●阪神は貧打が響いて中日に敗れ、オープン戦開幕 3連敗を喫した。才木浩人投手(25)が 3回にバックの失策もあり、 2点を失った。先発陣は伊藤将司投手(28)、村上頌樹投手(25)と 3戦連続して、 3回を投げて得点を与えた。2番手のハビー・ゲラ投手(28=レイズ)は1回無失点。四球で出塁を許した 1走を、自身のけん制で刺した。3番手の石井大智投手(26)は 2失点。 7回に登板したD2位・椎葉剛投手(21=四国IL徳島インディゴソックス)は 1回ゼロ封。攻撃では坂本誠志郎捕手(30)の適時打による 1点のみ。大山悠輔内野手(29)は 3戦で 7打席無安打に終わった。チームは矢野監督時代の19年以来となるオープン戦 3連敗。初戦は巨人打線に投手陣が打ち込まれ、 2戦目はヤクルト投手陣にわずか 1安打で完封負け。 3戦目も投打がかみ合わず、白星とはならなかった。
●阪神が先制に成功した。 2回、二死から森下翔太外野手(23)が対外試合初長打となる中越えの 2塁打を放つと、前川右京外野手(20)も四球でつないで二死 1、 2塁のチャンスを作る。8番・坂本が柳裕也投手(29)の 4球目に食らいついてゴロで 3遊間を破る安打を放って、 2塁走者の森下が一気に生還。猛虎打線らしい二死からのつながりで 1点を先制した。ハビー・ゲラ投手と対外試合初バッテリーを組んだ坂本誠志郎捕手も衝撃の速さだった。ゲラがノーサインで成功させた 4回のけん制アウトを振り返り苦笑い。好感触だ。梅野が右肩肉離れで別メニューの中、自身初の開幕マスクへ順調な調整を続けている。
●先発した才木は 3回 1失点だった。 1回は先頭の尾田剛樹外野手・育成選手(23)をフォークで空振り三振に切って滑り出すと、 2回までわずか 1安打に抑えた。しかし 1- 0でリードして迎えた 3回。先頭の山本泰寛内野手(30)に右翼線への 2塁打を浴び、その後二死 1、 3塁から三好大倫外野手(26)に中前に運ばれ同点。なおも味方の失策で再び二死 1、 3塁となって細川成也外野手(25)にも左前打を浴びて逆転を許し、 1ー 2と追いかける展開になった。才木は予定通りの 3回で降板。 4回のマウンドには新外国人のゲラが上がった。才木は手応えをつかんだマウンドだった。坂本とのバッテリーでシーズンではできない配球で新たな引き出しを探った。今春キャンプでは12日紅白戦で 1回無失点、18日練習試合広島戦で 2回無失点と好投。実戦 3試合目にして初失点を喫したが、実り十分だった。
●最速160キロ超を誇る阪神新外国人のハビー・ゲラ投手が初実戦で 1回無失点と上々のデビューを果たした。阪神に新加入のハビー・ゲラ投手が 4回に2番手で登板し、実戦デビュー。 1回を無失点で抑えた。半袖の背番号「00」がベールを脱いだ。先頭の宇佐見にはフルカウントから四球を与えたが、続く木下拓哉捕手(32)を 3球で空振り三振。さらに山本へ初球を投じる前にけん制で 1塁走者をアウトにした。山本も右飛でアウトにして 3人で攻撃をシャットアウト。上々のデビュー戦となった。
●阪神の大卒 3年目、岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)が 1回を 2奪三振で 3者凡退に仕留め、今春キャンプ実戦で 4試合連続無失点とした。 3点ビハインドの 8回から登板。後藤駿太外野手(30)をシンカーで空振り三振に仕留めると、続く板山祐太郎(29=阪神タイガース((2016 - 2023)
