●藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA、43)が宜野座キャンプのブルペンを視察後、取材に対応。高卒 2年目の門別やD2位・椎葉剛投手(21=四国IL・徳島インディゴソックス )がキレのある直球を披露すれば、昨季10勝を挙げ、セ・リーグMVPと新人王を受賞した村上頌樹投手(25)がハイピッチで仕上げている。さらに、昨季8勝に終わった青柳晃洋投手(30)も全力投球でアピール。その姿に、日本一になったおごりや慢心はない、と確信した。藤川SAも1999年にドラフト1位で入団したが、 1軍に定着したのは 7年目の2005年だった。岡田監督のもと救援で80試合に登板し、リーグ制覇に貢献。そこからクローザーとして日米通算245セーブを記録した。順風満帆な野球人生ではなかった 3人を、自分の下積み時代にダブらせた。自身は06年にリーグ連覇を逃した。ブルペン陣に故障者が出たことが敗因としたが、今年の虎には選手層の分厚さを感じている。さらに、恩師の岡田彰布監督(66)にも連覇の予感を感じ取る。秋の甲子園で、楽しみな結末を見届ける。
●岡田彰布監督が11、12日に予定されている紅白戦では結果を気にしなくていいと話した。第 3クールには紅白戦が控えるが、現状を見ると強調した。 1、 2軍での入れ替えに関しても意図を説明した。
●初戦先発勝ち取った! 阪神の19歳右腕・茨木秀俊投手が、11日に行われる紅白戦に先発登板することが分かった。岡田彰布監督が明言した。高卒 2年目で初めて 1軍キャンプに参加。同期入団で同い年の門別啓人投手(19)のキャッチボール相手のつもりだったという指揮官の予想を上回るアピールを続け、チャンスをつかんだ。2024年の虎投の先陣を切って実力を披露する!まっさらなマウンドに上がる権利を、茨木がその手で勝ち取った。楽しみも、ワクワクも、不安も、緊張も…。たくさん感情が入り交じる裏に、確かな自信がのぞいていた。この日は岡田監督が見守る中、変化球も交えて68球。最後の一人になってもなかなか投球練習をやめずに指揮官の視線を独り占めにした。19歳のフレッシュな対決から、本格バトルのゴングが鳴る。
●青柳晃洋投手は第 2クールを終え、状態に自信を示した。 7日にブルペンで95球を投げ、一夜明けて、疲れを確認する意味も込めて51球を投じた。紅白戦は登板しない予定だ。青柳は51球を投げた。ブルペンで視察していた藤川氏が価していたことを聞いて、自らの実績に自信を示した。前日 7日もブルペンで95球。完全復活を目指す30歳右腕は開幕ローテ入りを目指している。
●西純矢投手(22)は、この日も個別練習でおかわりブルペンに入った。上からボールをたたくことができる腕の角度を見つけるべく、連日試行錯誤する。11日の紅白戦にも登板予定。良いときの自分をイメージしながら、感覚を自分のものにするまで練習を続ける。日米通算91勝をマークした藪恵壹氏(55)が西純矢投手について言及した。いい球がいったり、悪い球がいったり、再現性が低い投球が続いていた。まだ試行錯誤しながらの時期。それでも気掛かりなのは、初日、 2日目と投げるたびに悪くなっていたことだ。 8日は午後から再びブルペン入りし、投球後は安藤優也投手コーチ(46)、久保田智之投手コーチ(43)両投手コーチにアナリストも交えて、撮影した動画を見ながら話し合っていた。西純は高卒 5年目。大卒ルーキーが入ってきて、真価を問われるシーズンになる。同じ高卒 5年目の及川雅貴投手(22)も含め、駄目だから 2軍に落とすだけではチームのためにならない。しっかり修正して戦力にする必要がある。
●梅野隆太郎捕手(32)が実戦形式の練習が始まる第 3クールに照準を向けた。ブルペンでも各投手の球を受けてコミュニケーションを深める。 7年連続 8度の開幕マスクに向けて、静かに闘志を高めた。
●臨時コーチとして合流した阪神OBの鳥谷敬氏(42)が第 2クールを終えてコメント。早出組は室内で始動し、小野寺暖外野手(25)や前川右京外野手(20)を指導。佐藤輝明内野手(24)らにもアドバイスを送った。
●前川右京外野手が臨時コーチを務めた球団OBの鳥谷敬氏から早出の特守でスローイングを教わった。薄暗い雲が広がる朝の宜野座に、鳥谷氏と前川の足音が響いた。レジェンドの目が若虎の動きを解剖し、改善点を見抜いていく。送球に関するアドバイスを受け、充実感をにじませた。早出で内野ノックを受ける予定だった小野寺とともに前川がゴロを捕球し、送球に入るところで鳥谷氏が動き方をレクチャーした。第 1クールの 3日には鳥谷氏と同じく臨時コーチを務めた赤星憲広氏(47)からシートノック中に呼び出され、指摘を受けた。岡田監督は打力に期待するが、レギュラーとして戦い抜くためには守備力も必須。レジェンド 2人の金言を生かして、成長につなげていく。高卒 3年目でのポジション奪取へ、守りにも磨きをかけていく。
●小幡竜平内野手(23)は室内で行われた全体メニューの守備練習後、鳥谷敬氏と約15分、マンツーマンで練習。午後もグラウンドで15分ほど、ともに練習した。レジェンドの思考を体に落とし込みながら、レベルアップにつなげる。

