●阪神の伊藤将司投手(27)、村上頌樹投手(25)、佐藤輝明内野手(24)、森下翔太外野手(23)が24日、大阪市内のホテルで2部制の「クリスマスプレミアムパーティー」を開いた。球団OBの能見篤史氏(44)も登場。軽妙なトークに加え、全員とのハイタッチやサイン入りグッズのプレゼントもあり、 2部合計 480人のファンは大喜びだった。
●昼の部に参加した伊藤将は、特別ゲストとして招かれた球団OBの能見篤史氏から絶賛されたことを明かした。能見氏がオリックス時代の2022年 1月に合同自主トレで弟子入り。調整法や投球術を学び、今季10勝を挙げて初めて規定投球回に到達した。イベントでは師匠との軽快なトークで 250人の虎党を沸かせた。年末年始は実家のある千葉県内で体を動かす。今季は初めて規定投球回に到達して10勝。来季目標に15勝以上を掲げると決意。相手の持つデータ以上に自身の投球をアップデートさせていくつもりだ。この日は公式ファンクラブ会員限定イベント「クリスマスプレミアムパーティー」に参加。虎党と楽しいクリスマスイブを過ごし、エネルギーを蓄えた。
●村上は昼の部に参加し、 2年連続の先輩封じを誓った。巨人・岡本和真内野手(27)との対戦に闘志を燃やした。智弁学園の 2年先輩に対して今年は4打数無安打1四球と抑え込んだ。開幕の相手でもある本塁打キングを眠らせておくことは、連覇への重要なカギになる。来年 3月29日には同じ舞台で開幕を迎える。セ・リーグMVP右腕は当然、開幕投手の筆頭候補になる。阿部慎之助新監督(44)を迎えて打倒阪神にキバをむいてくる巨人を返り討ちにできれば、これ以上ないスタートになる。前日23日に智弁学園の恩師、小坂将商監督(46)と電話で話し、多忙のため毎年恒例の訪問ができないことを報告した。Vフィーバーを理解する同監督も励ましてくれた。母校愛は強く、岡本への尊敬も変わらないが、勝負となれば別。来年も遠慮なくキバをむくつもりだ。
●夜の部に参加した森下は、この日が関西での年内最後のイベント出演。横浜に帰省中の〝宿題〟を自らに課した。年末年始は実家で食事制限も課さず過ごす予定。それでも、現在15%から16%という体脂肪率を少し下げ、引き締まった体で年始の練習に入るつもりだ。昨年は入寮目前の12月にハムストリングを負傷し、出遅れた。キャンプも 2軍スタートだった。驚きは体作りのペースだ。現在は体脂肪15~16%だが1月中には早くもベストの13~14%にもっていく計画。その後は野球の動きと合わせて増減を調整する。
●佐藤輝明内野手が24日、大阪市内のホテルでファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。米シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でのトレーニングを終え、この日の午前中に帰国。進化への手応えをにじませ、ファンに結果という最高のクリスマスプレゼントを贈ることを誓った。最高のクリスマスプレゼントを持って、日本に帰ってきた。時差ぼけ気味の表情も、確かな手応えがにじむ。夜の部のイベントに参加した佐藤輝が、大収穫の米国修行を振り返った。現地時間の17日、ハワイ優勝旅行をひと足先に切り上げ、米シアトルへと飛んだ。知人の紹介を頼って門戸をたたいたのが、「ドライブライン・ベースボール」。動作解析を中心とする最新施設で 5日間のトレーニングメニューをこなし、日本に帰国したのはこの日の午前中だった。2024年は球団初の〝アレンパ(アレ連覇)〟-。誰もが願う最高の成果をファンへと届けていく。
●原口文仁内野手(31)が24日、故郷の埼玉・寄居町で後援会主催の野球教室を行い、近隣の町から集まった少年野球、ソフトボールの 8チーム計 160人の子供たちに指導した。キャッチボール、ノックやティー打撃などで笑顔でふれあい、原口も硬式ボールでのフリー打撃でお手本を示し、柵越えを披露して子供たちから歓声が上がる場面もあった。原口は今季、右の代打の切り札として54試合に出場し、打率.192、2本塁打、8打点だったが、試合前の円陣での声出しと「バモス」の発声でチームを一つにした。チームの18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を支えた男の言葉に、子供たちも必死で耳を傾けた。スマートフォンをスタンドに設置して自身の打撃フォームを録画する念の入れようで、野球教室でのひと振りだって無駄にしなかった。ラスト1球も弾丸ライナーで左越えに運び拍手喝采。原口もライナーを飛ばして、埼玉から出直しだ。寄居町より「バモス」を込めて-。最高の一打のために、原口は鋭く飛ばし、この埼玉からよみがえる。

