●阪神は打線が振るわず、零封負け。オープン戦は23日の巨人戦(セルラー)から連敗発進となった。開幕投手候補の先発・村上頌樹投手(25)は 3回 3安打 1失点と上々の投球。初回は先頭の西川に右前打、2番青木に右安打を許し、無死 1、 3塁のピンチを迎えたが、3番サンタナを併殺打に打ち取り、 1失点に抑えた。 2回以降は立て直し、最後は3番サンタナから 147キロ直球で空振り三振を奪い、役目を終えた。救援陣は 4回から島本浩也投手(30)、漆原大晟投手投手(27)、及川雅貴投手(22)と無失点リレーを続けた。ただ、打線は途中出場の熊谷敬宥内野手(26)の 1安打にとどまった。阪神はオープン戦連敗となったが、開幕投手候補の先発・村上頌樹投手上々の投球を見せた。岡田彰布監督(66)は昨年の新人王&MVPに変わらぬ信頼を口にした。この日は両翼レギュラー争い中の野口恭佑外野手(23)が「5番左翼」、井上広大外野手(22)が「6番右翼」で先発するも、ともに 2打数無安打とアピールできなかった。
●“初回の鬼”の牙城が崩された。村上頌樹投手(25)が先発でオープン戦に初登板し、 3回 3安打 1失点だった。昨季はレギュラーシーズン、みやざき・フェニックスリーグ、クライマックスシリーズ、日本シリーズと25試合の先発で一度も許さなかった 1回の失点を、珍しく許す形となった。だが、一発のあるサンタナから確実に 2つのアウトを奪ったように、この回を最少失点で乗り切ると、 2回は味方の失策による走者は背負いながらも力で詰まらせるなどして無失点。再び1番から始まる 3回は西川、サンタナからで直球で空振り三振を奪うなどしっかりと立て直してみせた。昨季最優秀防御率、新人王に加えてセ・リーグMVPに輝いた右腕は、今後に向けて力を込めた。
●開幕投手最有力候補の村上頌樹投手が、自身初の大役へ大前進した。ヤクルトとのオープン戦(浦添)に初先発。 3回 3安打 1失点と上々の仕上がりを証明した。 3月29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)まで、あと 1カ月強。岡田監督は開幕ゲームまでの逆算について、順当にいけば昨季の新人王&リーグMVP右腕に託されることは確実だ。同じく開幕投手候補に挙がる伊藤将司投手(27)は、前日23日の巨人戦で 3回 7失点と巨人打線に打ち込まれた。青柳晃洋投手(30)は17日の今季初対外試合となった楽天戦に先発し 1回無失点も、先に 3イニングを消化した村上の順調さが際立つ。次回は 3月 5日から予定されている本拠地甲子園での 5試合のいずれかで登板予定。 5イニングを託される見込みで、さらにギアを上げる。
● 2番手で 4回のマウンドに上がった島本浩也投手(31)が絶体絶命のピンチをしのいだ。先頭の村上に四球を与えた左腕はホセ・オスナ外野手(31)、中村悠平捕手(33)に連続安打を浴びて無死満塁。長岡秀樹内野手(22)に対して、初球だった。 131キロフォークを引っ掛けさせ、注文通りの内野ゴロ。 1塁・原口文仁内野手(31)から捕手・坂本誠志郎捕手(30)へ、再び原口へと送球され、 1ゴロ併殺で一気に二死を奪った。最後は北村恵吾内野手(23)を 1邪飛に仕留めて無失点。走者を出しながら、さすがの投球でホームを踏ませなかった。反省を次に生かす。
●先発転向を視野に入れていた及川が猛アピールした。敗戦の中、左腕の快投が光り輝いた。及川雅貴投手(22)が 3回無失点でまたアピール成功だ。 6回からマウンドへ。先頭の代打・濱田太貴外野手(23)に四球を与えたが、すぐに修正した。 8回は北村拓己内野手(28)を 131キロのスライダーで三球三振に斬り、三者凡退に抑えた。岡田監督もうなずいた。
●高卒 5年目の井上広大外野手が対外試合初スタメンも、2打数無安打に終わった。「6番右翼」で先発。 2回にはヤクルト石川の 120キロシンカーを空振り三振。 5回は遊ゴロに倒れた。激しい外野のレギュラー争いの中、阪神野口恭佑外野手がアピールできなかった。「5番左翼」で先発。第 1打席はヤクルトのベテラン左腕・石川から痛烈な打球を放つも、好守に阻まれて右飛。 5回は石山の初球を 3ゴロで、バットが真っ二つに折れた。
●若手主体のスタメンで臨んだ阪神は、オープン戦では21年ぶりとなる 1安打ゼロ封負け。野口恭佑外野手、井上広大外野手は沖縄での〝ラストチャンス〟でそろって無安打と結果を残せず。岡田彰布監督は 3月から 2軍の教育リーグに出場させる方針であることを明言した。老獪(ろうかい)な投球の前に、若虎はなすすべもなく凡打の山を築いていく。 1軍生き残りをかけた最終局面。音なしに終わった野口&井上に岡田監督はため息をつくしかなかった。2番手は木澤尚文投手(25)、 5回には石山泰稚投手(35)と実績十分の燕中継ぎ陣になってもヒットすら出てこない。終わってみれば2003年 3月16日の巨人戦(甲子園)以来、オープン戦では21年ぶりの 1安打完封負けだった。野口は22日の中日との 2軍戦(読谷)で 2ランを放ったものの、打率.091(22打数2安打)と物足りない。井上は実戦 8試合出場で16打数無安打。アピール不足の大砲コンビに虎将は 3月の 2軍教育リーグに出場させることを示唆した。 2軍降格方針の岡田監督の考えを変える一打を放つしかない。
●25日の中日戦(北谷)に先発する才木浩人投手(25)は残留練習に参加。キャッチボールやダッシュで調整した。前回登板の18日の広島戦(沖縄)では 2回 1安打無失点。中 6日で臨む対外試合 2度目の登板に向け、狙いを明かした。投球の質にこだわる。
●湯浅京己投手(24)が具志川の 2軍キャンプに合流した。湯浅京己投手が具志川の 2軍キャンプ合流初日にブルペン入りし、 105球を投じた。この日のブルペンでは、福原忍 2軍投手コーチ(47)から 1球ごとに指導を受けながらボールを確認。捕手の位置を動かして投げる距離を変えながら約45分間、力を込めて腕を振った。湯浅は23日の巨人とのオープン戦(那覇)で 7回から登板し、 1回 4安打 2失点。岡田監督は厳しい表現で降格を伝えていたことを明らかにした。