記事をまとめてみました。

 

 藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA)が宜野座キャンプのブルペンを視察後、取材に対応。「心強いですね。誰がすごいというよりは、いい光景だなと。どこに出しても恥ずかしくないようなレベル」と語った。
 高卒 2年目の門別やD2位・椎葉(四国IL・徳島)がキレのある直球を披露すれば、昨季10勝を挙げ、セ・リーグMVPと新人王を受賞した村上がハイピッチで仕上げている。さらに、昨季8勝に終わった青柳も全力投球でアピール。その姿に、日本一になったおごりや慢心はない、と確信した。


 ブルペンで投げ込む投手陣を見つめる藤川球児SA=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「村上投手も 2年ほど 2軍にいた。大竹投手も含めて、最初に下積みがあるので、そんなに心配する必要はない。青柳投手だって(プロ入り直後の)最初は苦しんだ。だから、彼らは、もうブレる要素があんまりないですね」
 藤川SAも1999年にドラフト1位で入団したが、 1軍に定着したのは 7年目の2005年だった。岡田監督のもと救援で80試合に登板し、リーグ制覇に貢献。そこからクローザーとして日米通算245セーブを記録した。順風満帆な野球人生ではなかった 3人を、自分の下積み時代にダブらせた。
 「組織として、長く継続できる強いチームが作れるんじゃないかなあ。いい環境だなと思って見ています」
 球団初の連覇へ、そのカギを握る投手陣に死角はない。レジェンドは納得の笑顔だった。


 宜野座を視察する藤川球児球団本部付SA=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 阪神の球団本部付スペシャルアシスタントを務める藤川球児氏が、連覇を目指す虎の投手陣に「ノリノリのススメ」を説いた。来訪している沖縄・宜野座の1軍キャンプ地で 8日に取材対応。
 05年リーグ優勝経験者は、V翌年のキャンプのポイントに「乗っていくことでしょうね、今の気持ちに。あまり止まらず、そのまま乗っていくことがベスト」と力を込めた。
 勢いそのままにいけ-。問題なく背中を押せるのには、理由がある。プロ入り後 2年間は 1軍未勝利で、 3年目の昨季にブレークした村上を例に挙げ「ちゃんと下積みをしてるから。ちゃんと乗っていっても問題ない」と言い切る。


 藤川球児SAと話し合う岡田彰布監督=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 「ルーキーでガンと行っても、ぶつかった時に止まれない。そういう部分では大竹投手とか村上投手は、そうではない」
 現役ドラフトでソフトバンクから移籍してきた大竹は昨季12勝。村上とともに、ブレーク翌年の“2年目のジンクス”は、下積み期間につくった引き出しがあれば乗り越えられると太鼓判を押した。


 宜野座のブルペンを視察する佐々木主浩氏と藤川球団本部付SA=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 自身も高卒 7年目の05年に花開いた。80試合に登板するフル回転ぶりだった。だからこそ、説得力が違う。「酸いも甘いも知っている選手」に強さを感じ「石井選手とか。独立リーグから入って、それまでに波もあったはず」。雑草魂を持つ男たちなら、立ちはだかる壁をぶち破れると確信する。
 自身は06年にリーグ連覇を逃した。ブルペン陣に故障者が出たことが敗因としたが、今年の虎には「今、あの時の組織より強いんじゃないかと思う」と選手層の分厚さを感じている。さらに、恩師の岡田監督にも「おごりが全然ないでしょ。やっぱりリーダー。あの器量」と連覇の予感を感じ取る。秋の甲子園で、楽しみな結末を見届ける。

