので」と控えめに返答した。「絶対に緊張しますし、そこで自分の力を出せるかが大事になる。良いピッチャーなので打てるように頑張ります」と力強く打倒を誓った。

 


 東京ドームの外野でキャッチボールをする桐敷拓馬投手
 桐敷拓馬投手は投内連係で軽快に体を動かし、シーズン開幕に備えた。 2年前のルーキーイヤー以来となる開幕1軍に「 1年目は先発だったので、中継ぎでの開幕というのはまた違った雰囲気だと感じています」と明かした。昨季は後半戦で左の中継ぎとして地位を確立。岡田監督から「スペードのエース」として重宝された左腕は「準備は普段通りです」と平常心で新シーズンに突入する。

 東京ドームの外野でキャッチボールをする桐敷拓馬投手
桐敷拓馬投手は中継ぎとしては初の開幕1軍。
 「中継ぎでの開幕というのは、また違った雰囲気だなというのは感じています。準備とかは別に、普段通りかなと思います」。

 


 ヨハン・ミエセス外野手
 阪神は28日、ヨハン・ミエセス外野手が左脇腹の筋挫傷と診断されたと発表した。今後は別メニュー調整とみられる。27日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事BS)の試合前練習で脇腹の違和感を訴え、試合出場を回避していた。加入 2年目のミエセスはオープン戦では15試合で打率.185(27打数5安打)と苦しみ、開幕1軍メンバーから漏れていた。

 ヨハン・ミエセス外野手 (2024年3月21日撮影)
 阪神は28日、ヨハン・ミエセス外野手が左脇腹筋挫傷と診断されたと発表した。
 27日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(杉本商事BS)の試合前練習中に負傷。今後は別メニューで調整する。左脇腹筋挫傷の過去の症例では昨季、湯浅が負傷後に約 2カ月で実戦復帰。17年には坂本が負傷後約 3週間で実戦復帰を果たしている。

 

 ウエスタン・リーグ<オリックス 4― 4阪神= 9回規定により引き分け>◇28日◇杉本商事BS
  4月4日の横浜DeNA戦(京セラドーム大阪)で先発が見込まれる西勇輝投手が、ウエスタン・リーグのオリックス戦(杉本商事BS)に先発し、開幕前最後の調整登板を終えた。
  3回 2/3を投げ、6安打3失点。 3回まで毎回走者を許した。一方、左肩の肉離れで別メニュー調整を行っていた井上広大外野手が「5番左翼」で実戦復帰。 2回の初打席にいきなり左翼への 2塁打を放つなど 2安打を放った。


 西勇輝投手 (2024年 3月22日撮影)=京セラドーム大阪

 

 井上広大外野手が実戦組に合流した。井上は16日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)での打席で左肩を痛め、18日に大阪市内の病院で受けた診察で「左肩の肉離れ」との診断を受けて以降は別メニューで調整を行っていた。

 井上広大外野手が 2軍の実戦組に合流した=杉本商事BS
 「左肩の肉離れ」で別メニューで調整を行っていた井上広大外野手が「5番・左翼」で実戦復帰。井上は16日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)での打席で左肩を痛め、18日に大阪市内の病院で診断を受けていた。試合前はフリー打撃で快音を響かせ、シートノックでも左翼の位置に就いた。


  2回の第 1打席で実戦復帰後初安打となる左翼線 2塁打を放った井上広大外野手=杉本商事BS
 「左肩の肉離れ」で別メニュー調整を行っていた井上広大外野手が「5番・左翼」で実戦復帰し、 2安打を放った。
  2回先頭での第 1打席だ。カウント 1― 2からの 4球目、齋藤のスライダーを引っ張りこみ、いきなり左翼線への 2塁打でHランプを灯した。ファーストスイングで結果を残すと、 6回無死 1塁ではアンダースロー右腕・村西から中前打を放ち、復帰戦でマルチ安打を記録した。
  8回の第 4打席では 1ゴロを放った際に左肩を気にする仕草を見せ、直後の守備で退いたが、試合後は「大丈夫です。気になったので(交代した)、みたいな感じです」と説明。29日からの福岡ソフトバンク 3連戦(タマホーム筑後)には帯同せず、鳴尾浜での残留練習に参加する予定だが、アピールの日々への第一歩を踏み出した。

 

 KCJ GROUP株式会社が企画・運営するこどもの職業・社会体験施設「キッザニア甲子園」、阪神電気鉄道株式会社が運営する「阪神甲子園球場」および三井不動産商業マネジメント株式会社が運営する「三井ショッピングパーク ららぽーと甲子園」は28日、 3施設合同企画「〝135(いざ、こうしえんへ)〟周年記念キャンペーン」を2024年 4月 1日から12月31日まで実施することを発表した。

 阪神甲子園球場
  3月27日で15周年の「キッザニア甲子園」と 8月 1日で100周年を迎える「阪神甲子園球場」、11月25日で20周年を迎える「ららぽーと甲子園」の各施設の周年数を合わせて〝135(いざ、こうしえんへ)〟として、甲子園 エリアの話題化を目的に実施される。
 キャンペーン期間中、「キッザニア甲子園」と「甲子園歴史館」に各 1回以上来場し、「ららぽーと甲子園」で税込2000円以上利用した方の中から抽選で 135組に賞品をプレゼント。商品は球場100周年グッズ詰め合わせ+甲子園歴史館ペア入館券+BE STADIUM KOSHIEN supported by STAND IN 3種セット券、ららぽーと共通お買物・お食事券 1万円分、キッザニア甲子園優先入場+入場チケットなどが用意されている。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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