●幸せいっぱいの日本一報告行脚だ。岡田彰布監督(66)やナインが27日、本拠地甲子園のある西宮市、隣接する尼崎市で市民と38年ぶりの歓喜を分かち合った。近本光司外野手(29)、坂本誠志郎捕手(30)、佐藤輝明内野手(24)、才木浩人投手(25)、村上頌樹投手(25)の兵庫県出身者も参加。甲子園球場から専用車で出発すると、まずは午後12時30分から尼崎市の「あましんアルカイックホール」で開催の「阪神タイガースリーグ優勝及び日本一報告」に登場した。23日に優勝パレード、25日にはファン感謝デーが行われ、祝福と感謝に包まれる日々。午後 2時からは西宮市の六湛寺公園で開催された「阪神タイガース日本一西宮市民報告」に参加。岡田監督一行を約3000人の市民が出迎えた。岡田監督、藤原崇起オーナー(71)、百北幸司球団社長(63)らはその後、シーズン前に必勝とシーズンの無事を祈願した西宮神社と広田神社を参拝。しっかりお礼参りを行った。そして午後 6時から大阪市内での球団納会へ。長く忙しい、それでも幸せあふれる 1日だった。
●阪神の優勝及び日本一報告会が27日、あましんアルカイックホール(尼崎市)で開催。1300人のファンが集まった。第 1部で2025年に 2軍(ファーム)施設が移転予定のゼロカーボンベースボールパークの紹介が行われた後、第 2部で岡田彰布監督のほか、近本光司外野手、坂本誠志郎捕手、佐藤輝明内野手、才木浩人投手、村上頌樹投手の兵庫県出身の 5選手が登場し、トークセッションを行った。今季達成した「アレ」に次ぐ言葉を聞かれた岡田監督は「佐藤がええのを考えている」と話すと、佐藤輝は「アレンパです!」とスローガンを提案。これを聞いた岡田監督は称賛し、会場は笑いに包まれた。スローガン候補でヒットを飛ばした佐藤輝には、本業への注文も忘れなかった。今季の打率2割6分3厘をアップさせれば、24本塁打からの量産が見込める。それが「アレンパ」への近道。新スローガンの発表が注目される。
●佐藤輝明は尼崎市内での日本一報告会のあと、西宮市内で開催された報告会で本塁打王奪取を宣言した。来季のスローガンに「アレンパ」を提案したことについては謙遜しきりだった。
●岡田彰布監督が27日、尼崎市と西宮市で行われた日本一報告会に参加した。  2会場で延べ4300人の虎党に感謝の思いを込めて、近日中にお披露目する2024年のスローガンは今季の「A.R.E.」(アレ)を進化させたフレーズにすることを明かした。猛虎の〝機密事項〟を明かした。岡田監督は祝賀行事で声を掛けられるたびに、何か虎党にお礼をしなければ、と考えていた。それが考案中の2024年スローガンの中間報告だ。岡田監督はアレの継続を約束した。注目のスローガンは近日中に発表される。「アレのアレ」が日本一。球団史上初の連覇を目指す来季は「アレのアレのアレ」!? アレ○○をアレコレと考えられるのも、今オフの楽しみだ。
●セ、パ両リーグは27日、今季のベストナイン賞を発表し、阪神からは一塁手部門で大山悠輔内野手(28)、遊撃部門で木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が初選出され、外野手部門で近本光司外野手が 3年連続で受賞した。球団の日本人1塁手では1981年の藤田平氏(76=内野手)以来の同賞を獲得した大山は今季、4番として全試合に出場し、打率.288、19本塁打、78打点でリーグ優勝に貢献。喜びを口にした。球団の遊撃手では2015年の鳥谷敬氏(42=内野手)以来、 8年ぶりの選出となった木浪は今季、 127試合の出場で初めて規定打席に到達し、打率.267、1本塁打、41打点、得点圏打率.310と勝負強い打撃と活躍。近本は球団では2013~15年の鳥谷敬以来の 3年連続受賞。外野手では04~06年の金本知憲氏(55=外野手)以来で、生え抜きに限れば初だ。また、大山は 2位に 200票差以上をつける 152票、木浪も 2位・坂本(巨人)から 150票以上を開いての 227票、近本は両リーグ最多得票の 298票を獲得し、受賞した。
●木浪聖也が遊撃手部門で初のベストナインに選出された。ゴールデングラブ賞とのダブル受賞。心を新たにした。プロ 5年目の今季は開幕スタメンこそ小幡竜平内野手(23)に譲ったが、 ポイントゲッターの役割も果たし「恐怖の8番打者」として存在感を示した。前年は中野拓夢内野手(27)が獲得し、阪神の別の選手が遊撃で 2年連続獲得するのは、球団史上初めてだった。
●セ、パ両リーグのベストナイン賞が27日に発表され、外野手部門で 3年連続 3度目の受賞となった近本はリードオフマンとしての自身の働きぶりに手応えをにじませた。129試合で打率.285、8本塁打、54打点と活躍。両リーグ最多得票となる 298票で堂々の戴冠だ。今季は盗塁王、ゴールデングラブ賞と3冠の近本は気合をみなぎらせた。
●阪神は27日、髙橋遥人投手(28=亜細亜大學OB)が同い年の一般女性と結婚したことを発表した。この日は鳴尾浜でキャッチボールなどを行った。今年 6月に「左尺短縮術および左肩関節鏡視下クリーニング術」を受け、 7年目の来季は育成契約で臨む左腕は覚悟をにじませた。来季から育成契約となる髙橋は支配下復帰、そしてけがからの完全復活を目指してこのオフは鍛錬を積む。
●阪神の川藤幸三OB会長(74)が来季限りで勇退することが27日、分かった。川藤氏は2010年11月に就任し、来季で14年目を迎える。後任は掛布雅之氏(68)が打診を受けているが、まだ受諾はしていないもようで、同氏を含めて後任の選考を進めていく。

