●岡田彰布監督(66)が、対外試合 2戦連続での0封勝利に貢献した中継ぎ陣を絶賛した。岡留英貴投手(24=亜細亜大學OB)、オリックスから現役ドラフトで新加入した漆原大晟投手(27)が圧巻の内容。開幕メンバーの選考に指揮官は「まあ、大変やで」とうれしい悲鳴だ。見違えるように自信をつけた若虎と、新加入の戦力が宜野座のマウンドで快投する。盤石の虎救援陣はより強固なものへ-。そう確信しているからこそ、岡田監督はうれしい悲鳴を上げた。 8回に登板した岡留は 2奪三振で三者凡退とサムスン打線を全く寄せ付けない。若虎は昨年 2月18日の横浜DeNA戦(宜野座)で死球、暴投、四球と一死も奪えず降板した過去がある。だからこそ、指揮官は驚きを隠せなかった。 7回にはオリックスから新加入した漆原が打者 3人でピシャリと抑えた。第 3クールまで 2軍調整させていた加治屋蓮投手(32)と島本浩也投手(30)はさすがの内容。唯一ピリッとしなかった岩貞祐太投手(32)にも虎将は笑い飛ばすほど余裕がある。18日の広島戦(沖縄)は先発調整中ではあるが及川雅貴投手(22)が 2回無安打無失点と好投。即戦力として期待されるD2位・椎葉剛投手(21=四国IL・徳島インディゴソックス )も状態を上げてきている。対外試合はこれで 2戦連続の〝完封勝利〟。投げれば投げるほど、打ち出の小づちのように出てくる戦力に岡田監督はうなった。まだふるいにかける選手を決めかねている段階。日本一の指揮官ならではの〝苦悩〟はここから本番を迎えていく。
●育成契約の川原陸投手(23)が、 2軍キャンプ参加中ながら 1軍の韓国・サムスンとの練習試合に先発。 3回 1安打無失点と結果を残し、支配下登録へ向けたアピールに成功した。立ち上がりから 140キロ台半ばの直球で攻めの投球を続けた。 1回は難なく三者凡退。 2回に一死から左翼線 2塁打を許したが、その後も落ち着いて空振り三振、中飛で後続を断った。 3回は三者凡退。課題だった制球もバラつくことなく投げ切り、岡田監督もうなずいた。プロ 6年目の育成左腕。12日の紅白戦でも 2回 1安打無失点と好投した。ベンチから岡田監督が見守る中、 2戦連続でのアピールを果たした。
●門別啓人投手(19)が、今キャンプ最多となる76球のブルペン投球を行った。22日からの最終クールでは 100球以上の投げ込みを複数回、行うと明かした。これまで首脳陣からブルペン投球は56球前後までに、と球数制限が設けられていた。この日は直球主体ではなく、カーブ、フォーク、スライダーなどの変化球も織り交ぜた。門別啓人投手が最終第 5クールでブルペンでの球数を増やす。この日は今キャンプ最多の76球を投げた。故郷北海道での凱旋(がいせん)登板が予定される 3月 2日からの北海道日本ハム 2連戦(札幌ドーム)に向け、しっかり調整を進める。
●阪神は韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)に 2― 0で勝利。「8番・左翼」で出場した前川右京外野手(20)が 2回に放った2ランで対外試合 3連勝を決めた。前川のアピールに目を細めた岡田彰布監督は、昨季の左翼レギュラー、シェルドン・ノイジー外野手(29)の心中を察する。ハタチの大砲が、このままレギュラー奪取へ突っ走る!まばらな雲で陽が見え隠れする宜野座の空に、前川が高い放物線のアーチをかけた。力強く振り抜いた打球が右翼スタンドへ悠々着弾。岡田監督も絶賛する豪快な先制2ランで、レギュラー奪取にまた一歩近づいた。高卒 6年目の育成左腕・川原陸投手(23)も先発で 3回 1安打 2奪三振無失点。好投で応えて支配下昇格へアピールにつなげた。
●佐藤輝明内野手(24)は、韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)に「5番・3塁」で先発した 3打数 1安打。試合後は特守も敢行し、充実の汗を拭った。明るい表情が、沖縄で収穫してきたものの多さを物語る。サムスンとの練習試合に出場し、その後も特守をやり切った佐藤輝が汗をぬぐった。守備でも見せ場を作った。 6回に 3遊間を襲った強い打球を滑りながら処理して 2塁へ転送。自身も「ナイスキャッチ!」と振り返る好プレーで投手をもり立てた。攻守に躍動しても練習は終わりではなかった。試合終了後すぐにサブグラウンドへ向かうと、今キャンプ 7回目の特守を受けた。約 1時間、 154球。ラストの声がかかると、 3塁線の鋭い当たりに飛びつくように食らいついて捕球し、おかわりなしで締めくくった。充実の背番号8が笑顔で球場をあとにした。

