●「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が30日、東京都内のホテルで行われ、近本光司外野手(29)ら阪神から 5人の受賞者が出席した。近本は守備率10割を記録し、外野手部門で 3年連続 3度目の受賞。来季は自身初のフルイニング出場を果たし、虎の外野手では赤星憲広以来となる 4年連続受賞の快挙を目指す。今年も守備の名手に選ばれ、この場に帰ってきた。何度受賞しても喜びは格別。近本が誇らしげに金色のグラブを抱えた。 5年目の今季は 7月に受けた死球による右肋骨(ろっこつ)骨折で一時負傷離脱をしたが、中堅で 127試合に出場。刺殺 283、無失策で両リーグ唯一の守備率10割を達成し、両リーグ最多の 287票を獲得した。過去 2年はチームで近本のみ受賞していたが、今回は大山ら 5人が受賞。連覇をかけた来季も堅実な守備で貢献する。
●木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が失策 1桁の誓いを立てた。11月30日、都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。遊撃レギュラーをつかんだ今季は10失策。ゴールデングラブ賞の表彰式でOB鳥谷敬氏(42=日刊スポーツ評論家)への感謝の思いも新たにした。プロ 5年目の木浪が遊撃手部門で初受賞し、成長を誓った。今季は自己最多 127試合に出場し、堅守で支えた。阪神の遊撃手は2015年の鳥谷敬以来の受賞。来春キャンプには 2年連続で鳥谷氏が臨時コーチとして参加予定だ。〝鳥谷塾〟で守備を磨き、名手としての地位を確立する。
●中野拓夢内野手(27)が30日、東京都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した。今季からコンバートされた 2塁手部門で初選出も、 9失策のうち 8つを本拠地の甲子園で記録。来季は〝神整備〟で知られる阪神園芸とのコミュニケーションを増やし、事前にグラウンド状態を把握する〝鳥谷流〟で、守備力向上を誓った。黄金に輝くグラブ型のトロフィーの重みを感じながら、成長への思いを強くした。甲子園を〝神整備〟するプロフェッショナル集団との対話をもっともっと重ね、 2塁の守備といえば中野といわれる名手になる。ゴールデングラブ賞の看板に恥じないプレーを来季もみせるための策を明かした。 2塁手部門で10年連続受賞していた広島菊池涼介内野手(33)の逆襲も受けて立つ。 2年連続、いや、その先もずっと。黄金のグラブがいつまでも似合う男になる。
● 1塁でゴールデングラブ賞を受賞した大山悠輔内野手が隠れたこだわりを明かした。11月30日、都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。 年守った外野の経験も生きている。「1塁大山」ががっちり内野陣を支えていた。全試合に出場して 1塁手部門で初受賞した大山は、喜んだ。守備機会は両リーグ最多の1404。来季以降も信頼を得て、守り勝つことを誓った。
●坂本誠志郎捕手(30)は念願のゴールデングラブ賞表彰式にも浮かれなかった。11月30日、都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。梅野隆太郎捕手(32)の不調と故障が重なって、中盤から正捕手に固定された。来年はまた競争になる。連続受賞に目を向けた。
●中野拓夢内野手が11月30日、「ローソンチケット スピードアップ賞」の打者部門に選ばれた。
●阪神は11月30日、来季の選手会役員を発表し、中野拓夢内野手が選手会長を務めることが正式決定した。 3期務めた近本光司外野手は、この日行われた選手会納会で仕事納めとなった。副会長には湯浅京己投手(24)、役員には村上頌樹投手(25)と小幡竜平内野手(23)が就いた。若い選手会役員が 1つとなって、球団史上初のセ連覇を目指す。
●阪神は30日、ハビー・ゲラ投手(28=前レイズ)と来季の選手契約を締結したと発表した。推定年俸は 100万ドル(約 1億4700万円)で、背番号は「00」に決まった。2019年に内野手から投手に転向した異色の経歴を持つ最速 160キロ超の右腕で、メジャー通算61試合に登板。リリーフとしての起用が見込まれており、連覇を目指す虎のブルペンを支える。全国の虎党が笑顔になったリーグ優勝と日本一のW達成から、視線は球団初の連覇へと向く。その大目標を目指す輪に、頼もしい助っ投が加わる。契約が完了したゲラが球団を通じて発したコメントに、強い集団に仲間入りする喜びがあふれた。今季はパナマ代表として 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、メジャーでは 9試合に登板。最速 160キロ超の直球に加え、ツーシームや高速スライダーも操るリリーフタイプの右腕だ。
●阪神は30日、シェルドン・ノイジー外野手(28)、ヨハン・ミエセス外野手(28)、ジェレミー・ビーズリー投手(28)と来季の契約について合意したと発表した。いずれも単年契約(金額は推定)でノイジーが20万ドル減の年俸 110万ドル( 1億6170万円)、ミエセスは現状維持の年俸50万ドル(7350万円)、ビーズリーも現状維持で年俸80万ドル( 1億1760万円)となった。カイル・ケラー投手(30)、コルテン・ブルワー投手(31)は退団が決まった。