中日ドラゴンズ(2024-)は直球で押し込んで遊飛、最後は石橋康太捕手(23)をスライダーで見逃し三振と打者 3人でピシャリと封じた。今春キャンプの実戦では紅白戦を含む 4試合でいずれも無失点。21年ドラフト5位で亜細亜大學から入団。23年に 1軍デビューし、 8試合に登板。今年はここまで 1軍キャンプでアピールを続けている。岡田監督は評価。 8人を想定する中継ぎの一角として、開幕1軍の可能性が高まった。昨季は 7月に初登板し、10月に初勝利を挙げるなど全て救援で 8試合に投げた。ステップアップを目指す大卒 3年目。岡留は力を込めた。
●試合前の打撃練習で佐藤輝明内野手(24)が快音を連発した。27スイングで7本の柵越え。レフトに向いて強く吹く風に逆らうことなく左翼スタンドに4本、バックスクリーンに3本と、全て逆方向に打ち込んだ。23日の巨人戦(那覇)でも右翼へ特大の本塁打を記録。好調を維持したまま沖縄でのラストゲームに挑む。佐藤輝明内野手が 2試合ぶりの安打をマークして好調をキープした。「5番3塁」で 2試合ぶりの先発出場。 4回の第 2打席で左腕橋本侑樹投手(26)から中前にはじき返し、 2試合ぶりの安打をマークした。 3打席で 2打数 1安打 1四球と好調を維持した。今春実戦では18打数9安打、2本塁打、4打点で打率5割。確実性の増した打撃に変身を遂げている今キャンプの実戦はこれで終了。27日のキャンプ打ち上げまでさらに沖縄で進化を続けるつもりだ。
●森下翔太外野手が中日戦に「6番・右翼」で出場。 2回にオープン戦初安打となる左中間への 2塁打を放った。手になじんだバットで左中間にライナー性の当たりを飛ばした。春季キャンプ 1カ月の試行錯誤の結晶となる一打で、両手に確かな感触が残った。森下が手応えを口にした。
岡田彰布監督(66)がダメ出しを続けてきた森下翔太外野手をついに、ほめた。6番右翼で先発した森下は 2回の第 1打席の場面で左中間へ 2塁打を放った。今春から使い始めた安打量産型のピート・ローズモデルのバットではなく、昨年モデルに戻して対外試合初の長打。指揮官はさらなる長打増を確信した。オープン戦は19年以来の開幕3連敗となったが、指揮官に暗さはない。オープン戦は開幕まで残り17試合。打球の上がってきた森下とともに、チームも開幕に向けて上昇する。
●残留組の練習に参加した岩崎優投手(32)が杉山健博オーナー(65)が見守るブルペンで40球を投げた。例年通り、沖縄では実戦メンバーに入らず、26日はライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板する見込み。甲子園で行われる 3月第 2週のオープン戦でマウンドに上がる予定だ。
●西勇輝投手(33)がアップから全体メニューに合流した。沖縄・宜野座での 1軍キャンプ残留練習で、ナインとともにメイングラウンドでストレッチやランニングなどを行った。開幕ローテ入りへ向け、焦らず徐々に調整を進める。
●右肩の肉離れで別メニュー調整中の梅野隆太郎捕手(32)は全体アップ後はドーム内でマシン投球の捕球練習やサブグラウンドでダッシュなどを行った。早期復帰へ、できることから全力で進めていく。シーズン開幕に間に合わない可能性もあるが、地道にリハビリに励んでいく。