記事をまとめてみました。

 


 選手交代を告げる岡田彰布監督=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 阪神春季キャンプ(20日、沖縄・宜野座)
 練習試合<阪神 2- 0韓国サムスン>◇20日◇バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 まだ決められへんよ…。岡田彰布監督が、対外試合 2戦連続での0封勝利に貢献した中継ぎ陣を絶賛した。岡留英貴投手、オリックスから現役ドラフトで新加入した漆原大晟投手が圧巻の内容。開幕メンバーの選考に指揮官は「まあ、大変やで」とうれしい悲鳴だ。
 見違えるように自信をつけた若虎と、新加入の戦力が宜野座のマウンドで快投する。盤石の虎救援陣はより強固なものへ-。そう確信しているからこそ、岡田監督はうれしい悲鳴を上げた。


 ベンチで笑顔を見せる岡田彰布監督=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「まだ14人くらいおるもんな。中継ぎとしたらな。まあそれ(開幕メンバー)はまだまだそんな決められへん。これからオープン戦とかで、ゲームをこなしていって 3月半ばくらいやろな」
  8回に登板した岡留は 2奪三振で三者凡退とサムスン打線を全く寄せ付けない。若虎は昨年 2月18日の横浜DeNA戦(宜野座)で死球、暴投、四球と一死も奪えず降板した過去がある。だからこそ、指揮官は「きょう一番よかったな、岡留。 1年前のあの姿を見たらもう、想像つかない。若い投手は、 1年でこんだけ変わるっていうか、やっぱりすごい」と驚きを隠せなかった。
  7回にはオリックスから新加入した漆原が打者 3人でピシャリと抑えた。第 3クールまで 2軍調整させていた加治屋と島本はさすがの内容。唯一ピリッとしなかった岩貞にも虎将は「そらな、同じ中継ぎで他の投手が抑えたら自分も投げれるというか。それが力みにつながるとかはあると思うよ」と笑い飛ばすほど余裕がある。


  8回、投球する岡留英貴投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 昨季、虎救援陣の防御率は12球団トップの2.37を誇った。盤石の中継ぎ陣の中で、地位を確立しているのは、岩崎、桐敷、石井にこの日投げた加治屋、岩貞、島本、そして新加入のゲラか。18日の広島戦(沖縄)は先発調整中ではあるが及川が 2回無安打無失点と好投。即戦力として期待されるD2位・椎葉(四国IL徳島)も状態を上げてきている。「そんな打たれる気せえへんもんな」。対外試合はこれで 2戦連続の〝完封勝利〟。投げれば投げるほど、打ち出の小づちのように出てくる戦力に岡田監督はうなった。
 「ブルペン 8人かなあ。 9人もいらんからな、そら。 8人で(右左) 4、 4とかになってくると結構きついよ。先発陣もそうやけど、中継ぎもな。まあ大変やで」
 まだふるいにかける選手を決めかねている段階。日本一の指揮官ならではの〝苦悩〟はここから本番を迎えていく。


 阪神 2番手の岩貞祐太投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 そら、うれしい悩みよ。三塁も踏ませず、 2- 0で 2安打完封勝ちしたサムスン戦の直後。岡田彰布監督が素直な思いをもらした。
 「ブルペンは 8人かなあ。 9人もいらんからな、そら。(左と右で) 4+ 4とかになってくると( 1軍は)結構きついよ」
 先発川原が 3回を0封すると、岩貞、加治屋、島本、漆原、岡留、椎葉の 6人も危なげなく0のバトンをつないだ。救援陣はこの日投げなかった岩崎や湯浅、ゲラ、桐敷、石井、島本、浜地らも控える。ここから 1軍に生き残れるのは右 4人、左 4人の 8人。ハイレベル過ぎる身内バトルが、悩ましげでうれしそうだ。


