●木浪聖也内野手(29)が 6日、来季のフルイニング出場を目標に掲げた。今季は 2遊間でコンビを組む 2塁手の中野拓夢内野手(27)がフルイニング出場。セ・リーグでは史上初となる 2遊間の皆勤タッグ結成へ、スタミナ強化などのレベルアップを誓った。木浪聖也内野手がチームの遊撃手では 9年ぶりとなる全試合フルイニング出場を来季目標に掲げた。レギュラーを奪取した今季は 127試合に出場。一方で疲れがたまった 7月は月間打率 1割 9分と苦しんだ。15年鳥谷敬氏(42)以来の全試合フルイニング出場に気合十分だ。今季は 6月ごろに体力的なしんどさを感じたことも明かし、同期からもアドバイスをもらって成長の糧にする。チームが初の連覇へ向かって戦う来季も、ポジションを譲らず貢献すると誓った。強い気持ちを示す木浪が最後までグラウンドに立ち続け、岡田虎の象徴になる。
●NPO法人の「ゴールドリボン・ネットワーク」は 6日、佐藤輝明内野手(24)が同法人に寄付したことを発表した。今季の本塁打数(24本)にちなんだ寄付をし、小児がんで闘病中の子供たちの支援などに充てられる。ゴールドリボン・ネットワークは佐藤輝に感謝の意を表し、感謝状を贈呈したことも発表した。同法人は2008年の設立以降、小児がん患児・経験者の生活の質の向上のための支援、 小児がんを治る病気にするための研究助成と留学生支援、小児がんの情報提供と理解促進に基づき、小児がんの患児・経験者とその家族を治療から就学・就労までサポートしている。支援は来季以降も継続する予定で、タイトルを目指す理由も新たに生まれた。宣言通りにアーチ量産となれば、球団史上初のリーグ連覇も見えてくる。佐藤輝のバットには夢と希望が詰まっている。
●岡田彰布監督(66)が 6日、新人選手が行う恒例の体力測定で、メニュー変更を指示したことを明かした。昨年12月に甲子園球場で行われた体力測定では、森下翔太外野手(23=中央大學OB)が右足の肉離れを起こした。その後、新人合同自主トレは別メニューとなり、沖縄のキャンプも2軍スタート。けがの影響は小さくなかった。ダッシュ系のメニューは廃止となる見込み。虎将のひと声で、ドラフト1位・下村海翔投手(21=青山学院大學)ら〝金の卵〟をアクシデントから守る。今回指摘した「あれ」は短距離ダッシュのタイムを測る種目。昨年に森下は同種目で右足の肉離れを発症し、 1月の新人合同自主トレは別メニュー調整。 2月の春季キャンプの 2軍スタートを余儀なくされた。シーズンオフで体調も万全ではない12月。そんな時節に“本気”を求めるのは、故障を招くもとになると指摘した。ドラフト1位の青学大・下村海翔投手は来春の沖縄・宜野座キャンプで 1軍スタートが内定。“森下の教訓”を生かし、晴れて 2月 1日を迎える。
●才木浩人投手(25)が 6日、SSK社とアドバイザリースタッフ契約を締結した。この日は大阪市内で来季に使用するグラブなどの用具の打ち合わせも行い、赤色の新グラブなどを公開。〝才木モデル〟の新相棒とともに戦う来季の活躍を誓い、侍ジャパン入りも目標に掲げた。プロ野球選手としてのステータスを、また一つ格上げする契約を結んだ。才木が来年からSSK社のアドバイザリースタッフになる。同社の〝顔〟の一人として戦う自覚はすでに芽生えていた。カタログや野球用品店で掲示されるポスターなどに登場し、子供たちの目に留まる機会も増えるうれしい契約だ。同社とはこの日、来季に使用する用具の打ち合わせを行い、グラブは引き続き赤色を使用する。体の軸を縦回転で動かすことを求めて今回も細かく改良。好感触だ。そんなこだわりが詰まったグラブ。今季の飛躍があって結んだ契約を通し、今後は〝才木モデル〟として店頭に並ぶ予定だ。虎の才木としてさらに名をはせ、世界の才木へ―。そうなれば〝才木モデル〟も子供たちからの「ほしい!!」の声が飛び、売れ行きは右肩上がりとなるはず。あこがれをさらに強く抱いてもらうために、2024年のマウンドに立つ。
●加治屋蓮投手(32)は 6日、甲子園で体を動かした。11月に第 2子長男が生まれたばかりのためハワイV旅行を辞退。常勝軍団になっていくことを望んだ。オフは毎朝 6時半に起床してトレーニングを行い、 6歳の長女を幼稚園に送るため一時帰宅し、再び9時半頃から甲子園や鳴尾浜、またはパーソナルジムで体を動かす。これを 4、 5勤 1休のペースで継続中という。移動は車に加え、時には自転車で行うこともある。というタイムスケジュール。イクメンパパは、育児も両立して来季へ体を作っていく。
●阪神の 2軍春季キャンプ施設となっている沖縄・うるま市の具志川球場で、改修工事が進められていることが 6日、分かった。移転 2年目の来年 2月に向け、天候に影響されない屋内型のブルペンを建設中で、マウンド数も増える。投球に集中できる練習環境のなか、今季12球団トップのチーム防御率2.66を誇った最強投手陣が底上げ。球団初の 2連覇を目指し、新たな具志川から新戦力が生まれる。改修工事の目玉はブルペンだ。来年、高知・安芸からの移転 2年目を迎える具志川球場。今年 2月のキャンプでは、プレート側とベース側にそれぞれ屋根が付けられた仮設のブルペンとなっていた。半分以上が屋外の状態だったため、悪天候の日は雨をしのぎ切れず、マウンドの土がぬれて足場が悪くなるケースが発生。天候に左右されないブルペンの新設が急務の一つとなっていた。理想は 1軍宜野座のような屋内型ブルペン。 9月中旬から建設が開始され、現在はまだ骨組みの状態だが、来年 1月に立派な施設が完成予定だ。新ブルペンは屋根と壁に囲まれているため、どんな天候でも心配なし。自分の投球だけに集中して投げ込める。また、 4レーンだったマウンドは 5つに増設され、一度により多くの投手が投球練習を行うことが可能となる。チームがこのオフで獲得した新戦力は最速 160キロ右腕のハビー・ゲラ投手(28)のみ。岡田監督は伸びしろのある若いチームだからこそ、現有戦力の底上げが最大の〝補強〟になると期待する。来年 2月に若虎がどれだけ成長し、アピールできるか。村上頌樹投手(25)、森下翔太投手(23)に続くニュースターが具志川から誕生する。
●2022年ドラフト1位で、高卒 3年目となる来季の飛躍が期待される森木が 6日、鳴尾浜で練習し、キャッチボールやランニングなどで汗を流した。来春のキャンプに向け、気合を入れた。今オフは投球時に腕を引っ張る動作を習得するため、筋力アップに励んでいる。森木大智投手が同世代一番乗りでプロ初勝利を目指す。高卒 2年目を終え、横浜DeNA小園健太投手(20)、北海道日本ハム達孝太投手(19)、福岡ソフトバンク風間球打投手(20)ら同学年は未勝利のまま。
●岡田彰布監督が23年の戦いを振り返る著書「幸せな虎、そらそうよ」(税込み1760円)が12日、ベースボール・マガジン社から発売される。18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を達成してから初の自著となる。