記事をまとめてみました。

 

 

 オープン戦<中日 1- 4阪神>◇25日◇沖縄・Agreスタジアム北谷
 阪神が 3連敗。才木浩人投手が 3回にバックの失策もあり、 2点を失った。先発陣は伊藤将司投手、村上頌樹投手と 3戦連続して、 3回を投げて得点を与えた。2番手のハビー・ゲラ投手は1回無失点。四球で出塁を許した 1走を、自身のけん制で刺した。3番手の石井大智投手は 2失点。 7回に登板したD2位・椎葉剛投手は 1回ゼロ封。攻撃では坂本誠志郎捕手の適時打による 1点のみ。大山悠輔内野手は 3戦で 7打席無安打に終わった。


 ベンチの岡田彰布監督=Agreスタジアム北谷
 阪神は貧打が響いて中日に敗れ、オープン戦開幕 3連敗を喫した。
 先発の才木が 3回に今春実戦 3試合目で初失点。 3本の安打を集められるなど 2失点し、 3回 4安打 2失点でマウンドを降りた。2番手の新外国人ゲラが実戦デビューで 1回を無失点。四球で出した走者をけん制で刺すなど落ち着いた投球だった。ただ、 1- 2から3番手で 5回に登板した石井が 1回 3安打 2失点でリードを広げられた。


 選手交代を告げる岡田彰布監督=Agreスタジアム北谷
 打線は 2回、二死から森下の左中間 2塁打などで 1、 2塁とすると、8番坂本が 3遊間を破る適時打で先制に成功する。しかし、 4回に佐藤輝にチーム 3本目の安打が出てからはなかなか快音が響かず、四死球で出塁した走者も生かし切れなかった。
 チームは矢野監督時代の19年以来となるオープン戦 3連敗。初戦は巨人打線に投手陣が打ち込まれ、 2戦目はヤクルト投手陣にわずか 1安打で完封負け。 3戦目も投打がかみ合わず、白星とはならなかった。

 


  2回、適時打を放った坂本誠志郎捕手=Agreスタジアム北谷
 阪神が先制に成功した。
  2回、二死から森下が対外試合初長打となる中越えの 2塁打を放つと、前川も四球でつないで二死 1、 2塁のチャンスを作る。8番・坂本が柳の 4球目に食らいついてゴロで 3遊間を破る安打を放って、 2塁走者の森下が一気に生還。
 24日のヤクルト戦では 1安打完封に抑えられたが、猛虎打線らしい二死からのつながりで 1点を先制した。


  2回表阪神二死 1、 2塁、坂本誠志郎捕手は左前に先制適時打を放った。投手は柳裕也投手=Agreスタジアム北谷
 ハビー・ゲラ投手と対外試合初バッテリーを組んだ坂本誠志郎捕手も衝撃の速さだった。
 ゲラがノーサインで成功させた 4回のけん制アウトを振り返り「僕も見てない間にけん制していたんで」と苦笑い。「そういうことが出来るのは武器だと思うし、その後もコントロール良く投げてくれた」と好感触だ。自身は 2回に中日柳から左前適時打を放ち、チーム唯一の得点を生んだ。23日巨人戦(那覇)でもマルチ安打を放つなど、バットでも存在感を示す。梅野が右肩肉離れで別メニューの中、自身初の開幕マスクへ順調な調整を続けている。

 


  3回を投げ終え、坂本誠志郎捕手とベンチに戻る才木浩人投手=Agreスタジアム北谷
 先発した阪神・才木は 3回 1失点だった。
  1回は先頭の尾田をフォークで空振り三振に切って滑り出すと、 2回までわずか 1安打に抑えた。しかし 1- 0でリードして迎えた 3回。先頭の山本に右翼線への 2塁打を浴び、その後二死 1、 3塁から三好に中前に運ばれ同点。なおも味方の失策で再び二死 1、 3塁となって細川にも左前打を浴びて逆転を許し、 1ー 2と追いかける展開になった。才木は予定通りの 3回で降板。 4回のマウンドには新外国人のゲラが上がった。


 力投する阪神先発の才木浩人投手=Agreスタジアム北谷
 阪神の開幕ローテ候補、才木浩人投手が今春実戦で初失点。 3回 4安打 2失点(自責 1)だったが、収穫の多いマウンドとなった。
 初回2死からカリステに中前に運ばれたが、細川を直球で押し込んで中飛に仕留めて無失点。2回も3者凡退に抑えた。
 しかし、1-0の3回、先頭山本の 2塁打から二死 3塁とされると、三好に直球を中前にはじき返されて同点。続くカリステの 2ゴロを渡辺が後逸し、 1、 3塁とピンチが広がると、細川に甘く入ったカーブを左前に運ばれて勝ち越しを許し、この回限りでマウンドを降りた。
 才木は「結構自分の中では感触良かった。カーブとかスライダーとかのストライク率もだいぶ高かった。打たれたのも結局コースが甘いボール。普通に自分の中ではいい感じかな」と振り返った。課題は明確だ。