 

 岡田彰布監督が11、12日に予定されている紅白戦では結果を気にしなくていいと話した。
 第 3クールには紅白戦が控えるが、「当然、若い選手は1本のヒットで自信になると思うけど、結果が悪くても気にしないでね。今の自分の力を見せてくれたらいいと思いますよ。その 2試合の結果は、それほど気にしてないですよ」と現状を見ると強調した。


 ブルペンを確認する岡田彰布監督=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
  1、 2軍での入れ替えに関しても「次のクールが終わってからですね」と話しながら、「何人か入れ替えますよ。 2軍でもどんどん投げさせたい選手もいてるんで。 1、 2軍が入れ替わるかもわからないけど。それは、多く実戦で投げるための入れ替えなので、まだこの時期で気にしなくていいと思います」と意図を説明した。

 

 初戦先発勝ち取った! 阪神の19歳右腕・茨木秀俊投手が、11日に行われる紅白戦に先発登板することが分かった。岡田彰布監督が明言した。高卒 2年目で初めて 1軍キャンプに参加。同期入団で同い年の門別啓人投手のキャッチボール相手のつもりだったという指揮官の予想を上回るアピールを続け、チャンスをつかんだ。2024年の虎投の先陣を切って実力を披露する!
 まっさらなマウンドに上がる権利を、茨木がその手で勝ち取った。楽しみも、ワクワクも、不安も、緊張も…。たくさん感情が入り交じる裏に、確かな自信がのぞいていた。
 「今できることをしっかりと出すだけだと思う。アピールというか、いい調整をして入れればいいなと思います」


 ブルペンで投球する茨木秀俊投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 宜野座で〝同級生対決〟が実現する。第 3クール 2日目の11日に行われる予定の紅白戦の先発は「門別と茨木かな、おーん」と岡田監督が予告した。茨木は「やっぱり投げるからには負けたくないです」と気合を入れた。
 高卒 2年目で初めての 1軍キャンプスタートとなった右腕。ルーキーイヤーはウエスタン・リーグ12試合で3勝3敗、防御率6.57の成績だった。昨年10月のレギュラーシーズン終わりに行われた 1軍練習に呼ばれてシート打撃に登板して結果を残し、宜野座スタートを引き寄せた。
 もともと岡田監督は「おんなじ同級生でな、(門別の)キャッチボール相手でもと思とったけど。最初はな」と軽い気持ちでの選考だった。そんな〝低評価〟を、実力とアピールで裏切った。連日ブルペンに入り、アピールを続けた。この日は岡田監督が見守る中、変化球も交えて68球。最後の一人になってもなかなか投球練習をやめずに指揮官の視線を独り占めにした。


 ブルペンで力投する茨木秀俊投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム

 キャッチボール相手から大出世よ。岡田彰布監督が 8日、今キャンプ初実戦となる11日紅白戦(宜野座)の先発に高卒 2年目の茨木秀俊投手を抜てきした。
 もう 1人の先発は同学年の門別啓人投手。当初茨木は門別の「キャッチボール相手」として 1軍キャンプに招集されたが、第 2クールを終えて指揮官が大絶賛。フレッシュな2人が先発ローテ争いを熱くする。
            ◇   ◇   ◇
 「もう 1人」の19歳に岡田監督も目を細めた。「今日茨木良かったで、最後な。ええ投げ方してるやつは疲れないから球数多く投げられる言うてな。いつラスト言いよるかなと思とったけど、なかなか言わんかった」。ブルペンで力強く68球を投げ続ける姿を絶賛。11日の紅白戦の先発投手を聞かれ「門別と茨木かな、おーん」と即答した。


 ブルペンで投球する門別啓人投手(手前)と茨木秀俊投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 うれしい想定外だった。当初茨木を 1軍キャンプに抜てきしたのは、秋季キャンプでほれこんだ門別の相棒役として。メンバー発表時、岡田監督は「一番年齢的に下になるからなあ。そうやったら 2人、入れろ言うたんや。キャッチボール相手にしろって(笑い)」と話していた。
 先輩たちに引っ張られながら、持ち味を発揮する茨木を見て、その発言を修正。「門別はちょっとな、一つ抜けたかなと思ったけど。キャッチボール相手でもと思っとったけど最初はな。そんな軽い気持ちやったけど、キャッチボール相手だけではなくなってきてるよな、力つけてな」。自然とこぼれるうれしい笑み。「そういうんじゃ全然なくなってしもうたな」と明るい声で繰り返した。