記事をまとめてみました。

 


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式を終え、笑顔で記念撮影する阪神の、左から坂本誠志郎捕手、大山悠輔内野手、中野拓夢内野手、近本光司外野手、木浪聖也内野手=東京・内幸町

 

 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が30日、東京都内のホテルで行われ、近本光司外野手ら阪神から 5人の受賞者が出席した。近本は守備率10割を記録し、外野手部門で 3年連続 3度目の受賞。来季は自身初のフルイニング出場を果たし、虎の外野手では赤星憲広以来となる 4年連続受賞の快挙を目指す。
 今年も守備の名手に選ばれ、この場に帰ってきた。何度受賞しても喜びは格別。近本が誇らしげに金色のグラブを抱えた。


 表彰式で堂々と歩く近本光司外野手=東京・内幸町
 「連続して取れたというのが自分の中ではすごいよかった。票数だったりそういったところは評価していただいたので、また違う喜びがある」
  5年目の今季は 7月に受けた死球による右肋骨(ろっこつ)骨折で一時負傷離脱をしたが、中堅で 127試合に出場。刺殺 283、無失策で両リーグ唯一の守備率10割を達成し、両リーグ最多の 287票を獲得した。それでも「ファインプレーが少ないですね。YouTubeを見て、これは違うなあって」と守備へのこだわりは強い。


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式で受賞した近本光司外野手。右はプレゼンターの福留朗裕氏
 近本光司外野手がゴールデングラブ賞の表彰式に出席した。守備率10割、最多得票の287票で堂々の3年連続タイトル獲得となった。「連続してとれたっていうのが自分の中ではすごくよかった。 1回目は初めてとったのもすごいうれしかったですし、また違う喜びがあると思います」とかみしめていた。
 今季は開幕時から左翼ノイジー、右翼森下、2塁中野、遊撃木浪とガラリと変化した。近本が中心となり、積極的に守備を反省する機会を設け、守備力底上げに貢献してきた。「ベンチに帰って、連係とか中継をフィードバックしてきた。序盤と比べると、だいぶ連係もとれてきたのかなと思います」とうなずいた。
 過去 2年はチームで近本のみ受賞していたが、今回は大山ら 5人が受賞。「守りの野球ができた。これからも頑張ります」。連覇をかけた来季も堅実な守備で貢献する。

 


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に出席した木浪聖也内野手=東京・内幸町
 木浪聖也内野手が失策 1桁の誓いを立てた。
 11月30日、都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。遊撃レギュラーをつかんだ今季は10失策。ゴールデングラブ賞の表彰式で「10いってしまったので、もう 1度基本に戻って。凡ミスをまずなくすことが大事。春、鳥谷さんに脱力のことを一番教わって本当にシーズンに生きました。来年も引き出しを増やせるようにいろいろと聞いてみたいと思っています」とOB鳥谷敬氏への感謝の思いも新たにした。