 力投する阪神先発の川原陸投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 この日光ったのは、 8回に登板した地元沖縄出身、岡留英貴投手だった。先頭を空振り三振に仕留めるなど、 1回を無安打 2奪三振。最速 150キロを出し、本人も「よかったと思います。しっかり狙ったところにタイミングよく投げられた」と手応えばっちりだ。
 「岡留ねえ、今日一番良かったな」。そう絶賛した岡田監督の頭に浮かんだのは、 1年前のシーンだ。昨年 2月18日の横浜DeNAとの練習試合(宜野座)。 5番手で登板した右腕は死球、暴投、四球とストライクが入らず10球で降板した。「ここでね、 1年前のあの姿を見たらもう、想像つかないじゃない。 1年でこんだけ変わるっていうか、そういうところはやっぱりすごい」。別人のような成長に目を細めずにいられない。


 阪神 3番手の加治屋蓮投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 岡留ら若手に強い刺激を受けるのはベテラン陣だ。 4回から登板した岩貞は 1四球を出しながらも無安打無失点。指揮官は「他のもんが抑えるとな、岩貞なんか力みまくってな。そら同じ中継ぎでな、他のピッチャーが抑えたらな。力みにつながるとかそれはあると思うよ」。実績十分の左腕でも力む姿が、過酷なサバイバルを象徴している。
 現時点でブルペンの配置は未定だ。「まだそんなん決められへん。オープン戦とかでな、ゲームをこなして( 3月)半ばくらいやろな」。村上らの先発陣も充実しているが、負けじとリリーフ陣も充実。開幕 1軍をつかむ 8人は誰かも、大きな注目だ。


 阪神・中継ぎ投手の実戦登板成績

 

 育成契約の川原陸投手が、 2軍キャンプ参加中ながら 1軍の韓国・サムスンとの練習試合に先発。 3回 1安打無失点と結果を残し、支配下登録へ向けたアピールに成功した。
 「ほっとしているというか、よかった」


 阪神先発・川原陸投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 立ち上がりから 140キロ台半ばの直球で攻めの投球を続けた。 1回は難なく三者凡退。 2回に一死から左翼線 2塁打を許したが、その後も落ち着いて空振り三振、中飛で後続を断った。 3回は三者凡退。課題だった制球もバラつくことなく投げ切り、岡田監督も「まだ支配下とかそういう問題じゃないけど、良くなってきていることは確かやからな」とうなずいた。


 阪神先発の川原陸投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 高卒 6年目左腕は左肩の故障などで2022年から育成契約となった。今後は 2軍戦登板でアピールを続けていくことになるが「立場が立場なので、毎試合『最後のチャンス』と思ってやっていく」と表情を引き締めた。

  1回表サムスン一死、川原陸投手はキム・ジェヒョクを左飛に仕留め指を 1本あげる=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 阪神先発の川原陸投手が 3回 1安打無失点の好投を見せた。
 初回は危なげなく三者凡退。 2回は5番カン・ミンホに左翼線への 2塁打を許したが、後続を断った。力強い直球にスライダーを織り交ぜ、 2三振を奪った。
 プロ 6年目の育成左腕。12日の紅白戦でも 2回 1安打無失点と好投した。ベンチから岡田監督が見守る中、 2戦連続でのアピールを果たした。

 

 門別啓人投手が、今キャンプ最多となる76球のブルペン投球を行った。22日からの最終クールでは 100球以上の投げ込みを複数回、行うと明かした。
 「球数を投げていかないと長いイニングを投げられない。投げる体力は必要になってくるので、大事かなと思う」
 これまで首脳陣からブルペン投球は56球前後までに、と球数制限が設けられていたが「投げ込みをしようという指令もあった」。この日は直球主体ではなく、カーブ、フォーク、スライダーなどの変化球も織り交ぜた。


