●岡田彰布監督(66)は12日、自身の提言で昨年 9月に始まった「ブロッキングベース」の規則がメジャーでも導入されることを受け、納得の表情を見せた。
 走者が進塁・帰塁する際、守備側の不可抗力でベースがふさがれアウトになった場合も、タイミングがセーフならセーフというもの。昨年 8月18日の横浜DeNA戦で阪神熊谷敬宥内野手(28)が 2盗を試みた際、遊撃手京田陽太内野手(29)の足がベースを完全にふさぐ形になり、アウトになった。岡田監督の猛抗議をきっかけに、シーズン中の運用変更が決まった。コリジョンルールは本塁に限られていたが、 2塁、 3塁では身をていして走者をブロックするプレーが頻発していた。現役時代は 2塁手だった同監督。以前のルールでは守備側は故障リスクがあり、走者側には「遠慮」という見えない不利益があったと、強調した。改めて 2塁でのクロスプレーの多さを強調し、危険性に警鐘を鳴らした。岡田監督の闘志むき出しの猛抗議が、選手を守り、より円滑な試合進行に役立つことになった。日米だけではなく、世界中の野球界に〝岡田ルール〟が浸透する日も遠くない。
●岡田彰布監督が高卒 2年目の門別啓人投手(19)について開幕ローテーション入りの可能性を明言した。12日の千葉ロッテ戦(ZOZO)が雨天中止となり、13日の同戦に登板予定だった門別は16日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に回ることが決定。開幕ローテーションは現時点で青柳晃洋投手(30)から大竹耕太郎投手(28)、才木浩人投手(25)、村上頌樹投手(25)、伊藤将司投手(27)、西勇輝投手(33)の 6人が有力だが、開幕ローテーションの「予備1番手」に高卒 2年目左腕・門別啓人投手を構想していることを明かした。春季キャンプから順調にアピールを続ける若虎は、先発陣の調整に狂いが生じた場合に頼もしい戦力になる。降り続く冷たい雨は弱まることなく、早々に試合の中止が決まった。千葉での登板に備えていた門別も計画の変更を余儀なくされたが、岡田監督の信頼は不動だ。高卒 2年目左腕は、球界屈指の先発陣の不測の事態に備えて調整させる。もしものときは、すぐさま投入する。青柳の開幕投手は通達済みだが、巨人との開幕カード(29-31日)の2番手以降に〝もしも〟があれば門別が出撃し、スタートダッシュを支える切り札になる。
●村上頌樹投手が降雨中止を受け、13日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)へスライド登板する。登板が雨天中止となるのは 2週連続。調整に水を差される日々は続くが、心はくもっていない。
「雨柳さん」こと青柳、「大雨降太郎」こと大竹耕太郎に続く〝虎の3代目雨男〟への就任についてはやんわり辞退。13日の幕張は雨も降りやむ予定だ。ゾゾマリンでの登板は自身初めてで意気込みを口にした。13日の予報は晴れで、キャッチボールやダッシュなどでしっかりと調整した。 4回 2安打 6奪三振無失点だった 6日の教育リーグ・福岡ソフトバンク戦(鳴尾浜)に続く好投で、シーズンに向けた手応えを持ち帰る。
●佐藤輝明内野手(24)は室内練習場でノックを受けた後、右足だけで立った状態からネットスローを繰り返した。10日の巨人戦(甲子園)では悪送球もあったが、今年は春季キャンプから守備に精力的に取り組む。この日の練習も自ら考案したものだったと明かした。13日は25歳の誕生日を迎える。佐藤輝明内野手が13日に25歳の誕生日を迎える。いわゆる早生まれだが、損したことは特にない。千葉ロッテ戦でのバースデー弾へ向け、雨天のこの日は室内で打撃練習に励んだ。
●森下翔太外野手(23)が「大谷流」の調整法に取り組んでいることを明かした。千葉での千葉ロッテ戦が中止になった12日、室内練習場で打撃練習。先週の試合でも取り入れた、肩にバットをかついでからトップに持っていく打法を中心に快音を鳴らした。
湾曲の少ないピート・ローズ型バット、体幹を意識した新打法…。背番号1の果敢なチャレンジはまだ続いていた。バットを 1度寝かせてから本来のフォームに移っていくフォーム。試合ではバットを立たせているドジャース大谷翔平も、フリー打撃で以前から取り入れているアプローチだ。森下も大谷の練習映像を見たことがあるという。新フォームというよりは矯正方法に近いが、寝かせた方がボールの軌道にスムーズにバットが入る感覚があるという。今回のチャレンジは内角球への対策も兼ねる。中央大學でも寝かせていた時期があり違和感はない。岡田監督もキャンプから若武者の挑戦を見守ってきた。現状では「3番右翼」での開幕が有力。主軸の責務を果たすべく、開幕に向けてベストを尽くそうとしている。
●前川右京外野手(20)が徹底した守備練習に励んだ。右翼で小野寺暖外野手(25)、森下、ヨハン・ミエセス外野手(28)とノックを受けた後、 1人居残りで左翼守備にも就いた。前川右京外野手は雨中のグラウンドで左翼の位置に就き、ノックを受けた。フライ性の打球などを入念にチェックした。甲子園の試合では 6日と 8日に 2試合連続失策を犯し、守備は課題の一つだ。両翼を任されるなかで言葉に力を込めた。シェルドン・ノイジー外野手(29)と一騎打ちの様相を呈してきた左翼争いへ、隙はない。
● 8日から 1軍に合流した髙寺望夢内野手(21)は千葉遠征に帯同。高いレベルの環境で先輩から吸収しながら、開幕生き残りを目指す。
●右肩の肉離れで 2軍調整中の梅野隆太郎捕手(32)が12日、甲子園室内での練習で故障後初めてブルペンでハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)、才木、加治屋蓮投手(32)の球を受けた。キャッチボールでも50メートルの距離で低く強い球を投げ、回復ぶりにうなずいた。打撃も問題なく、復帰へ前進。嶋田宗彦バッテリーコーチ(62)は今後について話した。フリー打撃に加え、 2塁送