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式で受賞した木浪聖也内野手。右はプレゼンターの福留朗裕氏=東京・内幸町
 第52回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が30日、東京都内のホテルで開催された。
 プロ 5年目の木浪が遊撃手部門で初受賞し、「この年だけといわれないように。より一層、来年も取りたいという気持ちはあります」と成長を誓った。今季は自己最多 127試合に出場し、堅守で支えた。阪神の遊撃手は2015年の鳥谷敬以来の受賞。来春キャンプには 2年連続で鳥谷氏が臨時コーチとして参加予定だ。「(今春は)脱力のことを一番教わり、それが本当にシーズンに生きました。引き出しを増やせるように聞いてみたい」。〝鳥谷塾〟で守備を磨き、名手としての地位を確立する。

 

 甲子園エラー撲滅!! 中野拓夢内野手が30日、東京都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した。今季からコンバートされた 2塁手部門で初選出も、 9失策のうち 8つを本拠地の甲子園で記録。来季は〝神整備〟で知られる阪神園芸とのコミュニケーションを増やし、事前にグラウンド状態を把握する〝鳥谷流〟で、守備力向上を誓った。
 黄金に輝くグラブ型のトロフィーの重みを感じながら、成長への思いを強くした。甲子園を〝神整備〟するプロフェッショナル集団との対話をもっともっと重ね、 2塁の守備といえば中野といわれる名手になる。ゴールデングラブ賞の看板に恥じないプレーを来季もみせるための策を明かした。
 「ショートを守っているときから、鳥谷さんが昔、(阪神)園芸さんの方と話をして(いた)、というのを聞いていたので。内野を守るうえでは、土の状態というのは頭に入れておかないといけない。その辺のコミュニケーションはもっとうまく取れるようになっていければいい」


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した中野拓夢内野手=東京・内幸町

 神整備とタッグ! 中野拓夢内野手が30日、第52回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式に出席し「鳥谷流」のコミュニケーション術で聖地での失策撲滅を誓った。今季 9失策のうち 8個が本拠地甲子園で犯したもので課題は明確。グラウンド整備を担う阪神園芸のスタッフと連携を密にした現役時時代の鳥谷敬氏のように、グラウンドキーパーと一体となって 2年連続で守備の栄誉を目指す。
            ◇  ◇  ◇
 球界の名手たちが集結した都内のホテルで、中野が「ゴールデングラブ賞死守計画」を練っていた。
 「ショートを守っている時から、鳥谷さんが昔、園芸さんと話をしていたと聞いていたので。自分も内野を守る上で、その日の土の状態を頭に入れておかないといけない。コミュニケーションをもっと取れるようになっていければいい」


  2月、春季キャンプで中野拓夢内野手(後方中央)らを指導した鳥谷敬臨時コーチ=バイトするならエントリー宜野座スタジアム
 遊撃から 2塁へのコンバート 1年目で黄金のグラブを手にしたが、今季の 9失策のうち、 8個が甲子園でのもの。「甲子園で一番エラーをしてしまった。(グラウンド状況は)言い訳にできない」と誰よりも課題を痛感している。そこで思い出したのが、現役時代に日々、土を触って状態を確認し阪神園芸のスタッフと直接対話していた鳥谷氏の話だ。
 天候、気温などでグラウンドコンディションが変わる屋外の本拠地。水分を含んで土が軟らかい日もあれば、太陽に照らされ硬い場合もある。今季は「(土を)固めてくださいとか、そういう話はあまりしてない」と、中野から注文することはほとんどなかったという。毎日が同じ土の状態とは限らないが、ホームだからこそ自分好みの仕様に寄せることは可能だ。