 西勇輝投手(右)からアドバイスを受ける門別啓人投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 17日の練習試合・楽天戦(宜野座)で 3回 2安打無失点。直球は最速 151キロをマークした。次回登板は、故郷の北海道で 3月 2、 3日に行われる北海道日本ハム戦(札幌ドーム)で、 5イニングを投げる予定だ。
 「真っすぐも大事ですけど、場合によっては変化球も大事になってくると思う。変化球も入れつつ、球の勢いや精度も上げていかなければいけないので。しっかりやっていければ」


 ブルペンでの投球を終え、西勇輝投手(右)と話す門別啓人投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 門別啓人投手が最終第 5クールでブルペンでの球数を増やす。この日は今キャンプ最多の76球を投げ「疲れは全然ないですね。投げ込みをしようという指示もあったので」と明かした。「中 2~ 3日空ける。少し間を空けてでも球数を多くしていければ。 100球くらいですかね」。故郷北海道での凱旋(がいせん)登板が予定される 3月 2日からの北海道日本ハム 2連戦(札幌ドーム)に向け、しっかり調整を進める。

 

 阪神は韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)に 2― 0で勝利。「8番・左翼」で出場した前川右京外野手が 2回に放った2ランで対外試合 3連勝を決めた。前川のアピールに目を細めた岡田彰布監督は、昨季の左翼レギュラー、シェルドン・ノイジー外野手の心中を「そら、うかうかできへんと思うよ」と察する。ハタチの大砲が、このままレギュラー奪取へ突っ走る!
 まばらな雲で陽が見え隠れする宜野座の空に、前川が高い放物線のアーチをかけた。力強く振り抜いた打球が右翼スタンドへ悠々着弾。岡田監督も絶賛する豪快な先制2ランで、レギュラー奪取にまた一歩近づいた。


  2回裏阪神二死 3塁、前川右京外野手は右越え2点本塁打を放った。投手はイ・ホソン=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「 1点がほしい場面だったので、うまく打球も上がってくれた。打席の中で修正しながら対応していけた」
  2回、佐藤輝の右前打などで二死 3塁とし、迎えた第 1打席。サムスンの先発右腕、イ・ホソンに 3球で追い込まれるとバットを短く持った。ファウルで粘り、 8球目に甘く入ったチェンジアップを一閃。宜野座では最後の練習試合に詰めかけた5000人のファンから歓声を浴び、ゆっくりとダイヤモンド一周だ。チームの対外試合3連勝を呼び込み「ランナーをかえすことを第一に考えて、その中で打球が上がってくれた。プラスアルファで良い結果だった」と手応えを口にした。


  2回、右越え2ランを放った前川右京外野手。20歳の猛アピールが止まらない!=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 守備ではこの春季キャンプから 1年ぶりに本格練習する左翼で 2試合続けて出場。フライ捕球を無難にこなし、試合後には筒井外野守備走塁コーチと特守に励んだ。送球の安定性を課題とし「レフトを守れた方がやっぱり幅も広がる」と必死に取り組む姿に、左投げ選手の左翼起用の難しさを説いていた岡田監督も「レフトもできたらいいよ、はっきり言うて」と話し、昨季レギュラーの危機感をあおる形で期待を懸けた。


  2回裏阪神二死 3塁、右越えに先制2点本塁打を放った前川右京外野手をハイタッチで出迎える岡田彰布監督=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「ノイジーも次のクールぐらいからバッティングできるような状態やからなあ、そら、うかうかできへんと思うよ」
 右肘痛で調整が遅れるノイジーを引き合いに、前川の順調ぶりを評価した。指揮官がイメージするようにノイジーに代わって前川が入れば、生え抜きの選手がずらりと並ぶ打線が完成する。開幕オーダーが生え抜き選手のみとなれば1972年以来、実に52年ぶりだ。選手の育成を重視し、ドラフトを中心に据えた編成方針で黄金期を目指す阪神にとって、理想形ともいえる打線に近づく。


 阪神・前川の2024年実戦のアットバット
 前川右京外野手が 2回に先制2ラン。前日には新外国人ハビー・ゲラ投手(28=レイズ)からフリー打撃で右翼へ柵越えを放っており、 2日連発となった。「どっちか言うと去年は右の外野手って言ってたのが、右バッターばかりになってしまった。近本の他、左は前川1枚だけでしょ。そういう意味でも、昨日もそうだし、今日もね、本当に順調にいいアピールをしていると思いますね」と印象に残っているようす。

