●41チームが参加し、トヨタ自動車が8年ぶり4度目の優勝を果たした。ホンダが 2位、旭化成が 3位だった。パリオリンピック(五輪)イヤーの駅伝を制したのは、トヨタ自動車だった。 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を飾った。区間割りと一部コースが変わった今回からの変更点にも戸惑わず、逆に勝負に生かすことができた。8年ぶりの悲願へ-。盤石の布陣が期待通りの活躍を見せた。日本人屈指の実力者が集う中でも、 2区に起用された太田智樹は慌てることなく役目を果たした。区間賞を獲得する力走でトップに浮上させ、信頼を寄せる3区・駒大出身のスーパールーキー田沢廉にタスキをつないだ。その田沢も力みのないリラックスした走りで 2位に58秒差に広げる快走で期待に応えた。外国人ランナーが走れる 4区で 3連覇を狙うHondaに40秒差に詰められた中で、緊迫した場面で勝負の 5区を託された田中秀幸が躍動。33歳は一時縮まった後続との差を 1分29秒差に広げた。 6区西山雄介の安定感のある走りで 2分以上に差を広げ、 7区アンカーの服部勇馬がトップでゴールテープを切った。
●全日本実業団対抗駅伝は 1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする 7区間、 100キロに41チームが参加して行われ、トヨタ自動車が 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を果たした。パリ五輪マラソン代表の小山直城を擁し、 3連覇を狙ったホンダは 2分 9秒差の 2位だった。トヨタ自動車は今回から一部区間の距離が変更されて最長となった 2区の太田智樹が区間 1位の走りでトップに浮上。 5区の田中秀幸らも区間賞を獲得するなど、着実に差を広げて快勝した。所属先は違うが、 1区と 2区は兄弟ランナーが区間賞に輝いた。 1区は太田直希(ヤクルト)が中継所直前のラストスパートで逆転。昨年は同区間で 3位だっただけに喜びを口にした。 2歳上の兄、太田智樹(トヨタ自動車)は目の前での弟の区間賞に奮起した。 4秒差の 4位で走り出したが、すぐにトップに立ち優勝に貢献。うれしそうだった。
●トヨタ自動車が 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を果たした。パリ五輪マラソン代表の小山直城を擁し、 3連覇を狙ったホンダは 2分 9秒差の 2位だった。 3年ぶりの頂点を狙った富士通は 9位で入賞を逃した。 1区の坂東が25位と大きく出遅れ、 1万メートルの日本記録保持者で 3区を走った塩尻も区間23位と力を出せず、18位で 4区につないだ。
● 3区を走った駒大出身のスーパールーキー田沢廉(トヨタ自動車)が、史上初となる駅伝で「2季連続3冠」を目指す母校の後輩たちに太鼓判を押した。この日、自身は区間 6位( 43分13秒)に終わったことについて振り返った。駒大時代は「絶対的エース」として君臨し、常日頃から大きな注目を浴びてきた。プレッシャーを解き放たれて伸び伸びと沿道を走れた様子だった。

記事をまとめてみました。

 

 2024年ニューイヤー駅伝スタートの様子=群馬県庁前

 

 <第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)>◇2024年 1月 1日◇群馬県庁前発着( 7区間 100キロ)◇41チーム
 パリオリンピック(五輪)イヤーの駅伝を制したのは、トヨタ自動車だった。 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を飾った。
 区間割りと一部コースが変わった今回からの変更点にも戸惑わず、逆に勝負に生かすことができた。8年ぶりの悲願へ-。盤石の布陣が期待通りの活躍を見せた。
 日本人屈指の実力者が集う中でも、 2区に起用された太田智樹は慌てることなく役目を果たした。区間賞を獲得する力走でトップに浮上させ、「日本トップクラスの力を持っている」と信頼を寄せる3区・駒大出身のスーパールーキー田沢廉にタスキをつないだ。


 ニューイヤー駅伝で優勝のゴールテープを切るトヨタ自動車7区の服部勇馬選手=群馬県庁前
 その田沢も力みのないリラックスした走りで 2位に58秒差に広げる快走で期待に応えた。レース後には「今回、区間賞はとれなかったですが、チームのために、しっかり貢献できたかなと思います」と話した。
 外国人ランナーが走れる 4区で 3連覇を狙うHondaに40秒差に詰められた中で、緊迫した場面で勝負の 5区を託された田中秀幸が躍動。33歳は一時縮まった後続との差を 1分29秒差に広げた。 6区西山雄介の安定感のある走りで 2分以上に差を広げ、 7区アンカーの服部勇馬がトップでゴールテープを切った。