記事をまとめてみました。

 

 

 オープン戦<ヤクルト1-0阪神>◇24日、沖縄・ANA SPORTS PARK浦添
 阪神は打線が振るわず、零封負け。オープン戦は23日の巨人戦(セルラー)から連敗発進となった。
 先発の村上は 1回無死 1、 3塁から 3ゴロ併殺の間に先制の 1点を失うも、立ち直って 3回 3安打 1失点。その後も 6回から 3イニングを投げた及川を含めて投げたほかの 3投手がピンチを招きながらも粘りを見せて、無失点でつないだ。
 しかし、打線はベテラン左腕・石川らの前に 5回まで無安打。途中出場の熊谷が 6回先頭で中前打こそ放ったが得点にはならず、この 1安打のみの無得点で敗れた。

 阪神はヤクルト投手陣に1安打無得点に抑えられ、オープン戦2連敗となった。

  6回、安打を放った熊谷敬宥内野手=ANA SPORTS PARK浦添
 開幕投手候補の先発・村上頌樹投手は 3回 3安打 1失点と上々の投球。初回は先頭の西川に右前打、2番青木に右安打を許し、無死 1、 3塁のピンチを迎えたが、3番サンタナを併殺打に打ち取り、 1失点に抑えた。 2回以降は立て直し、最後は3番サンタナから 147キロ直球で空振り三振を奪い、役目を終えた。
 救援陣は 4回から島本、漆原、及川と無失点リレーを続けた。
 ただ、打線は途中出場の熊谷の 1安打にとどまった。