記事をまとめてみました。

 

 幸せいっぱいの日本一報告行脚だ。岡田彰布監督やナインが27日、本拠地甲子園のある西宮市、隣接する尼崎市で市民と38年ぶりの歓喜を分かち合った。近本、坂本、佐藤輝、才木、村上の兵庫県出身者も参加。甲子園球場から専用車で出発すると、まずは午後12時30分から尼崎市の「あましんアルカイックホール」で開催の「阪神タイガースリーグ優勝及び日本一報告」に登場した。
 23日に優勝パレード、25日にはファン感謝デーが行われ、祝福と感謝に包まれる日々。岡田監督は「(疲労は)全然大丈夫。勝つと大丈夫」と一蹴し、約1300人の尼崎の阪神ファンを笑わせた。


 司会者の質問に答える岡田彰布監督=六湛寺公園
 午後 2時からは西宮市の六湛寺公園で開催された「阪神タイガース日本一西宮市民報告」に参加。岡田監督一行を約3000人の市民が出迎えた。西宮市民だという坂本は「どっかで見かけることがあるかもしれませんが、そっとしておいてください(笑い)」と笑わせ、才木も「僕もこのへんチョロチョロしてるんで、見かけた方は僕と一緒にチョロチョロしてください」と沸かせた。

 玉串を受け取る岡田彰布監督=西宮神社
 23日の優勝パレードは大阪市の御堂筋と神戸市の三宮で開催されたが、超地元といえる西宮市や尼崎市と直接触れ合う機会はなかった。岡田監督は「みなさんの応援あっての日本一。来シーズンは個人個人がレベルアップすればもっと強いチームになると思う」と熱く呼びかけた。
 岡田監督、藤原オーナー、百北球団社長らはその後、シーズン前に必勝とシーズンの無事を祈願した西宮神社と広田神社を参拝。しっかりお礼参りを行った。そして午後 6時から大阪市内での球団納会へ。長く忙しい、それでも幸せあふれる 1日だった。

 