記事をまとめてみました。

 

 木浪聖也内野手がチームの遊撃手では 9年ぶりとなる全試合フルイニング出場を来季目標に掲げた。レギュラーを奪取した今季は 127試合に出場。一方で疲れがたまった 7月は月間打率 1割 9分と苦しんだ。
 「来年は全部出たいという気持ちはあります。波をなるべく小さくすること。疲れた時、成績が落ちた時にどうするかをより一層考えてやっていけば、全部出られるんじゃないかなと思う」。15年鳥谷敬以来の全試合フルイニング出場に気合十分だ。


  木浪聖也内野手 (2023年11月 5日撮影)=京セラドーム大阪
 木浪聖也内野手が 6日、来季のフルイニング出場を目標に掲げた。今季は 2遊間でコンビを組む 2塁手の中野拓夢内野手(27)がフルイニング出場。セ・リーグでは史上初となる 2遊間の皆勤タッグ結成へ、スタミナ強化などのレベルアップを誓った。
 木浪が飛躍の一年を経て、さらなる高みを目指す。フルイニング出場への思いを語った。
 「今年でいえば、自分が(先発で)出て、途中で小幡が出てという感じだった。来年は全部出たい気持ちはあります」
 今季は自己最多の 127試合に出場し、初の規定打席に到達。それでも開幕戦の先発は小幡に譲り、レギュラー定着後も疲労などが考慮されてスタメンを外れることがあった。来季は何にも左右されない、絶対的な存在へのレベルアップに照準を合わせる。