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式表彰式で受賞した中野拓夢内野手は笑顔を見せる=東京・内幸町
 「そのへんも、もう少しこだわりを持ってやっていってもいいと思います」。かつての鳥谷氏のように時にはスタッフに要望し、時には意見を聞き入れ守備向上に役立てるつもりだ。「神整備」として知られる阪神園芸と密なコミュニケーションを図り、甲子園の土と仲良くなってみせる。
  2塁手部門で10年連続受賞していた広島菊池の逆襲も受けて立つ。「菊池さんも来年、取り返す気持ちで来ると思う」と覚悟はできている。「その気持ちに負けないように、自分もしっかり練習して、もっともっとうまくなりたい。 1年だけじゃなく連続でとるのが大事だと思うので、来年の活躍が大事。そこはしっかりとっていきたい」。 2年連続、いや、その先もずっと。黄金のグラブがいつまでも似合う男になる。

 

  1塁でゴールデングラブ賞を受賞した大山悠輔内野手が隠れたこだわりを明かした。
 11月30日、都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。 3塁が長かった経験から「なるべく早く 1塁ベースについて的になってあげる。投げやすいというか、人がいないところに投げるよりは絶対いい。自分が捕らないとアウトにならない重圧を持って 1年やっていました」と説明した。昨年守った外野の経験も生きている。「1塁大山」ががっちり内野陣を支えていた。


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に出席した大山悠輔内野手(28)=東京・内幸町
 第52回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が30日、東京都内のホテルで開催された。
 全試合に出場して 1塁手部門で初受賞した大山は、「 1年間離脱することなく守り切れて、なおかつチームが優勝、日本一が(達成)できてよかった」と喜んだ。守備機会は両リーグ最多の1404。こだわった点を「 1塁ベースまで速くいくこと。的になれるようにとは思ってやっていました」と明かした。「安心感を少しでも持ってもらえればもっと守り方も変わる」。来季以降も信頼を得て、守り勝つことを誓った。

 


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式に出席した坂本誠志郎捕手=東京・内幸町
 坂本誠志郎捕手は念願のゴールデングラブ賞表彰式にも浮かれなかった。
 11月30日、都内で行われた「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席。「僕なんかがいただけるのはすごい光栄。日本一の年にいただけるのは、うれしさも大きい」。梅野の不調と故障が重なって、中盤から正捕手に固定された。来年はまた競争になる。「弱さや弱みを見せてしまうとすぐつけ込まれるのがプロの世界。もっと練習しないといけないのが正直なところ」と連続受賞に目を向けた。


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式後、自身の写真と記念撮影する坂本誠志郎捕手=東京・内幸町
 第52回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が30日、東京都内のホテルで開催された。
 坂本はプロ 8年目での初受賞に「すごく光栄。一つの自信にして、また頑張っていきたい」と声を弾ませた。今季はキャリアハイの84試合に出場し、球界屈指の投手陣を好リードした。阪神の捕手部門は2018―20年の梅野以来、 3年ぶり 7人目(11度目)。「もっとこうしたいなというのがある。それをクリアして、またゴールデングラブをいただけたら、自分の中での基準が上がってくる」。新たなモチベーションを得て、 2年連続受賞への努力を重ねる。

 


 23年ゴールデン・グラブ賞受賞者


 中野拓夢内野手が11月30日、「ローソンチケット スピードアップ賞」の打者部門に選ばれた。
 「しっかりと状況を整理して打席に立てていることが、受賞につながっていると感じています。今後も自分の強みでもあるスピードも生かしながら、スピーディーな試合展開で、観戦する方々に心地よいと思っていただけるような試合ができるように頑張ります」。


 中野拓夢内野手 (2023年11月 2日撮影)

 