 力投する才木浩人投手=Agreスタジアム北谷
 それと同時に手応えをつかんだマウンドだった。「(坂本)誠志郎さんとかと話して、今日真っすぐとかフォークとか感じが全然悪くなかったので、これで抑えても何の収穫にもならないから、変化球とか続けてみようかと話していた」と 2回以降は変化球を続けるなど普段とは違う配球を試した。「バッターの反応とかを試せたのですごい良かった。こういう配球ができるとか、組み立てがある程度できたらシーズン中も生きてくることなので良かった」と坂本とのバッテリーでシーズンではできない配球で新たな引き出しを探った。
 今春キャンプでは12日紅白戦で 1回無失点、18日練習試合広島戦で 2回無失点と好投。実戦 3試合目にして初失点を喫したが、実り十分だった。

 


  4回、投球する阪神のハビー・ゲラ投手=Agreスタジアム北谷
 阪神に新加入のハビー・ゲラ投手が 4回に2番手で登板し、実戦デビュー。 1回を無失点で抑えた。半袖の背番号「00」がベールを脱いだ。先頭の宇佐見にはフルカウントから四球を与えたが、続く木下を 3球で空振り三振。さらに山本へ初球を投じる前にけん制で 1塁走者をアウトにした。山本も右飛でアウトにして 3人で攻撃をシャットアウト。上々のデビュー戦となった。


  4回裏、阪神2番番手で登板したゲラ投手=Agreスタジアム北谷

 最速160キロ超を誇る阪神新外国人のハビー・ゲラ投手が初実戦で 1回無失点と上々のデビューを果たした。
 4回から2番手でマウンドに上がった。先頭の宇佐見にフルカウントから四球を許すも冷静だった。木下からカットボールで空振り三振を奪うと、続く山本の打席では素早いけん制で 1塁走者の宇佐見を刺した。山本も右飛に仕留めて、 1回無安打 1奪三振無失点。最速は 153キロだった。
 「最初、浮き足だったじゃないですけど、緊張感というのがあった。感じとしては、悪くなかったですし、最後は心地よく投げられたというか、いい感じでイニングを終えることができた。ちょっと寒かったですけども、それでもいい投球ができて良かった」と振り返った。


 力投する阪神2番手のゲラ投手=Agreスタジアム北谷
 得意だというけん制ではタッチアウトに仕留め「自分でやってアウトにできるなと思ったので、本能で投げました。もちろんけん制も練習でしっかりやってること。それも今日はいいタイミングでいいところに投げられました」としてやったりだった。
 今春キャンプでは 2度、フリー打撃の打撃投手として登板。来日最速の 159キロを計測するなど順調な調整を見せていた。
 開幕まで残り約 1カ月。「まだ 1カ月ありますから。 1つ 1つの毎日を大切にして、しっかりと準備していきたい」と力を込めた。


  4回裏、阪神2番番手で登板したゲラ投手=Agreスタジアム北谷
 阪神のハビー・ゲラ投手が初実戦で 1回無安打 1奪三振無失点と上々のデビューを果たした。 1塁走者をけん制で刺す場面もあるなど、他球団のスコアラーも警戒感を強めた。
 対外試合初登板に巨人中里スコアラーは「フォームも力感なくスムーズに投げているわりには軽く投げているように見えて球が速い。スライダーも速く曲がりますし、けん制でアウトを取るとか野手上がりで細かいプレーとかは上手。慣れてくればスピードも上がると思うし、精度も上がると思うのでいいピッチングだったと思います」と振り返った。
 先頭の宇佐見に四球を出したが慌てることなく落ち着いた投球。「今日はランナー宇佐見でクイックして投げたりとか、今日のけん制とか見る限り、あまり問題はないのかなと思います。全然細かい技術も持っているし、日本の野球にもすんなり入ってこれる」と警戒した。