記事をまとめてみました。

 


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」でツリーの前で写真に納まる佐藤輝明内野手と森下翔太外野手=大阪市内のホテル
 阪神の伊藤将司、村上頌樹、佐藤輝明、森下翔太が24日、大阪市内のホテルで2部制の「クリスマスプレミアムパーティー」を開いた。
 球団OBの能見篤史氏も登場。伊藤将が「自分も野球を長くやりたい気持ちがあるので、尊敬できます」と語ると、能見氏が「あやしい…」と返して笑わせた。軽妙なトークに加え、全員とのハイタッチやサイン入りグッズのプレゼントもあり、 2部合計 480人のファンは大喜びだった。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」に登場した森下翔太外野手(左)と佐藤輝明内野手=大阪市内のホテル

 

 佐藤輝明内野手が24日、大阪市内のホテルでファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。米シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でのトレーニングを終え、この日の午前中に帰国。進化への手応えをにじませ、ファンに結果という最高のクリスマスプレゼントを贈ることを誓った。イベントには森下翔太外野手、伊藤将司投手、村上頌樹投手も登場した。
 昼の部に参加した伊藤将は、特別ゲストとして招かれた球団OBの能見篤史氏から絶賛されたことを明かした。
 「ずっと(試合を)見てくれていたみたいで。すごく褒めてくれました。悪い時でもゲームメークできると言ってくれました」


  能見篤史氏からゲームメーク力を褒められた伊藤将司投手=大阪市内のホテル
 能見氏がオリックス時代の2022年 1月に合同自主トレで弟子入り。調整法や投球術を学び、今季10勝を挙げて初めて規定投球回に到達した。「能見さんはクールなイメージだけど尊敬できる先輩。自分も能見さんみたいに長く(現役を)やりたい」。イベントでは師匠との軽快なトークで 250人の虎党を沸かせた。
 年末年始は実家のある千葉県内で体を動かす。「来年は 4年目。(他球団は)また変わった対策をしてくると思うんで、しっかり技術を上げていきたい」と決意を新たにした。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」で、ファンとハイタッチをする伊藤将司投手=大阪市内のホテル

 伊藤将司投手が来季に向けて「代打撃退」を掲げた。今季は代打との対戦成績が18打数8安打で、被打率4割4分4厘はセ・リーグ規定投球回到達者の中でワーストだった。そのデータを伝えられ、「今知りました」と目を見開いた。
 ただ、特別には気にしない。「(相手は)絶対にデータが入って(打席に)くる。うまく利用しながらできればいいんじゃないかな」と相手の裏をかく作戦を思い描く。勝負どころで送り込まれる代打陣を封じれば、チームの勝利に結びつく確率も自然と上がるはずだ。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」で、ファンとハイタッチをする伊藤将司投手=大阪市内のホテル
 今季は初めて規定投球回に到達して10勝。来季目標に15勝以上を掲げる中、「来年 4年目になるので、変わった対策とかをしてくると思う。しっかり技術を上げていけたら」と決意。相手の持つデータ以上に自身の投球をアップデートさせていくつもりだ。
 この日は公式ファンクラブ会員限定イベント「クリスマスプレミアムパーティー」に参加。虎党と楽しいクリスマスイブを過ごし、エネルギーを蓄えた。

 

 佐藤輝明内野手が24日、大阪市内のホテルでファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。米シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でのトレーニングを終え、この日の午前中に帰国。進化への手応えをにじませ、ファンに結果という最高のクリスマスプレゼントを贈ることを誓った。イベントには森下翔太外野手、伊藤将司投手、村上頌樹投手も登場した。
 村上は昼の部に参加し、 2年連続の先輩封じを誓った。巨人・岡本との対戦に「気合を入れてくると思うので。気を付けてやっていきたい」と闘志を燃やした。