 阪神は11月30日、来季の選手会役員を発表し、中野拓夢内野手が選手会長を務めることが正式決定した。
  3期務めた近本光司外野手は、この日行われた選手会納会で仕事納めとなった。副会長には湯浅京己投手、役員には村上頌樹投手と小幡竜平内野手が就いた。湯浅は「中野選手会長をしっかり支えられるように頑張ります」とコメント。村上は「大事な役員に選んでいただいたというのは光栄。チームのために何かできることがあるのであればしていきたい」と意気込んだ。若い選手会役員が1つとなって、球団史上初のセ連覇を目指す。


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に出席した中野拓夢内野手=東京・内幸町

 阪神は30日、来季の選手会役員を発表した。選手会長は中野拓夢内野手が務める。
 「優勝した後っていうことで、さらに注目も高まることになるのかなと思うんですけど、本当に自分のやるべきことをしっかりとやっていこうかなと思っていますし、何か新たなことをしようとか、そういうことを考えてしまうと、野球に対してうまく集中できない部分もあると思うので、そのことを考えすぎず、自分のスタイルでチームを引っ張っていければなと思います」


 「第52回三井ゴールデン・グラブ賞」表彰式で思いを語る中野拓夢内野手=東京・内幸町
 副会長には湯浅京己投手が選出された。湯浅は「中野選手会長をしっかり支えられるようにがんばります。いい雰囲気をつくりながら自分たちが中心になりながらやっていけたらと思います」と意気込む。
 役員は村上頌樹投手と、小幡竜平内野手に決まった。村上は「大事な役員に選んでいただいたというのは光栄ですし、もっとしっかりして、チームのために何かできることがあるのであればしていきたいと思います」と決意した。

 

 阪神は30日、ハビー・ゲラ投手と来季の選手契約を締結したと発表した。推定年俸は 100万ドル(約 1億4700万円)で、背番号は「00」に決まった。2019年に内野手から投手に転向した異色の経歴を持つ最速 160キロ超の右腕で、メジャー通算61試合に登板。リリーフとしての起用が見込まれており、連覇を目指す虎のブルペンを支える。
 全国の虎党が笑顔になったリーグ優勝と日本一のW達成から、視線は球団初の連覇へと向く。その大目標を目指す輪に、頼もしい助っ投が加わる。契約が完了したゲラが球団を通じて発したコメントに、強い集団に仲間入りする喜びがあふれた。

 「今年、阪神タイガースが日本一になったことはとてもうれしく思いますし、そのような素晴らしいチームでプレーする機会をいただけたことに、とても感謝しています。チームの勝利に貢献し、再び優勝、日本一になれるようにベストを尽くしたいと思います」
 今季はパナマ代表として 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、メジャーでは 9試合に登板。最速 160キロ超の直球に加え、ツーシームや高速スライダーも操るリリーフタイプの右腕だ。


 阪神の新外国人、ハビー・ゲラ投手 (球団提供)
 特徴的なのは経歴。2018年にパドレスでメジャーデビューを果たしたが、当時は内野手で、翌19年に投手に転向した。この日、取材対応した阪神・嶌村球団本部長が「初ブルペンでいきなり 100マイルを出して、即コンバートになったみたい」と明かす素材。日本流の技術を教え込めば、さらなる進化にも期待ができる。すでにジェフ・ウィリアムス駐米スカウトを通してNPB球が手元に渡っているといい、異国の地で成功するための準備は始まっている。

 パナマは中南米に位置し、ラテンの陽気な雰囲気が漂う。だが、「(キャラクターは)そんなにワーっていうのではないみたい」と同本部長。今季に加入し、ギャグを披露するなど爆発的な人気を集めたドミニカンのミエセスとは対照的のようだ。それでも「もの静かなタイプの中でも笑顔は絶やさない。マウンドに上がったら違うという感じ」とも。その性格にも触れられる球春到来が待ち遠しい。
 「春季キャンプからチームに合流して、監督、コーチ、チームメート、そしてタイガースファンのみなさんに会えることを楽しみにしています」とゲラ。連覇への勝利に貢献し、スタンドにスマイルの花を咲かせる。