 

 阪神の大卒 3年目、岡留英貴投手が 1回を 2奪三振で 3者凡退に仕留め、今春キャンプ実戦で 4試合連続無失点とした。
  3点ビハインドの 8回から登板。後藤をシンカーで空振り三振に仕留めると、続く板山は直球で押し込んで遊飛、最後は石橋をスライダーで見逃し三振と打者 3人でピシャリと封じた。
 「しっかり投げきろうと思ったところに投げきれたり、カウントを取るときに取れたりとか、やりたいことができてそれは良かった。キャッチャーの意図していることを理解して投げようというのができた。結果 3人で抑えられて良かった」とアピールに成功した。


  8回に登板した岡留英貴投手は三者凡退に打ち取り、またもスコアボードに0を刻んだ=Agreスタジアム北谷
 今春キャンプの実戦では紅白戦を含む 4試合でいずれも無失点。「自主トレでオフシーズンやってきたことをしっかり継続してできている。これからオープン戦も続いていくので、しっかり自分のやることを継続してやって、課題をつぶしていけたら」と今後を見据える。
 21年ドラフト5位で亜大から入団。23年に 1軍デビューし、 8試合に登板。今年はここまで 1軍キャンプでアピールを続けている。


  8回裏、阪神6番手で登板した岡留英貴投手=Agreスタジアム北谷
 岡留が開幕1軍入りに大前進した。 1- 4の 8回に登板して 1回無安打無失点、 2奪三振と上々の内容で地元・沖縄での最終登板を締めた。
 「しっかり思ったところに投げ切れた。カウントを取ろうと思ったときに取れた。やりたいことができたのでよかったです」
 先頭の後藤は外角低めのシンカーで空振り三振。続く板山は内角への直球で遊飛、最後は石橋から内角へのスライダーで見逃し三振を奪った。これで今季の実戦は 4試合続けて無失点。昨年 2月18日の横浜DeNAとの練習試合(宜野座)では死球、暴投、四球と一死も奪えず降板した地元で、成長した姿を示した。


  8回裏、阪神6番手で登板した岡留英貴投手=Agreスタジアム北谷
 岡田監督は「みんなが認めてるやんか。こんだけ抑えたら。使わんかったら怒られるよ。俺は敗戦処理のピッチャーなんか考えてないから。 1点差で負けてるときのピッチャーにしとくわ」と評価。 8人を想定する中継ぎの一角として、開幕1軍の可能性が高まった。
 昨季は 7月に初登板し、10月に初勝利を挙げるなど全て救援で 8試合に投げた。ステップアップを目指す大卒 3年目。岡留は「やっていることを継続して、課題をつぶしていけたら」と力を込めた。


 試合前の打撃練習で佐藤輝明内野手が快音を連発した。27スイングで7本の柵越え。レフトに向いて強く吹く風に逆らうことなく左翼スタンドに4本、バックスクリーンに3本と、全て逆方向に打ち込んだ。23日の巨人戦(那覇)でも右翼へ特大の本塁打を記録。好調を維持したまま沖縄でのラストゲームに挑む。

 佐藤輝明内野手=Agreスタジアム北谷
 佐藤輝明内野手が 2試合ぶりの安打をマークして好調をキープした。
 「5番3塁」で 2試合ぶりの先発出場。 4回の第 2打席で左腕橋本から中前にはじき返し、 2試合ぶりの安打をマークした。「手応えのある打席だった」と好感触。 6回の第3打席で四球を選び、代走を送られて交代。 3打席で 2打数 1安打 1四球と好調を維持した。
 今春実戦では18打数9安打、2本塁打、4打点で打率5割。確実性の増した打撃に変身を遂げている今キャンプの実戦はこれで終了。「収穫もあった。まだまだやることあると思うので、戻ってからまたしっかり頑張ります」と27日のキャンプ打ち上げまでさらに沖縄で進化を続けるつもりだ。