 木浪聖也内野手(左)は中野拓夢内野手とともに 2遊間コンビでのフルイニング出場を誓った=阪神甲子園球場
 阪神では今季、 2塁にコンバートされた中野が全試合フルイニング出場を達成。 2遊間がともにフルイニング出場なら、球界では2011年の本多・川崎コンビ(ソフトバンク)以来 2度目、セ・リーグでは初となる。木浪は「波をなるべく小さくすることと、疲れたときや成績が落ちたときにどうするのかをより一層考えてやっていけば、全部出られるんじゃないか」と来季を見据えた。
 今季は 6月ごろに体力的なしんどさを感じたことも明かし、「そこをどう乗り切るかって、やっぱり一年間出る人としては大事なとこだと思う。近本とか、ずっと出ている人にいろんなこと聞いてやっていこうかと」と同期からもアドバイスをもらって成長の糧にする。チームが初の連覇へ向かって戦う来季も、ポジションを譲らず貢献すると誓った。
 「中野もそうですし、近本も骨折しなかったらずっと出ている。すごい体力お化けだなって正直思うんですけど、それぐらいならないといけないって思っていますし、来年はそれぐらいやるって決めているので」
 強い気持ちを示す木浪が最後までグラウンドに立ち続け、岡田虎の象徴になる。

 


 感謝状を手にする佐藤輝明内野手
 NPO法人の「ゴールドリボン・ネットワーク」は 6日、佐藤輝明内野手が同法人に寄付したことを発表した。
 今季の本塁打数(24本)にちなんだ寄付をし、小児がんで闘病中の子供たちの支援などに充てられる。ゴールドリボン・ネットワークは佐藤輝に感謝の意を表し、感謝状を贈呈したことも発表。「今後も継続して小児がんの子供たちを応援してくださるとの佐藤選手の心強いメッセージに力をいただき、当法人は子供たちとそのご家族をサポートする活動を続けていきます」とコメントした。
 同法人は2008年の設立以降、小児がん患児・経験者の生活の質の向上のための支援、 小児がんを治る病気にするための研究助成と留学生支援、小児がんの情報提供と理解促進に基づき、小児がんの患児・経験者とその家族を治療から就学・就労までサポートしている。


 佐藤輝明内野手 (2023年 9月21日撮影)=阪神甲子園球場

 サトテル・サンタ降臨! 佐藤輝明内野手が、小児がんの子どもたちをサポートする認定NPO法人「ゴールドリボン・ネットワーク」に寄付金を贈呈した。 6日、同法人が発表した。金額は非公表で23年シーズンの本塁打数「24」にちなんだ金額となった。クリスマスも迫る師走に、がんと闘う子どもたちへビッグなプレゼント。来季は目標に掲げる本塁打王のタイトルを獲得し、さらなる支援につなげる。
◇   ◇   ◇
 佐藤輝が、がんと闘う子どもたちのために立ち上がった。「ゴールドリボン・ネットワーク」への寄付金は、小児がんの子どもたちへのサポートに役立てられる。同法人は「小児がんと闘っている子どもたちや、治療後のさまざまな課題と向き合っている子どもたちにとって、ヒーローのような佐藤選手が応援してくださっていることは、大きな勇気と力になります」と感謝。佐藤輝はタテジマ姿で感謝状を受け取り、写真に納まった。クリスマスを前に、“輝サンタ”として贈り物を届けていた。
 同法人によると、小児がんは子どもの病死原因の第1位が続いている。希少ながんでありながら、種類が多く症例が少ないために、情報収集が困難で支援も不足しているという。今回の支援で「日本国内では認知度が課題である小児がんについて、多くの方々に知っていただく機会となりました」と説明。佐藤輝の行動は、闘病する子どもたちや、その家族に勇気を与えたことだろう。