■Javier Guerra (ハビー・ゲラ)
 1995年 9月25日生まれ、28歳。パナマ出身。2012年にアマチュアFAでレッドソックスと契約。18年、パドレスでメジャー初出場。19年に内野手から投手に転向。パナマ代表としてWBCに出場した23年はブルワーズ、レイズでプレーし、17試合、0勝0敗、防御率6.05。メジャー通算61試合、3勝1敗、防御率6.43。右投げ左打ち。 183センチ、86キロ。

 

 阪神は30日、シェルドン・ノイジー外野手、ヨハン・ミエセス外野手、ジェレミー・ビーズリー投手と来季の契約について合意したと発表した。いずれも単年契約(金額は推定)でノイジーが20万ドル減の年俸 110万ドル( 1億6170万円)、ミエセスは現状維持の年俸50万ドル(7350万円)、ビーズリーも現状維持で年俸80万ドル( 1億1760万円)となった。

 阪神のシェルドン・ノイジー外野手
 また、取材対応した嶌村球団本部長は来季の外国人について、今季と同じ 5枠の想定で進めていくことも明言。「12月、 1月にすぐ契約リリースを回す形はない」と残り 1枠については現状、未定となっている。カイル・ケラー投手、コルテン・ブルワー投手は退団が決まった。

◆阪神・ノイジー 「再びチャンピオンになることを目指し、チームの戦力になれるように頑張っていきます」

 シェルドン・ノイジー外野手 (2023年11月撮影)
◆阪神・ミエセス 「来年こそはチームの主役になって連覇に貢献し、最高のビールの味をまたみんなと味わえるように頑張ります」
◆阪神・ビーズリー 「私が登板する試合はなるべくたくさんのイニングを投げて、チームを助けられるように、しっかりこのオフの間も準備をしていきます」


 阪神ジェレミー・ビーズリー投手 (2023年10月29日撮影)
 阪神は30日、シェルドン・ノイジー外野手、ジェレミー・ビーズリー投手、ヨハン・ミエセス外野手の 3選手と来季の契約を更新したことを発表した。
 推定年俸はノイジーが20万ドル減の110万ドル( 1億6170万円)、ビーズリーは現状維持の80万ドル( 1億1760万円)、ミエセスも現状維持の50万ドル(7350万円)となった。


 ジェレミー・ビーズリー投手 (2023年11月撮影)
 ノイジーは今季 133試合に出場。左翼の守備では堅実な守備が光った。レギュラーシーズンは打率2割4分、9本塁打、56打点の成績となった。日本シリーズでは 2戦連続アーチを放つなど大活躍。日本一にも大きく貢献した。「またこのチームでプレーする機会を与えてくれた阪神タイガース関係者のみなさん、そしてファンのみなさんに感謝したいと思います。来季、再びチャンピオンになることを目指し、チームの戦力になれるように頑張っていきます」とコメント。

 ヨハン・ミエセス外野手
 ミエセスは今季ムードメーカーとしてベンチを盛り上げてきた。今季打率2割2分2厘、5本塁打だが、大化けが期待される。「来年こそはチームの主役になって連覇に貢献し、最高のビールの味をまたみんなと味わえるように頑張ります」と意気込んだ。
 ビーズリーは今季18試合に登板して防御率2.20。先発としては 8月 3日中日戦(バンテリンドーム)で来日初勝利を挙げた。中継ぎでも先発でも一定のアピールを見せた。

 

 2023年シーズンのチームスローガン『A.R.E.(えーあーるいー)』  チームの最終目標にある『アレ』を目指していく強い想いをビジュアライズに表現いたしました。

 このスローガンには “個人・チームとして明確な目標(Aim!)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく”という想いが込められています。

※このスローガン・デザインは2023年のシーズンロゴとしても展開してまいります。

 

 

 2023年 オープン戦 最終順位表

 

 2023年 交流戦最終順位表

 

 2023年 公式戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

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