球を想定した距離で強めのキャッチボールなども実施。今週の見通しについてトレーナーと相談しながら進めていく方針だ。順調にリハビリを続けており、実戦復帰も見えてきた。
記事をまとめてみました。

 

 

 オープン戦<千葉ロッテ-阪神=打てん(雨天)中止>◇12日◇ZOZOマリンスタジアム
 岡田彰布監督は12日、自身の提言で昨年 9月に始まった「ブロッキングベース」の規則がメジャーでも導入されることを受け、納得の表情を見せた。「当たり前のことやん。何も驚きとかないけど。アメリカでも決まってなかったんやなあと思ったよ」とうなずいた。
 走者が進塁・帰塁する際、守備側の不可抗力でベースがふさがれアウトになった場合も、タイミングがセーフならセーフというもの。昨年 8月18日の横浜DeNA戦で阪神熊谷が 2盗を試みた際、遊撃手京田の足がベースを完全にふさぐ形になり、アウトになった。審判は「京田は故意ではない」としたが、岡田監督の猛抗議をきっかけに、シーズン中の運用変更が決まった。
 「今まで決めてなかった方がおかしい。あれはあかん。コリジョンの時に決めとかなあかんわな」
 コリジョンルールは本塁に限られていたが、 2塁、 3塁では身をていして走者をブロックするプレーが頻発していた。現役時代は 2塁手だった同監督。以前のルールでは守備側は故障リスクがあり、走者側には「遠慮」という見えない不利益があったと、強調した。