 ニューイヤー駅伝で歓喜し優勝のゴールテープへ向かうトヨタ自動車7区の服部勇馬選手=群馬県庁前
 過去 5年で 3位以内が 4度と安定感は抜群と称されたが、勝てなかった。
  3区を走ったスーパールーキー田沢廉の加入も刺激となり、若手が台頭し、その成長は著しい。
 充実した戦力が盤石の走りを見せ、Hondaの 3連覇を阻んだ。
 試合後、アンカーを務めた服部は「ほんとに悔しい思いをしてきたので、これまで走ってきたすべての選手、関係者の皆さまに感謝しています」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。


 ニューイヤー駅伝で優勝し胴上げされるトヨタ自動車 7区の服部勇馬選手=群馬県庁前
 41チームが参加し、トヨタ自動車が8年ぶり4度目の優勝を果たした。ホンダが 2位、旭化成が 3位だった。
▼1区(12.3キロ) 序盤は大塚製薬の清水颯大(25)が集団から飛び出して後続を引き離す展開となった。 9.3キロ地点で旭化成の長嶋幸宝が転倒。大きく順位を落とした。 9.9キロ地点でその清水が20チーム前後の後続集団に吸収され、前回 3位のトヨタ自動車の大石港与(35)が先頭に。ラストスパートでヤクルトの太田直希とNTT西日本の服部弾馬の 2人が前に出て、太田が 1位通過となり区間賞となった。大石港与(35)が走った前回 3位のトヨタ自動車は 4位、小袖英人(25)が走った大会3連覇を狙うホンダは 5位、坂東悠汰(27)が走った前回 2位の富士通は後れを取り25位でそれぞれ 2区走者に襷が渡った。
▼2区(21.9キロ) 序盤は 1万メートルで日本歴代2位の記録(27分12秒53)を持つトヨタ自動車の太田智樹(26)とKaoの池田耀平が首位で並走。離れた 3番手をホンダの中山顕が追走した。中盤10キロ付近で太田が前に出始め、Kao、ホンダと続いた。中盤以降、 2位以下との差を徐々に広げた太田のトヨタ自動車が区間賞を獲得する走りで首位に浮上。 3区の世界選手権2大会連続代表のルーキー、田沢廉(23)へ襷を繋いだ。 2位にKao、 3位にはホンダが入っている。富士通は松枝博輝の力走で 1区の25位から15位に浮上。 1区のアクシデントで13位だった旭化成は、大六野秀畝の力走で 5位に順位を上げている。


 ニューイヤー駅伝で優勝のゴールテープを切ったトヨタ自動車 7区の服部勇馬選手=群馬県庁前

▼3区(15.4キロ) 田沢廉のトヨタ自動車が後続を大きく離して首位独走態勢。 2位に長谷川柊のKao、 3位は2021年東京五輪男子 1万メートル代表の伊藤達彦(25)が走るホンダと 1万メートル前日本記録保持者の相沢晃(26)の旭化成がデッドヒートで並走する展開。 1位通過はトヨタ自動車、終盤でややスパートをかけた伊藤達彦が、相沢晃を徐々に突き放すと、さらに前を行く 2位のKaoも捕らえ、ホンダが 2位で通過。 3位にKao、差のない 4位に旭化成が続いた。区間賞はチーム順位を 7位に押し上げたNTT西日本の小林歩が獲得した。
▼4区(7.8キロ) 外国人選手が多くエントリーしてきたこの区間。スピード感あふれるレースが展開された。フェリックス・コリルのトヨタ自動車が単独トップを守って通過し、23年の箱根駅伝で大活躍した実績をもつイェゴン・ヴィンセントが走るホンダが 2位、シトニック・キプロノが快走した黒崎播磨が 3位に浮上。Kaoは 4位、旭化成は 5位にそれぞれ後退した。区間賞はマツダのアイザック・ディエマが獲得した。