 村上頌樹投手は来季も先輩・岡本和真内野手を斬りまくる=大阪市内のホテル

 智弁学園高の 2年先輩である岡本には今季4打数無安打1四球と完勝。 7回完全投球だった 4月12日の巨人戦(東京ドーム)では、岡本を直球で空振り三振に打ち取ったことが「自信になった」と振り返る。
 村上自身、岡本との対戦では球速が 2、 3キロ速くなると明かし「自分の中で打たれたくないって一番思う。それで勝手に力が入って」と強い意識を隠さない。「真っすぐの質が悪くなったら簡単にパチンと打たれると思う。そこは求めていかないといけない」。今季MVPと新人王に輝いた右腕は、来季も真っ向勝負で巨人の主砲を打ち取り、 2年連続の活躍を目指す。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」で、ファンとハイタッチをする村上頌樹投手=大阪市内のホテル

 先輩、来年も覚悟してください! 村上頌樹投手が24日、公式ファンクラブ会員限定イベント「クリスマスプレミアムパーティー」に参加し、巨人岡本和封じを誓った。智弁学園の 2年先輩に対して今年は4打数無安打1四球と抑え込んだ。開幕の相手でもある本塁打キングを眠らせておくことは、連覇への重要なカギになる。
 約 1カ月前にあったNPBアワード。晴れの舞台で顔を合わせると「打たせろや。先輩やぞ」とキツめのジャブを浴びた。村上は「なぜか岡本さんの時だけ球が速くなります」とお返ししたという。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」で、ファンとハイタッチをする村上頌樹投手=大阪市内のホテル
 ジョークではなかった。右腕にとって岡本との対戦は特別な時間だった。「先輩だし、球界を代表する打者なので余計に気持ちが入る。岡本さんの時だけ 2~ 3キロ、スピードが上がるので。打たれたくないと一番思うので、勝手に力が入りました」と照れ笑いした。

  4月12日の東京ドーム。今季初先発で衝撃の 7回完全投球をしてから、球界のスターダムに駆け上がった。来年 3月29日には同じ舞台で開幕を迎える。セ・リーグMVP右腕は当然、開幕投手の筆頭候補になる。まだ“開幕”は意識はしていないが、阿部新監督を迎えて打倒阪神にキバをむいてくる巨人を返り討ちにできれば、これ以上ないスタートになる。

 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」に登場した村上頌樹投手(左)と伊藤将司投手=大阪市内のホテル
 「まっすぐの質が悪くなったら簡単にバチンと打たれると思うので、やっぱりまっすぐの質はどんどん上げていかないと。そこは求めていきたい。最初からコース、コースを狙うと厳しくなる。質で勝負したいです」。生命線で、代名詞でもある直球に磨きをかけることをテーマとした。
 前日23日に智弁学園の恩師、小坂監督と電話で話し、多忙のため毎年恒例の訪問ができないことを報告した。Vフィーバーを理解する同監督も「頑張れよ」と励ましてくれた。母校愛は強く、岡本への尊敬も変わらないが、勝負となれば別。来年も遠慮なくキバをむくつもりだ。

 

 佐藤輝明内野手が24日、大阪市内のホテルでファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。米シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でのトレーニングを終え、この日の午前中に帰国。進化への手応えをにじませ、ファンに結果という最高のクリスマスプレゼントを贈ることを誓った。イベントには森下翔太外野手、伊藤将司投手、村上頌樹投手も登場した。
 夜の部に参加した森下は、この日が関西での年内最後のイベント出演。横浜に帰省中の〝宿題〟を自らに課した。
 「体的には締まった状態で、体脂肪で言ったら13、14%で出てきたい」


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」に登場した森下翔太外野手=大阪市内のホテル

 年末年始は実家で食事制限も課さず過ごす予定。それでも、現在15%から16%という体脂肪率を少し下げ、引き締まった体で年始の練習に入るつもりだ。
 直球のコンタクト率を上げるため「( 1年前の)肉離れでハム(ストリング)がちょっと弱っている。ハムの強さを出せばある程度バネが生まれてくる。そこから技術面をつなげていく」と帰省中のトレーニングを思い描く。トークショーの冒頭では「イブなのにわざわざありがとうございます。いい笑顔でした」と話してファンを喜ばせた森下が、 2年連続の活躍に向け年末年始も自らの体と向き合う。