 ベンチからグラウンドを見渡す岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
 昨季途中からプロ野球で導入された判定基準の「ブロッキングベース」が、今季から米大リーグでも取り入れられることを受け、岡田彰布監督が12日、〝岡田ルール〟の採用を歓迎した。選手を守り、より円滑にプレーができるように声を上げた行動が、ベースボールの歴史を変えた。
 海の向こうのベースボールのルールブックに新たなページが増えた。岡田監督が、「ブロッキングベース」を今季から米大リーグも採用することについて言及。選手を守るためのルールが世界に広がることを歓迎した。
 「ああいうプレーは絶対あかんことやからのう。今まで、そないして決めてなかったいうほうがおかしい。驚きとかそんなんないけど。アメリカでも決まってなかったんやなあと思ったよ」


 グラウンドを見渡す岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
 11日に日本野球機構(NPB)の森審判長が、〝岡田ルール〟が米大リーグにも受け入れられたことを明かした。きっかけは、昨年 8月18日の横浜DeNA-阪神18回戦(横浜)。 9回に熊谷が 2盗を試みた際に、横浜DeNA・京田にブロックされる形で失敗した。走塁妨害が認められず、虎将は猛抗議。翌19日には阪神がNPBに意見書を提出して議論が進み、 9月 5日から急きょ「ブロッキングベース」を適用することになった。
 改めて「あれはあかん。危ないプレーっていうかな。ホームはキャッチャーはプロテクターを着けとるからなあ。あそこ( 2塁)は防具も何も着けてないわけやからな」と 2塁でのクロスプレーの多さを強調し、危険性に警鐘を鳴らした。岡田監督の闘志むき出しの猛抗議が、選手を守り、より円滑な試合進行に役立つことになった。日米だけではなく、世界中の野球界に〝岡田ルール〟が浸透する日も遠くない。


 球場を背に室内練習場へと移動する岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
▼ブロッキングベース
 走者が進塁または帰塁の際、野手の不可抗力により塁を完全に塞がれ、その塁に触れることができなかった場合(セーフのタイミング)、走塁妨害とはしないが走者の不利益を取り除き、進塁または帰塁を試みている方向の塁の占有権を認めセーフとする。

■ブロッキングベース適用の経過
★2023年 8月18日 横浜DeNA|阪神(横浜)の 9回一死、 1走・熊谷が 2盗を試みた際、ベースカバーに入った遊撃・京田にスライディングをブロックされる形に。セーフ判定だったが、相手リクエストでのリプレー検証の末にアウトになり、岡田監督は走塁妨害だと猛抗議した。


 降雨中止となり、水たまりをまたいで引き揚げる岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
★ 8月19日 阪神がNPBに意見書を提出。
★ 9月 4日 プロ野球の実行委員会が行われ、野手が向かってくる走者に対してベースを完全にふさいだ場合の判定基準を変更し、翌 5日から「ブロッキングベース」として運用することが決まった。
★2024年 3月11日 NPBの森健次郎審判長が、今季から「ブロッキングベース」が米大リーグでも採用されると明かす。大リーグ機構(MLB)が日本球界の規則を追随して取り入れるのは史上初。

 

 岡田彰布監督が高卒 2年目の門別啓人投手について開幕ローテーション入りの可能性を明言した。
 12日の千葉ロッテ戦(ZOZO)が雨天中止となり、13日の同戦に登板予定だった門別は16日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に回ることが決定。開幕ローテーションは現時点で青柳から大竹、才木、村上、伊藤将、西勇の 6人が有力だが「誰かが調子悪かったら門別行かすんやから。予備 1番手が門別言うことやからな」と明かした。