  2位でゴールするホンダ 7区の木村慎選手=群馬県庁前

▼5区(15.8キロ) トヨタ自動車の田中秀幸(33)が快走し、トップを守ったまま襷リレー。ホンダの青木涼真(26)は 1分29秒差の 2位でつないだ。旭化成のルーキー・葛西潤(23)は 2人を抜いて 1分52秒差の 3位に。黒崎播磨は 4位、Kao 5位にそれぞれ後退した。区間賞は唯一の46分台でトヨタ自動車の田中が獲得した。
▼6区(11.2キロ) トヨタ自動車の西山雄介(29)がリードを広げてたすきをつないだ。ホンダの小山直城(27)は  2分 5秒差の 2位でたすきリレー、旭化成の斎藤椋(25)は 2分30秒差の 3位でつないだ。GMOインターネットグループの一員として出場する東京五輪マラソン6位の大迫傑(32)はトップとの差 3分38秒の 7位でたすきを受け取り 3分40秒差の 4位と 3つ順位を上げ、GMOインターネットグループの過去最高順位 5位の更新が視野に入る位置につけた。区間賞はトヨタ自動車の西山雄介が獲得。大迫は区間 2位だった。
▼7区(15.6キロ) トヨタ自動車の服部勇馬(30)が安定した走りを披露。序盤から 2位との差をさら広げると、余裕をもってチーム8年ぶりとなる日本一のゴールを駆け抜けた。3連覇を狙ったホンダは木村慎(29)がアンカーだったが 2位フィニッシュ。 3位には市田孝(31)がアンカーを務めた旭化成が入った。 4位にチーム史上最高順位を更新した黒崎播磨。大迫傑のGMOインターネットグループは 8位で、過去最高順位 5位の更新はならなかった。

 

 全日本実業団対抗駅伝は 1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする 7区間、 100キロに41チームが参加して行われ、トヨタ自動車が 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を果たした。パリ五輪マラソン代表の小山直城を擁し、 3連覇を狙ったホンダは 2分 9秒差の 2位だった。トヨタ自動車は今回から一部区間の距離が変更されて最長となった 2区の太田智樹が区間 1位の走りでトップに浮上。 5区の田中秀幸らも区間賞を獲得するなど、着実に差を広げて快勝した。
 所属先は違うが、 1区と 2区は兄弟ランナーが区間賞に輝いた。


  2区で力走するトヨタ自動車の太田智樹選手(右)=群馬県内
  1区は太田直希(ヤクルト)が中継所直前のラストスパートで逆転。昨年は同区間で 3位だっただけに「勝つしかないと思って最後頑張った。去年の自分を超えられたことは非常にうれしい」と喜びを口にした。
  2歳上の兄、太田智樹(トヨタ自動車)は目の前での弟の区間賞に奮起した。 4秒差の 4位で走り出したが、すぐにトップに立ち優勝に貢献。「余韻に浸りながら、( 4秒差で来た)大石さんもすごいなと思って走っていた」とうれしそうだった。

 

 全日本実業団対抗駅伝は 1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする 7区間、 100キロに41チームが参加して行われ、トヨタ自動車が 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を果たした。パリ五輪マラソン代表の小山直城を擁し、 3連覇を狙ったホンダは 2分 9秒差の 2位だった。
 トヨタ自動車は今回から一部区間の距離が変更されて最長となった 2区の太田智樹が区間 1位の走りでトップに浮上。 5区の田中秀幸らも区間賞を獲得するなど、着実に差を広げて快勝した。
 旭化成が 3位、黒崎播磨が 4位。東京五輪マラソン 6位のプロランナー、大迫傑が 6区を走ったGMOインターネットグループは 8位だった。


  1位でゴールし、胴上げされるトヨタ自動車のアンカー・服部勇馬選手=群馬県庁前

◆トヨタ自動車・熊本監督の話 「 1区の大石がしっかりと 4秒差のいい位置で渡せたことで太田も力が発揮できた。前半から主導権を握って、こちらの思惑通りにレースを進められた」
◆九電工・赤崎暁の話 「( 2区22位)単純に、まだ自分は弱い選手だと感じた。もっと順位を引き上げないといけなかった。大事な 1年のスタートからいい結果を出したかった。しっかり反省して(マラソンで出場する)パリ五輪につなげていきたい」