 メイングラウンドへ移動する門別啓人投手(左)と茨木秀俊投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 期待を受けた茨木は、門別との投げ合いに闘志を燃やした。「やっぱり投げるからには負けたくないです。いい投球ができるようにしたいです」。普段は話し相手としても気の置けない「うれしい存在」。 5日の休日には 2人で卓球を楽しんだ。勝ったのは、門別。「卓球はまあおいといて、野球で勝ちます」とメラメラ。マウンドで2イニングずつの「第2ラウンド」に、負けるつもりはない。
 茨木の魅力を聞かれた岡田監督は、次々に言葉を並べた。「そらボール力あるしな。茨木はやっぱりコントロールええよな。ばらつきがないよ、ほんとに。変化球も、スライダーもカーブもいいしな」。まるで今年のキャンプ序盤を象徴するような急成長だ。「ここまでは、若い選手は順調にやってきてる」。19歳のフレッシュな対決から、本格バトルのゴングが鳴る。

 

 青柳晃洋投手は第 2クールを終え、状態に自信を示した。「ずっといいフォームでいいボールが投げられている。すごくいい調子でキャンプを迎えられている」。 7日にブルペンで95球を投げ、一夜明けて、疲れを確認する意味も込めて51球を投じた。紅白戦は登板しない予定だが、「自分のボールを投げていれば評価はされると思っているので。若い子にまだまだ負ける気はない」と力を込めた。

 ブルペンで投球する青柳晃洋投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 青柳は51球を投げた。ブルペンで視察していた藤川氏が「青柳は心配ない」と評価していたことを聞いて、「いろんな経験をして、いろんな引き出しがあって…。球児さんの言う通り、若い子にはないものだと思う」と自らの実績に自信を示した。前日 7日もブルペンで95球。完全復活を目指す30歳右腕は「疲れは出てきましたけど、いいボール投げられているので」と開幕ローテ入りを目指している。

 ブルペンで投球練習する青柳晃洋投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 復活を期す青柳が第 2クールを終えて充実感を口にした。「足を上げた時はすごくいいボールがいくので、クイックでも投げられるように。できると思っているので、そのタイミングを合わせる作業がこれから大事です」と説明した。今クール 3日間すべてブルペン入り。この日は前日95球を投げた疲れがあったというが1球ずつ丁寧に51球を投げ込んだ。

 

 西純矢投手は、この日も個別練習でおかわりブルペンに入った。上からボールをたたくことができる腕の角度を見つけるべく、連日試行錯誤する。「考えるところはあるけど、とにかく気を落とさずに。自分のいい形は少しずつ出つつあるので、アピールしたい」。11日の紅白戦にも登板予定。良いときの自分をイメージしながら、感覚を自分のものにするまで練習を続ける。

 この日、 2度目のブルペン投球をする西純矢投手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 阪神で1994年に新人王に輝き、米大リーグのアスレチックス、ジャイアンツ、楽天と渡り歩き、日米通算91勝をマークしたサンケイスポーツ専属評論家の藪恵壹氏が西純矢投手について言及した。
 第 2クールの 3日間、宜野座のブルペンを見ていて心配になったのは西純だ。いい球がいったり、悪い球がいったり、再現性が低い投球が続いていた。まだ試行錯誤しながらの時期。それでも気掛かりなのは、初日、 2日目と投げるたびに悪くなっていたことだ。


  2度目のブルペン投球を終え、コーチ陣らと話す西純矢投手(右から 2人目)=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
  8日は午後から再びブルペン入りし、投球後は安藤、久保田両投手コーチにアナリストも交えて、撮影した動画を見ながら話し合っていた。春季キャンプはこの修正に励む時間が大切だ。駄目なところをチェックして改善点を明確にし、投げてまたチェックするという繰り返し。今はドリルなど参考材料が多くあるので、それらを効果的に取り入れつつ、いかに体に染み込ませていくか。
 西純は高卒 5年目。大卒ルーキーが入ってきて、真価を問われるシーズンになる。今季、 1軍戦力になれなくてもチームは困らないだろうが、阪神が常勝軍団になっていくためには、彼らの世代が引っ張っていかないといけない。同じ高卒 5年目の及川も含め、駄目だから 2軍に落とすだけではチームのためにならない。しっかり修正して戦力にする必要がある。