 岡田彰布監督
 阪神の優勝及び日本一報告会が27日、あましんアルカイックホール(尼崎市)で開催。1300人のファンが集まった。第 1部で2025年に 2軍(ファーム)施設が移転予定のゼロカーボンベースボールパークの紹介が行われた後、第 2部で岡田彰布監督のほか、近本光司外野手、坂本誠志郎捕手、佐藤輝明内野手、才木浩人投手、村上頌樹投手の兵庫県出身の 5選手が登場し、トークセッションを行った。
 今季達成した「アレ」に次ぐ言葉を聞かれた岡田監督は「佐藤がええのを考えている」と話すと、佐藤輝は「アレンパです!」とスローガンを提案。これを聞いた岡田監督は「勝ったら変えにくいんやけどアレンパは思い浮かばなかったですね。初めて佐藤をすごいと思いましたね。大したもんや」と称賛し、会場は笑いに包まれた。


 岡田彰布監督(左)は佐藤輝明内野手(右から 3人目)の発案した来季スローガン候補「アレンパ」に「初めて佐藤のことすごいと思たよ」と冗談を交えながら話す
 「アレンパ」採用よ!? 岡田彰布監督が27日、来季のスローガン候補の秀逸策を考案した佐藤輝明内野手を絶賛した。兵庫・尼崎市で開催された「リーグ優勝及び日本一報告会」に出席。佐藤輝が先日のテレビ番組で「アレンパ」と発言したことを話題に挙げ、「初めて佐藤すごいと思った」と目を細めた。シーズン中は厳しい言葉を投げかけてきた主砲の会心のヒット作は、果たして採用なるか?

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 佐藤輝明内野手(中央)は「アレンパ」のスローガン考案を岡田監督に褒められ恐縮する=あましんアルカイックホール
 岡田監督が珍しく、佐藤輝を褒めたたえた。尼崎市内で開催された「優勝報告会」でのトークセッションの締めくくり。「 2年連続優勝はないんで、みんなでそれに向かって」と球団史上初のセ・リーグ連覇を誓いつつ、にやりと笑った。「また(スローガンの)言葉をね。なんかニュースで佐藤がええ言葉言ってたな」。司会者に答えを求められた佐藤輝は「『アレンパ』です」と堂々と回答した。
 岡田監督は「『アレンパ』は思い浮かばなかった。初めて佐藤すごいと思った。これはなかなか大したもんだよ」と大絶賛。「僕も聞いてね、いいんじゃないかなと思ったけどね。まあうまいこと考えたな思うけどね、はっきり言うて」。これまでシーズン中などで佐藤輝に厳しい言葉をかけ続けてきた指揮官だったが、秀逸なワードセンスを発揮した主砲に目を細めた。


 納会に出席する佐藤輝明内野手=あましんアルカイックホール
 今季は「アレ(=優勝)」をもとにした「A.R.E.」を旗印に掲げ、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一と見事に目標を達成した。「アレンパ」は「アレ」と「連覇」を掛け合わせたもの。新スローガンについては「もうある程度決まってるから。勝ったのに変える必要ないんやないかなあ」と思案。「『A.R.E.』をね、少しアレンジした形で。(後ろに)何か(言葉を)つけるって聞いたけど」と協議が進行していることを明かしたが、指揮官が褒めたことで、「アレンパ」も新たな候補に加わるかもしれない。
 スローガン候補でヒットを飛ばした佐藤輝には、本業への注文も忘れなかった。「ホームランは率が上がっていったらもっと増えると思う。そんなフルスイングしなくてもね。(打率)3割近くは(狙って)ね、確実性を持ってやれば、自ずとホームランも増えてくると思う」。今季の打率2割6分3厘をアップさせれば、24本塁打からの量産が見込める。それが「アレンパ」への近道。新スローガンの発表が注目される。

 