 全日本実業団対抗駅伝は 1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする 7区間、 100キロに41チームが参加して行われ、トヨタ自動車が 4時間49分 2秒で 8年ぶり 4度目の優勝を果たした。パリ五輪マラソン代表の小山直城を擁し、 3連覇を狙ったホンダは 2分 9秒差の 2位だった。
  3年ぶりの頂点を狙った富士通は 9位で入賞を逃した。 1区の坂東が25位と大きく出遅れ、 1万メートルの日本記録保持者で 3区を走った塩尻も区間23位と力を出せず、18位で 4区につないだ。
 後半に巻き返し、最終 7区で東京五輪マラソン代表の中村が10位から 9位に上げたが「風も強かったりして、なかなか前を追えなかった」と、 8位にあと一つ届かなかった。

 

  3区を走った駒大出身のスーパールーキー田沢廉(トヨタ自動車)が、史上初となる駅伝で「2季連続3冠」を目指す母校の後輩たちに太鼓判を押した。
 この日、自身は区間 6位( 43分13秒)に終わったことについて、「粘る走りとチームに貢献する走りはできた」と振り返った。駒大時代は「絶対的エース」として君臨し、常日頃から大きな注目を浴びてきた。プレッシャーを解き放たれて伸び伸びと沿道を走れた様子だった。
 ニューイヤー駅伝デビューながら優勝を味わえたことについては、「(駅伝の)優勝の味は大学で味わっているけど、新しくルーキーとして 1年目から優勝させていただいてうれしいです」と喜んだ。


 第 2中継所から駆け出すトヨタ自動車 3区服部勇馬選手
 母校は 2日から、箱根駅伝で史上初となる駅伝で2季連続3冠を目指している。同校を拠点に練習を行っている田沢は、記者からの質問に「優勝すると思います」と自信を持って言った。続けて「なので明日解説では駒沢のことをあまり推さないようにしないといけない」とジョークを飛ばす余裕ぶりも見せた。
 優勝を断言する要因を尋ねた際には「(昨年のチームと比べて)全然遜色がない。鈴木(芽吹)、佐藤圭汰、篠原(倖太朗)と 3本柱がいるので。僕が抜けてもカバーできるようなチーム力になっている」と称賛がやむことはなかった。

 

●総合成績
1位 トヨタ自動車  4時間49分02秒
2位 Honda      4時間51分11秒
3位 旭化成     4時間51分27秒
4位 黒崎播磨    4時間52分40秒
5位 三菱重工    4時間53分45秒
6位 Kao       4時間53分46秒
7位 NTT西日本    4時間53分47秒
8位 GMOインターネットグループ 4時間54分07秒
9位 富士通     4時間54分32秒
10位 中国電力    4時間54分35秒

11位 トヨタ紡織   4時間54分39秒
12位 安川電機    4時間55分20秒
13位 トヨタ自動車九州4時間55分21秒
14位 SUBARU     4時間55分34秒
15位 ヤクルト    4時間56分42秒
16位 サンベルクス  4時間56分45秒
17位 JR東日本    4時間56分45秒
18位 埼玉医大グループ4時間56分45秒
19位 SGホールディングス4時間56分51秒
20位 九電工     4時間56分56秒

21位 トーエネック  4時間57分32秒
22位 住友電工    4時間57分35秒
23位 YKK       4時間57分38秒
24位 ひらまつ病院  4時間57分39秒
25位 マツダ     4時間57分40秒
26位 愛三工業    4時間58分03秒
27位 コニカミノルタ 4時間58分51秒
28位 JFEスチール   4時間58分52秒
29位 中電工     4時間59分46秒
30位 コモディイイダ 4時間59分47秒

31位 NTN       4時間59分48秒
32位 NDソフト    4時間59分55秒
33位 愛知製鋼    5時間00分18秒
34位 大塚製薬    5時間00分58秒
35位 大阪ガス    5時間01分04秒
36位 プレス工業   5時間01分08秒
37位 大阪府警    5時間01分34秒
38位 中央発條    5時間01分41秒
39位 富士山の銘水  5時間02分25秒
40位 ロジスティード 5時間03分49秒
41位 西鉄      5時間04分50秒

 

●区間賞
1区(12.3km) 太田直希(ヤクルト)    34分42秒
2区(21.9km) 太田智樹(トヨタ自動車)1時間1分40秒
3区(15.4km) 小林歩(NTT西日本)    42分29秒
4区(7.8km)  I.ディエマ(マツダ)   20分52秒
5区(15.8km) 田中秀幸(トヨタ自動車) 46分33秒
6区(11.2km) 西山雄介(トヨタ自動車) 32分59秒
7区(15.6km) 市田孝(旭化成)     48分05秒

 

 

 

 

 

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