 阪神先発の村上頌樹投手=ANA SPORTS PARK浦添
 阪神のオープン戦での 1安打完封負けは03年 3月16日巨人戦( 0- 2、甲子園、 5回終了降雨コールドゲーム)以来。21年前は高橋尚成に 5回 1安打無得点。唯一の安打は広島からFA移籍し、実戦初出場の金本知憲が放った。
 また、 9イニングを消化しての 1安打完封負けは95年 3月28日オリックス戦(神戸)以来29年ぶり。星野ら 4投手の前に 8回久慈の左前打のみで、スコアも今回と同じ 0- 1で敗れている。


 9回表開始前、ベンチで笑顔をみせる岡田彰布監督(右)=ANA SPORTS PARK浦添
 阪神はオープン戦連敗となったが、開幕投手候補の先発・村上頌樹投手が 3回 3安打 1失点と上々の投球を見せた。岡田彰布監督は「ブルペンでも去年と遜色ないようなボールを投げとるから、ある程度はな。抑えられると思う」と昨年の新人王&MVPに変わらぬ信頼を口にした。
 この日は両翼レギュラー争い中の野口恭佑外野手が「5番左翼」、井上広大外野手が「6番右翼」で先発するも、ともに 2打数無安打とアピールできなかった。

 

 村上頌樹投手が先発でオープン戦に初登板し、 3回 3安打 1失点だった。
  1回は先頭の西川に 7球目の 147キロ直球を右前に運ばれると、続く青木にもカーブをとらえて右翼へ引っ張りこまれて 1、 3塁。サンタナを 3ゴロ併殺に仕留める間に先制の 1点を献上した。昨季はレギュラーシーズン、みやざき・フェニックスリーグ、クライマックスシリーズ、日本シリーズと25試合の先発で一度も許さなかった 1回の失点を、珍しく許す形となった。
 だが、一発のあるサンタナから確実に 2つのアウトを奪ったように、この回を最少失点で乗り切ると、 2回は味方の失策による走者は背負いながらも力で詰まらせるなどして無失点。再び1番から始まる 3回は西川、サンタナからで直球で空振り三振を奪うなどしっかりと立て直してみせた。


 村上頌樹投手は先発して 3回 1失点=ANA SPORTS PARK浦添
 “初回の鬼”の牙城が崩された。村上頌樹投手が、ヤクルトとのオープン戦に先発。初回先頭の西川に右前打を許すと、青木にも右前打を浴びて連打を許し、無死 1、 3塁のピンチを招いた。続く3番サンタナを 3ゴロ併殺打に打ち取ったが、その間に先制点を献上した。4番村上との「村上対決」では中前打を浴びたが、追加点は許さなかった。


  1回裏ヤクルト二死、村上宗隆内野手は中前打を放った。投手は村上頌樹投手=ANA SPORTS PARK浦添
 村上は昨季レギュラーシーズン21試合に加え、ポストシーズンのCSファイナルステージ 1試合、日本シリーズ2試合に先発していずれも初回を無失点に抑えていた。
  2回以降は昨季セ・リーグMVPの貫禄を示した。 2回一死から長岡の遊ゴロを遊撃手の小幡が後ろにそらす失策で出塁を許したが、後続をピシャリ。 3回は初回にヒットを許した西川を内角直球で空振り三振に仕留め、青木を 2ゴロに料理。最後はサンタナを外角高め 147キロ直球で空振り三振に斬り、お役御免となった。


  1回裏ヤクルト二死、村上宗隆内野手に中前打を浴びた村上頌樹投手=ANA SPORTS PARK浦添
 村上頌樹投手が、 3回 3安打 1失点と上々の仕上がりをみせた。ヤクルトとのオープン戦に先発。初回にいきなり西川、青木に連打を浴びるなどして先制点を献上。昨季レギュラーシーズン、ポストシーズンと24試合で初回を無失点に切り抜けていた“初回の鬼”は「今日はいろいろ試すってことだったので、あまり気にしてないです」と冷静に振り返った。