 森下翔太外野手は年末年始に引き締まった体をつくる=大阪市内のホテル
 多忙もなんのその? 森下翔太外野手が24日、来年 1月中にベストに近い肉体に仕上げるプランを明かした。初のオフはイベント参加などで大忙し。この日もクリスマストークショーに参加したが、まもなく年内の仕事は終了。「年末は家族とゆっくりリラックスする時間にして。年始からまた野球に集中したい。キャンプでは暖かいところで技術練習できるので体力強化からやりたい」と話した。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」でファンとタッチを交わす森下翔太外野手=大阪市内のホテル
 昨年は入寮目前の12月にハムストリングを負傷し、出遅れた。キャンプも 2軍スタートだった。「ハムストリングの強さを出せば、ある程度、バネが生まれる。そこから技術面につなげていく感じです」。驚きは体作りのペースだ。現在は体脂肪15~16%だが「減らすのはすぐできる」と1月中には早くもベストの13~14%にもっていく計画。その後は野球の動きと合わせて増減を調整する。

 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」に登場した森下翔太外野手(左)と佐藤輝明内野手=大阪市内のホテル
 食事面の意識も高いが、正月はストレスをためないために実家の食事を楽しむつもり。「ちょっと脂質だけは気をつけながらってくらいですね」。しっかり心身を休ませて、飛躍の 1年へ、ロケットスタートを切る。

 

 佐藤輝明内野手が24日、大阪市内のホテルでファンクラブイベント「クリスマスパーティー」に参加した。米シアトル郊外のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でのトレーニングを終え、この日の午前中に帰国。進化への手応えをにじませ、ファンに結果という最高のクリスマスプレゼントを贈ることを誓った。イベントには森下翔太外野手、伊藤将司投手、村上頌樹投手も登場した。
 最高のクリスマスプレゼントを持って、日本に帰ってきた。時差ぼけ気味の表情も、確かな手応えがにじむ。夜の部のイベントに参加した佐藤輝が、大収穫の米国修行を振り返った。


 森下翔太外野手とともにクリスマスツリーの前でポーズする佐藤輝明内野手。米国から大きな収穫を持って帰ってきた=大阪市内のホテル
 「ハッピーメリークリスマス! (ドライブライン・ベースボールは)よかったと思います。測定とかやって分析結果と課題も出た。それを基にまたやっていきたい」
 現地時間の17日、ハワイ優勝旅行をひと足先に切り上げ、米シアトルへと飛んだ。知人の紹介を頼って門戸をたたいたのが、「ドライブライン・ベースボール」。動作解析を中心とする最新施設で 5日間のトレーニングメニューをこなし、日本に帰国したのはこの日の午前中だった。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」に登場した佐藤輝明内野手=大阪市内のホテル
 「調子の波を少なくすることは一番の課題だと思っている。そこをどうやったらいいかなという話をしました」
 一番の目的は好不調の波の原因を見つけること。今季も絶好調だった 8、 9月に対し、 6、 7月は月間打率1割台と苦しんだ。調子の振れ幅を少なくすることはプロ入り後から掲げる最大の課題といってもいい。
 同施設のメニューを行うと同時に、シーズン中のデータを用いて現地コーチと話し合いを重ねていく。「体の使い方的にしっかり股関節使えていないとか、何カ所かありました」。原因に目星をつけると、その課題克服のために作られた練習ドリルも手に入れることができた。


 ファンクラブイベントの「クリスマスパーティー」でファンとタッチを交わす佐藤輝明内野手=大阪市内のホテル

 「自分のシーズン中の感覚は、『そういうことなんだな』と思うことはありました。続けてやっていくつもりです」
 さらなる飛躍へのきっかけをつかんで、聖なる夜に帰ってきた輝サンタは、虎党へと誓いを立てる。
 「いい結果を出してそれがプレゼントになればいいかな」
 2024年は球団初の〝アレンパ(アレ連覇)〟-。誰もが願う最高の成果をファンへと届けていく。

 