 「アレンパ」採用よ!? 阪神岡田彰布監督が27日、来季のスローガン候補の秀逸策を考案した佐藤輝明内野手を絶賛した。兵庫・尼崎市で開催された「リーグ優勝及び日本一報告会」に出席。佐藤輝が先日のテレビ番組で「アレンパ」と発言したことを話題に挙げ、「初めて佐藤すごいと思った」と目を細めた。シーズン中は厳しい言葉を投げかけてきた主砲の会心のヒット作は、果たして採用なるか?
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 司会者の質問に答える佐藤輝明内野手=あましんアルカイックホール
 佐藤輝明は尼崎市内での日本一報告会のあと、西宮市内で開催された報告会で「来季取りたいタイトル」を問われ「ホームランが自分の持ち味なので、そこでトップを取れるようにやっていきたい」と本塁打王奪取を宣言した。来季のスローガンに「アレンパ」を提案したことについては「もう、その場で(思い浮かんだ)」と照れ笑い。岡田監督に提案を褒められたことについては「僕は別に何もしてないので、そこは」と謙遜しきりだった。

 

 アレは継続するよ! 岡田彰布監督が27日、尼崎市と西宮市で行われた日本一報告会に参加した。  2会場で延べ4300人の虎党に感謝の思いを込めて、近日中にお披露目する2024年のスローガンは今季の「A.R.E.」(アレ)を進化させたフレーズにすることを明かした。
 猛虎の〝機密事項〟を明かした。優勝パレード、ファン感謝デー。岡田監督は祝賀行事で「ありがとう!」と声を掛けられるたびに、何か虎党にお礼をしなければ、と考えていた。それが考案中の2024年スローガンの中間報告だ。
 「アレは絶対に継続しないといけないと思う。アレにアレンジした形で…」
 2004年から第 1次政権時代にも優勝をアレと表現したが、認知度が上がったのはオリックス監督を務めた10年だ。交流戦優勝を争う中で、選手が意識しないように使ったのがきっかけ。指揮官は「あのときもTシャツとかを販売したけどな。まさか、こんなに浸透するとは思わんかったわ」と振り返る。


 西宮神社を参拝し、記した絵馬を手にする岡田彰布監督

 今回はタイガース人気に加え、現場復帰の初年度で18年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたことで一躍、注目を集めた。「ユーキャン新語・流行語大賞2023」にもノミネート。虎党の関心は受賞だけではなく、アレの続きにも向けられている。尼崎市内での報告会で「勝つとなかなか変えられない。だいたい 2、 3年は一緒になるんで。球団は変えたほうがね、タイガースショップがもうかるらしいですけど」とジョークを飛ばすと、会場は大盛り上がりだ。
 23年のチームスローガン「A.R.E.」。チームとして明確な目標(Aim!)に向かい、先輩に対しての敬いの気持ち(Respect)を持って野球に取り組み、個々の選手がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく-という思いが込められている。
 岡田監督は「とにかく野球に打ち込もうと(スローガンを)アレにしたんですけど。アレって、ファンの人から浸透していったと思うので」と、アレの継続を約束した。
 注目のスローガンは近日中に発表される。「アレのアレ」が日本一。球団史上初の連覇を目指す来季は「アレのアレのアレ」!? アレ○○をアレコレと考えられるのも、今オフの楽しみだ。


 西宮神社を参拝した岡田監督は直筆絵馬を手に笑顔を見せる
★ドラフト1位指名の下村海翔投手の1軍キャンプを明言
 尼崎市での日本一報告会で、岡田監督はドラフト1位で指名した下村海翔投手(21=青山学院大學)の1軍キャンプ帯同を明言した。「 1年目からドラフト1位ということで、 1軍のキャンプに連れていく予定。年齢が近い投手もタイガースには多いので、みんなでチームの戦力になってほしい」と、兵庫・西宮市出身の右腕に期待を込めた。

★来季の開幕投手は…
 球団納会が大阪市内のホテルで行われ、監督、コーチ、選手、球団関係者ら約 200人が出席した。岡田監督は開会冒頭で「みんなの頑張りでこういう楽しいことも、やっぱり勝ったからできること」などとあいさつし、リーグ優勝、日本一の喜びを分かち合った。また「来年の開幕投手、名前言おうかなと思ったけど、今日はやめときますね。(思い描いている投手と)いま目が合ったんだけど」とサプライズ発表を〝延期〟し、笑いを誘った。

 