 試合が中止になり、球場の様子をうかがう岡田彰布監督=ZOZOマリンスタジアム
 岡田彰布監督が千葉ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)が降雨中止となった12日、開幕ローテーションの「予備1番手」に高卒 2年目左腕・門別啓人投手を構想していることを明かした。春季キャンプから順調にアピールを続ける若虎は、先発陣の調整に狂いが生じた場合に頼もしい戦力になる。
 降り続く冷たい雨は弱まることなく、早々に試合の中止が決まった。千葉での登板に備えていた門別も計画の変更を余儀なくされたが、岡田監督の信頼は不動だ。高卒 2年目左腕は、球界屈指の先発陣の不測の事態に備えて調整させる。もしものときは、すぐさま投入する。
 「予備1番手が門別いうことやからな。誰か悪かったら、すぐ門別行くよ。そら当たり前のことや。まだ 5イニング投げてるピッチャーいてないのに。開幕からの順番なんか決められへんいうことや、普通に考えても」


 降雨中止となり、キャッチボールで調整する門別啓人投手=ZOZOマリンスタジアム

 底冷えするZOZOマリンスタジアムに隣接する室内練習場で練習をチェックし、若虎への期待の高さを明かした。開幕投手の青柳は 8日の東京ヤクルト戦(甲子園)で 4回無失点と好投し、臀部の張りの影響を払拭した。他の投手陣も個々に調整を続けて状態を上げているが…。才木は発熱で 9日の東京ヤクルト戦の先発を回避。左肩のガングリオン(良性腫瘍)除去の処置で出遅れていた大竹は 6日の東北楽天戦(同)でようやく実戦初登板し 2回 1失点と、これからイニング数を伸ばしていく段階だ。
 「まだ 2イニングしか投げてないピッチャーもおるんやで、そんなん決められへんやん、開幕」

 この日でオープン戦は 2度目の降雨中止となり、投手陣の登板予定をやりくりする虎将も苦笑いを浮かべた。村上は13日にスライド登板。 6日の 2軍戦で登板し、13日の千葉ロッテ戦で登板するはずだった西勇は15日の広島 2軍とのウエスタン・リーグ開幕戦(鳴尾浜)へ、門別は翌16日の同戦に回ることになった。悪天候にも泣かされ、 1、 2軍戦をフル活用する現状で、順調に調整を続ける若虎の存在は心強い。

 外で寝そべるカメラマンに向けピースする千葉ロッテ大塚外野守備走塁コーチ(左)を笑顔で見る村上頌樹投手(中央)と門別啓人投手=ZOZOマリンスタジアム

  2月の春季キャンプ中には他の先発陣の実績を重視した上で、高卒 2年目左腕の開幕ローテ入りについて「 100%ないよ」と断言していたが、状況は変わる。開幕が近づく中、主力の調整遅れや結果が伴わなければ、〝予備1番手〟のカードを切る。
 昨季も開幕 2戦目が見込まれていた伊藤将が左肩の違和感のため直前で開幕ローテを外れたが、村上が当初の中継ぎから 4月12日の巨人戦(東京ドーム)で巡ってきた先発機会で 7回完全と好投。一気に先発陣の柱へと成長した。百戦錬磨の岡田監督の備えがあったからこそ、先発陣の〝穴〟を最小限に防げた。
 「 2戦目決めとってもそうなるわけやからな。門別 2戦目行かせなしゃあないやん、そうなったら。みんなが順調になあ、まだ分からへんやんか、投げてみんと」
 青柳の開幕投手は通達済みだが、巨人との開幕カード(29-31日)の2番手以降に〝もしも〟があれば門別が出撃し、スタートダッシュを支える切り札になる。

 

 村上頌樹投手が降雨中止を受け、13日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)へスライド登板する。
 「バランスよく自分の球が投げられるようにすることが一番(大事)。そこだけです」
 登板が雨天中止となるのは 2週連続。調整に水を差される日々は続くが、「ヤギさん(青柳)と自主トレをしたら(雨男が)がうつったのかな」とジョークを飛ばすほどで、心はくもっていない。
 ただ雨男キャラへの仲間入りについては「ヤギさんと大竹さんで十分です」とやんわり辞退。13日の予報は晴れで、キャッチボールやダッシュなどでしっかりと調整した。 4回 2安打 6奪三振無失点だった 6日の教育リーグ・福岡ソフトバンク戦(鳴尾浜)に続く好投で、シーズンに向けた手応えを持ち帰る。