 阪神・ 1軍外野陣の今キャンプ
 左翼守備も練習中で、この日は「8番左翼」での先発出場。指揮官も「本人も一番分かってると思うんだけど、そのへん(=けが)なければ当然、 1軍の戦力としてね、やっていけると思う。レフトの人もね、うかうかできないかも分からないですよ(笑)」とにやりとした。
 高卒 6年目の育成左腕・川原陸投手も先発で 3回 1安打 2奪三振無失点。「川原はまだね、支配下登録されてないんだけど、今日ね、 3イニングそういう意味でもいいチャンスだったと思う。思っている以上にしっかり投げましたね」と好投で応えて支配下昇格へアピールにつなげた。

 

 佐藤輝明内野手は、韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)に「5番・3塁」で先発した 3打数 1安打。試合後は特守も敢行し、充実の汗を拭った。
 明るい表情が、沖縄で収穫してきたものの多さを物語る。サムスンとの練習試合に出場し、その後も特守をやり切った佐藤輝が汗をぬぐった。


 2回裏阪神無死、佐藤輝明内野手は右前打を放った。投手はイ・ホソン=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「いやー、もうクタクタですよ。はちきれそうです(笑)。充実っす」
 韓国・サムスンとの練習試合に「5番・3塁」で 3試合連続先発出場。第 1打席に右前に痛烈なライナーをはじき返して出塁すると、先制のホームを踏んだ。 3打数 1安打とし、紅白戦も含めて実戦11打数7安打、打率.636と絶好調。米・ドライブラインで身に着けた新フォームは確実に体に染みついている。


  2回、安打を放った佐藤輝明内野手。今年の 2月は攻守で大ハッスルだ=バイトするならエントリー宜野座スタジアム

 守備でも見せ場を作った。 6回に 3遊間を襲った強い打球を滑りながら処理して 2塁へ転送。自身も「ナイスキャッチ!」と振り返る好プレーで投手をもり立てた。
 攻守に躍動しても練習は終わりではなかった。試合終了後すぐにサブグラウンドへ向かうと、今キャンプ 7回目の特守を受けた。約 1時間、 154球。ラストの声がかかると、 3塁線の鋭い当たりに飛びつくように食らいついて捕球し、おかわりなしで締めくくった。


 特守でノックを受ける佐藤輝明内野手。課題と徹底的に向き合っている=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 プロ 4年目を迎えるキャンプではとにかく守備を鍛える。初日から特守に臨み、第 2クールには鳥谷臨時コーチにも付きっ切りで教わった。ノックを打った馬場内野守備走塁コーチは「しんどいことが分かっていても丁寧にやることが大事。徐々に頑張ろうという意識は見えている」と姿勢を評価。さらなる成長を目指し、最後の 1週間も守備練習は怠ることなく総仕上げに向かっていく。
 「ミスを恐れずに、練習でやっていることを出せればいいかなと思います。残り 1クール、よろしくお願いします!」


 佐藤輝明内野手の2024年実戦のアットバット
 佐藤輝明内野手が好調キープでオープン戦に突入する。キャンプ最後の練習試合・サムスン戦に「5番・3塁」で出場。 2回の第 1打席で先発右腕の落ちる変化球に崩されることなく 1、 2塁間を鋭く抜いた。
  2打席目は中飛で交代。紅白戦からも含めたキャンプの実戦は11打数7安打と状態の良さをアピールした。「良かったんじゃないですか。いい感じになってきていると思う。充実です」。今オフに取り組んだ米国仕込みのフォーム改良の成果が結果に出ており、表情は明るい。
 試合後は、キャンプ最大のテーマでもある 3塁守備の個別練習もこなした。「クタクタです。(下半身が)はちきれそう。あと 1クール、頑張りたいと思います」。思わず苦笑いが出たが、21日のオフを挟んでいよいよオープン戦が始まる22日からの最終第 5クールで仕上げに入る。「練習していることを出せればいいかなと。頑張ります」。充実の背番号8が笑顔で球場をあとにした。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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