 セ、パ両リーグは27日、今季のベストナイン賞を発表し、阪神からは一塁手部門で大山悠輔内野手(28)、遊撃部門で木浪聖也内野手が初選出され、外野手部門で近本光司外野手が 3年連続で受賞した。
 球団の日本人 1塁手では1981年の藤田平以来の同賞を獲得した大山は今季、4番として全試合に出場し、打率.288、19本塁打、78打点でリーグ優勝に貢献。「賞を取れたことはすごく良かった。すごく自信になる1年だったので、いい 1年間を過ごすことができたなと思う」と喜びを口にした。


 球団納会に出席した大山悠輔内野手と木浪聖也内野手。ベストナインを受賞し、晴れやかな表情だ=あましんアルカイックホール
 球団の遊撃手では2015年の鳥谷敬以来、 8年ぶりの選出となった木浪は今季、 127試合の出場で初めて規定打席に到達し、打率.267、1本塁打、41打点、得点圏打率.310と勝負強い打撃と活躍。「(ベストナインを)取れると思っていなかったので、本当にびっくり。そういう賞をいただけて素直にうれしい」とコメントした。

 近本光司外野手、大山悠輔内野手
 近本は球団では2013~15年の鳥谷敬以来の 3年連続受賞。外野手では04~06年の金本知憲以来で、生え抜きに限れば初だ。今季は骨折のため戦線離脱した時期もあったが、 1219試合で打率.285、8本塁打、54打点とリードオフマンとして牽引し、中堅の守備でも活躍が目立った。「ベストナインはどれだけ勝ちに貢献したかだと思っている。連続して獲るのはすごく難しいこと。また来年、何か(タイトルを獲れるように)頑張りたい」と気を引き締めた。
 また、大山は 2位に 200票差以上をつける 152票、木浪も 2位・坂本(巨人)から 150票以上を開いての 227票、近本は両リーグ最多得票の 298票を獲得し、受賞した。

 

納会に出席する木浪聖也内野手.jpg
 セ、パ両リーグのベストナイン賞が27日に発表され、木浪は遊撃手部門で初のベストナインに輝いた。「本当にびっくりですけど、そういう賞をいただけて素直にうれしい」。虎の遊撃手では昨年の中野に続く受賞だ。今季は自身初の規定打席に到達するなど 127試合出場で打率.267、1本塁打、41打点。ゴールデングラブ賞も初受賞し、走攻守で18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。「チームのために何ができるかを考えてやっていけば、ゴールデングラブ賞もベストナインもいただけると思う」とチーム第一主義のプレーに徹し、複数回受賞につなげていく。


  木浪聖也内野手=あましんアルカイックホール
 木浪聖也が遊撃手部門で初のベストナインに選出された。ゴールデングラブ賞とのダブル受賞。「びっくりしかないんですよね。取れるとは思っていなかった。評価していただいて、本当に頑張ろうと思いました」と心を新たにした。プロ 5年目の今季は開幕スタメンこそ小幡に譲ったが、 127試合に出場していずれもキャリアハイの109安打、41打点、打率2割6分7厘。ポイントゲッターの役割も果たし「恐怖の8番打者」として存在感を示した。前年は中野が獲得し、阪神の別の選手が遊撃で 2年連続獲得するのは、球団史上初めてだった。「チームのために何ができるかを考えてやっていたら今後、ゴールデングラブもベストナインもいただけると思う。準備をしっかりやっていきたい」と来季以降の連続受賞も目標に掲げた。

 

 セ、パ両リーグのベストナイン賞が27日に発表され、外野手部門で 3年連続 3度目の受賞となった近本はリードオフマンとしての自身の働きぶりに手応えをにじませた。
 「離脱(した時期)もあったけど、1番(打者)としてチームを引っ張れたことがよかった」
 今季は 7月に骨折の影響で約 3週間、戦線離脱した時期もあったが、 129試合で打率.285、8本塁打、54打点と活躍。両リーグ最多得票となる 298票で堂々の戴冠だ。