  4回表阪神一死、佐藤輝明内野手は中前打を放った=Agreスタジアム北谷
 「5番・3塁」で先発した佐藤輝明内野手が 4回の第 2打席で左腕・橋本から中前打を放ち、沖縄での実戦 8試合を打率.500の成績で終えた。「収穫もあったし、また(キャンプ)終わってからも頑張りたいなと思います」。帰りのバスへと乗り込もうとした際に岡田監督の送迎車とバッタリ。「『乗るか?』って言われました」との誘いに〝お先にどうぞ〟のポーズを見せていた。

 


  2回、左中間を破る 2塁打を放った森下翔太外野手=Agreスタジアム北谷
 森下翔太外野手が中日戦に「6番・右翼」で出場。 2回にオープン戦初安打となる左中間への 2塁打を放った。新旧のバットを使い分けた春季キャンプ最終クール。昨季モデルのバットを手に沖縄での最後の実戦で結果を残し、手応えを口にした。 2年目の進化を誓う若虎は、南国での収穫と課題を生かしてさらに打棒を磨いていく。
 手になじんだバットで左中間にライナー性の当たりを飛ばした。春季キャンプ 1カ月の試行錯誤の結晶となる一打で、両手に確かな感触が残った。森下が手応えを口にした。
 「最初から徐々に、根気強くやってきたことが最後に結果として出たのはよかった」


 岡田彰布監督=Agreスタジアム北谷
 そら、バットのせいよ。岡田彰布監督がダメ出しを続けてきた森下翔太外野手をついに、ほめた。6番右翼で先発した森下は 2回の第 1打席の場面で左中間へ 2塁打を放った。今春から使い始めた安打量産型のピート・ローズモデルのバットではなく、昨年モデルに戻して対外試合初の長打。指揮官は「バットが悪かった」と笑い飛ばし、さらなる長打増を確信した。
            ◇   ◇   ◇
 岡田監督が試行錯誤を続けてきた森下を、ついにほめた。オチをつけたがる大阪人らしく森下の話題をひと通り話し終えると、にやり笑った。「だから別に打ち方とかそんな悪ないやんか。バットが悪かった。そうやん」。すべてをバットのせいにして、笑いを誘った。


  2回表阪神二死、打席で構える森下翔太外野手をベンチから見つめる岡田彰布監督(左から 4人目)=Agreスタジアム北谷
 痛烈な打球だった。 2回二死の第 1打席。森下が中日柳の直球を捉え、左中間を破った。今季オープン戦初安打はキャンプ初の長打。その手には昨年と同じ型のバットが握られていた。「自分の中では最初から徐々に根気強くやってきたことが、最後の方になって、結果として出たのは良かったかなと思う」。模索してきた時間は決して無駄ではなかった。
 森下は今春、メジャー最多安打を放ったピート・ローズ型のこん棒型バットを使用してきたが、なかなか打球が上がらず試行錯誤。最終クール前に昨年型のバットを取り寄せ、相棒探しを続けていた。指揮官も「(打球が)上がらんやろ? あのバットじゃ。いつか上がるバットに変えるやろ」と話していた。森下は前日24日ヤクルト戦(浦添)に代打出場した際に同型バットを使っていたが、この日は昨年モデルを全打席で使用した。