 宮崎に到着し、ブーゲンビリアの花を前に笑顔を見せる阪神の佐藤輝明内野手と森下翔太外野手 (2023年11月 9日撮影)=宮崎空港(愛称は宮崎ブーゲンビリア空港)
 過去には兵庫・仁川学院の 4学年後輩で急性骨髄性白血病を患っていた槙原葵人(あおと)さんを、ドラフト指名された直後の20年11月に自宅で見舞ったことがある。21年 2月のキャンプで本塁打を放ったバットも届けている。佐藤家では 2人の弟がいる優しい長男。子どもも好きだという和製大砲は、虎の先輩たちに続いてグラウンド外の慈善活動にも力を入れる。
 今回は金額非公表で、23年シーズンの本塁打数「24」にちなんだ額となった。来季「狙いたい」と見据えているのは本塁打王のタイトル。岡田監督からも「(本塁打王)取れるんやったらとったらええけどな。自分の特長を生かしたな」と期待されている。球団では86年のバース以来、37年間も遠ざかるホームランキングを手にすれば、さらなる援助にもつながる。
 支援は来季以降も継続する予定で、タイトルを目指す理由も新たに生まれた。宣言通りにアーチ量産となれば、球団史上初のリーグ連覇も見えてくる。佐藤輝のバットには夢と希望が詰まっている。

 


 新人体力測定「ダッシュ系」メニュー廃止!22年森下翔太外野手肉離れ…岡田彰布監督が指示
 岡田彰布監督が 6日、新人選手が行う恒例の体力測定で、メニュー変更を指示したことを明かした。
 「去年の森下みたいに出遅れんように。つまらんけがしてなあ」
 昨年12月に甲子園球場で行われた体力測定では、森下が右足の肉離れを起こした。その後、新人合同自主トレは別メニューとなり、沖縄のキャンプも2軍スタート。けがの影響は小さくなかった。
 「〝あれ〟はやめ言うたよ。そんなタイムなんてええて。そんなんで判断するんちゃうからのお」と指揮官。ダッシュ系のメニューは廃止となる見込み。虎将のひと声で、ドラフト1位・下村海翔投手(21=青学大)ら〝金の卵〟をアクシデントから守る。


 岡田彰布監督 (2023年11月12日)
 そら「ノーモア森下」よ-。岡田彰布監督が 6日、ケガの予防を目的に新入団選手による体力測定の一部メニューの廃止を促したことを明かした。毎年新入団発表会見前の12月に実施しているが、「まあ去年の森下みたいに(スタートで)遅れんようにな。つまらんケガしてなあ。あれ(チームに)『やめ』言うたよ」と説明した。

 今回指摘した「あれ」は短距離ダッシュのタイムを測る種目。昨年に森下は同種目で右足の肉離れを発症し、 1月の新人合同自主トレは別メニュー調整。 2月の春季キャンプの 2軍スタートを余儀なくされた。「(森下が)ええタイム出えへんかったから『もう1本』言うてやったんやろ? 結局は。そんなんお前、タイムなんてええて。そんなんで( 1軍か 2軍かを)判断するんちゃうからのお」。シーズンオフで体調も万全ではない12月。そんな時節に“本気”を求めるのは、故障を招くもとになると指摘した。

 新人らに訓示する岡田彰布監督(左)。左 2人目から森下翔太外野手、門別啓人投手、井坪陽生外野手 (2023年 1月 9日撮影)
 例年、ルーキーたちには球団トレーナーからプロ入りへ向けたトレーニングメニューが配布されている。指揮官は「それで体力というか、体づくりだけはちゃんとやって、それでええんよ。そんな(新人合同自主トレの)初日からバンバンやるわけじゃないんやからのお。徐々にやっていったらええんやから」。本来なら森下も 2月 1日を 1軍で迎えられていただけに、リスクを伴う瞬発系種目は岡田改革で除外する。
 ドラフト1位の青学大・下村海翔投手は来春の沖縄・宜野座キャンプで 1軍スタートが内定。“森下の教訓”を生かし、晴れて 2月 1日を迎える。

 


 新モデルの用具を手にする才木浩人投手。新相棒とともに戦っていく
 才木浩人投手が 6日、SSK社とアドバイザリースタッフ契約を締結した。この日は大阪市内で来季に使用するグラブなどの用具の打ち合わせも行い、赤色の新グラブなどを公開。〝才木モデル〟の新相棒とともに戦う来季の活躍を誓い、侍ジャパン入りも目標に掲げた。

 プロ野球選手としてのステータスを、また一つ格上げする契約を結んだ。才木が来年からSSK社のアドバイザリースタッフになる。同社の〝顔〟の一人として戦う自覚はすでに芽生えていた。