 若林忠志賞を受賞しスピーチする近本光司外野手=大阪市福島区
  3年連続のベストナイン受賞は2013―15年の鳥谷敬以来で、外野手では04―06年の金本知憲以来。生え抜き外野手では球団初の快挙となった。「ベストナインはどれだけ勝ちに貢献したかだと思っている。連続して獲れているのはすごくいいこと」と声を弾ませた。今季は盗塁王、ゴールデングラブ賞と3冠の近本は「連続することは難しい。また来年、何か(タイトルを)頑張りたい」と気合をみなぎらせた。
★若林忠志賞「本当に光栄」
 球団納会では若林忠志賞を受賞した近本の授与式が行われ、表彰状、記念盾、活動資金が贈られた。「素晴らしい賞をいただいて本当に光栄。これからも多くの方々や子どもたちのために、夢を与える活動をしていきます」とスピーチした。

 


 髙橋遥人投手 (2023年11月18日撮影)
 阪神は27日、髙橋遥人投手が同い年の一般女性と結婚したことを発表した。
 この日は鳴尾浜でキャッチボールなどを行った。今年 6月に「左尺短縮術および左肩関節鏡視下クリーニング術」を受け、 7年目の来季は育成契約で臨む左腕は「毎年やらなきゃいけないと思っているけど、それが結果として出ていない」と覚悟をにじませた。


 鳴尾浜で練習に臨む髙橋遥人投手。結婚を発表した=阪神鳴尾浜球場(愛称=タイガース・デン)
 阪神は27日、髙橋遥人投手が28歳の一般女性と結婚したと発表した。
 髙橋は球団を通じ、「この度、お付き合いさせていただいていた方と結婚いたしました。来年は支えてくれる家族や、応援していただいているファンのみなさまに喜んでもらえるシーズンにしたいですし、少しでもチームに貢献できるように、今自分にできることをしっかりと頑張っていきます。引き続き応援よろしくお願いいたします」とコメントした。


 阪神ファン感謝デーのシチュエーションマッチで投手交代となりマウンドに向かう髙橋遥人投手=阪神甲子園球場
 左腕は昨年 4月に左肘のトミー・ジョン手術、今年 6月には「左尺短縮術および左肩関節鏡視下クリーニング術」を受け、 2年連続で 1軍登板なしに終わった。2021年にはシーズン後半に 1軍に登録されると、 7試合で4勝2敗、防御率1.65と目覚ましい活躍を見せ、同年のクライマックスシリーズでも好投を見せるなど非凡な才能を持つだけに、チームやファンから復活を期待する声は大きい。来季から育成契約となる髙橋は支配下復帰、そしてけがからの完全復活を目指してこのオフは鍛錬を積む。

 


 川藤幸三OB会長は来季限りで勇退する意向を明かした=あましんアルカイックホール
 阪神の川藤幸三OB会長が来季限りで勇退することが27日、分かった。「(自分は)やることをやった。いずれは若いやつに譲っていくのがええと思っているからな」と語った。
 川藤氏は2010年11月に就任し、来季で14年目を迎える。後任は掛布雅之氏が打診を受けているが、まだ受諾はしていないもようで、同氏を含めて後任の選考を進めていく。


 25日、阪神OB会に出席し壇上で話す川藤幸三OB会長
 阪神の川藤幸三OB会長が、来季の24年限りで同職を勇退することが26日、分かった。兵庫県内で取材に応じ、本人が明かした。10年11月から就任し、14年目を迎える来季での退任を決断。後任は掛布雅之氏が有力だ。現役時代には岡田彰布監督とクリーンアップを組み、85年の日本一に貢献した。指揮官の長期政権が実現すれば、25年シーズンで再び強力タッグを組むことになる。
◇   ◇   ◇
 虎が誇る名物OB会長が、来季24年シーズンをもって同職を退任することが明らかになった。川藤氏は「あともう 1年だけやって(後任に)譲ろうかと。年寄りは静かに去ったらええんや」と言い切った。選手、OBとして長きにわたってチームを支えてきた男が、ついに世代交代を決断した。