  2回表阪神二死、左中間へ 2塁打を放った森下翔太外野手=Agreスタジアム北谷
 ここから長打量産へ。岡田監督は現状を的確に指摘した。「ちょっと(打つ)ポイントが悪いわな。スイングの速さであそこまで持っていっとるけど。もうちょっとボール半分くらいポイントが良かったら、もっと軽く、スタンド行くんちゃうかな、おーん」。修正点はまだあるが、来月 6、 7日に行われる侍ジャパンの強化試合を終えるまでは、もう少しだけ「放牧」する。「侍まで放っておこうと思ってるから。侍から帰って甲子園からやろ。全然間に合う」。指揮官の頭の中には、もうしっかりと森下完成計画がある。
 オープン戦は19年以来の開幕3連敗となったが、指揮官に暗さはない。「まあ、(これから)実戦慣れていくことやろ」。オープン戦は開幕まで残り17試合。打球の上がってきた森下とともに、チームも開幕に向けて上昇する。


  2回表阪神二死、中越え二塁打を放った森下翔太外野手=Agreスタジアム北谷
◆レギュラーちゃうよ  1月24日に大阪市内でのトークショーで佐藤輝の 2塁や木浪の遊撃に続き、森下の左翼ポジションについて言及。「分からんよ」と、レギュラー確約をしていないことを明かした。
◆もっと走れ サンテレビの「熱血!タイガース党」に出演した 1月26日、森下のキャンプでの走力向上に言及。「赤星(憲広氏)が臨時コーチ来るんでね、森下は去年盗塁1個かな。もうちょっと走れると思う」と期待した。


  2回表阪神二死、中越え二塁打を放った森下翔太外野手=Agreスタジアム北谷
◆あれじゃ打てへん キャンプ初日の 2月 1日に森下の打撃を見て「なんかな。変な打ち方しとったな。速攻でバッティングコーチに言っといたわ。あれじゃ打てへんのちゃうかって」と特打まで観察。
◆打てへん思うてる 元広島監督の緒方孝市氏と、 2月16日付の日刊スポーツ大阪版で対談。佐藤輝と並び「去年インパクトはあったけど(今年は)打てへんと思ってる。打ったらもうけもん」と笑った。
◆戻すの遅いわ 森下は第 4クールまで、昨年末作成のこん棒型バットを使用。実戦5試合ノーヒットを受け、22日の練習から昨季モデルのバットで打撃練習を行った森下に「遅いっちゅうねん」と苦笑い。

 


 ブルペンで投球する岩崎優投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 残留組の練習に参加した岩崎優投手が杉山健博オーナーが見守るブルペンで40球を投げた。「自分なりに順調かなと思います」。例年通り、沖縄では実戦メンバーに入らず、26日はライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板する見込み。「(確かめたいことは)感覚的なもの。30(球)くらいになると思います」。甲子園で行われる 3月第 2週のオープン戦でマウンドに上がる予定だ。

 


 笑顔で投内連係を行う西勇輝投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 西勇輝がアップから全体メニューに合流した。沖縄・宜野座での 1軍キャンプ残留練習で、ナインとともにメイングラウンドでストレッチやランニングなどを行った。右ふくらはぎの張りで、これまではアップは別メニューを続けていた。
 22日にはブルペンで 133球を投げ込むなど、投げ込みは順調にこなしている。開幕ローテ入りへ向け、焦らず徐々に調整を進める。

 


 トレーナーに患部のチェックを受ける梅野隆太郎捕手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 右肩の肉離れで別メニュー調整中の梅野隆太郎捕手は全体アップ後はドーム内でマシン投球の捕球練習やサブグラウンドでダッシュなどを行った。「その日にやれることをやるだけ。自分の感覚なので、やれると思ったらやるし、無理だと思ったらやめる。しっかり治します」。早期復帰へ、できることから全力で進めていく。

 笑顔で走る梅野隆太郎捕手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 右肩肉離れで別メニュー調整中の阪神梅野隆太郎捕手が、沖縄・宜野座の残留練習で捕球練習に汗を流した。
 マシンから放たれたボールを受け続け、乾いたミット音がドーム内に響いた。サブグラウンドではダッシュを繰り返し「やれることをやるだけ」と力を込めた。シーズン開幕に間に合わない可能性もあるが、地道にリハビリに励んでいく。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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