 キャッチボールする村上頌樹投手=ZOZOマリンスタジアム
 雨天中止となり、先発予定だった村上頌樹投手は予定通りに13日でスライド登板することとなった。この日はキャッチボールやダッシュなどで調整した。
 「バランスよく自分の球が投げられるようにすることが一番(大事)。そこだけです」


 キャッチボールする村上頌樹投手=ZOZOマリンスタジアム
 前回登板は 6日の 2軍教育リーグ・福岡ソフトバンク戦(鳴尾浜)で、 4回 2安打 6奪三振無失点。これは登板予定だった 5日の東北楽天戦(甲子園)が雨天中止となったことによるスライドで、今回と合わせて 2週連続で登板日を天候に左右される形となった。これには「ヤギさん(青柳)と自主トレをしたら、(雨男が)がうつったのかな」とポツリ。加えて、11日の投手指名練習(甲子園)にて、昨季の 2軍戦での先発予定の試合が降雨により10度ほど中止となっていたことを明かしていた 2年目左腕・門別もこの日に登板予定だったなかで、「今日はモンちゃん(門別)が後ろにいたから、モンちゃんのせいです」と話し、笑いを誘っていた。
 「雨柳さん」こと青柳、「大雨降太郎」こと大竹耕太郎に続く〝虎の3代目雨男〟への就任については「ヤギさんと大竹さんで十分です」とやんわり辞退。13日の幕張は雨も降りやむ予定だ。ゾゾマリンでの登板は自身初めてで「すぐ対応できるようにします」と意気込みを口にした。

 


 ノックを受ける佐藤輝明内野手=ZOZOマリンスタジアム
 佐藤輝明内野手は室内練習場でノックを受けた後、右足だけで立った状態からネットスローを繰り返した。10日の巨人戦(甲子園)では悪送球もあったが、今年は春季キャンプから守備に精力的に取り組む。「ちゃんと自分で考えて、いろいろ試したい」と、この日の練習も自ら考案したものだったと明かした。13日は25歳の誕生日を迎える。「帰ってからもストレッチをしたり、いろいろすることあるので、いい時間にしたい」と話して球場を後にした。

 打撃練習する佐藤輝明内野手=ZOZOマリンスタジアム
 佐藤輝明内野手が13日に25歳の誕生日を迎える。いわゆる早生まれだが、損したことは「特にないんじゃないですかね」。年度初めに生まれた人と比べ、幼少期は体格差が表れやすい場合もあるが「僕はあまり感じたことはなかったです。体はめちゃめちゃデカかったわけじゃないですけど」とさらり。
 千葉ロッテ戦でのバースデー弾へ向け、雨天のこの日は室内で打撃練習に励んだ。

 

 森下翔太外野手が「大谷流」の調整法に取り組んでいることを明かした。千葉での千葉ロッテ戦が中止になった12日、室内練習場で打撃練習。先週の試合でも取り入れた、肩にバットをかついでからトップに持っていく打法を中心に快音を鳴らした。
 湾曲の少ないピート・ローズ型バット、体幹を意識した新打法…。背番号1の果敢なチャレンジはまだ続いていた。バットを 1度寝かせてから本来のフォームに移っていくフォーム。試合ではバットを立たせているドジャース大谷翔平も、フリー打撃で以前から取り入れているアプローチだ。森下も大谷の練習映像を見たことがあるという。