 25日、阪神OB会に出席した掛布雅之氏(右)と川藤幸三OB会長

 OB会長として甲子園だけではなく、キャンプ地やシーズン中の遠征先にも足を運んだ。歯に衣(きぬ)着せぬ独特の言い回しの「川藤節」を連発し、愛情たっぷりの厳しい言葉で、虎ナインを叱咤(しった)激励し続けてきた。今季は18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一と節目の年となったが、「もう数年前から言っとるからな。『いつまでお前、何年もやらすんや』言うて」と明かした。
 現役では阪神一筋19年。年俸が半額になっても「阪神で現役を続けたい」と直訴した浪花節スタイルから、「トラの春団治」の異名を持った。引退後は外野守備コーチ、総合コーチなどを歴任。その後、10年11月のOB会総会で前任の田淵幸一氏から同職を引き継ぎ、来季で14年目を迎えることが決まっていた。
 後任はOBの掛布雅之氏が有力となっている。川藤氏は名前こそ明かさなかったが、「あるやつには『もう腹決めんかい!』言うとるからな」とすでにオファーを出しており、「返事待ちはせえへん。ワシはもう決めとるんや。ここまで待ったんだから、有無を言わさへん」と断言した。


 14年 1月、自主トレを視察に阪神鳴尾浜球場を訪れ、握手を交わす掛布雅之氏と川藤幸三OB会長

 掛布氏は現役時代に岡田監督とクリーンアップを組み、85年の日本一に大きく貢献した。88年の引退後は解説者を務め、13年オフに阪神GM付育成&打撃コーディネーター就任。16、17年には阪神の 2軍監督を務めた。20~21年には「阪神の伝説を語る人」という意味が込められた「HANSHIN LEGEND TELLER」(ハンシン・レジェンド・テラー)に就任。退任後も解説者として近くで阪神を見守ってきた。名実ともに後任者として適任といえる。
 仮に岡田阪神が 3年目に突入し、掛布氏のOB会長就任が決まれば、25年シーズンで再びタッグを組む可能性もある。黄金期を支えた「ミスタータイガース」が、新たなポストでチームをバックアップする。

◆阪神タイガースOB会:1972年(昭47)開幕直前の 3月12日に発足した。初代監督の森茂雄氏が「巨人にあって阪神にないのは残念」と創立に乗り出した。松木謙治郎、藤村富美男の両氏を初代の正副会長に選任。会が現場に圧力をかけるといった誤解を受けないよう、あくまで親睦団体としての設立だった。会長が陣中見舞いに行くことも多く、川藤会長もキャンプや自主トレへ再三にわたり足を運んできた。


 18年、春季キャンプで話し合う掛布雅之氏(左)と川藤幸三阪神OB会長
◆川藤幸三(かわとう・こうぞう):1949年(昭24) 7月 5日生まれ、福井県出身。67年ドラフト9位で阪神入団。長らく代打の切り札として活躍し、代打本塁打通算11本は球団史上3位。86年のシーズン代打本塁打5本は同2位。通算 771試合、 211安打、16本塁打、 108打点、打率2割3分6厘。右投げ右打ち。野球評論家としての活動に加え、タレントとしても根強い人気を誇る。
◆掛布雅之(かけふ・まさゆき):1955年(昭30) 5月 9日生まれ、千葉県出身。73年ドラフト6位で阪神入団。 3年目の76年に 3塁の定位置をつかむ。本塁打王3度、打点王1度。通算1625試合、1656安打、 349本塁打(阪神史上最多)、1019打点、打率2割9分2厘。右投げ左打ち。引退後は野球評論家のほか、16年から 2年間阪神の 2軍監督を務めた。

 

 2023年シーズンのチームスローガン『A.R.E.(えーあーるいー)』  チームの最終目標にある『アレ』を目指していく強い想いをビジュアライズに表現いたしました。

 このスローガンには “個人・チームとして明確な目標(Aim!)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく”という想いが込められています。

※このスローガン・デザインは2023年のシーズンロゴとしても展開してまいります。

 

 

 2023年 オープン戦 最終順位表

 

 2023年 交流戦最終順位表

 

 2023年 公式戦最終順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(03月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(04月)

 

 

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