 阪神先発の村上頌樹投手=ANA SPORTS PARK浦添
 失点の場面は無死 1、 3塁からサンタナを 3ゴロ併殺に打ち取ったところで、「『 1点取られてもまあいいや』っていう気持ちだった。欲を言えば三振、その次ゲッツー取れたらいいなくらいで思っていたので、そこでゲッツーをしっかり取れたのはよかった」。 2、 3回は最速 147キロのキレのある直球と改良中のツーシームなどを試投し、「いいコースにしっかり投げ切れたのでよかった」と手応えを示した。

  1回裏ヤクルト無死 1、 3塁、サンタナ外野手の 3ゴロ併殺打の間に失点した村上頌樹投手=ANA SPORTS PARK浦添
 昨季最優秀防御率、新人王に加えてセ・リーグMVPに輝いた右腕は、今後に向けて「アピールするのは変わりないので、自分の投球をしてしっかり監督にアピールできるようにやりたい」と力を込めた。

 

 開幕投手最有力候補の村上頌樹投手が、自身初の大役へ大前進した。ヤクルトとのオープン戦(浦添)に初先発。 3回 3安打 1失点と上々の仕上がりを証明した。 3月29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)まで、あと 1カ月強。岡田監督は開幕ゲームまでの逆算について「いや、そんなんは全然、してない」としたが、順当にいけば昨季の新人王&リーグMVP右腕に託されることは確実だ。

  3回のマウンドに向かう村上頌樹投手をベンチから見つめる岡田彰布監督=ANA SPORTS PARK浦添
 同じく開幕投手候補に挙がる伊藤将は、前日23日の巨人戦で 3回 7失点と巨人打線に打ち込まれた。青柳は17日の今季初対外試合となった楽天戦に先発し 1回無失点も、先に 3イニングを消化した村上の順調さが際立つ。この日は43球を投じ、今後は「イニングと球数が増える。疲れたところでコースに投げ切れるように」と見据える。次回は 3月 5日から予定されている本拠地甲子園での 5試合のいずれかで登板予定。 5イニングを託される見込みで、さらにギアを上げる。

  3回裏を投げ終え、言葉を交わしながらベンチへ戻る村上頌樹投手と坂本誠志郎捕手=ANA SPORTS PARK浦添
 新たな武器も試した。キャンプ序盤からシュート成分の増したツーシームを試投。昨季は縦変化の強かった球種を改良し、この日も 2回に中村の懐を突いてストライクを奪った。「コースにしっかり投げ切れた」とうなずく。昨季はレギュラーシーズン、ポストシーズンと先発24試合で初回を無失点に抑えてきたが、この日は初回に失点。それでも無死 1、 3塁のピンチで併殺を奪い「『 1点とられてもまあいいや』という気持ちでいた。アウトカウントをとろうと切り替えられた」と涼しい顔だ。隙をつくらず、3.29へ向かう。

 

  2番手で 4回のマウンドに上がった島本浩也投手が絶体絶命のピンチをしのいだ。先頭の村上に四球を与えた左腕はオスナ、中村に連続安打を浴びて無死満塁。長岡に対して、初球だった。 131キロフォークを引っ掛けさせ、注文通りの内野ゴロ。 1塁・原口から捕手・坂本へ、再び原口へと送球され、 1ゴロ併殺で一気に二死を奪った。最後は北村恵を 1邪飛に仕留めて無失点。走者を出しながら、さすがの投球でホームを踏ませなかった。

 阪神 2番手の島本浩也投手=ANA SPORTS PARK浦添
 島本浩也投手は 4回に登板し、 1回 2安打無失点と粘り抜いた。「真っすぐも変化球も良くなかった。先頭への四球がもったいなかったので、次はしっかりと3人で抑えたい」。先頭・村上を歩かせると連打で無死満塁を背負った。だが、ここから本領発揮。長岡を 1塁へのホームゲッツーに抑えると、北村恵は 1邪飛に仕留めて何とか無失点。反省を次に生かす。