室内練習場で打撃練習する森下翔太外野手の構え=ZOZOマリンスタジアム
 「試行錯誤しながら、もっと理想に近づく打撃をできるフォームを模索しています。寝かせても立たせても、同じような打ち方で打てればいいかなと思っている。大谷さんとかも、打撃練習中はバットを寝かした状態から打っていたりする。練習の一環であり、体のバランスとかもあると思うので」と解説した。
 新フォームというよりは矯正方法に近いが、寝かせた方がボールの軌道にスムーズにバットが入る感覚があるという。今回のチャレンジは内角球への対策も兼ねる。「インコースを力強くはじけるようなスタイルが 1番かなと思っています」。中大でも寝かせていた時期があり「打ちやすい」と違和感はない。


 打撃練習する森下翔太外野手=ZOZOマリンスタジアム
 最終的な振り出しの位置(トップ)も変わらないが、寝かせた方が打球に角度がつきづらい傾向があるという。森下が描く理想はバットを立たせたままのフォーム。大谷サンのようなビッグフライを打つには、どうすべきか。併用も視野に入れて、擦り合わせている段階だ。
 岡田監督もキャンプから若武者の挑戦を見守ってきた。現状では「3番右翼」での開幕が有力。主軸の責務を果たすべく、開幕に向けてベストを尽くそうとしている。

 


 守備練習に臨む前川右京外野手=ZOZOマリンスタジアム
 前川右京外野手は雨中のグラウンドで左翼の位置に就き、ノックを受けた。「明日(13日)も風がすごく吹いていると思う。ちゃんと確認をして(いきたい)」。フライ性の打球などを入念にチェックした。甲子園の試合では 6日と 8日に 2試合連続失策を犯し、守備は課題の一つだ。両翼を任されるなかで「選択肢を増やしていただいている。2つともできるようにしたい」と言葉に力を込めた。

 外野ノックを受ける前川右京外野手=ZOZOマリンスタジアム
 前川右京外野手が徹底した守備練習に励んだ。右翼で小野寺、森下、ミエセスとノックを受けた後、 1人居残りで左翼守備にも就いた。
 雨が降る中、筒井1軍外野守備走塁コーチとマンツーマンでフライや左翼線へのゴロなど捕球練習。この日はZOZOマリン特有の強風は吹いていなかったが「明日は風すごく吹いていると思うので確認してやっていきたい」と引き締めた。ノイジーと一騎打ちの様相を呈してきた左翼争いへ、隙はない。

 


 打撃練習をする髙寺望夢内野手=ZOZOマリンスタジアム
  8日から 1軍に合流した髙寺望夢内野手は千葉遠征に帯同。練習では昨季ゴールデングラブ賞の大山、中野、木浪ら内野陣とともに 1カ所でノックを受け、「緊張感がある。やっぱりみんなうまいので勉強になります」と学びを得た。高いレベルの環境で先輩から吸収しながら、開幕生き残りを目指す。

 


 梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 右肩の肉離れで 2軍調整中の梅野隆太郎捕手が12日、甲子園室内での練習で故障後初めてブルペンでゲラ、才木、加治屋の球を受けた。キャッチボールでも50メートルの距離で低く強い球を投げ、「全体的にトータルでいったら今まで以上のことができた」と回復ぶりにうなずいた。打撃も問題なく、復帰へ前進。嶋田バッテリーコーチは今後について「状態次第になると思う。(22日の京セラで合流)できればいいが、様子を見ながら」と話した。

 キャッチボールする梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 右肩肉離れで別メニュー調整中の梅野隆太郎捕手が練習強度を上げた。甲子園室内で残留練習に参加。ブルペン入りしたゲラ、才木、加治屋の投球を受けた。
 フリー打撃に加え、 2塁送球を想定した距離で強めのキャッチボールなども実施。「全体的に今まで以上のことができた」と納得した。今週の見通しについて「キャッチャーの動きまでできればいいかな」とトレーナーと相談しながら進めていく方針だ。順調にリハビリを続けており、実戦復帰も見えてきた。「このまま普通にいったら全然いけるんじゃないかなって思ってくるような」と明るい表情だ。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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