 朝日放送ラジオの「UP↑↑」にゲスト出演した才木浩人投手
 「契約させてもらえるということでより一層、頑張らないといけないと思うので、しっかりとそういうものに見合った活躍ができるように頑張ります」
 カタログや野球用品店で掲示されるポスターなどに登場し、子供たちの目に留まる機会も増えるうれしい契約だ。同社とはこの日、来季に使用する用具の打ち合わせを行い、グラブは引き続き赤色を使用する。体の軸を縦回転で動かすことを求めて今回も細かく改良。「左手の握る感じが良くなった。体を縦回転で使えるというか、無駄に力まず回転できると思う」と好感触だ。そんなこだわりが詰まったグラブ。今季の飛躍があって結んだ契約を通し、今後は〝才木モデル〟として店頭に並ぶ予定だ。


 朝日放送ラジオの「UP↑↑」にゲスト出演した才木浩人投手。左からは朝日新聞山口記者、ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサさん、塚本アナウンサー
 来季に向けて最優秀防御率などへの意欲も口にしているが、11月には国際大会の「プレミア12」が開催予定。「プレミア12とかWBCとかはやっぱり選ばれたい気持ちはある」と日の丸へのあこがれも強い。もちろん「その辺りはシーズンでしっかりと結果を出すことが大前提」とキリリ。頭の中にさらに大きく羽ばたくビジョンがあり、そのためにトレーニングに励み、武器のフォークを磨いていくつもりだ。
 「まずはシーズンで一年間しっかりと投げられるようにトレーニングとかをやって、しっかりと結果を出してやっていけたらいいかなと思う」
 虎の才木としてさらに名をはせ、世界の才木へ―。そうなれば〝才木モデル〟も子供たちからの「ほしい!!」の声が飛び、売れ行きは右肩上がりとなるはず。あこがれをさらに強く抱いてもらうために、2024年のマウンドに立つ。

 

 加治屋は 6日、甲子園で体を動かした。11月に第 2子が生まれたためハワイV旅行を辞退。「(ソフトバンクでは)行けるのが当たり前っていう雰囲気あったので。タイガースでも今年はいいかっていう選手が増えるといい」と常勝軍団になっていくことを望んだ。オフは毎朝 6時半に起床してトレーニングを行い、幼稚園の送り迎えをして再びトレーニングというタイムスケジュール。イクメンパパは、育児も両立して来季へ体を作っていく。

 加治屋蓮投手 (2023年10月29日撮影)=阪神甲子園球場
 加治屋蓮投手は“イクメンシフト”でオフを過ごしている。まずは鳴尾浜で早朝午前 6時30分からランニングやウエートトレを実施。
 その後、 6歳の長女を幼稚園に送るため一時帰宅し、再び9時半頃から甲子園や鳴尾浜、またはパーソナルジムで体を動かす。これを 4、 5勤 1休のペースで継続中という。移動は車に加え、時には自転車で行うこともある。午後は「子どもを見る時間は増やして、妻の休憩時間を確保したいので」と説明した。11月に長男が生まれたばかりのため、家族優先でハワイの優勝旅行には参加しない。

 

 連覇へ、リフォーム!! 阪神の 2軍春季キャンプ施設となっている沖縄・うるま市の具志川球場で、改修工事が進められていることが 6日、分かった。移転 2年目の来年 2月に向け、天候に影響されない屋内型のブルペンを建設中で、マウンド数も増える。投球に集中できる練習環境のなか、今季12球団トップのチーム防御率2.66を誇った最強投手陣が底上げ。球団初の 2連覇を目指し、新たな具志川から新戦力が生まれる。
 連覇へ、ハード面のパワーアップも抜かりない。 2軍のキャンプ施設、具志川球場のリフォームが判明。同施設の担当者は来年の春季キャンプに向け、練習環境を整えていることを明かした。
 「快適に練習してもらうための環境を作ることがわれわれの役割。いい状態でチームを迎えられるように、これからも準備を進めていきたいと思います」
 改修工事の目玉はブルペンだ。来年、高知・安芸からの移転 2年目を迎える具志川球場。今年 2月のキャンプでは、プレート側とベース側にそれぞれ屋根が付けられた仮設のブルペンとなっていた。半分以上が屋外の状態だったため、悪天候の日は雨をしのぎ切れず、マウンドの土がぬれて足場が悪くなるケースが発生。天候に左右されないブルペンの新設が急務の一つとなっていた。
 理想は 1軍宜野座のような屋内型ブルペン。 9月中旬から建設が開始され、現在はまだ骨組みの状態だが、来年 1月に立派な施設が完成予定だ。新ブルペンは屋根と壁に囲まれているため、どんな天候でも心配なし。自分の投球だけに集中して投げ込める。また、 4レーンだったマウンドは 5つに増設され、一度により多くの投手が投球練習を行うことが可能となる。