 


  6回裏から登板した及川雅貴投手=ANA SPORTS PARK浦添
 敗戦の中、左腕の快投が光り輝いた。及川雅貴投手が 3回無失点でまたアピール成功だ。
 「キャンプの疲れがとれてきたら、もう少し指にかかった質のいい球がこれから出てくると思う。でも、いまも感覚よく投げられています」
  6回からマウンドへ。先頭の代打・濱田に四球を与えたが、すぐに修正した。 8回は北村拓を 131キロのスライダーで三球三振に斬り、三者凡退に抑えた。
 昨季は主に中継ぎとして3勝、7ホールドをマークした左腕はここまで先発調整を続けている。実戦はいずれも複数イニングを投げ、計 7回を無失点。岡田監督も「見ての通り。きょうもよかった」とうなずいた。


 及川雅貴投手は 3回を無失点=ANA SPORTS PARK浦添
 先発転向を視野に入れていた及川が猛アピールした。6回に 4番手で登板し、 3回 1安打無失点、 2奪三振。最速は 148キロを計測し、カーブやツーシームを織り交ぜ、得点を与えなかった。今季実戦最長の 3回を投げ、「あまり疲労感なく投げられた」と手応え十分だ。
 ここまで紅白戦を含めた 3試合で、計 7回 2安打無失点。昨季中継ぎで32試合に登板し、 7ホールドを挙げた 5年目左腕は、今季先発の一角をうかがう。岡田監督は 3イニングの起用について、先発の準備かと問われると「まあ、そういうことやろうな」と説明。「今日も良かったし。 3回投げたら次は 5回やろ」とイニングを伸ばしていく方針だ。
 及川は「 3イニングまではなんとかなります。 5(回)とかなると、全く違うものになるので、それはちょっとまだ自分の中ではわからない」と実戦で感覚をつかんでいく。

 


  2回表阪神二死、空振り三振に倒れた井上広大外野手=ANA SPORTS PARK浦添
 高卒 5年目の井上広大外野手が対外試合初スタメンも、2打数無安打に終わった。
 「6番右翼」で先発。 2回にはヤクルト石川の 120キロシンカーを空振り三振。 5回は遊ゴロに倒れた。「 1打席目に1球で仕留められなかったというのがまだまだ課題。何球も甘い球は来ないですし、初球のファーストストライクが全てだった」と悔しさをにじませた。


  5回表阪神無死、野口恭佑外野手はバットを折られて三ゴロに倒れる=ANA SPORTS PARK浦添
 激しい外野のレギュラー争いの中、阪神野口恭佑外野手がアピールできなかった。
 「5番左翼」で先発。第 1打席はヤクルトのベテラン左腕・石川から痛烈な打球を放つも、好守に阻まれて右飛。 5回は石山の初球を 3ゴロで、バットが真っ二つに折れた。「 1軍のピッチャーに投げられたら経験になりますし、次戦ったときに自分でわかるのでいい経験させてもらった」と前向きに捉えた。

 

 若手主体のスタメンで臨んだ阪神は、オープン戦では21年ぶりとなる 1安打ゼロ封負け。野口恭佑外野手、井上広大外野手は沖縄での〝ラストチャンス〟でそろって無安打と結果を残せず。岡田彰布監督は 3月から 2軍の教育リーグに出場させる方針であることを明言した。
 老獪(ろうかい)な投球の前に、若虎はなすすべもなく凡打の山を築いていく。 1軍生き残りをかけた最終局面。音なしに終わった野口&井上に岡田監督はため息をつくしかなかった。
 「だってもうあと 1試合やからなあ。きょうなんかええチャンスやったけど、その辺やわなあ」
 ヤクルト先発・石川の前に、指揮官は普段はサブメンバー主体のオーダーを組む。「5番・左翼」に野口、「6番・右翼」には井上が座った。