 原口文仁内野手が24日、故郷の埼玉・寄居町で後援会主催の野球教室を行い、近隣の町から集まった少年野球、ソフトボールの 8チーム計 160人の子供たちに指導した。
 キャッチボール、ノックやティー打撃などで笑顔でふれあい、原口も「コロナが明けて子供たちも最多(の人数)だったみたいなので。いろいろ見て聞いて何かを感じてもらえたら意味があると思う。子供たちのこれからに期待したいです」と振り返った。硬式ボールでのフリー打撃でお手本を示し、柵越えを披露して子供たちから歓声が上がる場面もあった。

 原口は今季、右の代打の切り札として54試合に出場し、打率.192、2本塁打、8打点だったが、試合前の円陣での声出しと「バモス」の発声でチームを一つにした。チームの18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を支えた男の言葉に、子供たちも必死で耳を傾けた。

 故郷の埼玉・寄居町で野球教室を行った原口文仁内野手。故郷の青空の下で「バモス」のポーズだ
 原口文仁内野手が24日、故郷の埼玉・寄居町で後援会主催の野球教室を行い、近隣の町から集まった 8チーム計 160人の子供たちに指導した。リーグ優勝、日本一に貢献した一方で、打率.192に終わった事実を重く受け止める。開幕直後に見せた放物線はたしかに抜群の手応えだったが、来季狙うのはライナー性の打球だ。鋭く低く〝飛ばして、埼玉〟から出直す!

 クリスマスプレゼント代わりに披露したフリー打撃でも、真剣そのものだ。子供たちがねだるのは高く舞い上がるアーチでも、原口サンタは〝自分のためにも〟と低く鋭い打球を放ち続けた。

 故郷の埼玉・寄居町で野球教室を行った原口文仁内野手
 「どれだけボールを呼び込めるかだったり、放物線というよりライナーを意識した室内での打撃練習を(自主トレで)やってきた。きょうの柵越えもライナー性の当たりがあったので、いい打球が行っていたなと。これから練習して感覚をつかんでいきたい」
 スマートフォンをスタンドに設置して自身の打撃フォームを録画する念の入れようで、野球教室でのひと振りだって無駄にしなかった。ラスト1球も弾丸ライナーで左越えに運び拍手喝采。大ヒット上映中の映画は「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」だが、原口もライナーを飛ばして、埼玉から出直しだ。

 今季は試合前の円陣での声出しなどでVに貢献した一方、代打の切り札として期待されながら打率.192、2本塁打、8打点だった。どうしても走者なしや二死 1塁で打席に立てば大きな当たりが欲しくなる。だが、一打席だけの勝負の中で「長打と三振というのはリンクしてきてしまう」という難しさもあった。

 野球教室でライナーを飛ばす原口文仁内野手
 岡田虎にとっての最高の一発も、原口には苦い教訓だ。 4月 2日の横浜DeNA戦(京セラ)で、打席途中の代打でエスコバーの内角 154キロを左越え2ランとした。周囲もファンも岡田采配のきらめきを改めて体感するチームの今季1号だったが、当人にはいいことばかりではなかった。
 「難しいボールを最高の形、角度、タイミングで打って、その感覚が体に残ってしまった。打席になかなか立たない中で 1カ月くらい修正できなかった。練習のやり方とかももっと考えないと」
 放物線が持つ魔性の魅力と、来季はキッパリ別れを告げる。「 2年連続で結果が出なかったら、もうかなり致命的なので。自分の中でしっかり覚悟を持って仕事に徹しないといけないです」。寄居町より「バモス」を込めて-。最高の一打のために、原口は鋭く飛ばし、この埼玉からよみがえる。

 

 2023年シーズンのチームスローガン『A.R.E.(えーあーるいー)』  チームの最終目標にある『アレ』を目指していく強い想いをビジュアライズに表現いたしました。

 このスローガンには “個人・チームとして明確な目標(Aim!)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく”という想いが込められています。

※このスローガン・デザインは2023年のシーズンロゴとしても展開してまいります。

 

 

 2023年 オープン戦 最終順位表

 

 2023年 交流戦最終順位表

 

 2023年 公式戦最終順位表

 

2024年 日程表と結果(02月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

 

 

 

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