 建設中のうるま市具志川野球場のブルペン(提供写真)
 今季、18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一の原動力となったのが、充実した投手陣だ。チーム防御率2.66は12球団トップ。球団初の連覇を狙う来季も高い投手力は守り勝つ野球に欠かせない。そのためには若手の底上げも必要になってくる。
 レベルアップを期す将来のエース候補の森木や、今季高卒 1年目でウエスタン・リーグ 3勝の茨木らにとっても、新ブルペン誕生で練習に打ち込むことができる快適な環境になる。また、岡田監督は来春のキャンプで西勇、岩崎、岩貞といった主力投手陣を 2軍スタートにさせる方針を示しており、初めての具志川球場での練習となる年長組も安心して調整ができそうだ。
 改修されるのはブルペンだけではない。メイングラウンドにある左翼からバックスクリーンにかけての老朽化した防球ネットも年内までに新たに張り替えられる。ネットの高さも従来の6.5メートルから、最短7.5メートル、最長13.5メートルにサイズアップ。パワー自慢の野手がどんなに打球をかっ飛ばしてもこれなら安心。万全の体制で虎を迎え入れる準備はすでに始まっている。
 チームがこのオフで獲得した新戦力は最速 160キロ右腕のゲラのみ。岡田監督は伸びしろのある若いチームだからこそ、「今の選手のレベルアップと若い力が来シーズンはチームにすごい力を与えてくれる」と現有戦力の底上げが最大の〝補強〟になると期待する。来年 2月に若虎がどれだけ成長し、アピールできるか。村上、森下に続くニュースターが具志川から誕生する。

 


 練習でキャッチボールする森木大智投手=阪神鳴尾浜球場(愛称=タイガース・デン)
 2022年ドラフト1位で、高卒 3年目となる来季の飛躍が期待される森木が 6日、鳴尾浜で練習し、キャッチボールやランニングなどで汗を流した。来春のキャンプに向け、「分かっていて打たれないストレートを体現できるようにしたい。アピールするチャンスは多分、紅白戦しかないんで。そこでどういうピッチングができるか」と気合を入れた。今オフは投球時に腕を引っ張る動作を習得するため、筋力アップに励んでいる。「来年は必ず( 1軍に)出て、まずは初勝利して、ローテを守れるように」と誓った。

 及川雅貴投手(右)とともに走る森木大智投手=阪神鳴尾浜球場
 森木大智投手が同世代一番乗りでプロ初勝利を目指す。高卒 2年目を終え、横浜DeNA小園、北海道日本ハム達、福岡ソフトバンク風間ら同学年は未勝利のまま。
 今季 1軍登板なしに終わった21年ドラフト1位右腕は「僕なりに負けたくない。もちろん一番に勝ちたい」と誓った。今オフはアジアウインターリーグへの派遣を辞退し、鳴尾浜でトレーニングを継続。陸上競技のやり投げ選手が取り組むメニューに励み「投げる時の遠心力を使うために必要な筋肉を鍛えています」と明かした。

 


 岡田監督の新著「幸せな虎、そらそうよ」 (ベースボール・マガジン社提供)
 岡田彰布監督が23年の戦いを振り返る著書「幸せな虎、そらそうよ」(税込み1760円)が12日、ベースボール・マガジン社から発売される。
 18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一を達成してから初の自著となる。指揮官は「この本を読んだ皆さんが、また日本一を喜び合ってくれたらうれしいです」とコメント。同社担当者は「10年以上にわたる週刊ベースボールでのコラム連載のエッセンスを入れながら、書き下ろした一冊です。日本シリーズの舞台裏も写真とともに臨場感たっぷりに詳しく伝えています」と内容に自信たっぷりだ。

 

 2023年シーズンのチームスローガン『A.R.E.(えーあーるいー)』  チームの最終目標にある『アレ』を目指していく強い想いをビジュアライズに表現いたしました。

 このスローガンには “個人・チームとして明確な目標(Aim!)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく”という想いが込められています。

※このスローガン・デザインは2023年のシーズンロゴとしても展開してまいります。

 

 

 2023年 オープン戦 最終順位表

 

 2023年 交流戦最終順位表

 

 2023年 公式戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

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