 選手交代を告げる岡田彰布監督(左)。試合後、野口恭佑外野手、井上広大外野手の 2軍行きを示唆した=ANA SPORTS PARK浦添
 「後で(試合に)出るやつのありがたみをわからせようと思ったんやけどな」
 佐藤輝や森下ら主力選手に 1打席の難しさを伝えたかったという意図もある。ただ、スタメンで出る若虎にとってはアピールの大チャンス。相手が球界最年長44歳の経験豊富な左腕とあってはなおさらだ。しかし、野口も井上もそのチャンスをつかめない。
 2番手は木澤、 5回には石山と実績十分の燕中継ぎ陣になってもヒットすら出てこない。終わってみれば2003年 3月16日の巨人戦(甲子園)以来、オープン戦では21年ぶりの 1安打完封負けだった。
 野口も井上も外野両翼の定位置争いに割って入る若手として、大きな期待を背負って春季キャンプに臨んだ。フリー打撃で魅せた抜群の飛距離は、虎党に壮大な夢を与えてくれた。しかし、実戦に入るとピタリと快音が止まってしまう。


  5回、凡打でベンチに戻る野口恭佑外野手を見つめる岡田彰布監督=ANA SPORTS PARK浦添
 野口は22日の中日との 2軍戦(読谷)で 2ランを放ったものの、打率.091(22打数2安打)と物足りない。井上は実戦 8試合出場で16打数無安打。アピール不足の大砲コンビに虎将は「( 3月は) 1軍と 2軍で両方とも試合あるからな、 2日から。そら分かれなあかんやん。 4人も 5人も下( 2軍)にいかなあかんやろ」と 3月の 2軍教育リーグに出場させることを示唆した。
 試合後、野口は「気負わず早くいい感覚をつかめたらと思います」と力を込め、井上も「自分のやることをやるだけ」と前を向いた。今キャンプ最後の実戦となる25日の中日戦(北谷)はともに帯同予定。巡ってくる打席は 1打席か 2打席か-。 2軍降格方針の岡田監督の考えを変える一打を放つしかない。

 


 25日の中日戦に先発する才木浩人投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 25日の中日戦(北谷)に先発する才木浩人投手は残留練習に参加。キャッチボールやダッシュで調整した。前回登板の18日の広島戦(沖縄)では 2回無失点。中 6日で臨む対外試合 2度目の登板に向け、「明日はフォークを決めきれるように意識したい。前回はあまり決まっていなかったので、そのあたりがどうかなという感じ」と狙いを明かした。

 キャッチボールを行う才木浩人投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 才木浩人投手が25日の中日戦(北谷)に先発する。
 18日の広島との練習試合では2番手で 2回を投げ、 1安打無失点。「真っすぐとフォークを決めきられるように意識したい。今は結果よりも内容というか、自分の感覚とボールが合っているか、バッターの反応がどうかを見ながらできればいい」と投球の質にこだわる。

 


 具志川キャンプに合流した湯浅京己投手(中央)=沖縄・うるま市具志川野球場
 阪神 2軍春季キャンプ (24日、沖縄・うるま市具志川野球場)
 湯浅京己投手が具志川の 2軍キャンプに合流した。
 湯浅は23日の巨人とのオープン戦(那覇)で 7回から登板し、 1回 4安打 2失点。岡田監督は「明日(24日)から 2軍やん。投げてる最中に(コーチに)言うたよ。だってそんなん無理やん。ずっと言うてるやんか。いろんな面でやり直さなアカンのちゃう、もう一回」と厳しい表現で降格を伝えていたことを明らかにした。


 ブルペンで力投した湯浅京己投手=沖縄・うるま市具志川野球場
 湯浅京己投手が具志川の 2軍キャンプ合流初日にブルペン入りし、 105球を投じた。
 湯浅は23日の巨人とのオープン戦(那覇)で 7回から登板し、 1回 4安打 2失点。岡田監督は「明日(24日)から 2軍やん」と明かし、「いろんな面でやり直さなアカンのちゃう、もう一回」と厳しい評価を下していた。この日のブルペンでは、福原 2軍投手コーチから 1球ごとに指導を受けながらボールを確認。捕手の位置を動かして投げる距離を変えながら約45分間、力を込めて腕を振った。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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