 


 梅野隆太郎捕手=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 梅野隆太郎捕手が実戦形式の練習が始まる第 3クールに照準を向けた。「(春季キャンプは)守り、打撃も数多くできて、いろんなことにトライできる時期。実戦をやってみて、自分の感覚的にどうかを感じながら」。ブルペンでも各投手の球を受けてコミュニケーションを深める。 7年連続 8度の開幕マスクに向けて、「毎年そういう準備をしていくつもりです。あとは監督が決めることです」と静かに闘志を高めた。

 


 早出練習で前川右京外野手を指導する鳥谷敬氏=バイトするならエントリー宜野座ドーム
 臨時コーチとして合流した阪神OBの鳥谷敬氏が第 2クールを終えて「めちゃくちゃ疲れました」とコメント。早出組は室内で始動し、小野寺暖外野手や前川右京外野手を指導。佐藤輝明内野手らにもアドバイスを送った。 3日間の日程は、これで終了。「人混みだし、毎日記者に聞かれて、会見して。何しに来たんだと思いますけど。でも教える難しさも感じましたし、教えたことが身になっていくっていうありがたさも感じたので、充実した時間になりました」と語った。


 前川右京外野手が臨時コーチを務めた球団OBの鳥谷敬氏から早出の特守でスローイングを教わった。
 薄暗い雲が広がる朝の宜野座に、鳥谷氏と前川の足音が響いた。レジェンドの目が若虎の動きを解剖し、改善点を見抜いていく。送球に関するアドバイスを受け、充実感をにじませた。
 「めちゃめちゃ力んでバラバラのフォームで投げてしまう。なるべく安定したフォームで、安定したスローイングができるように教えてもらいました」
 遊撃と 3塁で活躍した鳥谷氏にとって、外野守備は本来専門外。ただ、この日の曇天が前川に味方した。「たまたま外が使えなくて、一緒にやる機会があったので」と鳥谷氏。早出で内野ノックを受ける予定だった小野寺とともに前川がゴロを捕球し、送球に入るところで鳥谷氏が動き方をレクチャーした。


 早出練習で鳥谷敬氏から指導される前川右京外野手=バイトするならエントリー宜野座ドーム
 「投げ方で、『もう一回肩やるぞ』って感じで言われて。安定する投げ方を教わっていました。(指摘は)本当にわかりやすかった」
 前川は感謝とともに振り返った。昨年の春季キャンプは 1軍入りが決まっていたものの、直前の 1月30日に左肩の負傷で離脱。苦い経験も踏まえての助言だった。打撃でも力みをなくしてインパクトの瞬間に力を込める意識を掲げる中、「バッティングと同じ例を出してもらった。リリースポイントだけ、インパクトだけ、みたいな」。力の入れ所は一瞬。打撃と守備の両方に共通する指導が心に刺さった。


  2月 3日には、赤星憲広氏から指導を受けた前川右京外野手=バイトするならエントリー宜野座
 第 1クールの 3日には鳥谷氏と同じく臨時コーチを務めた赤星憲広氏からシートノック中に呼び出され、「ゴロを捕る位置がバラバラだ」と指摘を受けた。岡田監督は「守備はちょっとは目つぶるとこあるよ、そら。どっちかと言うとバッティングで生きる方やもんな、前川なんかは」と打力に期待するが、レギュラーとして戦い抜くためには守備力も必須。レジェンド 2人の金言を生かして、成長につなげていく。
 「すぐにはできないと思うんですけど、キャンプが終わったときに『ちゃんとできるようになったな』と思われるように一日一日やっていきたいと思います」
 高卒 3年目でのポジション奪取へ、守りにも磨きをかけていく。

 


 鳥谷敬氏の指導を受ける小幡竜平内野手=バイトするならエントリー宜野座ドーム
 小幡竜平内野手は室内で行われた全体メニューの守備練習後、鳥谷敬氏と約15分、マンツーマンで練習。午後もグラウンドで15分ほど、ともに練習した。「(打球を)捕ってから投げる方向にグラブを持っていけていなかった。とにかく投げる方向に、投げるために捕球しなさい(と教わった)」。レジェンドの思考を体に落とし込みながら、レベルアップにつなげる。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 1軍キャンプ日程

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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